JP2017065810A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷物を簡単に且つ効率的に積載させていくことのできる容器を提供する。
【解決手段】積層樹脂板材を用いて形成された底板108と側板110,112を備える容器であって、積層樹脂板材は、合成樹脂製の中空構造板の両側の外表面に、繊維シートがそれぞれ貼り付けられた板材である。底板108を形成する積層樹脂板材は、中空構造板に樹脂溜りが形成された熱曲げ溶着部を介して折れ曲がった折曲片部124を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、容器に関する。
大型の航空機の貨物スペース内に荷物を積み込むために、個々の荷物を積載する一定規格の航空コンテナが用いられる(特許文献1等参照)。大型の航空機は、大きな貨物スペースを有し、また、この貨物スペースに荷物を出し入れするハッチも大型に設けられており、荷物を出し入れするための開口も大型である。そのため、航空コンテナ内に荷物を積載しておき、専用の機械を用いて、航空コンテナごと貨物スペース内に順次搬入して積み込むことにより、貨物を積載することができる。
これに対して、小型航空機においては、貨物スペースが狭くなるとともに、荷物を出し入れするためのハッチも小型となり、荷物を出し入れするための開口も小さい。また、大型の航空機では、ハッチが大きく外開きする構造であるのに対して、小型航空機は、一般的にハッチが内開きする構造である。そのため、内開きしたハッチが貨物スペース内にあり、その分だけ、背の高い貨物を貨物スペース内に入れることが困難となる。これらの事情により、小型航空機においては、航空コンテナとして従来から利用される規格品のULD(Unit Load Device)を貨物スペース内に搬入することができない。なお、本文中で小型航空機というとき、規格品のULDを貨物スペースに搬入できないものを意味する。規格品のULDとしては、例えばLD−3と呼ばれるものが利用されるが、これは高さが1410mm、幅が1400mm程度あり、小型航空機のハッチでは搬入不能である。
したがって、小型航空機においては、荷物をそのままベルトコンベヤ等でハッチまで搬送し、作業員が手作業によって、内開きしたハッチの開口を通じて荷物を一つずつ貨物スペース内に搬入し、更に、背の低い貨物スペース内で作業員が中腰姿勢を保ちながら、荷物を手作業によって一つずつ積み込んでいく。これらの作業は、作業員にとって非常に重労働であるとともに、完了にも時間を要する。また、狭い貨物スペース内において、作業員が手作業で荷物を積み込んでいくので、スペースを有効活用して荷物を積載できるか否かは、作業員の技能や人数に左右される。
近年は、小型航空機による貨物輸送のニーズが増大しており、上述したような重労働を軽減することや、作業効率を向上することが望まれている。
実開昭63−180595号公報
本発明は前記問題点に鑑みて発明したものであって、荷物を簡単に且つ効率的に積載させていくことのできる容器を提供することを、課題とする。
本発明は、積層樹脂板材を用いて形成された底板と側板を備える容器であって、前記積層樹脂板材は、合成樹脂製の中空構造板の両側の外表面に、繊維シートがそれぞれ貼り付けられた板材であり、前記底板を形成する前記積層樹脂板材は、前記中空構造板に樹脂溜りが形成された熱曲げ溶着部を介して折れ曲がった折曲片部を有することを特徴とする。
また、本発明は、前記積層樹脂板材を用いて形成された蓋板をさらに備え、前記蓋板を形成する前記積層樹脂板材は、前記中空構造板に樹脂溜りが形成された熱曲げ溶着部を介して折れ曲がった折曲片部を、両端縁部に有することが好ましい。
本発明は、荷物を簡単に且つ効率的に積載させていくことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態の航空機用輸送容器の全体斜視図である。 同上の航空機用輸送容器を他方から視た全体斜視図である。 同上の航空機用輸送容器を形成するヒンジ部材の斜視図である。 同上の航空機用輸送容器を形成するフレーム部材の斜視図である。 同上の航空機用輸送容器と組み合わせて用いる輸送容器の全体斜視図である。 同上の輸送容器の底板と第一側板が一体化された板材を曲げ加工した状態の斜視図である。 同上の輸送容器を形成する第二側板の斜視図である。 (a)−(d)は、同上の輸送容器を折り畳む手順を順に示す斜視図である。 同上の航空機用輸送容器と輸送容器を貨物スペースに搭載した様子を示す説明図である。 同上の航空機用輸送容器と輸送容器をそれぞれ複数用いた場合の搭載形態を示す説明図である。 同上の航空機用輸送容器と輸送容器に用いる積層樹脂板材の説明図である。
