JPH058894A - シート材搬送装置 - Google Patents
シート材搬送装置Info
- Publication number
- JPH058894A JPH058894A JP19262991A JP19262991A JPH058894A JP H058894 A JPH058894 A JP H058894A JP 19262991 A JP19262991 A JP 19262991A JP 19262991 A JP19262991 A JP 19262991A JP H058894 A JPH058894 A JP H058894A
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- JP
- Japan
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- sheet material
- roller
- rollers
- pressure contact
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Abstract
(57)【要約】
【目的】駆動ローラにシート材の記載情報が転写されて
当該シート材や後続のシート材が汚れるのを防ぐ。 【構成】駆動ローラ12と従動ローラ11とを圧接させ
て圧接部Aを形成する。原稿トレイ1に記載情報を上に
向けて原稿Sを積載し、圧接部Aを介してシート材Sを
プラテン15上に搬送する。シート材Sの記載情報を形
成している、例えば鉛筆粉等が駆動ローラ12の表面に
押し付けられるが、この表面の摩擦係数μ2を小さくす
る、または、表面あらさを細かくすることにより、表面
に転写される有害な鉛筆粉を少なくする。
当該シート材や後続のシート材が汚れるのを防ぐ。 【構成】駆動ローラ12と従動ローラ11とを圧接させ
て圧接部Aを形成する。原稿トレイ1に記載情報を上に
向けて原稿Sを積載し、圧接部Aを介してシート材Sを
プラテン15上に搬送する。シート材Sの記載情報を形
成している、例えば鉛筆粉等が駆動ローラ12の表面に
押し付けられるが、この表面の摩擦係数μ2を小さくす
る、または、表面あらさを細かくすることにより、表面
に転写される有害な鉛筆粉を少なくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置等に装着
して好適なシート材搬送装置に係り、詳しくはシート材
を搬送するために相互に圧接されたローラの構造に関す
る。
して好適なシート材搬送装置に係り、詳しくはシート材
を搬送するために相互に圧接されたローラの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5に示すシート材搬送装置は、画像形
成装置等に装着して好適な原稿搬送装置であって、情報
の記載されたシート材(原稿)Sを所定の読取り位置に
搬送されるものである。
成装置等に装着して好適な原稿搬送装置であって、情報
の記載されたシート材(原稿)Sを所定の読取り位置に
搬送されるものである。
【0003】情報記載面を上にして原稿トレイ1に積載
されたシート材S(ただし、シート材Sは片面にのみ情
報が記載されているものとする。以下同様。)は、中間
ローラ3、分離ベルト9等からなる分離手段によって最
下位のものから1枚ずつ分離され、搬送ローラ対11、
12によって更に下流に送り込まれ、搬送ベルト18に
よって画像形成装置側のプラテン15上の読取り位置に
搬送され、情報記載面を下方に向けて停止される。画像
形成の終了したシート材Sは搬送ベルト18によって進
入方向と反対方向に送られ、搬送ローラ12の外周を回
って排紙ローラ対24により原稿トレイ1上に排出され
る。ここで搬送ローラ対11,12は、多数枚積載され
た原稿トレイ1上のシート材Sのうちの最下位のものか
ら順に引き抜くために、搬送ローラ12とシート材Sと
の摩擦に基づく搬送力を十分に確保する必要があること
から、搬送ローラ11,12相互の圧接部Aの圧接力が
強く設定されている。圧接力を高めることにより、これ
に比例して増加する搬送力を増大させることができるか
らである。
されたシート材S(ただし、シート材Sは片面にのみ情
報が記載されているものとする。以下同様。)は、中間
