JP2000159995A - 難燃性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性熱可塑性樹脂組成物Info
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Abstract
物を提供する。 【解決手段】特定割合のポリカーボネート系樹脂と熱可
塑性ポリエステル系樹脂および特定のポリオルガノシル
セスキオキサン化合物からなる樹脂組成物に対し遷移金
属化合物を添加することによる。
Description
脂組成物に関する。より詳細には、特定割合のポリカー
ボネート系樹脂及び熱可塑性ポリエステル系樹脂及び特
定のポリオルガノシルセスキオキサン化合物からなる樹
脂組成物に遷移金属化合物を添加することで優れた難燃
性熱可塑性樹脂組成物に関する。
リングプラスチックの中でも最高の耐衝撃性を有し、耐
熱変形性も良好な樹脂として知られており、これらの特
徴を生かし、電気電子など種々の分野に利用されている
が、耐溶剤性、成形流動性等の欠点を有している。一
方、ポリエチレンテレフタレート系樹脂は、耐溶剤性、
成形流動性に優れている為、ポリカーボネート系樹脂の
欠点を改良する目的として、種々の樹脂組成物が開示さ
れている。例えば、特公昭36−14035号、特公昭
39ー20434号、特公昭55−94350、特公昭
58−13588、特公平5−87540、特開昭59
−176345号、特開昭62−48760、特開昭6
2−48761、特開平3−140359,特開平4−
85360等が例示される特に電気電子部品OAに用い
られる熱可塑性樹脂においては、火災に対する安全性を
確保するため、使用する樹脂に対し、UL−94 Vテ
スト(米国アンダーライターズラボラトリー規格)に適
合するような高度な難燃性が要求される例が多く、この
ため種々の方法で難燃性樹脂組成物が開発検討されてい
る。近年、ヨーロッパを中心として環境問題に関する関
心の高まりから、リン系難燃剤をはじめとしてハロゲン
を含まない難燃剤の使用が種々検討されている。しかし
ながら、リン系難燃剤である燐酸エステル系化合物,赤
燐などを用いて難燃化した場合、押出・成形加工時に臭
気が発生したり、機械的特性や熱的特性に悪影響を及ぼ
すなどの問題があるため、ケイ素系難燃剤が今や注目視
されている。ケイ素系化合物を用いて難燃化された樹脂
組成物としては、特公昭62−60421号公報では、
熱可塑性非シリコーンポリマーに式SiO1.5で示され
るT単位を80重量%以上含むポリシロキサン樹脂(ポ
リシロキサン樹脂の分子量が2,000以上6,000
以下で、モル比で80%以下がフェニル基で残りがメチ
ル基であることがポリマー組成物の耐燃化には好ましい
と記載)を配合した樹脂組成物、特開平10−1399
64では、芳香環を含有する非シリコーン樹脂に式;S
iO1.0で示される単位と式;SiO1.5で示される単位
を持つシリコーン樹脂(重量平均分子量が10,000
以上270,000以下である)を配合した難燃性樹脂
組成物などが挙げられる。
塑性樹脂組成物を用いる分野においては(例えば電気・
電子部品の用途においては)、優れた機械的強度,成形
流動性の他、優れた難燃性が求められている。しかしな
がら、ポリカーボネート系樹脂とポリエステル系樹脂か
らなる樹脂組成物に従来技術に挙げられる有機ケイ素系
化合物を添加した場合、ある程度の難燃性は得られるも
のの、OA機器のハウジング等の電子・電気部品などの
用途に要求される実用レベルの難燃性熱可塑性樹脂組成
物を得るには至っていない。
れたものであり、その目的は実用的に優れた難燃性熱可
塑性樹脂組成物を提供することにある。
を行った結果、特定割合のポリカーボネート系樹脂と熱
可塑性ポリエステル系樹脂および特定のポリオルガノシ
ルセスキオキサン化合物からなる樹脂組成物に対し遷移
金属化合物を添加することにより、驚くべきことに優れ
た難燃性熱可塑性樹脂組成物が得られることを見い出し
本発明に至った。
(A)ポリカーボネート系樹脂および(B)熱可塑性ポ
リエステル系樹脂を90/10〜60/40の重量比で
含有する樹脂100重量部と、(C)下記一般式
(1),(2),(3)で表される単位が以下の割合で
構成されてなるポリオルガノシルセスキオキサン化合物
1〜30重量部(D)遷移金属化合物0.005〜3重
量部を含有することを特徴とする優れた難燃性熱可塑性
樹脂組成物に関する。
ボネート系樹脂とは、具体的には、2価以上のフェノー
ル化合物と、ホスゲン、ジフェニルカーボネートのよう
な炭酸ジエステルとを反応させて得られるものである。
るが、特に、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン〔通称:ビスフェノールA〕が好適である。ビ
スフェノールA以外の2価フェノールとしては、例え
ば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン;ビス(4
−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン;ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ナフチルメタン;ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−(4−イソプロピルフェニル)メタ
ン;ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン;ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)メタン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン;1−ナフチル−1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン;1−フェニル−1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エタン;2−メチル−1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビ
ス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン;1−エチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン;2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3,
5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;
