JP2000144660A - 防護柵のビームパイプ取付け構造 - Google Patents

防護柵のビームパイプ取付け構造

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JP2000144660A
JP2000144660A JP10319576A JP31957698A JP2000144660A JP 2000144660 A JP2000144660 A JP 2000144660A JP 10319576 A JP10319576 A JP 10319576A JP 31957698 A JP31957698 A JP 31957698A JP 2000144660 A JP2000144660 A JP 2000144660A
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beam pipe
inner sleeve
bolts
bracket
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Ichiro Nakamura
一郎 中村
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Nippon Steel Metal Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防護柵を構成する支柱にビームパイプを取り
付ける構造を提供する。 【解決手段】 支柱のビームパイプ取付け位置と一致す
る位置にボルトが各々平行に、同一の向きにボルト止め
用金具によって、前記の各ボルトが外向きに突き出され
ており、外方から前記のボルトへコ字形をなすブラケッ
トのウェブに設けたボルト孔が通されナットにより締結
されている。前記ブラケットの上下のフランジ間にイン
ナースリーブが支持せしめられ、下向きに貫通するボル
ト及びナットで締結されている。前記インナースリーブ
にビームパイプの端部が嵌め込まれボルトで締結されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に市街地の車
道と歩道の境界部位に設置される防護柵の技術分野に属
し、更に云えば、防護柵を構成する支柱にビームパイプ
を取り付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歩道を歩く人を車道を走る自動車
から防護する防護柵として、図1のように支柱1の上下
方向に複数段のビームパイプ2を取り付けた防護柵が広
く実施されている。
【0003】こうした防護柵の現況は、歩行者の防護効
果に優れた構造であることは当然として、最近では人及
び環境に優しく、美観に優れた構造に改良することが主
題となっている。
【0004】そうした観点から、防護柵の支柱へビーム
パイプを取り付ける構造も種々工夫されている。例え
ば、 実開昭60−139817号公報に記載された防護
柵は、支柱の管壁に加工したネジ孔へねじ込むワンサイ
ドボルトで、筒状に組み立てられる取付け金具を締結
し、前記取付け金具の中空部へ差し込んだビームパイプ
を下側から上向きにねじ込む皿頭ボルトにより締結した
構成である。
【0005】 実開平4−122721号公報に記載
された防護柵も、やはり、支柱を貫通するボルト又は管
壁に加工したネジ孔へねじ込むワンサイドボルトで、筒
状に組み立てられる取付け金具を締結し、前記取付け金
具の中空部へ差し込んだビームパイプをボルトにより締
結した構成である。
【0006】 特開平9−228333号公報に記載
され防護柵のビームパイプ取付け構造は、支柱の管壁に
加工したネジ孔へねじ込むワンサイドボルトでL字形の
取付け金具を取付け、前記取付け金具の上に垂直方向下
向きのボルトでインナースリーブを固定し、同インナー
スリーブへ差し込んだビームパイプをボルトにより締結
した構成である。更に取付け金具によるインナースリー
ブの固定部分の上面側を覆い隠すカバーが使用されてい
