JP2000143915A - 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents
農業用塩化ビニル系樹脂フィルムInfo
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- JP2000143915A JP2000143915A JP10317259A JP31725998A JP2000143915A JP 2000143915 A JP2000143915 A JP 2000143915A JP 10317259 A JP10317259 A JP 10317259A JP 31725998 A JP31725998 A JP 31725998A JP 2000143915 A JP2000143915 A JP 2000143915A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
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- Protection Of Plants (AREA)
- Greenhouses (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 低温時の物性を向上し、屋外暴露の物性低下
の著しく少ない農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供
する。 【解決手段】平均重合度1000以上2500以下の塩
化ビニル系樹脂100重量部〔A〕に対して、可塑剤
〔B〕30〜60重量部、塩素含有量30〜50重量
%、メルトインデックス0.5〜150g/10分、結
晶化度0.01〜60%塩素化ポリエ チレン〔C〕
0.5〜15重量部、平均粒子径が100〜300μ
m、部分分離 効率において25%分離粒子径(D2
5)と75%分離粒子径(D75)との比(D75/D
25)が1.05〜2.5、アルキルメタクリレートを
主成分とする重合体であるアクリル系弾性体粒子〔D〕
0.5〜15重量部を混合してなり、〔C〕+〔D〕が
1.0〜20重量部であることを特徴とする農業用塩化
ビニル系樹脂フィルム。
の著しく少ない農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供
する。 【解決手段】平均重合度1000以上2500以下の塩
化ビニル系樹脂100重量部〔A〕に対して、可塑剤
〔B〕30〜60重量部、塩素含有量30〜50重量
%、メルトインデックス0.5〜150g/10分、結
晶化度0.01〜60%塩素化ポリエ チレン〔C〕
0.5〜15重量部、平均粒子径が100〜300μ
m、部分分離 効率において25%分離粒子径(D2
5)と75%分離粒子径(D75)との比(D75/D
25)が1.05〜2.5、アルキルメタクリレートを
主成分とする重合体であるアクリル系弾性体粒子〔D〕
0.5〜15重量部を混合してなり、〔C〕+〔D〕が
1.0〜20重量部であることを特徴とする農業用塩化
ビニル系樹脂フィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用塩化ビニル
系樹脂フィルムに関する。更に詳しくは、加工性良好で
あり、展張後の外力(かぜ、雪、雹、アラレ等)による
破れ等の好ましくない現象に対して、低温下における強
度・耐衝撃・伸びに優れ、屋外暴露後の物性低下の著し
く少ない、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関するも
のである。
系樹脂フィルムに関する。更に詳しくは、加工性良好で
あり、展張後の外力(かぜ、雪、雹、アラレ等)による
破れ等の好ましくない現象に対して、低温下における強
度・耐衝撃・伸びに優れ、屋外暴露後の物性低下の著し
く少ない、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関するも
のである。
【0002】
【従来技術】近年、有用植物を栽培している農家では、
収益性向上を目的として、有用植物をハウス(温室)、
またはトンネル内で促進栽培や抑制栽培する方法が、広
く採用される様になった。このハウス(温室)またはト
ンネルの被覆資材としては、ポリエチレンフィルム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリエステルフ
ィルムポリカーボネートフィルム、硬質および軟質塩化
ビニル系樹脂フィルム、ガラス等が使用されている。な
かでも軟質塩化ビニル系樹脂フィルムは、他の合成樹脂
フィルムに対して、光線透過率、保温性、機械的強度、
耐久性、作業性を総合して最も優れているので、広く使
用されている。
収益性向上を目的として、有用植物をハウス(温室)、
またはトンネル内で促進栽培や抑制栽培する方法が、広
く採用される様になった。このハウス(温室)またはト
ンネルの被覆資材としては、ポリエチレンフィルム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリエステルフ
ィルムポリカーボネートフィルム、硬質および軟質塩化
ビニル系樹脂フィルム、ガラス等が使用されている。な
かでも軟質塩化ビニル系樹脂フィルムは、他の合成樹脂
フィルムに対して、光線透過率、保温性、機械的強度、
耐久性、作業性を総合して最も優れているので、広く使
用されている。
【0003】しかしながら、軟質塩化ビニル系樹脂フィ
ルムは、樹脂軟化剤として、可塑剤が配合されており、
この可塑剤は、感温性が大きく、特に寒冷地区での展張
使用される際の伸びが悪く破れ易い。また、展張後も
風、雪、雹、アラレ等の外力がフィルムに加わった際に
破れ易いという問題点があった。このため、寒冷地区に
おける伸び、耐衝撃性等の物性を改善する方法として、
下記のような農業用の塩化ビニル系樹脂フィルム中の可
塑剤の量を増加、あるいは、耐寒性可塑剤の配合等、可
塑剤配合に関する方法が提案されている。
ルムは、樹脂軟化剤として、可塑剤が配合されており、
この可塑剤は、感温性が大きく、特に寒冷地区での展張
使用される際の伸びが悪く破れ易い。また、展張後も
風、雪、雹、アラレ等の外力がフィルムに加わった際に
破れ易いという問題点があった。このため、寒冷地区に
おける伸び、耐衝撃性等の物性を改善する方法として、
下記のような農業用の塩化ビニル系樹脂フィルム中の可
塑剤の量を増加、あるいは、耐寒性可塑剤の配合等、可
塑剤配合に関する方法が提案されている。
【0004】塩化ビニル系樹脂フィルム中の可塑剤量を
増加させる方法は、低温強度に対して、向上効果がある
ことが知られているが、この方法では、夏場等の高温時
にフィルムが、べたついたり、たるむことが知られてい
る。そこで、可塑剤の量をあまり増量することなく、低
温時の物性を向上させるために耐寒性の可塑剤を配合す
る方法が提案されている(特開昭58-49742号公報等)。
しかしながら、この方法では、一般に塩化ビニル系樹脂
との相溶性が悪く、ブリードしたり耐熱性に劣る欠点が
ある。又、耐候性が劣る(褐変等)欠点がある。
増加させる方法は、低温強度に対して、向上効果がある
ことが知られているが、この方法では、夏場等の高温時
にフィルムが、べたついたり、たるむことが知られてい
る。そこで、可塑剤の量をあまり増量することなく、低
温時の物性を向上させるために耐寒性の可塑剤を配合す
る方法が提案されている(特開昭58-49742号公報等)。
しかしながら、この方法では、一般に塩化ビニル系樹脂
との相溶性が悪く、ブリードしたり耐熱性に劣る欠点が
ある。又、耐候性が劣る(褐変等)欠点がある。
【0005】又、衝撃改良剤として、メチルメタクリレ
ート−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS樹脂)
(特開平6−322209)、アクリロニトリルーブタ
ジエンースチレン共重合体(ABS樹脂)スチレンーブ
タジエンゴム(SBR)等が提案されているが、これら
衝撃改良剤は、耐衝撃強度は向上するものの、低温時の
耐衝撃強度以外の機械物性は向上しない。又、これら衝
撃改良剤は、その分子中に含まれる2重結合が、光・紫
外線または熱に対して活性であるために、それらを配合
してなる樹脂から得られる塩化ビニル系樹脂フィルム
は、耐候性(褐変)が劣る欠点があり、これに対し、紫
外線吸収剤・酸化防止剤・光安定剤等を添加することが
提案されているが、満足する十分な諸物性が得られてい
ない。
ート−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS樹脂)
(特開平6−322209)、アクリロニトリルーブタ
ジエンースチレン共重合体(ABS樹脂)スチレンーブ
タジエンゴム(SBR)等が提案されているが、これら
衝撃改良剤は、耐衝撃強度は向上するものの、低温時の
耐衝撃強度以外の機械物性は向上しない。又、これら衝
撃改良剤は、その分子中に含まれる2重結合が、光・紫
外線または熱に対して活性であるために、それらを配合
してなる樹脂から得られる塩化ビニル系樹脂フィルム
は、耐候性(褐変)が劣る欠点があり、これに対し、紫
外線吸収剤・酸化防止剤・光安定剤等を添加することが
提案されているが、満足する十分な諸物性が得られてい
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
状況にあって、低温時の物性(伸び、強度、耐衝撃性)
を向上し、さらには、屋外暴露(経時後)の物性低下の
著しく少ない農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供す
