JP2003327766A - 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂フィルム

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JP2003327766A
JP2003327766A JP2002135382A JP2002135382A JP2003327766A JP 2003327766 A JP2003327766 A JP 2003327766A JP 2002135382 A JP2002135382 A JP 2002135382A JP 2002135382 A JP2002135382 A JP 2002135382A JP 2003327766 A JP2003327766 A JP 2003327766A
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vinyl chloride
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chloride resin
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JP2002135382A
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English (en)
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Mitsuo Yasui
光雄 安井
Katsuhiro Fujiwara
克宏 藤原
Kanako Nikaido
加奈子 二階堂
Hideto Maekawa
英人 前川
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Mitsubishi Chemical MKV Co
Original Assignee
Mitsubishi Chemical MKV Co
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】引裂き強さ、引張り伸びに優れ、且つ低温時の
物性(強度、耐衝撃性)、目視外観、光線透過性及び加
工特性に優れた農業用フィルムを提供する。 【解決手段】 平均重合度が1650以上1750未満
で、重量平均分子量(以下「Mw」という)と数平均分
子量(以下「Mn」という)との間に、下記の関係が成
り立つ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、可塑剤
が40重量部以上60重量部以下配合されてなることを
特徴とする農業用塩化ビニル系樹脂フィルムであって、
0.1mm厚フィルムに成形した場合の(a)−15℃
における衝撃強度が0.5J以上でかつ(b)23℃に
おけるエルメント゛ルフ引裂き強さが7.5N以上でかつ(C)
引張破断伸びが300%以上であることを特徴とする農
業用塩化ビニル系樹脂フィルム。 1.9≦Mw/Mn≦2.3

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用塩化ビニル
系樹脂フィルムに関するものである。更に詳しくは、引
裂き強さ、引張り伸びに優れ、且つ、低温下における強
度・耐衝撃性に優れ、目視外観、光線透過率及び加工特
性に優れた農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、有用植物を効率よく栽培するため
の、ハウス又は、トンネルを被覆する農業用フィルムと
して、耐候性、透明性及び、保温性等が優れている理由
で塩化ビニル系樹脂フィルムが多用されている。
【0003】しかしながら、軟質塩化ビニル系樹脂フィ
ルムは、樹脂軟化剤として、可塑剤が配合されており、
この可塑剤は、感温性が大きく、特に寒冷地区での展張
使用される際の伸びが悪く破れ易い。また、展張後も
風、雪、雹、アラレ等の外力がフィルムに加わった際に
破れ易いという問題点があった。このため、寒冷地区に
おける耐衝撃性等の物性を改善する方法として、下記の
ような農業用の塩化ビニル系樹脂フィルム中の可塑剤の
量を増加、あるいは、耐寒性可塑剤の配合等の可塑剤配
合に関する方法が提案されている。
【0004】しかし、塩化ビニル系樹脂フィルム中の可
塑剤量を増加させる方法は、低温強度に対して、向上効
果があることが知られているが、この方法では、夏場等
の高温時にフィルムが、べたついたり、たるむことが知
られている。そこで、可塑剤の量をあまり増量すること
なく、低温時の物性を向上させるために耐寒性の可塑剤
を配合する方法が提案されている(特開昭58−497
42号公報等)。しかしながら、この方法では、一般に
塩化ビニル系樹脂との相溶性が悪く、ブリードしたり耐
熱性に劣る欠点がある。又、耐候性が劣る(褐変等)欠
点がある。一方、従来より農業用塩化ビニル系樹脂フィ
ルムに用いられる塩化ビニル系樹脂としては、平均重合
度が1100〜1300程度のものが用いられていた
が、これに対し、平均重合度1500〜2500の塩化
ビニル系樹脂100重量部に特定粒径の不活性固体微粒
子を配合した農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを用いる
こと(特開昭62−177050号公報)や、重合度1
100以上1500以下である塩化ビニル樹脂Aと、重
合度が500以上1100未満である塩化ビニル樹脂B
の2種混合体で混合体の平均重合度が1000〜160
0の塩化ビニル樹脂を用いること(特公平5−8217
4号公報)等も提案されているが、特定のMw/Mn比
を有するもの等を用いていない為、やはり透明性と強度
等のバランスがとれた農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は得られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
状況にあって、引裂き強さや引張り伸びに優れ、且つ低
温時の物性(強度、耐衝撃性)に優れ、目視外観、光線
透過率及び加工特性にも優れた農業用塩化ビニル系樹脂
フィルムを提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明の要旨
とするところは、平均重合度が1650以上1750未
満で、重量平均分子量(以下「Mw」という)と数平均
分子量(以下「Mn」という)との間に、下記の関係が
成り立つ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、可塑
剤が40重量部以上60重量部以下配合されてなること
