JP2000159172A - バイクなどの風防の調節装置 - Google Patents
バイクなどの風防の調節装置Info
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Abstract
クなどに容易に取り付けることができる風防の調節装置
を提供する。 【解決手段】 バイクなどの車体に固定するガイドレー
ル4と、車体に対して基部が回動自在に設けられ、先端
部が風防1の両側に回動自在に支持する左右一対のリン
ク2、2と、ガイドレール4に摺動自在に設けたキャリ
アプレート5と、そのキャリアプレート5を往復駆動す
るためのケーブル6、7と、ケーブルを往復駆動するモ
ータ駆動のケーブル駆動機構8とを備えたバイクなどの
風防の調節装置A。ガイドレール4とケーブル駆動機構
8の間では、ケーブル6、7は可撓性を有する導管9、
10によって摺動自在に案内される。
Description
ク・オートバイ)、自転車、水上バイク、雪上バイクな
どの風防の調節装置に関する。
タイプの乗り物では、前方からの風を避けるために風防
を使用しているものがある。このような乗り物では、通
常の運転では運転者は楽なように体を起こしており、高
速運転では風圧を避けるために前傾姿勢をとる。そのた
め従来、運転者の姿勢に応じて、通常の運転では運転者
を充分に保護するために風防の前方からの投影面積を大
きくすると共に、高速運転では空気抵抗を少なくするた
めに投影面積を小さくしうる風防調節装置が提案されて
いる。このような風防調節装置には、風防を斜め上下方
向にスライド自在に支持し、モータ駆動で昇降させるス
ライドタイプの装置と、風防をヒンジやリンクなどで回
動自在に支持し、傾斜角度を調節するチルトタイプの装
置とがある。
4887号公報に示されるウインドスクリーン装置があ
る。このものは図5に示すように、ウインドスクリーン
(風防)102の下半分両側縁を昇降自在に支持するス
クリーンガイド103と、そのスクリーンガイドの背面
下部中央に縦方向に設けたラック104と、そのラック
と噛み合う駆動ギヤ105と、その駆動ギヤを往復回転
駆動する減速機およびモータMとを備えている。このも
のは運転状況に応じて、モータMを回転させ、駆動ギヤ
105と噛み合うラック104を昇降駆動し、ウインド
スクリーン102をスライド昇降させることができる。
は、図6に示すように、いわゆるXリンク107とクラ
ンク機構108とを組み合わせて風防を昇降駆動する装
置が示されている。Xリンク107は、それぞれ下端が
車体側に回動自在に連結され、中心部同士がピン109
によって回動自在に連結された2本のリンク110、1
11を有する。リンク110、111の上端には、ウイ
ンドスクリーン102に取り付けられる横バー112が
スライド自在に取り付けられている。ピン109はガイ
ド113によってガイドされている。クランク機構10
8はモータによって回転駆動される偏心円板114と、
その偏心円板114と前記のピン109とを連結するク
ランク115とからなる。
7−359859号公報の位置調節装置がある。このも
のは図7に示すように、風防116の左右端をそれぞれ
2本のリンク117、118を介して車体側に取り付け
ている。リンク117、118は車体および風防116
と共に、いわゆる4点リンク機構を構成している。また
下側の左右のリンク117同士は軸119で連結されて
おり、その軸はウオーム・アンド・ギヤ120を介して
シャフト121と連結され、そのシャフトは減速機およ
びモータMに連結されている。
風防116を手動で上下に往復傾動させることができ、
風防を上方へ動かすときに軸119およびリンク11
7、118が反時計回りに回転する。逆に、モータMに
より軸119を介してリンク117、118を回動させ
て、風防116の傾斜角度を自由に調節することができ
る。
も、モータ駆動にする場合は、モータMや減速機、伝導
機構などを風防の直下に配置させるため、バイクのヘッ
ドライト類との干渉を避ける工夫が必要である。そのた
め設計が難しくなり、機種ごとに異なる伝導機構を準備
する必要がある。また、モータ駆動でなくても、遠隔操
作の場合は、駆動機構とヘッドライトなどの干渉が問題
となる。
装置は、傾斜角度自体は変化しないので、風防を下降さ
せた場合でも風の抵抗をそれほど小さくすることができ
ない。また、風防の実面積が小さくなるため、前傾姿勢
をとっている運転者を充分に風から防ぐことができな
い。
を下方に移動して傾斜角度を小さくする場合、リンクを
時計方向に回転させるので、風防全体が後方に移動す
る。そのため、前傾姿勢をとる運転者の邪魔になりがち
である。またウオーム・アンド・ギヤ120のガタがそ
