JP2000167967A - 軽量積層板 - Google Patents

軽量積層板

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JP2000167967A JP10351910A JP35191098A JP2000167967A JP 2000167967 A JP2000167967 A JP 2000167967A JP 10351910 A JP10351910 A JP 10351910A JP 35191098 A JP35191098 A JP 35191098A JP 2000167967 A JP2000167967 A JP 2000167967A
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耕治 高畠
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貞躬 田尾
Hiroyuki Noguchi
浩之 野口
Tetsuya Fujiwara
徹也 藤原
Kazuyoshi Sugihara
一致 杉原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の軽量積層板は耐候性があまり良くな
い。また軽量積層板の保護層として耐候性の良好な(メ
タ)アクリル系FRPを単に用いた場合では、FRP表
面の平滑性の悪いものとなる。そこで本発明は耐候性に
優れ、且つ平滑で良好な表面性状を示す軽量積層板を提
供することを目的とする。 【解決手段】 多数の空隙を内包する軽量板状芯材の両
面に保護層を配設した軽量積層板において、該保護層の
うち少なくとも一方が(メタ)アクリル系FRP層であ
る。且つ該(メタ)アクリル系FRP層は、(メタ)ア
クリル系樹脂5〜70重量%と、5〜50重量%の繊維
を含有する成形材料の硬化物であり、前記(メタ)アク
リル系樹脂は、カルボキシル基を0.05〜1.5 モル/1000
g 有する(メタ)アクリル系ポリマーを含むものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚水浄化槽や薬液
槽の蓋、コンテナ、様々な部品の搬送用収納箱、或いは
航空機や車両等に用いられる軽量積層板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】上記汚水浄化槽の蓋やコンテナ等に用い
られる板材としては、軽量,高強度で、腐食され難く、
耐久性に優れたものが望まれ、また更に夫々の用途に適
応した断熱性を有するものが求められることが多い。
【0003】従来からこの様な板材としては、発泡樹脂
からなる軽量板状芯材の両面を不飽和ポリエステル系F
RP板等の非発泡樹脂製保護層(以下、代表としてFR
P板を例に挙げて述べることがある)で挟んだ軽量積層
板が使用されている。図1はこの軽量積層板を示す断面
図であり、軽量板状芯材2の両面に保護層1,3が配設
されている。
【0004】上記軽量板状芯材としてはウレタン樹脂系
発泡体,塩化ビニル樹脂系発泡体,ポリプロピレン樹脂
系発泡体,ポリエステル樹脂系発泡体,ポリエチレン樹
脂系発泡体,フェノール樹脂系発泡体等の樹脂製発泡
体、或いはバルサ材等が用いられており、また樹脂にシ
リカバルーンを混合して固めたもの等も用いられてい
る。これらの軽量積層板は、上記FRP板により高強
度,耐食性,耐久性を実現しつつ、上記樹脂製発泡体等
によって軽量化と断熱性を発揮させている。
【0005】他に、軽量板状芯材としてFRP製の肉厚
の薄いハニカムを用い、その両面に更にFRP板を接合
した中空の軽量積層板も提案されている。該積層板は芯
材をハニカム状とすることにより軽量化が図られ、また
圧縮方向への強度も優れたものとなっている。
【0006】上記FRP板としては、強度や価格の点か
ら、不飽和ポリエステル系樹脂にガラス繊維を含浸させ
たものが専ら用いられている。
【0007】尚上記軽量積層板の製造方法としては、
予め上記軽量板状芯材と上記FRP板をそれぞれ別々に
製造し、これらを接着剤により接着する方法(以下、接
着法と称することがある)や、2枚のFRP板の間に
発泡樹脂組成物を注入して発泡させ、軽量積層板を形成
する方法(以下、中間注入法と称することがある)(特
開平7−259111)、或いはまず軽量板状芯材を
作製した後、該軽量板状芯材の両面に繊維集合体を被覆
する様に積層して成形型内に配置し、熱硬化性樹脂原料
を上記繊維集合体中に含浸させる様に上記成形型内に充
填し、そして硬化させるという方法(RTM法[レジン
トランスファ成形法])等がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の軽量積層板は耐候性があまり良くなく、長期間日光に