2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン;2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン;2,2−ビス(3−フルオロ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン;1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ブタン;2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ブタン;1,4−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ブタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ペンタン;4−メチル−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ペンタン;2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサン;4,4−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘプタン;2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ノナン;1,10−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)デカン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロプロパンなどのジヒドロキ
シジアリールアルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン;1,1−ビス(3,5−
ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン;
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロデカン
などのジヒドロキシジアリールシクロアルカン類、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビス(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビス
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)スルホンなど
のジヒドロキシジアリールスルホン類、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エーテル;ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)エーテルなどのジヒドロキシ
ジアリールエーテル類、4,4’−ジヒドロキシベンゾ
フェノン;3,3’,5,5’−テトラメチル−4,
4’−ジヒドロキシベンゾフェノンなどのジヒドロキシ
ジアリールケトン類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルフィド;ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド;ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルフィドなどのジヒドロキシジアリー
ルスルフィド類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
ホキシドなどのジヒドロキシジアリールスルホキシド
類、4,4’−ジヒロキシジフェニルなどのジヒドロキ
シジフェニル類、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フルオレンなどのジヒドロキシアリールフルオレン
類などが挙げられる。また、二価フェノール類以外に、
ヒドロキノン,レゾルシノール,メチルヒドロキノンな
どのジヒドロキシベンゼン類、1,5−ジヒドロキシナ
フタレン;2,6−ジヒドロキシナフタレンなどのジヒ
ドロキシナフタレン類などが挙げられる。これらの二価
フェノール等は、それぞれ一種で用いてもよく、二種以
上を組合わせて用いてもよい。また、炭酸ジエステル化
合物としては、ジフェニルカーボネートなどのジアリー
ルカーボネートや、ジメチルカーボネート,ジエチルカ
ーボネートなどのジアルキルカーボネートが挙げられ
る。機械的強度と成形性のバランスの点から、好ましい
ポリカーボネート系樹脂としては、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパンとジフェニルカーボネー
トとを反応させて得られるポリカーボネート系樹脂,
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとジ
メチルカーボネートとを反応させて得られるポリカーボ
ネート系樹脂,2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンとジエチルカーボネートとを反応させて得
られるポリカーボネート系樹脂,ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタンとジフェニルカーボネートとを反応さ
せて得られるポリカーボネート系樹脂,ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)フェニルメタンとジフェニルカーボネ
ートとを反応させて得られるポリカーボネート系樹脂な
どが挙げられる。
ボネート系樹脂には、必要に応じて、分岐ポリカーボネ
ートを含有させることができる。上記分岐ポリカーボネ
ートを得るために用いられる分岐剤としては、例えば、
フロログルシン,メリト酸,トリメリト酸,トリメリト
酸クロリド,無水トリメリト酸,プロトカテク酸,ピロ
メリト酸,ピロメリト酸二無水物,α−レゾルシン酸,
β−レゾルシン酸,レゾルシンアルデヒド,トリメチル
クロリド,イサチンビス(o−クレゾール),トリメチ
ルトリクロリド,4−クロロホルミルフタル酸無水物,
ベンゾフェノンテトラカルボン酸;2,4,4’−トリ
ヒドロキシベンゾフェノン;2,2’,4,4’−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン;2,4,4’−トリヒド
ロキシフェニルエーテル;2,2’,4,4’−テトラ
ヒドロキシフェニルエーテル;2,4,4’−トリヒド
ロキシジフェニル−2−プロパン;2,2’−ビス
(2,4−ジヒドロキシ)プロパン;2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシジフェニルメタン;2,4,
4’−トリヒドロキシジフェニルメタン;1−〔α−メ
チル−α−(4’−ジヒドロキシフェニル)エチル〕−
3−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)
エチル〕ベンゼン;1−〔α−メチル−α−(4’−ジ
ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビ
ス(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン;
α,α’,α”−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−
1,3,5−トリイソプロピルベンゼン;2,6−ビス
(2−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−4−メチ
ルフェノール;4,6−ジメチル−2,4,6−トリス
(4’−ヒドロキシフェニル)−2−ヘプテン;4,6
−ジメチル−2,4,6−トリス(4’−ヒドロキシフ
ェニル)−2−ヘプタン;1,3,5−トリス(4’−
ヒドロキシフェニル)ベンゼン;1,1,1−トリス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン;2,2−ビス
〔4,4−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キシル〕プロパン;2,6−ビス(2’−ヒドロキシ−
