JP2000164417A - 磁性体磁器組成物およびそれを用いたインダクタ部品 - Google Patents

磁性体磁器組成物およびそれを用いたインダクタ部品

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JP2000164417A
JP2000164417A JP10366383A JP36638398A JP2000164417A JP 2000164417 A JP2000164417 A JP 2000164417A JP 10366383 A JP10366383 A JP 10366383A JP 36638398 A JP36638398 A JP 36638398A JP 2000164417 A JP2000164417 A JP 2000164417A
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ferrite
mol
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sintering aid
sintering
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JP10366383A
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Kazuhiko Takenaka
一彦 竹中
Ken Takaoka
建 高岡
Daiji Kono
大司 河野
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温焼結が可能であるとともに、これを用い
て得られたインダクタ部品の内部導体のマイグレーショ
ンを抑え、絶縁劣化および直流抵抗の増加を抑え得る、
磁性体磁器組成物を提供する。 【解決手段】 磁性体磁器組成物は、主成分としてのフ
ェライトと焼結助剤としてのケイ酸塩ガラスまたは他の
酸化物とを含み、この焼結助剤には、ホウ素を含有しな
いようにする。好ましくは、焼結助剤の組成は、Li2
Oが2〜45モル%、RO(ただし、Rは、Ba、S
r、Ca、およびMgからなる群から選ばれた少なくと
も1種)が5〜40モル%、(Ti,Si)O2 が30
〜70モル%(ただし、SiO2 は15モル%以上)と
される。また、好ましくは、焼結助剤の含有量は、フェ
ライト100重量部に対して、0.05〜30重量部と
なるように選ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁性体磁器組成
物およびそれを用いたインダクタ部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】磁性体磁器組成物は、主成分として、フ
ェライトを含むものが一般的である。たとえば、特開平
1−110708号公報には、フェライトとホウケイ酸
ガラスとを含有する磁性体磁器組成物が記載されてい
る。また、この公報には、このような磁性体磁器組成物
を磁性体として用いた、チップインダクタおよびLC複
合部品のようなインダクタ部品も開示され、このような
インダクタ部品は、内部導体を内蔵する積層部品を構成
している。
【0003】上述の公報によれば、フェライトとホウケ
イ酸ガラスとを含有する磁性体磁器組成物を用いると、
機械的強度が高く、焼結温度を低くでき、しかも高周波
特性の良好なフェライト焼結体およびチップインダクタ
を得ることができる、とされている。また、LC複合部
品を得る場合には、誘電体材料との同時焼成において
も、反り、剥離等が生じない、とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たフェライトとホウケイ酸ガラスとを含有する磁性体磁
器組成物を用いると、内部導体のマイグレーションが生
じやすく、そのため、得られたインダクタ部品におい
て、絶縁劣化が生じたり、あるいは、直流抵抗が高くな
ったりする、という問題に遭遇することがわかった。
【0005】また、パーソナルコンピュータまたはその
関連分野で使用される、たとえば積層チップインダクタ
のようなインダクタ部品では、75MHz以上の高速信
号ラインのノイズ対策のため、このような信号周波数帯
域においては低インピーダンスであるが、ノイズ除去を
狙う200MHz〜2GHz帯域で高インピーダンスが
得られるようにするとともに、チップ抵抗と差別化する
ため、インピーダンスカーブを急激に立ち上がるように
しなければならないので、このようなインダクタ部品に
使用される磁性体は、初透磁率μiの低いもの、たとえ
ばμi≦10であるものでなければならない。また、特