る。
【0007】 実公平7−47450号公報に記載さ
れた防護柵のビームパイプ取付け構造は、支柱の管壁に
設けた孔へ、先端部に回動可能な係止片を有するボルト
を通して前記係止片を管壁内面に係止させ、該ボルトを
利用して取付け金具を支柱へ固定し、同取付け金具へビ
ームパイプの端部を挿入しボルト止めした構成である。
【0008】 特開平7ー259038号公報に記載
された防護柵は、支柱を貫通するボルトの先端部に筒状
のブラケットをネジ止めし、インナースリーブを介して
接続したビームパイプを前記ブラケットの中空部へ通
し、ボルトにより締結した構成である。
【0009】 特開平7ー292632号公報に記載
された防護柵は、支柱を貫通するボルトの先端部に二つ
割型で筒状の取付け具をネジ止めし、ビームパイプは前
記取付具にて接続した構成である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、取
付金具を支柱へ取り付ける手段として所謂ワンサイドボ
ルトを使用している点を評価できるが、同ワンサイドボ
ルトの取付強度は管壁の強度(厚さ)にのみ依存してお
り、その信頼性を十分高めるには管壁の厚さが大きい支
柱を使用しなければならず、不経済である。
【0011】上記従来技術もと同様の問題がある。
更に、支柱を水平に貫通するボルトを使用している点、
及びビームパイプを取付金具と接続する手段に垂直方向
に貫通するボルトを使用している点は、美観及び環境へ
の配慮に欠けていることになる。
【0012】上記従来技術は、ブラケットのカバーを
使用している点を評価できるが、取付金具をワンサイド
ボルトで支柱へ取り付ける点には、上記と同様に強度
上の不安がある。
【0013】上記従来技術は、取付金具を支柱へ取り
付ける手段としてのボルトに工夫が見られるが、係止片
をボルト先端部へ回動可能に止めた軸の強度に取付強度
を依存するので、やはり強度上の不安がある。また、前
記ボルトは支柱に固定されていないので、修理、交換の
作業時に外れて落ちる心配もある。
【0014】上記従来技術及びは、支柱を水平に貫
通するボルトの使用に問題がある。
【0015】以上に瞥見してきたように、従来も歩行者
の防護効果に優れ、人及び環境に優しく、美観にも優れ
た構造とするべく種々な工夫と改良が加えられている
が、依然として、前記三者を同時に十分満足させること
は未だ達成されていない状況にあると云わねばならな
い。
【0016】即ち、支柱へ取付金具(ブラケット)を所
謂ワンサイドボルトを使用して取り付ける手段の難し
さ、及び前記取付金具を利用してビームパイプを接続す
る手段の難しさと問題点を依然として見受けられる。
【0017】この発明の目的は、歩行者の防護効果に優
れ、人及び環境に優しく、美観にも優れ、前記三者を同
時に十分満足させるビームパイプ取付構造を提供するこ
とである。
【0018】本発明のより具体的な目的は、取付金具
(ブラケット)を支柱へ取り付けるワンサイドタイプの
ボルトを、支柱へ簡単、確実に、使いやすい安定状態に
用意し、また、前記取付金具によるインナースリーブの
取付部分はブラケットカバーで覆い、且つ同ブラケット
カバーを利用してインナースリーブの止めボルトを目だ
たず美観の良い形態に納めること、更にインナースリー
ブとビームパイプの接続は下面側から上向きにねじ込む
ワンサイドボルトを使用し、しかも同ボルトの使用本数
を減らして施工性を向上させると共に、ビームパイプの
接続部に集中し易い引き抜きせん断力や曲げに対する抵
抗力の大きい構造に改良し、コストの低減も達成する防
護柵のビームパイプ取付構造を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、請求項1に記載した発明に係る防護柵
のビームパイプ取付構造は、防護柵を構成する支柱にビ
ームパイプを取り付ける構造であって、支柱のビームパ
イプ取付け位置と一致する位置毎に必要本数のボルトが
各々平行に、同一の向きに配置され、各ボルトの頭部が