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本実施形態の航空機用輸送容器は、貨物スペースSの下部領域に搭載される航空機用輸送容器Aである。本実施形態では、この航空機用輸送容器Aを、貨物スペースSの上部領域に搭載される輸送容器Bと組み合わせた形態で使用する。
図1〜図4には航空機用輸送容器Aを示しており、図5〜図8には輸送容器Bを示している。図11には、航空機用輸送容器Aと輸送容器Bに共通に用いられる積層樹脂板材2を示している。
まず、航空機用輸送容器Aの構造について述べる。航空機用輸送容器Aは、図1や図2に示すように、船形形状を有する容器本体4と、この容器本体4の上面開口を塞ぐように取り付けられる蓋板6とを備える。蓋板6により、雨等の容器本体4内への侵入が防止される。
容器本体4は、長手方向aの一端部と他端部を斜め上方に折り曲げた形状の底板8と、この底板8の短手方向bの端縁部に連設される一対の側板10とを有する。本実施形態では、この底板8を、平面視矩形状をなす水平底板12と、水平底板12の両端縁部にヒンジ部材14を用いて連結される一対の傾斜底板16とを用いて形成している。
そして、本実施形態の航空機用輸送容器Aでは、これら板部材6,10,12,16のそれぞれを、積層樹脂板材2を用いて形成している。積層樹脂板材2は図11に示す構造のもので、ポリプロピレン(以下「PP」と略す)製の中空構造板18が用いられる。中空構造板18は、中空の六角柱が隙間なく並設されたハニカム状のコア材20を一対のスキン材22によって両側からサンドイッチした構造の板材である。このハニカム構造の中空構造板18は、単位重量あたりの強度が非常に高く、機械的特性において等方性に優れるとともに、熱可塑性樹脂製であるから二次加工性にも優れたものである。
積層樹脂板材2では、この中空構造板18の両側のスキン材22の外表面に、合成樹脂製の繊維シート24をそれぞれ貼り付け、この繊維シート24の外面を覆うようにさらに樹脂シート26を貼り付けている。ここでの貼り付けには、ポリエチレン(以下「PE」と略す)からなるバインダ樹脂を用いるが、接着剤シートや熱ラミネート等の他の手段で貼り付けてもよい。
繊維シート24は、合成樹脂製の複合繊維を一方向に配列させたものを、同じく合成樹脂製のステッチ糸を用いて結合させ、さらにプレスすることで簾状のシートを形成し、この簾状のシートを複数枚重ねて、加熱加圧成形により一枚のシートに成形したものである。複合繊維は、PP製の芯成分をこれよりも低融点であるPE製の鞘成分で覆ったものであり、ステッチ糸はポリエステル製である。本実施形態では、簾状のシートを三枚用い、各シートを繊維の配列方向が30度ずつ相違するように積層させることで、多軸繊維シートとしている。加熱加圧成形により、複合繊維のうち低融点である鞘成分が溶融または軟化し、扁平化されることによってシート全体の一体性が増し、強度も向上する。なお、繊維シート24として多軸繊維シートの他に、織物、編み物、不織布及びこれらを組み合わせたものを用いてもよい。
積層樹脂板材2の最外層となる樹脂シート26は、薄膜状のPP製のシートである。樹脂シート26は、中空構造板18よりも厚みを薄く形成する。樹脂シート26と繊維シート24の厚みは互いに同程度に設けてもよいが、樹脂シート26を繊維シート24よりも薄く形成した場合には、更に軽量化が図られる。
つまり、この積層樹脂板材2は、合成樹脂製であるハニカム構造の中空構造板18をさらに合成樹脂製の繊維シート24で両側からサンドイッチし、これをさらに両側から樹脂シート26でサンドイッチした構造である。樹脂シート26で覆うことにより、積層樹脂板材2全体の曲げ強度や曲げ剛性が向上するという効果や、ゴミや汚れが付着しづらくなるという効果も得られる。中空構造板18は、ハニカム構造以外の他の中空構造(例えば、ハーモニカのように平板状の隔壁が一方向に多数列設される中空構造や、中空の円錐台や円柱体が多数並設される中空構造、中空である一対の円錐台の上底面同士を付き合わせた形状の柱体が多数並設される中空構造等)であってもよい。
底板8の中央部をなす水平底板12は、この積層樹脂板材2を用いて成形される。この水平底板12は、長手方向aの両端縁部の下面側を潰すことで凹段部28を形成し、短手方向bの両端縁部には、熱曲げ溶着加工によって折曲片部30を上方に折り曲げて形成したものである。積層樹脂板材2の端縁部を潰すことで、樹脂溜りが生じることによる強度向上の効果も得られる。積層樹脂板材2の熱曲げは、曲げられる外側の繊維シート24よりも手前側の部分までを押し潰して折り曲げてもよいし、この外側の繊維シート24の厚み方向の途中までの部分を押し潰して折り曲げてもよい。
この水平底板12の上面が、航空機用輸送容器Aの第一積載面70となる。第一積載面70は、底板8の長手方向aと短手方向bに四辺を有する平面視矩形状の平坦面であり、第一積載面70上に荷物を載せることで、航空機用輸送容器Aの容器本体4内に荷物が積載される。
