JP2003311791A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JP2003311791A
JP2003311791A JP2002121179A JP2002121179A JP2003311791A JP 2003311791 A JP2003311791 A JP 2003311791A JP 2002121179 A JP2002121179 A JP 2002121179A JP 2002121179 A JP2002121179 A JP 2002121179A JP 2003311791 A JP2003311791 A JP 2003311791A
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Keiichiro Ono
圭一郎 小野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形品にアンダーカット部を成形するためのス
ライドコアを有する射出成形金型であっても、スライド
コアをスライドさせる駆動機器を別途設けることなく、
型開動作時に成形品が変形することのないようにする。 【解決手段】固定側型と可動側型の型閉時において型相
互間に製品形状のキャビティが形成される。可動側型
は、可動側本体部と、可動側本体部に対して型開閉方向
に離反可能に配設され、キャビティを形成する型を備え
る可動側キャビティ形成部を有する。固定側型にアンダ
ーカット成形用のスライドコアを設け、可動側本体部に
スライドコアをキャビティに対して進退動作させるアン
ギュラピンを設ける。可動側本体部と可動側キャビティ
形成部との間に、可動側本体部の型開動作時においてス
ライドコアがキャビティから退出した後に可動側本体の
型開動作に伴って可動側キャビティを型開動作させる連
結機構を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形金型に関
する。 【0002】 【従来の技術】射出成形金型内で成形される成形品にア
ンダーカット部がある場合には、スライドコアや傾斜コ
アを設けて対応しているのが一般的である。 【0003】通常スライドコアを用いる場合は、図5に
示すように、固定側型Aと可動側型Bに成形品Cを成形
するためのキャビティDを形成し、固定側型Aにキャビ
ティD内に先端部を突入させてアンダーカット部Eを成
形するためのスライドコアFを設け、可動側型Bにスラ
イドコアFをキャビティDに対して進退動作させるため
のアンギュラピンGを設けて、可動側型Bの開閉動作に
伴ってアンギュラピンGを介してスライドコアFをキャ
ビティD内から進退動作させるようにしている。 【0004】図5に示す射出成形金型では、可動側型B
の型開動作によりアンギュラピンGを介してスライドコ
アFをキャビティDから退出させるようにしているが、
可動側型Bの型開動作が行われると、成形品Cのアンダ
ーカット部EにスライドコアFがまだ嵌っているうちに
成形品Cが固定側型Aから離れようとするため、固定側
型Aに設けられているスライドコアFにより成形品Cが
変形したり損傷する虞がある。 【0005】そこで、成形品Cの変形をできるだけ少な
くするため、アンダーカット部が成形される部分の製品
形状を変形が起こり難い形状に変更したり、形状変更が
できない場合には、可動側型Bの開閉動作に関係なくス
ライドコアFを動作させる機構を別途設けたりしてい
る。 【0006】スライドコアFを可動側型Bの開閉動作に
関係なく動作させる機構としては、例えば、図6に示す
ように、油圧や空気圧で動くシリンダHを固定側型Aに
設けて、シリンダHをスライドコアFに連結して、シリ
ンダHの動作によりスライドコアFをキャビティDから
進退動作させるようにしたものがある。 【0007】図6に示す射出成形金型では、可動側型B
の型開動作の前に、スライドコアFをシリンダHの動作
によりキャビティDから退出させておいて、可動側型B
の型開動作によりスライドコアFが成形品Cに接触しな
いようにしている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、キャビティ
D内に樹脂が注入されると、キャビティD内に位置する
