JPH06134903A - シート状成形材料 - Google Patents

シート状成形材料

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JPH06134903A
JPH06134903A JP28602592A JP28602592A JPH06134903A JP H06134903 A JPH06134903 A JP H06134903A JP 28602592 A JP28602592 A JP 28602592A JP 28602592 A JP28602592 A JP 28602592A JP H06134903 A JPH06134903 A JP H06134903A
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JP
Japan
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sheet
molding
composition
thermosetting resin
fiber
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JP28602592A
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English (en)
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Yoshichika Kawabata
善周 川端
Hidehiko Tomokuni
英彦 友國
Shigeru Motomiya
滋 本宮
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 図−1において、1はプラスチックフィルム
であり、2は繊維強化熱硬化性樹脂シートであり、3は
熱可塑性樹脂シートである。ここで3の熱可塑性樹脂シ
ートが、その厚さが300μm〜10μmであることを
特徴とする。 【効果】 成形時の賦形性に優れ、また、成形倍率が高
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴室、洗面台、浴槽、
水タンク、クーリングタワー、壁パネル等に有用なプラ
スチックの減圧真空成形に適した熱可塑および熱硬化性
樹脂が複合されたシート状成形材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱硬化性樹脂を用いたシート
状成形材料としては、繊維強化材に熱硬化性樹脂組成物
を含浸してなる繊維強化熱硬化性樹脂層の表面に厚さ3
0μm程度の熱可塑性樹脂フィルムを被着させることに
より成形品の強度、耐熱性等を改善したものが知られい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の繊
維強化材に熱硬化性樹脂組成物を含浸してなる繊維強化
熱硬化性樹脂層の表面に厚さ30μm程度の熱可塑性樹
脂フィルムを被着させた繊維強化熱硬化性樹脂シート
は、賦形性・成形倍率が低いことから深絞り及びコーナ
ー部のきつい成形物の成形ができないという課題があっ
た。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、成形時
に優れた賦形性および成形倍率を達成し、かつ成形品の
耐熱性にも優れるシート状成形材料、およびその成形方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明者等は、上記課題を
解決するため鋭意研究を続けてきた結果、繊維強化材に
熱硬化性樹脂組成物を含浸してなる繊維強化熱硬化性樹
脂層の片面に厚さ300μm〜10mmの熱可塑性樹脂
シートを被着した構造をもつシート状成形材料が、賦形
性および成形倍率が飛躍的に向上すると、共にその成形
品の耐熱性も極めて優れることを見いだし本発明を完成
するに至った。
【0006】即ち、本発明は、繊維強化熱硬化性樹脂層
の片面に厚さ300μm〜10mmの熱可塑性樹脂シー
