JPH0544518U - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH0544518U
JPH0544518U JP9847091U JP9847091U JPH0544518U JP H0544518 U JPH0544518 U JP H0544518U JP 9847091 U JP9847091 U JP 9847091U JP 9847091 U JP9847091 U JP 9847091U JP H0544518 U JPH0544518 U JP H0544518U
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cutter
plate
gate
side mold
mold plate
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Application number
JP9847091U
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English (en)
Inventor
善宏 嶋田
Original Assignee
株式会社三▲しゆう▼エレクトロニクス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形工程中にゲ−ト部を自動切断でき、その
切断面が良好である射出成形用金型を提供する。 【構成】キヤビテイ24とゲ−ト26とランナ25をそ
なえた可動側型板21を貫通して、ストツパピン32と
カツタ31を前進後退自在に配設し、これらのピンおよ
びカツタの基部を、可動側型板の背後空間30部に設け
た押出板33に固定取付する。カツタ31は刃先がゲ−
ト26部で進退し、ストツパピン32は先端が型閉時の
固定側型板11に接離するものであつて、該先端が固定
側型板11に当接した状態でカツタ31の刃先と固定側
型板11との間に所定量のすきまが残存するように、カ
ツタ31とストツパピン32の長さを設定する。エジエ
クタロツド7により押出板33を前進駆動して、カツタ
31により型閉状態でゲ−ト部固化体の一部を切断し、
型開き後に残部を切断する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
可動側型板と固定側型板の分割面部に沿つてキヤビテイとランナをゲ−トを介 して連設した射出成形用金型においては、成形品のゲ−ト部の切断は、成形品取 出後に二次加工としておこなうのが最も一般的であり、またサブマリンゲ−ト方 式も広く採用されている。しかし前者の場合、別工程のゲ−ト切断は手間がかか り非能率的であり、また後者の場合は、薄肉の製品には適用できず、ゲ−ト先端 部をあまり小さくすると樹脂の流入に支障をきたし、さらにゲ−ト切断面がもぎ 取られた形になり表面品質が劣るという問題がある。
【0003】 そこで型開きと同時にゲ−ト切断をおこなうものとして、特開昭58−656 41号公報では、弾性体で付勢したゲ−トカツトピンをそなえたゲ−ト切断構造 が提案されているが、ゲ−トカツトピンは扁平な当接面で固化後のランナ部を押 すだけであり、ゲ−ト部はもぎ取られるため切断面の品質が劣り、薄肉製品には 適用が困難であるという点は改良されていない。そしてゲ−ト切断面を目立たな くするためゲ−トの深さを浅くすると、高粘性樹脂の場合は欠陥が生じやすいと いう問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、上記従来の問題点を解決するもので、成形工程中にゲ−ト部を自 動切断でき、その切断面が良好であるとともに、薄肉製品や高粘性の樹脂製品の 成形およびゲ−ト切断も支障なくおこなえる射出成形用金型を提供しようとする ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 しかしてこの考案の射出成形用金型は、可動側型板と固定側型板の分割面部に 沿つてキヤビテイとランナをゲ−トを介して連設した射出成形用金型において、 前記可動側型板の背後空間部にエジエクタロツドにより前進駆動される押出板を 設け、前記可動側型板を貫通して先端が型閉時の前記固定側型板に接離するスト ツパピンと、前記可動側型板を貫通して刃先が前記ゲ−ト部で進退するカツタの 各基部を、前記押出板に固定取付するとともに、前記ストツパピンの先端が型閉 時の前記固定側型板に当接した状態で前記カツタの刃先と該固定側型板との間に 、所定量のすきまが残存するように前記ストツパピンと前記カツタの長さを設定 したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