を特徴とする農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに存す
る。 1.9≦Mw/Mn≦2.3
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニル
のほか、塩化ビニルが主成分を占める共重合体をいう。
塩化ビニルと共重合しうる単量体化合物としては、塩化
ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリ
ル、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル
酸、酢酸ビニル等が挙げられる。これら塩化ビニル系樹
脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合
法等の従来公知の製造法のうち、いずれの方法によって
製造されたものであってもよい。
【0008】本発明においては、平均重合度が1650
以上1750未満であり、かつ、Mw/Mnが1.9以
上2.3以下の塩化ビニル系樹脂を用いる。好ましく
は、Mw/Mnが1.95以上2.25以下のものが挙
げられる。平均重合度とは、JIS K−6721に規
定される粘度平均重合度のことである。この平均重合度
が低すぎると、本発明による低温下での耐強度が低下し
好ましくなく、また、重合度が高すぎると、加工性が劣
るので好ましくない。1650以上1750未満という
範囲内であれば、これらの強度と加工性のバランスが適
度に保たれた農業用フィルムが得られることとなる。M
wは重量平均分子量であり、Mnは数平均分子量であ
り、いずれも、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー法等により測定することができる。公知の塩化ビニル
系樹脂のMw/Mnは、通常1〜5程度に分布している
が、本発明では、限られた特定の範囲のMw/Mnを有
する塩化ビニル系樹脂を用いることにより、光線透過性
の良好な農業用フィルムを得ることが出来る。
【0009】上記基体となる塩化ビニル系樹脂フィルム
には、柔軟性を付与するために、この樹脂100重量部
に対して、40重量部以上60重量部以下、好ましく
は、40重量部以上55重量部以下配合される。40重
量部未満では、低温時での柔軟性に乏しいため、充分な
低温物性が得られない。また、60重量部を越えると、
常温下での取り扱い性(べたつき性等)が悪化したり、
製膜加工時の作業性が低下したりするので好ましくな
い。
【0010】使用しうる可塑剤としては、例えば、ジ−
n−オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタ
レート、ジベンジルフタレート、ジイソデシルフタレー
ト等のフタル酸誘導体;ジオクチルフタレート等のイソ
フタル酸誘導体;ジ−n−ブチルアジペート、ジオクチ
ルアジペート等のアジピン酸誘導体;ジ−n−ブチルマ
レート等のマレイン酸誘導体;トリ−n−ブチルシトレ
ート等のクエン酸誘導体;モノブチルイタコネート等の
イタコン酸誘導体;ブチルオレエート等のオレイン酸誘
導体;グリセリンモノリシノレート等のリシノール酸誘
導体;その他、エポキシ化大油、エポキシ樹脂系可塑剤
等が挙げられる。また、樹脂フィルムに柔軟性を付与す
るために、上述の可塑剤に限られるものでなく、例えば
熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリ酢酸ビニル等を使用す
ることもできる。
【0011】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
には、加工の際、熱に対する変色防止の点からβ−ジケ
トン化合物を配合することが好ましい。β−ジケトン化
合物としては、農業用塩化ビニルフィルムに通常配合さ
れるものであればよく、ジベンゾイルメタン、メトキシ
ベンゾイル・ベンゾイルメタン、クロルベンゾイル・ベ
ンゾイルメタン、パルミチルベンゾイルメタン、デヒド
ロ酢酸等が挙げられる。β-ジケトン化合物としては、
次の一般式[1]で表される構造単位を一分子中に1個
以上含有する化合物が適当である。
【0012】
【化1】式1
【0013】([1]式においてR1、R2は炭素数1
〜4のアルキル基、又はフェニル基を示す。)一般式
[1]に含まれるものとしては、具体的にアセチルアセ
トン、ベンゾイルアセトン、ベンゾイルプロピオニルメ
タン、ジベンゾイルメタン等が挙げられる。β−ジケト
ン化合物の塩化ビニル系樹脂フィルムへの配合量は、余
り少ないと成形加工時の熱に対して変色が生じるために
好ましくなく、余り多くしてもフィルムの耐着色性は添
加量に比例して向上することがない。好ましい配合量
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.00
5〜0.10重量部の範囲である。
【0014】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
には、耐衝撃強度向上の点から、耐衝撃改良剤を配合す
ることが好ましい。耐衝撃改良剤としては、塩素化ポリ
エチレン、メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレ
ン(以下MBSとする。)樹脂、アクリル系弾性体粒子
の中からえらばれたものを配合することが好ましい。耐
衝撃改良剤の塩化ビニル系樹脂フィルムへの配合量は、
余り多くしても少なくしても耐衝撃改良効果が得られな
い。好ましい配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して、1〜10重量部の範囲である。
【0015】塩素化ポリエチレンとは、原料となるポリ
エチレンは、エチレンの単独重合、もしくは、エチレン
と30重量%以下(好ましくは、20重量%以下)の炭
素数が12個以下(好ましくは、3〜9個)のα−オレ
フィンを共重合することによって得られるものをいう。
【0016】α−オレフィンの具体例としては、プロピ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン等が挙げられる。原料となるポリオレフィンとし
ては、特にエチレンを単独重合したものが好ましい。本
発明に使用される塩素化ポリエチレンは、ポリエチレン
の粉末または粒子を水性懸濁液中で塩素化するか、ある
いは有機溶剤中に溶解したポリエチレンを塩素化する方
法が採用される。
【0017】MBS(メチルメタクリレート−ブタジエ
ン−スチレン)樹脂とは、ポリブタジエンラテックスの
グラフト重合物である。例えばポリブタジエンをベース
とするゴム状ポリマーコア及びメチルメタアクリレート
単位に由来する硬質ポリマーシェルを含むコア−シェル
ポリマー粒子が挙げられる。MBSの屈折率は、1.4
