JPH08310679A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH08310679A
JPH08310679A JP11580095A JP11580095A JPH08310679A JP H08310679 A JPH08310679 A JP H08310679A JP 11580095 A JP11580095 A JP 11580095A JP 11580095 A JP11580095 A JP 11580095A JP H08310679 A JPH08310679 A JP H08310679A
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JP
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roller
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separating
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JP11580095A
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English (en)
Inventor
Naoto Higure
直人 日暮
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給紙カセットや原稿トレイから取り出された
用紙を1枚ずつ確実に分離搬送する一方、分離装置によ
る給紙ローラの摩耗や、用紙の汚損を防止する。 【構成】 アーム70先端に取着される原稿分離ローラ
68を、引っ張りバネ71により給紙ローラ67に押圧
する一方、これに抗し、両ローラ67、68間の摩擦係
数に応じて巻取量が変動される平ベルト73を原稿分離
ローラの軸68a及びフレーム72間に張設し、両ロー
ラ67、68間の摩擦係数の増大に従い給紙ローラ67
に対する原稿分離ローラ68の押圧力を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置の自動原
稿送り装置或いは給紙カセット装置等給紙を必要とする
装置において、原稿トレイ或いは給紙カセットより用紙
を自動的に取り出し、1枚ずつ分離して給紙する給紙装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置等の給紙を必要とす
る装置において、原稿トレイ上の原稿や給紙カセット装
置内のシート紙を自動的に取り出した後、1枚ずつ分離
搬送する装置として、図8乃至図10に示す様な装置が
用いられていた。
【0003】即ち、図8示す第1の従来例にあっては、
支点1aを軸に回動可能とされるアーム1の上端1bを
第1のスプリング2にて引っ張る事により、アーム先端
に取着される回動規制された分離ローラ3を、給紙ロー
ラ4に押圧していた。
【0004】又、図9に示す第2の従来例にあっては、
固定ブラケット6に回動可能に取着される分離パッド7
を第2のスプリング8にて給紙ローラ4に押圧してい
た。
【0005】更に、図10に示す第3の従来例にあって
は、固定ブラケット10に回動可能に取着される揺動ブ
ラケット11にて回動規制された分離ベルト12を支持
し、第3のスプリング13にて給紙ローラ4に押圧して
いた。
【0006】そしていずれの装置にあっても、給紙ロー
ラ4と用紙間の摩擦係数に比し、用紙と、分離ローラ3
間或いは分離パッド7間更には分離ベルト12間の摩擦
係数の方が小さく設定され、各分離手段及び給紙ローラ
4間に挿通された用紙は給紙ローラ4により所定方向に
給紙される一方、複数の用紙が導かれた場合は、各分離
手段との摩擦力により、給紙ローラ4に接する最下位の
用紙のみが挿通され、上方の用紙は各分離手段の給紙ロ
ーラ4方向への押圧力に比例する摩擦力によりせきとめ
られ、1枚ずつ分離給紙されていた。
【0007】従って、用紙を1枚ずつ確実に分離するた
めに、各分離手段の給紙ローラ方向への押圧力が高めら
れていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来は、画像形成装置
等一般に給紙を必要とする装置において、原稿支持台や
給紙カセット装置等から取り出した用紙を1枚ずつ分離
するため、分離ローラ、分離パッド、分離ベルト等の各
分離手段を一定の押圧力にて給紙ローラに押圧し、各分
離手段との摩擦力により上方の用紙をせきとめていた。
【0009】そして、分離ローラや分離パッドが受ける
接線力Fj は、
【数1】
【0010】と成り、給紙ローラと各分離手段間の摩擦
係数μj と各スプリングの張力Wj とで決定されてい
た。
【0011】又分離ベルトの給紙ローラに対する巻き角
θj はスプリングの張力Wj により決定されていた。
【0012】このため、分離手段及び給紙ローラ間に用
紙が無い場合には、給紙ローラが分離手段に直接摺接す
る事となり、両者間の摩擦係数が高い事から、分離ロー