5’−イソプロピルベンジル)−4−イソプロピルフェ
ノール;ビス〔2−ヒドロキシ−3−(2’−ヒドロキ
シ−5’−メチルベンジル)−5−メチルフェニル〕メ
タン;ビス〔2−ヒドロキシ−3−(2’−ヒドロキシ
−5’−イソプロピルベンジル)−5−メチルフェニ
ル〕メタン;テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン;トリス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタ
ン;2’,4’,7−トリヒドロキシフラバン;2,
4,4−トリメチル−2’,4’,7−トリヒドロキシ
フラバン;1,3−ビス(2’,4’−ジヒドロキシフ
ェニルイソプロピル)ベンゼン;トリス(4’−ヒドロ
キシフェニル)−アミル−s−トリアジンなどが挙げら
れる。
カーボネート系樹脂としては、ポリカーボネート部と、
ポリオルガノシロキサン部とからなるポリカーボネート
−ポリオルガノシロキサン共重合体を用いてもよい。こ
の際ポリオルガノシロキサン部の重合度は5以上が好ま
しい。
樹脂としては、例えば、アジピン酸,ピメリン酸,スベ
リン酸,アゼライン酸,セバシン酸,デカンジカルボン
酸などの直鎖状脂肪族二価カルボン酸を共重合モノマー
とする共重合体を用いることもできる。
末端停止剤としては、公知の各種のものを使用すること
ができる。具体的には、一価フェノールとして、例え
ば、フェノール,p−クレゾール,p−t−ブチルフェ
ノール,p−t−オクチルフェノール,p−クミルフェ
ノール,ブロモフェノール,トリブロモフェノール,ノ
ニルフェノールなどが挙げられる。
トリアゾール基を有する二価フェノールとの共重合体を
使用することもできる。
ト系樹脂の粘度平均分子量は、好ましくは10000〜
60000であり、さらに好ましくは15000〜45
000、最も好ましくは18000〜35000であ
る。粘度平均分子量が10000未満では得られる樹脂
組成物の強度や耐熱性などが不充分である場合が多い。
粘度平均分子量が60000を越えると、成形加工性が
不充分である場合が多い。
種あるいは、2種以上を組み合わせて使用される。2種
以上組み合わせて使用する場合には、組み合わせは限定
されない。例えば、モノマー単位が異なるもの、共重合
モル比が異なるもの、および/または、分子量が異なる
ものが任意に組み合わせられる。
エステル系樹脂は、2価以上のカルボン酸成分、2価以
上のアルコールおよび/またはフェノール成分とを公知
の方法で重縮合することにより得られる熱可塑性ポリエ
ステルである。熱可塑性ポリエステル系樹脂の具体的と
しては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリシクロヘ
キサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリブチレンナフタレートなどが挙げられる。
これら熱可塑性ポリエステルのうち、耐熱性,成型加工
性の点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートが好
ましい。
は、炭素数8〜22の2価以上の芳香族カルボン酸、お
よびこれらのエステル形成性誘導体が用いられる。これ
らの具体例としては、テレフタル酸やイソフタル酸等の
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カルボ
シフェニル)メタンアントラセンジカルボン酸、4−
4’−ジフェニルジカルボン酸、1,2−ビス(フェノ
キシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルス
ルホンジカルボン酸、トリメシン酸、トリメリット酸、
ピロメリット酸、等のカルボン酸、ならびにこれらのエ
ステル形成能を有する誘導体が挙げられる。これらは一
種あるいは2種以上を併用して用いられる。好ましくは
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸
である。取り扱い易さ、反応の容易さ、得られた樹脂の
物性、などに優れるからである。
ル成分としては、炭素数2〜15の脂肪族化合物、炭素
数6〜20の脂環式化合物、炭素数6〜40の芳香族化
合物であって分子内に2個以上の水酸基を有する化合物
類、ならびにこれらのエステル形成性誘導体などが挙げ
られる。このようなアルコールおよび/またはフェノー
ル成分の具体例としては、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、
デカンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキ
サンジメタノール、シクロヘキサンジオール、2,2’
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2’
−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、ハ
イドロキノン、グリセリン、ペンタエリスリトール、な
どの化合物または、そのエステル形成能を有する誘導体
が挙げられる。好ましいアルコールおよび/またはフェ
ノール成分は、エチレングリコール、ブタンジオール、
シクロヘキサンジメタノール、である。取り扱い易さ、
反応の容易さ、得られた樹脂の物性、などが優れるから
である。
上記の酸成分ならびにアルコールおよび/またはフェノ
ール成分以外に、所望の特性を損なわない範囲で、公知
の共重合可能な成分が共重合されていても良い。このよ
うな共重合可能な成分としては、炭素数4〜12の2価
以上の脂肪族カルボン酸、炭素数8〜15の2価以上の
脂環式カルボン酸、などのカルボン酸類およびこれらの
エステル形成性誘導体が挙げられる。これらの具体例と
しては、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデ
カンジカルボン酸、マレイン酸、1,3−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、などのジカルボン酸または、そのエステル形成能を
有する誘導体、が挙げられる。
シ安息香酸のようなオキシ酸およびこれらのエステル形
成性誘導体、ε−カプロラクトンのような環状エステ
ル、等も共重合成分として使用可能である。さらに、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リ(エチレンオキサイド・プロピレンオキサイド)ブロ
ックおよびまたは、ランダム共重合体、ビスフェノール
A共重合ポリエチレンオキシド付加重合体、同プロピレ
ンオキシド付加重合体、同テトラヒドロフラン付加重合
体、ポリテトラメチレングリコール、等のポリアルキレ
ングリコール単位を高分子鎖中に一部共重合させたもの
を用いることもできる。上記成分の共重合量としては、
概ね20重量%以下であり、好ましくは、15重量%以
下、さらに好ましくは、10重量%以下である。
ルキレンテレフタレート単位を、好ましくは80重量%
以上、さらに好ましくは85重量%以上、最も好ましく
は90重量%以上有するポリアルキレンテレフタレート
である。得られた組成物の物性バランス(例えば成形
性,機械的特性)に優れるためである。
ェノール/テトラクロロエタン=1/1(重量比)混合
溶媒中、25℃で測定したときの対数粘度(IV)は、
好ましくは0.30〜2.00dl/g以上であり、好
ましくは0.40〜1.80dl/g、さらに好ましく
は0.50〜1.60dl/gである。対数粘度が0.
