JP2000164317A - 連鎖端子 - Google Patents

連鎖端子

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JP2000164317A JP10332910A JP33291098A JP2000164317A JP 2000164317 A JP2000164317 A JP 2000164317A JP 10332910 A JP10332910 A JP 10332910A JP 33291098 A JP33291098 A JP 33291098A JP 2000164317 A JP2000164317 A JP 2000164317A
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    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/16Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for manufacturing contact members, e.g. by punching and by bending

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子金具素片の突起部が層間紙と引っ掛かっ
て変形するのを防止する。 【解決手段】 連鎖端子10は、長尺帯状をなすキャリ
ア11の側縁に多数の端子金具素片12を並列状に連結
したものであり、層間紙21と重ねた状態でリール20
に対して巻付け・繰出しが行われる。端子金具素片12
には外向きに突出する突起部17が形成され、この突起
部17の突出方向は、リール20の径方向と直交する方
向、即ち層間紙21の紙面に沿った方向とされている。
よって、突起部17が層間紙21に突き刺さることはな
く、繰出しの際に、突起部17が層間紙21とに引っ掛
かって変形することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連鎖端子に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】端子金具の製造は次のようにして行われ
る。まず、長尺の金属板材をプレスにより打ち抜き、細
長いキャリアの側縁から多数の板状の端子金具素片を突
出させた形状とし、その端子金具素片を曲げ加工して所
定の端子金具形状に成形することによって連鎖端子を得
る。そして、この連鎖端子は、リールに巻き付けられた
状態で、キャリアから端子金具素片を切り離す工程や端
子金具をプリント基板に接続する工程等の作業現場へ輸
送される。このように、リールに連鎖端子を巻き付ける
構造は、実開平5−8894号公報などに開示されてい
る。
【0003】連鎖端子をリールに巻き付ける際には、連
鎖端子の内周側となる面に長尺帯状の層間紙を宛い、こ
の層間紙と連鎖端子を一緒にリールに巻き付ける。この
ように層間紙を介装することで、連鎖端子がその内周側
に隣接する連鎖端子に接触することが阻止され、連鎖端
子同士の干渉に起因する傷付きや絡み、破損などが防止
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリント基
板に接続される端子金具の連鎖端子の一例として図9に
示すものがある。この連鎖端子aにおける端子金具素片
bは外向きにピン状に突き出す接続部cを有し、端子金
具素片bがキャリアdから切り離された状態で接続部c
をプリント基板(図示せず)のスルーホールに差し込ん
で半田付けすることにより、端子金具素片b(端子金
具)がプリント基板に取り付けられるようになってい
る。この連鎖端子aも、輸送時には層間紙eと一緒にリ
ールfに巻き付けられ、輸送先では、リールfから層間
紙eと一緒に繰り出される。
【0005】この従来の連鎖端子aは、図7及び図8に
示すように、巻き付け状態で接続部cが径方向外周側に
突出する向きとなるように端子金具素片bがキャリアd
に連結され、内周側の端子金具素片bの接続部cの突出
端が外周側の層間紙eに当接するようになっていた。こ
の層間紙eは、材質の選定や表面処理等によって容易に
破れないようになっているものの、巻き付け時に連鎖端
子aの緊張力が高まったり、巻き付け状態において輸送
時の振動が大きかった場合などには、内周側の接続部c
の先端が外周側の層間紙eを突き破る虞がある。このよ
うに接続部cが層間紙eに突き刺さった状態でリールf
から連鎖端子aが繰り出されると、その層間紙eの突き
刺さり部分がリールfから離れるときに、その突き刺さ
っている接続部cを引っ掛けることになる。このとき、
層間紙eは上記のように破れ難いものであることから、
層間紙eがその引っ掛けた接続部cを変形させる虞があ
った。
【0006】尚、層間紙eの引っ掛かりに起因する接続
部cの変形防止を図るためには、層間紙eを破れ易くす
ることが考えられる。しかし、破れ易くすると、連鎖端
子a同士の直接接触を回避するという本来の機能を発揮
できなくなる。これとは逆に、層間紙eの厚さを増して
破れ強度を高めることも考えられるが、紙である以上、
金属製の接続部cに突き破られることを完全に防止する
ことは困難である。また、表面処理や材質の変更などに
よって層間紙eの破れ強度を向上させると、コストが高
くつくことになり、望ましくない。
【0007】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、端
子金具素片の突起部が層間紙との引っ掛かりに起因して
変形するのを防止することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、長尺
