JP2021091523A - 地震感知器 - Google Patents

地震感知器 Download PDF

Info

Publication number
JP2021091523A
JP2021091523A JP2019222603A JP2019222603A JP2021091523A JP 2021091523 A JP2021091523 A JP 2021091523A JP 2019222603 A JP2019222603 A JP 2019222603A JP 2019222603 A JP2019222603 A JP 2019222603A JP 2021091523 A JP2021091523 A JP 2021091523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water pressure
control unit
submerged
seismic detector
pit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019222603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7226285B2 (ja
Inventor
渡辺 和宏
Kazuhiro Watanabe
和宏 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2019222603A priority Critical patent/JP7226285B2/ja
Publication of JP2021091523A publication Critical patent/JP2021091523A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7226285B2 publication Critical patent/JP7226285B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

【課題】ピットへの水の浸入によって受けた影響を判断できる地震感知器を提供する。【解決手段】地震感知器10は、地震計13と、冠水検出部16と、制御部19と、を備える。地震計13は、ケース11に収納される。ケース11は、ピットの底面に取り付けられる。地震計13は、地震による揺れを計測する。冠水検出部16は、ピットが冠水するときに、冠水水圧が第1水圧を超えることを検出する。冠水水圧は、ピットが冠水するときにケース11が受ける水圧である。第1水圧は、予め設定された水圧の値である。制御部19は、冠水水圧が第1水圧を超えている冠水継続時間を計測する。【選択図】図4

