JPH06107345A - 給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置の側面に装着されるオプション
としての多枚数給紙装置を、サービスマン等が時間と手
数をかけずに装置本体に装着でき、しかも既存の部品を
廃棄する必要がない給紙装置の提供。 【構成】 フロントローディングタイプの画像形成装置
であって、装置本体１側面に手差し給紙手段３を有した
ものにおいて、側面には手差し給紙手段の代わりに多枚
数給紙装置４０の装着が可能であり、装置本体内には手
差し給紙手段から給紙された記録紙を装置本体内の作像
部へ案内する第１の搬送経路１７と、多枚数給紙装置か
ら給紙された記録紙を該作像部へ案内する第２の搬送経
路３１とが形成されており、手差し給紙手段が装着され
ている時に第２の搬送経路を遮蔽するように弾性付勢さ
れ且つその一部が第１の搬送経路の記録紙案内面の一部
となっている遮蔽部材１５を回動自在に支持した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はフロントローディングタ
イプの画像形成装置において、機器の側方に装着可能な
多枚数給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機等の比較的大型の画像形成装置
は、省スペース、操作性の向上等の要請から機器の前面
側から給紙トレイ内に記録紙をセットするフロントロー
ディング方式が主流となっている。このタイプは機器の
側方に給紙カセットを突出させていた従来タイプのもの
に比して側方向への突出量が大幅に低減するため多用さ
れており、その結果従来機のような側面からのカセット
給紙方式は減少しつつあり、手差し給紙部だけが側面に
設けられている。

【０００３】ところで、フロントローディングタイプに
あっては、機器の下部に給紙トレイが複数段配置される
と共に、作像部は最上部の給紙トレイの上方に位置し、
更に転写部は作像部を構成する感光体ドラムと最上部の
給紙トレイとの間に位置している。このため、各給紙ト
レイから転写部へ向かう記録紙搬送経路は、Ｕ字状に反
転した軌跡となる。このため、フロントローディングタ
イプの給紙トレイから給紙される記録紙の種類は限定さ
れることになる。そこで、フロントローディングタイプ
の画像形成装置において、種々の記録紙にコピーを行う
ことを可能ならしめるためには、搬送経路が直線状とな
る機器の側面からの手差し給紙機構の併用が必要とな
る。一般に手差し給紙のための給紙機構としては、画像
形成装置のコストを低下させる必要から一枚手差し機構
が標準装備されているが、ユーザの要望に応じて多枚数
を積層して順次自動給紙することを可能とした給紙ユニ
ット（多枚数給紙装置）がオプションとして装着される
こともある。しかしがら、従来の多枚数給紙装置は装着
に要する手間が大変であり、しかもオプション給紙装置
の取り付け時には該給紙される記録紙の通路となる搬送
経路を閉止していた遮蔽板等を取り外し、廃棄する必要
があった。このため、部品の無駄な消費が発生してい
た。

【０００４】

【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、画像形成装置の側面に装着されるオプションとして
の多枚数給紙装置を、サービスマン等が時間と手数をか
けずに装置本体に装着でき、しかも既存の部品を廃棄す
る必要がない給紙装置を提供することを目的としてい
る。

【０００５】

【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明は、フ
ロントローディングタイプの画像形成装置であって、該
装置本体側面に手差し給紙手段を有したものにおいて、
前記側面には該手差し給紙手段の代わりに多枚数給紙装
置の装着が可能であり、前記装置本体内には該手差し給
紙手段から給紙された記録紙を装置本体内の作像部へ案
内する第１の搬送経路と、該多枚数給紙装置から給紙さ
れた記録紙を該作像部へ案内する第２の搬送経路とが形
成されており、前記手差し給紙手段が装着されている時
に前記第２の搬送経路を遮蔽するように弾性付勢され且
つその一部が前記第１の搬送経路の記録紙案内面の一部
となっている遮蔽部材を回動自在に支持したこと、前記
遮蔽部材は前記多枚数給紙装置が装置本体に装着された
ときに、該多枚数給紙装置から突出したガイド板により
前記弾性付勢力に抗して押圧されて回動し、該ガイド板
との間に所定の間隙を形成し、該間隙は前記第２の搬送
経路と連通する上流側の搬送経路となること、更には前
記遮蔽部材は前記多枚数給紙装置が装置本体に装着され
たときに、該多枚数給紙装置から突出したガイド板によ
り前記弾性付勢力に抗して押圧されて回動し、前記第１
の搬送経路を遮断することを特徴とする。