スライドコアFは樹脂圧を受ける。そして、図6に示さ
れるようなシリンダHでスライドコアFを進退動作させ
る構造では、スライドコアFが受ける樹脂圧も考慮して
シリンダHの油圧動作または空気圧動作の能力を設定し
なくてはならない。 【0009】したがって、スライドコアFが受ける樹脂
圧が大きくなればなるほど、シリンダHが大きくなって
装置全体が大型化するとともに装置のコストが高くなる
という問題がおこる。 【0010】しかも、シリンダHが大きくなればなるほ
ど、シリンダHによるスライドコアFのスライド動作時
間が長くなるので、成形品Cの冷却後、型開動作までの
中間時間が長くなり、全体としての成形時間が長くなる
という問題もある。 【0011】さらに、射出成形金型にもともと油圧回路
などが備わっていない場合には、シリンダHを設けるに
あたって、油圧回路を射出成形金型にわざわざ増設しな
ければならないという煩雑さがある。 【0012】本発明は、このような事情に鑑みてなした
ものであって、成形品にアンダーカット部を成形するた
めのスライドコアを有する射出成形金型であっても、ス
ライドコアをスライドさせる駆動機器を別途設けること
なく、型開動作時に成形品が変形することのない射出成
形金型を提供することを目的としている。 【0013】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の射出成形金型は、固定側型と可動側
型の型閉時において型相互間に製品形状のキャビティが
形成される射出成形金型において、可動側型は、可動側
本体部と、可動側本体部に対して型開閉方向に離反可能
に配設され、キャビティを形成する型を備える可動側キ
ャビティ形成部を有し、固定側型にアンダーカット成形
用のスライドコアを設けるとともに、可動側本体部にス
ライドコアをキャビティに対して進退動作させるアンギ
ュラピンを設け、可動側本体部と可動側キャビティ形成
部との間に、可動側本体部の型開動作時においてスライ
ドコアがキャビティから退出した後に可動側本体の型開
動作に伴って可動側キャビティを型開動作させる連結機
構を有していることを特徴する構成とした。 【0014】本発明の射出成形金型を用いて成形される
樹脂としては、特に限定されないが、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等の比較的柔軟性の高い樹脂が好適に用い
られる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる射出成形
金型の実施の形態を、図1から図4に基づいて説明す
る。 【0016】本実施形態にかかる射出成形金型は、固定
側型1と可動側型2とを備え、断面ほぼコ字状の樹脂成
形品4を成形できるようになっている。 【0017】射出成形金型は、図1から図4において可
動側型2を固定側型1に対して水平方向(以下、型開閉
方向という)に移動させることにより、図1に示す型閉
状態、図2に示す部分型開状態、そして図3および図4
に示す完全型開状態にできるようになっている。 【0018】そして、型閉時において固定側型1と可動
側型2とにより製品形状のキャビティ3が形成されるよ
うになっている。 【0019】樹脂成形品4は、断面コ字状の一方側壁部
に貫通孔が形成されており、この貫通孔が射出成形時に
おいてアンダーカット部41となる。 【0020】このアンダーカット部41は、固定側型1
に設けるスライドコア5を用いて成形されるようになっ
ている。 【0021】スライドコア5は、アンダーカット部41
を形成するためのピン状のアンダーカット成形部51と
アンダーカット成形部51の根元部分となるブロック部
52とを有している。 【0022】さらに、ブロック部52には、後記するア
ンギュラピン7が挿通可能で、型開閉方向に対して傾斜
したアンギュラピン挿通孔53が形成されている。 【0023】また、本実施形態では、固定側型1におけ
るアンダーカット部41を形成する位置に、型開閉方向
と直交する方向に延び、スライドコア5のアンダーカッ
ト成形部51が進退動作可能に収納されるアンダーカッ
ト成形部収納用孔11が形成されている。 【0024】さらに、固定側型1における可動側型2と
の対向面には、アンダーカット成形部収納用孔11が開