に、高速信号では、信号に対する歪みや遅延などを小さ
くする必要があり、そのため、インダクタ部品に使用さ
れる磁性体は、温度安定性に優れたものでなければなら
ない。
【0006】このように、高速信号用の積層チップイン
ダクタのようなインダクタ部品には、初透磁率μiが低
く(μi≦10)、かつ温度安定性に優れた磁性体が必
要である。
【0007】他方、磁性体としてのたとえばNi−Cu
−Zn系フェライトは、一般的に、930℃以下の温度
で焼成可能であるため、積層チップインダクタのような
積層部品の内部導体に銀を有利に用いることができる。
【0008】しかしながら、Ni−Cu−Zr系フェラ
イトにおいて、初透磁率μiを小さくするには、その組
成のZn量比を小さくすることが行なわれるが、たとえ
ZnOが1.0モル%であっても、初透磁率μiは18
程度であり、上述のような10以下の値は到底得られな
い。
【0009】また、初透磁率μiをより小さくする他の
方法として、磁気異方性定数を大きくするCo3 4
添加する方法があるが、この場合には、初透磁率μiの
温度安定性が悪くなるという問題を生じる。
【0010】また、さらに他の方法として、磁歪定数が
大きくなるBi2 3 やSiO2 を添加する方法もある
が、Bi2 3 の添加は、Agマイグレーションを発生
しやすくし、めっき工程で不所望なめっき成長が引き起
こされやすいという問題を生じさせ、また、SiO2
添加は、フェライトの焼結性を阻害してしまうという問
題を生じさせる。
【0011】このようなことから、フェライト、あるい
は、より特定的にNi−Cu−Zr系フェライトにおい
て、初透磁率μiが10以下でありながら、上述のよう
な問題に遭遇しない、高速信号用の積層チップインダク
タのようなインダクタ部品のための磁性体として満足で
きる特性を有するものは、現に存在していないのが実情
である。
【0012】そこで、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、または上述した要望を満たし得る、磁性体磁
器組成物およびそれを用いたインダクタ部品を提供しよ
うとすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、まず、主成
分としてのフェライトと、焼結助剤とを含む、磁性体磁
器組成物に向けられるものであって、上述した技術的課
題を解決するため、焼結助剤がホウ素を含有しないこと
を特徴としている。
【0014】この発明に係る磁性体磁器組成物におい
て、好ましくは、焼結助剤の組成は、Li2 Oが2〜4
5モル%、RO(ただし、Rは、Ba、Sr、Ca、お
よびMgからなる群から選ばれた少なくとも1種)が5
〜40モル%、(Ti,Si)O2 が30〜70モル%
(ただし、SiO2 は15モル%以上)とされる。
【0015】また、この発明に係る磁性体磁器組成物に
おいて、好ましくは、焼結助剤の含有量は、フェライト
100重量部に対して、0.05〜30重量部となるよ
うに選ばれる。
【0016】また、この発明の特定的な実施態様では、
焼結助剤は、その少なくとも一部がケイ酸塩ガラスによ
って与えられる。
【0017】また、この発明に係る磁性体磁器組成物
は、好ましくは、さらに、Bi2 3を、フェライト1
00重量部に対して、0.01〜10重量部含有してい
る。
【0018】上述のように、Bi2 3 を含み、かつ、
焼結助剤の少なくとも一部がケイ酸塩ガラスであると
き、Bi2 3 は、その少なくとも一部がケイ酸塩ガラ
スの1成分として含有されていてもよい。
【0019】また、この発明に係る磁性体磁器組成物に
おいて、好ましくは、フェライトとしては、Ni系フェ
ライト、Ni−Zn系フェライト、およびNi−Cu−
Zn系フェライトからなる群から選ばれた1種が用いら
れる。
【0020】また、この発明に係る磁性体磁器組成物に
おいて、より好ましくは、フェライトとしては、Ni−
Cu−Zn系フェライトが用いられる。Ni−Cu−Z
n系フェライトのみでは、初透磁率が10以下の特性が
得られなかったものの、この発明では、ホウ素を含有し
ない焼結助剤を添加することによって、初透磁率が10
以下と小さく、しかも、−25℃〜125℃間における
初透磁率の温度係数が500ppm/℃以下となるよう
な磁性体磁器組成物を得ることができるようになる。
【0021】この発明は、また、上述したような特徴あ
る磁性体磁器組成物を磁性体として用いた、インダクタ
部品にも向けられる。
【0022】また、この発明は、特に、内部導体を内蔵
する積層部品であるインダクタ部品に有利に適用され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明に係る磁性体磁器組成物