共通なボルトホルダーへ固定された構成のボルト止め用
金具が、そのボルトホルダーを利用して支柱の中空部内
に挿入され、同支柱の前記ビームパイプ取付け位置に設
けられたボルト孔を通じて前記の各ボルトが外向きに突
き出されており、外方から前記のボルトへコ字形をなす
ブラケットのウェブに設けたボルト孔が通されナットに
より締結されていること、前記ブラケットの上下のフラ
ンジ間にインナースリーブが支持せしめられ、下向きに
貫通するボルト及びナットで締結されていること、前記
インナースリーブにビームパイプの端部が嵌め込まれボ
ルトで締結されていること、をそれぞれ特徴とする。
【0020】請求項2記載の発明に係る防護柵のビーム
パイプ取付構造は、同じく防護柵を構成する支柱にビー
ムパイプを取り付ける構造であって、支柱のビームパイ
プ取付け位置と一致する位置毎に必要本数のボルトが各
々平行に、同一の向きに配置され、各ボルトの頭部が共
通なボルトホルダーへ固定された構成のボルト止め用金
具が、そのボルトホルダーを利用して支柱の中空部内に
挿入され、同支柱の前記ビームパイプ取付け位置に設け
られたボルト孔を通じて前記の各ボルトが外向きに突き
出されており、外方から前記のボルトへコ字形をなすブ
ラケットのウェブに設けたボルト孔が通されナットによ
り締結されていること、前記ブラケットの上下のフラン
ジ間にインナースリーブが支持せしめられ、下向きに貫
通するボルト及びナットで締結されていること、前記イ
ンナースリーブの下面側の長手方向に間隔をあけて複数
の雌ネジ部が設けられ、且つ下向き凸部が併設されてお
り、一方、ビームパイプの端部には、前記インナースリ
ーブの雌ネジ部及び下向き凸部と整合する位置にそれぞ
れ通孔が設けられており、ビームパイプは、その端部を
インナースリーブに嵌めて下向き凸部と通孔を嵌め合わ
され、雌ネジ部と整合した通孔を通じて上向きに雌ネジ
部へねじ込んだボルトで締結されていること、をそれぞ
れ特徴とする。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項2に記載し
た防護柵のビームパイプ取付け構造において、インナー
スリーブには、1本のビームパイプ接合用として雌ネジ
部が2個設けられ、前記2個の雌ネジ部の中間位置に1
個の下向き凸部が設けられ、ビームパイプには前記イン
ナースリーブの雌ネジ部及び下向き凸部と整合する位置
にそれぞれ3個の通孔が設けられており、インナースリ
ーブへ嵌めた1本のビームパイプは前記2個の雌ネジ部
へねじ込んだ2本のボルトにより締結されていることを
特徴とする。
【0022】請求項4に記載した発明は、請求項2又は
3に記載した防護柵のビームパイプ取付構造において、
インナースリーブの雌ネジ部は、同スリーブの中空部内
に向かって打ち起こしたバーリング加工部の内周面にネ
ジ切り加工されたネジ孔の構成であり、下向き凸部は打
ち出し加工により形成されていることを特徴とする。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1又は2に
記載した防護柵のビームパイプ取付け構造において、ブ
ラケットの上面から両側面にかけてそれぞれの外面を覆
う形状のブラケットカバーが取り付けられていること、
前記ブラケットカバーには皿頭ボルトの皿頭を沈める円
錐形状の凹みの底部にボルト孔が開口されており、皿頭
ボルトが前記ボルト孔へ下向きに通され、インナースリ
ーブのボルト孔を貫通され、ブラケットの下面側から袋
ナットがねじ込まれ締結されていることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態及び実施例】請求項1及び2に記載
した発明に係る防護柵のビームパイプ取付構造は、図1
中に円A及びBで囲んだ防護柵の支柱1とビームパイプ
2との取り合い部分に好適に実施される。円Aに関する
取付け構造の実施形態を図2〜図4に示し、円Bに関す
る取付け構造の実施形態を図5、図6に示している。
【0025】そして、図1中の円A又はB部分の支柱1