ローラ3、分離ベルト9等からなる分離手段によって最
下位のものから1枚ずつ分離され、搬送ローラ対11、
12によって更に下流に送り込まれ、搬送ベルト18に
よって画像形成装置側のプラテン15上の読取り位置に
搬送され、情報記載面を下方に向けて停止される。画像
形成の終了したシート材Sは搬送ベルト18によって進
入方向と反対方向に送られ、搬送ローラ12の外周を回
って排紙ローラ対24により原稿トレイ1上に排出され
る。ここで搬送ローラ対11,12は、多数枚積載され
た原稿トレイ1上のシート材Sのうちの最下位のものか
ら順に引き抜くために、搬送ローラ12とシート材Sと
の摩擦に基づく搬送力を十分に確保する必要があること
から、搬送ローラ11,12相互の圧接部Aの圧接力が
強く設定されている。圧接力を高めることにより、これ
に比例して増加する搬送力を増大させることができるか
らである。
【0004】また、図5の構成において搬送ローラ12
に圧接されているローラは搬送ローラ11の他にローラ
25,26があるが、3つのローラ11,25,26に
共通に接する中央の搬送ローラ12を駆動ローラとし、
その他の3つのローラ11,25,26を従動ローラと
することで構成の簡易化を狙っている。従って、駆動ロ
ーラとなる搬送ローラ12の表面はシート材Sとの間の
摩擦係数の高いゴム等の材料で構成することにより所定
の搬送力を実現している。
に圧接されているローラは搬送ローラ11の他にローラ
25,26があるが、3つのローラ11,25,26に
共通に接する中央の搬送ローラ12を駆動ローラとし、
その他の3つのローラ11,25,26を従動ローラと
することで構成の簡易化を狙っている。従って、駆動ロ
ーラとなる搬送ローラ12の表面はシート材Sとの間の
摩擦係数の高いゴム等の材料で構成することにより所定
の搬送力を実現している。
【0005】この際、搬送ローラ12に圧接されて従動
ローラとなるローラ11,25,26はシート材Sとの
間の摩擦係数が低い、例えばモールド材によって構成さ
れている。
ローラとなるローラ11,25,26はシート材Sとの
間の摩擦係数が低い、例えばモールド材によって構成さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、シート材Sの情報記載面側が摩擦係数の高い搬
送ローラ12の表面に強い力で圧接されるため、例えば
情報の記載が鉛筆やインクによって行われている場合に
は、その鉛筆粉やインク等が搬送ローラ12に不用に転
写され、そしてこの搬送ローラ12が一回転すると、同
一シート材Sの後方の部分を汚してしまったり、あるい
は搬送ローラ12の表面が汚れることによって、後続の
シート材Sやさらに後々のシート材にまで長びいて汚れ
が発生する虞れがあった。また搬送ローラ12の表面に
汚れが蓄積し、表面状態が悪化してシート材Sの搬送性
を損う虞れもあった。
例では、シート材Sの情報記載面側が摩擦係数の高い搬
送ローラ12の表面に強い力で圧接されるため、例えば
情報の記載が鉛筆やインクによって行われている場合に
は、その鉛筆粉やインク等が搬送ローラ12に不用に転
写され、そしてこの搬送ローラ12が一回転すると、同
一シート材Sの後方の部分を汚してしまったり、あるい
は搬送ローラ12の表面が汚れることによって、後続の
シート材Sやさらに後々のシート材にまで長びいて汚れ
が発生する虞れがあった。また搬送ローラ12の表面に
汚れが蓄積し、表面状態が悪化してシート材Sの搬送性
を損う虞れもあった。
【0007】なお、画像形成装置が複写機であるとき
は、搬送ローラ12によってシート材Sに汚れが付与さ
れると、このシート材Sが画像形成装置のプラテン15
に搬送され、汚れの付いたシート材Sがそのまま複写原
稿となってしまうために、シート材S上の本来の情報と
いっしょに、汚れに対応する画像も形成され、複写後の
製品(コピー)にコピー汚れが生じる等、さらに大きな
不良の原因となるものである。
は、搬送ローラ12によってシート材Sに汚れが付与さ
れると、このシート材Sが画像形成装置のプラテン15
に搬送され、汚れの付いたシート材Sがそのまま複写原
稿となってしまうために、シート材S上の本来の情報と
いっしょに、汚れに対応する画像も形成され、複写後の
製品(コピー)にコピー汚れが生じる等、さらに大きな