ることを目的とした。又、フィルム成形時の加工性に優
れ、寒冷地区での展張の際にも破れず、屋外での展張後
の風、雪、雹、アラレ等の外力によって引き起こされる
破れも生じない。又、夏場等の高温時におけるべたつき
・たるみ(弾性率向上)を生じない、農業用塩化ビニル
系樹脂フィルムを提供することを目的として、鋭意検討
した結果、本発明を完成するに至ったものである。
状況にあって、低温時の物性(伸び、強度、耐衝撃性)
を向上し、さらには、屋外暴露(経時後)の物性低下の
著しく少ない農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供す
ることを目的とした。又、フィルム成形時の加工性に優
れ、寒冷地区での展張の際にも破れず、屋外での展張後
の風、雪、雹、アラレ等の外力によって引き起こされる
破れも生じない。又、夏場等の高温時におけるべたつき
・たるみ(弾性率向上)を生じない、農業用塩化ビニル
系樹脂フィルムを提供することを目的として、鋭意検討
した結果、本発明を完成するに至ったものである。
【0007】
【発明が解決しようとする手段】しかして、本発明の要
旨とするところは、平均重合度1000以上2500以
下の塩化ビニル系樹脂100重量部〔A〕に対して、可
塑剤〔B〕30〜60重量部、塩素含有量30〜50重
量%、メルトインデックス0.5〜150g/10分、
結晶化度0.01〜60%塩素化ポリエチレン〔C〕
0.5〜15重量部、平均粒子径が100〜300μ
m、部分分離効率において25%分離粒子径(D25)
と75%分離粒子径(D75)との比(D75/D2
5)が1.05〜2.5、アルキルメタクリレートを主
成分とする重合体であるアクリル系弾性体粒子〔D〕
0.5〜15重量部を混合してなり、〔C〕+〔D〕が
1.0〜20重量部であることを特徴とする農業用塩化
ビニル系 樹脂フィルムに存ずる。
旨とするところは、平均重合度1000以上2500以
下の塩化ビニル系樹脂100重量部〔A〕に対して、可
塑剤〔B〕30〜60重量部、塩素含有量30〜50重
量%、メルトインデックス0.5〜150g/10分、
結晶化度0.01〜60%塩素化ポリエチレン〔C〕
0.5〜15重量部、平均粒子径が100〜300μ
m、部分分離効率において25%分離粒子径(D25)
と75%分離粒子径(D75)との比(D75/D2
5)が1.05〜2.5、アルキルメタクリレートを主
成分とする重合体であるアクリル系弾性体粒子〔D〕
0.5〜15重量部を混合してなり、〔C〕+〔D〕が
1.0〜20重量部であることを特徴とする農業用塩化
ビニル系 樹脂フィルムに存ずる。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。 1.塩化ビニル系樹脂〔A〕 本発明において塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニル
のほか、塩化ビニルが主成分を占める共重合体をいう。
塩化ビニルと共重合しうる単量体化合物としては、塩化
ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリ
ル、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル
酸、酢酸ビニル等があげられる。これら塩化ビニル系樹
脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合
法等の従来公知の製造法のうち、いずれの方法によって
製造されたものであってもよい。又、本発明において
は、平均重合度1000以上2500以下のものを用い
るが、異なる平均重合度のものを2種混合してもよい。
この混合方法としては、フィルム製膜加工時に2種類の
樹脂を混合する方法が一般的であるが、塩化ビニル樹脂
の重合時に重合条件コントロールによって、見掛け上2種類の
平均重合度の異なる樹脂が混合されたことになる方法で
あってもよい。
のほか、塩化ビニルが主成分を占める共重合体をいう。
塩化ビニルと共重合しうる単量体化合物としては、塩化
ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリ
ル、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル
酸、酢酸ビニル等があげられる。これら塩化ビニル系樹
脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合
法等の従来公知の製造法のうち、いずれの方法によって
製造されたものであってもよい。又、本発明において
は、平均重合度1000以上2500以下のものを用い
るが、異なる平均重合度のものを2種混合してもよい。
この混合方法としては、フィルム製膜加工時に2種類の
樹脂を混合する方法が一般的であるが、塩化ビニル樹脂
の重合時に重合条件コントロールによって、見掛け上2種類の
平均重合度の異なる樹脂が混合されたことになる方法で
あってもよい。
【0009】2.可塑剤〔B〕 上記基体となる塩化ビニル系樹脂フィルムには、柔軟性
を付与するために、この樹脂100重量部に対して、3
0〜60重量部、好ましくは、40〜55重量部の可塑
剤が配合される。30重量部未満では、低温時での柔軟
性に乏しいため、充分な低温物性が得られない。また、
60重量部を越えると、常温下での取り扱い性(べたつ
き性等)が悪化したり、製膜加工時の作業性が低下する
ので好ましくない。
を付与するために、この樹脂100重量部に対して、3
0〜60重量部、好ましくは、40〜55重量部の可塑
剤が配合される。30重量部未満では、低温時での柔軟
性に乏しいため、充分な低温物性が得られない。また、
60重量部を越えると、常温下での取り扱い性(べたつ
き性等)が悪化したり、製膜加工時の作業性が低下する
ので好ましくない。
【0010】使用しうる可塑剤としては、例えば、ジー
n−オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタ
レート、ジベンジルフタレート、ジイソデシルフタレー
ト等のフタル酸誘導体;ジオクチルフタレート等のイソ
フタル酸誘導体;ジーn−ブチルアジペート、ジオクチ
ルアジペート等のアジピン酸誘導体;ジ−n−ブチルマ
レート等のマレイン酸誘導体;トリーnーブチルシトレ
ート等のクエン酸誘導体;モノブチルイタコネート等の
イタコン酸誘導体;ブチルオレエート等のオレイン酸誘
導体;グリセリンモノリシノレート等のリシノール酸誘
導体;その他、エポキシ化大油、エポキシ樹脂系可塑剤
等があげられる。また、樹脂フィルムに柔軟性を付与す
るために、上述の可塑剤に限られるものでなく、例えば
熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリ酢酸ビニル等を使用す
ることもできる。
n−オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタ
レート、ジベンジルフタレート、ジイソデシルフタレー
ト等のフタル酸誘導体;ジオクチルフタレート等のイソ
フタル酸誘導体;ジーn−ブチルアジペート、ジオクチ
ルアジペート等のアジピン酸誘導体;ジ−n−ブチルマ
レート等のマレイン酸誘導体;トリーnーブチルシトレ
ート等のクエン酸誘導体;モノブチルイタコネート等の
イタコン酸誘導体;ブチルオレエート等のオレイン酸誘
導体;グリセリンモノリシノレート等のリシノール酸誘
導体;その他、エポキシ化大油、エポキシ樹脂系可塑剤
等があげられる。また、樹脂フィルムに柔軟性を付与す
るために、上述の可塑剤に限られるものでなく、例えば
熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリ酢酸ビニル等を使用す
ることもできる。
【0011】3.塩素化ポチエチレン〔C〕 本発明の塩素化ポリエチレンとは、原料となるポリエチ
レンは、エチレンの単独重合、もしくは、エチレンと3
0重量%以下(好ましくは、20重量%以下)の炭素数
が12個以下(好ましくは、3〜9個)のα−オレフィ
ンを共重合することによって得られるものが好ましい。
レンは、エチレンの単独重合、もしくは、エチレンと3
0重量%以下(好ましくは、20重量%以下)の炭素数
が12個以下(好ましくは、3〜9個)のα−オレフィ
ンを共重合することによって得られるものが好ましい。
【0012】α−オレフィンの具体例としては、プロピ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン等が挙げられる。原料となるポリオレフィンとし
ては、特にエチレンを単独重合したものが好ましい。本
発明に使用される塩素化ポリエチレンは、ポリエチレン
の粉末または粒子を水性懸濁液中で塩素化するか、ある
いは有機溶剤中に溶解したポリエチレンを塩素化する方
法が採用される。
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン等が挙げられる。原料となるポリオレフィンとし
ては、特にエチレンを単独重合したものが好ましい。本
発明に使用される塩素化ポリエチレンは、ポリエチレン
の粉末または粒子を水性懸濁液中で塩素化するか、ある
いは有機溶剤中に溶解したポリエチレンを塩素化する方
法が採用される。
【0013】上記塩素化ポリエチレンの塩化ビニル系樹
脂への配合量は、0.5〜15重量部でなければならな
い。0.5より少ないと初期物性および耐候後物性が向
上されることなく、15重量部より多い範囲では、フィ
ルムが白濁し、好ましくない。上記範囲内でも特に1.