底板8の両端部をなす傾斜底板16は、同様に積層樹脂板材2を用いて成形される。この傾斜底板16は、長手方向aの一方の端縁近傍に、内面側からの熱罫線加工によってヒンジ構造34を形成している。ヒンジ構造34のための熱罫線加工は、外側の繊維シート24よりも手前側の部分までを潰すものであってもよいし、外側の繊維シート24の厚み方向の途中までの部分を潰すものであってもよい。
積層樹脂板材2では、中空構造板18と繊維シート24の素材として共にPPを用いているので、熱曲げ溶着加工や熱罫線加工を施すときに、剥離等の不具合を生じにくいものとなっている。また、熱曲げ溶着加工や熱罫線加工を施すときに中空構造板18が押し潰され、この押し潰し面の中空部分に合成樹脂が溜まることにより、溶着が確実に行われるという効果や、強度が増すという効果も得られる。
傾斜底板16の短手方向bの両端縁部には、熱曲げ溶着加工によって折曲片部36を上方に折り曲げて形成している。折曲片部36のうちヒンジ構造34の両端にあたる箇所には、V字状の切り欠きを設ける。また、傾斜底板16には、一対の持ち手孔40を貫通形成している。
側板10は、積層樹脂板材2を用いて略逆台形状に成形される。この側板10にも、傾斜底板16と同様の一対の持ち手孔42を貫通形成している。なお、これら持ち手孔40,42は凹状であればよく、貫通形成しない構造であっても構わない。また、貫通又は窪んだ形状の別部位を取り付けることで持ち手部分を形成してもよい。
蓋板6は、積層樹脂板材2を用いて平板状に形成される。この蓋板6は、平面視略長方形状の外形を有し、長手方向aの両端縁部に、熱曲げ溶着加工によって折曲片部44を下方に折り曲げて形成している。また、蓋板6の短手方向bの一端縁部にも、同様の熱曲げ溶着加工によって折曲片部46を下方に折り曲げて形成している。蓋板6の短手方向bの他端縁部には、上面側を潰すことによって凹段部48を形成している。
これら板部材6,10,12,16に加え、図3に示すヒンジ部材14、図4に示すフレーム部材52、さらには図1,図2に示すコーナー部材54、リベット部材(図示略)等の別部材を用いることで、航空機用輸送容器Aが組み立てられる。
ヒンジ部材14は、積層樹脂板材2の端縁部同士を折曲自在につなぐ部材であり、一方の積層樹脂板材2の端縁部に嵌合固定される断面コ字状のヒンジ半部56の角縁部と、他方の積層樹脂板材2の端縁部に嵌合固定される断面コ字状のヒンジ半部58の角縁部とを、弾性変形可能な連結部分60を介して連結させたものである。両側のヒンジ半部56,58はPPを用いて長尺状に成形され、連結部分60はエラストマーを用いて成形される。
フレーム部材52は、積層樹脂板材2の端縁部に嵌合固定される断面コ字状の長尺部材であり、PPを用いて成形される。コーナー部材54は、平面視L字型の部材であり、装着されたフレーム部材52に対してさらに上方から嵌合するように、断面コ字状に形成されている。これらヒンジ部材14、フレーム部材52及びコーナー部材54は、それぞれの設置箇所に応じた寸法形状で成形される。これら各部材14,52,54と積層樹脂板材2は共に熱可塑性樹脂を用いて形成されるので、リサイクルが可能であり、特にPPが主であることからパレット等に使用可能となる。
なお、これら各部材14,52,54を用いずに航空機用輸送容器Aを組み立てることも可能である。この場合、積層樹脂板材2を用いて各板部材6,10,12,16を一体に形成した後に、境界部分にヒンジ構造34等を形成することによって各部を折り曲げたうえで結合させ、航空機用輸送容器Aを組み立てる。これによれば、ヒンジ部材14等の別部材が不要となり、航空機用輸送容器Aの内面や外面も全体にフラットに形成される。積層樹脂板材2の端面処理は、端面を潰すことや、潰して折り曲げることで行う。この端面処理によって樹脂溜りができ、強度向上の効果も得られる。また、フレーム部材52等の装着による段差が生じないので、よりフラットな外観が得られる。
航空機用輸送容器Aは、より具体的には以下のように組み立てられる。
底板8は、水平底板12が両端縁に有する一対の凹段部28に、それぞれヒンジ部材14の一方のヒンジ半部56を嵌合させ、そのヒンジ部材14の他方のヒンジ半部58を傾斜底板16の端縁部に嵌合させることで、長手方向aの一端部と他端部を斜め上方に折り曲げた船底のような形状に組み立てられる。
ここで、ヒンジ半部56の板部の肉厚は、凹段部28の深さと同一に設定しているので、凹段部28にヒンジ半部56が嵌合された状態で、このヒンジ半部56の下面と、水平底板12の下面とが、フラットに連続するようになっている(図2参照)。これにより容器本体4の底面がフラットになり、移動の際にも破損等を生じにくくなる。なお、凹段部28の深さを、ヒンジ半部56の板部の肉厚より少し浅く形成してもよいし、或いは深く形成してもよい。滑りを円滑にするため、容器本体4の底面にソリのような脚部を形成してしてもよい。