は、前述したように、フェライトに、ホウ素を含有しな
い焼結助剤を添加したもので、これによって、内部導体
のマイグレーションを抑え、得られたインダクタ部品の
絶縁劣化および直流抵抗の増加を抑制でき、また、高周
波特性も良好なものとすることができる。また、低温焼
結が可能である。
【0024】また、前述したように、焼結助剤の組成
は、好ましくは、Li2 Oが2〜45モル%、RO(た
だし、Rは、Ba、Sr、Ca、およびMgからなる群
から選ばれた少なくとも1種)が5〜40モル%、(T
i,Si)O2 が30〜70モル%(ただし、SiO2
は15モル%以上)とされる。
【0025】このような焼結助剤は、主成分であるフェ
ライトを焼結するにあたって、予め所定の割合で主成分
に添加され、混合された後、成形体とされ、次いで、焼
成プロセスにもたらされる。この場合、焼結助剤の上述
した各成分は、主成分に対して、個々に添加しても、あ
るいは、各成分を予め配合しておき、これを熱処理して
溶融させてガラス化したものを、粉砕した後、添加して
もよい。
【0026】この実施形態において、焼結助剤の各成分
を、上記のような好ましい組成範囲に限定したのは、次
の理由による。
【0027】すなわち、Li2 Oが2モル%未満では、
焼成温度が930℃を超えてしまい、たとえばAg10
0%の内部導体の使用が困難になる。他方、Li2 Oが
45モル%を超えると、焼結助剤により、成形体が焼成
中に軟化してしまい、焼結助剤としての役割を果たし難
い。
【0028】次に、ROは、5モル%未満となっても、
40モル%を超えても、焼成温度が930℃を超える。
【0029】次に、(Ti,Si)O2 は、30モル%
未満となっても、70モル%を超えても、焼成温度が9
30℃を超えてしまう。
【0030】(Ti,Si)O2 のうち、SiO2 が1
5モル%未満となったり、TiO2が含有されなかった
りする場合にも、焼成温度は930℃を超える。
【0031】また、主成分であるフェライトの種類によ
って異なるが、前述したように、焼結助剤の含有量は、
好ましくは、フェライト100重量部に対して、0.0
5〜30重量部となるように選ばれる。0.05重量部
未満であっても、30重量部を超えても、焼成温度の低
下をあまり期待できないからである。
【0032】また、前述したように、焼結助剤として
は、一実施態様では、その少なくとも一部がケイ酸塩ガ
ラスであるものが用いられる。
【0033】また、主成分であるフェライトの種類によ
って異なるが、前述したように、この発明に係る磁性体
磁器組成物は、さらに、Bi2 3 を、フェライト10
0重量部に対して、0.01〜10重量部含有している
ことが好ましい。0.01重量部未満では、焼成温度が
930℃を超え、他方、10重量部を超えると、内部導
体にAgを含む場合、Agの拡散が生じ、内部導体とこ
れに接続されるべき外部導体とのコンタクト不良が発生
しやすいからである。
【0034】上述のように、Bi2 3 を含有する場合
であって、しかも、前述のように、焼結助剤の少なくと
も一部がケイ酸塩ガラスである場合には、Bi2
3 は、その少なくとも一部がケイ酸塩ガラスの1成分と
して含有されてもよい。
【0035】また、主成分となるフェライトとしては、
たとえば、Ni系フェライト、Ni−Zn系フェライ
ト、またはNi−Cu−Zn系フェライトが用いられる
が、より好ましくは、Ni−Cu−Zn系フェライトが
用いられる。
【0036】このように、Ni−Cu−Zn系フェライ
トを用いると、このNi−Cu−Zn系フェライトが、
一般的に、930℃以下の温度で焼成可能であるため、
積層チップインダクタのような積層部品の形態を有する
インダクタ部品の内部導体において銀を用いても、銀の
マイグレーションを生じさせないようにすることができ
る。加えて、この発明に係る磁性体磁器組成物では、N
i−Cu−Zn系フェライトのみでは得ることができな
かった、初透磁率が10以下という特性を、ホウ素を含
有しない焼結助剤を添加することによって得ることがで
きるようになり、しかも、−25℃〜125℃間におけ
る初透磁率の温度係数を500ppm/℃以下とするこ
とができる。
【0037】
【実施例1】まず、後掲の表1に示した組成のケイ酸塩
ガラスからなる焼結助剤が得られるように、各成分の酸
化物、炭酸塩、または水酸化物を混合し、溶融後、急冷
した。得られた焼結助剤としてのケイ酸塩ガラスを、ア
ルミナボールを玉石として、ポリポットで16時間乾式
粉砕した。
【0038】他方、主成分となるフェライトを得るた
め、Fe2 3 を47.5モル%、ZnOを15.5モ
ル%、NiOを27.0モル%、およびCuOを10.