曝されると、表面のFRP板が脆化して白くなる等の問
題がある。
【0009】そこで上記不飽和ポリエステル系FRP板
の耐候性を向上させる為に、不飽和ポリエステル樹脂に
顔料及び紫外線吸収剤を添加したゲルコート剤の層を、
上記不飽和ポリエステル系FRP板表面に形成したもの
(以下、ゲルコートFRPと称することがある)が提供
されているが、まだ満足できるものではない。
【0010】また上記FRP板として、FRPの樹脂成
分として比較的耐候性の良好な(メタ)アクリル系樹脂
を用いたものが考えられるが、単なる(メタ)アクリル
系FRP板では、FRP板表面の平滑性が悪いものとな
ったり、またピンホールやクラックの生じたものとなる
等、表面性状の良好な軽量積層板を得難いという問題が
ある。
【0011】本発明は以上の様な問題に鑑みてなされた
ものであって、耐候性が一層良好であり、且つ平滑で良
好な表面性状を示す軽量積層板を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る軽量積層板
は、多数の空隙を内包する軽量板状芯材の両面に保護層
を配設した軽量積層板において、該保護層のうち少なく
とも一方が(メタ)アクリル系FRP層であり、該(メ
タ)アクリル系FRP層は、(メタ)アクリル系樹脂5
〜70重量%と、5〜50重量%の繊維を含有する成形
材料の硬化物であり、前記(メタ)アクリル系樹脂は、
カルボキシル基を0.05〜1.5 モル/1000g 有する(メ
タ)アクリル系ポリマーを含むものであることを要旨と
する。
【0013】本発明の軽量積層板は、前述の様に少なく
とも一方の保護層が(メタ)アクリル系FRP層である
から、耐候性が良好であり、長期間日光に曝されていて
も殆ど変化することが無く、良好な表面を保ち続けるこ
とができる。そして(メタ)アクリル系FRPのうちで
も、カルボキシル基を0.05〜1.5 モル/1000g 有する
(メタ)アクリル系ポリマーを樹脂成分として含むもの
であるから、平滑で良好な表面性状を示す保護層とな
る。
【0014】上述の様に(メタ)アクリル系ポリマーが
カルボキシル基の量として0.05〜1.5 モル/1000g 有す
ることが必要であるが、カルボキシル基の量が0.05モル
より少ない場合は、得られる成形品にピンホールやクラ
ックが発生し易く、またSMCとした際に(メタ)アク
リル系樹脂組成物の増粘が少な過ぎる為、SMCの粘度
が低過ぎてべたつきの大きいものとなり、これにより成
形作業の際の取り扱い性が悪くなるからである。一方1.
5 モル超の場合は、SMCの製造時の含浸工程におい
て、粘度が高くなり過ぎる為に繊維(チョップドロービ
ング,マット,クロス等)への(メタ)アクリル系樹脂
組成物の含浸が悪くなり、その結果プレス成形時に上記
繊維と(メタ)アクリル系樹脂組成物が分離して流動分
散不良となり、成形されたFRP板表面の平滑性が悪く
なったり、またクラックを発生する等の不都合が起こる
からである。
【0015】また前述の様に(メタ)アクリル系FRP
層の繊維含有率を5〜50重量%としたから、曲げ強度
に優れた軽量積層板が得られる。5重量%未満の場合
は、軽量積層板の曲げ強度が低くなり、一方50重量%
超の場合は、FRP層における繊維への(メタ)アクリ
ル系樹脂組成物の含浸が不良な状態で硬化し、また樹脂
組成物の硬化物と繊維が剥離し易く、軽量積層板の曲げ
に対する抵抗性が低くなるからである。
【0016】更に本発明においては、前記(メタ)アク
リル系ポリマーが、カルボキシル基を有するビニルモノ
マーと(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを
必須的に含むモノマー成分を重合して得られる(メタ)
アクリル系ポリマーであることが好ましい。耐候性や耐
水性が一層優れた軽量積層板が得られるからである。
【0017】
【発明の実施の形態】前述の様に本発明に係る軽量積層
板の保護層のうち少なくとも一方は(メタ)アクリル系
FRP層であり、該FRP層は、繊維に(メタ)アクリ
ル系樹脂組成物を含浸させた成形材料を硬化させたもの
である。
【0018】上記(メタ)アクリル系樹脂組成物は、
(メタ)アクリル系樹脂を必須成分としてこれに充填材
や各種の添加剤等の混合したものを指し、また上記(メ
タ)アクリル系樹脂とは、(メタ)アクリル系ポリマー
と重合性モノマーの混合物を指す。尚上記(メタ)アク
リル系ポリマーは、カルボキシル基を有するビニルモノ
マーと(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを
必須的に含むモノマー成分を重合して得られる。
