JP2000155013A - 形状測定器 - Google Patents

形状測定器

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JP2000155013A
JP2000155013A JP10331639A JP33163998A JP2000155013A JP 2000155013 A JP2000155013 A JP 2000155013A JP 10331639 A JP10331639 A JP 10331639A JP 33163998 A JP33163998 A JP 33163998A JP 2000155013 A JP2000155013 A JP 2000155013A
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雄二 秋柴
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雅彦 秋山
Kazunori Iwane
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定対象物を高精度で測定することができる
とともに操作性の良好な形状測定器を提供することであ
る。 【解決手段】 筐体10内に投光部20および受光部3
0が設けられる。投光部20は発光ダイオード21、拡
散板22、円形の開口部を有する絞り23、投光レンズ
24および投光ミラー25を含む。受光部30は第1の
レンズ32、受光ミラー33、円形の開口部を有する絞
り36、第2のレンズ37およびCCD38を含む。投
光部20と受光部30との間にステージ40により測定
台41が配置されている。測定台41の支持面42は受
光部30の第1のレンズ32の光軸に対して垂直に設定
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の形状を測定
する形状測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、物体の各部の長さ、角度、距
離、形状等を測定するために形状測定器が用いられてい
る。図12はパーソナルコンピュータを用いた従来の形
状測定器を示すブロック図である。
【0003】図12の形状測定器は、撮像素子としてC
CD(電荷結合素子)を用いたカメラ100、光源11
0、パーソナルコンピュータ120およびモニタ130
により構成される。カメラ100には、レンズ101が
装着される。カメラ100は、支持台(図示せず)に固
定される。
【0004】測定対象物300は、カメラ100と光源
110との間でステージ(図示せず)上に載置される。
光源110からの光が測定対象物300に照射され、測
定対象物300の影がカメラ100により撮像される。
カメラ100には絞り調整つまみが設けられ、この絞り
調整つまみで絞り径を調整することにより受光量が調整
される。
【0005】カメラ100により得られた画像信号は、
パーソナルコンピュータ120に与えられる。パーソナ
ルコンピュータ120には、インタフェースとして働く
画像取り込みボード121が装着される。画像取り込み
ボード121は、カメラ100から与えられた画像信号
を画像データとしてCPU(中央演算処理装置)、メモ
リ、外部記憶装置等からなる信号処理部122に与え
る。
【0006】信号処理部122は、画像データに基づい
て測定対象物300の各部の長さ、角度、距離等を算出
し、測定対象物300の画像および算出結果をモニタ1
30に表示させる。
【0007】図13は図12のカメラ100により撮像
される測定対象物の光量分布の一例を示す図である。図
13の横軸はCCDの画素位置であり、縦軸は光量であ
る。
【0008】図13に示すように、測定対象物300が
存在する領域では光量が低く、測定対象物300の周囲
の領域では光量が高くなる。光量分布におけるエッジe
1,e2は、測定対象物300の輪隔を表す。したがっ
て、光量分布におけるエッジe1,e2間の距離を算出
することにより、測定対象物300の寸法を測定するこ
とができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の形状測定
器において、測定精度を高めるためには、カメラ100
のCCDの画素(ピクセル)よりも小さい単位(以下、
サブピクセルと呼ぶ。)まで分解能を向上させる必要が
ある。CCDの出力値を所定の曲線で近似することによ
り、サブピクセルレベルの測定値を得ることができる。
しかしながら、従来の形状測定器においては、以下に示
す問題〜によりサブピクセルレベルの測定値を得る
ことが困難である。
【0010】従来の形状測定器では、測定対象物30
0に平行光を照射するため、およびカメラ100を光源
110に対して位置決めしやすくするために、光源11
0として発光ダイオード(LED)または蛍光灯を用い
た均一面照明が使用される。
【0011】図14は複数の発光ダイオードを用いた均
一面照明の平面図である。図14の均一面照明では、複
数の発光ダイオード112がアレイ状に配列され、それ
らの複数の発光ダイオード112上に拡散板113が配
置されている。これにより、複数の発光ダイオード11
2により発生された光が拡散板113により拡散され、
面光源が形成される。
【0012】図15は蛍光灯を用いた均一面照明の平面
図である。図15の均一面照明では、環状の蛍光灯11
4上に拡散板115が配置されている。これにより、蛍
光灯114により発生された光が拡散板115により拡
散され、面光源が形成される。
【0013】一方、白熱ランプを用いた光源も提案され
ている。図16は白熱ランプを用いた光源を示す図であ
る。図16の光源では、単一の白熱ランプ116により
発生された光が照明レンズ117により平行光にされ
る。それにより、測定対象物に平行光が照射される。
【0014】しかしながら、図14および図15の均一
面照明では、複数の発光ダイオード112または環状の
蛍光灯114を用いているので、発光面で光量を均一に
することが困難であり、光量むらが発生する。それによ
り、高い測定精度が得られない。
【0015】また、図14の均一面照明では、所定の発
