JP2000156091A - 複数のメモリセルを有するメモリ装置 - Google Patents
複数のメモリセルを有するメモリ装置Info
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Abstract
メモリ装置を提供する。 【解決手段】 センスアンプに2つのビット線対が配属
されており、それぞれ1つずつ短絡素子が第1のビット
線対の一方のビット線と第2のビット線対の一方のビッ
ト線とを接続しており、第1のビット線対を介して基準
信号がセンスアンプへ印加され、同時に第2のビット線
対を介して読み出し信号がセンスアンプへ印加される。
Description
も1つの強誘電性のメモリキャパシタと選択トランジス
タとを有しており、ワード線とビット線対とを介して駆
動され、センスアンプでビット線対を介して基準セル対
から得られた基準信号と読み出し信号とを比較可能であ
る、複数のメモリセルを有するメモリ装置に関する。
スバリウム、タンタル酸ストロンチウムビスマスSB
T、またはジルコン酸チタン酸鉛PZTから成る強誘電
体を用いて不揮発性メモリ装置を構成することができ
る。このようなメモリ装置では、個々のメモリセルはそ
れぞれ1つの選択トランジスタとメモリキャパシタとか
ら成っており、メモリキャパシタはSBTまたはPZT
から成る強誘電体を備えているいわゆる“1T/1Cセ
ルコンセプト”が行われている。この1T/1Cセルコ
ンセプトでは基本的に従来のDRAM(ダイナミックな
書き込み/読み出しメモリ)と同様のメモリ密度を達成
することができる。
eRAMメモリセルを有するメモリセルの読み出し時に
は、本来の情報をメモリセルから読み出す前にまず基準
電圧を形成しなければならない。これは基準メモリセル
対の読み出しにより行うことができる。基準電圧が基準
メモリセル対から得られた後にはじめて本来のメモリセ
ルが読み出され、このメモリセルから得られた読み出し
信号が予め形成された基準電圧とセンスアンプ内で比較
されて評価される。
しサイクルには基準電圧と本来の読み出し信号とが時間
的に連続して発生されるので、比較的長い時間がかか
る。従来はどのようにすればこの比較的長い持続時間を
最小限にまで短縮することができるかという考察は存在
しなかった。
ルすなわち強誘電性メモリセルから成るメモリセル装置
の読み出しの際にはDRAMの読み出しと同様の手法が
用いられてきたことによっている。読み出すべきメモリ
セルは例えばSBTまたはPZTから成る強誘電体を有
するメモリキャパシタを備えており、メモリセルの選択
トランジスタを介してビット線に接続されている。キャ
パシタンスの比のためにビット線上には数100mVの
オーダの利用信号が生じる。比較的小さなこの利用信号
はセンスアンプ内で完全な論理レベルまで増幅される。
ただしこのためにセンスアンプは基準電圧を必要とし、
この基準電圧は有利には論理0および論理1をメモリセ
ルから読み出す際にそれぞれ得られる電圧の平均値であ
る。基準電圧はビット線対上で相反する情報すなわち0
および1を含む2つの基準セルが読み出されることによ
り形成される。ビット線対を接続する短絡により、予め
得られた2つの読み出し信号の算術平均値が得られる。
このようにして形成された平均値を有する基準信号は、
2つのビット線のうち一方ではそのままにされ、他方の
ビット線で読み出すべきメモリセルが活性化される。セ
ンスアンプで読み出された電圧と基準電圧とが比較さ
れ、次に完全な論理レベルまで増幅される。
なアクセスサイクルを有する既存の強誘電性メモリ装置
におけるセンスアンプのコンセプトを説明する。図4に
は強誘電性のメモリキャパシタCferroと選択トランジ
スタTGとから成るメモリセルが示されている。ここで
は選択トランジスタTGのソースおよびドレインはビッ
ト線BLに接続されており、選択トランジスタTGのゲ
ートはワード線WLに接続されている。強誘電性のメモ
リキャパシタCferroは選択トランジスタTGのソース
およびドレインと共通のプレート電圧PLとの間に存在
している。
に対応する参照番号ないし符号により同じタイプのメモ
リセルが示されている。
示されている。このメモリ装置はシリアルのアクセスサ
イクルのための一般的なセンスアンプのコンセプトを有
している。この従来のメモリ装置では、ビット線対BL