30未満では、成形体の機械的強度が不充分である場合
が多く、2.00dl/gを越えると成形加工性が低下
する傾向がある。(B)熱可塑性ポリエステル系樹脂
は、一種で、あるいは、2種以上組み合わせて使用され
うる。2種以上組み合わせて使用する場合には、組み合
わせは限定されない。例えば、共重合成分やモル比が異
なるもの、および/または、分子量が異なるものが、任
意に組み合わせられる。
ト系樹脂と(B)熱可塑性ポリエステル系樹脂との混合
比は、重量比で95/5〜60/40であり、好ましく
は、93/7〜63/37、さらに好ましくは、90/
10〜65/35の範囲である。(A)ポリカーボネー
ト系樹脂と(B)熱可塑性ポリエステル系樹脂との混合
物中での重量比が、95/5を越えると得られた成形品
の成形流動性が不充分であり、また60/40未満であ
ると難燃が得られなかったり、耐熱性などが低下する場
合がある。本発明に用いられる(C)ポリオルガノシル
セスキオキサン化合物は、下記一般式(1),(2),
(3)
キサン単位を主とする3次元編み目構造を有する有機ケ
イ素化合物である。RおよびR'として用いられる炭素
数が1〜12の炭化水素基としては、例えば、メチル,
エチル,n−プロピル,イソ−プロピル,n−ブチル,
イソ−ブチル,t−ブチルなどのアルキル基、フェニ
ル,トリル,キシリルなどのアリール基、β−フェニル
エチル,β−フェニルプロピルなどのアリールアルキル
基などが挙げられる。成形体中への分散性の点から、全
R及びR'中50モル%以上がメチル基及び/またはフ
ェニル基であることが好ましく、さらに40モル%以上
80モル%未満のフェニル基を含有することがさらに好
ましい。R及びR'として用いられるエポキシ基,水酸
基、ビニル基、アクリル基、メタクリル基から選ばれる
反応性基で変性した炭素数1〜16個の変性アルキル基
又は変性アリール基としては、例えば下記のようなもの
が例示される。
またはアルコキシル基は、モル比で10%未満であるこ
とが好ましく、6%未満であることがさらに好ましい。
10%以上であると、耐熱性が低下する場合がある。本
発明に用いられる(C)ポリオルガノシルセスキオキサ
ン化合物は、一般式(1)で表されるオルガノシルセス
キオキサン単位(T単位)を90〜20モル%有する
が、好ましくは85〜25モル%であり、90モル%を
越えるか20モル%未満であると難燃性が得られなかっ
たり、成形品外観不良の原因となる場合がある。本発明
に用いられる(C)ポリオルガノシルセスキオキサン化
合物は、一般式(2)で表されるオルガノシロキサン単
位(D単位及び反応不完全なT単位)が60モル%以下
であるが、好ましくは55モル%以下であり、60モル
%を越えると難燃性が得られなかったり、分散性が悪化
し成形品外観不良の原因となる場合がある。本発明に用
いられる(C)ポリオルガノシルセスキオキサン化合物
は、一般式(3)で表される単位が0〜50モル%であ
るが、(C)ポリオルガノシルセスキオキサン化合物の
合成時に反応させようとするT単位と官能度によってほ
ぼ決まる量である。(C)ポリオルガノシルセスキオキ
サン化合物の合成時、反応させようとするT単位に対し
てモル比で0.1〜1の割合で末端封鎖させることが好
ましい。本発明に用いられる(C)ポリオルガノシルセ
スキオキサン化合物の構成単位である一般式(1)の単
位と一般式(2)の単位の割合は、モル比((1)のモ
ル数/(2)のモル数)で7/10以上が好ましく、更
に4/5以上であることが成形加工性の点で好ましい。
7/10以上であると、分散性が悪化し成形不良となる
場合がある。本発明に用いられる(C)ポリオルガノシ
ルセスキオキサン化合物の分子量は、比較的少量の添加
量で難燃化可能という点から重量平均分子量が10,0
00〜100,000であることが好ましく、重量平均
分子量が12,500〜90,000であることが更に
好ましい。本発明に用いられる(C)ポリオルガノシル
セスキオキサン化合物の製造方法は、工業的に知られた
ものであり、公知の種々の方法によって製造してかまわ
ない。例えば、メチルトリアルコキシシラン,ジメチル
ジアルコキシシラン,トリメチルアルコキシシラン,フ
ェニルトリアルコキシシラン,ジフェニルジアルコキシ
シラン,トリフェニルアルコキシシラン、メチルフェニ
ルジアルコキシシランなどのアルコキシシラン及び下記
一般式(4)で表されるアルコキシシランの加水分解に
続く脱水縮合反応やメチルトリクロロシラン,ジメチル
ジクロロシラン,トリメチルクロロシラン,フェニルト
リクロロシラン,ジフェニルジクロロシラン,トリフェ
ニルクロロシラン、メチルフェニルジクロロシラン,ジ
メチルフェニルクロロシランなどのクロロシランの加水
分解に続く脱水縮合反応,によるような任意の方法によ
って製造できる。
サン化合物は、一種で、あるいは、2種以上組み合わせ
て使用されうる。2種以上組み合わせて使用する場合に
は、組み合わせは限定されない。例えば、本発明の請求
範囲を満たしている限り、重合成分やモル比が異なるも
の、および/または、分子量が異なるものが、任意に組
み合わせられる。本発明に用いられる(C)ポリオルガ
ノシルセスキオキサン化合物の形状には特に制限はな
く、オイル状、ガム状、ワニス状、粉体状、ペレット
状、等の任意のものが利用可能である。本発明に用いら
れる(C)ポリオルガノシルセスキオキサン化合物の添
加量は、(A)ポリカーボネート樹脂および(B)熱可
塑性ポリエステル系樹脂の合計量100重量部に対し
て、1〜30重量部であるが、好ましくは1.5〜25
重量部、さらに好ましくは2〜20重量部である。添加
量が1重量部未満では難燃性が十分得られず、30重量
部を越えると成形品外観や表面性に悪影響を及ぼしたり
成形不良となる傾向にある。本発明に用いられる(D)
遷移金属化合物は、周期表の3A〜7A族,8族及び1