0〜1.60であるのが好ましく、更に好ましくは、
1.45〜1.55である。屈折率の測定は、浸漬法
(23℃室内、D線使用)などで行なわれる。
【0018】アクリル系弾性体粒子とは、アルキルメタ
クリレートモノマーを主成分とし、アルキルメタクリレ
ートモノマーと共重合可能な他のビニルモノマーとを逐
次多段重合法にて得られるものであり、これら共重合体
が多層構造重合体をなしているものである。多層構造重
合体としては、3段重合物(3層構造)もしくは4段重
合物(4層構造)が好ましい。
【0019】アルキルメタクリレートモノマーとして
は、炭素数8以下のアルキル基を有するアルキルメタク
リレートモノマーが好ましい。具体的には、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタ
クリレート、i−プロピルメタクリレート、n−ブチル
メタクリレート、i−ブチルメタクリレート、シクロヘ
キシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ートなどを挙げることができる。
【0020】アルキルメタクリレートと共重合可能な他
の単量体としては、エチルアクリレート、n−プロピル
アクリレート、i−プロピルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、i−ブチルアクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、デ
シルアクリレート等のようなアクリル酸のC1〜C16
のアルキルエステル類:エチルメタクリレート、n−プ
ロピルメタクリレート、i−プロピルメタクリレート、
n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート、デシルメタクリレート等のようなメ
タクリル酸のC1〜C16のアルキルエステル類:スチ
レン、アクリルニトリル、メタクリロニトリルなどを挙
げることができる。これらメチルメタクリレートと共重
合可能なビニルモノマー単量体は、1種類もしくは数種
類を組み合わせて共重合させても良い。
【0021】アクリル系弾性体粒子は、上記単量体の2
種以上を所定量組み合わせて重合缶に仕込み、重合開始
剤、乳化剤、必要に応じてグラフト交叉剤を加えて、通
常の乳化重合によって逐次多段重合法によって得られ
る。この逐次多段重合法は、水性分散液又はエマルジョ
ン中に連続的に添加される単量体が先に添加した単量体
によって形成されるエマルジョン粒子上に逐次シート重
合されるような条件下で行う。各層の重合はそれぞれ前
段階の重合が完了したのちに続けて滴下重合した後、通
常の塩析方法により凝固し、乾燥され得られる。重合開
始剤は、通常乳化重合の際に使用されるものであればよ
く、水溶性の過硫酸塩及びレドックス系開始剤が挙げら
れる。乳化剤としては、アニオン性界面活性剤が好まし
いが、通常、乳化重合の際使用されるものであればよ
い。
【0022】勿論、前記塩化ビニル系樹脂には、上記の
他に、必要に応じて、成形用の合成樹脂に通常配合され
る公知の樹脂添加剤、例えば、防曇剤、防霧剤、滑剤、
熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、有機リン酸金属
塩、無機物、抗酸化剤、安定化助剤、帯電防止剤、防黴
剤、防藻剤及び着色剤等の各種添加剤を配合することが
できる。
【0023】その他に、エポキシ系可塑剤、有機リン酸
エステル等があげられる。エポキシ系可塑剤としては、
エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油等の植物油のエ
ポキシ化されたものとエポキシ樹脂がある。これらエポ
キシ系可塑剤の添加量は、樹脂100重量部に対し0.
01〜10重量部、好ましくは、0.1〜5重量部であ
る。
【0024】有機リン酸エステル系可塑剤としては、ト
リイソプロピルフェニルホスフェート、イソデシルジフ
ェニルホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)
ホスフェート、トリブチルホスフェート、トリエチルホ
スフェート、トリオクチルホスフェート、トリブトキシ
エチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、オク
チルジフェニルホスフェート、トリキシレニルホスフェ
ート等があるが中でもトリクレジルホスフェート、及び
トリキシレニルホスフェートが特に好ましい。これらの
可塑剤の配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対
し、1〜10重量部の範囲内、特に、2〜8重量部が適
当である。
【0025】防曇剤としては、非イオン系界面活性剤が
好適であり、ポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンエーテル等のエーテル型のも
の、多価アルコールとの脂肪酸の部分エステル化物のエ
ステル型のもの、グリセリンエステルのポリオキシエチ
レンエーテル、ソルビタンエステルのポリオキシルエチ
レンエーテル等のエーテルエステル型のものがあげられ
る。以下に、好適な非イオン系界面活性剤を例示する。
【0026】(イ)ソルビタン、ソルビトール、マンニ
タン、マンニトール、グリセリン、ジグリセリン等の多
価アルコールと、炭素数12〜22個の脂肪酸との部分
エステル (ロ)アルキレンオキサイドがエチレンオキサイド又は
プロピレンオキサイドで、その付加モル数が1〜20モ
ル、多価アルコールがソルビタン、ソルビトール、マン
ニタン、マンニトール、グリセリン、ジグリセリンで、
脂肪酸の炭素数が12〜22個であるポリオキシリアル
キレン多価アルコールの脂肪酸エステル (ハ)(イ)と(ロ)の混合物。
【0027】これらの混合物は、多価アルコールのモノ
エステル、ジエステル、トリエステルの混合物として得
られる。一般的には、ジエステル成分の含有割合の高い
組成のエステル混合物が好適である。非イオン系界面活
性剤の配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対
し、0.5〜5重量部の範囲内から選ぶものとする。特
に、1.0〜3.0重量部が適当である。
【0028】防霧剤としては、フッ素系界面活性剤があ
げられる。具体的には、通常の界面活性剤の疎水基のC
に結合したHのかわりにその一部または全部をFで置換
した界面活性剤で、特にパーフルオロアルキル基または
パーフルオロアルケニル基を含有する界面活性剤であ
る。フッ素系界面活性剤の配合量は、塩化ビニル樹脂1
00重量部当たり0.01重量部以上、0.5重量部以
下で充分であり、配合量の好適範囲は、0.02〜0.