また、水平底板12の上面側に、凹段部28と同様の凹段部を設けてもよい。この上面側の凹段部にヒンジ半部56の上側の板部が嵌まることで、容器本体4の内面がよりフラットになり、内容物の引っ掛かりが防止される。勿論、凹段部を水平底板12の上面側に設けない場合でも、ヒンジ半部56の板部は薄肉であることから、生じる段差は小さく、内容物の引っ掛かりは殆ど生じない。
傾斜底板16は、その上部17がヒンジ構造34を介してさらに折り曲げられ、上部17が真上に起立した姿勢で、底板8に対して両側の側板10が固定される。底板8と側板10の固定は、水平底板12や傾斜底板16に設けた折曲片部30,36と、側板10の端縁部とを、リベット部材で固定することにより行われる。
傾斜底板16の上部17の上端縁には、この部位に対応する長さ寸法のフレーム部材52が上方から嵌合される。同様に、一方の側板10の上端縁には、この部位に対応する長さ寸法のフレーム部材52が上方から嵌合される。
他方の側板10の上端縁には、蓋用の長さ寸法で形成されるヒンジ部材14のヒンジ半部58が嵌合され、このヒンジ部材14の他方のヒンジ半部56が、蓋板6の凹段部48に嵌合される。これにより、容器本体4と蓋板6とが回転自在に連結される。
このヒンジ半部56の板部の肉厚は、蓋板6の凹段部48の深さと同一に設定しているので、凹段部48にヒンジ半部56が嵌合された状態で、このヒンジ半部56の上面と、蓋板6の上面とが、フラットに連続するようになっている(図1参照)。なお、この凹段部48の深さを、ヒンジ半部56の板部の肉厚よりも少し浅く形成することや、深く形成することも可能である。
容器本体4の開口縁の四隅部分には、フレーム部材52の上方からさらにL字型のコーナー部材54が装着される。これにより、底板8の傾斜底板16と側板10が強固に結合され、容器本体4の補強が図られる。
蓋板6を閉じた状態とき、蓋板6が有する折曲片部44,46は対応する箇所のフレーム部材52に対して外側から当接する。この折曲片部44,46と対応する箇所のフレーム部材52の両者に、蓋板6を閉状態で仮固定するための面ファスナを設けておくことも好適である。また、蓋板6を閉状態で仮固定するために、バックル等の他の仮固定手段を設けてもよい。
この蓋板6の上面が、航空機用輸送容器Aの第二積載面72となる。第二積載面72は、底板8の長手方向aと短手方向bに四辺を有する平面視矩形状の平坦面であり、蓋板6を閉じた状態で第一積載面70の真上に位置する。
第二積載面72は、短手方向bの長さ寸法においては、第一積載面70と同一または略同一であり、長手方向aの長さ寸法においては、第一積載面70よりも2.3倍程度大きく設定している。つまり、第二積載面72は、これの真下に位置する第一積載面70と平行に位置し、且つ、第一積載面70の2.3倍程度の大きな面積を有する。この第二積載面72上に、荷物を積み込んだ状態の輸送容器Bや、或いは荷物を直接載せることで、航空機用輸送容器Aの容器本体4上に荷物が積載される。
このような構造を有する航空機用輸送容器Aにおいて、各折曲片部30,36,44,46の端面には、中空構造板18の中空部分が露出することになるが、この中空部分はそれぞれ独立したセルであるから、仮にゴミ溜まっても少量で済む。各折曲片部30,36,44,46の端面にゴミが溜まらないようにするため、端面の押し潰しやエッジテープの貼り付けを行い、端面を塞ぐことも可能である。
以上、本実施形態の航空機用輸送容器Aの構成について説明した。次いで、輸送容器Bの構成について説明する。なお、航空機用輸送容器Aと同様の構成については、説明を一部省略する。
輸送容器Bは、図5に全体を示すように、上面の開口したボックス形状の容器本体104と、この容器本体104の開口を塞ぐように取り付けられる蓋板106とを備える。
容器本体104は、平面視矩形状をなす平坦な底板108と、底板108の短手方向bの両端部に連設される一対の第一側板110と、底板108の長手方向aの両端部に連設される一対の第二側板112とを備える。
輸送容器Bにおいても、これら板部材106,108,110,112を、航空機用輸送容器Aと同様の積層樹脂板材2を用いて形成している。積層樹脂板材2の構造は、図11に基づいて既述したとおりである。
輸送容器Bでは、底板108と一対の第一側板110とが、積層樹脂板材2を用いて一体に成形される(図6参照)。具体的には、平面視略矩形状をなす一枚の積層樹脂板材2の両端側を、熱曲げ溶着加工により上方に折り曲げ、上方に折り曲げられた部分を第一側板110としている。底板108の下面はフラットに形成され、床面上を円滑に滑るものとなっている。
