JP2518641Y2 - Lcd取付板の接地構造 - Google Patents

Lcd取付板の接地構造

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JP2518641Y2
JP2518641Y2 JP1990036179U JP3617990U JP2518641Y2 JP 2518641 Y2 JP2518641 Y2 JP 2518641Y2 JP 1990036179 U JP1990036179 U JP 1990036179U JP 3617990 U JP3617990 U JP 3617990U JP 2518641 Y2 JP2518641 Y2 JP 2518641Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は液晶表示器(以下LCDと呼ぶ)を電子機器に
装着する場合に使用されるLCD取付板の接地構造に関す
るものである。
[従来の技術] 一般にLCDを備えた電子機器においては、LCDを保持す
る取付板を電子機器の本体ケースに接地させる必要があ
る。
この様なLCD取付板の接地構造の従来例として、第5
図及び第6図に示すようなものが提案されている。
即ち、第5図に示すように箱状のLCD取付板1内には
表示用の各セグメントとこれに対する接続リードを備え
たLCD表示器2が保持されている。また、LCD取付板1の
背面上縁部にはプリント配線された基板3側に突出する
爪4が設けられている。一方、LCD取付板1の背面下縁
部には上下方向に弾性力を有する接地用の舌片15が配設
されている。ところで、基板3には爪4が挿通するよう
角孔5が形成されている。また、基板3の下部には接地
用舌片15が通るよう切欠き6を設けられている。
以上のような構成を有するLCD取付板の接地構造にお
いては、第6図に示すように、爪4が基板3の角孔5に
挿入され、基板3の裏面にてプリントパターン13にハン
ダ付けされる。これによりLCD取付板1は基板3の表面
に固定される。一方、接地用の舌片15は切欠き6を通っ
て基板3の反対面に突出される。
このようにしてLCD取付板1が固定された基板3はフ
ロントパネル8の内側に組み付けられる。更にこのフロ
ントパネル8は電子機器の金属製本体ケース9に組み付
けられる。この時、前記の接地用舌片15は金属製本体ケ
ース9上面に接し、この接点14により電気的に導通可能
となるため、LCD取付板1は接地される。また、舌片15
は金属製本体ケース9により下方から押上げらるため、
舌片15の弾性力は下方に働く。その為、上記従来例は接
地用舌片15と金属製本体ケース9とが接触し、導通す
る。
しかしながら、上記のような従来技術には、次のよう
な課題があった。
すなわち、接地用舌片15と金属製本体ケース9との接
点14における接点圧は、接地用舌片15の弾性力によるも
のであり、導通の確実性を高めるために接点圧を挙げる
ことは接地用舌片15を下側に反らせる事となりフロント
パネル8の組み付け作業性が低下する。また、逆に作業
性を高めるために、接地用舌片15の反りを小さくする
と、接点圧が低下し、導通の確実性が減る。さらに、従
来例において、接地用舌片15が金属製本体ケース9の内
面に接する必要があるということは、接地用舌片15を長
くしなければならず、その上接地用舌片15はむき出しの
ままであるため、取扱い時に作業者が衣服などに引っ掛
けて、曲げてしまうという事故も発生しやすい。
ところで、一般にプレス部材を金型で作成する場合、
特に問題の無い限り、バリ面を内側にする傾向がある。
これは基板3にLCD保持板1を組み込む際、作業者の安
全を考慮してのことである。
従って、従来例においても第7図に示すように、接地
用舌片15のバリ面16は内側に形成されている。従って、
このバリ面16は接点14の反対面に位置し、接点14は比較
的滑らかな接点となる。その結果、何等かの要因で接点
14に酸化被膜が形成された場合、従来例では単に接地用
舌片7を金属製本体ケース9に圧接させる以外に導通を
図る方法はなかった。
[考案が解決しようとする課題] 以上のように、従来技術においては優れた作業性を確
保すると共に、電気的導通の確実性を高めることは難し
かった。また、接地用舌片と金属製本体ケースとの接点
に電気的導通を妨害する被膜が形成されると電気的導通
が実行不能になる危険性があり、導通の確実性が低下し
た。
本考案は、上記のような従来技術の持つ課題を解決す
るために提案されたものであり、その目的は、取扱い時
の作業性を低下させずに確実な電気的導通を確保できる
LCD取付板の接地構造を提供することである。
[課題を解決するための手段] 以上のような課題を解決するために、本考案のLCD取
付板の接地構造は、金属製のLCD取付板の端部から接地
用舌片を延出させ、前記接地用舌片を電子機器の金属製
本体ケースと前記金属製本体ケースに装着したフロント
パネルとによって挟持したLCD取付板の接地構造におい
て、前記LCD取付板の加工時に生じた前記接地用舌片の
表面のバリを、前記金属製本体ケース側にして、前記接
地用舌片を前記金属製本体ケースと前記フロントパネル