帯状をなすキャリアの側縁に多数の端子金具素片を並列
状に連結してなり、前記端子金具素片には外向きに突出
する突起部が形成されている連鎖端子であって、層間紙
と重ねた状態でリールに対する巻き付けと繰出しが行わ
れるようにしたものにおいて、前記端子金具素片が、前
記突起部の突出方向を前記リールの径方向と直交させる
姿勢で前記キャリアに連結されている構成とした。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記キャリアには、前記リールから繰り出す際にそ
のキャリアに連結した前記端子金具素片から離間してい
く前記層間紙に対して径方向に当接可能な保護部が形成
されており、前記リールへの巻き付け状態では、前記保
護部が前記層間紙に当接することにより、繰出し時に互
いに離間する前記層間紙と前記端子金具素片とが非接触
状態に保たれる構成とした。
【0010】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]リールに巻
き付けた状態では、内周層の端子金具素片と外周層の端
子金具素片との間に層間紙が介装されるが、端子金具素
片の突起部は、リールの径方向と直交する方向、即ち層
間紙の紙面に沿った方向に突出しているので、突起部が
層間紙に突き刺さることはない。したがって、リールか
ら連鎖端子を繰り出す際に、層間紙との引っ掛かりに起
因して突起部が変形を来すこともない。
【0011】[請求項2の発明]巻き付け状態では、保
護部が層間紙に当接して径方向に突っ張ることにより、
連鎖端子の各層の径方向間隔が一定以上に保たれる。こ
れにより、繰出し時に互いに離間する端子金具素片と層
間紙は非接触状態となり、突起部の層間紙への突き刺さ
りが確実に防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明す
る。
【0013】本実施形態の連鎖端子10は次のようにし
て製造される。まず、長尺の金属板材をプレスにより打
ち抜き、長尺の帯状をなすキャリア11の側縁から多数
の板状の端子金具素片12を片持ち状に、且つキャリア
11と面一状に突出させた形状とする(図6を参照)。
次に、板状の端子金具素片12に曲げ加工を施し所定の
端子金具形状に成形し(図1及び図5を参照)、もって
連鎖端子10が得られる。この連鎖端子10は、リール
20に巻き付けられた状態で、キャリア11から端子金
具素片12を切り離す工程や切り離した端子金具素片1
2をプリント基板に接続する工程等のための作業現場へ
輸送される。連鎖端子10をリール20に巻き付ける際
には、連鎖端子10の内周側となる面に長尺帯状の層間
紙21を宛い、この層間紙21と連鎖端子10を重ねた
状態で一緒にリール20に巻き付ける。このように層間
紙21を介装することで、連鎖端子10がその内周側に
隣接する連鎖端子10に直接接触することを阻止し、連
鎖端子10同士の干渉に起因する傷付きや破損などを防
止している。また、連鎖端子10をリール20から繰り
出す際には、その連鎖端子10と一緒にその内周側に宛
った層間紙21も繰り出される(図3を参照)。
【0014】次に、端子金具素片12について説明す
る。端子金具素片12は、キャリア11から切り離され
た状態(図2を参照)で図示しないプリント基板に接続
されるものである。端子金具素片12の形状(上下左右
の向きは図2に示す状態を基準とする)を説明すると、
端子金具素片12は、全体として、上面板13の左右両
側縁から下方へL字形の側面板14を延出させ、一方の
側面板14の下縁から下面板15を延出し、さらに、上
面板13の後端縁から面一状に蓋板16を延出させた形
状である。蓋板16は、上面板13との境界線において
下方へ曲げられ、上面板13と側面板14で囲まれた空
間の後方への開口を塞ぐように組み付けられる。蓋板1
6は、その左右両縁から延出する係止部18を側面板1
4に係合させることによって組付け状態に保持される。
【0015】さらに、左右の側面板14には、夫々、そ
の下端縁から下方へ細長くピン状に突出する突起部17
が形成されている。右側の側面板14の突起部17は前
側に位置し、左側の側面板14の突起部17は後側に位
置する。かかる両突起部17は、プリント基板のスルー
ホール(図示せず)に差し込まれて半田付けにより固着
され、これにより、端子金具素片12(端子金具)がプ
リント基板に導通可能に取り付けられるようになってい
る。
【0016】かかる端子金具素片12は、キャリア11
に対して蓋板16の左側の係止部18を介してキャリア
11に連結されている。係止部18はキャリア11と面
一状であり、この係止部18及びキャリア11に対して
蓋板16が直角上向きに屈曲する形態で連結されてい
る。即ち、端子金具素片12は、図2に示す姿勢を基準
として左側へ倒れた状態でキャリア11に連結されて
(図1を参照)、キャリア11と左側の側面板14とは
概ね面一状となっている。したがって、突起部17の突
出方向は、キャリア11の長さ方向と平行な方向(リー
ル20の径方向と直交する方向)、即ちリール20に巻
き付けた状態において周方向を向くようになっている
(図4を参照)。
【0017】また、キャリア11における端子金具素片
12と同じ側の側縁には、各端子金具素片12毎に保護
部19が突成されている。この保護部19は、端子金具
素片12の展開状態において隣接する端子金具素片12
の間に空いた隙間を埋めるようにL字形に形成されてい
て図6を参照)、キャリア11から端子金具素片12と
同じ側へ立ち上がり、その立上り部の先端部を端子金具
素片12側へ屈曲したL字形をなしている。そして、こ
の保護部19のキャリア11からの立ち上がり高さは、