【０００６】以下、本発明を図面に示した実施例により
詳細に説明する。図１は本発明を適用したフロントロー
ディングタイプの画像形成装置の一例の概略構成説明図
であり、図２はその斜視図である。画像形成装置本体１
には、フロントローディング給紙部２と、一枚手差し給
紙トレイ（第１の給紙手段）３と、縦搬送部材４、搬送
ローラ５と、レジストローラ６と、作像手段（感光体ド
ラム７、帯電チャージャ９、露光手段１１、現像手段１
０、クリーニング手段８）と、転写手段１２と、搬送ベ
ルト１３と、シート検知手段１４と、遮蔽部材１５とを
有する。

【０００７】縦搬送部材４は、本体１に対して支点１６
を中心にして側方へ開放可能に係合しており、閉止状態
にあるときにはその内側面で縦搬送路３０を形成する。
２点鎖線で示すように開放した時にはフロントローディ
ング給紙部からの記録紙が縦搬送経路内でジャムを起こ
した場合にこれを除去することが容易となる。縦搬送部
材４が閉止されている時にその上面４−１は一枚手差し
給紙トレイ（手差し給紙手段）３から給紙される記録紙
を案内する案内面となっており、第１の搬送経路１７
（手差しトレイ３から搬送ローラ５へ向かう経路）を遮
蔽部材１５との間で形成する。

【０００８】遮蔽部材１５は、正面形状が略「く」字状
の部材であり、その屈曲部を装置本体１の遮蔽側板１９
により回動自在に軸支されている。また、図２に示すよ
うに遮蔽部材１５の両端面から突出した軸１５ａに巻き
回したトーションバネ（コイルバネ）１８により遮蔽部
材１５は常時時計廻り方向へ付勢されており、装置本体
に設けたストッパ２３により同方向への回動の限界を定
められている。図１及び図２の状態においては、遮蔽部
材１５は、後述する給紙装置から給紙された記録紙の搬
送経路となる第２の搬送経路３１を閉止した状態にあ
る。手差し給紙トレイ３は該軸１５ａにより開閉自在に
支持されており、未使用時には図１の２点鎖線で示すよ
うに機器本体側面に閉止状態となっているが、使用時に
は実線のように開放し、その上面に沿って一枚づつ記録
紙を給紙可能としている。

【０００９】第１の搬送経路１７と第２の搬送経路３１
の下流側の合流部２１に搬送されてきた記録紙はシート
検知手段１４（反射型フォトセンサ）によって検知され
る。一枚手差し給紙トレイ３からの給紙においては、検
知手段１４が記録紙先端を検知すると、クラッチ３５が
ＯＮ状態となり、駆動源と連結されている駆動ギヤ３６
からの駆動トルクを搬送ローラ５に伝達する。搬送ロー
ラ５により記録紙先端部がレジストローラ対のニップ部
に達すると、レジストローラは所定のタイミングで回転
を開始して記録紙を転写部へ送り込む。感光体ドラム７
上のトナー像が転写部において記録紙上に転写され、図
示しない定着装置による定着を受けてから排出される。

【００１０】次に、図３及び図４は本発明の多枚数給紙
装置４０（第２給紙手段）を手差し給紙部に装着した状
態を示す正面断面図及び要部斜視図であり、この多枚数
給紙装置４０は、多枚数自動給紙を可能にするフィード
ローラ４１、分離ローラ４２、ピックアップローラ４
３、給紙テーブル４４を有し、装置本体からの操作指令
信号に基づいて作動する駆動モータ４５からの駆動トル
クをフィードローラ４１、分離ローラ４２、ピックアッ
プローラ４３に伝達している。給紙テーブル４４上に積
層状態でセットされた記録紙はピックアップローラ４３
により一枚づつ取り出されてから、フィードローラ４
１、分離ローラ４２により分離されてから、第２の搬送
経路３１を経て機械内部へ送られる。