ラひいてはこれと接触する給紙ローラとの間に作用する
接線力即ち摩擦力が大きくなり、給紙ローラの駆動源に
も負担が掛かると共に、給紙ローラや分離ローラ表面が
摩耗され、分離搬送機能が低下され、装置の寿命が短縮
されるという問題を生じていた。
【0013】又、通常の給紙中においても、用紙の分離
搬送を確実にするために、各分離手段の給紙ローラへの
押圧力が高められている事から、用紙表面に対する各分
離手段による摩擦力も高く、分離搬送中に用紙表面が分
離手段によりこすられ、特に自動原稿送り装置にあって
は、原稿表面と分離手段との摺接により、原稿画像のか
すれを生じたり、或いは白地部分が汚損されたりすると
いう問題も生じていた。
【0014】そこで本発明は上記課題を除去するもの
で、複数枚の用紙が重送された場合は、用紙を確実に1
枚ずつ分離搬送する一方、供給された用紙が1枚の場合
或いは、分離手段及び給紙ローラ間に用紙が無い場合
は、分離手段による給紙ローラや用紙への負荷を低減
し、駆動源を含む装置の長寿命化を図ると共に、用紙表
面の汚損防止を図り、信頼性の高い給紙装置を提供する
事を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための第1の手段として、用紙支持手段と、この用
紙支持手段に支持される用紙の取り出しを行なう取り出
し手段と、この取り出し手段により取り出された前記用
紙を装置本体の所定位置方向に給紙する給紙ローラと、
この給紙ローラに当接し給紙される用紙を分離する分離
手段と、この分離手段を前記給紙ローラに押圧する押圧
手段と、この押圧手段、による押圧力を前記給紙ローラ
及び前記分離手段との間の摩擦係数に反比例して変動す
る規制手段とを設けるものである。
【0016】又本発明は上記課題を解決するための第2
の手段として、用紙支持手段と、この用紙支持手段に支
持される用紙の取り出しを行なう取り出し手段と、この
取り出し手段により取り出された前記用紙を装置本体の
所定位置方向に給紙する給紙ローラと、この給紙ローラ
に当接し給紙される用紙を分離する分離手段と、この分
離手段を前記給紙ローラに押圧する押圧手段と、この押
圧手段による押圧力を前記給紙ローラ及び前記分離手段
との間に挿通される前記用紙の枚数に応じて変動する規
制手段とを設けるものである。
【0017】又本発明は上記課題を解決するための第3
の手段として、用紙支持手段と、この用紙支持手段に支
持される用紙の取り出しを行なう取り出し手段と、この
取り出し手段により取り出された前記用紙を装置本体の
所定位置方向に給紙する給紙ローラと、この給紙ローラ
に当接し給紙される用紙を分離する分離ローラと、この
分離ローラを前記給紙ローラ方向に押圧する押圧手段
と、自由端が前記分離ローラの回転軸に取着され前記給
紙ローラ及び前記分離ローラ間の摩擦係数に応じて前記
回転軸による巻取量が変動され、前記押圧手段による押
圧力を低減するベルト状の回転規制手段とを設け、前記
給紙ローラ及び前記分離ローラ間を通過する前記用紙を
1枚ずつ分離供給するものである。
【0018】又本発明は上記課題を解決するための第4
の手段として、用紙支持手段と、この用紙支持手段に支
持される用紙の取り出しを行なう取り出し手段と、この
取り出し手段により取り出された前記用紙を装置本体の
所定位置方向に給紙する給紙ローラと、この給紙ローラ
に当接し給紙される用紙を分離する分離パッドと、この
分離パッドを前記給紙ローラ方向に押圧する押圧手段
と、前記分離パッドを揺動可能に支持し、前記給紙ロー
ラ及び前記分離パッド間の摩擦係数に応じて前記分離パ
ッドの揺動量が変動され、前記押圧手段による押圧力を
低減する揺動支持手段とを設け、前記給紙ローラ及び前
記分離パッド間を通過する前記用紙を1枚ずつ分離供給
するものである。
【0019】又本発明は上記課題を解決するための第5
の手段として、用紙支持手段と、この用紙支持手段に支
持される用紙の取り出しを行なう取り出し手段と、この
取り出し手段により取り出された前記用紙を装置本体の
所定位置方向に給紙する給紙ローラと、巻き上げプーリ
及びアイドルプーリ間に張設され前記給紙ローラに当接
し給紙される用紙を分離する分離ベルトと、この分離ベ
ルトを前記給紙ローラ方向に押圧する押圧手段と、自由
端が前記巻き上げプーリの回転軸に取着され前記給紙ロ
ーラ及び前記分離ベルト間の摩擦係数に応じて前記回転
軸による巻取量が変動され、前記押圧手段による押圧力
を低減するベルト状の回転規制手段とを設け、前記給紙
ローラ及び前記分離ベルト間を通過する前記用紙を1枚
ずつ分離供給するものである。
【0020】
【作用】本発明は上記の様に構成され、分離手段の給紙
ローラ側への押圧力を、分離手段と給紙ローラ間との摩
擦係数に反比例して変動する事により、複数枚の用紙が
重送された場合は分離手段による十分な摩擦力を得て、
用紙を確実に1枚ずつ分離搬送可能とする一方、供給さ
れた用紙が1枚の場合、或いは分離手段及び給紙ローラ
間に用紙が無い場合は、分離手段による摩擦力を低減
し、給紙ローラ及び用紙表面への負荷を低減する事によ
り、装置の長寿命化を図ると共に、用紙表面が汚損され