へ適用することを前提とした構成のボルト止め用金具3
の実施形態を図7A〜Cに示し、更に図8と図9にその
使用態様を示したので、先ずこのボルト止め用金具3に
ついて説明する。
【0026】図7A〜Cは、支柱1へ図1のように3本
のビームパイプ2…をボルト止めする位置を前提とし
て、これらと一致する位置(例えば上下方向のピッチ1
50mmの位置)にそれぞれ、3本のボルト4が各々平行
に、同一の向きに配置され、各ボルト4の頭部4aが共
通のボルトホルダー5へ固定された構成のボルト止め用
金具3を示している。ボルト4には外径が16mm、長さ
30mm程度のものが使用されている。
【0027】図示したボルトホルダー5には、ボルト4
の六角頭4aにおける平行な二辺の間隔とほぼ同幅の溝
で、しかも同六角頭4aの高さよりも少し深い溝を有す
る溝形鋼状部材が使用され、該ボルトホルダー5の溝内
へ各ボルト4の六角頭4aが挿入され、溝の側壁部分の
一部を内方へ押し曲げた爪部6でボルト頭4aの強固な
固定が行われており、各ボルト4にナット7をねじ込ん
でユニット化されている。
【0028】上記構成のボルト止め用金具3は、図8に
示したように鋼管を使用した中空部材たる支柱1の中空
部1a内へボルトホルダー5を利用して挿入され、同支
柱1の各ボルト止め位置に予め設けられたボルト孔8を
通じて前記の各ボルト4が外向きに突き出され、外方か
ら少なくとも1本のボルト4へねじ込んだナット7によ
り仮止めした、所謂ボルト付き支柱の状態で防護柵の組
立てに提供される。もっともボルト止め用金具3を支柱
1へ定着することに格別な加工や処置を必要としない。
そして、ボルト止め用金具3のボルト4が支柱1のボル
ト孔8を通じて外方へ突き出されていて、直ちにブラケ
ット10のボルト止めができる状態のボルト付き支柱を
工場から出荷できることになる。なお、図8に示した符
号20は使用前のボルト4の突き出し部分を覆って他の
物品に損傷などを与えないための保護キャップである。
【0029】前記ナット7の仮止めは、ボルト止め用金
具3を支柱1へ定着する目的だけなら、少なくとも1本
のボルトにのみねじ込んでおけば用は足りる。ボルトと
ナットの組合わせ(数量)を予め確定した商品とすると
きは、全てのボルト4へナット7をねじ込んでおく。
【0030】上記の支柱1を現地の路側へ図1のように
建てると、上記構成の各ボルト4を利用して、直ちにブ
ラケット10の取付け、ひいてはビームパイプ2の取付
け作業を進められる。その手順としては、各ボルト4に
仮止めしてあるナット7のうち、例えば図8のように少
なくとも1本のボルト4のナット7を残して、他のボル
ト4のナット7を緩めて外し、各ボルト4へはコ字形を
なすブラケット10の背面側ウェブに設けたボルト孔1
0a(図9)を通して取付け、再びナット7をねじ込み
締結する作業を実行する。かくすると、前記ボルト止め
用金具3が抜け外れる懸念は決してなく、速やかに確実
に安定したボルト止め作業を効率的に行える。前述のよ
うに1本だけ残したボルト4のナット7は、他のいずれ
か一つのボルト4にブラケットの取付けが進み、あるい
は取付けを完成した時点でナット7を緩めて外し、その
ボルト4へブラケット10を取り付ける作業に着手する
ことが可能である。こうして防護柵の組立てを順調に能
率良く進められる。コ字形をなすブラケット10は、そ
の前面側開口10cを、ナット7を回すソケットレンチ
のような工具の出し入れが可能な大きさに設けておくの
が好都合である。
【0031】上述のように支柱1へ取り付けたブラケッ
ト4を利用してビームパイプ2取付け支持せしめる手段
は、従来技術も含めて任意に選択して実施可能であり
(請求項1記載の発明)、そこに請求項2記載の発明の
ようにインナースリーブ11を取り付け、同インナース
リーブ11を利用してビームパイプ2を接続し支持せし
めるかは、一つの選択に過ぎない。
【0032】そこで次には、図2〜図4に基いて、上述
のように支柱1へ取り付けたブラケット4へインナース