Description

本発明は、地震感知器に関する。
特許文献1は、非常用エレベーターの例を開示する。非常用エレベーターのピットにおいて、地震感知器および浸水検知器が設けられる。非常用エレベーターの制御盤は、ピットの浸水が検知されるときに、ピットの地震感知器から出力される地震感知信号を無効にする。
特開2017−206356号公報
しかしながら、特許文献1の非常用エレベーターにおいて、地震感知器および浸水検知器は別個に設けられる。このため、地震感知器および浸水検知器の配置によって、地震感知器が水没しても浸水検知器が浸水を検知しない場合がある。このため、ピットへの水の浸入によって地震感知器が受けた影響が判断できない。
本発明は、このような課題を解決するためになされた。本発明の目的は、ピットへの水の浸入によって受けた影響を判断できる地震感知器を提供することである。
本発明に係る地震感知器は、エレベーターのピットの底面に取り付けられるケースに収納され、地震による揺れを計測する地震計と、ピットが冠水するときに、ケースが受ける水圧である冠水水圧が予め設定された第1水圧を超えることを検出する冠水検出部と、冠水水圧が第1水圧を超えている冠水継続時間を計測する制御部と、を備える。
本発明に係る地震感知器であれば、ピットへの水の浸入によって受けた影響を判断できる。
実施の形態1に係るエレベーターの構成図である。 実施の形態1に係る地震感知器の上面図である。 実施の形態1に係る地震感知器の側面図である。 実施の形態1に係る地震感知器の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る地震感知器の動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る地震感知器の構成を示すブロック図である。
本発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベーターの構成図である。
図1のエレベーター1は、複数の階床を有する建物に適用される。建物の複数の階床の各々において、乗場2が設けられる。建物において、昇降路3が、複数の階床にわたって設けられる。エレベーター1において、昇降路3の下端にピット4が設けられる。ピット4は、最下階の乗場2より下方である。エレベーター1は、巻上機5と、主ロープ6と、かご7と、釣合錘8と、制御盤9と、地震感知器10と、を備える。
巻上機5は、例えば昇降路3の上部または下部などに設けられる。巻上機5は、シーブおよびモーターを有する。巻上機5のシーブは、巻上機5のモーターの回転軸に接続される。巻上機5のモーターは、巻上機5のシーブを回転させる駆動力を発生させる機器である。主ロープ6は、巻上機5のシーブに巻き掛けられる。かご7および釣合錘8は、昇降路3において主ロープ6によって吊られている。かご7は、昇降路3の内部を鉛直方向に走行することで乗客などを複数の階床の間で輸送する機器である。釣合錘8は、主ロープ6を通じて巻上機5のシーブにかかる荷重の釣合いをかご7との間でとる機器である。かご7および釣合錘8は、巻上機5のシーブの回転によって主ロープ6が移動することで、昇降路3において互いに反対方向に走行する。制御盤9は、例えば昇降路3の上部または下部などに設けられる。制御盤9は、エレベーター1の動作を制御する機器である。エレベーター1の動作は、例えばかご7の走行を含む。地震感知器10は、地震による揺れを感知する機器である。地震感知器10は、例えば地震の初期微動を感知する。地震感知器10は、ピット4の底面に取り付けられる。地震感知器10は、地震が発生するときに感知信号を出力しうるように、制御盤9に接続される。
ここで、台風または集中豪雨などによって、エレベーター1が適用される建物に水が浸入する可能性がある。ピット4は最下階の乗場2より下方にあるので、浸入した水によって冠水する可能性がある。このため、地震感知器10は、水に対する防護性能を有している。水に対する防護性能は、例えばIPx7の防水性能である。ここで、水に対する防護性能は、例えば規定の水圧における規定の時間の水没に耐えられるか否かなどによって規定される。すなわち、防護性能において規定される水圧または時間などを超えて水没するときに、地震感知器10の交換が必要になる可能性がある。このため、地震感知器10は、ピット4への水の浸入の影響を診断する機能を搭載する。
図2は、実施の形態1に係る地震感知器の上面図である。
地震感知器10は、ケース11と、表示部12と、地震計13と、ケーブル14と、を備える。ケース11は、地震感知器10の外郭をなす。ケース11は、内部の機器を水の浸入から保護する機器である。表示部12は、入力される表示情報を表示する部分である。表示情報は、例えば保守点検作業を行う保守員がピット4において確認する情報である。表示情報は、地震感知器10の動作状態などを表す情報である。表示部12は、例えばディスプレイ、またはLEDランプ(LED:Light Emitting Diode)などである。表示部12は、ケース11の外面に露出していてもよい。地震計13は、地震による揺れを計測する機器である。地震計13は、ケース11に収納される。ケーブル14は、地震が発生するときの感知信号などを通信する機器である。
図3は、実施の形態1に係る地震感知器の側面図である。
地震感知器10のケース11は、例えばブラケット15などによってピット4の底面に取り付けられる。ブラケット15は、ケース11がピット4の底面に対して安定に取り付けられるように、例えばケミカルアンカーなどによってピット4の底面に固定される。
地震感知器10は、冠水検出部16を備える。冠水検出部16は、水圧計17を有する。水圧計17は、例えば地震感知器10の下部に設けられる。水圧計17は、ケース11の外面に露出していてもよい。水圧計17は、冠水水圧を計測する機器である。冠水水圧は、ピット4が冠水するときにケース11が受ける水圧である。ピット4が冠水していないときに、水圧計17は、例えば計測値として0を出力する。あるいは、ピット4が冠水していないときに、水圧計17は、例えば計測値として気圧の値を出力してもよい。
この例において、冠水検出部16は、計測された冠水水圧を水圧の基準値と比較することで、ピット4の冠水の程度を判定する。冠水検出部16において、水圧の基準値として第1水圧が予め設定される。第1水圧は、例えば水に対する防護性能における規定の水圧である。冠水検出部16において、水圧の他の基準値として第2水圧が予め設定される。第2水圧は、第1水圧より高い。第2水圧は、例えば地震感知器10の動作が保証される上限の水圧である。冠水検出部16において、水圧の他の基準値として第3水圧が予め設定される。第3水圧は、第1水圧より高い。第3水圧は、第2水圧より低い。