不良の原因となるものである。
【0008】そこで、本発明は、情報記載面が接する搬
送ローラの表面の摩擦係数を小さくする、または表面あ
らさの値を小さくすることによって、搬送ローラの表面
やシート材に汚れが発生することを防止したシート材搬
送装置を提供することを目的とするものである。
送ローラの表面の摩擦係数を小さくする、または表面あ
らさの値を小さくすることによって、搬送ローラの表面
やシート材に汚れが発生することを防止したシート材搬
送装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述事情に鑑み
てなされたものであって、図1を参照して示すと、駆動
ローラ(12)と従動ローラ(11)とを圧接させて両
ローラ間に圧接部(A)を形成し、該圧接部(A)によ
ってシート材(S)を挟持し搬送してなるシート材搬送
装置において、シート材(S)の情報記載面に接する前
記駆動ローラ(12)の表面を、該表面とシート材
(S)との摩擦係数(μ2)が前記従動ローラ(11)
の表面とシート材(S)との摩擦係数(μ1)よりも小
さくなるように形成した、ことを特徴とする。
てなされたものであって、図1を参照して示すと、駆動
ローラ(12)と従動ローラ(11)とを圧接させて両
ローラ間に圧接部(A)を形成し、該圧接部(A)によ
ってシート材(S)を挟持し搬送してなるシート材搬送
装置において、シート材(S)の情報記載面に接する前
記駆動ローラ(12)の表面を、該表面とシート材
(S)との摩擦係数(μ2)が前記従動ローラ(11)
の表面とシート材(S)との摩擦係数(μ1)よりも小
さくなるように形成した、ことを特徴とする。
【0010】また、前記駆動ローラ(12)の表面あら
さの値が前記従動ローラ(11)の表面あらさの値より
も小さくなるようにしてもよい。
さの値が前記従動ローラ(11)の表面あらさの値より
も小さくなるようにしてもよい。
【0011】
【作用】以上構成に基づき、シート材(S)の情報記載
面が接触する駆動ローラ(12)の表面とシート材
(S)との間の摩擦係数(μ2)が大きい部材、例えば
一般によく用いられるゴム部材であったりすると、特に
情報の記載が鉛筆やインクでなされている場合、シート
材(S)が駆動ローラ(12)と従動ローラ(11)と
によって圧接され、このときの、シート材(S)上の鉛
筆やインクの記載情報がゴム部材によって強く押し付け
られ、鉛筆粉やインクがゴム部材側に剥ぎ取られるよう
にして転写されがちとなる。
面が接触する駆動ローラ(12)の表面とシート材
(S)との間の摩擦係数(μ2)が大きい部材、例えば
一般によく用いられるゴム部材であったりすると、特に
情報の記載が鉛筆やインクでなされている場合、シート
材(S)が駆動ローラ(12)と従動ローラ(11)と
によって圧接され、このときの、シート材(S)上の鉛
筆やインクの記載情報がゴム部材によって強く押し付け
られ、鉛筆粉やインクがゴム部材側に剥ぎ取られるよう
にして転写されがちとなる。
【0012】駆動ローラ(12)の表面あらさの値が高
い場合にも、程度の差こそあれ、上述と同様の傾向が表
われ、鉛筆粉やインクがゴム部材の表面に転写されてし
まう。
い場合にも、程度の差こそあれ、上述と同様の傾向が表
われ、鉛筆粉やインクがゴム部材の表面に転写されてし
まう。
【0013】そこで、駆動ローラ(12)の表面の摩擦
係数(μ2)を小さくしたり、表面あらさを細かくした
りすることによって、鉛筆粉やインク等の駆動ローラ
(12)へ有害な転写を減少されることができる。
係数(μ2)を小さくしたり、表面あらさを細かくした
りすることによって、鉛筆粉やインク等の駆動ローラ
(12)へ有害な転写を減少されることができる。
【0014】なお、前記カッコ内の符号は図面を対照す
るものであるが、何等本発明の構成を限定するものでは
ない。
るものであるが、何等本発明の構成を限定するものでは
ない。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例である原稿搬送装置で
ある。簡単に構成を説明すると1は、原稿トレイで操作
者がシート材(原稿)Sを載置する。2は原稿ストッパ
で原稿の先端が突きあてられる。3は半月ローラで原稿