0〜7重量部が好適である。
脂への配合量は、0.5〜15重量部でなければならな
い。0.5より少ないと初期物性および耐候後物性が向
上されることなく、15重量部より多い範囲では、フィ
ルムが白濁し、好ましくない。上記範囲内でも特に1.
0〜7重量部が好適である。
【0014】この塩素化ポリエチレンの塩素含有量は、
30〜50重量%の範囲でなければならない。30重量
%より少ないと塩化ビニル系樹脂との相溶性に劣り、フ
ィルムが白濁し好ましくなく、50重量%より多い範囲
では、低温での物性が向上することがないために好まし
くない。上記範囲内でも特に35〜45重量%が好適で
ある。
30〜50重量%の範囲でなければならない。30重量
%より少ないと塩化ビニル系樹脂との相溶性に劣り、フ
ィルムが白濁し好ましくなく、50重量%より多い範囲
では、低温での物性が向上することがないために好まし
くない。上記範囲内でも特に35〜45重量%が好適で
ある。
【0015】塩素化ポリエチレンのメルトインデックス
は、0.5〜150g/10分の範囲でなければならない。
0.5g/10分より小さいと塩化ビニル系樹脂との相溶性
が劣りフィルムが白濁し、150g/10分より大きい範囲
では、物性が添加量に比例して向上することがなく、好
ましくない。上記範囲内でも特に1.0〜130g/10分
が好適である。塩素化ポリエチレンの結晶化度は、0.
01〜60%でなければならない。高すぎる範囲では、
塩化ビニル系樹脂との相溶性が悪く、フィルム表面にブ
リードするために好ましくない。上記範囲内でも特に
0.1〜30%、更には1〜20%が好適である。
は、0.5〜150g/10分の範囲でなければならない。
0.5g/10分より小さいと塩化ビニル系樹脂との相溶性
が劣りフィルムが白濁し、150g/10分より大きい範囲
では、物性が添加量に比例して向上することがなく、好
ましくない。上記範囲内でも特に1.0〜130g/10分
が好適である。塩素化ポリエチレンの結晶化度は、0.
01〜60%でなければならない。高すぎる範囲では、
塩化ビニル系樹脂との相溶性が悪く、フィルム表面にブ
リードするために好ましくない。上記範囲内でも特に
0.1〜30%、更には1〜20%が好適である。
【0016】4.アクリル系弾性体粒子〔D〕 本発明のアクリル系弾性体とは、アルキルメタクリレー
トモノマーを主成分とし、アルキルメタクリレートモノ
マーと共重合可能な他のビニルモノマーとを逐次多段重
合法にて得られるものであり、これら共重合体が多層構
造重合体をなしているものである。多層構造重合体とし
ては、3段重合物(3層構造)もしくは4段重合物(4
層構造)が好ましい。
トモノマーを主成分とし、アルキルメタクリレートモノ
マーと共重合可能な他のビニルモノマーとを逐次多段重
合法にて得られるものであり、これら共重合体が多層構
造重合体をなしているものである。多層構造重合体とし
ては、3段重合物(3層構造)もしくは4段重合物(4
層構造)が好ましい。
【0017】アルキルメタクリレートモノマーとして
は、炭素数8以下のアルキル基を有するアルキルメタク
リレートモノマーが好ましい。具体的、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、i−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタ
クリレート、i−ブチルメタクリレート、シクロヘキシ
ルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート
などを挙げることができる。
は、炭素数8以下のアルキル基を有するアルキルメタク
リレートモノマーが好ましい。具体的、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、i−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタ
クリレート、i−ブチルメタクリレート、シクロヘキシ
ルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート
などを挙げることができる。
【0018】アルキルメタクリレートと共重合可能な他
の単量体としては、エチルアクリレート、n−プロピル
アクリレート、i−プロピルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、i−ブチルアクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、デ
シルアクリレート等のようなアクリル酸のC1〜C16
のアルキルエステル類:エチルメタクリレート、n−プ
ロピルメタクリレート、i−プロピルメタクリレート、
n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート、デシルメタクリレート等のようなメ
タクリル酸のC1〜C16のアルキルエステル類:スチ
レン、アクリルニトリル、メタクリロニトリルなどを挙
げることができる。
の単量体としては、エチルアクリレート、n−プロピル
アクリレート、i−プロピルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、i−ブチルアクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、デ
シルアクリレート等のようなアクリル酸のC1〜C16
のアルキルエステル類:エチルメタクリレート、n−プ
ロピルメタクリレート、i−プロピルメタクリレート、
n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート、デシルメタクリレート等のようなメ
タクリル酸のC1〜C16のアルキルエステル類:スチ
レン、アクリルニトリル、メタクリロニトリルなどを挙
げることができる。
【0019】これらメチルメタクリレートと共重合可能
なビニルモノマー単量体は、1種類もしくは数種類を組
み合わせて共重合させても良い。上記アクリル系弾性体
粒子の塩化ビニル系樹脂への配合量は、0.5〜15重
量部でなければならない。0.5重量部よりも少ないと
十分な衝撃強度が得られず、多すぎる範囲では、機械物
性がかえって低下するために好ましくない。上記範囲内
でも1.0〜8重量部が特に好適である。
なビニルモノマー単量体は、1種類もしくは数種類を組
み合わせて共重合させても良い。上記アクリル系弾性体
粒子の塩化ビニル系樹脂への配合量は、0.5〜15重
量部でなければならない。0.5重量部よりも少ないと
十分な衝撃強度が得られず、多すぎる範囲では、機械物
性がかえって低下するために好ましくない。上記範囲内
でも1.0〜8重量部が特に好適である。
【0020】さらに上記アクリル系弾性体粒子の平均粒
子径は、100〜300μmの範囲が必要である。10
0μmよりも小さいと十分な物性強度が得られず、30
0μmよりも大きい範囲では、光の乱反射のために十分
な透明性が得られず好ましくない。上記範囲内でも特に
150〜250μmの範囲が好適である。又、上記アク
リル系弾性体粒子の部分分離効率において、75%分離
粒子径(D75)と25%分離粒子径(D25)との比
(D75/D25)は、1.05〜2.5でなければな
らない。2.5よりも大きい範囲では、十分な衝撃強度
・透明性が得られないために好ましくない。上記範囲内
でも特に好ましい範囲は、1.1〜2.3が特に好適で
ある。
子径は、100〜300μmの範囲が必要である。10
0μmよりも小さいと十分な物性強度が得られず、30
0μmよりも大きい範囲では、光の乱反射のために十分
な透明性が得られず好ましくない。上記範囲内でも特に
150〜250μmの範囲が好適である。又、上記アク
リル系弾性体粒子の部分分離効率において、75%分離
粒子径(D75)と25%分離粒子径(D25)との比
(D75/D25)は、1.05〜2.5でなければな
らない。2.5よりも大きい範囲では、十分な衝撃強度
・透明性が得られないために好ましくない。上記範囲内
でも特に好ましい範囲は、1.1〜2.3が特に好適で
ある。
【0021】アクリル系弾性体粒子は、上記単量体の2
種以上を所定量組み合わせて重合缶に仕込み、重合開始
剤、乳化剤、必要に応じてグラフト交叉剤を加えて、通
常の乳化重合によって逐次多段重合法によって得られ
る。この逐次多段重合法は、水性分散液又はエマルジョ
ン中に連続的に添加される単量体が先に添加した単量体
によって形成されるエマルジョン粒子上に逐次シート重
合されるような条件下で行う。各層の重合はそれぞれ前
段階の重合が完了したのちにつづけて滴下重合した後、
通常の塩析方法により凝固し、乾燥され得られる。重合