図4は、実施の形態1に係る地震感知器の構成を示すブロック図である。
地震感知器10は、バッテリー18と、制御部19と、を備える。
バッテリー18は、地震計13、冠水検出部16、および制御部19などの地震感知器10を構成する機器の少なくともいずれかに電力を供給する機器である。バッテリー18は、ケース11に収納される。バッテリー18は、電力を蓄える機能を有する。エレベーター1の通常運転時において、バッテリー18は、例えば地震感知器10の外部の電源から電力の供給を受ける。バッテリー18は、外部の電源から供給された電力を蓄える。例えば停電時などの外部の電源から電力が供給されない場合に、バッテリー18は、地震感知器10を構成する機器に、蓄えた電力を供給する。
制御部19は、地震感知器10の動作を制御する部分である。制御部19は、ケース11に収納される。制御部19は、地震計13が計測した揺れに基づいて、感知信号を生成する機能を搭載する。制御部19は、例えば地震計13が計測した揺れが予め設定された基準値を超える場合に、感知信号を生成する。制御部19は、生成した感知信号を出力しうるように、ケーブル14を通じて制御盤9に接続される。制御部19は、一定の周期でカウント値をカウントアップするカウントの機能を搭載する。制御部19は、カウント値を記憶するカウンターを搭載する。制御部19のカウントの機能は、カウントを開始してからカウントを停止するまでの間、一定の周期でカウント値に1を加算することでカウントアップする機能である。制御部19は、カウントを停止するときに、カウント値を0に設定してもよい。カウンターのカウント値は、例えばエレベーター1の通常運転時において0に設定されている。このとき、カウントは停止している。
引き続き図4を用いて、制御部19のハードウェア構成の例について説明する。
制御部19の各機能は、処理回路により実現し得る。処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ19aと、少なくとも1つのメモリ19bと、を備える。処理回路は、プロセッサ19aおよびメモリ19bと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用のハードウェアを備えてもよい。
制御部19の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ19bに格納される。プロセッサ19aは、メモリ19bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御部19の各機能を実現する。制御部19のカウント機能は、例えばプロセッサ19aによって実現される。制御部19のカウンターの機能は、例えばメモリ19bによって実現される。
プロセッサ19aは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ19bは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどにより構成される。
処理回路が専用のハードウェアを備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。
制御部19の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、制御部19の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。制御部19の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御部19の各機能を実現する。
続いて、図5を用いて、地震感知器10の動作の例を説明する。
図5は、実施の形態1に係る地震感知器の動作の例を示すフローチャートである。
ステップS1において、冠水検出部16は、水圧計17に計測される冠水水圧が第1水圧を超えたかを判定する。判定結果がNoの場合に、地震感知器10の動作は、予め設定された時間が経過した後に再びステップS1に進む。ここで、カウントが開始している場合に、制御部19は、カウントを停止してもよい。一方、判定結果がYesの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS2に進む。
ステップS2において、制御部19は、カウンターのカウント値が0であるかを判定する。判定結果がYesの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS3に進む。判定結果がNoの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS4に進む。
ステップS3において、制御部19は、カウントを開始する。その後、地震感知器10の動作は、ステップS4に進む。
ステップS4において、制御部19は、カウント値がカウント上限以下であるかを判定する。カウント上限は、発報基準時間に対応するカウント値である。発報基準時間は、予め設定される時間である。発報基準時間は、例えば水に対する防護性能における規定の時間である。カウント上限は、例えば発報基準時間をカウントの周期で除した値である。制御部19による判定結果がYesの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS5に進む。判定結果がNoの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS8に進む。
ステップS5において、制御部19は、水圧計17から冠水水圧の計測値を取得する。制御部19は、冠水水圧が第3水圧を超えたかを判定する。判定結果がNoの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS1に進む。判定結果がYesの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS6に進む。
ステップS6において、制御部19は、表示部12に注意表示の表示情報を出力する。注意表示は、第1水圧より高い第3水圧において地震感知器10が水没したことを示す保守員などに対する注意喚起の情報である。表示部12は、注意表示の表示情報を表示する。注意表示の表示情報は、例えば保守員によってリセットされるまで継続して表示されていてもよい。注意表示の表示情報は、例えば冠水の事象が収束した後に保守点検の作業を行う保守員が確認した後に、当該保守員による地震感知器10の操作などによってリセットされる。制御部19が注意表示の表示情報を出力した後に、地震感知器10の動作は、ステップS7に進む。