光面積を得るために、多数の発光ダイオード112を使
用する必要がある。それにより、消費電流が大きくな
り、発熱が大きくなる。その結果、光学系の機械的な歪
みによる測定誤差が生じる。図15の均一面照明および
図16の光源においても、蛍光灯114および白熱ラン
プ116の消費電流が大きいため、同様に発熱による測
定誤差が生じる。
【0016】さらに、図15の均一面照明および図16
の光源では、蛍光灯114および白熱ランプ116の光
量が劣化するため、蛍光灯114または白熱ランプ11
6を頻繁に交換する必要が生じる。また、図15の均一
面照明および図16の光源では、光量むらが蛍光灯11
4ごとまたは白熱ランプ116ごとにばらつくため、蛍
光灯114または白熱ランプ116を交換するごとに、
基準の測定対象物を用いて測定値を補正する必要があ
る。このように、測定値を補正するためには、大がかり
な補正用のハードウエアおよびソフトウエアをパーソナ
ルコンピュータ120に設ける必要がある。
【0017】また、図15の均一面照明および図16の
光源では、蛍光灯114および白熱ランプ116が広い
波長帯域の光を含む白色光を発生するため、カメラ10
0のレンズ101として色収差を補正した高価なレンズ
を使用する必要がある。
【0018】さらに、図16の光源では、白熱ランプ1
16のフィラメント118が面状ではなく複雑な線状と
なっているので、フィラメント118の各部分の明るさ
が異なり、放射角度によって光量が異なる。
【0019】すなわち、図16において、フィラメント
118の一端部から出射された光L1、中央部から出射
された光L2および他端部から出射された光L3の光量
がそれぞれ異なる。この場合、これらの光L1,L2,
L3の焦点位置P0では、各点a,b,cの光量は互い
に等しくなる。しかし、焦点から外れた位置P1では、
各点a1,a2,a3の光量がそれぞれ異なり、各点b
1,b2,b3の光量がそれぞれ異なり、各点c1,c
2,c3の光量もそれぞれ異なる。
【0020】図17に示すように、光L1,L2,L3
の光量がそれぞれ異なると、焦点位置P0に測定対象物
が位置したときには、エッジ部分での光量分布が本来の
エッジ位置に関して対称となるが、焦点から外れた位置
P1,P2に測定対象物が位置したときには、エッジ部
分での光量分布が本来のエッジ位置に関して非対称とな
る。したがって、焦点位置P0に測定対象物が位置した
ときには、エッジ位置を正確に検出することができる
が、焦点から外れた位置P1,P2に測定対象物が位置
したときには、測定誤差が生じる。
【0021】上記のように、光源110の光量にばら
つきがあるため、カメラ100のCCDの画素位置によ
り受光量が異なる。したがって、サブピクセルレベルま
で測定精度を向上させるためには、CCDの各画素位置
で近似する曲線を補正する必要がある。このような補正
を行うための補正部を実現するためには大容量のメモリ
が必要となるので、補正部をカメラ100に内蔵させる
ことは困難である。補正部をパーソナルコンピュータ1
20に設ける場合、カメラ100および光源110から
なる測定部に互換性がなくなり、製造面での管理や故障
時の対策に問題がある。
【0022】また、上記の従来の形状測定器におい
て、カメラ100のCCDの感度、レンズ110等の光
学系の透過率、または光源110の明るさがばらつく
と、カメラ100により得られる受光量がばらつく。そ
のため、カメラ100に設けられた絞り調整つまみを用
いて絞り径を調整することにより、受光量のばらつきを
調整している。
【0023】しかしながら、絞り径を変えると、エッジ
部分での光量分布の傾きが変化する。図18に示すよう
に、エッジ部分での光量分布の傾きは、絞り径が大きく
なるほど急峻となり、絞り径が小さくなるほど緩やかに
なる。それにより、サブピクセルレベルでエッジ位置の
測定誤差が生じる。
【0024】また、上記の従来の形状測定器におい
て、厚みのある測定対象物を高精度で測定する場合に
は、測定対象物を支持するステージの支持面に対してカ
メラ100の光軸を垂直に設定する必要がある。この場
合、カメラ100およびレンズ101が一体になってい
るので、重量の重いカメラ100およびレンズ101の
角度を調整することとなる。そのため、高い精度で安定
性よく調整を行うことは容易ではない。また、大がかり
な調整機構が必要となる。
【0025】さらに、上記の従来の形状測定器におい
ては、カメラ100のCCDを有効に使用するために、
CCDの受光領域の全画素を用いている。すなわち、図
19に示すように、レンズ101による結像領域F0内
にCCDの受光領域R0が包含されるように光学系が設
定されている。しかし、この場合、レンズ101の一部
分のみを測定に使用することとなり、結果的に寸法の大
きな高価なレンズが必要となる。
【0026】また、上記の従来の形状測定器におい
て、カメラ100のレンズ101としては、製造上の誤
差の影響が小さくなるように、焦点距離の長いものが用
いられる。
【0027】また、図20(a)に示すように、片側テ
レセントリックレンズ103を使用すると、CCD10
6に入射する光の入射角度がCCD106の端部と中央
部とで異なる。特に、最近では、図21に示すオンチッ
プマイクロレンズを備えたCCDが用いられる。この場
合、光はオンチップマイクロレンズ107によりフォト
ダイオードからなる画素108に集光される。図20
(a)の片側テレセントリックレンズ103を用いた場
合には、図21(a)に示すように、CCD106の画
素108の位置により入射角度が異なり、受光量が顕著
に異なる。そのため、サブピクセルレベルの測定誤差が
生じる。
【0028】このような測定誤差をなくすためには、図
20(b)に示す両側テレセントリックレンズ105を
用いる必要がある。この両側テレセントリックレンズ1
05によれば、CCD106に垂直に光が入射する。そ
のため、図21(b)に示すように、オンチップマイク
ロレンズ107を備えたCCD106においても、各画
素108に光が垂直に入射する。そのため、サブピクセ
ルレベルの測定誤差が生じない。
【0029】このように、測定誤差を向上させるために
は、レンズ101として焦点距離が長い両側テレセント
リックレンズ105を用いる必要があるので、カメラ1