トが被着されていることを特徴とするシート状成形材
料、および該シート状成形材料を減圧真空により成形型
に賦形密着させて成形することを特徴とするシート状成
形材料の成形方法に関する。
【0007】本発明のシート状成形材料における繊維強
化熱硬化性樹脂層とは、熱硬化性樹脂、硬化剤、その他
添加剤等を含有する熱硬化性樹脂組成物中に繊維強化材
が存在しているものであり、例えば繊維強化材に該樹脂
組成物を含浸させることによって層を形成することがで
きる。
【0008】熱硬化性樹脂としては、特に限定するもの
ではなく、一般公知のものが使用できる。例えば、不飽
和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂等が挙げられ、これらの中でも成形
性に優れる点から不飽和ポリエステル樹脂またはビニル
エステル樹脂が好ましい。
【0009】熱硬化性樹脂として、不飽和ポリエステル
樹脂或いはビニルエステル樹脂を用いる場合には更に重
合性単量体を併用できる。この重合性単量体は熱硬化性
樹脂を希釈して用いられるものであり、また、硬化物の
架橋密度を高め成形物の強度を向上させるものである
が、主としてスチレンが用いられる。その他には、例え
ばクロルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル等を用いることがで
き、単独または2種以上を混合して用いられる。
【0010】また、硬化剤としては例えばジクミルパー
オキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ジ−t−
ブチルパーオキシシクロヘキサン、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート、t−ブチルパーオキシアセテート、t
−アルミパーオキシオクトエート等の高温活性型の有機
過酸化物、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラ
アミン、メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニル
スルホン、ジシアンジアミド、イミダゾール、BF3−
アミン錯体等のアゾ化合物による加熱硬化剤、あるい
は、ベンゾインチオエーテル類、フェノン類、アシルホ
スフィンオキシド類等光硬化剤による光硬化等が挙げら
れる。
【0011】又、必要に応じて水酸化アルミニウム、ガ
ラスパウダー、ミルドファイバー等充填剤、顔料、低収
縮化剤、滑剤、その他添加剤を使用しても良い。上述し
た各成分を含有する熱硬化性樹脂組成物は、シート状成
形材料にした際に常温で固状・非粘着性である事が好ま
しい。常温で固状・非粘着性にする方法としては特に限
定されるものではないが、例えば結晶化、増粘剤等によ
るBステージ化等が挙げられる。
【0012】また、繊維強化材としては、例えばガラス
繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、有機繊維等が挙げ
られ特に限定するものではない。成形型への賦形性に特
に優れる点からこれらの中でも、チョップドストラン
ド、あるいはスパンボンドが好ましい。
【0013】本発明で用いる熱可塑性樹脂シートとして
は、一般公知の熱可塑性樹脂シートが挙げられ、例え
ば、ポリカーボネート、ABS、アクリル、塩化ビニー
ル、ポリプロピレンのシート、またはこれらの2種以上
のポリマーアロイであってもよい。又、異種樹脂がラミ
ネートされたものでも良い。これらの中でも特に賦形性
および成形倍率に優れる点から、シート材料の熱変形温
度が40〜140℃より好ましくは、40〜100℃の
ものが好ましい。
【0014】又、熱硬化性樹脂との密着性に問題のある
熱可塑性樹脂シートは、プライマー処理及び繊維あるい
は、無機充填剤等を半分埋め込んだものあるいは、コロ
ナ放電処理等密着性を向上したものが好ましい。又、そ
の形態は、パネル状、長尺ロール状いずれでも良い。
【0015】この熱可塑性樹脂シートは、繊維強化熱硬
化樹脂層中に重合性単量体が用いられている場合には該
重合性単量体に不溶のものが好ましく、用いる重合性単