の先端の捌きを行うと共に原稿Sの最下紙を搬送する。
4はウエイトで原稿が分離部に進入しにくい場合落下し
て半月ローラ3上方より加圧し、原稿の搬送を補助す
る。5は分離規制板で、原稿の束の突込みを防止してい
る。6は給紙ローラで次に示す分離ローラ対7,8、分
離ベルト9と協同して原稿束より最下の原稿Sを分離す
る。上ガイド10の先端はレジストローラ11と反転ロ
ーラ12によって形成されるレジストニップに原稿が入
り込みやすいようにガイドしている。13は内ガイド
板、14は中ガイドで、いずれも原稿Sの搬送路を形成
し原稿をプラテン15上に導く。ベルト駆動ローラ1
6、タンローラ17の間に張られた搬送ベルト18とそ
の背面から加圧するコロ19により原稿Sはプラテン1
5上に搬送され停止する。コピー終了後搬送ベルト18
が逆転し原稿Sはジャンプ台20にすくい取られて下ガ
イド21と中ガイド14で形成されたパスを通り、さら
に開閉ガイド22と反転ローラ12間、フラッパ23の
上部、上ガイド10の上部を通って排出ローラ対24に
よって原稿トレイ1上に再積載される。
ある。簡単に構成を説明すると1は、原稿トレイで操作
者がシート材(原稿)Sを載置する。2は原稿ストッパ
で原稿の先端が突きあてられる。3は半月ローラで原稿
の先端の捌きを行うと共に原稿Sの最下紙を搬送する。
4はウエイトで原稿が分離部に進入しにくい場合落下し
て半月ローラ3上方より加圧し、原稿の搬送を補助す
る。5は分離規制板で、原稿の束の突込みを防止してい
る。6は給紙ローラで次に示す分離ローラ対7,8、分
離ベルト9と協同して原稿束より最下の原稿Sを分離す
る。上ガイド10の先端はレジストローラ11と反転ロ
ーラ12によって形成されるレジストニップに原稿が入
り込みやすいようにガイドしている。13は内ガイド
板、14は中ガイドで、いずれも原稿Sの搬送路を形成
し原稿をプラテン15上に導く。ベルト駆動ローラ1
6、タンローラ17の間に張られた搬送ベルト18とそ
の背面から加圧するコロ19により原稿Sはプラテン1
5上に搬送され停止する。コピー終了後搬送ベルト18
が逆転し原稿Sはジャンプ台20にすくい取られて下ガ
イド21と中ガイド14で形成されたパスを通り、さら
に開閉ガイド22と反転ローラ12間、フラッパ23の
上部、上ガイド10の上部を通って排出ローラ対24に
よって原稿トレイ1上に再積載される。
【0016】なお、コピー対象となる情報が、原稿Sの
両面に記載されているときには、フラッパ23が偏向し
て原稿Sはフラッパ23の下部を通り、レジストローラ
11、反転ローラ12によって前回とは逆の面を下方に
向けてプラテン15上に搬送される。
両面に記載されているときには、フラッパ23が偏向し
て原稿Sはフラッパ23の下部を通り、レジストローラ
11、反転ローラ12によって前回とは逆の面を下方に
向けてプラテン15上に搬送される。
【0017】次に本発明の要部である駆動ローラ12、
従動ローラ11からなる搬送ローラ対について図2ない
し図4を参照して述べる。
従動ローラ11からなる搬送ローラ対について図2ない
し図4を参照して述べる。
【0018】原稿Sの情報記載面に接する駆動ローラ1
2は原稿Sとの間の摩擦係数μ2が低く、表面のあらさ
が細い材質で構成されている。例えばウレタンゴムの硬
度70°程度のもので表面の研磨を細かく行い表面あら
さを細かくしたものである。ここで、硬度とはJISの
スプリング式硬度計を用いて測定した硬度(Hs硬度)
である。それに対し対向側の従動ローラ11は原稿Sと
の間の摩擦係数μ1が高く、表面のあらさも粗めの材質
で構成されている。例えばEPDM系の硬度40°程度
のもので表面の研磨を粗めに行ったものである。原稿ト
レイ1の原稿Sが鉛筆等で情報記載されている場合、原
稿Sが上記の搬送ローラ対により搬送される時、原稿S
上の鉛筆粉等が駆動ローラ12に付着するが、第2図に
示すように駆動ローラ12の表面の摩擦係数μ2が高い
場合は多量に付着する。こうして付着した粉が同一原稿
の他の部分や以後搬送される原稿Sに転写されて汚れが
生じる一方、図3に示すように駆動ローラ12の表面の
摩擦係数μ2が低い場合は駆動ローラ12に付着する鉛
筆粉の量も減少し、かつ図4に示すように原稿Sが搬送
ローラ対にくわえ込まれていない場合には駆動ローラ1