口し、スライドコア5を型開閉方向と直交する方向にス
ライド可能に配設するためのスライドコア配置部12
と、図1に示すように、型閉時においてアンギュラピン
7の先端がスライドコア5のアンギュラピン挿通孔53
を貫通した後に固定側型1に接触しないように収容され
るアンギュラピン収容部13が形成されている。 【0025】そして、型閉状態にした時に、スライドコ
ア5のアンダーカット成形部51の先端側をキャビティ
3内に進入させてキャビティ3内に樹脂を注入すること
により、スライドコア5のアンダーカット成形部51で
樹脂成形品4にアンダーカット部41が形成されるよう
になっている。 【0026】本実施形態では、図1から図4に示すよう
に、可動側型2は、可動側本体部21と、可動側本体部
21に対して型開閉方向に離反可能に配設され、キャビ
ティ3が形成される可動側キャビティ形成部22を有し
ている。 【0027】可動側キャビティ形成部22は、可動側本
体部21に型開閉方向に重ね合わせるようになってお
り、可動側本体部21と対向しない面にキャビティ3を
形成するための型が形成されており、可動側キャビティ
形成部22と固定側型1により密閉状のキャビティ3が
形成されるようになっている。 【0028】本実施形態では、可動側本体部21と可動
側キャビティ形成部22と固定側型1とが型開閉方向に
分割される構成としているため、型開閉動作によりそれ
ぞれが位置ズレしないようにするため、可動側本体部2
1と可動側キャビティ形成部22と固定側型1とをガイ
ドピン61で型開閉方向に案内するようにしている。 【0029】なお、ガイドピン61は、可動側本体部2
1と可動側キャビティ形成部22と固定側型1に同軸状
に設けるガイドピン挿通路62に挿通させ、一端を可動
側本体部21に固定している。そして、可動側本体部2
1が型開閉方向に移動したとき、ガイドピン61が可動
側キャビティ形成部22と固定側型1に形成されるガイ
ドピン挿通路62内を進退動作するようになっている。 【0030】そして、可動側本体部21には、図示して
いないが、固定側型1に対して可動側本体部21を型開
閉方向に駆動させるための駆動機構が設けられている。 【0031】また、可動側キャビティ形成部22は、型
開時においては、後記する連結機構9を介して、可動側
本体部21と所定距離離れた状態で可動側本体部21の
型開動作に連動して型開動作を行い、また、型閉時に
は、型閉動作を行う可動側本体部21により可動側キャ
ビティ形成部22が固定側型1に向けて押されて型閉が
行われるようになっている。 【0032】連結機構9は、可動側本体部21と可動側
キャビティ形成部22とを連結する長尺な引張リンク9
1と、引張リンク91の一端側を可動側本体部21に固
定するための本体部側固定ピン92と、可動側キャビテ
ィ形成部22に固定され、引張リンク91に形成される
ガイド孔となる長孔93にスライド可能に挿嵌されるキ
ャビティ形成部側固定ピン94により構成されている。 【0033】キャビティ形成部側固定ピン94は、型閉
時においては、長孔93における可動側本体部21側の
端部に位置させるようにしており、型開時においては、
長孔93に案内されて長孔93の固定側型1側の端部ま
で移動できるようになっている。 【0034】本実施形態では、型開時において、まず、
キャビティ形成部側固定ピン94が長孔93の一方側端
部から他方側端部まで移動するまでの間は、可動側本体
部21のみが型開動作を行い、キャビティ形成部側固定
ピン94が引張リンク91の長孔93に案内されて長孔
93の他方側端部まで到達すると、引張リンク91によ
り可動側キャビティ形成部22が可動側本体部21によ
り引っ張られて可動側本体部21の型開動作に伴って型
開動作を行うようになっている。 【0035】したがって、本実施形態では、可動側キャ
ビティ形成部22は、可動側本体部21の型開動作開始
から送れて、可動側本体部21と所定距離離れた状態で
可動側本体部21の型開動作に連動して型開動作を行う
ようになっている。 【0036】本実施形態では、可動側本体部21による
型開動作によりスライドコア5のアンダーカット成形部
51がキャビティ3内から退出した後に、可動側キャビ
ティ形成部22が型開動作を行うように引張リンク91