るのを防止し、装置の信頼性の向上を図れる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図5に示す第1の実
施例を参照して説明する。
【0022】図1は、画像形成手段2、自動両面装置
4、大容量カセット装置5等を有する画像形成装置1及
び、この画像形成装置1上面のガラス板からなる原稿台
30に原稿を自動的に供給する自動原稿送り装置6並び
に、第1乃至第3の給紙カセット装置7a〜7cを挿脱
自在に支持する給紙ユニット7からなる画像形成システ
ム8を示している。
【0023】そして画像形成装置1内のほぼ中央部には
ドラム状の感光体10が設けられ、この感光体10の周
囲には、その回転方向に沿って順次、帯電装置11、露
光装置12の露光部12a、現像装置13、転写剥離チ
ャ−ジャ14、クリ−ニング装置16、除電装置17が
設けられ画像形成手段2を構成している。
【0024】又画像形成装置1の右側には、上方に用紙
支持手段である手差しトレイ18aを有しシート紙Pを
収納するサイドカセット18及び大容量カセット装置5
が取着され、給紙ユニット7には任意のサイズのシート
紙Pを収納する用紙支持手段である第1乃至第3の給紙
カセット装置7a〜7cが取着されている。更に画像形
成装置1の感光体10下方には自動両面装置4の用紙集
積部4aが設けられている。
【0025】そしてシート紙Pを供給する各給紙カセッ
ト装置等から、転写位置10aに至る間には夫々第1乃
至第6の搬送経路33a〜33fが形成されている。
【0026】各搬送経路33a〜33f上には、搬送手
段であり、サイドカセット装置18、大容量カセット装
置5、第1乃至第3の給紙カセット装置7a〜7c、用
紙集積部4aから夫々シート紙Pを取り出す取り出し手
段である第1乃至第6のピックアップロ−ラ34a〜3
4f、取り出されたシート紙Pを分離搬送する、給紙ロ
ーラ及び分離ローラから構成される第1乃至第6の用紙
分離搬送ローラ装置36a〜36f、第1乃至第3の搬
送伝達ロ−ラ37a〜37cが設けられている。
【0027】更に画像形成装置1内には、第1乃至第6
の用紙分離搬送ロ−ラ装置36a〜36fのいずれかに
より搬送されたシート紙Pを、感光体10を経て画像形
成装置1の左側に設けられる排紙トレイ9に導くメイン
搬送路22が形成されている。
【0028】このメイン搬送路22の、感光体10より
上流側にはレジストローラ24が配置され、下流側には
エンドレスの搬送ベルト41、定着位置に設けられる一
対の定着ロ−ラ27、搬送ロ−ラ19、排紙ロ−ラ2
8、更には排紙ロ−ラ28側あるいは自動両面装置4側
のいずれかにシート紙Pを導くゲ−ト29が配置されて
いる。
【0029】次に画像形成装置1上に設けられる自動原
稿送り装置6について述べる。この自動原稿送り装置6
は、原稿台30に対して開閉可能に設けられ、用紙支持
手段である原稿トレイ60及び、原稿Dを原稿トレイ6
0より取り出す取り出し手段である原稿ピックアップロ
ーラ61a、分離搬送手段であり、原稿給紙ローラ67
及び原稿分離ローラ68から構成される原稿分離搬送ロ
ーラ装置66、アライニングロ−ラ61cを有してい
る。
【0030】又62は、無端状の搬送ベルトである。更
に原稿搬送ベルト62右側には、排出手段である反転ロ
−ラ76及び排紙ロ−ラ77が設けられ、原稿搬送ベル
ト62により原稿台30から送り出された原稿Dを集積
手段である排紙部78側に排出するものである。尚31
は原稿D後端の当接により原稿Dを原稿台30上の原稿
読み取り位置にセットするためのストッパである。
【0031】次に画像形成装置1内にてシート紙Pを1
枚ずつ分離搬送する第1乃至第6の用紙分離搬送ローラ
装置36a〜36f及び、自動原稿送り装置6内にて原
稿Dを1枚ずつ分離搬送する原稿分離搬送ローラ装置6
6について詳述するが、これらは全て同じ構成部材より
なっているので、任意の1つ例えば、自動原稿送り装置
6の原稿分離搬送ローラ装置66を参照して説明し、他
はその説明を省略する。
【0032】原稿分離搬送ローラ装置66は、原稿Dの
搬送方向に回転される原稿給紙ローラ67と、この原稿
給紙ローラ67に当接される原稿分離ローラ68とを有
している。
【0033】ここで原稿給紙ローラ67表面がEPDM
ゴムから形成される一方、原稿分離ローラ68表面はE
PDMゴム又はウレタンゴムから形成され、原稿給紙ロ
ーラ67と原稿Dとの摩擦係数に比し、原稿分離ローラ
68と原稿Dとの摩擦係数が小さくなるよう設定されて
いる。
【0034】又、70は、支点70aを軸として揺動可
能とされるL字形のアームであり、その水平端70bに
て原稿分離ローラ68を支持する一方、垂直上端70c
に押圧手段である引っ張りバネ71が取着されている。
これにより原稿分離ローラ68は、引っ張りバネ71よ
り常時原稿給紙ローラ67方向の押圧力を受けている。
【0035】更に原稿分離ローラ68の軸68aには、
一端が上方のフレーム72に固定される回転規制手段で
ある布製の平ベルト73の自由端73aが取着され、原
稿分離ローラ68は、フレーム72及び自由端73aと