B族,2B族のいずれかに属する遷移金属の酸化物,ホ
ウ化物,ケイ化物,窒化物,炭化物等が挙げられる。熱
安定性改善の効果から、遷移金属のうちTi,Zr,
V,Cr,Mo,W,Zn,Fe,Nb,Taから選ば
れる酸化物,ホウ化物が好ましく用いることができる。
遷移金属化合物の具体例としては、酸化チタン,酸化ジ
ルコニウム,酸化バナジウム,酸化クロム,酸化モリブ
デン,酸化タングステン,酸化亜鉛,ベンガラ,酸化ニ
オブ,酸化タンタル,酸化マンガン,酸化ニッケル,酸
化パラジウム,ホウ化チタン,ホウ化ジルコニウム,ホ
ウ化クロム,ホウ化モリブデン,ホウ化タングステン,
ホウ化ニオブ,ホウ化タンタル,ケイ化チタン,ケイ化
ジルコニウム,ケイ化クロム,ケイ化モリブデン,ケイ
化ニオブ,ケイ化タンタル,ケイ化タングステン,窒化
チタン,窒化ジルコニウム,窒化クロム,窒化ニオブ,
窒化タンタル,炭化チタン,炭化ジルコニウム,炭化パ
ラジウム,炭化ニオブ,炭化タンタル,炭化クロム,炭
化モリブデン,炭化タングステンなどが挙げられる。こ
れらは、単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて
も良く、また硼酸亜鉛などのように複合化されていても
良い。本発明に用いられる(D)遷移金属化合物の平均
径[顕微鏡写真を画像処理することにより求められる円
に換算した場合の粒径]には特に制限はないが、好まし
い平均径としては、20μm以下であり、さらに好まし
くは、15μm以下、さらに好ましくは10μm以下で
ある。平均粒径が100μmを越えると、靭性が低下す
る傾向がある。本発明に用いられる(D)遷移金属化合
物の添加量は、(A)ポリカーボネート樹脂および
(B)熱可塑性ポリエステル系樹脂の合計量100重量
部に対して、0.005〜3重量部が好ましく、さらに
好ましくは、0.01〜2.5重量部、特に0.1〜2
重量部が好ましい。添加量が0.005重量部未満では
難燃性改善効果が小さく、3重量部を越えると、耐衝撃
性などの機械的特性を損なう傾向にある。
強度、靭性等を高めるために、本発明の特性(難燃性)
を損なわない限り、(E)グラフト共重合体及びオレフ
ィン系樹脂よりなる群から選ばれる軟質樹脂の少なくと
も1種を、(A)と(B)の合計量100部に対し、1
〜15重量部添加を添加することも包含されている。
体及びオレフィン系樹脂よりなる群から選ばれる軟質樹
脂としては、ガラス転移温度が0℃以下、さらには、−
20℃以下のものが好ましい。
樹脂よりなる群から選ばれる軟質樹脂の内、グラフト共
重合体とは、ゴム状弾性体に対してビニル系単量体をグ
ラフト共重合させたゴムである。
スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム、(メタ)アクリル酸アルキルエステル−ブタ
ジエンゴム、等のジエン系ゴム、アクリルゴム、エチレ
ン−プロピレンゴム、シロキサンゴム、等が挙げられ
る。
物、シアン化ビニル系化合物、(メタ)アクリル酸アル
キルエステル、その他ゴム状弾性体にグラフト重合させ
ることが可能なビニル系化合物である。
o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ブロ
モスチレン、ビニルトルエン等が挙げられる。
ニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
ては、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、エ
チルアクリレート、エチルメタクリレート、メチルアク
リレート、メチルメタクリレート、等が挙げられる。
ル酸、メタクリル酸、等の不飽和酸、グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレート、等の(メタ)アク
リル酸グリシジルエステル、酢酸ビニル、無水マレイン
酸、N−フェニルマレイミド等が挙げられる。
際の共重合割合には特に制限はないが、衝撃強度をより
高めるために好ましい割合としては、重量比で10/9
0〜90/10、さらには、30/70〜80/20で
ある。ゴム状弾性体の重量比が10未満では耐衝撃性の
向上効果が少なくなる。また90を越えると(A)と
(B)との樹脂との相溶性が低下する傾向がある。
樹脂よりなる群から選ばれる軟質樹脂の内、の内、オレ
フィン系樹脂とは、狭義のポリオレフィンの他に、ポリ
ジエン、およびそれら2種以上からなる混合物、オレフ
ィンモノマーとジエンモノマー2種以上からなる共重合
体、オレフィンモノマーとオレフィンに共重合可能な他
のビニル系モノマー1種以上からなる共重合体、等を包
含する広義の概念として用いられる。例えば、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、イソブテ
ン、ブタジエン、イソプレン、クロロピレン、フェニル
プロパジエン、シクロペンタジエン、1,5−ノルボル
ナジエン、1,3−シクロヘキサジエン、1,4−シク
ロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,3
−シクロオクタジエン、α,ω−非共役ジエン類、等の
モノマー群から1種あるいは2種以上の組み合わせで選
ばれる一種重合体あるいは共重合体、更に、これらの一
種重合体、共重合体2種以上からなる混合物からなる混
合物が挙げられる。これらの中でも、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等が得られた組成物の耐薬品性が向上する
ため好ましく用いられる。
アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(メタ)アクリル酸グリシジル、酢酸ビニル、無水マレ
イン酸、N−フェニルマレイミド、一酸化炭素、等のオ