【0019】上記カルボキシル基を有するビニルモノマ
ーとしては、アクリル酸,メタクリル酸,クロトン酸等
の不飽和カルボン酸、マレイン酸,フマル酸,イタコン
酸,シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸、またはこれ
らのモノエステル化合物等を1種以上使用することがで
きる。
【0020】カルボキシル基を有する上記ビニルモノマ
ーは(メタ)アクリル系ポリマーを構成するための必須
成分であるが、前述の様に、モノマー成分から得られる
(メタ)アクリル系ポリマー1000g 中のカルボキシル基
の量が0.05〜1.5 モルになる様にすることが必要であ
る。
【0021】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
モノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート,エチ
ル(メタ)アクリレート,ブチル(メタ)アクリレー
ト,プロピル(メタ)アクリレート,2-エチルヘキシル
(メタ)アクリレート,ラウリル(メタ)アクリレー
ト,シクロヘキシル(メタ)アクリレート,(メタ)ア
クリル酸アミド,ヒドロキシ(メタ)アクリレート,グ
リシジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら
うち1種または2種以上を混合して用いると良く、特に
メチルメタクリレートを主として使用すると高性能な成
形品が得られる。
【0022】(メタ)アクリル系ポリマーを構成するモ
ノマーとしては、必要に応じて他のビニルモノマーを併
用することもできる。但し他のビニルモノマーの量とし
ては、上記必須成分であるカルボキシル基を有するビニ
ルモノマーと(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノ
マーの合計量を超えない程度の量とすることが好まし
い。上記他のビニルモノマーとしては、例えばスチレ
ン,α−メチルスチレン,ビニルトルエン,クロロスチ
レン,酢酸ビニル,アリルアルコール,エチレングリコ
ールモノアリルエーテル,プロピレングリコールモノア
リルエーテル等が挙げられる。
【0023】上記(メタ)アクリル系ポリマーは、上記
のモノマー成分を公知の溶液重合,塊状重合,乳化重
合,懸濁重合等の方法で重合することによって合成する
ことができる。中でも塊状重合法によって合成すると、
得られる成形材料の増粘性が良好になり、また該塊状重
合法によれば、煩雑な工程を経ることなく(メタ)アク
リル系樹脂を製造することができるという利点がある。
【0024】尚、公知の溶液重合,乳化重合,懸濁重合
等の後に、精製したポリマーを重合性モノマーに溶かし
て(メタ)アクリル系樹脂を製造しても良い。
【0025】生成ポリマーの重合平均分子量は3万〜1
00万、また数平均分子量は1万〜20万とすることが
推奨される。粘度制御が容易で、成形作業性が良く、ま
た成形品の物性が良好となるからである。
【0026】上記(メタ)アクリル系ポリマーと共に
(メタ)アクリル系樹脂を構成する重合性モノマーは、
上記生成ポリマーと混合して液状の(メタ)アクリル系
樹脂を形成するために使用されるが、この重合性モノマ
ーとしては、前記ポリマーを構成するモノマーとして例
示したモノマー類のいずれを使用することもできる。こ
のうち最も好ましいものはメチルメタクリレートであ
る。
【0027】また必要に応じて、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート,ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート,プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート,ジピロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート,ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト,トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト,ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
等の多官能(メタ)アクリレート類や、ジビニルベンゼ
ン,ジアリルフタレート,ジアリルイソフタレート,ト
リアリルシアヌレート,トリアリルイソシアヌレート等
の多官能架橋性モノマーを用いても良い。
【0028】尚、カルボキシル基を有するビニルモノマ
ー及び(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーと
共重合することができる不飽和ポリエステル系樹脂,ビ
ニルステル系樹脂,ヒドロキシル基を有する(メタ)ア
クリレートとポリイソシアネート化合物の反応物等のビ
ニル基を有するオリゴマーを、重合性モノマーの一部と
して使用しても良い。
【0029】上記(メタ)アクリル系樹脂中のポリマー
と重合性モノマーの混合比は、ポリマーが7〜45重量
部に対して、重合性モノマーが93〜55重量部とする
ことが好ましい。増粘前の(メタ)アクリル系樹脂とし
ては、25℃における粘度範囲が0.5 〜400 ポイズであ
ることが好ましく、より好ましくは1〜200 ポイズであ
る。(メタ)アクリル系樹脂の粘度はポリマーの分子量
やカルボキシル基量によって変化するから、上記重合性
モノマー量を適宜増減させて上記粘度範囲に調整するこ
とが望まれる。
【0030】(メタ)アクリル系樹脂組成物には上記
(メタ)アクリル系樹脂の他、必要に応じて公知の様々
な充填材や添加剤を添加して良い。
【0031】以下に該充填材及び添加剤について説明す
る。尚充填材や添加剤は下記に例示したものに限らず、
また例示目的以外で使用しても良いことは言うまでもな
い。
【0032】<充填材> (メタ)アクリル系樹脂組成物には、水酸化アルミニウ
ム,炭酸カルシウム,硫酸バリウム,アルミナ,クレ
イ,タルク,ミルドファイバー,珪砂,川砂,珪藻土,
雲母粉末,石膏,寒水石,アスベスト粉,ガラス粉,ガ
ラス球,ポリマービーズ等の無機或いは有機系充填材を
添加することが望ましい。この様な充填材の添加によ
り、強度物性値に優れ、且つ表面平滑性に優れた(メ
タ)アクリル系FRP層を得ることができる。
【0033】これらの充填材は、(メタ)アクリル系樹
脂100重量部に対して250重量部以下の範囲で使用
するのが好ましく、より好ましくは100〜200重量
部である。
【0034】<重合開始剤> (メタ)アクリル系樹脂中の重合性モノマーを重合させ
て保護層を得る為に、重合開始剤を添加することが好ま
しい。該重合開始剤としては、t−アミルパーオキシ−
2−エチルヘキサネート,ベンゾイルパーオキサイド,
ラウリルパーオキサイド,メチルエチルケトンパーオキ
サイド,t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート,t−ブチルパーオキシオクトエート,t−ブチル
パーオキシベンゾエート,クメンヒドロパーオキサイ
ド,シクロヘキサノンパーオキサイド,ジクミルパーオ
キサイド等の有機過酸化物や、2−2' −アゾビスイソ
ブチロニトリル,2−フェニルアゾ−2,4-ジメチル−4-
メトキシバレロニトリル等のアゾ系化合物が利用でき
る。
【0035】これらの重合開始剤は、(メタ)アクリル
系樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部の範囲で
使用すると良い。また一般的にSMC等に用いられてい
る重合禁止剤を併用しても良い。
【0036】<離型剤>軽量積層板の保護層成形時にお
ける型離れを良好にする目的で離型剤を使用すると良
く、該離型剤としては、ステアリン酸,ステアリン酸亜
鉛,ステアリン酸アルミニウム,ステアリン酸カルシウ
ム,ステアリン酸バリウム,ステアリン酸アミド,アル
キルホスフェート,シリコンオイル等の公知の離型剤が
挙げられる。
【0037】<着色剤>軽量積層板の用途に応じて公知
の無機顔料や有機顔料等の着色剤を添加しても良い。
【0038】<低収縮化剤>軽量積層板保護層に高精度
な寸法安定性が必要なときには、低収縮化剤を添加する
ことが好ましい。該低収縮化剤としては、ポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリエチレングリ
コール,ポリプロピレングリコール,セルロースブチレ
ート,アセテート,ポリ塩化ビニル,ポリ酢酸ビニル,
ポリカプロラクトン,飽和ポリエステル、またはこれら
の共重合体等の熱可塑性ポリマー等が挙げられる。
【0039】<増粘剤>プレス成形法により、保護層と
なる(メタ)アクリル系FRP層を形成する場合には、
SMC増粘剤を(メタ)アクリル系樹脂100重量部に
対して5重量部以下の範囲で使用することが好ましい。
上記増粘剤としては、酸化マグネシウム,水酸化マグネ
シウム,酸化カルシウム,水酸化カルシウム等がある。
【0040】<増粘制御剤>プレス成形法により、保護
層となる(メタ)アクリル系FRP層を形成する場合に
は、増粘制御剤としてコハク酸誘導体を用いることが望
ましい。該コハク酸誘導体は、(メタ)アクリル系樹脂
の過剰な増粘を制御する働きがある。コハク酸誘導体が
含まれていない系では、樹脂組成物の調整中に急激に粘