2重量部である。
【0029】本発明に係わる塩化ビニル系樹脂フイルム
組成物には、特定の粘着防止剤を配合すると好ましい。
粘着防止剤としては、例えば融点140〜146℃のメ
チレンビスステアロアミドと、融点156〜160℃の
エチレンビスラウリルアミド、融点116〜120℃の
N,N'−ジオレイルアジプアミド、融点143〜14
4℃のN,N'−ジステアリルアジプアミド等が挙げら
れるが、特にメチレンビスステアロアミドと、他の3種
から選ばれる1種以上との混合物を配合するのが好まし
い。配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
て、メチレンビスステアロアミドと特定の粘着防止剤の
合計量を0.05〜2重量部の範囲とすることが好まし
い。合計量がこの範囲より少ないときは、巻き上げ、巻
き下げ作業性が充分に優れたものとならず、また、多い
ときは、フイルム化した後に添加された物が噴き出した
り、防曇性を阻害するという問題がおこり、好ましくな
い。上記範囲のうち0.05〜1.0重量部の範囲が特
に好ましい。更に、好ましくは、0.1〜1.0重量部
の範囲である。
【0030】滑剤ないし熱安定剤としては、一般的に農
業用フィルムに使用される、脂肪酸系滑剤、脂肪酸アミ
ド系滑剤、エステル系滑剤、ポリエチレンワックス、流
動パラフィン、有機ホスファイト化合物の如きキレータ
ー、フェノール類、β−ジケトン化合物等があげられ
る。β−ジケトン化合物としては、ジベンゾイルメタ
ン、メトキシベンゾイル・ベンゾイルメタン、クロルベ
ンゾイル・ベンゾイルメタン、パルミチルベンゾイルメ
タン等が好適である。これら、滑剤、熱安定剤の配合量
は、0.01〜2.0重量部の範囲、特に、0.04〜
1.0重量部が好ましい。
【0031】紫外線吸収剤としては、農業用塩化ビニル
フィルムに通常配合されるものであればよく、ベンゾト
リアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸エステル
系、ハイドロキノン系、シアノアクリレート系等各種の
紫外線吸収剤があげられる。例えば、特公昭62−38
143号公報第7欄第27行〜第9欄第34行目、特公
昭62−53543号公報第7欄第13〜36行目に記
載された紫外線吸収剤であり、特にベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好ま
しい。具体的には、以下のようなものがあげられる。
【0032】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤であ
る、2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)−5−カルボン酸ブチルエステルベンゾ
トリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフ
ェニル)−5,6−ジクロルベンゾトリアゾール、2−
(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)−5−エチ
ルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキ
シ−5'−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−ブチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキ
シ−5'−アミノフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジメチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'
−ジメチルフェニル)−5−メトキシベンゾトリアゾー
ル、2−(2'−メチル−4'−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2'−ステアリルオキシ−
3',5'−ジメチルフェニル)−5−メチルベンゾトリ
アゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5−カルボン酸フ
ェニル)ベンゾトリアゾールエチルエステル、2−
(2'−ヒドロキシ−3'−メチル−5'−t−ブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ
−3',5'−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−t−
ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メトキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ
−3',5'−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−シク
ロヘキシルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'
−ヒドロキシ−4',5'−ジメチルフェニル)−5−カ
ルボン酸ベンゾトリアゾールブチルエステル、2−
(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジクロルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−4',5'
−ジクロルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'
−ヒドロキシ−3',5'−ジメチルフェニル)−5−エ
チルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロ
キシ−4'−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メトキシフェニル)
−5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロ
キシ−5'−メチルフェニル)−5−カルボン酸エステ
ルベンゾトリアゾール、2−(2'−アセトキシ−5'−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等。
【0033】ベンゾフェノン系紫外線吸収剤である、2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n
−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシ−2'−カルボキシベンゾフェノン、2,2'−ジ
ヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−ベンゾイルオキシベンゾフェノン、