量体に応じて適宜選択して用いることができる。
【0016】上述した熱可塑性樹脂組成物は、その厚さ
が300μm〜10mmのものであるが、中でも成形品
の耐熱性と賦形性および成形倍率に優れる点から300
μm〜7mmのものが好ましい。
【0017】上述した各成分によって構成される本発明
のシート状成形材料は、熱硬化性樹脂組成物中に繊維強
化材に存在している繊維強化熱硬化性樹脂層の片面に特
定の厚さを有する熱可塑性樹脂シートが被着された構造
を有していればよく、特にその構造がこれ以上限定され
るものではないが、繊維強化熱硬化性樹脂層面のもう一
方の面は、通常用いるプラスチックフィルムで被着され
ていてもよい。このプラスチックフィルムは成形時にお
いて、そのまま被着したままであってもよいし、又、除
去しても良い。又、プラスチックフィルムの厚さは、特
に限定されるものではないが、10〜100μmのもの
が好ましい。
【0018】また、本発明のシート状成形材料を製造す
る方法としては特に限定されないが、例えば熱可塑性樹
脂シートの上に繊維強化材を散布し、熱硬化性樹脂組成
物を塗布したプラスチックフィルムを該組成物が熱硬化
性樹脂側にくるように張り合わせて樹脂組成物を繊維強
化材に含浸・脱泡する方法、またはあらかじめ繊維強化
熱硬化性樹脂シート製造しておき熱可塑性シートに貼り
合わせる方法等が挙げられる。
【0019】本発明の成形方法は、上述の様にして得ら
れた成形材料を減圧真空により型に賦形密着させるもの
であるが、その具体的な方法としては特に限定されるも
のではなく、通常、熱可塑性樹脂シートを用いて行われ
る減圧真空の公知の方法を用いることができる。
【0020】具体的には、本発明の成形材料を固定用枠
に固定し加熱炉で加熱軟化した後、成形型にセットし、
該成形型と成形材料とで形成される空隙部を真空ポンプ
等を用いて減圧真空にして賦形密着させる方法、成形材
料を直接成形型に固定した後、加熱炉で加熱軟化させ、
次いで該成形型と成形材料とで形成される空隙部を真空
ポンプ等を用いて減圧真空にして賦形密着させる方法等
が挙げられる。
【0021】また、真空ポンプ等で減圧真空する際の減
圧力としては、特に限定されるものではないが通常50
0〜760mmHgであることが好ましい。更に、この
時、成形材料における成形型を有する側の反対側に加圧
箱をセットし、圧空力を付加させてもよい。
【0022】ついで、賦形された成形材料は100〜1
80℃に加熱し、その熱エネルギーによって、或いは紫
外線照射装置を用いてその光エネルギーによって硬化さ
れる。この硬化工程において熱エネルギーによって硬化
させる場合は、特にその方法は限定されるものではない
が、例えば、成形型ごと加熱炉に入れるか、或いは図−
4および図−5に示される様な加熱可能な成形型を用い
て硬化させてもよい。
【0023】
【実施例】以下に実施例、比較例をもって本発明を詳細
に説明するが文中特に断わりない限り、「部」、「%」
は重量基準であるものとする。
【0024】又、本発明のシート状成形材料の構成を図
−1に示す。尚、各評価試験は次の評価基準に従った。
【0025】[熱変形温度]得られた成形品より切り出
した試験片を用い、JIS−K−7207に準拠した。
【0026】[成形性の試験]以下に示す1〜4の型を
用いて賦形性、成形性試験を行い、成形可能な限界の型
の成形倍率を測定した。
【0027】1.300×300mm角の開口部を持
ち、勾配80゜で深さ100mmである箱形形状の型で
その成形倍率は152%のもの。 2.300×300mm角の開口部を持ち、勾配80゜
で深さ150mmである箱形形状の型でその成形倍率は
220%のもの。
【0028】3.300×300mm角の開口部を持
ち、勾配80゜で深さ200mmである箱形形状の型で
その成形倍率は293%のもの。 4.300×300mm角の開口部を持ち、勾配80゜
で深さ250mmである箱形形状の型でその成形倍率は
372%のもの。
【0029】尚、各成形型の各コーナーのRは、5Rの
もので、成形倍率は、型の展開面積を開口部面積で除し
た値の百分率とした。
【0030】また、以下に示す各実施例および比較例で