の間の張力により、その回転を規制されると共に、引っ
張りバネ71による押圧力に抗し、原稿給紙ローラ67
から離間する方向への力を受ける様になっている。
【0036】ここで、平ベルト73の張力T1 は、T1
=μ(W−T1)×R/rである事から、
【数2】
【0037】となり、原稿分離ローラ68にかかる接線
力F1 は、
【数3】
【0038】とされる。
【0039】尚、(数2)及び(数3)において、μは
原稿給紙ローラ67及び原稿分離ローラ68間の摩擦係
数、Wは引っ張りバネ71の張力、Rは原稿分離ローラ
68の外半径、rは平ベルト73の巻き半径である。
【0040】次に作用について説明する。コピ−開始
時、図示しない操作パネル上よりシート紙サイズ、コピ
−部数、コピ−倍率等の必要な画像形成条件を入力し、
自動原稿送り装置6の原稿トレイ60に原稿Dをセット
し、コピ−キ−(図示せず)をオンしコピ−を開始す
る。
【0041】これにより、画像形成手段2、自動原稿送
り装置6、給紙ユニット7等が駆動され、自動原稿送り
装置6にあっては、ピックアップロ−ラ61a、により
取り出された最上位の原稿Dが、原稿分離搬送ロ−ラ6
6にて後述するように1枚ずつ分離され、アライニング
ロ−ラ61cを経て原稿搬送ベルト62に送られる。次
いで原稿Dは、原稿搬送ベルト62により原稿台30上
に搬送され、原稿読み取り位置に停止される。
【0042】一方、画像形成装置1にあっては、画像形
成動作が開始され感光体10がその回転に従い画像形成
手段2により順次、帯電、露光、現像の各工程を実施さ
れ、その表面にトナ−像を形成され、転写剥離チャ−ジ
ャ14に達する。
【0043】又これと同期して、設定されたシート紙サ
イズに応じて、第1乃至第3の給紙カセット装置7a〜
7c、サイドカセット18、手差しトレイ18aあるい
は大容量カセット装置5のいずれかから供給され、原稿
分離搬送ローラ装置66と同じに構成されるいずれかの
用紙分離搬送ローラ装置36a〜36fにより1枚ずつ
分離されたシート紙Pは、感光体10上のトナ−像と先
端が揃うタイミングで感光体10と転写剥離チャ−ジャ
14との間の転写位置10aに送られ、感光体10上の
トナ−像を転写される。この後トナ−像を転写されたシ
ート紙は、感光体10から剥離され、搬送ベルト26に
より搬送され、定着ロ−ラ27に送られて画像を定着さ
れ、排紙ロ−ラ28bにより排紙トレイ9に排出され
る、尚、転写終了後感光体10は、クリ−ニング装置1
6、除電装置17を経て次のコピ−可能とされる。
【0044】そして、露光装置12による露光操作が終
了され、原稿読み取りが終了すると自動原稿送り装置6
にあっては、原稿搬送ベルト62が再度回転され、原稿
Dが、原稿台30より反転ロ−ラ76側に取り出され、
裏面読み取りを行う場合は、フラッパ81により再度原
稿搬送ベルト62側に戻される一方、読み取りを終了し
た場合は、排紙ロ−ラ77を経て排紙部78側に排出さ
れ、次の原稿送り可能とされる。
【0045】この間、各用紙分離搬送ローラ装置36a
〜36f及び原稿分離搬送ローラ装置66にあっては、
挿通されるシート紙P或いは原稿Dの有無及び枚数に応
じて以下のように、原稿給紙ローラ67に対する原稿分
離ローラ68の接線力が規制される。
【0046】即ち、原稿給紙ローラ67が駆動される
と、給紙ロー67及び原稿分離ローラ68間に生じる摩
擦係数により原稿分離ローラ68が巻き取る平ベルト7
3の巻取量が変動し、例えば図4に示す様に両ローラ6
7、68間の原稿が1枚の場合の平ベルト73の巻取量
に比し、図5に示す様に両ローラ67、68間に原稿が
重送された場合の平ベルト73の巻取量は減少される。
【0047】これにより平ベルト73の、引っ張りバネ
71の押圧力に抗する張力が変動され、ひいては原稿分
離ローラ68の接線力及び原稿給紙ローラ67への負荷
が変動される事となる。
【0048】実際には、原稿給紙ローラ67及び原稿分
離ローラ68間に、原稿Dが無い時のμ=3、原稿Dが
1枚の時のμ=0.8、原稿Dが重送された時のμ=
0.5、W=0.3kg、R=10mm、r=5mmと
すると、(数2)及び(数3)より平ベルト73の張力
T1 及び原稿分離ローラ68の接線力F1 は表1に示す
様になり、特に両ローラ67、68間に原稿が無い場合
の接線力が、0.129kgfと、(数1)より求めら
れる従来例の接線力0.9kgfに比し著しく低減さ
れ、従来例に比し原稿分離ローラ68による原稿給紙ロ
ーラ67に対する負荷が低減される。
【0049】又両ローラ067、68間に原稿Dが1枚
挿通された場合の接線力も、表1に示す様に0.092
kgfと、従来例の接線力0.24kgfに比し著しく
低減され、原稿D表面に対する原稿分離ローラ68の押
圧力も低減される。
【0050】
【表1】
【0051】又表1で判る様に、本実施例では従来例と
同一条件では、重送しかけた時の接線力が0.075k
gfと弱いので、実施時には、引っ張りバネ71の張力
を必要な値迄増大して、重送しかけた時の接線力を高め
ることとなる。
【0052】尚、本実施例及び従来例にて、原稿を重送