2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホンベン
ゾフェノン、2,2',4,4'−テトラヒドロキシベン
ゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−クロルベン
ゾフェノン、ビス−(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−
5−ベンゾイルフェニル)メタン等。
【0034】紫外線吸収剤は、単独又は、2種以上を組
み合わせて使用することができる。その配合量は、塩化
ビニル樹脂100重量部当たり、0.01〜3.0重量
部の範囲、特に、0.02〜2.0重量部が好ましい。
【0035】光安定剤としては、農業用フイルムに通常
配合される種々の化合物を使用することができ、例え
ば、ヒンダードアミン系化合物があげられ、具体的に
は、特開平6−155680号公報第5〜19頁等に記
載の化合物である。これら光安定剤は一種類、または二
種類以上組み合わせて使用してもよい。その配合量は、
塩化ビニル樹脂100重量部当たり、0.05〜5.0
重量部の範囲、特に、0.1〜2重量部が好ましい。
【0036】本発明で用いる有機リン酸エステル金属塩
としては、下記一般式(II)又は(III)で示されるも
のが好ましい。
【0037】
【化2】(II)
【化3】(III)
【0038】(式中、Mは亜鉛、カルシウム、バリウ
ム、マグネシウム又はストロンチウムを、R5,R6及
びR7は各々、炭素数1〜22のアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルキルアリール基又はエーテル結
合を含む炭化水素基をそれぞれ意味する。) 一般式(II)又は(III)中の炭素数1〜22のアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基、アルキルアリール基
又はエーテル結合を含む炭化水素基の例としては以下の
ようなものがあげられる。
【0039】アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル
基、n−アミル基、ネオペンチル基、イソアミル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル
基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、イソノニル
基、デシル基、ラウリル基、トリデシル基、1−オクタ
デシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シク
ロオクチル基、4−メチルシクロヘキシル基等が例示で
きる。
【0040】アリール基としてはフェニル基、ナフチル
基などが例示でき、アリールアルキル基としては、ベン
ジル基、β−フェニルエチル基、α−フェニルプロピル
基等が例示できる。アルキルアリール基の例としては、
トリル基、キシリル基、エチルフェニル基、ブチルフェ
ニル基、tert−ブチルフェニル基、オクチルフェニ
ル基、ノニルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチ
ルフェニル基等をあげることができる。
【0041】エーテル結合を含む炭化水素基の例として
は、フルフリル基、テトラヒドロフルフリル基、5−メ
チルフルフリル基、α−メチルフルフリル基、メチルセ
ロソルブ残基(前記セロソルブから水酸基を除いたエー
テル結合を含む炭化水素基をいう、以下同じ)、エチル
セロソルブ残基、イソプロピルセロソルブ残基、ブチル
セロソルブ残基、イソブチルセロソルブ残基、ヘキシル
セロソルブ残基、シクロヘキシルセロソルブ残基、フェ
ニルセロソルブ残基、メチルカルビトール残基(前記カ
ルビトールから水酸基を除いたエーテル結合を含む炭化
水素をいう、以下同じ)、エチルカルビトール残基、イ
ソプロピルカルビトール残基、ブチルカルビトール残
基、イソブチルカルビトール残基、トリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル残基(前記エーテルから水酸基
を除いたエーテル結合を含む炭化水素基をいう、以下同
じ)、トリエチレングリコールモノエチルエーテル残
基、トリエチレングリコールモノブチルエーテル残基、
2,3−ジメトキシ−n−プロピル基、2,2−ジエト
キシイソプロピル基、3−エトキシ−2−プロポキシ−
n−プロピル基、ノニルフェノキシポリ(1〜30)エ
トキシエチル基、ラウロキシポリ(1〜30)エトキシ
エチル基等があげられる。
【0042】また前記一般式(II)で表される化合物の
少なくとも一種および、一般式(III)で表される化合
物の少なくとも一種がモル比(前者/後者)1/9〜7
/3で混融されてなる有機リン酸エステル金属塩が好ま
しい。金属の種類の中では、亜鉛、カルシウム及びバリ
ウムが好ましく、特に亜鉛が好ましい。以上のような各
種の置換基を有する有機リン酸エステル金属塩は、1種
又は2種以上を組合せて配合することができる。これら
有機リン酸金属塩の配合量は、塩化ビニル樹脂100重
量部当たり、0.02〜5.0重量部の範囲、特に、
0.1〜2重量部が好ましい。
【0043】本発明において、赤外域に吸収のある無機
物を保温性向上の目的で配合することができる。具体的
には次のようなものがあげられる。炭酸マグネシウム、
マグネシウム珪酸塩(タルク)、酸化珪素、酸化アルミ
ニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸化マグネ
シウム、水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水
酸化カルシウム、リン酸金属塩、下記式に示すようなハ
イドロタルサイト類(含水−又は無水−アルミニウム/
マグネシウム塩基性炭酸塩);アルミニウム/亜鉛塩基
性炭酸塩炭酸リチウム−水酸化アルミニウム包接化合物
等があげられ、これらのうち、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、酸化珪素、炭酸マグネシウム、及び
ハイドロタルサイト類がフィルムの透明性を低下させる
ことが少なく特に好ましい。
【0044】(I):M2+ (1-X)Al3+ X(OH-2
(A1 n-x/n・mH2O (式中、M2+は2価の金属イオン、An-はn価の陰イオ
ンをそれぞれあらわし、x、mおよびnは、0<x<
0.5、0≦m≦2、1≦n≦3なる条件をそれぞれ満
たす。) (II):Li+(Al3+2(OH-6・(A2 n-1/n
mH2O (式中、An-はn価の陰イオンをそれぞれあらわし、m
およびnは、0≦m≦3、1≦n≦3なる条件をそれぞ
れ満たす。) (III):[(Li+ (1-X)2+ X)(Al3+2(OH-