レフィンと共重合可能なビニル系単量体との共重合体で
あっても良い。これら共重合体の具体例としては、エチ
レン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・ブチル
アクリレート・一酸化炭素3元共重合体、エチレン・グ
リシジルメタクリレート共重合体、エチレン・グリシジ
ルメタクリレート・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素
共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・
無水マレイン酸共重合体、エチレン・無水マレイン酸・
N−フェニルマレイミド共重合体、等が挙げられる。
は特に制限はなく、種々の方法で重合可能である。ポリ
エチレンであれば、重合方法により高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖低
密度ポリエチレン、等が得られるが、いずれも好ましく
用いることができる。
成形流動性を高めるために、本発明の特性(難燃性等)
を損なわない範囲で、本発明で用いられる(C)ポリオ
ルガノシルセスキオキサン化合物以外のシリコーンなど
を用いることができる。本発明で用いられる(C)ポリ
オルガノシルセスキオキサン化合物以外のシリコーンと
は、(C)ポリオルガノシルセスキオキサン化合物以外
の広義のポリオルガノシロキサン,(C)ポリオルガノ
シルセスキオキサン化合物と同一構造を有し分子量が請
求項範囲外のものを指し、ジメチルシロキサン、フェニ
ルメチルシロキサン、等のジオルガノシロキサン化合
物、トリメチルシルヘミオキサン,トリフェニルシルヘ
ミオキサン、等のトリオルガノシルヘミオキサン化合
物、及びこれらを重合して得られる共重合体、ポリジメ
チルシロキサン、ポリフェニルメチルシロキサン、等が
挙げられる。オルガノポリシロキサンである場合には、
分子末端がエポキシ基、水酸基、カルボキシル基、メル
カプト基、アミノ基、エーテル、等により置換された変
性シリコーンも有用である。シリコーンの形状には特に
制限はなく、オイル状、ガム状、ワニス状、粉体状、ペ
レット状、等の任意のものが利用可能である。
には、難燃性を高めるために、本発明の特性(耐衝撃
性,流動性など)を損なわない範囲で、フッ素系樹脂,
本発明で用いられる(C)ポリオルガノシルセスキオキ
サン化合物以外のシリコーンなどを用いることができ
る。フッ素系樹脂とは樹脂中にフッ素原子を有する樹脂
である。具体的には、ポリモノフルオロエチレン、ポリ
ジフルオロエチレン、ポリトリフルオロエチレン、ポリ
テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体などを挙げることがで
きる。また、得られた成形品の難燃性などの物性を損な
わない程度で必要に応じ、該フッ素樹脂の製造に用いる
単量体と共重合可能な単量体とを併用して重合してえら
れた共重合体を用いてもよい。これらのフッ素系樹脂は
1種あるいは2種以上を組み合わせて用いられる。フッ
素系樹脂の分子量は、100万〜2000万が好まし
く、さらに好ましくは200万〜1000万である。こ
れらフッ素系樹脂の製造方法に関しては、乳化重合、懸
濁重合、塊状重合、溶液重合などの通常公知の方法によ
り得ることができる。フッ素系樹脂,該シリコーンの添
加量は、本発明の特性(流動性,耐衝撃性など)を損な
わない限り制限はないが、(A)ポリカーボネート系樹
脂と(B)熱可塑性ポリエステル系樹脂の合計量100
重量部に対して、0.01〜10重量部が好ましく、さ
らに好ましくは0.03〜8重量部、特に好ましいの
は、0.05〜6重量部である。添加量が0.01未満
では、難燃性を向上させる効果が小さく、10重量部を
越えると成形性などが低下するため好ましくない。
は、本発明の特性(難燃性,流動性など)を損なわない
範囲で、強化充填剤を組み合わせで強化材料としてもよ
い。強化充填剤を添加することで、さらに耐熱性,機械
的強度などの向上をはかることができる。強化充填剤の
具体例としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、チタ
ン酸カリウム繊維、などの繊維状充填剤、ガラスビー
ズ、ガラスフレーク、タルク,マイカ,カオリン、ワラ
ストナイト、スメクタイト、珪藻土、炭酸カルシウム、
硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。強化
充填剤として特に好ましくは、珪酸塩化合物および/ま
たは繊維状強化剤である。
iO2単位を含む粉体状、粒状、針状、板状などの形状
を持つ化合物であって、例えば、タルク,マイカ,珪酸
マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、ワ
ラストナイト、カオリン、珪藻土、スメクタイトなどが
挙げられ、天然であっても合成されたものであってもよ
い。なかでもタルク、マイカ、スメクタイトが好まし
い。該珪酸塩化合物の平均径[顕微鏡写真を画像処理す
ることにより求められる円に換算した場合の粒径]には
特に制限はないが、好ましい平均径としては、0.01
〜100μmであり、さらに好ましくは、0.1〜50
μm、さらに好ましくは0.3〜40μmである。平均
粒径が0.01μm未満では強度改善効果が十分でな
く、100μmを越えると、靭性が低下する傾向があ
る。
ング剤、チタネート系カップリング剤などの表面処理剤
で処理されていてもよい。該シラン系カップリング剤と
しては例えばエポキシ系シラン、アミノ系シラン、ビニ
ル系シランなどが挙げられ、チタネート系カップリング
剤としては、例えばモノアルコキシ型、キレート型、コ
ーディネート型などのものが挙げられる。
には特に限定はなく、通常の方法で実施しうる。例え