度が上昇し、その後の成形材料の作製が困難になった
り、また作製できても繊維との含浸不足,脱泡不足,流
動性不足等の問題が成形材料に生じるからである。
【0041】上記コハク酸誘導体とは、コハク酸骨格ま
たはコハク酸無水物骨格を持ち、且つアルキル基,脂環
基,アルケニル基,芳香環基等の置換基をエチレン基の
部分に有する化合物である。コハク酸誘導体として、数
種の異性体の混合物を用いても良く、単一の化合物には
限定されない。コハク酸誘導体のうち、全炭素数が8〜
30のコハク酸誘導体が本発明において特に好ましく利
用できる。全炭素数が8より少ないものでは、(メタ)
アクリル系樹脂に対する溶解性が劣る傾向にあり、一方
炭素数30超のものは増粘抑制効果が低下するためであ
る。
【0042】コハク酸誘導体としては具体的には、ブチ
ル以上のアルキル基を有するコハク酸(ヘプチルコハク
酸,オクチルコハク酸,ノニルコハク酸,デシルコハク
酸,ドデシルコハク酸,テトラデシルコハク酸,ヘキサ
デシルコハク酸,ヘプタデシルコハク酸,オクタデシル
コハク酸,ペンタデシルコハク酸,ペンタドデシルコハ
ク酸,エイコシルコハク酸等)、またアルケニル基を有
するコハク酸(ヘキセニルコハク酸,ヘプテニルコハク
酸,オクテニルコハク酸,ノネニルコハク酸,デセニル
コハク酸,ドデセニルコハク酸,テトラデセニルコハク
酸,シクロドデシルコハク酸,シクロドデセニルコハク
酸,ヘキサデセニルコハク酸,ヘプタデセニルコハク
酸,オクタデセニルコハク酸,ペンタデセニルコハク
酸,ペンタドデセニルコハク酸,エイコセニルコハク
酸)や、ジフェニルブテニルコハク酸等、またこれらの
無水物を挙げることができ、1種または2種以上用いる
ことができる。
【0043】コハク酸誘導体は、(メタ)アクリル系樹
脂100重量部に対して0.01〜10重量部含有させ
ると良い。コハク酸誘導体が0.01重量部より少ない
と、増粘制御効果が発揮されず、(メタ)アクリル系樹
脂組成物の急激な増粘による不都合が生じる。またコハ
ク酸誘導体の使用量が10重量部を超えると、得られる
(メタ)アクリル系FRP層の耐水性が悪化することが
あるので好ましくない。コハク酸誘導体の使用量の好ま
しい範囲は上記の通りであるが、成形材料の作製方法や
軽量積層板の用途に応じて、コハク酸誘導体の量を適宜
設定変更することが推奨される。
【0044】<その他の添加剤>カルボキシル基を有す
るポリマーは(メタ)アクリル系樹脂を構成する必須成
分であるが、カルボキシル基を有さない他のポリマーを
添加剤として用いることもできる。但し、(メタ)アク
リル系樹脂を構成するポリマー量を超えない程度とする
ことが好ましい。
【0045】次に成形材料に含有する繊維について述べ
る。繊維は(メタ)アクリル系FRP層の強度物性値を
高める目的で用いるものであり、前述の様にFRP層に
おける含有率は、5〜50重量%である。繊維としては
主にガラス繊維を用いることが推奨され、該ガラス繊維
の他に、炭素繊維,金属繊維,セラミックス等の無機繊
維、アラミド,ポリエステルをはじめとする様々な有機
繊維、また天然繊維等も利用できる。
【0046】繊維の形態としては、ロービング,クロ
ス,マット,織物,チョップドロービング,チョップド
ストランド等が挙げられ、用途に応じて種類を決定する
と良い。
【0047】尚繊維含有率として、繊維形態がチョップ
ドロービングの場合は10〜40重量%が好ましく、ク
ロス或いはマットの場合は15〜50重量%が好まし
く、チョップドストランドの場合は5〜30重量%が好
ましい。
【0048】軽量積層板は水に浮くことが要求されるの
が一般的であるが、本発明に係る軽量積層板の比重は軽
量板状芯材及び保護層の厚みや比重によって変化するの
で、その用途,仕様に合わせて後述の範囲から適宜選
択,調整することが推奨される。
【0049】本発明の軽量積層板の比重は0.3〜1.
0未満であることが好ましく、取手金具等を取り付けて
も水に浮き、且つ強度物性値を考慮すると、比重0.6
〜0.8がより好ましい。
【0050】また取り扱い性を良好にする為に、軽量積
層板に取手金具等を取り付けたり、また軽量積層板に開
口部を設けても良い。或いは保護層で覆われていない軽
量板状芯材の部分に上記(メタ)アクリル系樹脂等を塗
布しても良い。
【0051】軽量板状芯材としては、公知の板状発泡体
やハニカム構造の板状体を用いることができ、これらの
板状芯材によって軽量化や断熱性が発揮される。尚軽量
板状芯材としては、耐溶剤性に優れた板状芯材が好まし
い。
【0052】軽量板状芯材の厚みとしては5〜150mm
が好ましく、より好ましくは20〜90mmである。また
軽量板状芯材に用いる発泡体の比重としては、0.3〜
0.05が好ましく、より好ましくは0.2以下、0.