62(Siy(2y+1) 2-(1+x)・mH2O (式中、M2+は2価の金属イオンをあらわし、m、xお
よびyは、0≦m<5、0≦x<1、2≦y≦4なる条
件をそれぞれ満たす。) (IV):[(Li+ (1-X)2+ X)(Al3+2(O
-62(A3 n-2(1+x)/n・mH2O (式中、M2+は2価の金属イオン、An-はn価の陰イオ
ンをそれぞれあらわし、m、xおよびnは、、0≦m<
5、0.01≦x<1、1≦n≦3なる条件をそれぞれ
満たす。) (V):mAl23・(n/p)M2/pO・X・kH2O (式中、Xは炭酸根、Mはアルカリ金属またはアルカリ
土類金属をそれぞれあらわし、pは金属Mの価数であ
り、m、nおよびkは、0.3≦m≦1、0.3≦n≦
2、0.5≦k≦4なる条件をそれぞれ満たす。) これらの無機物は1種でも2種以上添加することがで
き、その配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部当た
り0.5〜10重量部の範囲、特に、2〜10重量部の
範囲が好ましい。
【0045】抗酸化剤として使用可能な化合物として
は、フェノール系及び硫黄系抗酸化剤が使用でき、具体
的には、2,6−ジ−ブチル−4−メチルフェノール−
2,2−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−エ
チルフェノール)、ジラウリルチオジプロピオネート等
をあげることができる。これらの酸化防止剤は、単独又
は、2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0046】安定化助剤として使用可能な化合物として
は、トリフェニルホスファイト、ジオクチルフェニルフ
ォスファイト、トリス(ノニルフェニル)フォスファイ
ト、ジフェニルインデシルフォスファイト、トリラウリ
ルトリチオフォスファイト、ジフェニルアシッドフォス
ファイト等をあげることができる。これらの安定化助剤
は、単独又は二種以上を組み合わせて使用することがで
きる。
【0047】帯電防止剤としては、例えばポリオキシエ
チレンアルキルアミン、ポリグリコールエーテル、p−
スチレンスルホン酸ナトリウム等があげられる。防黴
剤、防藻剤としては、一般的に農業用塩化ビニルフィル
ムに配合される種々の化合物を使用することができる。
例えば、有機窒素系化合物があげられ、具体的には、イ
ミダゾール誘導体、アニリド誘導体、尿素誘導体、アン
モニウム誘導体、トリアジン誘導体、フタルイミド誘導
体等がある。着色剤として使用可能なものとしては、例
えばフタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、
ハンザイエロー、アリザリンレーキ、パーマネントレッ
ド、キナクリドン等をあげることができる。これらの着
色剤も、単独又は2種以上を組み合わせて使用すること
ができる。
【0048】以上の各種樹脂添加物はフィルムの性質を
悪化させない範囲、通常は塩化ビニル系樹脂100重量
部に対して、5重量部以下の範囲で選ぶことができる。
塩化ビニル系樹脂に樹脂添加物を配合するには、各々必
要量秤量し、リボンブレンダー、バンバリーミキサー、
スーパーミキサーその他の従来から知られている配合
機、混合機を使用すればよい。
【0049】このようにして得られた樹脂組成物をフィ
ルム化するには、それ自体公知の方法、例えば、溶融押
出成形法(T−ダイ法、インフレーション法を含む)、
カレンダー成形法、溶液流延法等の従来から知られてい
る方法によればよい。フィルムの厚さは、0.03〜
0.3mmの範囲、好ましくは、0.05〜0.2mm
の範囲とするのが好ましい。0.03mmより薄いと、
フイルムの強度が不足し破れが発生しやすく、0.3m
mよりも厚いと、切断、接着等の作業に悪影響を与え
る。本発明の農業用樹脂フイルムは、基体フイルム表面
の少なくとも片面に格子状、縞状、微細な凹凸模様(シ
ボ模様)をつけてもよい。
【0050】耐久性および、防塵性を向上させるため
に、本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂フィルムの片
面上に、アクリル系樹脂被膜を形成することが好まし
い。使用するアクリル系樹脂としては、ヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレート5〜40重量%、分子内に1
個もしくは2個以上のカルボキシル基を含むα,β−不
飽和カルボン酸0〜20重量%及びこれらと共重合可能
な他のビニル系単量体とを共重合して得られる重合体が
好ましい。
【0051】ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
としては、ヒドロキシメチルアクリレート、ヒドロキシ
メチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒド
ロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタ
クリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−
ヒドロキシブチルメタクリレート、2−ヒドロキシペン
チルアクリレート、2−ヒドロキシペンチルメタクリレ
ート、6−ヒドロキシヘキシルアクリレート、6−ヒド
ロキシヘキシルメタクリレート等があげられる。
【0052】これらヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
レート化合物は、得られるアクリル系樹脂が有機溶媒に
溶け易く、アクリル系樹脂と基体塩化ビニル系樹脂フイ
ルムとの密着性を向上し、更には、フイルム表面にしみ
出してくる可塑剤の移行性を抑制する作用に大きく寄与
する成分である。このヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレートのアクリル系樹脂中で占める割合が、5重量%
より少ない場合は、有機溶媒との溶解性、基体フイルム
との密着性及び耐久性向上効果を充分に発揮し得ず、他
方、40重量%より多い場合には、コスト高となりコス
ト上昇に較べて得られる効果は大きくないので好ましく
ない。
【0053】分子内に1個もしくは2個以上のカルボキ
シル基を含むα,β−不飽和カルボン酸としては、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水
マレイン酸、アコニット酸、フマル酸、クロトン酸、イ
タコン酸等があげられる。これら化合物を、前記ヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートと併用すると、アク
リル樹脂と基体フイルムとの密着性及び耐久性が向上す
る。これらの使用量は、0.5〜20重量%が好まし
い。これ以上であると、フィルムが水分で潤れていると