のまま風防116の先端のガタになる。
た駆動機構を風防から離れた位置に配置することがで
き、それにより設置が容易で、機種による共用化が容易
なバイクなどの風防の調節装置を提供することを技術課
題としている。さらに本発明は風防の傾斜角度を変化さ
せることができ、しかも傾斜させるときでも風防がそれ
ほど後方に移動しないバイクなどの風防の調節装置を提
供することを技術課題としている。
防の調節装置は、バイクなどに固定されるガイド部材
と、前記ガイド部材に対して往復移動自在に設けられ、
風防を回動自在に支持するスライダと、前記スライダを
往復駆動するための駆動機構とを備えており、前記駆動
機構が、スライダに連結され、スライダの往復の移動方
向に沿って張設される実質的に2本のケーブルと、それ
らのケーブルを交互に引き操作するケーブル駆動機構
と、ガイド部材とケーブル駆動機構との間でケーブルを
案内する手段とを備えていることを特徴としている。
する手段は、可撓性を有する導管とするのが好ましい。
またケーブル駆動機構は、モータと、そのモータの回転
により2本のケーブルを交互に巻き取るドラムとを備え
ているものが好ましい。また前記風防の下部を前記スラ
イダにより回動自在に支持させると共に、風防の上部を
リンクの一端に回動自在に連結し、そのリンクの他端を
車体ないしガイド部材によって回動自在に支持するよう
にしてもよい。
を駆動する駆動機構を、スライダに連結され、スライダ
の往復の移動方向に沿って張設される実質的に2本のケ
ーブルと、それらのケーブルを交互に引き操作するモー
タ駆動のケーブル駆動機構と、ガイド部材とケーブル駆
動機構との間でケーブルを案内する手段とから構成して
いるので、ケーブルを介して駆動力がスライダに伝達さ
れる。そしてスライダがガイド部材に沿って移動するの
で、風防が昇降したり、傾動したりする。このような調
節装置では、ケーブル駆動機構がヘッドライト類などの
風防回りの機器との干渉を避けて、ガイド部材や風防か
ら離れた位置に配置することができる。それにより、設
計が容易になり、種々の形態のオートバイなどに同一の
調節装置を共用化させやすい。
性を有する導管とするときは、ケーブル駆動機構の配置
を一層自由に設定できる。
構を、モータと、そのモータの回転により2本のケーブ
ルを交互に巻き取るドラムとから構成する場合は、モー
タの正転および逆転により、スライダがガイドに沿って
往復移動する。それにより、運転者がモータのスイッチ
を操作するだけで、風防の位置ないし角度を調節するこ
とができる。
連結し、風防の上部を所定のリンクで支持する調節装置
においては、ケーブル駆動機構によりケーブルを操作し
てスライダをガイド部材に沿ってリンクに近づくように
移動させると、リンクが回動する。したがって風防の下
部はリンク側に移動すると共に、上部はガイド部材から
離れるように移動する。そのため、風防は車体の前方へ
の投影面積が大きくなりながら、傾斜角度が大きくな
る。逆にスライダをリンクから離れるように移動させる
と、リンクが反対方向に回動し、風防はガイド部材に近
づくように傾動する。それにより、風防はいくらか前方
に移動しながら傾斜角度が小さくなる。
勢が通常の状態では、下部を後退させながら傾斜角度が
大きくなるように立ち上げることができ、運転者が前傾
姿勢をとるときは、下部を前方へ移動させながら傾斜角
度が小さくなるように寝かせることができる。そのた
め、運転者の風からの保護を充分に達成しながら、運転
者の姿勢に応じた空気抵抗の減少を達成でき、しかも前
傾姿勢などの運転姿勢を取りやすい利点がある。
の風防の調節装置の実施の形態を説明する。図1は本発
明の調節装置の一実施形態を示す斜視図、図2は図1の
調節装置の要部正面図、図3は図2のIII-III 線断面
図、図4は図3におけるケーブル駆動機構の要部断面側
面図である。
の間に介在される左右一対のリンク2、2と、風防1の
下部を斜め上下方向にガイドするためのスライドガイド
機構3とを有する。スライドガイド機構3は車体に取り
付けられるガイドレール4と、そのガイドレール4に沿
って移動する摺動するキャリアプレート(スライダ)5
とを有する。さらにこの実施形態では、キャリアプレー
ト5を上下に往復駆動するためのケーブル6、7と、そ
れらのケーブル6、7を操作するためのモータ駆動のケ
ーブル駆動機構8とを備えている。ガイドレール4とケ
ーブル駆動機構8はケーブルを案内する導管9、10に
よって連結されている。
方向の軸心S1回りに回動自在に連結されており、上端
は風防1の縦方向における中間部で左右端に同じく水平
方向の軸心S2回りに回動自在に取り付けられている。
リンク2は金属板や合成樹脂板によって構成しうる。リ