端子金具素片12のキャリア11からの高さよりも大き
い寸法に設定されている(図4を参照)。
【0018】次に、本実施形態の作用を説明する。端子
金具素片12は、その内周面に沿わせるように層間紙2
1を宛ってこの層間紙21を重ねた状態で一緒にリール
20に巻き付けられる。巻き付けた状態では、連鎖端子
10の各層の外周側に層間紙21が隣接している。一
方、端子金具素片12からはその外方へ突起部17が突
出しているのであるが、この突起部17の突出方向は、
リール20の径方向外周側(層間紙21に向かう方向)
ではなく、リール20の径方向と直交する方向、即ち層
間紙21の紙面に沿った方向に突出している。したがっ
て、突起部17がその外周側に面する層間紙21に突き
刺さる虞はない。
【0019】さらに、キャリア11に形成した保護部1
9が径方向外周側へ突出し、且つこの保護部19の突出
寸法は、キャリア11からの端子金具素片12の外周側
突出寸法よりも大きいため、保護部19が外周側の層間
紙21に当接して径方向に突っ張る状態となる。これに
より、連鎖端子10の各層の径方向ピッチが端子金具素
片12の外周側への突出寸法よりも大きい状態に保た
れ、端子金具素片12がその外周側に面する層間紙21
と接触することが防止されている。
【0020】さて、連鎖端子10をリール20から繰り
出す際には、外周側から端子金具素片12がその内面に
宛った層間紙21と一緒に繰り出される。したがって、
繰り出される端子金具素片12の層間紙21は、その内
周側に隣接する端子金具素片12に対して離間していく
ことになる。このときに、もし、繰り出される層間紙2
1とその内周側の端子金具素片12の突起部17とが接
触していると、その突起部17が層間紙21に突き刺さ
り、繰り出さされる層間紙21に突起部17が引っ掛か
ってその突起部17が変形する、という状況も考えられ
る。しかし本実施形態では、突起部17の突出方向が層
間紙21の紙面に沿った方向(リール20における周方
向)であり、且つ保護部19によって外周側の層間紙2
1との空間を確保する構造とされているので、内周側の
突起部17が外周側の層間紙21に突き刺さることは勿
論、双方17,21が接触することさえも阻止されてい
る。したがって、繰り出される層間紙21がその内周側
の突起部17を引っ掛かけることによってその突起部1
7を変形させることが確実に防止されている。
【0021】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではプリント基板に接続される端子
金具について説明したが、本発明は、プリント基板に接
続されない端子金具であって突起部を有する他の端子金
具にも適用することができる。
【0022】(2)上記実施形態ではキャリアに保護部
を形成したが、本発明によれば、保護部を形成しない構
成とすることもできる。 (3)上記実施形態ではリールに対する巻き付けと繰出
しを行う際に層間紙を連鎖端子の内周側に沿わせるよう
にしたが、本発明によれば、連鎖端子の外周側に層間紙
を沿わせるようにしてもよい。 (4)上記実施形態では端子金具素片の突起部をキャリ
アの長さ方向と同方向に突出する向きとしたが、本発明
によれば、突起部の突出方向はキャリアの長さ方向に対
して直交する方向や斜め方向となるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の連鎖端子の一部を示す斜視図
【図2】端子金具素片をキャリアから切り離した状態を
示す斜視図
【図3】連鎖端子をリールに対して巻き付け・繰出しを
行っている状態を示す側面図
【図4】連鎖端子をリールに巻き付けた状態を示す部分
拡大側面図
【図5】連鎖端子の一部を示す平面図
【図6】連鎖端子の端子金具素片の展開状態を示す平面
【図7】従来例において連鎖端子をリールに対して巻き
付け・繰出しを行っている状態を示す側面図
【図8】従来例において連鎖端子をリールに巻き付けた
状態を示す部分拡大側面図
【図9】従来例の連鎖端子の一部を示す斜視図
【符号の説明】
10…連鎖端子 11…キャリア 12…端子金具素片 17…突起部 19…保護部 20…リール 21…層間紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 正司 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 5E063 GA03 XA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺帯状をなすキャリアの側縁に多数の
    端子金具素片を並列状に連結してなり、前記端子金具素
    片には外向きに突出する突起部が形成されている連鎖端
    子であって、層間紙と重ねた状態でリールに対する巻き
    付けと繰出しが行われるようにしたものにおいて、 前記端子金具素片が、前記突起部の突出方向を前記リー
    ルの径方向と直交させる姿勢で前記キャリアに連結され
    ていることを特徴とする連鎖端子。
  2. 【請求項2】 前記キャリアには、前記リールから繰り
    出す際にそのキャリアに連結した前記端子金具素片から
    離間していく前記層間紙に対して径方向に当接可能な保
    護部が形成されており、前記リールへの巻き付け状態で
    は、前記保護部が前記層間紙に当接することにより、繰
    出し時に互いに離間する前記層間紙と前記端子金具素片
    とが非接触状態に保たれる構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の連鎖端子。
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