2に付着した鉛筆粉が従動ローラ11側に転写され、そ
の分原稿Sに転写される量も減少する。駆動ローラ12
は同様に摩擦係数μ2のみならずローラ表面のあらさを
あらいものから細かいものにすることによって、駆動ロ
ーラ12への鉛筆粉の付着量には差がでてくる。実験デ
ータとして硬度65°のウレタンゴムにて表面の研磨目
ピッチ(山と山のピッチ)が125μm(通常の研磨)
では汚れが目立ち、研磨目ピッチが90μm(微細研
磨)では良好な結果が得られた。また研磨をすることな
くゴム金型の表面性そのままでも良好な結果が得られ
た。
2は原稿Sとの間の摩擦係数μ2が低く、表面のあらさ
が細い材質で構成されている。例えばウレタンゴムの硬
度70°程度のもので表面の研磨を細かく行い表面あら
さを細かくしたものである。ここで、硬度とはJISの
スプリング式硬度計を用いて測定した硬度(Hs硬度)
である。それに対し対向側の従動ローラ11は原稿Sと
の間の摩擦係数μ1が高く、表面のあらさも粗めの材質
で構成されている。例えばEPDM系の硬度40°程度
のもので表面の研磨を粗めに行ったものである。原稿ト
レイ1の原稿Sが鉛筆等で情報記載されている場合、原
稿Sが上記の搬送ローラ対により搬送される時、原稿S
上の鉛筆粉等が駆動ローラ12に付着するが、第2図に
示すように駆動ローラ12の表面の摩擦係数μ2が高い
場合は多量に付着する。こうして付着した粉が同一原稿
の他の部分や以後搬送される原稿Sに転写されて汚れが
生じる一方、図3に示すように駆動ローラ12の表面の
摩擦係数μ2が低い場合は駆動ローラ12に付着する鉛
筆粉の量も減少し、かつ図4に示すように原稿Sが搬送
ローラ対にくわえ込まれていない場合には駆動ローラ1
2に付着した鉛筆粉が従動ローラ11側に転写され、そ
の分原稿Sに転写される量も減少する。駆動ローラ12
は同様に摩擦係数μ2のみならずローラ表面のあらさを
あらいものから細かいものにすることによって、駆動ロ
ーラ12への鉛筆粉の付着量には差がでてくる。実験デ
ータとして硬度65°のウレタンゴムにて表面の研磨目
ピッチ(山と山のピッチ)が125μm(通常の研磨)
では汚れが目立ち、研磨目ピッチが90μm(微細研
磨)では良好な結果が得られた。また研磨をすることな
くゴム金型の表面性そのままでも良好な結果が得られ
た。
【0019】本発明は、駆動ローラ12がシート材Sを
反転送りする場合と通常送りする場合とを兼用する構成
となっており、シート材Sは反転送り時に適当に大きい
摩擦力を必要とすることから、駆動ローラ12を例えば
ウレタンゴムによって形成している。
反転送りする場合と通常送りする場合とを兼用する構成
となっており、シート材Sは反転送り時に適当に大きい
摩擦力を必要とすることから、駆動ローラ12を例えば
ウレタンゴムによって形成している。
【0020】これは、装置全体を小型化する目的等でロ
ーラの配設個数を減らし、1つの駆動ローラ12に多機
能を持たせたことによるものであって、ローラの個数を
減らす以前であれば、ローラの配設個数が多いことに基
づき、各ローラが単機能で済んでいたことから、配設箇
所や材質が比較的自由であって、鉛筆汚れ等が発生する
問題はなかった。
ーラの配設個数を減らし、1つの駆動ローラ12に多機
能を持たせたことによるものであって、ローラの個数を
減らす以前であれば、ローラの配設個数が多いことに基
づき、各ローラが単機能で済んでいたことから、配設箇
所や材質が比較的自由であって、鉛筆汚れ等が発生する
問題はなかった。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、互いに圧接された
ローラ対でシート材の情報記載面に接する側の駆動ロー
ラを対向側の従動ローラに対して、摩擦係数を低く、ま
たは、表面あらさを細かく構成することにより、ローラ
対で搬送されるシート材の情報記載面を汚しにくく、ま
たそれ以降に搬送されるシート材にも影響を与えること
なくかつ安定した画像が得られるという優れた効果があ
る。
ローラ対でシート材の情報記載面に接する側の駆動ロー
ラを対向側の従動ローラに対して、摩擦係数を低く、ま
たは、表面あらさを細かく構成することにより、ローラ
対で搬送されるシート材の情報記載面を汚しにくく、ま
たそれ以降に搬送されるシート材にも影響を与えること