この考案の射出成形用金型においては、カツタの刃先部がゲ−トの底部を構成 し、カツタを後退させゲ−ト深さが深い状態で樹脂をキヤビテイに充填させる。 ゲ−ト部の樹脂がほぼ硬化した時点でエジエクタロツドにより押出板を前進駆動 してストツパピンの先端を固定側型板に当接させ、これと連動して前進するカツ タによりゲ−ト部を、ストツパピンとこれより短いカツタとの長さの差に相当す る所定量の厚さを残して切断しゲ−トシ−ルする。このときカツタの刃先は固定 側型板に衝突せず、刃先の損傷が防止される。キヤビテイ部の樹脂の固化後に型 開きしたら、エジエクタロツドにより再度カツタを前進させて残存するゲ−ト部 を切断後、成形品の突出しをおこなう。
【0007】 ゲ−ト部の切断はカツタによりおこなうため平滑で良好な切断面が得られ、ま た型開き後の切断は少量の残存厚さ分に対しておこなえばよいので、切断力は小 さくて済み、薄肉成形品に対しても支障なくゲ−トの切断をおこなうことができ る。
【0008】
【実施例】
以下図1乃至図4によりこの考案の一実施例を説明する。図中1は射出成形用 金型で、射出成形機の固定側プラテン2に取付けた固定側金型3と、可動側プラ テン4に取付けた可動側金型5とから成る。6は射出成形機のノズル、7は同じ くエジエクタロツドで、図示しないシリンダにより往復駆動される。固定側金型 3は、固定側型板11と固定側取付板12とスプル−ブツシユ13から成り、ス プル−ブツシユ13内には湯道14が形成されている。
【0009】 また可動側金型5は、可動側型板21とスペ−サブロツク22と可動側取付板 23を主要構成部材とし、可動側型板21の型開き面21aには、製品成形用の キヤビテイ24とランナ25とがゲ−ト26を介して連設してあり、ランナ25 の端部は型閉時に湯道14に連通するようになつている。27は製品突出用のエ ジエクタピン、28はリタ−ンピンで、これら両ピンの基部は、可動側型板21 の背後空間30に収容した突出板29に固定取付されている。
【0010】 一方31は、可動側型板21および突出板29を貫通して、先端の刃先31a 部がゲ−ト26部内に進退自在なようにガイドされたカツタで、ゲ−ト26部の 巾と同巾の金属板から成り、その内側面31bはキヤビテイ24の壁面の一部を 構成し、また刃先31aの傾斜面はゲ−ト26の底部を構成するようになつてい る。32はストツパピンで、カツタ31と同様に可動側型板21および突出板2 9を貫通し、その先端面32aは固定側型板11の型開き面11aに接離するよ うになつている。
【0011】 これらのカツタ31およびストツパピン32の基部は、可動側型板21の背後 空間30に収容した押出板33に固定取付され、ストツパピン32の先端面32 aが型閉時の固定側型板11に当接したとき、カツタ31の刃先31aの先端と 固定側型板11との間に、所定の少量(たとえば0.05〜0.2mm)のすきまG が残存するように、両者の長さが設定されている。34は押出板33および突出 板29を進退自在にガイドするガイドロツド、35は押出板33を後退方向に付 勢する戻しばねで、押出板33と突出板29の間に介装されており、図1におい て押出板33と突出板29は距離Hだけ離間している。
【0012】 上記構成の射出成形用金型1を用いた成形工程を、図4も参照しながら説明す ると、先ずエジエクタロツド7を図1に示す引込状態として型閉めをおこない、 ノズル6からの樹脂を、ランナ25からゲ−ト26を経てキヤビテイ24へ充填 する。戻しばね35により付勢されて押出板33は図示の後退状態にあるので、 カツタ31の刃先31aも後退状態にありゲ−ト26の深さは大きく、高粘度の 樹脂も支障なくキヤビテイ24部へと流入する。
【0013】 ゲ−ト26部の樹脂がほぼ硬化した時点で、射出成形機制御盤の発するエジエ クタロツド前進指令信号P(図4参照)により、エジエクタロツド7を突出させ 、押出板33を矢印Xで示す前進方向に駆動する。これによつて押出板33は、 ストツパピン32の先端面32aが固定側型板11に当接するまで距離Sだけ前 進し、カツタ31も同距離前進して固形化した樹脂を一部切断し、図2に鎖線で 示すように刃先31aと固定側型板11との間に残存するすきまGに相当する部 分でキヤビテイ24とランナ25が連続した状態となる。なおこのときのエジエ クタロツド7の前進量は、エジエクタロツド7の先端と押出板33との間のギヤ ツプCに前記距離Sを加えた値となる。