1以上である。
【0053】また上記保護層の厚みとしては0.5〜1
0mmが好ましく、より好ましくは2mm以上、6mm以下で
ある。
【0054】本発明の軽量積層板の製造方法としては、
(1) 上記接着法、(2) 保護層であるFRP板及び軽量板
状芯材を予め成形しておき、該FRP板と軽量板状芯材
とを加熱して熱融着する方法(以下、融着法と称するこ
とがある)、(3) 軽量板状芯材を予め成形しておき、該
軽量板状芯材と上記成形材料を同時にプレス型内に供給
し、上記成形材料を硬化してFRP層を形成すると同時
に、上記軽量板状芯材と接合する方法(一体成形法)、
(4) 上記RTM法等がある。
【0055】本発明の軽量積層板の製造にあたっては、
従来の様にゲルコート層を設ける工程が不要であるか
ら、上記ゲルコートFRPに比べて生産性に優れてい
る。
【0056】上記方法(1),(2) では予め保護層を製造し
ているが、この保護層製造方法としては、生産性の観点
からプレス成形が好ましく、より好ましくはSMCプレ
ス成形であり、その理由は(メタ)アクリル系FRP層
の強度物性値が高くなるからである。
【0057】尚FRP板を予め成形するのに際して、金
型として内面に凹凸形状を有するものを用い、FRP板
の外表面に凹凸形状を付ける様にしても良い。
【0058】更に本発明においては、前記軽量板状芯材
として発泡体を用い、前記(メタ)アクリル系FRP層
の一部が発泡体の表面の一部に侵入していることが好ま
しい。
【0059】上記(1) 接着法や上記(2) 融着法により軽
量積層板を製造する場合においては、FRP板の内表面
に凹凸形状を付けることによって、該凸部が発泡体に侵
入する様になる。これによりアンカー効果を発揮して、
板状芯材と保護層が強力に接合することとなる。また上
記(3) 一体成形法や上記(4) RTM法により軽量積層板
を製造した場合は、(メタ)アクリル系FRP層に用い
る(メタ)アクリル系成形材料が上記板状芯材の発泡体
の穴部に侵入して硬化する様になる。
【0060】
【実施例】以下、本発明に係る軽量積層板に関して、実
施例を示しつつ具体的に説明するが、本発明はもとより
実施例に限定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合
し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能で
あり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含され
る。
【0061】本発明の実施例1〜3に係る軽量積層板、
及び比較例1〜4に係る軽量積層板について、製造方法
を下記に示す。尚該比較例1〜4の軽量積層板は上記保
護層として(メタ)アクリル系FRP板を用いたもので
ある。
【0062】まず保護層であるFRP板に用いる(メ
タ)アクリル系樹脂の製造方法について以下に述べる。
【0063】温度計,冷却器,窒素ガス導入管,及び撹
拌機を備えた反応器に、メチルメタクリレート(1回
目)とメタクリル酸を仕込んだ後、この反応器内を窒素
ガスに置換する。次に上記メチルメタクリレートとメタ
クリル酸の混合物を撹拌しつつ80℃に昇温した後、重
合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリルと、連鎖
移動剤としてのn-ドデシルメルカプタンを添加して、重
合反応を行う。重合体の粘度が25℃において36〜4
0ポイズとなった時点でメチルメタクリレート(2回
目)とハイドロキノンを加え、40℃に急冷する。次い
でこの得られた反応混合物に、無水マレイン酸とトリエ
チルアミンを添加し、15分間撹拌して上記反応混合物
に含有されるn-ドデシルメルカプタンを処理する。この
様にして(メタ)アクリル系FRP板に用いる(メタ)
アクリル系樹脂を製造する。尚上記各成分量を表1に示
す。また上記(メタ)アクリル系樹脂のポリマー100
0g中のカルボキシル基量を表1に併記する。
【0064】
【表1】
【0065】次に上記得られたアクリル系樹脂を用いて
FRP板を製造する方法について述べる。
【0066】上記(メタ)アクリル系樹脂を100重量
部、ペンタドデシルコハク酸を1.5重量部、重合開始
剤のt-アミルパーオキシ2-エチルヘキサネート(商品
名:トリゴノックス121LS-50[化薬アクゾ(株)製])
を2重量部、離型剤のステアリン酸亜鉛を4重量部、及
び水酸化アルミニウム(商品名:B-308 [アルコア化成
(株)製])を130重量部、酸化マグネシウム0.9
重量部混合する。この混合物(コンパウンド)をポリエ