開始剤は、通常乳化重合の際に使用されるものであれば
よく、水溶性の過硫酸塩およびレドックス系開始剤が挙
げられる。乳化剤としては、アニオン性界面活性剤が好
ましいが、通常、乳化重合の際使用されるものであれば
よい。
種以上を所定量組み合わせて重合缶に仕込み、重合開始
剤、乳化剤、必要に応じてグラフト交叉剤を加えて、通
常の乳化重合によって逐次多段重合法によって得られ
る。この逐次多段重合法は、水性分散液又はエマルジョ
ン中に連続的に添加される単量体が先に添加した単量体
によって形成されるエマルジョン粒子上に逐次シート重
合されるような条件下で行う。各層の重合はそれぞれ前
段階の重合が完了したのちにつづけて滴下重合した後、
通常の塩析方法により凝固し、乾燥され得られる。重合
開始剤は、通常乳化重合の際に使用されるものであれば
よく、水溶性の過硫酸塩およびレドックス系開始剤が挙
げられる。乳化剤としては、アニオン性界面活性剤が好
ましいが、通常、乳化重合の際使用されるものであれば
よい。
【0022】塩素化ポリエチレン〔C〕とアクリル系弾
性体粒子〔D〕との重量部の和は、1.0〜20重量部
の範囲でなければならない。1.0重量部より少ないと
十分な衝撃強度が得られず、好ましくない。また、20
重量部より多い範囲では、機械物性、特に引き裂き強度
が低下するために好ましくない。上記範囲内でも特に好
ましい範囲は、1.5〜15重量部が特に好適である。
性体粒子〔D〕との重量部の和は、1.0〜20重量部
の範囲でなければならない。1.0重量部より少ないと
十分な衝撃強度が得られず、好ましくない。また、20
重量部より多い範囲では、機械物性、特に引き裂き強度
が低下するために好ましくない。上記範囲内でも特に好
ましい範囲は、1.5〜15重量部が特に好適である。
【0023】5.アクリル系共重合体 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムには、加工性
の観点から、アクリル系共重合体を配合することが好ま
しい。アクリル系共重合体としては、メチルメタクリレ
ートモノマーを主単量体とし、メチルメタクリレートモ
ノマーと共重合可能なビニルモノマー単量体とを共重合
して得られるものが好ましい。
の観点から、アクリル系共重合体を配合することが好ま
しい。アクリル系共重合体としては、メチルメタクリレ
ートモノマーを主単量体とし、メチルメタクリレートモ
ノマーと共重合可能なビニルモノマー単量体とを共重合
して得られるものが好ましい。
【0024】共重合される割合は、(A)メチルメタク
リレート60〜100重量%(B)メチルメタクリレー
トモノマーと共重合可能なビニルモノマー単量体0〜4
0重量部であることが好ましい。メチルメタクリレート
モノマーが60重量%より少ない範囲では、アクリル系
共重合体と塩化ビニル系樹脂との相溶性が悪くフィルム
外観が劣るために好ましくない。
リレート60〜100重量%(B)メチルメタクリレー
トモノマーと共重合可能なビニルモノマー単量体0〜4
0重量部であることが好ましい。メチルメタクリレート
モノマーが60重量%より少ない範囲では、アクリル系
共重合体と塩化ビニル系樹脂との相溶性が悪くフィルム
外観が劣るために好ましくない。
【0025】メチルメタクリレートと共重合可能なビニ
ルモノマー単量体としては、エチルアクリレート、n−
プロピルアクリレート、i−プロピルアクリレート、n
−ブチルアクリレート、i−ブチルアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、デシルアクリレート等のようなアクリル酸のC1
〜C16のアルキルエステル類:エチルメタクリレー
ト、n−プロピルメタクリレート、i−プロピルメタク
リレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタ
クリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、デシルメタクリレート等の
ようなメタクリル酸のC1〜C16のアルキルエステル
類:スチレン、アクリルニトリル、メタクリロニトリル
などを挙げることができる。
ルモノマー単量体としては、エチルアクリレート、n−
プロピルアクリレート、i−プロピルアクリレート、n
−ブチルアクリレート、i−ブチルアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、デシルアクリレート等のようなアクリル酸のC1
〜C16のアルキルエステル類:エチルメタクリレー
ト、n−プロピルメタクリレート、i−プロピルメタク
リレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタ
クリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、デシルメタクリレート等の
ようなメタクリル酸のC1〜C16のアルキルエステル
類:スチレン、アクリルニトリル、メタクリロニトリル
などを挙げることができる。
【0026】これらメチルメタクリレートと共重合可能
なビニルモノマー単量体は、1種類もしくは数種類を組
み合わせて共重合させても良い。上記アクリル系共重合
体の塩化ビニル系樹脂への配合量は、0.1〜10重量
部の範囲が好ましい。0.1重量部より少ないと加工性
が改良されず、10重量部より多い範囲では、加工性・
物性共に比例して向上することないために好ましくな
い。上記範囲内でも特に0.5〜5重量部が好適であ
る。アクリル系共重合体は、上記単量体の2種以上を所
定量組み合わせて有機溶剤ないし水とともに重合缶に仕
込み、重合開始剤、必要に応じて分子量調節剤を加えて
攪拌しつつ加熱重合して得られる。重合は、公知の方
法、例えば懸濁重合法、溶液重合法、乳化重合法などが
採用される。
なビニルモノマー単量体は、1種類もしくは数種類を組
み合わせて共重合させても良い。上記アクリル系共重合
体の塩化ビニル系樹脂への配合量は、0.1〜10重量
部の範囲が好ましい。0.1重量部より少ないと加工性
が改良されず、10重量部より多い範囲では、加工性・
物性共に比例して向上することないために好ましくな
い。上記範囲内でも特に0.5〜5重量部が好適であ
る。アクリル系共重合体は、上記単量体の2種以上を所
定量組み合わせて有機溶剤ないし水とともに重合缶に仕
込み、重合開始剤、必要に応じて分子量調節剤を加えて
攪拌しつつ加熱重合して得られる。重合は、公知の方
法、例えば懸濁重合法、溶液重合法、乳化重合法などが
採用される。
【0027】6.β−ジケトン化合物 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムには、加工の
際、熱に対する変色防止の点からβ−ジケトン化合物を
配合することが好ましい。β−ジケトン化合物として
は、農業用塩化ビニルフィルムに通常配合されるもので
あればよく、β−ジケトン、デヒドロ酢酸等が挙げられ
る。β−ジケトンとしては、次の一般式[I]で表され
る構造単位を一分子中に1個以上含有する化合物が適当
である。
際、熱に対する変色防止の点からβ−ジケトン化合物を
配合することが好ましい。β−ジケトン化合物として
は、農業用塩化ビニルフィルムに通常配合されるもので
あればよく、β−ジケトン、デヒドロ酢酸等が挙げられ
る。β−ジケトンとしては、次の一般式[I]で表され
る構造単位を一分子中に1個以上含有する化合物が適当
である。
【0028】
【化1】
【0029】([I]式においてR1、R2は炭素数1
〜4のアルキル基、又はフェニル基を示す。) 一般式[I]に含まれるものとしては、具体的にアセチ
ルアセトン、ベンゾイルアセトン、ベンゾイルプロピオ
ニルメタン、ジベンゾイルメタン等が挙げられる。β−
ジケトン化合物の塩化ビニル系樹脂フィルムへの配合量
は、余り少ないと成形加工時の熱に対して変色が生じる
ために好ましくなく、余り多くしてもフィルムの耐着色
性は添加量に比例して向上することがない。好ましい配
合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.
005〜0.10重量部の範囲である。
〜4のアルキル基、又はフェニル基を示す。) 一般式[I]に含まれるものとしては、具体的にアセチ
ルアセトン、ベンゾイルアセトン、ベンゾイルプロピオ
ニルメタン、ジベンゾイルメタン等が挙げられる。β−
ジケトン化合物の塩化ビニル系樹脂フィルムへの配合量
は、余り少ないと成形加工時の熱に対して変色が生じる
ために好ましくなく、余り多くしてもフィルムの耐着色
性は添加量に比例して向上することがない。好ましい配
合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.