との間で挟持したことを特徴とするものである。
[作用] 以上のような構成を有する本考案の作用は、次の通り
である。
すなわち、電子機器の金属製本体ケース側における接
地用舌片との接点対応部分に、電気的導通を妨害する被
膜が形成された場合でも、接地用舌片が金属製本体ケー
スに取付けられる際に、接地用の舌片表面のバリがこの
被膜を削り取る。従って、接地用舌片は電子機器の金属
製本体ケースに食い込み、導通の確実性は一層増す。
[実施例] 以上説明したような本考案のLCD取付板の接地構造の
一実施例を図面に基づいて具体的に説明する。なお、従
来技術と同一部材に関しては同符号を付し、説明は省略
する。
すなわち、第1図に示すように、LCD取付板1の下縁
部には接地用舌片7が設けられている。この接地用舌片
7は先端部に段曲げ7aが施されており、基板3の下部に
設けられた切欠き6を通って基板3の反対面に突出する
ようになっている。
また、第2図に示すフロントパネル8には、電子機器
の金属製本体ケース9側に突出した爪10が設けられてい
る。この爪10は、接地用舌片7の幅よりもやや広く作ら
れている。また、爪10は、基板3がフロントパネル8に
固定される時、接地用舌片7がこの爪10の上面にちょう
ど合わさるように位置されている。
一方、第1図に示すように、金属製本体ケース9の前
縁部には、フロントパネル8の爪10を覆うようにして重
なる絞り部11が設けられている。
この状態で、第3図に示すように、LCD取付板1と金
属製本体ケース9とが組み合わされると、金属製本体ケ
ース9の絞り部11下面とフロントパネル8の爪10上面と
の間の隙間は、接地用舌片7の肉厚分だけ与えられ、こ
こに接地用舌片7が挟まれる形となる。
ところで、第4図に示すように接地用舌片7の内側に
はバリ面12が設けられている。このバリ面12は、接地用
舌片7を爪10と絞り部11との間に挟み込んだ場合に、金
属製本体ケース9と接する側に設置されている。
以上のような構成を有する本実施例の作用は以下の通
りである。
すなわちLCD取付板1の接地用舌片7は、フロントパ
ネル8の爪10と金属製本体ケース9の絞り部11によって
挟まれる時となるため、従来例のように接点圧は接地用
舌片7の弾性力のみによらないので、電気的導通の確実
性が増す。また接地用舌片7は、その形状の大部分がフ
ロントパネル8の爪10と重なるため、爪10がガードとな
り作業者が接地用舌片7を衣服などに引っ掛けて曲げて
しまうという恐れが少なくなる。しかも、接地用舌片7
の先端には段曲げ7aが設けてあるため、絞り部11下面と
爪10上面との間隙が接地用舌片7の肉厚分しかなくと
も、接地用舌片7をスムーズに挿入させることができ
る。
更に本実施例によれば金属製本体ケース9側の接点対
応部分に何らかの要因で酸化被膜が形成されてしまって
も、接地用舌片7のバリ面12が、この酸化被膜を削り取
り金属製本体ケースに食い込むので、導通の確実性は一
層増す。
なお、本考案は、上記の実施例に限定されるものでは
なく、各部材の形状及び寸法などは適宜変更可能であ
る。
[考案の効果] 以上述べたように本考案によれば接地用舌片を電子機
器の金属ケースとフロントパネルとで挾持するという簡
単な構成によってLCD取付板を接地させることができ、
しかも接地用舌片のバリ面を内側に設けることによって
導通の確実性を図ることが可能であるという優れたLCD
取付板の接地構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるLCD取付板の接地構造の一実施例
の斜視図、第2図は本実施例のフロントパネルの要部斜
視図、第3図は本実施例の組立状態を示す側面断面図、
第4図は本実施例の接地用舌片のバリ面を示す斜視図、
第5図は従来例の斜視図、第6図は従来例の組立状態を
示す側面断面図断面図、第7図は従来例の接地用舌片の
バリ面を示す斜視図である。 1……LCD取付板、2……LCD表示器、3……基板、4…
…爪、5……角孔、6……切欠き、7……接地用舌片、
8……フロントパネル、9……金属製本体ケース、10…
…爪、11……絞り部、12……バリ面、13……プリントパ
ターン、14……接点、15……接地用舌片、16……バリ
面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製のLCD取付板の端部から接地用舌片
    を延出させ、前記接地用舌片を電子機器の金属製本体ケ
    ースと前記金属製本体ケースに装着したフロントパネル
    とによって挟持したLCD取付板の接地構造において、 前記LCD取付板の加工時に生じた前記接地用舌片の表面
    のバリを、前記金属製本体ケース側にして、前記接地用
    舌片を前記金属製本体ケースと前記フロントパネルとの
    間で挟持したことを特徴とするLCD取付板の接地構造。
JP1990036179U 1990-04-05 1990-04-05 Lcd取付板の接地構造 Expired - Fee Related JP2518641Y2 (ja)

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