JP2000167886A - 射出成形機用金型 - Google Patents

射出成形機用金型

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JP2000167886A
JP2000167886A JP10343096A JP34309698A JP2000167886A JP 2000167886 A JP2000167886 A JP 2000167886A JP 10343096 A JP10343096 A JP 10343096A JP 34309698 A JP34309698 A JP 34309698A JP 2000167886 A JP2000167886 A JP 2000167886A
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JP
Japan
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mold
pin
molded product
injection molding
molding machine
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JP10343096A
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English (en)
Inventor
Isao Senba
功 仙波
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Nissen Chemitec Corp
Original Assignee
Nissen Chemitec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形において、成形品を型から取り出す
際に歪みを生じさせず、しかも取り出しに要する時間を
短くする手段を簡単な構造で実現する。 【解決手段】 型開時に成形品(A)が固定金型(1)側に残
らないように型内で硬化した樹脂を移動金型(2)側に押
し出す押出装置(7)が固定金型(1)に備えられている。押
出装置(7)は押出ピン(8)とバネ(9)を有しており、型閉
時には押出ピン(8)は固定金型(1)内に後退した状態とな
り、型開開始時にバネ(9)により移動金型(2)側に突出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機用の金
型に関するものであり、特に金型から取り出す際に成形
品に歪みが生じないようにしたものに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5から図7は従来の射出成形における
成型品の金型からの取り出しを示した図である。図中
(1)は固定金型、(2)は移動金型、(3)は射出ノズルであ
る。又、(4)及び(15)は成形品取り出しのための突出ピ
ンである。中央の突出ピン(15)の先端部にはZピン(16)
が取り付けられている。
【0003】図5はノズルから型締された金型内に溶融
樹脂が射出充填された状態である。樹脂の硬化後に図6
に示すように移動金型を移動させることにより型開す
る。中央の突出ピン(15)の先端部に取り付けられたZピ
ン(16)が成型品のコールドスラグウェル(B)に引っ掛か
った状態となっているので、ランナー部(C)を介してコ
ールドスラグウェル(B)と繋がっている成形品(A)も移動
金型(2)に付いた状態で移動する。型開後、型間に吸盤
(6a)を有した取り出し装置(6)を差し入れ、所定位置で
待機させる。
【0004】次に、図7に示すように突出ピン(4),(1
5)をゆっくりと突き出す。これにより成形品(A)がコー
ルドスラグウェル(B)等と共に移動金型(2)から押し出さ
れる。同時に吸盤(6a)は成形品(A)の方向に移動し、成
形品(A)を吸着保持する。
【0005】成形品(A),コールドスラグウェル(B)及び
両者を繋ぐランナー部(C)が移動金型(2)の外側に完全に
押し出されると、成形品(A)等が移動金型(2)から外れて
自由になり、取り出し装置(6)の後退時にZピン(16)か
ら外れる。吸盤(6a)のみで保持されることとなるので、
この状態で取り出し装置(6)を上昇等させて成形品(A)等
を型外へ取り出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】コールドスラグウェル
(B)がZピン(16)から外れるためには、コールドスラグ
ウェル(B)全体が移動金型(2)の外側に全体に突出するま
で突出ピン(4),(15)を突き出す必要がある。
【0007】しかしながら、吸盤(6a)は成形品(A)を移
動金型(2)側に押しているので、成形品(A)は互いに反対
方向に押しつける吸盤(6a)と突出ピン(4)により撓めら
れ、歪等の変形を生じてしまう。
【0008】尚、吸盤(6a)を移動金型(2)から離れた位
置に待機させておいて、Zピン(16)が外れる直前に吸盤
(6a)を成形品(A)に吸着させることも考えられるが、Z
ピン(16)が外れるタイミングにはバラツキがあるので、
成形品(A)が吸盤(6a)に保持されずに落下し、破損して
しまうおそれがある。
【0009】突出ピン(4),(15)の動きと取り出し装置
(6)の動きとを同期させることにより、成形品が吸盤(6
a)と突出ピン(4)から受ける力を少なくし、歪みを生じ
させないようにすることは可能であるが、突出ピン
(4),(15)と取り出し装置(6)の精密な制御が必要となり
装置のコストが高くつく。
【0010】又、突出ピン(4),(15)の突き出し量(ス
トローク)が大きいので、吸盤(6a)の吸着位置にズレが
生じやすく、取り出し後の自動ゲートカット際の精度を
高くするのが困難である。
【0011】更に、突出ピン(4),(15)の突き出し量は
従来通りであるので、突き出しに要する時間のために成
形品取り出しに時間がかかり、射出成形のサイクルを長
くする一因となっている点は従来と変わらない。
【0012】そこで、射出成形において、成形品(A)を
型から取り出す際に変形を生じさせず、しかも取り出し
に要する時間を短くする手段を簡単な構造で実現するこ
とが課題となる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
射出成形機用金型は、型開時に成形品(A)が固定金型(1)