<0>およびbBL<0>が選択トランジスタSを介し
てセンスアンプSA<0> に接続されており、BL<
1>およびbBL<1>が選択トランジスタSを介して
センスアンプSA <1>に接続されている。重要なの
は既存のこのメモリ装置では基準セルRと読み出すべき
セルLとがそれぞれ電気的に同じビット線対BL<0>
およびbBL<0>、またはBL<1>およびbBL<
1>に接続されている点である。これにより基準セルR
を介してただ1つの基準電圧の連続的な形成と、続いて
メモリセルLの読み出しとが可能になる。
セルLの読み出しとを次に図6に即して詳細に説明す
る。
スキャン信号またはストロボ信号の負のエッジによって
開始される。その後続いて基準電圧refの形成が時間
範囲A内で行われる。このためにまず例えば2つのビッ
ト線BL<0>およびbBL<0>が0Vまで放電され
る(図6の“pre”過程を参照)。続いて基準ワード
線REFWL<03>、REFWL<12>とビット線
BL<0>およびbBL<0>との間のインタフェース
における2つの基準セルRが反転した情報によって読み
出され、これにより信号“ref”が生じる。次に2つ
のビット線BL<0>およびbBL<0>を短絡トラン
ジスタSGを介して短絡させることにより、基準セルR
の基準電圧の算術平均値が形成される(図6の時間範囲
“short”参照)。前述の短絡トランジスタは短絡
線路SHT<0>またはSHT<1>を介して駆動制御
される。
すなわち例えばビット線BL<0>が0Vまで放電され
る(図6の時間範囲“prered”参照)。その後メ
モリセルが読み出される(図6の時間範囲“read”
参照)。
に、読み出すべきメモリセルLのメモリ内容に応じて基
準電圧よりも小さいか、または大きい電圧が印加され
る。時間C中の続く増幅過程においてはこの小さな電圧
が完全な論理レベルまで増幅される(時間範囲“sen
se”参照)。
ルの開始後ほぼ60nsで、読み出された情報がデータ
線路LDQ<0>、bLDQ<0>上で更なる処理のた
めに使用可能となる。続いて情報の基準セルRへのライ
ティングバックが行われ(時間範囲“write ba
ck”参照)、時間範囲D中に静止状態へ戻る。
タSが示されている。このトランジスタは制御線路MU
X<0>、MUX<1>を介して駆動可能であり、個々
のビット線BL<0>、bBL<0>、BL<1>、b
BL<1>はセンスアンプSA<0>、SA<1>に接
続されている。メモリセルLはそれぞれビット線BL<
0>、bBL<0>、BL<1>、bBL<1>のイン
タフェースでワード線ビット線WL<0>、WL<1
>、WL<2>、WL<3>、...WL<0+n*4
>、WL<1+n*4>、WL<2+n*4>、WL<
3+n*4>に接続されている。メモリセルLはこの場
合セルフィールドを形成しており、このことは図5に概
略的に示されている。
指しサイクルの時間が著しく低減されるメモリ装置を提
供することである。
に2つのビット線対が配属されており、それぞれ1つず
つ短絡素子が第1のビット線対の一方のビット線と、第
2のビット線対の一方のビット線とを接続しており、第
1のビット線対を介して基準信号がセンスアンプへ印加
され、同時に第2のビット線対を介して読み出し信号が
センスアンプへ印加される構成により解決される。
セプトを比較的わずかに回路技術的に変更することによ
ってメモリセルの読み出しアクセスをほぼ30%低減す
ることができる。このことを以下に詳細に説明する。変
更は基本的には、短絡素子すなわち上述のトランジスタ
SGを介して、隣接するビット線同士ではなく1つ置い
たビット線同士を相互に接続する点にある。したがって
短絡素子はそれぞれ1つ置きにビット線を相互接続す
る。この短絡素子は有利にはセルフィールドのセンスア
ンプに対向する端部に配置される。なぜならこの個所で
は回路のレイアウトにおいて隣接するビット線のクロス
オーバーが容易に実現できるからである。利用されるビ
ット線対を並列に配置することにより、それぞれ活性の
メモリセルおよび基準セルがメモリセルフィールドの同
じブロック内で比較的密に並ぶ。このことは障害耐性に
プラスに作用する。読み出し信号および基準信号は選択
トランジスタSを介してそれぞれのセンスアンプの入力
側に接続されている。選択トランジスタを使用すること
により同時に、必要なセンスアンプの数ひいてはセンス