00に装着するレンズ101が大型になる。その結果、
操作スペースが狭くなり、操作性が悪くなる。
【0030】本発明の目的は、測定対象物を高精度で測
定することができるとともに操作性の良好な形状測定器
を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)
第1の発明 第1の発明に係る形状測定器は、測定対象物の形状を測
定する形状測定器であって、光源として発光ダイオード
を有し、発光ダイオードから出射された光を測定対象物
に投射する投光部と、投光部により投射されて測定対象
物を透過した光を受光する受光部と、投光部および受光
部を一体的に支持する筐体とを備え、投光部は、測定対
象物を透過した光を集光する第1のレンズと、第1のレ
ンズにより集光された光が通過する開口部を有する第1
の開口部材と、第1の開口部材の開口部を通過した光を
結像させる第2のレンズと、第2のレンズによる光学的
像を電気信号に変換する撮像素子とを備えたものであ
る。
【0032】本発明に係る形状測定器においては、投光
部の発光ダイオードから出射された光が測定対象物に投
射される。そして、測定対象物を透過した光が受光部の
第1のレンズにより集光され、第1のレンズにより集光
された光が第1の開口部材の開口部を通過し、第2のレ
ンズにより撮像素子の受光領域に結像される。
【0033】発光ダイオードにおいては光量の劣化がほ
とんど生じない。したがって、発光ダイオードを頻繁に
交換する必要がない。
【0034】また、発光ダイオードから出射される光は
単一波長を有するので、色収差を補正した高価なレンズ
を使用する必要がなく、レンズの構成が簡単になるとと
もに安価なレンズを使用することができる。
【0035】また、投光部および受光部が筐体に一体的
に支持されているので、ユーザは投光部と受光部との位
置関係を調整する必要がない。したがって、操作性が良
好となる。
【0036】(2)第2の発明 第2の発明に係る形状測定器は、第1の発明に係る形状
測定器の構成において、投光部は、発光ダイオードから
出射された光を拡散するとともに円形に整形する拡散整
形手段と、拡散整形手段により整形された光を平行光に
する投光レンズとを備えたものである。
【0037】この場合、投光部の発光ダイオードから出
射された光が拡散整形手段により拡散されるとともに円
形に整形され、さらに投光レンズにより平行光にされ、
平行光が測定対象物に投射される。そして、測定対象物
を透過した光が受光部により受光される。
【0038】このように、発光ダイオードから出射され
た光が拡散されるとともに円形に整形された後、平行光
にされるので、均一な光量分布が得られ、光量むらが発
生しない。したがって、高い測定精度が得られる。
【0039】また、多数の発光ダイオードを用いる必要
がないので、消費電流が少ない。したがって、発熱によ
る測定誤差が生じない。
【0040】また、光量むらが発生しないので、発光ダ
イオードを交換した際にも、基準の測定対象物を用いて
測定値を補正する必要がない。したがって、大がかりな
補正用のハードウェアおよびソフトウェアが不要とな
る。
【0041】(3)第3の発明 第3の発明に係る形状測定器は、第2の発明に係る形状
測定器の構成において、拡散整形手段は、発光ダイオー
ドから出射された光を拡散させる拡散要素と、拡散要素
により拡散された光が通過する円形の開口部を有する第
2の開口部材とを含むものである。
【0042】この場合、発光ダイオードから出射された
光が拡散要素により拡散され、拡散要素による拡散光が
第2の開口部材の円形の開口部を通過することにより円
形に整形される。
【0043】(4)第4の発明 第4の発明に係る形状測定器は、第2の発明に係る形状
測定器の構成において、拡散整形手段は、発光ダイオー
ドから出射された光を拡散させる円形の拡散要素を含む
ものである。
【0044】この場合、発光ダイオードから出射された
光が円形の拡散要素により拡散されることにより、拡散
光が円形に整形される。
【0045】(5)第5の発明 第5の発明に係る形状測定器は、第1〜第4のいずれか
の発明に係る形状測定器の構成において、第1の開口部
材の開口部が円形であるものである。この場合、撮像素
子の受光領域上に円形の結像領域が形成される。
【0046】(6)第6の発明 第6の発明に係る形状測定器は、第1〜第5のいずれか
の発明に係る形状測定器の構成おいて、第1のレンズを
製造時に光軸に垂直な面内で調整可能に支持する第1の
支持手段と、第1の開口部材および第2のレンズを製造
時に一体的に光軸方向に調整可能に支持する第2の支持
手段とをさらに備えたものである。
【0047】この場合、製造時には、第1の支持手段に
より第1のレンズが光軸に垂直な面内で調整可能に支持
されているので、測定対象物から第1のレンズに入射す
る光が測定対象物に対して垂直になるように第1のレン
ズの位置を容易に調整することができる。また、調整後
に第1のレンズを固定することにより、ユーザが第1の
レンズの位置を調整する必要がなくなる。
【0048】また、製造時に、第2の支持手段により第
1の開口部材および第2のレンズが一体的に光軸方向に
調整可能に支持されているので、測定対象物から第1の
レンズに入射する光が平行光となるように第1のレンズ
と第1の開口部材および第2のレンズとの間の距離を容
易に調整することができる。また、調整後に第1の開口
部材および第2のレンズを固定することにより、ユーザ
が第1の開口部材および第2のレンズの位置を調整する
必要がなくなる。
【0049】したがって、測定対象物を高精度で測定す
ることができるとともに、操作性が良好となる。
【0050】(7)第7の発明 第7の発明に係る形状測定器は、第1〜第6のいずれか
の発明に係る形状測定器の構成において、投光部と受光
部との間の光学経路中に測定対象物を支持する支持面を
有する支持部材をさらに備え、第1のレンズの光軸が支
持部材の支持面に垂直に設定されたものである。
【0051】この場合、支持部材の支持面が第1のレン
ズの光軸に垂直に設定されているので、厚みを有する測
定対象物を測定する場合に、ユーザが投光部および受光
部の光軸を測定対象物に垂直に調整する必要がなくな