ば、層状珪酸塩に該表面処理剤を添加し、溶液中である
いは加熱しながら撹拌あるいは混合することで行える。
ボン繊維が挙げられる。繊維状強化剤を用いる場合、作
業性の面から、集束剤にて処理されたチョップドストラ
ンドガラス繊維を用いるのが好ましい。また、樹脂と繊
維状強化剤との密着性を高めるため、繊維状強化剤の表
面をカップリング剤で処理したものが好ましく、バイン
ダーを用いたものであってもよい。カップリング剤とし
ては、上記と同様の化合物を挙げることができる。
直径1〜20μm、長さ0.01〜50mm程度が好ま
しい。繊維長が短すぎると強化の効果が十分でなく、逆
に、長すぎると成形品の表面性や押出加工性、成形加工
性が悪くなるので好ましくない。
て用いることができる。2種以上混合して用いる場合は
特に制限はないが、好ましい組み合わせとしては、カオ
リン,スメクタイトおよび、ガラス繊維から選ばれる2
種以上の強化充填剤である。
燃性、熱安定性)を損なわない限り制限はないが、
(A)ポリカーボネート樹脂および(B)熱可塑性ポリ
エステル系樹脂の合計量100重量部に対して、0.5
〜100重量部が好ましく、さらに好ましくは、1〜6
0重量部、特に2〜40重量部が好ましい。添加量が
0.5重量部未満では機械的強度向上効果が小さく、1
00重量部を越えると、加工性や耐衝撃性などの特性を
損なう傾向にある。本発明の熱可塑性樹脂組成物には、
本発明を損なわない範囲でさらに他の任意の熱可塑性あ
るいは熱硬化性の樹脂、例えば液晶ポリエステル系樹
脂、ポリエステルエステルエラストマー系樹脂、ポリエ
ステルエーテルエラストマー系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリフ
ェニレンスルフィド系樹脂、ポリフェニレンエーテル系
樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリサルホン系樹脂、等
を一種あるいは2種以上あわせて添加しても良い。また
本発明の難燃性樹脂組成物をより高性能な物にするた
め、フェノール系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止
剤、等の酸化防止剤、リン系安定剤、等の熱安定剤、等
を1種または2種類以上併せて使用することが好まし
い。さらに必要に応じて、通常良く知られた、滑剤、離
型剤、可塑剤、難燃助剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔
料、染料、帯電防止剤、導電性付与剤、分散剤、相溶化
剤、抗菌剤、等の添加剤を1種または2種類以上併せて
使用することが出来る。
るものではない。例えば上記成分、及び他の添加剤、樹
脂、等を必要に応じて乾燥後、単軸、2軸等の押出機の
ような溶融混練機にて、溶融混練する方法等により製造
することができる。また、配合剤が液体である場合は、
液体供給ポンプなどを用いて2軸押出機に途中添加して
製造することもできる。
成物の成形加工法は特に限定されるものではなく、熱可
塑性樹脂について一般に用いられている成形法、例えば
射出成形、ブロー成形、押出成形、真空成形、プレス成
形、カレンダー成形、発泡成形、等が適用できる。
々の用途に好適に使用される。好ましい用途としては、
家電、OA機器部品、自動車部品などの射出成形品、ブ
ロー成形品、押出成形品、発泡成形品、などが挙げられ
る。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下では特にことわりがない限り、「部」は重量部
を、「%」は重量%を意味する。
った。 評価方法 得られたペレットを120℃にて5時間乾燥後、80t
射出成形機を用い、シリンダー温度280℃、成形サイ
クル50秒,金型温度50℃にて厚み2mmのバー(幅
12.7mm、長さ127mm)試験片及び厚み3.2
mmのバーを得て、以下の評価を行った。難燃性: UL−94 Vテストにしたがって厚み2.5
mmのバーの難燃性を評価した。 耐衝撃性:厚み3.2mmバーを用いASTM D−2
56に従って、23℃にてノッチ付きアイゾット衝撃強
度の測定を行い、耐衝撃性を評価した。流動性: ペレットを120℃にて5時間乾燥後、JIS
K6730に従い280℃,荷重2160gのメルト
インデックス(MI)の測定を行い流動性を評価した。 実施例1 ポリオルガノシルセスキオキサン化合物(C−1)の製
造 メチルトリジクロロシラン200ml,ジフェニルジク
ロロシラン85ml,トリフェニルクロロシラン90m
lをフラスコ内にて15〜20℃のイオン交換水600
mlに攪拌しながら徐々に添加した。添加終了後、水分
を減圧除去しながら徐々に120℃に加熱し、4時間反
応を行った。なお、反応終了時に過剰量のトリメチルク
ロロシランを添加し末端を封鎖した。得られた反応物を
冷却してポリオルガノシルセスキオキサン化合物(C−
1)を得た。Varian社製 XL−300装置を用
いNMRスペクトルを測定した結果、一般式(1),
(2),(3)で表される構造単位の構成比率が60:
20:20,全R及びR‘中、残存しているアルコキシ
ル基及び水酸基の割合がモル比で0.3%であった。ま
た、ゲル浸透グロマトグラフィー(GPC)により測定
した分子量は18200であった。
ノールA型ポリカーボネート樹脂(A−1)70重量部
と、対数粘度が約0.75dl/gのポリエチレンテレ
フタレート樹脂(B−1)30重量部、ポリオルガノシ
ルセスキオキサン化合物(C−1)7重量部、平均粒径
2μmである硼酸亜鉛(2ZnO・3B2O3)(D−
1)1部、燐系安定剤としてアデカスタブHP−10
(旭電化製商品名)0.3重量部を予めドライブレンド
した後、シリンダー温度を280℃に設定したベント付
き2軸押出機[TEX44:日本製鋼所株式会社製商品