ステップS7において、制御部19は、水圧計17から計測値を取得した冠水水圧が第2水圧を超えたかを判定する。判定結果がNoの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS1に進む。判定結果がYesの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS8に進む。
ステップS8において、制御部19は、制御盤9に異常を発報する。地震感知器10からの発報を受けた制御盤9は、例えばエレベーター1の情報を収集する情報センターなどに異常を発報してもよい。発報は、例えばエレベーター1の管理者または情報センターの監視員または保守員などによって確認される。制御部19が異常を発報した後に、地震感知器10の動作は、終了する。
以上に説明したように、地震感知器10は、地震計13と、冠水検出部16と、制御部19と、を備える。地震計13は、ケース11に収納される。ケース11は、ピット4の底面に取り付けられる。地震計13は、地震による揺れを計測する。冠水検出部16は、ピット4が冠水するときに、冠水水圧が第1水圧を超えることを検出する。冠水水圧は、ピット4が冠水するときにケース11が受ける水圧である。第1水圧は、予め設定された水圧の値である。制御部19は、冠水水圧が第1水圧を超えている冠水継続時間を計測する。
地震感知器10自体が冠水検出部16を備えるので、地震感知器10の周囲の冠水の状況が取得される。取得された地震感知器10の周囲の冠水の状況に基づいて、制御部19は、冠水継続時間を計測する。このため、制御部19が計測する冠水継続時間の情報に基づいて、ピット4への水の浸入によって地震感知器10が受けた影響がより正確に判断される。なお、地震感知器10の制御部19は、計測した冠水継続時間の情報を記憶していてもよい。例えば、冠水の事象が収束した後に保守点検の作業を行う保守員は、地震感知器10が記憶している情報に基づいて、冠水によって地震感知器10が受けた影響を判断できる。これにより、地震感知器10の交換の要否などの判断の正確性が高くなる。
また、制御部19は、一定の周期でカウントアップされるカウンターによって冠水継続時間を計測する。
これにより、制御部19は、簡単な構成によって冠水継続時間を計測できる。また、地震計13が計測した揺れに基づいて感知信号を生成するCPUなどのカウント機能によって冠水継続時間が計測される場合に、地震感知器10は、時間を計測するハードウェアの追加を必要としない。
また、制御部19は、冠水継続時間が発報基準時間を超えるときに異常を発報する。発報基準時間は、予め設定された時間の基準値である。
制御部19は、例えば水に対する防護性能を超える条件で地震感知器10が水没するときに、異常を発報する。これにより、エレベーター1の管理者などは、発報によって地震感知器10が受けた影響が大きいことを速やかに把握できる。このため、管理者などは、地震感知器10の交換の要否などが速やかに判断できる。これにより、冠水の事象が収束した後の復旧作業などがより円滑になる。
また、冠水検出部16は、水圧計17を有する。水圧計17は、ピット4が冠水するときに冠水水圧を計測する。
冠水によって地震感知器10が受けた影響は、連続的な物理量である水圧によって評価される。このため、ピット4への水の浸入によって地震感知器10が受けた影響がより正確に判断される。
また、制御部19は、第2水圧を冠水水圧が超えるときに異常を発報する。第2水圧は、予め設定された水圧の値である。第2水圧は、第1水圧より高い。
ピット4の冠水の事象が進展するときに、冠水水圧は徐々に高くなる。このため、制御部19は、冠水水圧が第1水圧を超えることによって冠水検出部16が冠水を検出するときに、直ちには異常を発報しない。冠水が発生する事象は、例えば台風などの広域にわたる災害であることが多い。このような状況においても、制御部19は、必要以上の発報を行わないことで、災害対応への影響を抑えられる。
また、地震感知器10は、表示部12を備える。表示部12は、入力される表示情報をピット4において表示する。制御部19は、第3水圧を冠水水圧が超えるときに、表示部12に注意表示の表示情報を入力する。第3水圧は、予め設定された水圧の値である。第3水圧は、第1水圧より高い。第3水圧は、第2水圧より低い。
ピット4の冠水によって、地震感知器10は、直ちに異常を発報する必要はないが、定期的な保守点検などの際に影響の有無を確認することが好ましい程度の水圧を受ける場合がある。第3水圧をこのような中程度の水圧に設定することで、地震感知器10は、保守員などに表示によって注意喚起することができる。これにより、冠水の事象が収束した後においても、ピット4への水の浸入によって地震感知器10が受けた影響がより正確に判断される。
また、地震感知器10は、バッテリー18を備える。バッテリー18は、電力を蓄える。バッテリー18は、蓄えた電力を地震計13、冠水検出部16、および制御部19の少なくともいずれかに供給する。これにより、冠水とともに停電が発生する場合においても、地震感知器10の動作が継続される。なお、バッテリーは、地震感知器10の外部に設けられてもよい。バッテリーは、例えば制御盤9の内部に設けられてもよい。例えば停電時などの外部の電源から電力が供給されない場合に、制御盤9などに設けられるバッテリーは、地震感知器10を構成する機器に、蓄えた電力を供給する。当該バッテリーに蓄えられた電力は、ケーブル14によって伝送される。ケーブル14によって伝送される電力は、地震計13、冠水検出部16、および制御部19の少なくともいずれかに供給される。このようなケーブル14を通じた電力の供給によっても、冠水とともに停電が発生する場合において、地震感知器10の動作が継続される。
なお、制御部19は、冠水水圧および冠水継続時間の両方に基づいて異常を発報してもよい。例えば、冠水水圧および冠水継続時間と冠水による影響との関係を実験的に確認したデータなどに基づいて、異常を発報する冠水水圧および冠水継続時間の関係が設定されてもよい。
また、制御部19は、評価関数の値が予め設定された閾値を超えるときに異常を発報してもよい。評価関数は、冠水水圧および冠水継続時間の両方に関して単調非減少な関数である。評価関数は、例えば冠水水圧および冠水継続時間の積または線形結合などである。これにより、制御部19は、冠水水圧および冠水継続時間の両方による影響を考慮して異常を発報できる。また、制御部19は、異常を発報する条件を複数組み合わせてもよい。