しかけた時の接線力を共に1として、両ローラ67、6
8間に原稿Dが無い場合及び、両ローラ67、68間に
原稿Dが1枚挿通された時の各接線力を換算すると、表
2に示す様に成り、原稿が無い場合及び1枚挿通時のい
ずれの場合にも、従来例に比し、本実施例の接線力は小
さく成り、特に原稿Dが無い場合には、従来例に比し本
実施例は1/3以下と著しく軽減される。
【0053】
【表2】
【0054】尚これら効果は、原稿分離搬送ローラ装置
66に限らず、装置本体1にてシート紙Pを分離搬送す
る用紙分離搬送ローラ装置36a〜36fにても全く同
様に得られる。
【0055】この様に構成すれば、従来、分離ローラに
はスプリングにより押圧力のみが付与されていたのに対
して、原稿分離ローラ68には引っ張りバネ71による
押圧力W1 と、この押圧力に抗する平ベルト73の張力
T1 とが作用し、しかもこの張力T1 は、原稿給紙ロー
ラ67及び原稿分離ローラ68間の摩擦係数μが増大さ
れるに従い増大され、原稿分離ローラ68にかかる押圧
力が低減される。
【0056】従って、原稿給紙ローラ67及び原稿分離
ローラ68間に原稿が重送された場合は、、両ローラ6
7、68間の摩擦係数μが0.5と最小である事から、
平ベルト73による張力T1 が小さく、原稿分離ローラ
68にかかる押圧力の低減が少ない事から、原稿Dは原
稿分離ローラ68による十分な押圧力を得られ、確実に
分離を行うことが出来る。
【0057】一方、原稿Dの重送時に比べ両ローラ6
7、68間の摩擦係数μが夫々3.0、0.8と増大さ
れる原稿Dの無し時、或いは1枚搬送時には、張力T1
の増大により分離ローラ67による押圧力が低減され、
特に両ローラ67、68間に原稿Dが無い場合には原稿
給紙ローラ67、及び原稿分離ローラ68間の負荷が軽
減され、両ローラ67、68の摩耗を低減出来、更には
駆動源の疲労も軽減されひいては各装置の長寿命化が可
能となる。又、搬送原稿Dが1枚である場合には、原稿
Dに対する押圧力が低減され、原稿分離ローラ68との
摺接により白地部が汚損されたり、画像のかすれを生じ
たりして原稿表面の汚損を生じる事も無い。
【0058】次に本発明の第2の実施例を図6を参照し
て説明する。但しこの第2の実施例は第1の実施例にお
ける原稿分離搬送ローラ装置及び用紙分離搬送ローラ装
置にかえ、原稿分離搬送パッド装置及び用紙分離搬送パ
ッド装置を用いるものであり、他は第1の実施例と同様
である事から同一部分については同一符号を付しその説
明を省略する。
【0059】即ち、画像形成装置1の各搬送経路33a
〜33fには第1乃至第6のピックアップロ−ラ34a
〜34fにより取り出されたシート紙Pを1枚ずつ分離
搬送する分離搬送手段である第1乃至第6の用紙分離搬
送パッド装置(図示せず)が設けられる。
【0060】又、自動原稿送り装置6には、原稿ピック
アップローラ61aにより原稿トレイ60より取り出さ
れた原稿Dを1枚ずつ分離搬送する原稿分離搬送パッド
装置86が設けられる。
【0061】ここで用紙分離搬送パッド装置84a〜8
4f及び、原稿分離搬送パッド装置86は全て同じ構成
部材よりなっているのでその詳細は、原稿分離搬送パッ
ド装置86を参照して説明する。
【0062】図6に示す様に、原稿分離搬送パッド装置
86は、原稿Dの搬送方向に回転される原稿給紙ローラ
67と、この原稿給紙ローラ67に当接される様パッド
ホルダ87に支持される原稿分離パッド88とを有して
いる。
【0063】ここで原稿分離パッド88表面はEPDM
ゴム又は、ウレタンゴムから形成され、原稿給紙ローラ
67と原稿Dとの摩擦係数に比し、原稿分離パッド88
と原稿Dとの摩擦係数が小さくなるよう設定されてい
る。
【0064】又、パッドホルダ87は、原稿Dの搬送方
向の前後を回動可能のリンク90に揺動可能に支持され
ると共に、押圧手段である圧縮バネ91により、常時原
稿給紙ローラ67方向に押圧されている。
【0065】ここで、リンク90によりパッドホルダ8
7を上方に引き上げようとする引上げ力U1 及び、原稿
分離パッド88にかかる接線力F2 は夫々、
【数4】
【0066】
【数5】
【0067】であり、μ(W−U1 )×tanθ=U1
である事から、
【数6】
【0068】とされる。
【0069】尚、(数5)乃至(数7)において、Wは
圧縮バネ91のバネ荷重、θはリンク90とパッドホル
ダ87が成す角度である。
【0070】次に作用について説明する。コピーを行う
間、各用紙分離搬送パッド装置84a〜84f及び原稿
分離搬送パッド装置86にあっては、挿通されるシート
紙P或いは原稿Dの有無及び枚数に応じて以下のよう
に、原稿給紙ローラ67に対する原稿分離パッド88の
接線力が規制される。
【0071】即ち、原稿給紙ローラ67が駆動される
と、給紙ロー67及び原稿分離パッド88間に生じる摩
擦係数によりリンク90の回動角が変動し、これにより
圧縮バネ91の押圧力に抗する引上げ力U1 が変動さ
れ、ひいては原稿分離パッド88の原稿給紙ローラ67
への負荷が変動される事となる。
【0072】実際には、第1の実施例と同様に、原稿給