名]のホッパーに供給し溶融押出することにより、樹脂
組成物を得た。該樹脂組成物の評価結果を表1に示す。 実施例2〜8:各配合剤を表1及び2に示した組成に変
更した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物を得
た。さらに、配合剤は以下のものを用いた。評価結果を
表1及び2に示す。
ポリカーボネート樹脂(A−2) (B)熱可塑性ポリエステル系樹脂として ・対数粘度が0.6dl/gであるポリエチレンテレフ
タレート樹脂(B−2) ・対数粘度が0.75dl/gであるポリブチレンテレ
フタレート樹脂(B−3) (C)ポリオルガノシルセスキオキサン化合物として ・ポリオルガノシルセスキオキサン化合物(C−2):
メチルトリメトキシシラン,ジフェニルジメトキシシラ
ン,トリフェニルエトキシシランとの反応により、一般
式(1),(2),(3)で表される構造単位の構成比
率が60:30:10,全R及びR‘中、残存している
アルコキシル基及び水酸基の割合がモル比で1.5%,
分子量48800であるポリオルガノシルセスキオキサ
ン化合物(C−2)を得た。 ・ポリオルガノシルセスキオキサン化合物(C−3):
メチルトリメトキシシラン,ジメチルジメトキシシラン
及びトリフェニルメトキシシランとの反応により一般式
(1),(2),(3)で表される構造単位の構成比率
が75:10:15,全R及びR‘中、残存しているア
ルコキシル基及び水酸基の割合がモル比で2.5%,分
子量60000であるポリオルガノシルセスキオキサン
化合物(C−3)を得た。 遷移金属化合物として、 ・酸化ジルコニウム(ZrO2)(D−2)平均粒径
0.25μm ・酸化ニッケル(NiO)(D−3)平均粒径1μm ・酸化モリブデン(MoO3)(D−4)平均粒径1.
6μm ・酸化タングステン(WO3)(D−5)平均粒径2μ
m ・酸化バナジウム(V2O2)(D−6)平均粒径2.
3μm ・酸化コバルト(CoO)(D−7)平均粒径2.1μ
m ・酸化マンガン(MnO)(D−8)平均粒径3.4μ
m ・ベンガラ(Fe2O3)(D−9)平均粒径1μm ・ホウ化チタン(TiB2)(D−10)平均粒径2μ
m ・ホウ化ジルコニウム(ZrB2)(D−11)平均粒
径2.2μm ・ホウ化モリブデン(MoB)(D−12)平均粒径
2.5μm 軟質樹脂の成分として、 ・EXL−2602(呉羽化学製商品名:メタクリル酸
を共重合したジエン系ゴム)(E−1) ・メタブレンS(三菱レイヨン商品名:シリコーン系グ
ラフトゴム)(E−2) ・EEA A−709(三井・デュポン商品名:エチレ
ン・エチルアクリレート) 比較例1〜10 各配合剤を表1及び2に示した量に変更した以外は、実
施例1と同様にして樹脂組成物を得た。評価結果を表2
に示す。
脂と熱可塑性ポリエステル樹脂の配合割合が本発明の請
求範囲外であるため流動性あるいは難燃性が実施例に比
べ劣る。比較例3,4では、ポリオルガノシルセスキオ
キサン化合物の添加量が本発明の請求範囲外であるた
め、難燃性が得られない、または、成形加工性が不良と
なり成形不可能となる。比較例5,6,7では、遷移金
属化合物の添加量が本発明の請求範囲外であるため、難
燃性若しくは耐衝撃性に劣る。比較例8,9では、軟質
樹脂の添加量が本発明の請求範囲外であるため、耐衝撃
性改良効果が得られない若しくは難燃性が得られない。
成物は、難燃性、耐衝撃性、流動性のいずれにおいても
優れていることがわかる。
難燃性熱可塑性樹脂組成物が得られる。これらは工業的
に非常に有用である。
Claims (6)
- 【請求項1】(A)ポリカーボネート系樹脂および
(B)熱可塑性ポリエステル系樹脂を95/5〜60/
40の重量比で含有する樹脂100重量部と、(C)下
記一般式(1),(2),(3)で表される単位が以下
の割合で構成されてなるポリオルガノシルセスキオキサ
ン化合物1〜30重量部(D)遷移金属化合物0.00
5〜3重量部を含有することを特徴とする難燃性熱可塑
性樹脂組成物。 【化1】 【化2】 【化3】 - 【請求項2】前記ポリオルガノシルセスキオキサン化合
物(C)の重量平均分子量が10,000〜100,0
00であることを特徴とする請求項1記載の難燃性熱可
塑性樹脂組成物。 - 【請求項3】前記ポリオルガノシルセスキオキサン化合
物(C)の一般式(1)の単位と一般式(2)の単位の
モル比(式(1)の単位のモル数/式(2)の単位のモ
ル数)が7/10以上であることを特徴とする請求項1
〜2記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項4】前記ポリオルガノシルセスキオキサン化合
物(C)に含まれる全R及びR’中、水酸基及び/又は
アルコキシル基の割合がモル比で10%未満であること
を特徴とする請求項1〜3記載の難燃性熱可塑性樹脂組
成物。 - 【請求項5】前記遷移金属化合物(D)が、Ti,Z
r,V,Cr,Mo,W,Zn,Fe,Nb,Taから
選ばれる酸化物または硼化物であることを特徴とする請
求項1記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項6】更に、(E)グラフト共重合体及びオレフ
ィン系樹脂よりなる群から選ばれる軟質樹脂の少なくと
も1種を、(A)と(B)の合計量100部に対し、1
〜15重量部添加してなる請求項1及び2記載の難燃性
熱可塑性樹脂組成物。
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JP33512798A JP2000159995A (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
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