また、第1水圧は、水圧計17の計測誤差を考慮して、冠水していないときの水圧計17の計測値より高い水圧値であってもよい。このとき、冠水水圧が第1水圧を超えていれば、水圧計17の計測誤差を考慮しても地震感知器10のケース11が水に触れていると判定できる。この場合に、第2水圧は、水に対する防護性能における規定の水圧であってもよい。このように第1水圧および第2水圧を設定することで、制御部19は、水に対する防護性能における規定の水圧または規定の時間のいずれか一方を超える条件で地震感知器10が水没したときに異常を発報できる。
実施の形態2.
実施の形態2において、実施の形態1で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
冠水検出部16は、第1変形部20a、第2変形部20b、および第3変形部20c、ならびに第1スイッチ21a、第2スイッチ21b、および第3スイッチ21cを有する。
第1変形部20a、第2変形部20b、および第3変形部20cの各々は、ケース11の表面に設けられる。第1変形部20aは、第1水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第2変形部20bは、第2水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第3変形部20cは、第3水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第1変形部20a、第2変形部20b、および第3変形部20cの各々は、例えば変形圧力を超える圧力を受けるときにケース11の内側に凹む凸部である。第1変形部20aの変形圧力は、第1変形部20aの例えば厚さ、または大きさなどの形状によって調整される。変形圧力は、第1変形部20aの材質などによって調整されてもよい。第2変形部20bの変形圧力は、第1変形部20aと同様の方法で調整されてもよい。また、第3変形部20cの変形圧力は、第3変形部20cと同様の方法で調整されてもよい。第1変形部20a、第2変形部20b、および第3変形部20cの各々は、例えばケース11の内側のバネなどによって変形する前の状態に復元する機構を有していてもよい。
第1スイッチ21aは、第1変形部20aの変形を検出するスイッチである。第1スイッチ21aは、例えば第1変形部20aが内側に凹むときに押されることによって、第1変形部20aの変形を検出する。冠水検出部16は、第1スイッチ21aが第1変形部20aの変形を検出することによって、冠水水圧が第1水圧を超えることを検出する。同様にして、冠水検出部16は、第2スイッチ21bが第2変形部20bの変形を検出することによって、冠水水圧が第2水圧を超えることを検出する。同様にして、冠水検出部16は、第3スイッチ21cが第3変形部20cの変形を検出することによって、冠水水圧が第3水圧を超えることを検出する。実施の形態2に係る地震感知器10は、第1水圧、第2水圧、および第3水圧を冠水水圧が超えることを、実施の形態1に係る地震感知器10が水圧計17に基づいて検出する代わりに、第1変形部20a、第2変形部20b、および第3変形部20cの変形に基づいて検出する。
以上に説明したように、実施の形態2に係る地震感知器10の冠水検出部16は、第1変形部20aをケース11の表面に有する。第1変形部20aは、第1水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第1水圧は、予め設定された水圧の値である。冠水検出部16は、ピット4が冠水するときに第1変形部20aの変形に基づいて冠水水圧が第1水圧を超えることを検出する。
冠水検出部16は、冠水水圧が第1水圧を超えることの検出に電力を必要としない。このため、停電が発生している場合においても、冠水検出部16は、安定に動作できる。また、地震感知器10は、冠水検出部16のスイッチなどの電気的な部品をケース11の内側に収納できる。これにより、地震感知器10の水に対する防護性能をより高めることができる。
また、冠水検出部16は、第2変形部20bをケース11の表面に有する。第2変形部20bは、第2水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第2水圧は、予め設定された水圧の値である。第2水圧は、第1水圧より高い。制御部19は、ピット4が冠水する場合に第2変形部20bが変形するときに異常を発報する。
ピット4の冠水の事象が進展するときに、冠水水圧は徐々に高くなる。このため、制御部19は、冠水水圧が第1水圧を超えることによって冠水検出部16が冠水を検出するときに、直ちには異常を発報しない。冠水が発生する事象は、例えば台風などの広域にわたる災害であることが多い。このような状況においても、制御部19は、必要以上の発報を行わないことで、災害対応への影響を抑えられる。
また、地震感知器10は、表示部12を備える。表示部12は、入力される表示情報をピット4において表示する。冠水検出部16は、第3変形部20cをケース11の表面に有する。第3変形部20cは、第3水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第3水圧は、予め設定された水圧の値である。第3水圧は、第1水圧より高い。第3水圧は、第2水圧より低い。制御部19は、ピット4が冠水する場合に第3変形部20cが変形するときに表示部12に注意表示の表示情報を入力する。
ピット4の冠水によって、地震感知器10は、直ちに異常を発報する必要はないが、定期的な保守点検などの際に影響の有無を確認することが好ましい程度の水圧を受ける場合がある。第3水圧をこのような中程度の水圧に設定することで、地震感知器10は、保守員などに表示によって注意喚起することができる。これにより、冠水の事象が収束した後においても、ピット4への水の浸入によって地震感知器10が受けた影響がより正確に判断される。
1 エレベーター、 2 乗場、 3 昇降路、 4 ピット、 5 巻上機、 6 主ロープ、 7 かご、 8 釣合錘、 9 制御盤、 10 地震感知器、 11 ケース、 12 表示部、 13 地震計、 14 ケーブル、 15 ブラケット、 16 冠水検出部、 17 水圧計、 18 バッテリー、 19 制御部、 19a プロセッサ、 19b メモリ、 20a 第1変形部、 20b 第2変形部、 20c 第3変形部、 21a 第1スイッチ、 21b 第2スイッチ、 21c 第3スイッチ