なくかつ安定した画像が得られるという優れた効果があ
る。
【図1】本発明に係るシート材搬送装置の断面図。
【図2】搬送ローラ対の近傍の拡大図。
【図3】搬送ローラ対の近傍の拡大図。
【図4】搬送ローラ対の近傍の拡大図。
【図5】従来のシート材搬送装置の断面図。
11 従動ローラ(搬送ローラ)
12 駆動ローラ(搬送ローラ)
A 圧接部
S シート材
μ1 従動ローラとシート材との間の摩擦係数
μ2 駆動ローラとシート材との間の摩擦係数
フロントページの続き
(72)発明者 青木 和弘
茨城県水海道市坂手町5540−11 キヤノン
アプテツクス株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 駆動ローラと従動ローラとを圧接させて
両ローラ間に圧接部を形成し、該圧接部によってシート
材を挟持し搬送してなるシート材搬送装置において、 シート材の情報記載面に接する前記駆動ローラの表面
を、該表面とシート材との摩擦係数が前記従動ローラの
表面とシート材との摩擦係数よりも小さくなるように形
成した、 ことを特徴とするシート材搬送装置。 - 【請求項2】 前記駆動ローラの表面あらさの値が前記
従動ローラの表面あらさの値よりも小さい、 ことを特徴とするシート材搬送装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19262991A JPH058894A (ja) | 1991-07-06 | 1991-07-06 | シート材搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19262991A JPH058894A (ja) | 1991-07-06 | 1991-07-06 | シート材搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058894A true JPH058894A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=16294431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19262991A Pending JPH058894A (ja) | 1991-07-06 | 1991-07-06 | シート材搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058894A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6346016B1 (en) | 1998-11-24 | 2002-02-12 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Chained terminals and method for forming such chained terminals |
JP2008050100A (ja) * | 2006-08-24 | 2008-03-06 | Sharp Corp | 搬送ローラ構造及びこれを用いた画像形成装置 |
-
1991
- 1991-07-06 JP JP19262991A patent/JPH058894A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6346016B1 (en) | 1998-11-24 | 2002-02-12 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Chained terminals and method for forming such chained terminals |
JP2008050100A (ja) * | 2006-08-24 | 2008-03-06 | Sharp Corp | 搬送ローラ構造及びこれを用いた画像形成装置 |
JP4498328B2 (ja) * | 2006-08-24 | 2010-07-07 | シャープ株式会社 | 搬送ローラ構造及びこれを用いた画像形成装置 |
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