005〜0.10重量部の範囲である。
【0030】7.光安定剤 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムには、被膜の
形成性、屋外展張性の点から光安定剤を配合することが
好ましい。光安定剤としては、農業用塩化ビニルフィル
ムに通常配合されるものであればよく、ヒンダードアミ
ン系、金属錯塩系等があげられる。特にヒンダードアミ
ン系光安定剤が好ましい。具体的には、以下の様なもの
が挙げられる。ヒンダードアミン系光安定剤としては、
次の一般式[II]又は[III ]で表される構造単位を一
分子中に1個以上含有する化合物が適当である。
形成性、屋外展張性の点から光安定剤を配合することが
好ましい。光安定剤としては、農業用塩化ビニルフィル
ムに通常配合されるものであればよく、ヒンダードアミ
ン系、金属錯塩系等があげられる。特にヒンダードアミ
ン系光安定剤が好ましい。具体的には、以下の様なもの
が挙げられる。ヒンダードアミン系光安定剤としては、
次の一般式[II]又は[III ]で表される構造単位を一
分子中に1個以上含有する化合物が適当である。
【0031】
【化2】
【0032】([II]式においてR1〜R4は炭素数1
〜4のアルキル基、R5は水素又は炭素数1〜4のアル
キル基を示す。)
〜4のアルキル基、R5は水素又は炭素数1〜4のアル
キル基を示す。)
【0033】
【化3】
【0034】([III ]式においてR1〜R4は炭素数
1〜4のアルキル基、R5は水素又は炭素数1〜4のア
ルキル基を示す。) 例えば一般式[IV]で表されるヒンダードアミン系化合
物が代表的なものである。
1〜4のアルキル基、R5は水素又は炭素数1〜4のア
ルキル基を示す。) 例えば一般式[IV]で表されるヒンダードアミン系化合
物が代表的なものである。
【0035】
【化4】
【0036】(式中、Rはリン又は、1〜4価のカルボ
ン酸から誘導されるモノ〜テトラアシル基、nは1〜4
の整数をそれぞれ示す。) 上記一般式[IV]に含まれるものとしては具体的には例
えば特公昭63−51458号公報に例示されている、
4−シクロヘキシノイルオキシ−2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−(o−クロロベンゾ
イルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン等が挙げられる。
ン酸から誘導されるモノ〜テトラアシル基、nは1〜4
の整数をそれぞれ示す。) 上記一般式[IV]に含まれるものとしては具体的には例
えば特公昭63−51458号公報に例示されている、
4−シクロヘキシノイルオキシ−2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−(o−クロロベンゾ
イルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン等が挙げられる。
【0037】金属錯塩系光安定剤としては、金属が、ニ
ッケルとコバルトが好ましい。具体的には、以下の様な
ものが挙げられる。 ニッケル金属錯体:ニッケル〔2,2’チオビス(4−
ターシャリオクチル)フェノレート〕ノルマルブチルア
ミン、ニッケルジブチルジチオカーバメイト、ニッケル
ビス〔oエチル3,5(ジターシャリブチル4−ヒドロ
キシベンジル)〕ホスフェート、ニッケルビス(オクチ
ルフェニルサルファイド)等が挙げられる。
ッケルとコバルトが好ましい。具体的には、以下の様な
ものが挙げられる。 ニッケル金属錯体:ニッケル〔2,2’チオビス(4−
ターシャリオクチル)フェノレート〕ノルマルブチルア
ミン、ニッケルジブチルジチオカーバメイト、ニッケル
ビス〔oエチル3,5(ジターシャリブチル4−ヒドロ
キシベンジル)〕ホスフェート、ニッケルビス(オクチ
ルフェニルサルファイド)等が挙げられる。
【0038】コバルト金属錯体:コバルトジシクロヘキ
シルジチオホスフェート、〔1−フェニル,3−メチ
ル,4−デカノイル,ピラゾレート(5)2〕ニッケル
等が挙げられる。光安定剤の塩化ビニル系樹脂フィルム
への配合量は、余り少ないとフィルムの耐候性が十分に
優れたものとならないので好ましくなく、余り多くして
もフィルムの耐候性は添加量に比例して向上することが
なく、フィルム表面の噴き出しがおこる。
シルジチオホスフェート、〔1−フェニル,3−メチ
ル,4−デカノイル,ピラゾレート(5)2〕ニッケル
等が挙げられる。光安定剤の塩化ビニル系樹脂フィルム
への配合量は、余り少ないとフィルムの耐候性が十分に
優れたものとならないので好ましくなく、余り多くして
もフィルムの耐候性は添加量に比例して向上することが
なく、フィルム表面の噴き出しがおこる。
【0039】好ましい配合量は、塩化ビニル系樹脂10
0重量部に対して、0.1〜1.0重量部の範囲であ
る。本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムには、被
膜の形成性、屋外展張性の点から紫外線吸収剤、光安定
剤を併用することが好ましい。紫外線吸収剤としては、
農業用塩化ビニルフィルムに通常配合されるものであれ
ばよく、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サ
リチル酸エステル系、ハイドロキノン系、シアノアクリ
レート系等各種の紫外線吸収剤があげられる。
0重量部に対して、0.1〜1.0重量部の範囲であ
る。本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムには、被
膜の形成性、屋外展張性の点から紫外線吸収剤、光安定
剤を併用することが好ましい。紫外線吸収剤としては、
農業用塩化ビニルフィルムに通常配合されるものであれ
ばよく、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サ
リチル酸エステル系、ハイドロキノン系、シアノアクリ
レート系等各種の紫外線吸収剤があげられる。
【0040】特にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好ましい。具体的に
は、以下のようなものが挙げられる。 ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;2−ヒドロキシー4ー
メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カル
ボキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,
4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−ベンゾイルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシ−5−スルホンベンゾフェノン、2,
2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−5−クロルベンゾフェノ
ン、ビス−(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベン
ゾイルフェニル)メタン。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好ましい。具体的に
は、以下のようなものが挙げられる。 ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;2−ヒドロキシー4ー
メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カル
ボキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,
4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−ベンゾイルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシ−5−スルホンベンゾフェノン、2,
2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−5−クロルベンゾフェノ
ン、ビス−(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベン
ゾイルフェニル)メタン。
【0041】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;2−
(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル
フェニル)−5−カルボン酸ブチルエステルベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェ
ニル)−5,6−ジクロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−エ
チルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロ
キシ−5’−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−アミノフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジメチルフェニル)−5−メトキシベンゾ
トリアゾール、2−(2’−メチル−4’−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ステアリ
ルオキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)−5−メチ
ルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5−
カルボン酸フェニル)ベンゾトリアゾールエチルエステ
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−メチル−5’−t−ブチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メトキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−
ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−シクロヘキシル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−4’,5’−ジメチルフェニル)−5−カルボン酸
ベンゾトリアゾール、ブチルエステル、2−(2’−ヒ
ドロキシ−4’,5’−ジクロルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメ
チルフェニル)−5−エチルスルホベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−4’オクトキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−メトキシフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾ
ール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニ
ル)−5−カルボン酸エステルベンゾトリアゾール、2
−(2’−アセトキシ−メチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール。
(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル
フェニル)−5−カルボン酸ブチルエステルベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェ
ニル)−5,6−ジクロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−エ
チルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロ
キシ−5’−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−アミノフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジメチルフェニル)−5−メトキシベンゾ
トリアゾール、2−(2’−メチル−4’−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ステアリ
ルオキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)−5−メチ
ルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5−
カルボン酸フェニル)ベンゾトリアゾールエチルエステ
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−メチル−5’−t−ブチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メトキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−
ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−シクロヘキシル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−4’,5’−ジメチルフェニル)−5−カルボン酸
ベンゾトリアゾール、ブチルエステル、2−(2’−ヒ
ドロキシ−4’,5’−ジクロルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメ
チルフェニル)−5−エチルスルホベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−4’オクトキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−メトキシフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾ
ール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニ
ル)−5−カルボン酸エステルベンゾトリアゾール、2
−(2’−アセトキシ−メチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール。
【0042】上記紫外線吸収剤の基体フィルムへの配合
量は、基体の塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
0.02〜8重量部の範囲が好ましい。0.02重量部
より少ない時は、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムの耐
候性が、十分に優れたものとならないので好ましくな
い。他方、8重量部より多い時は、フィルム使用時に他
の添加剤とともにフィルム表面に噴き出したりするとい
う問題がおこり、好ましくない。上記範囲のうち、0.
1〜3重量部の範囲が好ましい。
量は、基体の塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
0.02〜8重量部の範囲が好ましい。0.02重量部
より少ない時は、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムの耐
候性が、十分に優れたものとならないので好ましくな
い。他方、8重量部より多い時は、フィルム使用時に他
の添加剤とともにフィルム表面に噴き出したりするとい
う問題がおこり、好ましくない。上記範囲のうち、0.