Claims (12)

  1. エレベーターのピットの底面に取り付けられるケースに収納され、地震による揺れを計測する地震計と、
    前記ピットが冠水するときに、前記ケースが受ける水圧である冠水水圧が予め設定された第1水圧を超えることを検出する冠水検出部と、
    前記冠水水圧が前記第1水圧を超えている冠水継続時間を計測する制御部と、
    を備える地震感知器。
  2. 前記制御部は、一定の周期でカウントアップされるカウンターによって前記冠水継続時間を計測する
    請求項1に記載の地震感知器。
  3. 前記制御部は、前記冠水継続時間が予め設定された発報基準時間を超えるときに異常を発報する
    請求項1または請求項2に記載の地震感知器。
  4. 前記冠水検出部は、前記ピットが冠水するときに前記冠水水圧を計測する水圧計を有する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の地震感知器。
  5. 前記制御部は、前記第1水圧より高い予め設定された第2水圧を前記冠水水圧が超えるときに異常を発報する
    請求項4に記載の地震感知器。
  6. 入力される表示情報を前記ピットにおいて表示する表示部
    を備え、
    前記制御部は、前記第1水圧より高く前記第2水圧より低い予め設定された第3水圧を前記冠水水圧が超えるときに、前記表示部に注意表示の表示情報を入力する
    請求項5に記載の地震感知器。
  7. 前記制御部は、前記冠水水圧および前記冠水継続時間に基づいて異常を発報する
    請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の地震感知器。
  8. 前記制御部は、前記冠水水圧および前記冠水継続時間に関して単調非減少な評価関数の値が予め設定された閾値を超えるときに異常を発報する
    請求項7に記載の地震感知器。
  9. 前記冠水検出部は、前記第1水圧を超える圧力を受けるときに変形する第1変形部を前記ケースの表面に有し、前記ピットが冠水するときに前記第1変形部の変形に基づいて前記冠水水圧が前記第1水圧を超えることを検出する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の地震感知器。
  10. 前記冠水検出部は、前記第1水圧より高い予め設定された第2水圧を超える圧力を受けるときに変形する第2変形部を前記ケースの表面に有し、
    前記制御部は、前記ピットが冠水する場合に前記第2変形部が変形するときに異常を発報する
    請求項9に記載の地震感知器。
  11. 入力される表示情報を前記ピットにおいて表示する表示部
    を備え、
    前記冠水検出部は、前記第1水圧より高く前記第2水圧より低い予め設定された第3水圧を超える圧力を受けるときに変形する第3変形部を前記ケースの表面に有し、
    前記制御部は、前記ピットが冠水する場合に前記第3変形部が変形するときに前記表示部に注意表示の表示情報を入力する
    請求項10に記載の地震感知器。
  12. 電力を蓄え、蓄えた電力を前記地震計、前記冠水検出部、および前記制御部の少なくともいずれかに供給するバッテリー
    を備える請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の地震感知器。
JP2019222603A 2019-12-10 2019-12-10 地震感知器 Active JP7226285B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019222603A JP7226285B2 (ja) 2019-12-10 2019-12-10 地震感知器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019222603A JP7226285B2 (ja) 2019-12-10 2019-12-10 地震感知器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021091523A true JP2021091523A (ja) 2021-06-17
JP7226285B2 JP7226285B2 (ja) 2023-02-21