この底板108の上面が、輸送容器Bの有する平坦な積載面170となる。積載面170は、長手方向aと短手方向bに四辺を有する平面視矩形状の平坦面であり、積載面170上に荷物を載せることで、輸送容器Bの容器本体104内に荷物が積載される。積載面170は、短手方向bの長さ寸法においては、航空機用輸送容器Aが有する第一積載面70や第二積載面72と同一または略同一となり、長手方向aの長さ寸法においては、航空機用輸送容器Aが有する第二積載面72の半分程度となるように設定している。
第一側板110には、内面側からの熱罫線加工によるヒンジ構造134を、三箇所に形成している。三箇所のヒンジ構造134は、上下方向に距離を隔てた平行なライン状に形成され、これらヒンジ構造134のうち下側と中央のライン間の距離と、中央と上側のライン間の距離とを、同一に設定している。
以下においては、第一側板110のうち下側のヒンジ構造134より下方のブロックを下端側板116、下側のヒンジ構造134と中央のヒンジ構造134の間のブロックを可動下側板118、中央のヒンジ構造134と上側のヒンジ構造134の間のブロックを可動上側板120、上側のヒンジ構造134より上方のブロックを上端側板122として説明する。このうち可動下側板118と可動上側板120とが「く」字状に屈折することで、第一側板110全体が上下に折り畳まれる。
底板108と、第一側板110のうち上端側板122を除く各ブロック116,118,120には、それぞれの長手方向aの両端縁部から、熱曲げ溶着加工によって内側に折り曲げられた折曲片部124を設けている。各折曲片部124は、互いに干渉することのないように角部分を斜めに切り欠いている。
第二側板112は、積層樹脂板材2を用いて、図7に示すような矩形状に成形される。第二側板112には、第一側板110と同様の熱罫線加工によるヒンジ構造134を、上縁近傍の箇所に一直線状に形成している。
以下においては、第二側板112のうちヒンジ構造134より上方のブロックを上端側板126、このヒンジ構造134より下方のブロックを揺動側板128として説明する。揺動側板128には、一対の持ち手孔142を貫通形成している。この揺動側板128がヒンジ構造134を介して内側に折れ曲がることで、第二側板112全体が折り畳まれる。
蓋板106は、積層樹脂板材2を用いて成形される。この蓋板106は、平面視略長方形状の外形を有し、長手方向aの両端縁部に、熱曲げ溶着加工によって下方に折り曲げられた折曲片部144を設けている。また、蓋板106の短手方向bの一端縁部にも、同様の熱曲げ溶着加工によって下方に折り曲げられた折曲片部146を設けている。蓋板6の短手方向bの他端縁部には、上面側を潰すことによって凹段部148を形成している。
上述の各部材と、ヒンジ部材114、フレーム部材152、コーナー部材154等を用いることで、輸送容器Bが組み立てられる。
ヒンジ部材114は、航空機用輸送容器Aで用いるヒンジ部材14と同様の構造であり、断面コ字状である一対のヒンジ半部156,158の角縁部同士を、弾性変形可能な連結部分160を介して連結させている。
フレーム部材152やコーナー部材154も、航空機用輸送容器Aで用いるフレーム部材52やコーナー部材54と同様の構造であり、それぞれの設置箇所に応じた寸法形状で成形されている。
輸送容器Bは、より具体的には以下のように組み立てられる。
図5等に示すように、一対の第二側板112の上端縁(つまり上端側板126の上端縁)には、この部位に対応する長さ寸法のフレーム部材52が上方から嵌合される。
底板108から起立される一対の第一側板110のうち一方の上端縁(つまり上端側板122の上端縁)には、この部位と対応する長さ寸法のフレーム部材152が上方から嵌合される。他方の第一側板110の上端縁には、ヒンジ部材114が有する一方のヒンジ半部158が嵌合され、このヒンジ部材114の他方のヒンジ半部156が、蓋板106の凹段部148に嵌合される。これにより、第一側板110と蓋板106とが回転自在に連結される。
ヒンジ半部156の肉厚は、蓋板106の凹段部148にヒンジ半部156が嵌合された状態で、このヒンジ半部156の上面と、蓋板106の上面とが、フラットに連続するように設定している(図5参照)。
第一側板110と第二側板112とは、上方から嵌合されるコーナー部材154等を介して、互いの上端側板122,126同士が連結される。蓋板106が有する折曲片部144,146は、蓋板106を閉じたときに、対応する箇所のフレーム部材152に対して外側から当接する。航空機用輸送容器Aと同様、これら折曲片部144,146とフレーム部材152に面ファスナ等の仮固定手段を設けることが好適である。