紙ローラ67及び原稿分離パッド88間に、原稿Dが無
い時のμ=3、原稿Dが1枚の時のμ=0.8、原稿D
が重送された時のμ=0.5、W=0.3kgとし、又
θ=60°すると、(数4)乃至(数6)よりリンク9
0の引上げ力U1 、原稿分離パッド88の押圧力(W−
U1 )及び、原稿分離パッド88の接線力F2 は表3に
示す様になり、特に原稿Dが無い場合の接線力F2 が、
0.15kgfと、(数1)より求められる従来例の接
線力0.9kgfに比し著しく低減され、従来例に比し
原稿分離パッド88による原稿給紙ローラ67に対する
負荷が低減される。
【0073】又給紙ローラ67及び原稿分離パッド88
間に原稿Dが1枚挿通された場合の接線力も、表3に示
す様に0.10kgfと、従来例の接線力0.24kg
fに比し低減される。
【0074】又表3で判る様に、本実施例では従来例と
同一条件では、重送しかけた時の接線力が0.08kg
fと弱いので、実施時には、圧縮バネ91の押圧力を必
要な値迄増大して、重送しかけた時の接線力を高めるこ
ととなる。
【0075】
【表3】
【0076】尚、本実施例及び第2の従来例にて、原稿
を重送しかけた時の接線力を共に1として給紙ローラ6
7と原稿分離パッド88の間に原稿Dが無い場合及び、
原稿Dが1枚挿通された時の各接線力を換算すると、表
4に示す様に成り、原稿Dが無い場合及び1枚挿通時の
いずれの場合にも、従来例に比し、本実施例の接線力は
小さく成り、特に原稿Dが無い場合には、従来例に比し
本実施例は1/3以下と著しく軽減される。
【0077】
【表4】
【0078】尚これら効果は、原稿分離搬送パッド装置
86に限らず、画像形成装置1にてシート紙Pを分離搬
送する用紙分離搬送パッド装置84a〜84fにても全
く同様に得られる事はいうまでも無い。
【0079】この様に構成すれば、原稿分離パッド88
には圧縮バネ91による押圧力Wと、この押圧力に抗す
る引上げ力U1 とが作用し、しかもこの引上げ力U1
は、原稿給紙ローラ67及び原稿分離パッド88間の摩
擦係数μが増大されるに従い増大され、原稿分離パッド
88にかかる押圧力が低減される。
【0080】従って、原稿給紙ローラ67及び原稿分離
パッド88間に原稿が重送された場合は、両者67、8
8間の摩擦係数μが0.5と最小である事から、引上げ
力U1 が小さく、原稿分離パッド88にかかる押圧力の
低減が少ない事から、原稿Dは原稿分離パッド88によ
る十分な押圧力を得られ、確実に分離を行うことが出来
る。
【0081】一方、原稿Dの重送時に比べ両者67、8
8間の摩擦係数μが夫々3.0、0.8と増大される原
稿Dの無し時、或いは1枚搬送時には、引上げ力U1 の
増大により原稿分離パッド88による押圧力が低減さ
れ、原稿分離パッド88にかかる接線力F2 が従来に比
し低減され、特に両者67、88間に原稿Dが無い場合
には原稿給紙ローラ67、及び原稿分離パッド88が受
ける負荷が軽減され両者67、88の摩耗を低減出来、
更には原稿給紙ローラ駆動源の疲労も軽減されひいては
各装置の長寿命化が可能となる。又、搬送原稿Dが1枚
である場合には、原稿Dに対する押圧力が低減され、原
稿分離パッド88との摺接により白地部が汚損された
り、画像のかすれを生じたりして原稿表面の汚損を生じ
る事も無い。
【0082】次に本発明の第3の実施例を図7を参照し
て説明する。但しこの第3の実施例は第1の実施例にお
ける原稿分離搬送ローラ装置及び用紙分離搬送ローラ装
置にかえ、原稿分離搬送ベルト装置及び用紙分離搬送ベ
ルト装置を用いるものであり他は第1の実施例と同様で
ある事から同一部分については同一符号を付しその説明
を省略する。
【0083】即ち、画像形成装置1の各搬送経路33a
〜33fには第1乃至第6のピックアップロ−ラ34a
〜34fにより取り出されたシート紙Pを1枚ずつ分離
搬送する分離搬送手段である第1乃至第6の用紙分離搬
送ベルト装置(図示せず)が設けられている。
【0084】又、自動原稿送り装置6には、原稿ピック
アップローラ61aにより原稿トレイ60より取り出さ
れた原稿Dを1枚ずつ分離搬送する原稿分離搬送ベルト
装置96が設けられている。
【0085】ここで用紙分離搬送ベルト装置94a〜9
4f及び、原稿分離搬送ベルト装置96は全て同じ構成
部材よりなっているのでその詳細は、原稿分離搬送ベル
ト装置96を参照して説明する。
【0086】原稿分離搬送ベルト装置96は、原稿Dの
搬送方向に回転される原稿給紙ローラ67と、巻き上げ
プーリ97a及びアイドルプーリ97b間に張設され、
原稿給紙ローラ67に当接される原稿分離ベルト98と
を有している。
【0087】ここで原稿分離ベルト98表面はEPDM
ゴム又はウレタンゴムから形成され、原稿給紙ローラ6
7と原稿Dとの摩擦係数に比し、原稿分離ベルト98と
原稿Dとの摩擦係数が小さくなるよう設定されている。
【0088】又、100はブラケットであり、アイドル
プーリ97bを軸止すると共に、固定部材であるベルト
ホルダ101を回動可能に支持している。そしてベルト
ホルダ101はその回動側に形成されるスリット101