0モル%調合し、振動ミルで混合した後、650〜75
0℃の温度で仮焼した。
【0039】次に、上記のフェライト成分100重量部
に対して、表1に示した重量部をもって、焼結助剤およ
びBi2 3 を混合し、アルミナボールを玉石として、
ポリポットで16時間湿式粉砕した。この後、アクリル
エマルジョンバインダを、フェライト成分に対して18
wt%添加して、混合し、ドクターブレード法により、厚
み50μmのグリーンシートを作製した。
【0040】次に、図1に示すように、このグリーンシ
ート1に、金属成分がAg100%のペーストを用い
て、インダクタアレイパターンとなる内部導体2、3、
4および5を印刷により形成した。このような内部導体
2〜5を形成したグリーンシート1を5枚用意し、これ
らを積層し、次いでプレスした。次に、得られた積層体
を大気中930℃で2時間焼成した。
【0041】次いで、図2に示すように、得られた焼結
体6の外表面上であって、内部導体2〜5(図1参照)
がそれぞれ引き出されている各部分上に、Agペースト
を塗布し、大気中800℃で30分間焼成し、外部導体
7、8、9、10、11、12、13および14をそれ
ぞれ形成した。外部導体7〜14の各々は、外部端子電
極を構成するもので、対応の内部導体2〜5と電気的に
接続されるものである。
【0042】このようにして得られた内部導体2〜5を
内蔵する積層構造を有するインダクタ部品としてのイン
ダクタアレイ15の各試料について、プレッシャークッ
カー試験(Pressure Cooker Tes
t;PCT)を、温度120℃、相対湿度95%RHの
条件下で100時間実施した。このPCTにおいて、外
部導体7および8と外部導体9および10との間、なら
びに外部導体11および12と外部導体13および14
との間に、それぞれ、50Vの直流電圧を印加し続け
た。
【0043】PCTの後、各試料について、表1に示す
ように、絶縁抵抗を測定するとともに、浸透試験液に漬
けて焼結度を評価した。判定基準は、絶縁抵抗が1×1
8(Ω)未満を不良とし、表1においては、試料数1
0に対する不良数を表示した。また、浸透試験について
は、良好なものを「〇」で、良好でないものを「×」で
それぞれ表示した。
【0044】
【表1】 表1において、*を付した試料は、この発明の範囲、あ
るいは前述した好ましい範囲から外れたものである。
【0045】まず、試料1は、焼結助剤にB2 3 を含
有しているので、絶縁不良を生じ、また、浸透試験結果
から焼結性が劣っていることがわかる。
【0046】焼結助剤に含まれるLi2 Oには、焼結温
度を低下させる効果がある。試料3では、Li2 Oが1
モル%と低いため、930℃では焼結せず、他方、試料
7では、Li2 Oが50モル%と高いため、焼成される
べき積層体が焼成中において軟化した。このことから、
Li2 Oは、2〜45モル%の範囲で焼結助剤に含有さ
れることが好ましい。
【0047】RO(Rは、Ba、Sr、Ca、およびM
gからなる群から選ばれた少なくとも1種)は、焼結性
に影響を及ぼす。試料9〜18の間で比較すると、RO
の含有量は、試料9〜12および17では、5〜40モ
ル%の範囲内にあり、試料13〜16では、5モル%未
満であり、試料18では、40モル%を超えている。試
料13〜16および18では、焼結が不可能または困難
であった。他方、試料9〜12および17では、930
℃で良好に焼結した。このことから、ROは、5〜40
モル%の範囲で焼結助剤に含有されることが好ましい。
【0048】SiO2 および/またはTiO2 は、絶縁
性を高める効果がある反面、焼結を阻害する効果もあ
る。試料19〜22の間で比較すると、試料19は、S
iO2およびTiO2 の合計含有量が75モル%と高い
ため、930℃では焼結しなかった。また、試料22
は、SiO2 が10モル%のため、絶縁性に問題があっ
た。このことから、(Ti,Si)O2 は、試料20お
よび21のように、30〜70モル%の範囲で焼結助剤
に含有されることが好ましく、また、SiO2 は15モ
ル%以上の含有率を有していることが好ましい。
【0049】焼結助剤は、低温焼結を可能にする効果が
ある反面、添加量を多くしすぎると、焼結を抑制する効
果もある。試料2および23〜27の間で比較すると、