1〜3重量部の範囲が好ましい。
【0043】8.有機リン酸エステル又は有機リン酸金
属塩 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムには、上記塩
化ビニル系樹脂に、有機リン酸エステル又は有機リン酸
金属塩を配合することが好ましい。有機リン酸エステル
としては、トリイソプロピルフェニルホスフェート、イ
ソデシルジフェニルホスフェート、トリス(イソプロピ
ルフェニル)ホスフェート、トリブチルホスフェート、
トリエチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、
トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフ
ェート、オクチルジフェニルホスフェート、トリキシレ
ニルホスフェート等があるが中でもトリクレジルホスフ
ェート、及びトリキシレニルホスフェートが特に好まし
い。上記の有機リン酸エステルは、単独さらに複合物に
しても使用できる。例えば、有機リン酸エステルと有機
亜リン酸エステルの複合物が挙げられ、有機リン酸エス
テルには、ジフェニルホスフェートのようなホスホネー
ト系化合物も含まれる。有機リン酸金属塩としては、一
般式〔V〕又は〔VI〕
属塩 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムには、上記塩
化ビニル系樹脂に、有機リン酸エステル又は有機リン酸
金属塩を配合することが好ましい。有機リン酸エステル
としては、トリイソプロピルフェニルホスフェート、イ
ソデシルジフェニルホスフェート、トリス(イソプロピ
ルフェニル)ホスフェート、トリブチルホスフェート、
トリエチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、
トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフ
ェート、オクチルジフェニルホスフェート、トリキシレ
ニルホスフェート等があるが中でもトリクレジルホスフ
ェート、及びトリキシレニルホスフェートが特に好まし
い。上記の有機リン酸エステルは、単独さらに複合物に
しても使用できる。例えば、有機リン酸エステルと有機
亜リン酸エステルの複合物が挙げられ、有機リン酸エス
テルには、ジフェニルホスフェートのようなホスホネー
ト系化合物も含まれる。有機リン酸金属塩としては、一
般式〔V〕又は〔VI〕
【0044】
【化5】
【0045】
【化6】
【0046】(式中、Mは、亜鉛、カルシウム、バリウ
ム、マグネシウム、コバルト又は、ストロンチウムを意
味する。また、R1、R2およびR3は各々、アルキ
ル、アリーリ、アリールアルキル、アルキルアリール又
はエーテル結合を有するアルキル基を意味する。)で示
されるものがあげれる。R1、R2及びR3で表される
アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、第2ブチル、第3
ブチル、アミン、ネオペンチル、イソアミル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチ
ル、2−エチルヘキシル、デシル、イソデシル、ラウリ
ル、トリデシル、C12〜C13混合アルキル、ステア
リル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチ
ル、シクロドデシル、4−メチルシクロヘキシル基等を
挙げることができる。
ム、マグネシウム、コバルト又は、ストロンチウムを意
味する。また、R1、R2およびR3は各々、アルキ
ル、アリーリ、アリールアルキル、アルキルアリール又
はエーテル結合を有するアルキル基を意味する。)で示
されるものがあげれる。R1、R2及びR3で表される
アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、第2ブチル、第3
ブチル、アミン、ネオペンチル、イソアミル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチ
ル、2−エチルヘキシル、デシル、イソデシル、ラウリ
ル、トリデシル、C12〜C13混合アルキル、ステア
リル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチ
ル、シクロドデシル、4−メチルシクロヘキシル基等を
挙げることができる。
【0047】アリール基の例としては、フェニル、ナフ
チル基等を挙げることができる。アリールアルキル基の
例としては、ベンジル、β−フェニルエチル、α−フェ
ニルプロピル、β−フェニルプロピル基等を挙げること
ができる。アリールアルキル基の例としては、ベンジ
ル、β−フェニルエチル、α−フェニルプロピル、β−
フェニルプロピル基等をあげることができる。アルキル
アリール基の例としては、トリル、キシリル、エチルフ
ェニル、ブチルフェニル、第3ブチルフェニル、オクチ
ルフェニル、イソオクチルフェニル、第3オクチルフェ
ニル、ノニルフェニル、2,4−ジ−第3ブチルフェニ
ル基等が挙げられる。
チル基等を挙げることができる。アリールアルキル基の
例としては、ベンジル、β−フェニルエチル、α−フェ
ニルプロピル、β−フェニルプロピル基等を挙げること
ができる。アリールアルキル基の例としては、ベンジ
ル、β−フェニルエチル、α−フェニルプロピル、β−
フェニルプロピル基等をあげることができる。アルキル
アリール基の例としては、トリル、キシリル、エチルフ
ェニル、ブチルフェニル、第3ブチルフェニル、オクチ
ルフェニル、イソオクチルフェニル、第3オクチルフェ
ニル、ノニルフェニル、2,4−ジ−第3ブチルフェニ
ル基等が挙げられる。
【0048】エーテル結合を有するアルキル基として
は、フルフリル、テトラヒドロフルフリル、5−メチル
フルフリル及びα−メチルフルフリル基、又は、メチル
−、エチル−、イソプロピル−、ブチル−、イソブチル
−、ヘキシル−、シクロヘキシル−、フェニルセロソル
ブ残基;メチル−、エチル−、イソプロピル−、ブチル
−、イソブチルカルビトール残基;トリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、−モノエチルエーテル、−モ
ノブチルエーテル残基;グリセリン1、2−ジメチルエ
ーテル、−モノエチルエーテル、−モノブチルエーテル
残基;グリセリン1、2−ジメチルエーテル、−1,3
−ジエチルエーテル、−1−エチル−2−プロピルエー
テル残基;ノニルフェノキシポリエトキシエチル、ラウ
ロキシポリエトキシエチル残基等が挙げられる。
は、フルフリル、テトラヒドロフルフリル、5−メチル
フルフリル及びα−メチルフルフリル基、又は、メチル
−、エチル−、イソプロピル−、ブチル−、イソブチル
−、ヘキシル−、シクロヘキシル−、フェニルセロソル
ブ残基;メチル−、エチル−、イソプロピル−、ブチル
−、イソブチルカルビトール残基;トリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、−モノエチルエーテル、−モ
ノブチルエーテル残基;グリセリン1、2−ジメチルエ
ーテル、−モノエチルエーテル、−モノブチルエーテル
残基;グリセリン1、2−ジメチルエーテル、−1,3
−ジエチルエーテル、−1−エチル−2−プロピルエー
テル残基;ノニルフェノキシポリエトキシエチル、ラウ
ロキシポリエトキシエチル残基等が挙げられる。
【0049】又、Mで表される金属は、亜鉛、カルシウ
ム及びバリウムが特に好ましい。これら有機リン酸エス
テル又は有機リン酸金属塩は、1種又は2種以上配合す
ることができる。本発明の農業用フィルムは、有機リン
酸エステル及び有機リン酸金属塩を併用するのが被膜の
形成性、屋外展張性の点からも好ましい。
ム及びバリウムが特に好ましい。これら有機リン酸エス
テル又は有機リン酸金属塩は、1種又は2種以上配合す
ることができる。本発明の農業用フィルムは、有機リン
酸エステル及び有機リン酸金属塩を併用するのが被膜の
形成性、屋外展張性の点からも好ましい。
【0050】有機リン酸エステル又は有機リン酸金属塩
の配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して
0.1〜15重量部の範囲内、好ましくは、0.2〜1
0重量部の範囲内で選ばれる。配合量が0.1重量部未
満では軟質塩化ビニル系樹脂フィルムの耐候性及び防塵
性は向上しない。配合量が15重量部より多いとフィル
ムの透明性が極度に劣ってしまうので好ましくない。前
記範囲内では、0.2〜8重量部の範囲であるのが特に
好ましい。
の配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して
0.1〜15重量部の範囲内、好ましくは、0.2〜1
0重量部の範囲内で選ばれる。配合量が0.1重量部未
満では軟質塩化ビニル系樹脂フィルムの耐候性及び防塵
性は向上しない。配合量が15重量部より多いとフィル
ムの透明性が極度に劣ってしまうので好ましくない。前
記範囲内では、0.2〜8重量部の範囲であるのが特に
好ましい。
【0051】勿論、前記塩化ビニル系樹脂には、上記可
塑剤、アクリル系共重合体、着色防止剤、光安定剤、有
機リン酸エステル又は有機リン酸金属塩、紫外線吸収剤
の他に、必要に応じて、成形用の合成樹脂に通常配合さ
れる公知の樹脂添加物、例えば、滑剤、熱安定剤、酸化
防止剤、安定化助剤、帯電防止剤、防曇剤、防カビ剤、
防藻剤、無機フェラー、着色剤等を配合することができ
る。