【００１１】多枚数給紙装置４０は、本体１の側面の所
定位置（手差し給紙トレイ３の位置していた箇所）に固
定できるよう構成される。なお、多枚数給紙装置４０の
取り付けに当たっては、既存の手差し給紙トレイ３は取
り外される。両ローラ４１、４２の下流側には上下のガ
イド板４６、４７が延びており、両ガイド板４６、４７
間に前記第２の搬送経路の上流部３１ａが形成される。
この両ガイド板４６、４７は、多枚数給紙装置４０を装
置本体１に装着する時に装置本体内に入り込んで、それ
まで第２の搬送経路を遮蔽していた遮蔽部材１５をバネ
１８に抗して反時計廻り方向へ回動させて退避させる。
なお、上方のガイド板４６は下方のガイド板４７よりも
長尺であり、その先端下面には突起５０があって遮蔽部
材１５との間に記録紙を搬送可能とする間隙を形成する
スペーサの役を果たしている。なお、図３のように遮蔽
部材１５が退避状態となる結果、その一部は縦搬送部材
４の上面４−１の下方に入り込むように構成される。

【００１２】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、一枚手差
し給紙の時には遮蔽部材により第２の搬送経路が遮蔽さ
れているため、ユーザが誤ることなく第１の搬送経路１
７内に記録紙を挿入することができる。また遮蔽部材は
第１の搬送経路に挿入された記録紙をガイドする機能
と、外部から第２の搬送経路を遮蔽する機能とを併有し
ているため、部品点数を増やす必要がなくなり、安価と
なる。また、多枚数給紙手段を、手差し給紙トレイの代
わりに装着することにより、前記遮蔽部材が退避して第
２の搬送経路が画成されることとなり、作業の省力化、
品質の安定化、挿入ミスの防止を達成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の画像形成装置の構成を示す
断面図。

【図２】図１の装置の要部斜視図。

【図３】多枚数給紙装置を装着した状態を示す断面図。

【図４】図３の要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 画像形成装置本体、２ フロントローディング給紙
部、３ 一枚手差し給紙トレイ（第１の給紙手段）、４
縦搬送部材、５ 搬送ローラ、６ レジストローラ、
７ 感光体ドラム、９ 帯電チャージャ、１０ 現像手
段、１１ 露光手段、転写手段、１３ 搬送ベルト、１
４ シート検知手段、１５ 遮蔽部材、１８ トーショ
ンバネ（弾性付勢手段）、３１ 第２の搬送経路、３５
クラッチ、３６ 工藤ギヤ、４０ 多枚数給紙装置
（第２給紙手段）、４１ フィードローラ、４２ 分離
ローラ、４３ ピックアップローラ、４４ 給紙テーブ
ル、４６ ４７ ガイド板、

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フロントローディングタイプの画像形成
   装置であって、該装置本体側面に手差し給紙手段を有し
   たものにおいて、 前記側面には該手差し給紙手段の代わりに多枚数給紙装
   置の装着が可能であり、前記装置本体内には該手差し給
   紙手段から給紙された記録紙を装置本体内の作像部へ案
   内する第１の搬送経路と、該多枚数給紙装置から給紙さ
   れた記録紙を該作像部へ案内する第２の搬送経路とが形
   成されており、 前記手差し給紙手段が装着されている時に前記第２の搬
   送経路を遮蔽するように弾性付勢され且つその一部が前
   記第１の搬送経路の記録紙案内面の一部となっている遮
   蔽部材を画像形成装置本体に回動自在に支持したことを
   特徴とする給紙装置。
2. 【請求項２】 前記遮蔽部材は前記多枚数給紙装置が装
   置本体に装着されたときに、該多枚数給紙装置から突出
   したガイド板により前記弾性付勢力に抗して押圧されて
   回動し、該ガイド板との間に所定の間隙を形成し、該間
   隙は前記第２の搬送経路と連通する上流側の搬送経路と
   なることを特徴とする請求項１記載の給紙装置。
3. 【請求項３】 前記遮蔽部材は前記多枚数給紙装置が装
   置本体に装着されたときに、該多枚数給紙装置から突出
   したガイド板により前記弾性付勢力に抗して押圧されて
   回動し、前記第１の搬送経路を遮断することを特徴とす
   る請求項２記載の給紙装置。