チレンフィルム上に一定厚みで塗布し、その上に2イン
チのガラス繊維チョップドロービングを均一に散布す
る。更に別のポリエチレンフィルム上に上記コンパウン
ドを一定厚みに塗布したものを、上記ガラス繊維を散布
した上に重ね、コンパウンドでガラス繊維を挟み込み、
上記ガラス繊維に上記コンパウンドが含浸したSMCを
得る。尚FRP硬化後のガラス繊維含有率を表2に示
す。
【0067】この得られたSMCをセロファンフィルム
で包み、常温(約23℃)で熟成させる。尚実施例1〜
3、比較例2〜4において、熟成後のSMCにベタツキ
は認められなかった。一方比較例1はベタツキが認めら
れた。
【0068】該熟成後のSMCを、金型を用いて、材料
充填量1.5kg ,上側金型温度115 ℃,下側金型温度105
℃,成形圧力6MPa ,加圧時間7分の成形条件で加熱加
圧成形し、厚さ3mm平板の成形品を得た。
【0069】尚実施例1〜3のFRP板((メタ)アク
リル系FRP板)は表面平滑性に優れたものであった。
また実施例1〜3において上記熟成後のSMCを常温で
3週間放置後、同様に成形を行ったところ、熟成後すぐ
に成形した前記FRP板と遜色のない優れたFRP板が
得られた。
【0070】軽量積層板の軽量板状芯材としては、厚さ
25mmのスチレンフォーム(商品名:BSC スチロールボー
ド-7[龍野コルク工業(株)製])を用い、該上記スチ
レンフォームの表裏面に上記FRP板((メタ)アクリ
ル系FRP板)を接着剤(ウレタン系接着剤及びプライ
マー)により接合し、軽量積層板(実施例1〜3、比較
例1〜4)を得る。
【0071】また比較例5として、前記保護層に不飽和
ポリエステル系FRP板を用いた軽量積層板を製造す
る。該比較例5の不飽和ポリエステル系FRP板の製造
方法としては、FRP板を形成する樹脂成分として不飽
和ポリエステル系樹脂(商品名:エポラックN-21B
[(株)日本触媒製])を用いた以外は、上記実施例1
〜3,比較例1〜4と同様にして製造した。該比較例5
の軽量積層板における不飽和ポリエステル系FRP板の
繊維含有率は上記実施例1〜3と同じ25重量%とし、
板状芯材としても実施例1〜3と同様にスチレンフォー
ム(厚さ25mm)を用い、接着剤(ウレタン系接着剤及び
プライマー)により接合して軽量積層板を得る。
【0072】加えて比較例6として、不飽和ポリエステ
ル系FRP板の表面にゲルコート層を形成したものを前
記保護層として用いた軽量積層板を製造する。
【0073】該比較例6における軽量積層板の製造法
は、まずゲルコート樹脂組成物(ゲルコートIグレー#
1108:御国色素(株)製)を成形型内に吹き付けて半硬
化状態まで硬化させ、軽量板状芯材(厚さ27mmのスチレ
ンフォーム)の両面をガラスマット及びガラスクロスで
被覆したものを上記成形型内に配置する。次に不飽和ポ
リエステル系樹脂組成物(各種重合開始剤等を含有して
いる)を上記ガラスマット及びガラスクロス中に含浸さ
せる様に上記成形型内に充填する。その後上記ゲルコー
ト樹脂組成物及び上記不飽和ポリエステル系樹脂組成物
を硬化させ、保護層の厚み3mmの軽量積層板を得る。
【0074】尚上記保護層(FRP層)の繊維含有率は
上記実施例1〜3や比較例5と同じ25重量%である。
【0075】次にこれら実施例1〜3及び比較例1〜6
の軽量積層板或いはFRP板について下記の通り試験を
行い、各種特性の評価を行った。
【0076】<FRP板表面性状>上記実施例1〜3及
び比較例1〜6のFRP板の表面を目視観察により評価
した。
【0077】<軽量積層板の曲げ試験>上記実施例1〜
3及び比較例3,5,6の軽量積層板をそれぞれ幅50mm
に切断して短冊状試験片とし、支点間距離924mm でJI
S K 7055に準拠して4点曲げ試験(B法)を行
った。尚上記FRP板表面性状の試験結果が良好であっ
たものに対して、この曲げ試験を行った。
【0078】<FRP板の耐候性試験>促進耐候性試験
機(商品名:アイ・スーパー・UVテスターSUV-W13
[岩崎電気(株)製])を用い、湿度50%の環境下
で、UV照度90±5mW/cm2、UV波長295〜450
nmの紫外線を、上記実施例1〜3及び比較例5,6のF
RP板に50時間連続して照射した後、FRP板の外観
の性状を目視観察した。尚更に上記曲げ試験の結果が良
好であったものに対して、この耐候性試験を行った。こ
れら試験の結果を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】FRP板に用いる(メタ)アクリル系ポリ
マー1000g中のカルボキシル基量が0.03モルと