塑剤、アクリル系共重合体、着色防止剤、光安定剤、有
機リン酸エステル又は有機リン酸金属塩、紫外線吸収剤
の他に、必要に応じて、成形用の合成樹脂に通常配合さ
れる公知の樹脂添加物、例えば、滑剤、熱安定剤、酸化
防止剤、安定化助剤、帯電防止剤、防曇剤、防カビ剤、
防藻剤、無機フェラー、着色剤等を配合することができ
る。
【0052】本発明に係わるフィルムに配合しうる滑剤
としては、ポリエチレンワックス、ビスアマイド系化合
物、流動パラフィン等が挙げられ、酸化防止剤として
は、有機フォスファイト化合物等が挙げられる。また、
熱安定剤としては、β−ジケトン化合物等が挙げられ
る。以上の各種樹脂添加物は、それぜれ1種又は数種を
組み合わせて使用することができる。上記各種樹脂添加
物の添加量は、フィルムの性質を悪化させない範囲、通
常は基体の塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、1
0重量部以下の範囲で選ぶことができる。
としては、ポリエチレンワックス、ビスアマイド系化合
物、流動パラフィン等が挙げられ、酸化防止剤として
は、有機フォスファイト化合物等が挙げられる。また、
熱安定剤としては、β−ジケトン化合物等が挙げられ
る。以上の各種樹脂添加物は、それぜれ1種又は数種を
組み合わせて使用することができる。上記各種樹脂添加
物の添加量は、フィルムの性質を悪化させない範囲、通
常は基体の塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、1
0重量部以下の範囲で選ぶことができる。
【0053】フィルムの基体となる塩化ビニル系樹脂
に、前記可塑剤、光安定剤、紫外線吸収剤、有機リン酸
エステル又は有機リン酸金属塩、更に他の樹脂添加物を
配合するには、各々必要量秤量し、リボンブレンダー、
バンバリーミキサー、スーパーミキサーその他従来から
知られている配合機、混合機を使用すればよい。このよ
うにして得られた樹脂組成物をフィルム化するには、そ
れ自体公知の方法例えば溶融押出成形法(T−ダイ法、
インフレーション法を含む)、カレンダー成形法、溶液
流延法等によればよい。
に、前記可塑剤、光安定剤、紫外線吸収剤、有機リン酸
エステル又は有機リン酸金属塩、更に他の樹脂添加物を
配合するには、各々必要量秤量し、リボンブレンダー、
バンバリーミキサー、スーパーミキサーその他従来から
知られている配合機、混合機を使用すればよい。このよ
うにして得られた樹脂組成物をフィルム化するには、そ
れ自体公知の方法例えば溶融押出成形法(T−ダイ法、
インフレーション法を含む)、カレンダー成形法、溶液
流延法等によればよい。
【0054】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとずいて詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越え ない限り、以下の
例に限定されるものではない。 I.基体フィルムの調整 実施例1〜3、比較例1〜7 塩化ビニル樹脂(平均重合度 1500) 100重量部 ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP) 45重量部 塩素化ポリエチレン(第1表に示す組成、第3表、第4表に示す重量部) アクリル系弾性体粒子(第2表に示す組成、第3表、第4表に示す重量部) エポキシ樹脂 3重量部 バリウム−亜鉛系複合液状安定剤 1.5重量部 ステアリン酸バリウム 0.2重量部 ステアリン酸亜鉛 0.4重量部 ソルビタンラウレート 1.5重量部 エチレンビスステアロアミド 0.4重量部 エチレンビスラウリルアミド 0.2重量部
明するが、本発明はその要旨を越え ない限り、以下の
例に限定されるものではない。 I.基体フィルムの調整 実施例1〜3、比較例1〜7 塩化ビニル樹脂(平均重合度 1500) 100重量部 ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP) 45重量部 塩素化ポリエチレン(第1表に示す組成、第3表、第4表に示す重量部) アクリル系弾性体粒子(第2表に示す組成、第3表、第4表に示す重量部) エポキシ樹脂 3重量部 バリウム−亜鉛系複合液状安定剤 1.5重量部 ステアリン酸バリウム 0.2重量部 ステアリン酸亜鉛 0.4重量部 ソルビタンラウレート 1.5重量部 エチレンビスステアロアミド 0.4重量部 エチレンビスラウリルアミド 0.2重量部
【0055】よりなる樹脂組成物を準備し、第2表に示
した種類及び量のβ−ジケトン化合物、有機リン酸エス
テル 又は有機リン酸金属塩、光安定剤および紫外線吸
収剤を配合した。各配合物を、スーパーミキサーで10
分間攪拌混合したのち、180℃に加温したミルロール
上で混練し、厚さ0.10mmの基体フィルムを調整し
た。ただし、比較例1,7にはβ−ジケトン化合物を配
合しなかった。又、比較例1,4には、光安定剤を、比
較例1,3には紫外線吸収剤を配合しなかった。また、
比較例1,2には、有機リン酸エステル又は有機リン酸
金属塩を配合しなかった。
した種類及び量のβ−ジケトン化合物、有機リン酸エス
テル 又は有機リン酸金属塩、光安定剤および紫外線吸
収剤を配合した。各配合物を、スーパーミキサーで10
分間攪拌混合したのち、180℃に加温したミルロール
上で混練し、厚さ0.10mmの基体フィルムを調整し
た。ただし、比較例1,7にはβ−ジケトン化合物を配
合しなかった。又、比較例1,4には、光安定剤を、比
較例1,3には紫外線吸収剤を配合しなかった。また、
比較例1,2には、有機リン酸エステル又は有機リン酸
金属塩を配合しなかった。
【0056】 比較例8 塩化ビニル樹脂(平均重合度1500) 100重量部 ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP) 20重量部 塩素化ポリエチレン(第1表に示す組成、第3表、第4表に示す重量部) アクリル系弾性体粒子(第2表に示す組成、第3表、第4表に示す重量部) エポキシ樹脂 3重量部 バリウム−亜鉛系複合液状安定剤 1.5重量部 ステアリン酸バリウム 0.2重量部 ステアリン酸亜鉛 0.4重量部 ソルビタンラウレート 1.5重量部 エチレンビスステアロアミド 0.4重量部 エチレンビスラウリルアミド 0.2重量部 よりなる樹脂組成物を準備し、実施例1〜3と同様の添
加剤、同様の加工方法において、厚さ0.10mmの基
体フィルムを調整した。
加剤、同様の加工方法において、厚さ0.10mmの基
体フィルムを調整した。
【0057】V.フィルムの評価 以下の方法においてフィルムの性能を評価し、その結果
を第5表に示す。 初期外観 実施例、比較例で作製したフィルムの外観を、肉眼での
観察および日立製作所(株)製EPS-2U型により直進光線
透過率(波長555nm)を測定した。この評価基準
は、次のとおりである。 I)目視外観 ◎・・・表面光沢にむらがなく、かつ荒れ、しわのない
もの。 △・・・表面光沢にむらがあり、または荒れ、しわのな
いもの。 ×・・・表面光沢にむらがあり、かつ荒れ、しわのある
もの。 II)直進光線透過率 ◎・・・透過率が、85%以上のもの。 ○・・・透過率が、65%〜84%のもの。 △・・・透過率が、45%〜64%のもの。 ×・・・透過率が、45%未満のもの。
を第5表に示す。 初期外観 実施例、比較例で作製したフィルムの外観を、肉眼での
観察および日立製作所(株)製EPS-2U型により直進光線
透過率(波長555nm)を測定した。この評価基準
は、次のとおりである。 I)目視外観 ◎・・・表面光沢にむらがなく、かつ荒れ、しわのない
もの。 △・・・表面光沢にむらがあり、または荒れ、しわのな
いもの。 ×・・・表面光沢にむらがあり、かつ荒れ、しわのある
もの。 II)直進光線透過率 ◎・・・透過率が、85%以上のもの。 ○・・・透過率が、65%〜84%のもの。 △・・・透過率が、45%〜64%のもの。 ×・・・透過率が、45%未満のもの。
【0058】初期着色性 実施例、比較例で作成したフィルムを170℃ギヤーオ
ーブンで熱劣化させ20分毎に着色状態を肉眼で観察し
た。 ◎・・・透明であり、黄変が全くないもの。 ○・・・透明であるが、若干の黄変が見られるもの。 △・・・透明性が無く、黄変見られるもの。 ×・・・透明性が無く、黒変したもの。
ーブンで熱劣化させ20分毎に着色状態を肉眼で観察し
た。 ◎・・・透明であり、黄変が全くないもの。 ○・・・透明であるが、若干の黄変が見られるもの。 △・・・透明性が無く、黄変見られるもの。 ×・・・透明性が無く、黒変したもの。
【0059】常温物性 I)引張り特性:実施例、比較例で得られたフィルムを
JIS K6732に準拠し、23℃の室内において、
破断のびを測定した。 II)促進耐候後引張り特性:実施例、比較例で得られた
フィルムをJISK6732に準拠し、促進劣化させた
後、破断のびを測定した。 III )伸び残率:試験後の伸び残率をJIS K673
2に準拠し、下記の一般式より、伸び残率を求めた。 伸び残率(%)=耐候促進前の伸び(%)/耐候促進後
の伸び(%)×100
JIS K6732に準拠し、23℃の室内において、
破断のびを測定した。 II)促進耐候後引張り特性:実施例、比較例で得られた
フィルムをJISK6732に準拠し、促進劣化させた
後、破断のびを測定した。 III )伸び残率:試験後の伸び残率をJIS K673
2に準拠し、下記の一般式より、伸び残率を求めた。 伸び残率(%)=耐候促進前の伸び(%)/耐候促進後
の伸び(%)×100