る。また、大がかりな調整機構も不要となる。
【0052】(8)第8の発明 第8の発明に係る形状測定器は、第1〜第7のいずれか
の発明に係る形状測定器の構成おいて、撮像素子は長方
形の受光領域を有し、第2のレンズによる結像領域が撮
像素子の受光領域内に包含され、受光領域の短手方向に
おける撮像素子の位置が機械的に調整され、受光領域の
長手方向における信号処理領域の位置が電気的に調整さ
れたものである。
【0053】この場合、第2のレンズによる結像領域が
撮像素子の受光領域内に包含されるので、第2のレンズ
として小型でかつ安価なレンズを用いることができる。
【0054】製造時に、第2のレンズによる結像領域が
撮像素子の受光領域に対して短手方向にずれている場合
には、撮像素子を短手方向に機械的に移動させることに
より結像領域が受光領域内に位置決めされる。
【0055】また、第2のレンズによる結像領域の直径
が撮像素子の長手方向の長さよりも小さいので、結像領
域が受光領域の中央部から長手方向に多少ずれている場
合でも、結像領域が受光領域から外れない。この場合に
は、撮像素子の受光領域における信号処理領域を電気的
に長手方向に移動させればよく、第2のレンズと撮像素
子との位置関係を調整する必要がない。
【0056】(9)第9の発明 第9の発明に係る形状測定器は、第1〜第8のいずれか
の発明に係る形状測定器の構成において、第1のレンズ
からの光を反射して第1の開口部材の開口部および第2
のレンズに導くミラーをさらに備えたものである。
【0057】この場合、筐体を大型化することなく第1
のレンズと第2のレンズとの間の距離を長くすることが
できる。それにより、第1および第2のレンズとして焦
点距離の長い両側テレセントリックレンズを使用するこ
とができる。したがって、撮像素子の受光領域に垂直に
光を入射させることができ、高精度な測定が可能とな
る。また、筐体が大型化しないので、十分な操作スペー
スを確保することができ、良好な操作性を得ることがで
きる。
【0058】(10)第10の発明 第10の発明に係る形状測定器は、第1〜第9のいずれ
かの発明に係る形状測定器の構成において、撮像素子の
画素の単位よりも小さな単位で撮像素子の出力信号の変
化位置を算出するための情報を記憶する第1の記憶手段
と、第1の記憶手段に記憶された情報に基づいて撮像素
子の出力信号の変化位置を算出する算出手段とをさらに
備えたものである。
【0059】この場合、第1の記憶手段に記憶された情
報に基づいて撮像素子の出力信号の変化位置を撮像素子
の画素の単位よりも小さな単位で算出することできる。
したがって、測定精度がさらに向上する。
【0060】(11)第11の発明 第11の発明に係る形状測定器は、第1〜第10のいず
れかの発明に係る形状測定器の構成において、第1およ
び第2のレンズの収差による撮像素子の出力信号の直線
性のずれを補正するための情報を記憶する第2の記憶手
段と、第2の記憶手段に記憶された情報に基づいて第1
および第2のレンズの収差による撮像素子の出力信号の
直線性のずれを補正する補正手段とをさらに備えたもの
である。
【0061】この場合、第2の記憶手段に記憶された情
報に基づいて撮像素子の出力信号の直線性のずれを補正
することができる。したがって、測定精度がさらに向上
する。
【0062】(12)第12の発明 第12の発明に係る形状測定器は、第1〜第11のいず
れかの発明に係る形状測定器の構成において、撮像素子
の画像取り込みタイミングに同期して発光ダイオードを
点灯させる駆動手段をさらに備えたものである。
【0063】この場合、撮像素子の画像取り込みタイミ
ングに同期して発光ダイオードが点灯するので、外乱光
の影響を受けにくくなる。したがって、測定精度がさら
に向上する。
【0064】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例における
形状測定器の構成を示す模式的断面図である。
【0065】図1において、筐体10内に投光部20お
よび受光部30が設けられている。投光部20は、発光
ダイオード21、すりガラス等からなる拡散板22、絞
り23、投光レンズ24、投光ミラー25および防塵用
フィルタ26を含む。絞り23は、円形の開口部を有す
る薄板状部材からなり、絞り径は固定されている。受光
部30は、防塵用フィルタ31、第1のレンズ32、受
光ミラー33、バンドパスフィルタ35、絞り36、第
2のレンズ37およびCCD(電荷結合素子)38を含
む。絞り36は、円形の開口部を有する薄板状部材から
なる。バンドパスフィルタ35、絞り36および第2の
レンズ37はレンズ筒34内に一体的に収納されてい
る。また、レンズ筒34およびCCD38はケース39
内に一体的に収納されている。
【0066】投光部20の防塵用フィルタ26と受光部
30の防塵用フィルタ31との間には、ステージ40に
より透明ガラスからなる測定台41が配置されている。
測定台41の支持面42上に測定対象物が支持される。
測定台41の支持面42は受光部30の第1のレンズ3
2の光軸に垂直に設定されている。
【0067】発光ダイオード21から出射された光は、
拡散板22により拡散され、拡散板22による拡散光
は、絞り23の円形の開口部を通過することにより円形
に整形される。絞り23の円形の開口部を通過した光
は、投光レンズ24により水平方向に進行する平行光に
変換される。その平行光は、投光ミラー25により上方
に反射され、防塵用フィルタ26を透過し、測定台41
上の測定対象物に照射される。
【0068】測定対象物を透過した光は、防塵用フィル
タ31を透過し、第1のレンズ32により集光され、受
光ミラー33により水平方向に反射される。受光ミラー
33により反射された光は、バンドパスフィルタ35を
透過し、絞り36の円形の開口部を通過し、第2のレン
ズ37によりCCD38の受光領域に結像される。
【0069】なお、CCD38の受光量の調整は、発光
ダイオード21の駆動電流を制御することにより行われ
る。
【0070】本実施例の形状測定器においては、単一の
発光ダイオード21から出射された光が拡散板22で拡
散されるとともに、絞り23により円形に整形された
後、平行光にされるので、均一な光量分布が得られ、光