の長孔93の長さを設定している。 【0037】さらに、可動側キャビティ形成部22と固
定側型1との間には、ピン状のパーティングロック63
を設けており、このパーティングロック63は、固定側
型1の型分割面に突設させた状態で固定され、可動側キ
ャビティ形成部22に形成される保持穴64にパーティ
ングロック63の突出側を圧入状に嵌着させるようにし
ている。 【0038】パーティングロック63は、型閉時におい
て、固定側型1に固定されているパーティングロック6
3を保持穴64に嵌着させることにより、可動側本体部
21の型開動作開始により可動側キャビティ形成部22
が引張リンク91で引っ張られるまで、可動側キャビテ
ィ形成部22を固定側型1に密着させておくために設け
ている。 【0039】さらに、本実施形態では、図1から図4に
示すように、可動側本体部21の固定側型1との対向面
には、固定側型1に設けたスライドコア5のアンギュラ
ピン挿通孔53に挿通可能なアンギュラピン7を突設し
ている。 【0040】このアンギュラピン7は、型開閉方向に対
して傾斜させて可動側本体部21に突設されており、突
出先端側が可動側キャビティ形成部22から離れる方向
に傾斜させている。 【0041】そして、アンギュラピン7を、型閉時にお
いて、スライドコア5のアンギュラピン挿通孔53に挿
通させることにより、スライドコア5のアンダーカット
成形部51がキャビティ3内に進入した状態にでき、可
動側本体部21の型開動作により、アンギュラピン7の
移動でスライドコア5がキャビティ3から離れる方向に
スライドしてアンダーカット成形部51がキャビティ3
から退出していくようになっている。 【0042】なお、アンギュラピン7は、型開動作が完
了した時点で、スライドコア5のアンギュラピン挿通孔
53から抜けるようになっており、型閉動作に入ると、
アンギュラピン7がアンギュラピン挿通孔53に入って
いき、アンギュラピン7によりスライドコア5がキャビ
ティ3に向ってスライドして、アンダーカット成形部5
1がキャビティ3内に進入するようになっている。 【0043】さらに、本実施形態では、図1から図4に
示すように、キャビティ3で形成された樹脂成形品4を
可動側型2から押し出すためのエジェクタピン8が可動
側型2内を型開閉方向に進退移動可能に設けられてい
る。 【0044】可動側型2の可動側本体部21には、空間
部23が形成され、空間部23には、エジェクタプレー
ト24が設けられており、エジェクタプレート24は空
間部23内において型開閉方向に往復動作できるように
なっている。 【0045】エジェクタプレート24には、エジェクタ
ピン8の下端部が支持され、エジェクタピン8を、空間
部23の固定側型1側に位置する可動側本体部21と可
動側キャビティ形成部22に貫通させている。 【0046】そして、エジェクタプレート24の水平方
向への往復動作によりエジェクタピン8を型開閉方向に
動作させて、エジェクタピン8が可動側キャビティ形成
部22における固定側型との型分割面から進退動作する
ようになっている。 【0047】さらに、本実施形態の射出成形金型は、図
示していないが、コンピューターから構築される制御手
段を備えており、当該制御手段により、可動側本体部2
1の開閉動作とエジェクタピン8の動作を制御するよう
にしている。 【0048】つぎに、本実施形態の構成についてその作
用を説明する。樹脂成形にあたっては、図1に示すよう
に、固定側型1と可動側型2とを型閉した状態にし、か
つ、スライドコア5のアンダーカット成形部51をアン
ギュラピン7によりキャビティ3内に進出させておく。
そして、図示しない射出成形機のノズルから成形材料通
路内へ溶融した樹脂を射出する。この樹脂は、成形材料
通路からキャビティ3内に流入される。 【0049】このとき、エジェクタプレート24を最下
後退位置に位置させて、エジェクタピン8を図1におい
て左端に後退させ、先端部がキャビティ3内に突出しな
いように可動側型2内に位置させる。 【0050】そして、キャビティ3内に樹脂が充填さ
れ、樹脂が冷却固化されて樹脂成形品4が形成される
と、制御手段による制御で、図2に示すように、可動側
型2の可動側本体部21を型開方向に動作させる。この