図8(a)−(d)には、輸送容器Bの折り畳み手順を示している。図8(b)に示すように、まずは容器本体104の短側である第二側板112の、下側のブロックである揺動側板128を、ヒンジ構造134を中心として内側に折り曲げる。次いで、図8(c)に示すように、容器本体104の長側である第一側板110の、可動下側板118と可動上側板120とを、上下三箇所のヒンジ構造134を利用して、内側にむけて「く」字状に屈折させる。これにより、輸送容器B全体が図8(d)に示すように上下に折り畳まれ、1/3程度までの減容化が可能となる。
図9には、上述した構造の航空機用輸送容器Aと輸送容器Bを、航空機の貨物スペースSに搭載した様子を示している。
航空機は、胴体の上側半部が客室に用いられ、胴体の下側半部が貨物スペースSに用いられる。そのため、航空機の貨物スペースSは、図示のように上側を弦とした断面半円状のスペースとなることが通常である。
本実施形態の航空機用輸送容器Aおよび輸送容器Bは、小型航空機が有する特定形状の貨物スペースSと対応する寸法形状で設定されたものであり、換言すれば、規格品のULDでは貨物スペースSに搬入することのできない小型航空機に対応した専用設計の航空機用輸送容器である。但し、輸送容器Bは、他の用途にも使用可能である。
図10にも示すように、航空機用輸送容器A全体の長手方向aの寸法は、輸送容器B全体の長手方向aの寸法の倍に設定している。航空機用輸送容器Aは全体が略船形形状であり、輸送容器Bは全体がボックス形状であるから、航空機用輸送容器Aが有する蓋板6の長手方向aの寸法を、輸送容器Bが有する容器本体104や蓋板106の長手方向aの寸法の倍または略倍に設定している。
一方、航空機用輸送容器Aと輸送容器Bとで、短手方向bの長さ寸法は同一または略同一に設定している。つまり、航空機用輸送容器Aが有する蓋板6の短手方向bの寸法を、輸送容器Bが有する容器本体104や蓋板106の短手方向bの寸法と同一または略同一に設定している。
そのため、一つの航空機用輸送容器Aの蓋板6上に、二つの輸送容器Bが長手方向aに密着または近接して載置され、このような配置で搭載される航空機用輸送容器Aと輸送容器Bのセット全体(図9参照)が、上側を弦とする断面半円状の貨物スペースSに対して、僅かな隙間を介して嵌まるように専用設計している。
この航空機用輸送容器Aと輸送容器Bのセットを、短手方向b(即ち貨物スペースSの奥行き方向)に連続して搭載させることで、断面半円状の貨物スペースSを有効活用して荷物を積み込むことができる。
航空機用輸送容器Aと輸送容器Bは、予め荷物を積載したうえで蓋板6,106を閉じておき、この状態で、ベルトコンベヤ等を用いてハッチの開口まで機械搬送する。作業者は、まず航空機用輸送容器Aを、貨物スペースSの下部領域にて床面上に載置させる。このとき、航空機用輸送容器Aが有する蓋板6のフラットな第二積載面72と、蓋板6に装着されるヒンジ半部58のフラットな上面が、短手方向bに面一に連続した位置にある。
次いで、貨物スペースSの上部領域を利用して輸送容器Bを搭載する際は、航空機用輸送容器Aのこのフラットな連続面を利用して、輸送容器Bをずらすようにして積み込んでいくことができる。
なお、輸送容器Bが有する容器本体104や蓋板106の長手方向aの寸法は、航空機用輸送容器Aが有する蓋板6の長手方向aの寸法の半分よりも大きく設定してもよい。この場合、航空機用輸送容器Aの蓋板6上の第二積載面72において、二つの輸送容器Bが長手方向aに密着または近接して載置されると、それぞれの輸送容器Bの長手方向aの一端部が、航空機用輸送容器Aの端部よりも外側に突出して位置する(図9中の想像線を参照)。この構造により、輸送容器Bと貨物スペースSの側壁との間に隙間がさらに生じにくくなり、また、輸送容器Bが有する積載面170の面積もさらに大きく設けられる。
また、貨物スペースSの下部領域にて航空機用輸送容器Aを複数積み込んだ後に、貨物スペースSの上部領域にて輸送容器Bを複数積み込んでいくことも可能である。この場合は、複数の航空機用輸送容器Aを、貨物スペースSの床面上で奥行き方向に密着または近接載置させていくことで、それぞれの航空機用輸送容器Aが有する蓋板6のフラットな第二積載面72と、この蓋板6に装着されるヒンジ半部58のフラットな上面とを、短手方向bに多数連続して位置させる。輸送容器Bを搭載する際は、これら複数の航空機用輸送容器Aのフラットな連続面を搬送面として活用し、この搬送面上にて、輸送容器Bを奥側にずらして順次積み込んでいくことができる。