得られるシート状成形材料の構成を表−1に示した。 合成例1(不飽和ポリエステル樹脂UP−1の合成) 攪拌機、還流冷却塔、窒素ガス導入管、温度計を備えた
反応容器に1,2−プロピレングリコール761g、フ
マル酸1161gを仕込み210℃まで昇温し、酸価1
7まで反応させた後、ハイドロキノン0.24gを仕込
みスチレモノマーで希釈し揮発分34%の不飽和ポリエ
ステル樹脂UP−1を得た。
【0031】不飽和ポリエステル樹脂UP−1は、BM
型粘度計で25℃における粘度を測定した結果、26ポ
イズであった。
【0032】合成例2(不飽和ポリエステル樹脂UP−
2の合成) 攪拌機、還流冷却塔、窒素ガス導入管、温度計を備えた
反応容器に1,2−プロピレングリコール799g、イ
ソフタル酸1661gを仕込み215℃まで昇温し酸価
3まで反応させた。140℃に冷却後、フマル酸116
1g、ハイドロキノン0.43gを仕込み210℃まで
昇温し、酸価10まで反応させた後、スチレモノマーで
希釈し揮発分40%の不飽和ポリエステル樹脂UP−2
を得た。
【0033】不飽和ポリエステル樹脂UP−2は、BM
型粘度計で25℃における粘度を測定した結果、13ポ
イズであった。
【0034】合成例3(不飽和ポリエステル樹脂UP−
3の合成) 攪拌機、還流冷却塔、窒素ガス導入管、温度計を備えた
反応容器に1,4−ブタンジオール1734g、エチレ
ングリコール512g、アジピン酸365g、テレフタ
ール酸1661gを仕込み215℃まで昇温し、酸価2
まで反応させた。140℃に冷却後、フマル酸1451
g、ハイドロキノン0.76gを仕込み205℃で酸価
18まで反応させた後、スチレンモノマーで希釈し揮発
分34%の不飽和ポリエステル樹脂UP−3を得た。
【0035】不飽和ポリエステル樹脂UP−3は、BM
型粘度計で80℃における溶融粘度を測定した結果、
1.2ポイズであった。
【0036】合成例4(ビニルエステル樹脂VE−1の
合成) 攪拌機、還流冷却塔、窒素ガス導入管、温度計を備えた
反応容器にエポキシ樹脂(商品エピクロン850、大日
本インキ化学工業社製)690g、メタアクリル酸31
0g、ベンジルメチルアミン1.7g、ハイドロキノン
0.45gを仕込み110℃で酸価3まで反応させた
後、スチレンモノマーで希釈し不揮発分66%のビニル
エステル樹脂VE−1を得た。
【0037】ビニルエステル樹脂VE−1は、BM型粘
度計で25℃における粘度を測定した結果、10ポイズ
であった。
【0038】実施例1 UP−1に過酸化物触媒パーブチル Z(日本油脂社
製)1.0重量%、酸化マグネシウム1.5重量%、無
機充填剤(商品#NS−100 日東粉化工業社製)5
0重量%、パラベンゾキノン50ppmを配合し、厚さ
2mm塩化ビニルシート(商品カイダック #1000
筒中プラスチック工業社製)の上に塗布し長さ2イン
チのガラスチョップドストランドを散布した後、更に本
配合物が塗布された20μmの厚さのナイロンフィルム
を本配合物がガラスチョップドストランド側にくるよう
に覆いかぶせローラー等で含浸脱泡した後45℃で24
時間熟成しシート状成形材料A−1を得た。A−1は熱
可塑性樹脂シートの厚みが2mm、繊維強化熱硬化性樹
脂シートの厚みが4mmでありガラスチョップドストラ
ンドの含有率は約25重量%であった。
【0039】シート状成形材料A−1を図−2に示す固
定用枠にクランプで固定した後、該材料A−1を図−3
に示す150℃の加熱炉で加熱し該材料A−1が軟化し
たところで図−4に示す135℃に加熱された成形型の
上にセットし図−5に示す空間部の空気を真空ポンプに
て500〜700mmHgの減圧で減圧し、該材料A−
1を成形型に賦形密着させて繊維強化熱硬化性樹脂シー
トを硬化させ成形品B−1を得た。
【0040】得られた成形品を用いて各種試験を行っ
た。結果を表2に示す。
【0041】実施例2 UP−2に過酸化物触媒カヤブチル B(化薬アクゾ社
製)1.0重量%、クルードMDI4.0重量%、パラ
ベンゾキノン50ppmを配合し、厚さ2mm塩化ビニ
ルシート(商品カイダック #1000 筒中プラスチ
ック工業社製)の上に塗布し長さ2インチのガラスチョ