とき、可動側本体部21に設けるアンギュラピン7の移
動によりスライドコア5のアンダーカット成形部51が
キャビティ3から後退するとともに、可動側キャビティ
形成部22は、パーティングロック63によって固定側
型1に密着した状態になっている(部分型開状態)。 【0051】部分型開状態では、スライドコア5のアン
ダーカット成形部51がキャビティ3から後退するの
で、キャビティ3内の樹脂成形品4は、スライドコア5
による干渉を受けることなく固定側型1から離型できる
状態となっている。 【0052】そして、可動側本体部21が型開方向に移
動し続けると、図3に示すように、連結機構9における
キャビティ形成部側固定ピン94が引張リンク91の長
孔93の固定側型1側の端部まで到達し、このキャビテ
ィ形成部側固定ピン94の到達により可動側キャビティ
形成部22が引張リンク91に引っ張られて可動側本体
部21とともに型開動作を開始する。 【0053】可動側キャビティ形成部22の型開動作に
より、図3に示すように、樹脂成形品4は可動側キャビ
ティ形成部22に密着したまま、固定側型1から離型す
る(完全型開状態)。 【0054】そして、型が開かれると、図4に示すよう
に、制御手段による制御で、エジェクタピン8の押出し
動作が開始され、エジェクタピン8により樹脂成形品4
が可動側型2から離型される。 【0055】さらに、型閉するときは、制御手段により
エジェクタピン8を図3のように後退させておいて、可
動側本体部21を固定側型1に向けて型閉動作をさせ
る。可動側本体部21の型閉動作により、まず、可動側
本体部21が可動側キャビティ形成部22に接触し、可
動側キャビティ形成部22を押しながら可動側本体部2
1と可動側キャビティ形成部22が型閉動作を行う。 【0056】可動側本体部21のアンギュラピン7がス
ライドコア5のアンギュラピン挿通孔53に進入し、可
動側本体部21と可動側キャビティ形成部22の型閉動
作終了によりスライドコア5のアンダーカット成形部5
1がキャビティ3内に進入して、樹脂注入可能状態とな
る。 【0057】以上のように、本実施形態によれば、可動
側本体部21のみ型開動作させ、この可動側本体部21
の型開動作で、固定側型1と可動側キャビティ形成部2
2を型閉状態にしたまま、アンギュラピン7を介してス
ライドコア5をキャビティ3から退出させる方向にスラ
イドさせて、スライドコア5のアンダーカット成形部5
1をキャビティ3から退出させられる。 【0058】そして、スライドコア5をキャビティ3か
ら退出させた後に、キャビティ3を形成する可動側キャ
ビティ形成部22を連結機構9を介して可動側本体部2
1の型開動作に伴って型開動作させて樹脂成形品4をス
ライドコア5によって干渉されることなく固定側型1か
ら離型することができる。 【0059】その結果、樹脂成形品4にアンダーカット
部41を成形するためのスライドコア5を有する射出成
形金型であっても、油圧シリンダのようにスライドコア
5をスライドさせる駆動機器を別途設けることなく、可
動側本体部21の型開動作を利用して、可動側キャビテ
ィ形成部22を固定側型1に密着させたままスライドコ
ア5をキャビティ3から後退させるとともに、可動側キ
ャビティ形成部22を型開動作させる時には、スライド
コア5に干渉されることなく可動側キャビティ形成部2
2の型開動作を行うことができるので、スライドコア5
により成形品が変形したり損傷することをなくすことが
できる。 【0060】さらに、本発明によれば、アンダーカット
部41のアンダーカットの量が多くなっても、まず、可
動側本体部21の型開動作によりスライドコア5をキャ
ビティ3から退出させた後に、キャビティ3を形成する
可動側キャビティ形成部22を型開させるので、型厚が
増すことなくアンダーカット部41を有する樹脂成形品
4を成形でき、金型の大型化を阻止できる。 【0061】さらに、本発明は、熱可塑性樹脂の射出成
形金型に限らず、アンダーカット部を有する成形品を成
形する金型装置であれば、他の成形材料、成形方法用の
金型装置にも適用できる。 【0062】 【発明の効果】本発明にかかる射出成形金型によれば、
樹脂成形品にアンダーカット部を成形するためのスライ
ドコアを有する射出成形金型であっても、油圧シリンダ
のようにスライドコアをスライドさせる駆動機器を別途