ンク2の回動範囲は、ガイドレール4にほぼ沿った傾き
の傾倒位置P1と、ガイドレールに対してほぼ直角に立
ち上がり、さらにいくらか後方まで傾いた立ち上がり位
置P2との間である。
示すように、金属板を断面C字状に折り曲げた本体4a
と、その上下端に固定したブラケット4b、4cとから
なる。ブラケットも金属板をプレス成形するなどにより
製造しうる。上側のブラケット4bには2本のケーブル
6、7をガイドレールに沿った方向から横向きに方向転
換するためののケーブルガイド12が取り付けられてい
る。ケーブルガイド12はブラケット4bに取り付ける
ための取付部と、上昇用および下降用の2本のケーブル
6、7と摺接する円弧状のガイド部13、14と、導管
9、10の端部を取り付ける導管取付部15とを備えて
いる。ケーブルガイド12は合成樹脂などで製造しう
る。ガイドレール4の取りつけ角度は風防1の傾倒位置
J1の角度に合わせるが、通常は水平面に対して30〜
40度程度である。
ブル7を反転させるように摺動自在に案内する半円状の
反転ガイド17が取り付けられている。なおインサート
成形により一体に設けてもよいし、プーリを使用しても
よい。さらに上下のブラケット4b、4cには、キャリ
アプレート5の上昇端および下降端を検出するためのリ
ミットスイッチLS1、LS2が取り付けられている。
なお上下のブラケット4b、4cは、キャリアプレート
5の上昇端および下降端を定めるストッパを兼ねるよう
にしてもよい。
り付け用の立ち上がり部5aを両側に備えた金属板であ
る(図1参照)。風防1の下端近辺の中央部は、それら
の立ち上がり部5aに対してピンなどで回動自在に支持
される。図2の実施形態では、キャリアプレート5の右
側の部分に上下に突出させた支持部5bを備え、それら
の支持部の裏側に、上下一対のガイドローラ18が軸1
9により回転自在に取り付けられている。ガイドローラ
18は図3に示すように、ガイドレール4の本体4a内
を転動する寸法にしている。なおガイドローラ18に代
えてスライドシューを採用することもできる。
5の左側の裏面には、ケーブル6、7のケーブルエンド
6a、7aを係止するための係止部20が突出してい
る。係止部20は合成樹脂製であり、キャリアプレート
を構成する金属板にインサート成形により一体成形した
り、金属板に合成樹脂製の係止部を後ばめしている。係
止部20は箱状の形態を有し、内部にケーブルエンド6
a、7aを収容する空洞20aを備えている。また上下
の端壁には、ケーブルを通す溝20bが、形成されてい
る。さらにこの実施形態では、係止部20の側壁にリミ
ットスイッチLS1、LS2を作動させる傾斜面20c
が設けられており、いわゆるドッグを兼ねている。
20に係止され、上方に延び、ケーブルガイド12によ
って横向きに向きを変えた上で、導管9に通されてい
る。下降用のケーブル7は、一端が係止部20に係止さ
れ、下向きに延び、反転ガイド17で上向きに向きを変
え、さらにケーブルガイド12によって横向きに向きを
変えた上で、導管10に通されている。
4に示すように、モータMと、減速機Gと、ドラム22
とを備えている。減速機Gはたとえばモータの出力軸に
連結されるウオーム減速機(第1減速機)G1と、その
出力軸23に連結されるリング遊星歯車減速機(第2減
速機)G2からなる多段式の減速機などが用いられる
が、減速機なしに直接モータMからドラム22に接続し
てもよい。ドラム22の周囲にはケーブル6、7を巻き
取るための溝が形成され、ケーブルエンド6a、7aを
係止するための空所24が設けられている。ドラム22
を覆うカバー25には、ケーブルの張力調節用のバネ2
6を介して導管9、10が連結されている。片側の導管
9には、取り付け長さ調節用のネジ部材27が設けられ
ている。
には、プルコントロールケーブルの内索および導管を使
用することができる。それらは可撓性が高いので、配索
の自由度が高く、好ましい。ケーブル6、7は図2のよ
うにドラム22に対して逆方向から巻きつけており、ド
ラム22を一方向に回転させると、一方のケーブルを巻
き取ると共に、他方のケーブルを送り出すようにしてい
る。
は、図1に示すように、キャリアプレート5が下降して
いるときは、風防1も下降し、かつ、水平面に対する傾
斜角度が小さくなっている(J1)。この状態からケー
ブル駆動機構8のモータMを一方向に回転させ、上昇用
のケーブル6をドラム22に巻き取り、下降用のケーブ
ル7をドラムから送り出すと、それらのケーブルで構成
されるループが一方向に循環し、ケーブル6、7の他端
が係止されているキャリアプレート5がガイドレール4
に沿って上昇する(矢印K)。
れている風防1の下部もガイドレール4に沿って上昇す