ップドストランドを散布した後、更に本配合物が塗布さ
れた20μmの厚さのナイロンフィルムを本配合物がガ
ラスチョップドストランド側にくるように覆いかぶせロ
ーラー等で含浸脱泡した後常温で24時間熟成しシート
状成形材料A−2を得た。A−2は熱可塑性樹脂シート
の厚みが2mm、繊維強化熱硬化性樹脂シートの厚みが
4mmでありガラスチョップドストランドの含有率は約
35重量%であった。
【0042】シート状成形材料A−2を用いた以外は、
実施例1と同様の方法で成形し、成形品B−2を得た。
得られた成形品を用いて各種試験を行った。結果を表2
に示す。
【0043】実施例3 UP−3を80℃に昇温、溶融し、光重合開始剤LUC
IRIN TPO(BASF社製)を1.0重量%を配
合し、厚さ5mmのアクリルシート(商品LUCITE
XL DUPONT社製)の上に塗布し長さ2インチ
のガラスチョップドストランドを散布した後、更に本配
合物が塗布された30μmの厚さのポリビニルアルコー
ルフィルムを本配合物がガラスチョップドストランド側
にくるように覆いかぶせローラー等で含浸脱泡した後常
温まで冷却しシート状成形材料A−1を得た。A−3は
熱可塑性樹脂シートの厚みが5mm、繊維強化熱硬化性
樹脂シートの厚みが3mmでありガラスチョップドスト
ランドの含有率は約30重量%であった。
【0044】シート状成形材料A−3を図2に示す固定
用枠にクランプで固定した後、該材料A−3を図−3に
示す150℃の加熱炉で加熱し該材料A−3が軟化した
ところで図−6、7に示す常温の成形型の上にセットし
空間部の空気を真空ポンプにて500〜700mmHg
の減圧で減圧し、該材料A−3を成形型に賦形密着させ
次に、紫外線ランプを10分間照射し、繊維強化熱硬化
性樹脂シートを硬化させ成形品B−3を得た。
【0045】得られた成形品を用いて各種試験を行っ
た。結果を表2に示す。
【0046】実施例4 VE−1に過酸化物触媒カヤブチル B(化薬アクゾ社
製)1.0重量%、クルード MDI8.0重量%、パ
ラベンゾキノン50ppmを配合し、厚さ2mm塩化ビ
ニルシート(商品カイダック #1000 筒中プラス
チック工業社製)の上に塗布し長さ2インチのガラスチ
ョップドストランドを散布した後、更に本配合物が塗布
された20μmの厚さのナイロンフィルムを本配合物が
ガラスチョップドストランド側にくるように覆いかぶせ
ローラー等で含浸脱泡した後常温で24時間熟成しシー
ト状成形材料A−4を得た。A−4は熱可塑性樹脂シー
トの厚みが2mm、繊維強化熱硬化性樹脂シートの厚み
が4mmでありガラスチョップドストランドの含有率は
約35重量%であった。
【0047】シート状成形材料A−4を用いた以外は、
実施例1と同様の方法で成形し、成形品B−4を得た。
得られた成形品を用いて各種試験を行った。結果を表2
に示す。
【0048】実施例5 UP−1に過酸化物触媒パーブチル Z(日本油脂社
製)1.0重量%、酸化マグネシウム1.5重量%、無
機充填剤(商品#NS−100 日東粉化工業社製)5
0重量%、パラベンゾキノン50ppmを配合し、厚さ
300μmの表面がコロナ放電処理してある無延伸ポリ
プロピレンシートの上に塗布し長さ2インチのガラスチ
ョップドストランドを散布した後、更に本配合物が塗布
された20μmの厚さのナイロンフィルムを本配合物が
ガラスチョップドストランド側にくるように覆いかぶせ
ローラー等で含浸脱泡した後45℃で24時間熟成しシ
ート状成形材料A−5を得た。A−5は熱可塑性樹脂シ
ートの厚みが300μm、繊維強化熱硬化性樹脂シート
の厚みが3mmでありガラスチョップドストランドの含
有率は約25重量%であった。
【0049】シート状成形材料A−5を用いた以外は、
実施例1と同様の方法で成形し、成形品B−5を得た。
得られた成形品を用いて各種試験を行った。結果を表2
に示す。
【0050】比較例1 UP−1に過酸化物触媒パーブチル Z(日本油脂社
製)1.0重量%、酸化マグネシウム1.5重量%、無
機充填剤(商品#NS−100 日東粉化工業社製)5
0重量%、パラベンゾキノン50ppmを配合し、30