リーブ11を取り付け、同インナースリーブ11を利用
してビームパイプ2を接続し支持せしめる構造を説明す
る。
【0033】図3と図4に示したように、支柱1へ取り
付けたコ字形のブラケット10は、その上面から両側面
にかけての外面をブラケットカバー12で覆い隠して美
観の向上が図られる。インナースリーブ11をブラケッ
ト10へ結合するべく下向きに使用する接続ボルト13
には皿頭ボルトが使用される。一方、前記のブラケット
カバー12には、前記皿頭ボルト13の皿頭13aを完
全に沈める円錐形状の凹み12aがボルト孔12bの入
り口部分に形成されている(請求項5記載の発明)。
【0034】図2〜図4に示したインナースリーブ11
は、左右両側部分へ対称的にビームパイプ2、2が接続
される中間タイプであり、基本的にビームパイプ2の内
径とほぼ同形、同大とされ、その長手方向の中央部に前
記接続ボルト13を通すボルト孔11aが上下方向に貫
通されている。そして、図9から図11に詳細を示した
ように、前記ボルト孔11aを中心とする左右両側部分
の下面側の長手方向に間隔をあけて、雌ネジ部として、
図示例では2個ずつのネジ孔11bが設けられている。
更に、前記2個のネジ孔11bの中間部位に、1個の下
向き凸部11cが併設されている。但し、前記ネジ孔1
1bの個数、及び下向き凸部11cの個数と位置は図示
例の限りではない。また、ネジ孔11bに代えてスリー
ブ内面にナットを固着した構成で実施することもできる
(請求項3記載の発明)。
【0035】図10と図11は、前記インナースリーブ
11のネジ孔11cが、同インナースリーブ11の中空
部内に向かって打ち起こしたバーリング加工部21の内
周面に雌ネジ22をネジ切り加工した構成であることを
示している。また、下向き凸部11cはプレスの打ち出
し加工により形成されていることを示している(請求項
4記載の発明)。このインナースリーブ11は板材のプ
レス加工品であり、同板材を丸めてパイプ状に成形され
ている。但し、下向き凸部11cは別部材を溶接等の手
段で固着して実施することも可能である。ちなみにイン
ナースリーブ11の左右方向の長さは380mm程度であ
る。
【0036】上記構成のインナースリーブ11を支柱1
の上記ブラケット10へ取り付ける要領は、図9が分か
りやすいように、ブラケット10の上下のフランジの間
へインナースリーブ11を差し入れ、そのボルト孔11
aを垂直方向に向けて、ブラケットカバー12のボルト
孔12b及びブラケット11のボルト孔10b並びにイ
ンナースリーブ11のボルト孔11aを一致させ、そこ
へ接続ボルト13を下向きに共通に通し、ブラケット1
0の下方から袋ナット14をねじ込み締結する(請求項
2記載の発明)。
【0037】この取付け構造によれば、ブラケット10
の取付け部分はブラケットカバー12に覆われ、接続ボ
ルト13の皿頭13aはブラケットカバー12の凹部1
2aの中へ沈んでほぼ平面状態を保ち、ボルト13の下
端は袋ナット14によって隠されるので、美観に優れ、
人や物がぶつかっても傷つける度合いが低く、人及び環
境に優しい取付け構造となる。
【0038】次に、インナースリーブ11の上記構成に
対応して、ビームパイプ2の端部には、前記インナース
リーブ11のネジ孔11b及び下向き凸部11cと整合
する位置にそれぞれ通孔2a(ボルト孔の一種)が同数
設けられている。
【0039】従って、ビームパイプ2の接続は、インナ
ースリーブ11の外周に嵌めて、先ず下向き凸部11c
を該当する通孔2aへ嵌め込む。その結果、ビームパイ
プ2とインナースリーブ11との位置決め効果(位置合
わせ効果)が奏され、ネジ孔11bと通孔2aもそれぞ
れ一致する。そこでネジ孔11bと整合した通孔2aを
通じて止めボルト15を上向きにネジ孔11bへねじ込
んで強固に接合する(請求項2記載の発明)。
【0040】その結果、下向き凸部11cは通孔2aへ
嵌った所謂ダボ効果により一種のボルト止めと同様な作
用効果を発揮するから、図示の実施例では実質3本のボ