アンプに必要な半導体チップの表面積が1/2となる。
対のビット線はイニシャライズトランジスタを介して相
互接続されている。この実施形態では2つの制御線路は
もはやプリチャージのためにではなく、2つのビット線
の短絡のために使用される。
線には別個に駆動可能なビット線選択トランジスタが設
けられている。このためビット線対のビット線選択トラ
ンジスタを全て個別に駆動することができる。その際に
短絡素子は隣接するビット線ではなく、1つ置きのビッ
ト線を相互に接続する。
では図4〜図6のそれぞれ対応する構成素子と同じ参照
番号を使用している。これらの構成素子については個々
には説明しない。
されている。ここでは図5の既存のメモリ装置とは異な
り、電界効果トランジスタの形の短絡素子SG’は隣接
するビット線ではなく1つ置きのビット線を相互に接続
している。このことはビット線BL<0>、BL<1>
またはbBL<0>、bBL<1>によって示されてい
る。さらにこの場合2つの制御線路INIT<0>、I
NIT<1>はプリチャージに使用されるのではなく、
2つのビット線BL<0>、BL<1>またはbBL<
0>、bBL<1>の短絡に用いられる。有利には短絡
素子SG’はそれぞれ1つ置きのビット線を相互接続し
ており、セルフィールドのセンスアンプSAに対向する
端部側に配置されている。これはこの個所であれば回路
のレイアウトにおいて隣接するビット線のクロスオーバ
ーが容易に実現できるからである。利用されるビット線
対を並列に配置することにより、それぞれ活性のメモリ
セルLおよび基準セルRがメモリセルフィールドの同じ
ブロック内で比較的密に並ぶ。このことは障害耐性にプ
ラスに作用する。読み出し信号および基準信号は選択ト
ランジスタSを介してセンスアンプSA<01>の入力
側に接続されている。選択トランジスタSを使用するこ
とにより同時に、必要なセンスアンプSAの数ひいては
センスアンプに必要な半導体チップの表面積が1/2と
なる。
スにかかる時間を著しく短縮することができる。共通の
センスアンプSA<01>は制御線路MUXA、MUX
Bに接続されている4つの選択トランジスタSを介し
て、2つのビット線対BL<0>、BL<1>、または
bBL<0>、bBL<1>に接続されている。例えば
ワード線WL<0>の交点のメモリセルLがビット線B
L<0>によって読み出される場合、基準信号を得るに
はワード線bREFWLとビット線bBL<0>との交
点の基準セルR、およびワード線bREFWLとbBL
<1>との交点の基準セルRが使用される。読み出すべ
きビット線の放電(“precharge”)は線路P
RE<0>上の信号によって行われ、基準ビット線の放
電は線路PRE<0>、PRE<1>、INIT<0>
上の信号によって行われる。線路INIT<1>上の信
号はこの場合は不活性のままである。
<1>との交点のメモリセルLが読み出される場合、読
み出すべきビット線の放電(“precharge”)
は線路PRE<1>および線路INIT<1>上の信号
によって行われ、基準ビット線の放電は線路PRE<1
>およびbSHT上の信号によって行われる。換言すれ
ば、ここでは短絡線路bSHTの短絡素子SG’は基準
ビット線の放電のためにも用いられ、これにより付加的
な制御線路を節約することができる。
応する読み出しサイクルの信号特性が示されている。こ
の読み出しサイクルは再びt=10nsでSTB信号の
負のエッジによって開始される。基準電圧の形成(図6
の時間範囲A)とメモリセルの読み出し(図6の時間範
囲B)とは同時に、導電接続されていないビット線対に
おいて開始される。ビット線bBL<0>およびbBL
<1>が0Vまで放電され(時間範囲“pre”参
照)、続いて2つの基準セルRが反転した情報によって
読み出される(時間範囲“ref”参照)。次に2つの
ビット線を短絡素子SG’を用いて短絡線路bSHTを
介して短絡させることにより、算術平均値が形成される
(時間範囲“short”参照)。
が0Vまで放電される(時間範囲“prered”参
照)。その後メモリセルLが読み出される(時間範囲
“read”参照)。その後2つのスイッチングトラン
ジスタSを介して線路MUXAにより読み出し信号がビ
ット線BL<0>へ切り換えられ、一方で基準信号がビ
ット線bBL<1>およびセンスアンプSA<01>へ
送出される。センスアンプSA<01>は時間範囲C中