μmのポリビニルアルコールフィルムの上に塗布し長さ
2インチのガラスチョップドストランドを散布した後、
更に本配合物が塗布された30μmの厚さのポリビニル
アルコールフィルムを本配合物がガラスチョップドスト
ランド側にくるように覆いかぶせローラー等で含浸脱泡
した後45℃で24時間熟成し繊維強化熱硬化性樹脂シ
ート状成形材料A−aを得た。A−aの繊維強化熱硬化
性シート状成形材料の厚みは、3mmでありガラスチョ
ップドストランドの含有率は約25重量%であった。
【0051】シート状成形材料A−aを用いた以外は、
実施例1と同様の方法で成形し、成形品B−aを得た。
得られた成形品を用いて各種試験を行った。結果を表2
に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表ー2】
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、成形時の賦形性が良好
で成形倍率が極めて高く、かつ優れた耐熱性を有する成
形品が得られる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】図−1は、本発明のシート状成形材料の断面図
である。
【図2】図−2は、固定用クランプで固定された本発明
のシート状成形材料の断面図である。
【図3】図−3は、固定用クランプで固定された本発明
のシート状成形材料を加熱炉に入れた状態を表わす図で
ある。
【図4】図−4は、本発明のシート状成形材料をセット
した状態での加熱可能な成形型の断面図である。
【図5】図−5は、本発明のシート状成形材料を減圧真
空成形した状態での加熱可能な成形型の断面図である。
【図6】図−6は、本発明のシート状成形材料をセット
した状態での成形型の断面図である。
【図7】図−7は、本発明のシート状成形材料を減圧真
空成形した後、紫外線ランプで硬化する際の状態を表わ
す図である。
【図8】図−8は、本発明のシート状成形材料を減圧真
空成形した状態での成形型の断面図である。 1.プラスチックフィルム 2.繊維強化熱硬化性樹脂シート 3.熱可塑性樹脂シート A.固定用枠クランプ B.加熱炉 C.ヒーター D.成形型 E.型加熱ヒーター F.減圧口 G.光硬化装置 H.光照射ランプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化熱硬化性樹脂層の片面に、30
    0μm〜10mmの厚さを有する熱可塑性樹脂シートが
    被着されていることを特徴とするシート状成形材料。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂シートの熱変形温度が40
    〜140℃である請求項1記載の成形材料。
  3. 【請求項3】 繊維強化熱硬化性樹脂層に用いる熱硬化
    性樹脂が不飽和ポリエステル系樹脂またはビニルエステ
    ル系樹脂である請求項2記載の成形材料。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1つに記載の成形
    材料を減圧真空により成形型に賦形密着させて成形する
    ことを特徴とするシート状成形材料の成形方法。
JP28602592A 1992-10-23 1992-10-23 シート状成形材料 Pending JPH06134903A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011108414A1 (ja) * 2010-03-05 2011-09-09 コニカミノルタオプト株式会社 複合樹脂フィルムとその製造方法
KR20180042236A (ko) 2015-08-20 2018-04-25 아사히 가라스 가부시키가이샤 적층 기재 및 그 성형체의 제조 방법
JP2020132782A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 ジャパンマテックス株式会社 プリプレグおよびその製造方法

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