設けることなく、固定側型と可動側キャビティ形成部と
を密着させたまま、可動側本体部の型開動作を利用して
スライドコアをキャビティから後退させるとともに、可
動側キャビティ形成部を型開動作させる時には、スライ
ドコアに干渉されることなく型開動作を行えるのでスラ
イドコアによる成形品の変形または損傷をなくすことが
できる。 【0063】以上のように、本発明よれば、可動側型を
分割した構成とすることにより、スライドコアの動作と
樹脂成形品の固定側型からの離型を別々に行うことがで
きるので、射出成形金型が大型化することなくアンダー
カット部を有する樹脂成形品を成形できながら、従来設
計が出来なかった形状であっても成形が可能となるの
で、樹脂成形品の設計の自由度が増し、付加価値の高い
成形品を容易かつ安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明にかかる射出成形金型の実施の形態で
あって、型閉時の状態を示す。 【図2】 本発明にかかる射出成形金型の実施の形態で
あって、部分型開状態を示す。 【図3】 本発明にかかる射出成形金型の実施の形態で
あって、完全型開状態であって可動側型から樹脂成形品
が離型する前の状態を示す。 【図4】 本発明にかかる射出成形金型の実施の形態で
あって、完全型開状態であって可動側型から樹脂成形品
が離型した後の状態を示す。 【図5】 従来のスライドコアをアンギュラピンで進退
動作させるようにした射出成形金型の部分断面図であ
る。 【図6】 従来のスライドコアをシリンダで進退動作さ
せるようにした射出成形金型の部分断面図である。 【符号の説明】 1 固定側型 2 可動側型 21 可動側本体部 22 可動側キャビティ形成部 3 キャビティ 4 樹脂成形品 41 アンダーカット部 5 スライドコア 7 アンギュラピン 9 連結機構

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】固定側型と可動側型の型閉時において型相
    互間に製品形状のキャビティが形成される射出成形金型
    において、可動側型は、可動側本体部と、可動側本体部
    に対して型開閉方向に離反可能に配設され、キャビティ
    を形成する型を備える可動側キャビティ形成部を有し、
    固定側型にアンダーカット成形用のスライドコアを設け
    るとともに、可動側本体部にスライドコアをキャビティ
    に対して進退動作させるアンギュラピンを設け、可動側
    本体部と可動側キャビティ形成部との間に、可動側本体
    部の型開動作時においてスライドコアがキャビティから
    退出した後に可動側本体の型開動作に伴って可動側キャ
    ビティを型開動作させる連結機構を有していることを特
    徴する射出成形金型。
JP2002121179A 2002-04-23 2002-04-23 射出成形金型 Pending JP2003311791A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7725994B2 (en) 2005-01-28 2010-06-01 Ykk Corporation Buckle, injection molding die and injection molding method
JP2014097218A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Tiger Gomme:Kk 飛行ゴム風船
JP2015013218A (ja) * 2014-10-23 2015-01-22 株式会社タイガーゴム 飛行ゴム風船
CN104960165A (zh) * 2015-07-31 2015-10-07 锦丰科技(深圳)有限公司 一种防退自锁的油缸抽芯机构
JP2016026849A (ja) * 2015-11-13 2016-02-18 株式会社タイガーゴム 飛行ゴム風船
WO2021070432A1 (ja) 2019-10-08 2021-04-15 中西金属工業株式会社 両円環型樹脂保持器の製造方法

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