JP4435897B2 - プッシュスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動給送用テープに並設され、自動組立機により回路基板に自動的に取り付けられるプッシュスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動給送用テープ上に並設されるプッシュスイッチは、自動組立機により順次回路基板に装着されるように、自動給送用テープ上に一定のピッチで貼り付けられている。例えば本願出願人は、図6に示すようなプッシュスイッチ1を提案している。このプッシュスイッチ1は、絶縁性の樹脂でできたケース2内に固定接点と可動接点を有し可動接点を押圧する押しボタン3がケース2から突出して設けられている。そしてケース2から保持用の端子を兼ねた一対のリード端子4が延出している。リード端子4は平板状のフープ材等を打ち抜いて形成され、その断面形状は一定の厚みの矩形となる。さらに、各端子4の、自動給送用テープ5に取り付けられる部分には、互いに対向する方向へ突出する突起7が形成されている。
【0003】
そしてプッシュスイッチ1は、自動給送用テープ5上に一定のピッチで、粘着テープ6により取り付けられ、このとき突起7は自動給送用テープ5と粘着テープ6により挟持され、突起7が粘着テープ6の粘着面に引っ掛かりリード端子3が抜け落ちることを防止する。そして、プッシュスイッチ1が取り付けられた自動給送用テープ5を自動組立機に装填し、所定の位置に自動給送用テープ5が送られると、マシンハンドがケース2を保持し、カッタがリード端子4を所定の長さで切断する。そして、マシンハンドにより、プッシュスイッチ1を回路基板の所定に端子孔に装着し、ハンダ付けされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の場合、本体のケース2は四角形の立方体に形成され、テーピングされた状態で、テープ5をジグザグ状またはロール状に巻いたときに、ケース2の側面同士が互いに干渉し、テーピングするピッチを十分に取らなければならず、ジグザグまたはロール状に巻いた状態からテープ5を引き出す際に、ケース2の角部が互いに引っかかり、きれいに引き出せないという問題があった。
【0005】
この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたもので、テーピングされた状態でテープの引き出しが容易であり、効率の良い実装が可能なプッシュスイッチを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、本体とこの本体から突出した押しボタンと、この押しボタンの突出方向とは反対方向に上記本体底面の内側部分から延出した端子とを有し、自動給送用テープ上に上記端子を所定間隔で取り付け、自動組立機により回路基板上に自動的に装着されるプッシュスイッチにおいて、上記本体の4方の側面は平面状に形成され、その平面から延長した面が互いに直交し、上記平面が交差する角部が切除されて、その切除された上記角部が上記押しボタンと同心状の曲面に形成され、上記端子がテーピングされた状態で、上記テープは互いに重ね合わせられて設けられ、上記本体の上記角部の曲面同士が互いに交互に対面して重ね合わせられるプッシュスイッチである。
【0007】
この発明のプッシュスイッチは、テーピング状態で重ね合わせても、本体の角部が互いに対面し、テープの引き出しに際しても干渉したり引っかかることがなく、なめらかに引き出し可能なものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1〜図5は、この発明の一実施形態のプッシュスイッチ10を示すもので、絶縁性の樹脂でできた中空の本体としてのケース12を有し、ケース12の内側には、図5に示すように、一対の固定接点14,16と、円盤状の可動接点18が設けられている。ケース12の上端面開口部には、押しボタン20が突没自在に設けられている。押しボタン20の下端面は、ケース12内で可動接点18に接触し、上方に付勢されている。
【0009】
ケース12には、一対の互いに平行なリード端子22が下方に延出して設けられている。リード端子22は板状のフレーム材を打ち抜いて形成され、フレーム材の表裏面に対応する面には均一にハンダメッキが施されている。このリード端子22の一端部は、後述する自動給送用テープ24に係止される。
【0010】
ケース12の4方の側面26は、平面状に形成され、この平面が交差する角部28は切除されて円弧状の曲面に形成されている。そして、複数のプッシュスイッチ10の各端子22が、テープ24上にテーピングされた状態で、テープ24は図1に示すように、互いに重ね合わせられて設けられている。この状態では、図1に示すように、ケース12の角部28の曲面同士が重ね合わせられた状態で、互いに交互に対面して設けられる。この曲面状の角部28は、押しボタン20と同心に形成されている。
【0011】
この実施形態のプッシュスイッチ10を回路基板に装着する方法は、まずプッシュスイッチ10を一定のピッチで保持用のテープである粘着テープ30により自動給送用テープ24に取り付ける。次にプッシュスイッチ10が取り付けられた自動給送用テープ24をジグザグ状またはロール状に巻き取る。そして、このジグザグ状またはロール状の自動給送用テープ24を自動組立機に装填する。この後、自動給送用テープ24を引き出して、所定の位置に自動給送用テープ24のプッシュスイッチ10が送られると、マシンハンドがそのプッシュスイッチ10を保持し、カッタがリード端子22を所定の長さで切断する。そして、マシンハンドによりプッシュスイッチ10を回路基板の所定に端子孔に装着し、ハンダ付けが行なわれる。
【0012】
この実施形態のプッシュスイッチ10によれば、本体であるケース12の角部28が曲面状に形成され、自動給送用テープ24に取り付けて、その自動給送用テープ24を折り畳んだり巻き取った状態では、図1に示すように、角部28同士が対面して、互いになめらかに擦れ合う。従って、引き出し時に、自動給送用テープ24上のケース12同士で引き掛かったり引き出しを阻害したりすることがない。
【0013】
また、自動給送用テープ24にこのプッシュスイッチ10を取り付ける間隔は、ケース12の幅分かけて設けるのが好ましいが、取り付け密度を上げて、取り付けても、角部28同士が対面することにより、ケース12の重なり部分により、自動給送用テープ24の巻き取りまたは折り畳み状態の嵩の増加を抑えることができる。
【0014】
なお、この発明のプッシュスイッチは、ケースの角部が切除されて曲面上に形成されていればよく、また自動給送用テープに取り付けるピッチも適宜設定可能なものである。
【0015】
【発明の効果】
この発明のプッシュスイッチは、ケースの角部が切除されて、曲面状に形成されているので、自動給送用テープに取り付けたプシュスイッチが積層状態でも互いに引っかかることがなく、なめらかにテープが引き出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態のプッシュスイッチのテーピング状態の平面図である。
【図2】 この実施形態のプッシュスイッチの平面図(A)、正面図(B)、右側面図(C)である。
【図3】 この実施形態のプッシュスイッチのテーピング状態の正面図(A)、右側面図(B)である。
【図4】 この実施形態のプッシュスイッチの部分破断平面図である。
【図5】 この実施形態のプッシュスイッチの縦断面図である。
【図6】 従来の技術のプッシュスイッチの部分破断側面図である。
【符号の説明】
10 プッシュスイッチ
12 ケース
20 押しボタン
22 リード端子
24 自動給送用テープ
26 側面
28 角部

Claims (1)

  1. 本体とこの本体から突出した押しボタンと、この押しボタンの突出方向とは反対方向に上記本体底面の内側部分から延出した端子とを有し、自動給送用テープ上に上記端子を所定間隔で取り付け、自動組立機により回路基板上に自動的に装着されるプッシュスイッチにおいて、上記本体の4方の側面は平面状に形成され、その平面から延長した面が互いに直交し、上記平面が交差する角部が切除されて、その切除された上記角部が上記押しボタンと同心状の曲面に形成され、上記端子がテーピングされた状態で、上記テープは互いに重ね合わせられて設けられ、上記本体の上記角部の曲面同士が互いに交互に対面して重ね合わせられることを特徴とするプッシュスイッチ。
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