試料2は、焼結助剤を含有しないので、少なくとも93
0℃では焼結しなかった。また、試料27では、焼結助
剤の含有量は、フェライト100重量部に対して、40
重量部と高いため、同じく930℃では焼結しなかっ
た。このことから、試料23〜26のように、焼結助剤
の含有量は、フェライト100重量部に対して、0.0
5〜30重量部となるように選ばれることが好ましい。
【0050】Bi2 3 は、フェライトと焼結助剤との
濡れ性を良くし、低温焼結させる効果がある。しかしな
がら、その添加量が多くなりすぎると、内部導体2〜5
に含まれるAgの拡散により、内部導体2〜5と外部導
体7〜14とのコンタクト不良が発生する。以下の表2
に、試料5および28〜31の間での比較が示されてい
る。表2は、表1に示したBi2 3 の添加量ととも
に、試料数10に対する、内部導体2〜5と外部導体7
〜14とのコンタクト不良の発生数、および焼結温度を
示している。焼結温度は、浸透試験の結果で判断した。
【0051】
【表2】 表2に示した試料5および28〜31の間で比較する
と、Bi2 3 を含有する試料28〜31は、これを含
有しない試料5に比べて、焼結温度の低温化が可能であ
った。
【0052】また、Bi2 3 の添加量に着目すると、
試料31のように、Bi2 3 の添加量が、フェライト
100重量部に対して、15重量部以上になると、前述
したように、内部導体2〜5に含まれるAgの拡散によ
り、内部導体2〜5と外部導体7〜14とのコンタクト
不良が発生した。これに対して、試料5および28〜3
0では、コンタクト不良は発生しなかった。このことか
ら、Bi2 3 を添加する場合、その添加量は、フェラ
イト100重量部に対して、0.01〜10重量部とす
ることが好ましい。
【0053】
【実施例2】まず、後掲の表3に示した組成の酸化物か
らなる焼結助剤が得られるように、各成分の酸化物を秤
量し、アルミナボールを玉石として、ポリポットで16
時間乾式混合粉砕した。
【0054】以後、実施例1において用いたケイ酸塩ガ
ラスからなる焼結助剤に代えて、上述の酸化物からなる
焼結助剤を用いたことを除いて、実施例1と同様の方法
を実施して、図2に示すようなインダクタアレイ15を
作製した。
【0055】このようにして得られたインダクタアレイ
15の各試料について、実施例1と同様の要領で、プレ
ッシャークッカー試験(PCT)を実施した後、絶縁抵
抗を測定するとともに、浸透試験液に漬けて焼結度を評
価した。その結果が以下の表3に示されている。
【0056】
【表3】 表3に示した試料32〜48は、すべて、この発明の範
囲、さらには前述した好ましい範囲内にあるものであ
る。
【0057】すなわち、焼結助剤において、Li2 Oが
2〜45モル%、RO(Rは、Ba、Sr、Ca、およ
びMgからなる群から選ばれた少なくとも1種)が5〜
40モル%、(Ti,Si)O2 が30〜70モル%の
各範囲にあり、また、SiO 2 が15モル%以上の含有
率を有している。また、Bi2 3 が添加された試料4
6〜48について見ると、Bi2 3 添加量が、フェラ
イト100重量部に対して、いずれも、0.01〜10
重量部の範囲内にある。
【0058】したがって、試料32〜48のすべてにつ
いて、絶縁性に問題がなく、また、930℃の温度で良
好に焼結した。
【0059】上述した各実施例では、フェライトとし
て、Ni−Cu−Zn系フェライトを用いたが、その
他、Ni系フェライト、またはNi−Zn系フェライト
を用いても、ほぼ同様の結果が得られることが確認され
ている。
【0060】
【実施例3】まず、後掲の表4に示した組成のケイ酸塩
ガラスからなる焼結助剤が得られるように、各成分の酸
化物、炭酸塩、または水酸化物を混合し、溶融後、急冷
した。得られた焼結助剤としてのケイ酸塩ガラスを、ア
ルミナボールを玉石として、ポリポットで16時間乾式
粉砕した。
【0061】他方、主成分となるフェライトを得るた
め、Fe2 3 を47.5モル%、ZnOを1.0モル
%、NiOを37.5モル%、およびCuOを14.0
モル%調合し、振動ミルで混合した後、650〜750
℃の温度で仮焼した。
【0062】次に、上記のフェライト成分100重量部
に対して、表4に示した重量部をもって、焼結助剤およ