Family

ID=76311956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019222603A Active JP7226285B2 (ja) 2019-12-10 2019-12-10 地震感知器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7226285B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000177945A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Mitsubishi Electric Corp エレベーター装置
JP2003339682A (ja) * 2002-05-22 2003-12-02 Keiko Kurokawa 水中運動計
JP2007121008A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Ntt Infranet Co Ltd 光ファイバによる地震・津波計、地震・津波観測システム
JP2010159123A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エレベータの地震感知装置
JP2015124076A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 東芝エレベータ株式会社 乗客コンベア
JP2017206356A (ja) * 2016-05-19 2017-11-24 東芝エレベータ株式会社 非常用エレベータの制御盤
US20190100407A1 (en) * 2017-10-02 2019-04-04 Otis Elevator Company Elevator network for emergency operation

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000177945A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Mitsubishi Electric Corp エレベーター装置
JP2003339682A (ja) * 2002-05-22 2003-12-02 Keiko Kurokawa 水中運動計
JP2007121008A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Ntt Infranet Co Ltd 光ファイバによる地震・津波計、地震・津波観測システム
JP2010159123A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エレベータの地震感知装置
JP2015124076A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 東芝エレベータ株式会社 乗客コンベア
JP2017206356A (ja) * 2016-05-19 2017-11-24 東芝エレベータ株式会社 非常用エレベータの制御盤
US20190100407A1 (en) * 2017-10-02 2019-04-04 Otis Elevator Company Elevator network for emergency operation

Also Published As

Publication number Publication date
JP7226285B2 (ja) 2023-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6271680B1 (ja) エレベータのロープ検査システム
JP4618101B2 (ja) エレベータ管制運転装置
EP3459893B1 (en) Elevator sensor array system
JP6082597B2 (ja) 損傷状況報知システム及び地震防災システム
AU2018255373B2 (en) Smoke detector availability test
EP3643667B1 (en) Water detection in elevator pit using pit sensors
JP2011195253A (ja) エレベータの綱車摩耗量測定装置
AU2015248945B2 (en) Method for operating an elevator installation and elevator control device operating according to the method
JP2006225104A (ja) エレベータ制御装置
KR102262406B1 (ko) 엘리베이터의 제어 장치
JP2012176837A (ja) エレベーター装置
KR101602143B1 (ko) 크레인의 안전 감시 시스템
JP4937568B2 (ja) エレベータ制御装置
JP7226285B2 (ja) 地震感知器
US10472211B2 (en) People conveyor
WO2021176705A1 (ja) エレベーターの管制システム
JP2020029314A (ja) エレベーター診断システム、および、エレベーターの診断方法
JP5939354B2 (ja) エレベータ装置
JP5535441B2 (ja) エレベータの管制運転装置
JP4844410B2 (ja) エレベータロープ類の引っ掛り検知装置
KR20150100240A (ko) 무대용 이상징후 예측 시스템
EP3640185B1 (en) Water detection inside elevator pit
JP7047972B2 (ja) エレベーターの滑り検出システム
JP7019046B2 (ja) 健全性診断装置
KR101387795B1 (ko) 건설용 리프트 모니터링 시스템 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7226285

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150