aにて巻き上げプーリ97aの支持軸102をスライド
可能に支持しており、これにより原稿分離ベルト98は
アイドルプーリ97bを軸に揺動可能とされている。
【0089】ここで原稿分離ベルト98は、ブラケット
100に軸止されるアイドルプーリ97b及び、一端が
ベルトホルダ101に固着され張力T2 を有するテンシ
ョンバネ103により搬送方向に付勢される巻き上げプ
ーリ97a間に張設されており、更に原稿分離ベルト9
8は、ベルトホルダ101を介し、押圧手段であり、バ
ネ荷重Wの圧縮バネ104の押圧力により、常時原稿給
紙ローラ67方向に押圧されている。
【0090】又、原稿分離ベルト98の巻き上げ軸10
8には、一端が上方のフレーム106に固定される回転
規制手段である布製の平ベルト107の自由端が取着さ
れ、原稿分離ベルト98は、フレーム106及び軸10
2との間の張力U2 により、その回動を規制されると共
に、圧縮バネ104による原稿給紙ローラ67方向への
押圧力と逆方向の、原稿給紙ローラ67から離間する方
向への力を受ける様になっている。
【0091】ここで、テンションバネ103及び圧縮バ
ネ104のバネ定数が非常に小さく、巻き上げプーリ9
7a及びベルトホルダ101の変位に対し、夫々の荷重
がほとんど変化しないとすると、圧縮バネ104のバネ
荷重W、平ベルト107の張力U2 と原稿分離ベルト9
8の給紙ローラ67への巻き角θの関係は、
【数7】
【0092】である事から、
【数8】
【0093】となる。尚Tはテンションバネ103の張
力である。
【0094】ここで、平ベルト107の張力U2 は、U
2 =μ(W−2U2 )×R/rである事から、
【数9】
【0095】となり、原稿分離ベルト98の巻き角θ
は、
【数10】
【0096】とされる。
【0097】尚、(数7)及び(数8)において、μは
原稿給紙ローラ67及び原稿分離ベルト98間の摩擦係
数、Rは巻き上げプーリ97aの外半径、rは平ベルト
107の巻き半径である。
【0098】次に作用について説明する。コピーを行う
間、各用紙分離搬送ベルト装置94a〜94f及び原稿
分離搬送ベルト装置96にあっては、挿通されるシート
紙P或いは原稿Dの有無及び枚数に応じて以下のよう
に、原稿給紙ローラ67に対する原稿分離ベルト98の
巻き角が規制される。
【0099】即ち、原稿給紙ローラ67が駆動される
と、給紙ロー67及び原稿分離ベルト98間に生じる摩
擦係数により、原稿分離ベルト98の回動に伴い巻き上
げプーリ97aが巻き取る平ベルト107の巻取量が変
動し、これにより平ベルト107の、圧縮バネ104の
ばね荷重Wに抗する張力が変動され、ひいては原稿分離
ベルト98の給紙ローラ67への巻き角が変動される事
となる。
【0100】即ち、給紙ローラ67及び原稿分離ベルト
98間の摩擦係数が小さいと、図7(a)に示す様に巻
き角θが大きくなる一方、両装置67、98間の摩擦係
数が大きいと図7(b)に示す様に巻きかくθが小さく
なる。
【0101】実際には、原稿給紙ローラ67及び原稿分
離ベルト98間に、原稿Dが無い時のμ=3、原稿Dが
1枚の時のμ=0.8、原稿Dが重送された時のμ=
0.5W=0.3kgf、R=10mm、r=5mm、
T=0.35kgfとすると、(数8)より原稿分離ベ
ルト98の巻き角θは表5に示す様になり、給紙ローラ
67原稿分離ベルト98間に原稿が無い場合の巻き角が
7.0°と、従来例の様に、給紙ローラ67と原稿分離
ベルト98間の状態に拘らず巻き角が一定で、しかも、
分離力を確保する為に巻き角を30°に設定した場合に
比し、著しく低減され、従来例に比し原稿分離ベルト9
8による原稿給紙ローラ67に対する負荷が低減され
る。
【0102】
【表5】
【0103】又給紙ローラ67原稿分離ベルト98間に
原稿Dが1枚挿通された場合の巻き角も、表5に示す様
に21.6°と、従来例に比し低減され、原稿D表面に
対する原稿分離ベルト98による負荷も低減される。
【0104】尚これら効果は、原稿分離搬送ベルト装置
96に限らず、画像形成装置1にてシート紙Pを分離搬
送する用紙分離搬送ローラ装置94a〜94fにても全
く同様に得られる。
【0105】この様に構成すれば、従来、分離ベルトに
はスプリングにより押圧力のみが付与されていたのに対
して、原稿分離ベルト98には圧縮バネ104による押
圧力Wと、この押圧力に抗する平ベルト107の張力T
2 とが作用し、しかもこの張力T2 は、原稿給紙ローラ
67及び原稿分離ベルト98間の摩擦係数μが増大され
るに従い増大され、原稿分離ベルト98にかかる押圧力
が低減される。
【0106】従って、原稿給紙ローラ67及び原稿分離
ベルト98間に原稿が重送された場合は、、両装置6
7、98間の摩擦係数μが0.5と最小である事から、
平ベルト107による張力T2 が小さく、分離ローラ6
原稿分離ベルト98にかかるる押圧力の低減が少ない事
から、原稿Dは巻き角の大きい原稿分離ベルト98によ
る十分な押圧力を得られ、確実に分離を行うことが出来
る。
【0107】一方、原稿Dの重送時に比べ原稿給紙ロー
ラ67、原稿分離ベルト98間の摩擦係数μが夫々3.