に差信号を増幅する(図2の“sense”参照)。ほ
ぼt=50nsすなわち読み出しサイクルの開始後ほぼ
40nsで、読み出された情報がデータ線路LDQ<0
1>、bLDQ<01>上で更なる処理のために使用可
能となる。続いて情報が基準メモリセルRへライティン
グバックされ(時間範囲“write back”参
照)、静止状態へ戻る(図2の時間範囲Dを参照)。
タを準備するのにかかる時間は約60nsから約40n
sまで低減される。この場合低減されたアクセス時間は
ちょうど読み出すべきビット線のプリチャージ(“pr
ered”とメモリセルの読み出し(“read”)の
ための時間に相当する。
してみれば直ちにわかる。図6に比べて本発明のメモリ
装置では時間範囲“B”が節約されており、このことが
メモリ装置の読み出し時間の著しい低減を意味してい
る。読み出し時間の低減に必要な付加的な回路コストは
実質的には無視できるものであり、このことは図1の実
施例と図5の従来のメモリ装置とを比較することによっ
て明らかである。この場合特に本発明のメモリ装置では
センスアンプの数が1/2になることに注意されたい。
このことは別のスイッチングトランジスタにかかる付加
的なコストにより容易に埋め合わされる。
が示されている。2つのビット線対BL<0>、bBL
<0>またはBL<1>、bBL<1>のスイッチング
トランジスタSは全て個別に駆動され、短絡線路SHT
ないしbSHTの短絡素子SG’は隣接するビット線
(図5を参照)ではなく、1つ置きのビット線を相互に
接続する。これは図1の実施例と同様である。図3の実
施例においても図1の実施例と同様に共通のセンスアン
プSA<01>は制御線路MUX<0>、bMUX<0
>、MUX<1>、bMUX<1>によって駆動される
4つのスイッチングトランジスタSを介して、2つのビ
ット線対BL<0>、bBL<0>、ないしBL<1
>、bBL<1>に接続されている。
<0>との交点のメモリセルLが読み出される場合も、
図1の実施例に対し上述の図2に即して説明されたのと
同様の手段で行われる。
は約40nsまで低減することができる。これは従来技
術(図5を参照)に比べて約1/3の時間利得を意味し
ている。
示す図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 それぞれ少なくとも1つの強誘電性のメ
モリキャパシタ(Cferro)と選択トランジスタ(T
G)とを有しており、 ワード線(WL<0>、WL<1>、...)とビット
線対(BL<0>、bBL<0>、BL<1>、bBL
<1>)とを介して駆動され、 センスアンプ(SA<1>)でビット線対を介して基準
セル対(R)から得られた基準信号と読み出し信号とを
比較可能である、複数のメモリセル(L)を有するメモ
リ装置において、 センスアンプ(SA<1>)に2つのビット線対(BL
<0>、bBL<0>;BL<1>、bBL<1>)が
配属されており、それぞれ1つずつ短絡素子(SG’)
が第1のビット線対の一方のビット線と第2のビット線
対の一方のビット線とを接続しており、 第1のビット線対(BL<0>、bBL<0>)を介し
て基準信号がセンスアンプ(SA<1>)へ印加され、
同時に第2のビット線対(BL<1>、bBL<1>)
を介して読み出し信号がセンスアンプ(SA<1>)へ
印加される、ことを特徴とする複数のメモリセルを有す
るメモリ装置。 - 【請求項2】 短絡素子(SG’)はセンスアンプ(S
A<1>)に対向する端部でビット線(BL<0>、b
B<0>、BL<1>、bBL<1>)に配置されてい
る、請求項1記載のメモリ装置。 - 【請求項3】 隣接する2つのビット線対(BL<0
>、bBL<0>;BL<1>、bBL<1>)のうち
第1のビット線対の一方のビット線が第2のビット線対
の一方のビット線とともにセンスアンプに接続されてい
る、請求項1または2記載のメモリ装置。 - 【請求項4】 各ビット線対のビット線はイニシャライ
ズトランジスタ(SG)を介して相互接続されている、
請求項3記載のメモリ装置。 - 【請求項5】 各ビット線に、個別に駆動可能なビット
線スイッチングトランジスタが設けられている、請求項
1から4までのいずれか1項記載のメモリ装置。
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