びBi2 3 を、ポリアミド製ポットに、玉石および有
機溶剤とともに投入し、16時間湿式粉砕した。この
後、有機バインダおよび可塑剤をフェライト成分に対し
て8wt%添加して、混合し、ドクターブレード法によ
り、厚み50μmのグリーンシートを作製した。
【0063】次に、このグリーンシートを60mm×8
0mmの寸法にカットし、厚み1mmになるように積み
重ねた後、70℃の温度に加熱保持しながら、圧力15
00Kg/cm2 に加圧した。
【0064】次に、このようにして得られた積層体ブロ
ックを、外径20mmおよび内径10mmのリング状に
打ち抜いて、積層体リングを得た後、大気雰囲気中で1
0℃/分の昇温速度で昇温し、500℃の温度に10分
間保持し、次いで、10℃/分の冷却速度で室温まで冷
却することによって、積層体リングの脱バインダ処理を
行なった。
【0065】次に、この脱バインダ後の積層体リング
を、5℃/分の昇温速度で870〜930℃の温度まで
昇温し、1時間保持して焼結させた後、5℃/分の冷却
速度で室温まで冷却することによって、焼結体リングを
得た。
【0066】この焼結体リングに、銅線を40回巻き付
けて得られた試料について、+20℃における初透磁率
μiを測定するとともに、−25℃〜+125℃の温度
範囲における初透磁率μiを測定し、初透磁率の温度係
数αμirを求めた。これらの結果が表4に示されてい
る。
【0067】
【表4】 表4において、*を付した試料は、この発明の範囲、あ
るいは前述した好ましい範囲から外れたものである。
【0068】この発明の好ましい範囲内にある*を付し
ていない試料は、いずれも、初透磁率μiが10以下
で、−25℃〜125℃間における初透磁率の温度係数
αμirが500ppm/℃以下の特性を与えることが
できた。
【0069】これに対して、試料49のように、焼結助
剤を添加していない場合には、初透磁率μi≦10の特
性を得ることが困難であった。また、試料49では、焼
結不良が生じた。
【0070】また、試料50〜52からわかるように、
従来から提案されているSiO2 やCo3 4 やBi2
3 のような酸化物の添加によれば、初透磁率μi≦1
0の特性が得られる場合もあるが、たとえ初透磁率μi
≦10の特性が得られたとしても、その温度係数αμi
rが500ppm/℃以下とはならなかった。また、試
料50では、SiO2 を添加したため、焼結不良が生じ
た。
【0071】表4に記載された他の試料においては、表
1に記載された試料の場合と同様の傾向が現れている。
【0072】試料53は、初透磁率μi≦10およびそ
の温度係数≦500ppm/℃の結果が得られたが、こ
れは、表1の試料1に対応するもので、試料1のように
Ag内部電極があると、このAgの拡散により、絶縁不
良や焼結不良が発生する点で否定されるべきものであ
る。
【0073】試料54では、Li2 Oが1モル%と低い
ため、930℃では焼結せず、他方、試料58では、L
2 Oが50モル%と高いため、焼成されるべき積層体
リングが焼成中において軟化した。このことから、Li
2 Oは、実施例1において前述したように、2〜45モ
ル%の範囲で焼結助剤に含有されることが好ましい。
【0074】試料59〜69の間で比較すると、RO
(Rは、Ba、Sr、Ca、およびMgからなる群から
選ばれた少なくとも1種)の含有量は、試料60〜63
および68では、5〜40モル%の範囲内にあり、試料
59および64〜67では、5モル%未満であり、試料
69では、40モル%を超えている。試料59、64〜
67および69では、焼結不良が生じた。他方、試料6
0〜63および68では、930℃で良好に焼結した。
このことから、ROは、実施例1において前述したよう
に、5〜40モル%の範囲で焼結助剤に含有されること
が好ましい。
【0075】試料70〜73の間で比較すると、試料7
0は、SiO2 およびTiO2 の合計含有量が75モル
%と高いため、930℃では焼結しなかった。また、試
料73は、SiO2 が10モル%であるが、表4を見る
限り、初透磁率μi≦10およびその温度係数≦500
ppm/℃の結果が得られたが、これは、表1の試料2
2に対応するもので、絶縁性の点で否定されるべきもの
である。このことから、実施例1において前述したよう