量むらが発生しない。したがって、高い測定精度が得ら
れる。
【0071】また、単一の発光ダイオード21が用いら
れるので、消費電流が少ない。したがって、発熱による
測定誤差が生じない。
【0072】さらに、発光ダイオード21においては光
量の劣化がほとんど生じない。したがって、発光ダイオ
ード21を頻繁に交換する必要がない。また、発光ダイ
オード21、拡散板22、絞り23および投光レンズ2
4により均一な光量分布が得られるので、発光ダイオー
ド21を交換した際に、基準の測定対象物を用いて測定
値を補正する必要がない。その結果、大がかりな補正用
のハードウエアおよびソフトウエアが不要となる。
【0073】また、発光ダイオード21から出射される
光は単一波長を有するので、色収差を補正した高価なレ
ンズを使用する必要がなく、レンズの構成が簡単になる
とともに安価なレンズを使用することができる。
【0074】さらに、投光部20および受光部30が筐
体10内に一体的に支持されているので、ユーザが投光
部20と受光部30との位置関係を調整する必要がな
い。また、投光部20および受光部30の一体化により
外乱光の影響も少なくなる。
【0075】また、測定台41の支持面42が予め第1
のレンズ32の光軸に垂直に設定されているので、厚み
を有する測定対象物を測定する場合に、ユーザが投光部
20および受光部30の光軸を測定対象物に対して垂直
に調整する必要がない。したがって、大がかりな調整機
構も不要となる。
【0076】また、第1のレンズ32により集光された
光の方向が受光ミラー33により垂直に折り曲げられる
ので、筐体10を大型化することなく第1のレンズ32
と第2のレンズ37との間の距離を長くすることができ
る。それにより、第1および第2のレンズ32,37と
して焦点距離の長い両側テレセントリックレンズを使用
することができる。したがって、より高精度な測定が可
能となる。また、筐体10が大型化しないので、十分な
操作スペースを確保することができ、良好な操作性が得
られる。
【0077】本実施例では、拡散板22および絞り23
が拡散整形手段を構成し、拡散板22が拡散要素に相当
し、絞り23が薄板状部材に相当する。また、絞り36
が薄板状部材に相当する。
【0078】なお、発光ダイオード21および拡散板2
2を用いる代わりに、拡散要素が一体化された発光ダイ
オードを用いてもよい。
【0079】また、拡散板22および円形の開口部を有
する絞り23を用いる代わりに、円形の拡散板を用いて
もよい。この場合にも、発光ダイオード21から出射さ
れた光が円形の拡散板により拡散されるとともに、円形
に整形される。
【0080】図2は図1の形状測定器におけるCCD3
8の受光領域と第2のレンズ37による結像領域との位
置関係を示す図である。
【0081】図2(a)に示すように、CCD38の受
光領域R1は、例えば1280画素×1024画素から
なる。図1の絞り23,36が円形の開口部を有するの
で、第2のレンズ37による結像領域F1は円形とな
る。結像領域F1がCCD38の受光領域R1内に位置
するようにレンズ筒34とCCD38との位置関係が調
整される。ここで、CCD38の受光領域R1の長手方
向をAとし、短手方向をBとする。
【0082】図2(b)に示すように、組み立て時(製
造時)に、第2のレンズ37による結像領域F1がCC
D38の受光領域R1に対して方向Bにずれている場合
には、CCD38を矢印B0で示す方向に機械的に移動
させることにより結像領域F1を受光領域R1内に位置
決めする。位置決め後、CCD38をケース39に固定
する。
【0083】また、図2(c)に示すように、第2のレ
ンズ37による結像領域F1の直径がCCD38の受光
領域R1の長手方向の長さよりも小さいので、結像領域
F1が受光領域R1の中央部から方向Aに多少ずれてい
る場合でも、結像領域F1が受光領域R1から外れな
い。この場合には、CCD38の受光領域R1における
信号処理領域を電気的に方向Aに移動させればよく、レ
ンズ筒34とCCD38との位置関係を調整する必要が
ない。
【0084】上記のように、第2のレンズ37による結
像領域F1がCCD38の受光領域R1内に包含される
ので、第2のレンズ37として小型でかつ安価なレンズ
を用いることができる。
【0085】図3は図1の形状測定器における第1のレ
ンズ32の位置調整を説明するための図である。
【0086】図3に示すように、組み立て時には、第1
のレンズ32は、矢印Pで示すように光軸に対して垂直
な面内で移動可能に支持部材45に支持されている。破
線の矢印で示すように、測定台41の支持面42から第
1のレンズ32およびレンズ筒34に入射する光が支持
面42に対して傾斜している場合には、第1のレンズ3
2を矢印Pの方向に移動させることにより、第1のレン
ズ32およびレンズ筒34に入射する光を支持面42に
対して垂直に容易に調整することができる。
【0087】第1のレンズ32の位置調整後、第1のレ
ンズ32は支持部材45に固定される。したがって、ユ
ーザは、第1のレンズ32およびレンズ筒34に入射す
る光が支持面42に対して垂直になるように調整を行う
必要はない。なお、支持部材45が第1の支持手段に相
当する。
【0088】図4は図1の形状測定器における第2のレ
ンズ37を内蔵するケース39の位置調整を説明するた
めの図である。
【0089】図4に示すように、組み立て時には、ケー
ス39は、矢印Qで示すように、レンズ筒34の光軸方
向に移動可能に設けられている。破線の矢印で示すよう
に、測定台41の支持面42から第1のレンズ32に入
射する光が平行光にならない場合には、ケース39を矢
印Qで示す方向に移動させることにより、支持面42か
ら第1のレンズ32に入射する光を平行光に容易に調整
することができる。
【0090】ケース39の位置調整後、ケース39は筐
体10に対して固定される。したがって、ユーザは、支
持面42から第1のレンズ32に入射する光が平行光に
なるように調整を行う必要はない。なお、ケース39が
第2の支持手段に相当する。
【0091】図5は図1の形状測定器の信号処理回路の
構成を示すブロック図である。タイミング発生回路51
は、垂直同期パルスV、水平同期パルスHおよびCCD
シャッタパルスSHを発生するとともに、LED(発光