なお、輸送容器Bの代わりに、段ボールやトランク等の荷物を直接積み込んでもよい。航空機用輸送容器Aは、小型航空機の貨物スペースSの下部領域に対して僅かな隙間で嵌まるような略船型の寸法形状に設けているので、まず、貨物スペースSの下部領域に航空機用輸送容器Aをセットしたうえで、この航空機用輸送容器Aの上部に形成される大面積の第二積載面72を利用して、貨物スペースSの上部領域に輸送容器Bを積載させてもよいし、或いは荷物を直接積載させてもよい。このとき、航空機用輸送容器Aが、貨物スペースSの下部領域に僅かな隙間で嵌まる専用の寸法形状であることから、航空機用輸送容器A上に輸送容器Bを載せる際や、航空機用輸送容器A上で輸送容器Bをずらして位置合わせをする際に、土台となる航空機用輸送容器Aがずれを生じることが防止される。そのため、航空機用輸送容器Aや輸送容器Bの位置合わせがしやすく、これらを貨物スペースS内に綺麗に並べることができる。
運航中の荷崩れをより確実に防止するためには、貨物スペースS内の前記隙間に適宜部材を詰め込むことや、容器全体にロープ、ネット等の荷崩れ防止具をかけることが好ましい。また、航空機用輸送容器Aの容器本体4の底面に、磨耗対策用のスリップシート(図示略)を装着してもよい。このスリップシートを、面ファスナ等を用いて容器本体4の底板8に着脱自在に装着することで、スリップシートが消耗したときに容易に交換することができる。
上述のように、本実施形態の航空機用輸送容器Aは、底板8と、底板8の端部から起立される複数の側板10とで、上方に開口した容器本体4を形成し、この容器本体4の開口をふさぐ蓋板6を備えてなる航空機用輸送容器である。そして、容器本体4をなす底板8および各側板10と、蓋板6とを、合成樹脂製の中空構造板18の一面側と他面側の両方に繊維シート24を貼り付けてなる積層樹脂板材2を用い、各積層樹脂板材2に設けた繊維シート24が容器の外面側と内面側に配置されるように形成している。
同様に、本実施形態の輸送容器Bは、底板108と、底板108の端部から起立される複数の側板(第一側板及び第二側板)110,112とで、上方に開口した容器本体104を形成し、この容器本体104の開口をふさぐ蓋板106を備えてなる航空機用輸送容器である。そして、容器本体104をなす底板108および各側板110,112と、蓋板106とを、合成樹脂製の中空構造板18の一面側と他面側の両方に繊維シート24を貼り付けてなる積層樹脂板材2を用い、各積層樹脂板材2に設けた繊維シート24が容器の外面側と内面側に配置されるように形成している。
このように、本実施形態の航空機用輸送容器Aや輸送容器Bで用いる積層樹脂板材2は、軽量且つ高強度な合成樹脂製の中空構造板18に、繊維シート24を貼り付けた構造を有する。したがって、積み込み作業が手作業で容易に行われる程度にまで容器全体の軽量化を図ることができ、更に、容器全体の高強度化を図って、荷重により容器が外側に膨らむ等の変形を生じないようにすることができる。これにより、専用の機械を使わずとも、積み込み作業を手作業で迅速に完了させることが可能となる。また、容器全体の強度を保持して膨らみ難いように設けているので、離陸や着陸時に滑ることも少ない。
なお且つ、積層樹脂板材2には繊維シート24が貼り付けてあるので、仮に内部の中空構造板18等が破損を生じたときにも、板材の破片が外部に飛散することが抑えられる。特に、中空構造板18は各セルを区画する薄肉の隔壁を多数有しており、破損時にはこれら各隔壁が微細な破片となる虞もあるが、繊維シート24が貼り付けてあることで、この破損部分が繊維シート24を介して陥没する程度で済む。万一、繊維シート24が裂けた場合であっても、中空構造板18の破損部分は繊維シート24と一体に脱落するため、微細な破片が貨物スペースS内に飛散することは防止される。そのため、航空機の貨物スペースSに搭載するための輸送容器として、好適に用いられる。
なお、航空機用輸送容器Aと輸送容器Bの積層樹脂板材2を、中空構造板18の一面側と他面側の一方にだけ繊維シート24を貼り付けた構造としても構わない。この場合は、その繊維シート24が輸送容器の外面側に配置されるように形成する。繊維シート24が輸送容器の外面側に位置することで、破損により生じた破片が輸送容器の外部に飛散することは抑えられる。
以上、添付図面に基づいて詳述したように、本実施形態の航空機用輸送容器Aは、小型航空機の貨物スペースS内に積み込まれるものであって、底板8と、底板8の端部から起立される複数の側板10とを有する容器本体4を備える。そして、底板8の上面に平坦な第一積載面70を設けるとともに、第一積載面70の上方位置に、この第一積載面70よりも大面積である平坦な第二積載面72を設けている。