0、0.8と増大される原稿Dの無し時、或いは1枚搬
送時には、張力T2 の増大により原稿分離ベルト98に
対する押圧力が低減され、原稿分離ベルト98の原稿給
紙ローラ67への巻き角が従来に比し低減されるので、
特に原稿給紙ローラ67及び原稿分離ベルト98間に原
稿Dが無い場合には原稿給紙ローラ67、及び原稿分離
ベルト98間の負荷が軽減され、両装置67、98の摩
耗を低減出来、更には駆動源の疲労も軽減されひいては
各装置の長寿命化が可能となる。又、搬送原稿Dが1枚
である場合には、原稿Dに対する押圧力が低減され、原
稿分離ベルト98との摺接により白地部が汚損された
り、画像のかすれを生じたりして原稿表面の汚損を生じ
る事も無い。
【0108】尚、本発明は、上記実施例に限られるもの
では無く、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であ
って、例えば各給紙ローラや分離ローラ、分離パッド、
分離ベルト等の材質は用紙との間で所定の摩擦係数がえ
られるものであればその材質は任意である。又、回転規
制部材の形状や材質もそれ自体が弾性等の内部応力を有
しないものであれば、布にゴムを引いたものや、ポリエ
ステルフィルム等であっても良い。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、分
離手段と給紙ローラ間との摩擦係数に反比例して変動
し、分離手段を押圧力に抗して上方に付勢する張力を有
する分離ローラや分離ベルトの回転規制手段、あるいは
分離手段を押圧力に抗して上方に揺動する揺動手段を設
ける事により、複数枚の用紙が重送された場合には、分
離手段による十分な摩擦力により、用紙を確実に1枚ず
つ分離搬送出来る一方、供給された用紙が1枚の場合或
いは、分離手段及び給紙ローラ間に用紙が無い場合に
は、分離手段による摩擦力を低減し、給紙ローラ及、び
用紙表面への負荷を低減し、給紙ローラや分離手段の摩
耗を防止すると共に給紙ローラの駆動源への負荷を低減
する事により、各装置の長寿命化を図ると共に、用紙表
面が汚損されたり、原稿画像がかすれたりするのを防止
し、装置の信頼性を向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の装置全体を示す構成図
である。
【図2】本発明の第1の実施例の原稿分離搬送ローラ装
置を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の原稿分離搬送ローラ装
置を示す一部斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施例の原稿分離搬送ローラ装
置により原稿が1枚搬送される状態を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施例の原稿分離搬送ローラ装
置により重送しかけた原稿が1枚だけ搬送される状態を
示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例の原稿分離搬送パッド装
置を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例の原稿分離搬送ベルト装
置を示し、(a)は重送時における状態を示す説明図で
あり、(b)は用紙無し時における状態を示す説明図で
ある。
【図8】第1の従来例の分離搬送ローラを示す説明図で
ある。
【図9】第2の従来例の分離搬送パッドを示す説明図で
ある。
【図10】第3の従来例の分離搬送ベルトを示す説明図
である。
【符号の説明】
1…画像形成装置 6…自動原稿送り装置 36a〜36f…第1乃至第6の用紙分離搬送ローラ装
置 66…原稿分離搬送ローラ装置 67…原稿給紙ローラ 68…原稿分離ローラ 70…アーム 71…引っ張りバネ 73…平ベルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙支持手段と、この用紙支持手段に支
    持される用紙の取り出しを行なう取り出し手段と、この
    取り出し手段により取り出された前記用紙を装置本体の
    所定位置方向に給紙する給紙ローラと、この給紙ローラ
    に当接し給紙される用紙を分離する分離手段と、この分
    離手段を前記給紙ローラに押圧する押圧手段と、この押
    圧手段による押圧力を前記給紙ローラ及び前記分離手段
    との間の摩擦係数に反比例して変動する規制手段とを具
    備する事を特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 用紙支持手段と、この用紙支持手段に支
    持される用紙の取り出しを行なう取り出し手段と、この
    取り出し手段により取り出された前記用紙を装置本体の
    所定位置方向に給紙する給紙ローラと、この給紙ローラ
    に当接し給紙される用紙を分離する分離手段と、この分
    離手段を前記給紙ローラに押圧する押圧手段と、この押
    圧手段による押圧力を前記給紙ローラ及び前記分離手段
    との間に挿通される前記用紙の枚数に応じて変動する規
    制手段とを具備する事を特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 用紙支持手段と、この用紙支持手段に支
    持される用紙の取り出しを行なう取り出し手段と、この
    取り出し手段により取り出された前記用紙を装置本体の
    所定位置方向に給紙する給紙ローラと、この給紙ローラ
    に当接し給紙される用紙を分離する分離ローラと、この
    分離ローラを前記給紙ローラ方向に押圧する押圧手段
    と、自由端が前記分離ローラの回転軸に取着され前記給
    紙ローラ及び前記分離ローラ間の摩擦係数に応じて前記
    回転軸による巻取量が変動され、前記押圧手段による押
    圧力を低減するベルト状の回転規制手段とを具備し、前
    記給紙ローラ及び前記分離ローラ間を通過する前記用紙
    を1枚ずつ分離供給する事を特徴とする給紙装置。
  4. 【請求項4】 用紙支持手段と、この用紙支持手段に支
    持される用紙の取り出しを行なう取り出し手段と、この
    取り出し手段により取り出された前記用紙を装置本体の
    所定位置方向に給紙する給紙ローラと、この給紙ローラ
    に当接し給紙される用紙を分離する分離パッドと、この
    分離パッドを前記給紙ローラ方向に押圧する押圧手段
    と、前記分離パッドを揺動可能に支持し、前記給紙ロー
    ラ及び前記分離パッド間の摩擦係数に応じて前記分離パ
    ッドの揺動量が変動され、前記押圧手段による押圧力を
    低減する揺動支持手段とを具備し、前記給紙ローラ及び
    前記分離パッド間を通過する前記用紙を1枚ずつ分離供
    給する事を特徴とする給紙装置。
  5. 【請求項5】 用紙支持手段と、この用紙支持手段に支
    持される用紙の取り出しを行なう取り出し手段と、この
    取り出し手段により取り出された前記用紙を装置本体の
    所定位置方向に給紙する給紙ローラと、巻き上げプーリ
    及びアイドルプーリ間に張設され前記給紙ローラに当接
    し給紙される用紙を分離する分離ベルトと、この分離ベ
    ルトを前記給紙ローラ方向に押圧する押圧手段と、自由
    端が前記巻き上げプーリの回転軸に取着され前記給紙ロ
    ーラ及び前記分離ベルト間の摩擦係数に応じて前記回転
    軸による巻取量が変動され、前記押圧手段による押圧力
    を低減するベルト状の回転規制手段とを具備し、前記給
    紙ローラ及び前記分離ベルト間を通過する前記用紙を1
    枚ずつ分離供給する事を特徴とする給紙装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013070211A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Konica Minolta Business Technologies Inc シートスルー方式の原稿読取装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013070211A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Konica Minolta Business Technologies Inc シートスルー方式の原稿読取装置
US8899571B2 (en) 2011-09-22 2014-12-02 Konica Minolta, Inc. Sheet-through document reading apparatus

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