ダイオード)点灯パルスLDを発生する。LED(発光
ダイオード)点灯回路52は、タイミング発生回路51
により発生されたLED点灯パルスLDに応答して発光
ダイオード21を点灯させる。
【0092】発光ダイオード21から出射された光は、
絞り23の円形の開口部を通過し、投光レンズ24によ
り平行光にされ、測定対象物に照射される。測定対象物
からの透過光は、第1のレンズ32により集光され、絞
り36の円形の開口部を通過し、第2のレンズ37によ
りCCD38の受光領域に結像される。CCD38は、
受光量に対応するアナログの出力信号を導出する。
【0093】A/D変換器(アナログ/デジタル変換
器)53は、CCD38の出力信号をデジタル信号に変
換し、そのデジタル信号を画像データとして画像メモリ
54に書き込むとともに、画像モニタ63に与える。
【0094】微分器55は、画像メモリ54から読み出
された画像データを微分する。エッジ検出器56は、微
分器55の出力信号の画素レベルのピーク位置を検出
し、そのピーク位置を画素レベルのエッジ位置としてエ
ッジメモリ61に書き込む。
【0095】サブピクセル算出部57は、サブピクセル
テーブル58を用いて微分器55の出力信号に基づいて
サブピクセルレベルのピーク位置を算出し、そのピーク
位置の座標をサブピクセルレベルでのエッジ座標(x,
y)として出力する。リニア補正部59は、リニア補正
テーブル60を用いてサブピクセルレベルのエッジ座標
(x,y)に対してリニア補正を行い、補正されたエッ
ジ座標(X,Y)をエッジメモリ61に書き込む。
【0096】距離計算部62は、エッジメモリ61に記
憶されたサブピクセルレベルのエッジ座標に基づいて測
定対象物の任意の2点間の距離を計算し、計算結果をエ
ッジメモリ61に格納する。
【0097】画像モニタ63は、A/D変換器53から
与えられる画像データを測定対象物の画像として表示す
るとともに、エッジメモリ61に記憶される計算結果を
表示する。
【0098】本実施例の形状測定器では、距離計算部6
2および画像モニタ63以外の部分は、図1の筐体10
内に収納される。距離計算部62は、パーソナルコンピ
ュータにより構成される。
【0099】本実施例では、LED点灯回路52が駆動
手段に相当し、サブピクセルテーブル58が第1の記憶
手段に相当し、サブピクセル算出部57が算出手段に相
当する。リニア補正テーブル60が第2の記憶手段に相
当し、リニア補正部59が補正手段に相当する。
【0100】図6は図5のタイミング発生回路51によ
り発生される垂直同期パルスV、水平同期パルスH、C
CDシャッタパルスSHおよびLED点灯パルスLDを
示すタイミングチャートである。
【0101】CCD38は、CCDシャッタパルスSH
に応答して画像取り込み動作(電荷蓋積動作)を開始
し、垂直同期パルスVの立ち下がりに同期して電荷転送
動作および出力動作を開始する。このCCDシャッタパ
ルスSHに応答してLED点灯パルスLDが立ち上が
り、垂直同期パルスVの立ち下がりに応答してLED点
灯パルスLDが立ち下がる。LED点灯パルスLDがハ
イレベルのときに発光ダイオード21が点灯する。
【0102】このように、CCD38の画像取り込み動
作に合わせて発光ダイオード21がパルス点灯されるの
で、外乱光の影響が低減される。
【0103】図7は図5のA/D変換器53の出力値の
一例を示す図である。図7において、横軸はCCD38
の画素位置であり、縦軸はA/D変換器53の出力値で
ある。図7に示すように、A/D変換器53の出力値
は、CCD38の画素位置「−3」から「2」にかけて
立ち上がっている。
【0104】図8は図5の微分器55の出力値の一例を
示す図である。図8において、横軸はCCD38の画素
位置であり、縦軸は微分器55の出力値である。図8に
示すように、微分器55の出力値のピーク位置PK0は
CCD38の画素位置「0」となっている。微分器55
の出力値のピーク位置PK0がCCD38の画素レベル
でのエッジ位置となる。
【0105】したがって、エッジ検出器56は、画素レ
ベルでのピーク位置PK0を画素レベルでのエッジ位置
としてエッジメモリ61に格納する。
【0106】また、サブピクセル算出部57は、画素レ
ベルでのピーク位置PK0における微分器55の出力値
と前後の画素位置における微分器55の出力値に基づい
てサブピクセルレベルでのピーク位置PK1を算出す
る。この場合、サブピクセル算出部57は、画素レベル
でのピーク位置PK0における微分器55の出力値およ
び前後の画素位置における微分器55の出力値に対して
サブピクセルテーブル58を用いて波形近似を行うこと
によりサブピクセルレベルでのピーク位置PK1を算出
する。
【0107】サブピクセルテーブル58には、画素レベ
ルでのピーク位置PK0とサブピクセルレベルでのピー
ク位置PK1との差分値ΔPKがルックアップテーブル
として格納されている。したがって、サブピクセルテー
ブル58に画素レベルでのピーク位置PK0における微
分器55の出力値および前後の画素位置における微分器
55の出力値を与えると、差分値ΔPKが出力される。
サブピクセル算出部57は、画素レベルでのピーク位置
PK0およびサブピクセルテーブル58から出力された
差分値ΔPKを用いてサブピクセルレベルでのピーク位
置PK1を算出する。
【0108】実際には、画素レベルでのピーク位置およ
びサブピクセルレベルでのピーク位置は2次元の座標で
表されるため、図5のサブピクセル算出部57は、サブ
ピクセルレベルでのピーク位置をエッジ座標(x,y)
として出力する。
【0109】図9は図5のリニア補正部59によるリニ
ア補正を説明するための図である。図9(a)に示すよ
うに、測定対象物300の透過光から第1のレンズ3
2、絞り36および第2のレンズ37によりCCD38
の受光領域上に画像301が得られる。ここで、測定対
象物300の形状を長方形とする。
【0110】第1のレンズ32および第2のレンズ37
に歪曲収差がない場合には、図9(b),(c),
(d)に破線で示すように画像301は長方形となる。
しかし、第1のレンズ32および第2のレンズ37に歪
曲収差がある場合には、図9(b),(c),(d)に
実線で示すように画像301の形状が歪む。