に、(Ti,Si)O2 は、試料71および72のよう
に、30〜70モル%の範囲で焼結助剤に含有されるこ
とが好ましく、また、SiO2 は15モル%以上の含有
率を有していることが好ましい。
【0076】試料49および74〜78の間で比較する
と、試料49は、焼結助剤を含有しないので、前述した
ように、少なくとも930℃では焼結しなかった。ま
た、試料78では、焼結助剤の含有量は、フェライト1
00重量部に対して、40重量部と高いため、焼成中に
焼成されるべき積層体リングが焼成中において軟化し
た。このことから、試料74〜77のように、焼結助剤
の含有量は、フェライト100重量部に対して、0.0
5〜30重量部となるように選ばれることが好ましい。
【0077】試料56および79〜82は、それぞれ、
表1および表2に示した試料5および28〜31に対応
するものである。したがって、表4には示していない
が、試料56および79〜82の間で比較すると、Bi
2 3 を含有する試料79〜82は、これを含有しない
試料56に比べて、焼結温度の低温化が可能であった。
また、Bi2 3 の添加量に着目すると、試料82のよ
うに、Bi2 3 の添加量が、フェライト100重量部
に対して、15重量部以上になると、前述した試料31
の場合と同様、内部導体に含まれるAgの拡散により、
内部導体と外部導体とのコンタクト不良が発生すること
になり、この点において、試料82は好ましくないと言
える。このことから、Bi2 3 を添加する場合、その
添加量は、フェライト100重量部に対して、0.01
〜10重量部とすることが好ましい。
【0078】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る磁性体磁
器組成物によれば、焼結助剤がホウ素を含有しないの
で、焼成プロセスにおいて、内部導体にマイグレーショ
ンが生じることを抑制でき、したがって、得られたイン
ダクタ部品において、絶縁劣化が生じたり、あるいは、
直流抵抗が高くなったりする、という問題を改善するこ
とができる。また、焼結温度を低くでき、しかも高周波
特性の良好なインダクタ部品を得ることができる、とい
う前述した従来技術の効果については、そのまま維持す
ることができる。
【0079】この発明に係る磁性体磁器組成物に含まれ
る焼結助剤の組成を、Li2 Oが2〜45モル%、RO
(Rは、Ba、Sr、Ca、およびMgからなる群から
選ばれた少なくとも1種)が5〜40モル%、(Ti,
Si)O2 が30〜70モル%(ただし、SiO2 は1
5モル%以上)とすることにより、たとえば930℃以
下という低温で良好な焼結状態を得ることができる。
【0080】また、この発明に係る磁性体磁器組成物に
おいて、焼結助剤の含有量が、フェライト100重量部
に対して、0.05〜30重量部となるように選ばれる
と、上述した場合と同様、たとえば930℃以下という
低温で焼結が可能となる。
【0081】また、この発明に係る磁性体磁器組成物
が、さらに、Bi2 3 を、フェライト100重量部に
対して、0.01〜10重量部含有していると、フェラ
イトと焼結助剤との濡れ性が良好になり、たとえば93
0℃以下という低温で焼結を可能とする効果を維持しな
がら、内部導体がAgを含む場合、このAgの拡散を防
止し、その結果、内部導体と外部導体とのコンタクト不
良の発生をより効果的に抑制することができる。
【0082】また、この発明に係る磁性体磁器組成物に
含有するフェライトがNi−Cu−Zn系フェライトで
あるときには、このNi−Cu−Zn系フェライトが、
一般的に、930℃以下の温度で焼成可能であるため、
積層チップインダクタのような積層部品の形態を有する
インダクタ部品の内部導体において銀を用いても、銀の
マイグレーションを生じさせないようにすることができ
る。さらに、この発明に係る磁性体磁器組成物では、N
i−Cu−Zn系フェライトのみでは得ることができな
かった、初透磁率が10以下という特性を、ホウ素を含
有しない焼結助剤を添加することによって得ることがで
きるようになり、しかも、−25℃〜125℃間におけ
る初透磁率の温度係数を500ppm/℃以下とするこ
とができる。
【0083】このようなことから、この発明に係るイン