既述したように、小型航空機では貨物スペースSが狭く、また、ハッチが内開きして小さく開口する構造であることから、従来、空港にて作業員が荷物を直接積み込み、貨物スペースS内に積載させていた。これに対して、本実施形態の航空機用輸送容器Aを用いることで、第一積載面70上に荷物を積載した状態で航空機用輸送容器Aごと貨物スペースS内に搬入し、更に、貨物スペースSの床面に搭載した航空機用輸送容器Aの第二積載面72上に、貨物スペースS内にて他の輸送容器や荷物を積載していくことができる。そのため、作業員にとっては労働が軽減され、更に、短時間で積み込み作業が完了される。また、貨物スペースS内に航空機用輸送容器Aを積み込めば、この貨物スペースS内が、第一積載面70上に荷物の積載されるスペースと、第二積載面72上に荷物の積載されるスペースとに自ずと仕切られるため、狭い貨物スペースSを有効活用して荷物を積載していくことができる。
また、容器本体4は、荷物を出し入れ可能な上面開口を有し、この上面開口を塞ぐ蓋板6を更に備えるとともに、この蓋板6の上面に第二積載面72を設けている。
これにより、蓋板6を閉じることで容器本体4内への雨等の侵入を防止するとともに、蓋板6を閉じたときの上面を利用してこれを平坦な第二積載面72とし、貨物スペースSの上部領域を荷物積載のためのスペースとして効率的に活用することが可能となる。
また、底板8の一部と他部を、上にいくほど互いに離れるように傾斜させて設けることで、容器本体4を略船形形状に設けている。
これにより、小型航空機の貨物スペースS内において、航空機用輸送容器Aを小さな隙間で嵌まり込むように搬入させ、狭い貨物スペースSの下部領域を有効活用することができる。航空機用輸送容器Aは全体が略船形であって重心が高いため、一方を少し上げて床面上をずらすようにして所定位置にまで容易に搬入することができる。そして、略船形である容器本体4の上面開口を塞ぐ蓋板6は、大きな寸法で設けることができ、その結果、この蓋板6の上面からなる第二積載面72を、最大限に大きな面積で設けることができる。そのため、狭い貨物スペースSの全体を最大限に活用し、荷物を積載することが可能となる。
また、本実施形態の航空機用輸送容器Aを用いて、小型航空機の貨物スペースS内に荷物を積み込む荷物積載方法では、第一積載面70に予め荷物を積載した状態で、容器本体4ごと貨物スペースS内に積み込み、次いで、容器本体4を積み込んだ貨物スペースS内において、第二積載面72上に他の荷物を順次積載する。この場合、他の荷物の積載には、荷物を直接積載していく方法と、輸送容器B等の輸送容器を利用して積載していく方法の、両方を含む。
この方法によれば、作業員にとっては労働が軽減され、更に、短時間で積み込み作業が完了される。加えて、このような簡単な作業によって、狭い貨物スペースS全体を有効活用して荷物を積載していくことができる。
また、本実施形態の航空機用輸送容器Aを用いて、小型航空機の貨物スペースS内に荷物を積み込む荷物積載方法では、容器本体4の第一積載面70上に予め荷物を積載し、蓋板6を閉じた状態で、容器本体4ごと小型航空機の近傍まで機械搬送し、機械搬送された容器本体4を貨物スペースS内の下部領域に積み込み、容器本体4を積み込んだ後の貨物スペースS内の上部領域において、第二積載面72上に他の荷物を積載する。この場合においても、他の荷物の積載には、荷物を直接積載していく方法と、輸送容器B等の輸送容器を利用して積載していく方法の、両方を含む。
この方法によれば、作業員にとっては労働が軽減され、短時間で積み込み作業を完了することが可能となる。また、場合によっては、作業員の人数を減らすことも可能となる。加えて、上述したような簡単な作業で、狭い貨物スペースSの上部領域と下部領域を共に有効活用して、荷物を効率的に積載していくことができる。また、同一時間内においてより多くの荷物を積載させることが可能となる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更を行うことが可能である。
2 積層樹脂板材
4 容器本体
6 蓋板
8 底板
10 側板
18 中空構造板
24 繊維シート
26 樹脂シート
70 第一積載面
72 第二積載面
104 容器本体
106 蓋板
108 底板
110 第一側板
112 第二側板
A 航空機用輸送容器
B 輸送容器

Claims (2)

  1. 積層樹脂板材を用いて形成された底板と側板を備える容器であって、
    前記積層樹脂板材は、合成樹脂製の中空構造板の両側の外表面に、繊維シートがそれぞれ貼り付けられた板材であり、
    前記底板を形成する前記積層樹脂板材は、前記中空構造板に樹脂溜りが形成された熱曲げ溶着部を介して折れ曲がった折曲片部を有する
    ことを特徴とする容器。
  2. 前記積層樹脂板材を用いて形成された蓋板をさらに備え、
    前記蓋板を形成する前記積層樹脂板材は、前記中空構造板に樹脂溜りが形成された熱曲げ溶着部を介して折れ曲がった折曲片部を、両端縁部に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の容器。
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