【0060】低温物性 衝撃強度・脆性破壊率:実施例、比較例で得られたフィ
ルムを10cm×10cmのサンプルを9枚用意し、JI
S B-7503に規定されたダイヤルゲージでサンプルの中心
部の厚みを測定する。上記サンプルを−15℃の室内に
おいて、東洋精機(株)製パンクチャーにより測定し
た。尚、脆性破壊(材料が、ほとんど塑性変形を伴わ
ず、割れの急速な進展によって、破壊されたもの。)率
および衝撃度は、下記の式によって表す。 脆性破壊率(%)=脆性破壊した枚数/5(大小それぞ
れ2枚を除く)×100 衝撃強度=測定値(衝撃値)/測定厚み×公称厚み
ルムを10cm×10cmのサンプルを9枚用意し、JI
S B-7503に規定されたダイヤルゲージでサンプルの中心
部の厚みを測定する。上記サンプルを−15℃の室内に
おいて、東洋精機(株)製パンクチャーにより測定し
た。尚、脆性破壊(材料が、ほとんど塑性変形を伴わ
ず、割れの急速な進展によって、破壊されたもの。)率
および衝撃度は、下記の式によって表す。 脆性破壊率(%)=脆性破壊した枚数/5(大小それぞ
れ2枚を除く)×100 衝撃強度=測定値(衝撃値)/測定厚み×公称厚み
【0061】屋外展張試験 9種のフィルムを、三重県一志郡の試験圃場に設置した
屋根型ハウス(間口3m、奥行き5m、棟高1.5m、
屋根勾配30度)に、被膜を設けた面をハウスの側にし
て被覆し、平成8年3月〜平成9年2月までの1年間展
張試験を行った。展張したフィルムについて、以下の方
法により、フィルムの耐候後の伸び残率、フィルムの低
温時における衝撃強度、脆性破壊率を評価した。 I)常温物性 で実施した内容と同様の方法で、試験および評価を実
施した。 II)低温物性 で実施した内容と同様の方法で、試験および評価を実
施した。
屋根型ハウス(間口3m、奥行き5m、棟高1.5m、
屋根勾配30度)に、被膜を設けた面をハウスの側にし
て被覆し、平成8年3月〜平成9年2月までの1年間展
張試験を行った。展張したフィルムについて、以下の方
法により、フィルムの耐候後の伸び残率、フィルムの低
温時における衝撃強度、脆性破壊率を評価した。 I)常温物性 で実施した内容と同様の方法で、試験および評価を実
施した。 II)低温物性 で実施した内容と同様の方法で、試験および評価を実
施した。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【表5】
【0067】
【発明の効果】以上、実施例からも明らかなように本発
明は、次のような効果を奏し、その農業上の利用価値
は、極めて大である。 (1)本発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、加工性に優れている。 (2)本発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、経時後の低温時における物性低下が少なく、使用末
期においても、低温における物性に優れている。 (3)本発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、低温下における物性に優れており、展張時による破
れ、展張後の外力(かぜ、雪、雹、アラレ等)による破
れに対する抵抗性に優れている。 (4)本発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、夏場等の高温時において、べたつきが発生しない。
又、弾性率が優れているために、夏場等の高温時に”た
るみ”等が発生しない。尚、本発明に係わる農業用塩化
ビニル系樹脂フィルムにおいて、ある特定の塩素化ポリ
エチレンおよびある特定のアクリル系弾性体粒子を混合
することによる内部応力緩和効果・分子の絡まりの増大
によって、低温時の物性向上(特に低温時の耐衝撃性)
を引き出し、さらには、耐候後の物性の低下を抑える効
果を引き出す。
明は、次のような効果を奏し、その農業上の利用価値
は、極めて大である。 (1)本発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、加工性に優れている。 (2)本発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、経時後の低温時における物性低下が少なく、使用末
期においても、低温における物性に優れている。 (3)本発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、低温下における物性に優れており、展張時による破
れ、展張後の外力(かぜ、雪、雹、アラレ等)による破
れに対する抵抗性に優れている。 (4)本発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、夏場等の高温時において、べたつきが発生しない。
又、弾性率が優れているために、夏場等の高温時に”た
るみ”等が発生しない。尚、本発明に係わる農業用塩化
ビニル系樹脂フィルムにおいて、ある特定の塩素化ポリ
エチレンおよびある特定のアクリル系弾性体粒子を混合
することによる内部応力緩和効果・分子の絡まりの増大
によって、低温時の物性向上(特に低温時の耐衝撃性)
を引き出し、さらには、耐候後の物性の低下を抑える効
果を引き出す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 主義 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内 (72)発明者 一柳 登 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内 Fターム(参考) 2B024 DA05 DB01 EA01 2B029 EB02 EC04 EC09 EC14 EC19 EC20 4J002 BB243 BD031 BG054 BG065 CD002 CD162 EE049 EH016 EH046 EH096 EH106 EH146 EJ018 EU037 EU178 EW009 EW049 EZ007 FD022 FD026 FD039 FD047 FD058 FD089 GA01
Claims (9)
- 【請求項1】平均重合度1000以上2500以下の塩
化ビニル系樹脂100重量部〔A〕に対して、可塑剤
〔B〕30〜60重量部、塩素含有量30〜50重量
%、メルトインデックス0.5〜150g/10分、結
晶化度0.01〜60%塩素化ポリエチレン〔C〕0.
5〜15重量部、平均粒子径が100〜300μm、部
分分離効率において25%分離粒子径(D25)と75
%分離粒子径(D75)との比(D75/D25)が
1.05〜2.5、アルキルメタクリレートを主成分と
する重合体であるアクリル系弾性体粒子〔D〕0.5〜
15重量部を混合してなり、〔C〕+〔D〕が1.0〜
20重量部であることを特徴とする農業用塩化ビニル系
樹脂フィルム。 - 【請求項2】アクリル系弾性体粒子が多層構造重合体で
あることを特徴とする請求項1記載の農業用塩化ビニル
系樹脂フィルム。 - 【請求項3】塩化ビニル系樹脂がアクリル系共重合体を
含有してなる請求項1ないし請求項2のいずれかの項記
載の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。 - 【請求項4】塩化ビニル系樹脂が光安定剤を含有してな
る請求項1ないし請求項3のいずれかの項記載の農業用
塩化ビニル系樹脂フィルム。 - 【請求項5】塩化ビニル系樹脂が紫外線吸収剤を含有し
てなる請求項1ないし請求項4のいずれかの項記載の農
業用塩化ビニル系樹脂フィルム。 - 【請求項6】塩化ビニル系樹脂が有機リン酸エステルま
たは、有機リン酸金属塩を含有してなる請求項1ないし
請求項5のいずれかの項記載の農業用塩化ビニル系樹脂
フィルム。 - 【請求項7】塩化ビニル系樹脂が、β−ジケトン化合物
を含有してなる請求項1ないし請求項6のいずれかの項
記載の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。 - 【請求項8】塩化ビニル系樹脂が有機リン酸エステルま
たは、有機リン酸金属塩を含有してなる請求項1ないし
請求項7のいずれかの項記載の農業用塩化ビニル系樹脂
フィルム。 - 【請求項9】塩化ビニル系樹脂が、β−ジケトン化合物
を含有してなる請求項1ないし請求項8のいずれかの項
記載の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10317259A JP2000143915A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10317259A JP2000143915A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000143915A true JP2000143915A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18086258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10317259A Pending JP2000143915A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
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1998
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