ダクタ部品によれば、上述したような特徴ある磁性体磁
器組成物を磁性体として用いるので、インダクタ部品に
おいて、絶縁劣化、あるいは直流抵抗の増加を抑制する
ことができる。
【0084】また、この発明に係るインダクタ部品によ
れば、磁性体の初透磁率を10以下にすることができる
ので、インピーダンスカーブを急激に立ち上がるように
することができ、高速信号ラインのノイズ対策を効果的
に図ることができるとともに、−25℃〜125℃間に
おける初透磁率の温度係数を500ppm/℃以下とす
ることができるので、高速信号に対する歪みや遅延など
を小さくすることができる。
【0085】また、この発明が、内部導体を内蔵する積
層部品であるインダクタ部品に適用されると、内部導体
のマイグレーションが抑制され、したがって、内部導体
と外部導体とのコンタクト不良の生じていないインダク
タ部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施例において作製されたグリ
ーンシート1を示す平面図である。
【図2】図1に示したグリーンシート1を用いて製造さ
れたインダクタアレイ15の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 グリーンシート 2〜5 内部導体 6 焼結体 7〜14 外部導体 15 インダクタアレイ(インダクタ部品)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 大司 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E041 AB01 AB03 AB19 BD01 CA01 HB15 NN14 NN15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライトと、ホウ素を含有しない焼結
    助剤とを含む、磁性体磁器組成物。
  2. 【請求項2】 前記焼結助剤の組成は、Li2 Oが2〜
    45モル%、RO(ただし、Rは、Ba、Sr、Ca、
    およびMgからなる群から選ばれた少なくとも1種)が
    5〜40モル%、(Ti,Si)O2 が30〜70モル
    %(ただし、SiO2 は15モル%以上)である、請求
    項1に記載の磁性体磁器組成物。
  3. 【請求項3】 前記焼結助剤の含有量は、前記フェライ
    ト100重量部に対して、0.05〜30重量部であ
    る、請求項1または2に記載の磁性体磁器組成物。
  4. 【請求項4】 前記焼結助剤は、その少なくとも一部が
    ケイ酸塩ガラスである、請求項1ないし3のいずれかに
    記載の磁性体磁器組成物。
  5. 【請求項5】 さらに、Bi2 3 を、前記フェライト
    100重量部に対して、0.01〜10重量部含有して
    いる、請求項1ないし4のいずれかに記載の磁性体磁器
    組成物。
  6. 【請求項6】 前記焼結助剤は、その少なくとも一部が
    ケイ酸塩ガラスであり、前記Bi2 3 は、その少なく
    とも一部が前記ケイ酸塩ガラスの1成分として含有され
    ている、請求項5に記載の磁性体磁器組成物。
  7. 【請求項7】 前記フェライトは、Ni系フェライト、
    Ni−Zn系フェライト、およびNi−Cu−Zn系フ
    ェライトからなる群から選ばれた1種である、請求項1
    ないし6のいずれかに記載の磁性体磁器組成物。
  8. 【請求項8】 前記フェライトは、Ni−Cu−Zn系
    フェライトであり、当該磁性体磁器組成物の初透磁率が
    10以下であり、−25℃〜125℃間における初透磁
    率の温度係数が500ppm/℃以下である、請求項1
    ないし6のいずれかに記載の磁性体磁器組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の磁
    性体磁器組成物を磁性体として用いた、インダクタ部
    品。
  10. 【請求項10】 前記インダクタ部品は、内部導体を内
    蔵する積層部品である、請求項9に記載のインダクタ部
    品。
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