ルトで接合したと同様な接合強度が得られる。しかも下
向き凸部11cの両側位置を止めボルト15で締結して
いるので、せん断引き抜き抵抗と曲げ抵抗の大きな接合
が達成される。
【0041】次に、図5と図6及び図12と図13に基
いて、図1のB部に相当するビームパイプ取付け構造の
実施形態を説明する。
【0042】但し、取付け構造の基本的構成は上記中間
タイプのインナースリーブ11の場合と変わりがないの
で、主に相違点を説明する。この端部タイプのインナー
スリーブ16は、上記中間タイプに比して全長が約半分
少々の長さとされ、接続ボルト13を通すボルト孔11
aの一側の短い端部には防護用のキャップ17を嵌めて
固着した構成とされている。他方、前記ボルト孔11a
より右側の長い部分には、上記中間タイプと全く同様
に、同インナースリーブ16の下面側の長手方向に間隔
をあけて、図示例では2個ずつのネジ孔11bが設けら
れ、前記2個のネジ孔11bの中間部位に1個の下向き
凸部11cが併設されている。前記ネジ孔11bは、同
インナースリーブ16の中空部に向かって打ち起こした
バーリング加工部21の内周面に雌ネジ22をネジ切り
加工した構成であり、この下向き凸部11cはプレスの
打ち出し加工により形成されている。但し、この下向き
凸部11cを別部材の溶接とし、ネジ孔11bをインナ
ースリーブ16の内面に固定したナットの構成でも実施
される。
【0043】当該インナースリーブ16の一側部分にの
みビームパイプ2の一端が嵌め込まれる。そして、前記
下向き凸部11cをビームパイプ2の該当する通孔へ嵌
め込み、所謂ダボ効果を発揮させると共に、前記インナ
ースリーブ16のネジ孔2aと整合する位置の通孔を通
じて2本の止めボルト15を上向きにネジ孔11bへね
じ込んで強固な接合が行われる。
【0044】
【本発明が奏する効果】請求項1〜5記載の発明に係る
防護柵のビームパイプ取付け構造は、歩行者等の目線に
対する目隠し効果があって美観に優れ、且つ人及び環境
に優しい構造になっている。のみならず、下向き凸部を
通孔へ嵌めるのでビームパイプとインナースリーブとの
位置合わせ効果が得られ、下向き凸部が実質ボルト止め
と同様な作用(ダボ効果)を発揮するから、その分止め
ボルトの使用本数が減り、経済性と施工性の向上に一層
の優位性が得られる。特に、下向き凸部の両側位置を止
めボルトで締結するので、ビームパイプの接続強度(特
に引き抜きせん断抵抗及び曲げ抵抗など)は、止めボル
トの本数効果と、下向き凸部のダボ効果とにより従前の
ものに劣らず必要十分な大きさを得られて合理的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した防護柵の正面図である。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2のa−a線矢視の断面図である。
【図5】図6の平面図である。
【図6】図1B部の拡大図である。
【図7】A〜Cはボルト止め用金具の正面図と側面図及
び平面図である。
【図8】前記ボルト止め用金具の使用状態を示した斜視
図である。
【図9】本発明のビームパイプ取付け構造の分解斜視図
である。
【図10】中間タイプインナースリーブの使用状態と半
断面図である。
【図11】前記インナースリーブの右側面図である。
【図12】端部タイプインナースリーブの半断面図であ
る。
【図13】前記インナースリーブの右側面図である。
【符号の説明】
1 支柱 2 ビームパイプ 11 インナースリーブ 4 ボルト 4a ボルト頭 5 ボルトホルダー 8 ボルト孔 10 ブラケット 10a ボルト孔 13 ボルト 14 袋ナット 11b 雌ネジ部(ネジ孔) 11c 下向き凸部 2a 通孔 15 止めボルト 21 バーリング加工部 22 雌ネジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防護柵を構成する支柱にビームパイプを取
    り付ける構造において、 支柱のビームパイプ取付け位置と一致する位置毎に必要