る。そのとき左右のリンク2、2は中心軸S1回りに時
計方向に回転し、風防1の上部をガイドレール4から離
す方向に押し上げる。それにより、風防の傾斜角度が大
きくなる。
の回動中心S1、S2を結ぶ直線がガイドレール4に対
してほぼ直角になったとき、最も傾斜角度が大きくな
り、それを超えるといくらか傾斜角度が小さくなる(想
像線J2参照)。そしてキャリアプレート5が上側のリ
ミットスイッチLS1を作動させたとき、モータMが停
止する。
状態からモータMを逆方向に回転させると、ケーブル
6、7のループが逆向きに循環し、キャリアプレート5
がガイドレール4に沿って下降し、リミットスイッチL
S2の作動で停止する。それにより風防1は下降しなが
ら傾斜角度が小さくなる。このようにこの調節装置Aで
は、風防1の昇降動作と傾動動作とを同時に行うことが
できる。
端または下降端で停止させるが、キャリアプレート5を
ガイドレール4の途中で停止させてもよい。どの位置で
キャリアプレート5を停止させる場合でも、バネ(図2
の符号26)の作用でケーブル6、7に適切な張力が加
わっており、ウオーム減速機G1の逆転防止作用でドラ
ム22の回転が拘束されるので、風防1に加わる外力
(たとえば風圧)に対して抵抗することができる。ま
た、ウオームホイールとウオームのガタないしバックラ
ッシュは、リング遊星歯車減速機G2で減速されるの
で、風防1にはほとんどガタが生じない。
および下降端でガイドレール4のブラケット4b、4c
に当接させる場合は、一層、ガタが少なく、外力に対す
る抵抗力が大きくなる。すなわち本実施形態では、キャ
リアプレート5を上昇させると、前述のように上昇端の
いくらか前で風防1の傾斜角度が一旦大きくなり、上昇
端で傾斜角度がいくらか小さくなる。そのため、上昇端
で風防1に押しつける力が加わっても、キャリアプレー
ト4には上向きの力となって伝わる。また下降端におい
ても、風防を倒そうとする力はキャリアプレートを下降
させる力となって伝わる。したがって上昇端および下降
端では、風防1に対する力に充分に対抗することができ
る。
キャリアプレート5からなるスライドガイド機構3と、
モータMや減速機Gなどの駆動機構(本実施形態ではケ
ーブル駆動機構8)とがケーブル6、7および導管9、
10によって連結されている。そのためモータMや減速
機Gなどの駆動機構の位置を比較的自由に設定すること
ができ、たとえばヘッドライトなどを避けて、適切な位
置に配置することができる。その場合、ケーブル6、7
や導管9、10はヘッドライトなどを廻り込んで配索す
ることができる。
モータを用いることを限定していない。そのため、たと
えば手動で直接風防を昇降・傾動させるもの、あるいは
手動操作でクランクハンドルなどを回転させ、ケーブル
を介してスライダを昇降させたりするものも範囲に入
る。その場合も風防の角度あるいは昇降を遠隔的に操作
することができ、リンクを有するものでは、風防を前進
させながら同時にその傾斜角度を小さくすることができ
る。なお、風防はスライダに固定することもでき、その
場合は風防はガイド部材に沿って単に昇降するだけで傾
動しない。またスライダを水平方向に往復移動自在とす
ると共に、風防の上部を別個のスライド・ガイド機構で
上下にスライド自在に支持する場合は、リンクを用いず
に風防の傾動操作を行うことができる。
斜視図である。
面図である。
ある。
である。
斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 バイクなどに固定されるガイド部材と、
前記ガイド部材に対して往復移動自在に設けられ、風防
を回動自在に支持するスライダと、前記スライダを往復
駆動するための駆動機構とを備えており、前記駆動機構
が、スライダに連結され、スライダの往復の移動方向に
沿って張設される実質的に2本のケーブルと、それらの
ケーブルを交互に引き操作するケーブル駆動機構と、ガ
イド部材とケーブル駆動機構との間でケーブルを案内す
る手段とを備えている、バイクなどの風防の調節装置。 - 【請求項2】 前記ケーブルを案内する手段が、可撓性
を有する導管である請求項1記載の調節装置。 - 【請求項3】 前記ケーブル駆動機構が、モータと、そ
のモータの回転により2本のケーブルを交互に巻き取る
ドラムとを備えている請求項2記載の調節装置。 - 【請求項4】 前記風防の下部が前記スライダにより回
動自在に支持されると共に、風防の上部がリンクの一端
に回動自在に連結され、そのリンクの他端が車体ないし
ガイド部材によって回動自在に支持されている請求項
1、2または3記載の調節装置。
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