きにフイルム同志が付着し合う性質(湿潤時のブロッキ
ング性)が強化されるので、好ましくない。
【0054】前記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート及びα,β−不飽和カルボン酸と共重合可能な他の
ビニル系単量体としては、(メタ)アクリル酸アルキル
エステル又は、これとアルケニルベンゼンとの混合物が
あげられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとし
ては、例えばアクリル酸メチルエステル、アクリル酸エ
チルエステル、アクリル酸−n−プロピルエステル、ア
クリル酸イソプロピルエステル、アクリル酸−n−ブチ
ルエステル、アクリル酸−2−エチルヘキシルエステ
ル、アクリル酸デシルエステル、メタクリル酸メチルエ
ステル、メタクリル酸エチルエステル、メタクリル酸−
n−プロピルエステル、メタクリル酸イソプロピルエス
テル、メタクリル酸−n−ブチルエステル、メタクリル
酸−2−エチルヘキシルエステル、メタクリル酸デシル
エステル等があげられ、一般には、アルキル基の炭素数
が1〜20個のアクリル酸アルキルエステル及び/又は
アルキル基の炭素数が1〜20個のメタクリル酸のアル
キルエステルが使用される。
【0055】本発明で用いられるアルケニルベンゼンと
しては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン等があげられる。このようなアルケニルベンゼ
ンと、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの混合物
からなる単量体を用いる場合には、α,β−エチレン性
不飽和カルボン酸の使用量によっても異なるが、通常
(メタ)アクリル酸アルキルエステルの使用割合を10
重量%以上とするのがよい。
【0056】特に、本発明のアクリル系樹脂は上記のよ
うな(メタ)アクリル酸アルキルエステル、これとアル
ケニルベンゼンの混合物からなる単量体を、40〜60
重量%含有するものが好ましい。かかるアクリル系樹脂
を、基体塩化ビニル系樹脂フイルムに表面処理するとき
に、フイルムとの密着性等を改善する目的で、アクリル
系樹脂と相溶性のある他樹脂を混合することが可能であ
る。他樹脂としては、フッ化ビニリデン系樹脂、パーフ
ルオロアルキル基を側鎖にもつアクリル樹脂、セルロー
スアセテートブチレート樹脂、シリコン樹脂等がとくに
効果的である。
【0057】アクリル系樹脂を重合するには、各単量体
を所定量組合せて有機溶媒とともに重合缶に仕込み、重
合開始剤、必要に応じて分子量調節剤を加えて、攪拌し
つつ加熱すればよい。
【0058】塩化ビニル系樹脂フィルムの片面に形成す
るアクリル系樹脂の被膜は、アクリル系樹脂を前述の有
機溶媒に溶解して塗布するのがよい。塩化ビニル系樹脂
フィルム表面上に、前記アクリル系樹脂の被膜を形成す
るには、アクリル系樹脂を有機溶媒に溶解し、スプレイ
コート法、ロールコート法、グラビアコート法、リバー
スコート法、ディップコート法等のほか、スクリーン印
刷法、フレキソ印刷法等のそれ自体公知の各種塗布方法
によって塗布し、乾燥するのがよい。利用できる乾燥方
法は、例えば熱風乾燥法、赤外線乾燥法、遠赤外線乾燥
法などである。乾燥温度は、前記有機溶媒を飛散させる
温度、すなわち、アクリル系樹脂を溶解している有機溶
媒の沸点以上とするのがよい。乾燥時間は、短い方がよ
い。従って、有機溶媒の沸点以上の温度で、できるだけ
短時間に乾燥するのがよい。
【0059】基体フィルムの表面に形成するアクリル系
樹脂被膜の厚さは、基体フィルムの厚さにもよるが、
0.5〜10μmの範囲から選ぶ。10μmより厚いと
きは、基体フィルムと被膜とでは屈曲性に差があるため
に、被膜が基体フィルムから剥離する等の現象がおこり
易く、また、被膜に亀裂が入って基体フィルムの強度を
低下させるという現象がおこり、好ましくない。0.5
μmより薄いときは、基体フィルムの耐久性および、防
塵性を向上させる効果を発揮しないので、好ましくな
い。被膜の厚さは、上記範囲内で、基体フィルムの厚さ
に比例させるのがよい。
【0060】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、基体フィルムを0.1mm厚フィルムに成形した場
合の、農業用フィルム全体の物性として、下記物性
(a)、(b)及び(c)を有することを更なる特徴と
する。 (a)−15℃における衝撃強度が0.5J以上、好ま
しくは0.7J以上(特に上限はないが、好ましくは2
J以下) (b)23℃におけるエルメンドルフ引裂き強さが7.
5N以上、好ましくは8.3N以上(特に上限はない
が、好ましくは10N以下) (c)引張破断伸びが300%以上、好ましくは310
%以上(特に上限はないが、好ましくは500%以下) (a)の具体的測定法は、フィルムを10cm×10c
mのサンプルを9枚用意し、JIS B−7503に規
定されたダイヤルゲージでサンプルの中心部の厚みを測
定する。上記サンプルを−15℃の室内において、東洋
精機(株)製パンクチャーにより測定する。 衝撃強度=測定値(衝撃値)/測定厚み×公称厚み (b)の具体的測定法は、JIS6732に準拠し、2
3℃の室内において測定する。(c)の具体的測定法
は、JSI6723に準拠し、23℃の室内において測
定する。更に(d)製造直後の農業用フィルムの直進光
線透過率(555nm)が、85%以上であることも、
好ましい物性として有する。
【0061】本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂フィ
ルムを、実際に使用するにあたっては、被膜が片面のみ
に形成されているときは、この被膜の設けられた側をハ
ウス又はトンネルの外側となるようにして展張するのが
よい。
【0062】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定
されるものではない。 実施例1〜3、比較例1〜4 (1)塩化ビニル系樹脂フィルムの製造 ポリ塩化ビニル(表1に示す重合度) 100重量部 ジ−2−エチルヘキシルフタレート (第1表に示す重量部) トリクレジルホスフェート 5重量部 エポキシ樹脂(商品名「EP−828」) 1.5重量部 ステアリン酸バリウム 0.2重量部 ステアリン酸亜鉛 0.4重量部 ソルビタンモノパルミテート 1.5重量部 メチレンビスステアリン酸アマイド 0.4重量部 2'4−ジヒドロキシベンゾフェノン 0.03重量部 β−ジケトン化合物(ジベンゾイルメタン) 0.1重量部 ヒンダードアミン系光安定剤 0.1重量部 (旭電化工業社製:商品名「LA−52」) フッ素系界面活性剤(商品名「ユニダインDS−401」) 0.2重量部 以上あげた樹脂原料、樹脂添加物を秤量し、更にこれ
に、第1表に示した種類および量の耐衝撃改良剤を配合