    本数のボルトが各々平行に、同一の向きに配置され、各
    ボルトの頭部が共通なボルトホルダーへ固定された構成
    のボルト止め用金具が、そのボルトホルダーを利用して
    支柱の中空部内に挿入され、同支柱の前記ビームパイプ
    取付け位置に設けられたボルト孔を通じて前記の各ボル
    トが外向きに突き出されており、外方から前記のボルト
    へコ字形をなすブラケットのウェブに設けたボルト孔が
    通されナットにより締結されていること、 前記ブラケットの上下のフランジ間にインナースリーブ
    が支持せしめられ、下向きに貫通するボルト及びナット
    で締結されていること、 前記インナースリーブにビームパイプの端部が嵌め込ま
    れボルトで締結されていること、をそれぞれ特徴とす
    る、防護柵のビームパイプ取付け構造。
  2. 【請求項2】防護柵を構成する支柱にビームパイプを取
    り付ける構造において、 支柱のビームパイプ取付け位置と一致する位置毎に必要
    本数のボルトが各々平行に、同一の向きに配置され、各
    ボルトの頭部が共通なボルトホルダーへ固定された構成
    のボルト止め用金具が、そのボルトホルダーを利用して
    支柱の中空部内に挿入され、同支柱の前記ビームパイプ
    取付け位置に設けられたボルト孔を通じて前記の各ボル
    トが外向きに突き出されており、外方から前記のボルト
    へコ字形をなすブラケットのウェブに設けたボルト孔が
    通されナットにより締結されていること、 前記ブラケットの上下のフランジ間にインナースリーブ
    が支持せしめられ、下向きに貫通するボルト及びナット
    で締結されていること、 前記インナースリーブの下面側の長手方向に間隔をあけ
    て複数の雌ネジ部が設けられ、且つ下向き凸部が併設さ
    れており、一方、ビームパイプの端部には、前記インナ
    ースリーブの雌ネジ部及び下向き凸部と整合する位置に
    それぞれ通孔が設けられており、ビームパイプは、その
    端部をインナースリーブに嵌めて下向き凸部と通孔を嵌
    め合わされ、雌ネジ部と整合した通孔を通じて上向きに
    雌ネジ部へねじ込んだボルトで締結されていること、を
    それぞれ特徴とする、防護柵のビームパイプ取付け構
    造。
  3. 【請求項3】インナースリーブには、1本のビームパイ
    プ接合用として雌ネジ部が2個設けられ、前記2個の雌
    ネジ部の中間位置に1個の下向き凸部が設けられ、ビー
    ムパイプには前記インナースリーブの雌ネジ部及び下向
    き凸部と整合する位置にそれぞれ3個の通孔が設けられ
    ており、インナースリーブへ嵌めた1本のビームパイプ
    は前記2個の雌ネジ部へねじ込んだ2本のボルトにより
    締結されていることを特徴とする、請求項2に記載した
    防護柵のビームパイプ取付け構造。
  4. 【請求項4】インナースリーブの雌ネジ部は、同スリー
    ブの中空部内に向かって打ち起こしたバーリング加工部
    の内周面にネジ切り加工されたネジ孔の構成であり、下
    向き凸部は打ち出し加工により形成されていることを特
    徴とする、請求項2又は3に記載した防護柵のビームパ
    イプ取付け構造。
  5. 【請求項5】ブラケットの上面から両側面にかけてそれ
    ぞれの外面を覆う形状のブラケットカバーが取り付けら
    れていること、前記ブラケットカバーには皿頭ボルトの
    皿頭を沈める円錐形状の凹みの底部にボルト孔が開口さ
    れており、皿頭ボルトが前記ボルト孔へ下向きに通さ
    れ、インナースリーブのボルト孔を貫通され、ブラケッ
    トの下面側から袋ナットがねじ込まれ締結されているこ
    とを特徴とする、請求項1又は2に記載した防護柵のビ
    ームパイプ取付け構造。
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