少ない(メタ)アクリル系樹脂を用いたもの(比較例
1)は、硬化成形後のFRP表面にピンホールがあり、
外観の好ましくないものであった。また(メタ)アクリ
ル系ポリマー1000g中のカルボキシル基量が2.0
0モルと多い(メタ)アクリル系樹脂を用いたもの(比
較例2)は、FRP表面に光沢が無く、表面平滑性の悪
いものであった。該比較例2はFRP板プレス時におい
て、ガラスの流動分散状態が悪い為、(メタ)アクリル
系樹脂組成物の硬化物中でのガラス繊維の分散が悪く、
この為に表面平滑性が悪くなったものと考えられる。
【0081】またFRP板の繊維含有量が55重量%と
多いもの(比較例4)の場合は、ガラス繊維への(メ
タ)アクリル系樹脂組成物の含浸が不良状態で硬化し、
表面が白化して外観の悪いものであった。またFRP板
の繊維含有率が3重量%と少ないもの(比較例3)は、
曲げ強度が弱いものであった。比較例3では繊維が少な
過ぎて複合化による強化効果が発揮されなかったからで
ある。
【0082】実施例1〜3及び比較例5,6の結果から
分かる様に、不飽和ポリエステル系FRP板(比較例
5)及びゲルコートした不飽和ポリエステル系FRP板
(比較例6)は、いずれも耐候性があまり良くなく、長
期使用により表面が白化するものであった。
【0083】これら比較例に対し実施例1〜3のFRP
板は、表面に光沢があり、平滑性に優れ、良好な外観を
示し、且つFRP板と発泡体を接合して軽量積層板とし
たときの曲げ試験において従来品(比較例6に相当)と
遜色のない優れた曲げ強度を示した。尚実施例1の軽量
積層板の曲げ強さは60MPa 、曲げ弾性率は5GPa であ
った。
【0084】また耐候性に関しても、実施例1〜3のF
RP板は50時間紫外線照射後においても、殆ど変化が
無く、優れた耐候性を示した。
【0085】尚上記実施例1〜3では板状芯材にポリス
チレンの発泡体を用いたが、これに限らず、ハニカム状
の芯材を用いても良い。
【0086】
【発明の効果】本発明に係る軽量積層板は、耐候性に優
れ、且つ表面平滑性が良好である。加えて従来のゲルコ
ートFRPの様にゲルコート層の形成工程が不要である
から、生産性も従来と遜色無く良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】軽量積層板の断面図。
【符号の説明】
1,3 保護層 2 板状芯材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田尾 貞躬 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 野口 浩之 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 藤原 徹也 兵庫県三田市テクノパーク8−1 日本ポ リエステル株式会社三田工場内 (72)発明者 杉原 一致 兵庫県三田市テクノパーク8−1 日本ポ リエステル株式会社三田工場内 Fターム(参考) 4F100 AK21B AK21C AK25B AK25C AL01B AL01C AS00B AS00C BA03 BA07 BA10B BA10C DC01A DG01B DG01C DH02B DH02C DJ01A EJ08B EJ08C GB16 GB18 GB31 JK15 JL00 JL02 JL03 YY00B YY00C 4J002 BG041 CF002 CL062 DA016 DL006 FA042 FA046 FD010 FD012 FD016

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の空隙を内包する軽量板状芯材の両
    面に保護層を配設した軽量積層板において、 該保護層のうち少なくとも一方が(メタ)アクリル系F
    RP層であり、 該(メタ)アクリル系FRP層は、(メタ)アクリル系
    樹脂5〜70重量%と、5〜50重量%の繊維を含有す
    る成形材料の硬化物であり、 前記(メタ)アクリル系樹脂は、カルボキシル基を0.05
    〜1.5 モル/1000g 有する(メタ)アクリル系ポリマー
    を含むものであることを特徴とする軽量積層板。
  2. 【請求項2】 前記(メタ)アクリル系ポリマーが、カ
    ルボキシル基を有するビニルモノマーと(メタ)アクリ
    ル酸アルキルエステルモノマーを必須的に含むモノマー
    成分を重合して得られる(メタ)アクリル系ポリマーで
    ある請求項1に記載の軽量積層板。
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