【0014】 このカツタ31の前進によるゲ−ト26部縮少化によつてゲ−トシ−ル性が向 上するので、上記前進指令信号Sは、従来の保圧完了信号よりも早い時点で出し てもよく、これによつて成形のサイクルタイムを短縮化できる。またカツタ31 の刃先31aは固定側型板11に衝突しないので、上記前進によつても刃先31 aが破損することがなく、長期にわたつて良好な切味が保持される。
【0015】 ゲ−ト26部が固化したのちエジエクタロツド7は一旦後退させ、カツタ31 を戻しばね35により後退させておき、型開き指令信号Qにより型開き開始後、 エジエクタロツド前進指令信号Rによつてエジエクタロツド7を再度距離Lだけ 前進させる。これによつて押出板33が前進駆動され、可動側型板21内に保持 された樹脂固化品に対して先ずカツタ31が前進して前記すきまG相当部分を切 断し、次いで距離H以上前進した押出板33を介して突出板29が前進駆動され 、エジエクタピン27による製品の突出しと図示しないエジエクタピンによるラ ンナ部固化品の突出しがおこなわれ、エジエクタロツド7を後退させれば射出成 形の1サイクルが終了する。
【0016】 成形製品のゲ−ト切断部は、カツタ31によつて、最初のカツタ前進時に大部 分が切断され、残るすきまG相当部分も突出前に切断されるので、平滑で良好な 切断面が得られる。
【0017】 この考案は上記実施例に限定されるものではなく、たとえば上記実施例では前 進指令信号Pにより前進したカツタ31を型開き前に一旦後退させたが、この後 退をおこなわず、前進位置に保持したまま、型開き後に更に前進駆動してもよい 。またキヤビテイ24、ランナ25、ゲ−ト26等は、固定側型板11の型開き 面11a側に設けてもよく、押出板33の後退方向への駆動は、他の手段によつ ておこなうようにしてもよい。またこの考案は横型の射出成形機の金型にも適用 できることは勿論である。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案によれば、エジエクタロツドにより駆動されるカ ツタにより成形工程中にゲ−ト部の切断をおこなうことができるので、能率的で あるとともに平滑で良好なゲ−ト切断面が得られ、薄肉成形品に対しても支障な くゲ−ト切断をおこなうことができる。またカツタを後退させてゲ−ト深さの深 い状態で樹脂のキヤビテイへの充填をおこなえるので、高粘性の樹脂材料による 成形およびゲ−ト切断も支障なくおこなえ、樹脂材料の適用範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す射出成形用金型の縦
断面図(図3のC−C線断面図)である。
【図2】図1のA部拡大詳細図である。
【図3】図1の矢視B−B平面図である。
【図4】図1の射出成形用金型の動作線図である。
【符号の説明】
1…射出成形用金型、3…固定側金型、5…可動側金
型、7…エジエクタロツド、11…固定側型板、21…
可動側型板、21a…型開き面、24…キヤビテイ、2
5…ランナ、26…ゲ−ト、30…背後空間、31…カ
ツタ、31a…刃先、32…ストツパピン、32a…先
端面、33…押出板、34…ガイドロツド、35…戻し
ばね。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動側型板と固定側型板の分割面部に沿
    つてキヤビテイとランナをゲ−トを介して連設した射出
    成形用金型において、前記可動側型板の背後空間部にエ
    ジエクタロツドにより前進駆動される押出板を設け、前
    記可動側型板を貫通して先端が型閉時の前記固定側型板
    に接離するストツパピンと、前記可動側型板を貫通して
    刃先が前記ゲ−ト部で進退するカツタの各基部を、前記
    押出板に固定取付するとともに、前記ストツパピンの先
    端が型閉時の前記固定側型板に当接した状態で前記カツ
    タの刃先と該固定側型板との間に、所定量のすきまが残
    存するように前記ストツパピンと前記カツタの長さを設
    定したことを特徴とする射出成形用金型。
JP9847091U 1991-11-01 1991-11-01 射出成形用金型 Pending JPH0544518U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5311954A (en) * 1976-07-20 1978-02-02 Kojima Press Kogyo Kk Method of injection molding and mold being used for the method

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