【0111】そこで、リニア補正部59は、サブピクセ
ル算出部57により算出されたサブピクセルレベルでの
エッジ座標(x,y)に対してをリニア補正テーブル6
0を用いてリニア補正を行う。すなわち、このリニア補
正部59は、測定対象物の各位置とCCD38の受光領
域上の画像の各位置との関係が直線性を有するように、
画像の各位置を補正する。
【0112】リニア補正テーブル60には、補正前の画
像の各位置と補正後の画像の各位置との差分値がルック
アップテーブルとして格納されている。したがって、図
5に示すように、リニア補正テーブル60に補正前のサ
ブピクセルレベルでのエッジ座標(x,y)を与える
と、リニア補正テーブル60から補正前のエッジ座標
(x,y)と補正後のエッジ座標との差分値(Δx,Δ
y)が出力される。リニア補正部59は、補正前のサブ
ピクセルレベルでのエッジ座標(x,y)およびリニア
補正テーブル60から出力された差分値(Δx,Δy)
に基づいてサブピクセルレベルでの補正後のエッジ座標
(X,Y)を算出し、エッジメモリ61に格納する。
【0113】図10は図5の形状測定器における距離計
算処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、
図11に示す測定対象物の画像301のエッジE0とエ
ッジE1との間の距離を計算するものとする。
【0114】領域W0の座標の算出処理では、変数iを
0に設定し(ステップS1)、サブピクセル算出部57
が微分器55の出力値に基づいてサブピクセルテーブル
58を用いてサブピクセルレベルでのエッジ座標(x
0i, 0i)を算出する(ステップS2)。次に、リニア
補正部59が、サブピクセル算出部57により算出され
たサブピクセルレベルでのエッジ座標(x0i,x0i)に
対してリニア補正テーブル60を用いてリニア補正を行
う(ステップS3)。そして、補正後のエッジ座標(X
0i,Y0i)をエッジメモリ61に格納する(ステップS
4)。その後、変数iに1を加算する(ステップS
5)。変数iが所定値nになるまで(ステップS6)、
ステップS2〜S5の処理を繰り返す。それにより、領
域W0におけるエッジE0の座標が求められる。
【0115】一方、領域W1の座標の算出処理では、変
数iを0に設定し(ステップS11)、サブピクセル算
出部57が微分器55の出力値に基づいてサブピクセル
テーブル58を用いてサブピクセルレベルでのエッジ座
標(x1i,y1i)を算出する(ステップS12)。次
に、リニア補正部59が、サブピクセル算出部57によ
り算出されたサブピクセルレベルでのエッジ座標
(x1i,y1i)に対してリニア補正テーブル60を用い
てリニア補正を行う(ステップS13)。そして、補正
後のエッジ座標(X1i,Y1i)をエッジメモリ61に格
納する(ステップS14)。その後、変数iに1を加算
する(ステップS15)。変数iが所定値nになるまで
(ステップS16)、ステップS12〜S15の処理を
繰り返す。それにより、領域W0におけるエッジE1の
座標が求められる。
【0116】その後、距離計算部62がエッジメモリ6
1に格納されたエッジ座標からエッジE0,E1間の距
離を求める(ステップS20)。そして、求められた距
離を画像モニタ63に出力する(ステップS21)。こ
のようにして、サブピクセルレベルでの距離が得られ
る。
【0117】本実施例の形状測定器においては、単一の
発光ダイオード21、拡散板22、絞り23および投光
レンズ24により均一な光量分布が得られ、光量むらが
発生しないので、サブピクセルテーブル58の構成が単
純になる。また、発光ダイオード21の交換ごとにリニ
ア補正テーブル60を再調整する必要がなくなるので、
リニア補正テーブル60の構成も単純になる。したがっ
て、サブピクセルテーブル58およびリニア補正テーブ
ル60を筐体10内に設けることができる。また、投光
部20および受光部30に互換性が得られ、修理および
保守が容易になる。
【0118】このように、小型で測定精度が高く、操作
性が良好でかつ安価な形状測定器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における形状測定器の構成を
示す模式的断面図である。
【図2】図1の形状測定器におけるCCDの受光領域と
第2のレンズによる結像領域との位置関係を示す図であ
る。
【図3】図1の形状測定器における第1のレンズの位置
調整を説明するための図である。
【図4】図1の形状測定器における第2のレンズを内蔵
するケースの位置調整を説明するための図である。
【図5】図1の形状測定器における信号処理回路の構成
を示すブロック図である。
【図6】図5の形状測定器のタイミング発生回路により
発生される垂直同期パルス、水平同期パルス、CCDシ
ャッタパルスおよびLED点灯パルスを示すタイミング
チャートである。
【図7】図5の形状測定器におけるA/D変換器の出力
値の一例を示す図である。
【図8】図5の形状測定器における微分器の出力値の一
例を示す図である。
【図9】図5の形状測定器におけるリニア補正部による
リニア補正を説明するための図である。
【図10】図5の形状測定器における距離計算処理の一
例を示すフローチャートである。
【図11】測定対象物の画像の一例を示す図である。
【図12】従来の形状測定器を示すブロック図である。
【図13】図12の形状測定器におけるカメラにより撮
像される測定対象物の光量分布の一例を示す図である。
【図14】複数の発光ダイオードを用いた均一照明の平
面図である。
【図15】蛍光灯を用いた均一面照明の平面図である。
【図16】白熱ランプを用いた光源を示す図である。
【図17】図16の光原における放射角度の違いによる
光量分布の違いを説明するための図である。
【図18】絞り径の違いによる光量分布の違いを説明す
るための図である。
【図19】従来の形状測定器におけるレンズによる結像
領域とCCDの受光領域との関係を示す図である。
【図20】片側テレセントリックレンズおよび両側テレ
セントリックレンズを示す図である。
【図21】オンチップマイクロレンズを有するCCDへ
の光の入射を示す図である。
【符号の説明】