側に残らないように型内で硬化した樹脂を移動金型(2)
側に押し出す押出装置(7)が固定金型(1)に備えられてい
ることを特徴とする。
【0014】これによれば、型開時に固定金型(1)に備
えられた押出装置(7)が型内で硬化した樹脂のランナー
部(C)等を押すので、突出ピン(5)にZピンが備えられて
いなくても成形品(A)等の型内で硬化した樹脂は確実に
移動金型(2)について行く。
【0015】Zピンが必要ないので、コールドスラグウ
ェル(B)全体が移動金型(2)の外側にに突出するまで突出
ピン(4),(5)を突き出す必要はなく、成形品(A)等が移
動金型(2)から僅かに離れる程度に突き出せば十分とな
る。したがって、成形品(A)が突出ピン(4)に押される距
離は僅かとなり、成形品(A)は歪み等の変形が生じにく
くなる。
【0016】請求項2の射出成形機用金型は請求項1の
金型において、押出装置(7)は押出ピン(8)とバネ(9)を
有しており、型閉時には押出ピン(8)は固定金型(1)内に
後退した状態となり、型開開始時にバネ(9)により移動
金型(2)側に突出することを特徴とする。
【0017】これによれば、型閉時には押出装置の押出
ピン(8)は移動金型に押されて固定金型内に押し込まれ
ているが、型開開始時にはバネ(9)により移動金型(2)側
に突出してランナー部(C)等を移動金型(2)側に押し出す
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施例を用
いて説明する。 [実施例]図1から図5は本実施例における成形品の取
り出し手順を示した図である。図中、(5)は中央の突出
ピンであるが、その先端にはZピンは備えられていな
い。(4)は突出ピン(5)と連動する突出ピンである。
【0019】(7)は固定金型(1)に取り付けられた押出装
置であり、押出ピン(8)とバネ(9)とストッパー(10)を有
している。
【0020】図1は型閉時(射出充填時)の状態を示し
ている。この状態では押出装置(7)の押出ピン(8)は移動
金型(2)に押されることにより後退して固定金型(1)内に
押し込まれた状態となっている。
【0021】図2は型開開始時の状態を示している。型
開開始により移動金型(2)が離れると、バネ(9)により押
出ピン(8)が移動金型(2)側に突出を開始する。すると、
成形品(A)と繋がっているランナー部(C)は押出ピン(8)
に押されて固定金型(1)から離れ、成形品(A)等は移動金
型(2)に付いた状態で移動する。尚、このとき射出ノズ
ル(3)とスプルーとの間の樹脂が切断される。
【0022】図3は型開完了時の状態を示している。押
出ピン(8)は型開開始時に成形品(A)等を固定金型(1)か
ら離しさえすればよいので、突出量は少しで良い。そこ
で、ストッパー(10)が固定金型(1)の一部に設けられた
ストッパー当たり(1a)と当接して押出ピン(8)を前進限
以上に突出しないようにしている。型開後、取り出し装
置(6)を回転等させて吸盤(6a)を移動金型(2)の金型面付
近に待機させる。
【0023】図4は突出ピン(4),(5)を突き出した状態
を示している。中央の突出ピン(5)にはZピンは取り付
けられていないので、コールドスラグウェル(B)をZピ
ンから外すために大きく突き出す必要はなく、成形品
(A)が移動金型(2)から若干浮き上がって剥がれる程度に
(例えば2〜3ミリ程度)僅かに突き出せば足りる。こ
の状態で吸盤(6a)は成形品(A)に吸着し、取り出し装置
(6)の後退させることにより移動金型(2)から成形品(A)
等を引き離す。そして、取り出し装置(6)の上昇等によ
り成形品(A)等を型外へ取り出す。
【0024】成形品(A)は突出ピン(4)により大きく突き
出されることはないので、突出ピン(4)や吸盤(6a)から
受ける力も少なく、したがって歪み等の変形が生じにく
い。
【0025】又、突出ピンのストロークが短かく、吸盤
(6a)が移動金型(2)の金型面付近で吸着するため、吸着
位置にズレが生じにくく、取り出し後の自動ゲートカッ
トの精度が安定する。更に、突出ピン(4),(5)の突き出
し量が僅かであるので、突き出しに要する時間が殆どか
からず、射出成形のサイクルを短縮することができる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように本発明により、簡単な
構造で、成形品を型から取り出す際の変形を防止し、し
かも取り出しに要する時間が短い射出成形機用金型を提
供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における成形品の取り出し手順を示し
た図(射出充填時)。
【図2】本実施例における成形品の取り出し手順を示し
た図(型開開始時)。
【図3】本実施例における成形品の取り出し手順を示し
た図(型開完了時)。
【図4】本実施例における成形品の取り出し手順を示し
た図(成形品突き出し時)。
【図5】従来の射出成形機における成形品の取り出し手
順を示した図(その1)。
【図6】従来の射出成形機における成形品の取り出し手
順を示した図(その2)。
【図7】従来の射出成形機における成形品の取り出し手
順を示した図(その3)。
【符号の説明】
(1) 固定金型 (2) 移動金型 (3) 射出ノズル (4) 突出ピン (5) 突出ピン(中央) (6) 取り出し装置 (6a) 吸盤 (7) 押出装置 (8) 押出ピン (9) バネ (10) ストッパー (16) Zピン (A) 成形品 (B) コールドスラグウェル (C) ランナー部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型開時に成形品が固定金型側に残らない
    ように型内で硬化した樹脂を移動金型側に押し出す押出
    装置が固定金型に備えられていることを特徴とする射出
    成形機用金型。
  2. 【請求項2】 押出装置は押出ピンとバネを有してお
    り、型閉時には押出ピンは固定金型内に後退した状態と
    なり、型開開始時にバネにより移動金型側に突出するこ
    とを特徴とする請求項1記載の射出成形機用金型。
JP10343096A 1998-12-02 1998-12-02 射出成形機用金型 Pending JP2000167886A (ja)

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