10 筐体 20 投光部 21 発光ダイオード 22 拡散板 23 絞り 24 投光レンズ 25 投光ミラー 26,31 防塵用フィルタ 30 受光部 32 第1のレンズ 33 受光ミラー 34 レンズ筒 35 バンドパスフィルタ 36 絞り 37 第2のレンズ 38 CCD 39 ケース 40 ステージ 41 測定台 42 支持面 51 タイミング発生回路 52 LED点灯回路 53 A/D変換器 54 画像メモリ 55 微分器 56 エッジ検出器 57 サブピクセル算出部 58 サブピクセルテーブル 59 リニア補正部 60 リニア補正テーブル 61 エッジメモリ 62 距離計算部 63 画像モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩根 和典 大阪府大阪市東淀川区東中島1丁目3番14 号 株式会社キーエンス内 Fターム(参考) 2F065 AA03 AA07 AA12 AA56 DD03 EE00 EE08 FF01 FF02 FF04 FF46 GG07 HH03 HH15 JJ03 JJ26 LL22 LL30 LL49 NN02 QQ13 QQ24 QQ29 QQ32 SS13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物の形状を測定する形状測定器
    であって、 光源として発光ダイオードを有し、前記発光ダイオード
    から出射された光を測定対象物に投射する投光部と、 前記投光部により投射されて測定対象物を透過した光を
    受光する受光部と、 前記投光部および前記受光部を一体的に支持する筐体と
    を備え、 前記測定対象物を透過した光を集光する第1のレンズ
    と、 前記第1のレンズにより集光された光が通過する開口部
    を有する第1の開口部材と、 前記第1の開口部材の前記開口部を通過した光を結像さ
    せる第2のレンズと、 前記第2のレンズによる光学的像を電気信号に変換する
    撮像素子とを備えたことを特徴とする形状測定器。
  2. 【請求項2】 前記投光部は、 前記発光ダイオードから出射された光を拡散させるとと
    もに円形に整形する拡散整形手段と、 前記拡散整形手段により整形された光を平行光にする投
    光レンズとを備えたことを特徴とする請求項1記載の形
    状測定器。
  3. 【請求項3】 前記拡散整形手段は、 前記発光ダイオードから出射された光を拡散させる拡散
    要素と、 前記拡散要素により拡散された光が通過する円形の開口
    部を有する第2の開口部材とを含むことを特徴とする請
    求項2記載の形状測定器。
  4. 【請求項4】 前記拡散整形手段は、 前記発光ダイオードから出射された光を拡散させる円形
    の拡散要素を含むことを特徴とする請求項2記載の形状
    測定器。
  5. 【請求項5】 前記第1の開口部材の前記開口部が円形
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の形状測定器。
  6. 【請求項6】 前記第1のレンズを製造時に光軸に垂直
    な面内で調整可能に支持する第1の支持手段と、 前記第1の開口部材および前記第2のレンズを製造時に
    一体的に光軸方向に調整可能に支持する第2の支持手段
    とをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の形状測定器。
  7. 【請求項7】 前記投光部と前記受光部との間の光学経
    路中に測定対象物を支持する支持面を有する支持部材を
    さらに備え、 前記第1のレンズの光軸が前記支持部材の前記支持面に
    垂直に設定されたことを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載の形状測定器。
  8. 【請求項8】 前記撮像素子は長方形の受光領域を有
    し、 前記第2のレンズによる結像領域が前記撮像素子の前記
    受光領域内に包含され、 前記受光領域の短手方向における前記撮像素子の位置が
    機械的に調整され、 前記受光領域の長手方向における信号処理領域の位置が
    電気的に調整されたことを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれかに記載の形状測定器。
  9. 【請求項9】 前記第1のレンズからの光を反射して前
    記第1の開口部材の前記開口部および前記第2のレンズ
    に導くミラーをさらに備えたことを特徴とする請求項1
    〜8のいずれかに記載の形状測定器。
  10. 【請求項10】 前記撮像素子の画素の単位よりも小さ
    な単位で前記撮像素子の出力信号の変化位置を算出する
    ための情報を記憶する第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶された情報に基づいて前記撮
    像素子の出力信号の変化位置を算出する算出手段とをさ
    らに備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに
    記載の形状測定器。
  11. 【請求項11】 前記第1および第2のレンズの収差に
    よる前記撮像素子の出力信号の直線性のずれを補正する
    ための情報を記憶する第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段に記憶された情報に基づいて前記第
    1および第2のレンズの収差による前記撮像素子の出力
    信号の直線性のずれを補正する補正手段とをさらに備え
    たことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の
    形状測定器。
  12. 【請求項12】 前記撮像素子の画像取り込みタイミン
    グに同期して前記発光ダイオードを点灯させる駆動手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜11のいず
    れかに記載の形状測定器。
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