した。これらをスーパーミキサーで10分間撹拌混合し
たのち、180℃に加温したロール上で混練し、L型カ
レンダー装置によって、厚さ0.1mmの塩化ビニル系
樹脂フィルムを製造した。
【0063】(2)被膜の形成 重合缶に、イソプロピルアルコール150重量部と、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート20重量部、アクリ
ル酸10重量部、メチルメタクリレート40重量部及び
エチルメタクリレート30重量部を加え、ベンゾイルパ
ーオキサイド0.5重量部加えて、窒素ガス気流下、8
0℃で10時間重合反応を行なった。得られた共重合体
溶液に、イソプロピルアルコールを加えて、固形分を2
0重量%に調節して、被覆用樹脂とした。上記(1)で
製造した基体フィルムの片面に、上記被覆用樹脂をグラ
ビアコート法によって塗布したのち、150℃に温度調
節した温風乾燥炉内に10秒間滞留させ、溶媒を飛散さ
せ、厚さ約2μmの被膜を形成した。
【0064】フィルムの評価 以下の方法においてフィルムの性能を評価し、その結果
を第2表に示す。なお、本発明の実施例1〜3のフィル
ムは、製造時の加工性は良好であった。 (3)初期外観 実施例、比較例で作製したフィルムの外観を肉眼での観
察および日立製作所(株)製EPS−2U型により直進
光線透過率(555nm)を測定した。この評価基準
は、次の通りである。 目視外観 ○…表面光沢があり、かつ荒れのないもの。 △…表面光沢はあるが、荒れのあるもの。 ×…表面光沢がなく、かつ荒れのあるもの。 直進光線透過率 ◎…透過率が、85%以上のもの。 ○…透過率が、65%〜84%のもの。 △…透過率が、45%〜64%のもの。 ×…透過率が、45%未満のもの。 (4)常温物性 引張り特性:実施例、比較例で得られたフィルムをJ
IS K6732に準拠し、23℃の室内において、破
断伸びを測定した。 エルメンドルフ引裂き強さ:実施例、比較例で得られ
たフィルムをJISK6732に準拠し、23℃の室内
において、エルメンドルフ引裂き強さを測定した。
【0065】(5)低温物性 衝撃強度:フィルムを10cm×10cmのサンプルを
9枚用意し、JISB−7503に規定されたダイヤル
ゲージでサンプルの中心部の厚みを測定する。上記サン
プルを−15℃の室内において、東洋精機(株)製パン
クチャーにより測定した。尚、衝撃度は、下記の式によ
って表す。 衝撃強度=測定値(衝撃値)/測定厚み×公称厚み
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【発明の効果】(1)本発明の農業用塩化ビニル系樹脂
フィルムは、引き裂き強さに優れ、且つ、低温下におけ
る物性に優れており、展張時による破れ、展張後の外力
(風、雪、雹、アラレ等)による破れに対する抵抗性に
優れている。 (2)本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、目
視外観(表面光沢、非荒れ)や直進光線透過率に優れる
ため、作物に十分な光量を与えることが出来る。 (3)本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、フ
ィルム加工性を低下させることなく製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/07 C08K 5/07 5/10 5/10 //(C08L 27/06 C08L 23:28 23:28) 51:04 (C08L 27/06 C08L 33:10 51:04) (C08L 27/06 33:10) (72)発明者 藤原 克宏 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エム ケーブイ株式会社名古屋事 業所内 (72)発明者 二階堂 加奈子 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エム ケーブイ株式会社名古屋事 業所内 (72)発明者 前川 英人 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エム ケーブイ株式会社名古屋事 業所内 Fターム(参考) 2B024 DA03 DB01 DB07 EA01 2B029 EB02 EB03 EC04 EC09 EC14 EC16 EC19 EC20 4F006 AA04 AA15 AA17 AA22 AA56 BA11 CA06 DA04 EA05 4F071 AA12A AA15 AA22A AA24 AA33A AA77 AA81 AC07 AC10 AE04 AE05 AF15 AF16 AF30 AF46 AH01 BB04 BC01 BC10 BC12 4J002 BB242 BD051 BD061 BD071 BD081 BG062 BN142 EE047 EH036 EH046 EH096 EH106 EH146 FD026 FD037 GA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均重合度が1650以上1750未満
    で、重量平均分子量(以下「Mw」という)と数平均分
    子量(以下「Mn」という)との間に、下記の関係が成
    り立つ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、可塑剤
    が40重量部以上60重量部以下配合されてなることを
    特徴とする農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。 1.9≦Mw/Mn≦2.3
  2. 【請求項2】 0.1mm厚フィルムに成形した場合の
    (a)−15℃における衝撃強度が0.5J以上でかつ
    (b)23℃におけるエルメンドルフ引裂き強さが7.
    5N以上でかつ(C)引張破断伸びが300%以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載の農業用塩化ビニル系
    樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 β−ジケトン化合物を含有してなる請求
    項1又は2項記載の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 更に、塩素化ポリエチレン、メチルメタ
    クリレート−ブタジエン−スチレン、アクリル系弾性体
    粒子の中から選ばれた耐衝撃改良剤を含有してなること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3記載の農業用塩化
    ビニル系樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 塩化ビニル系樹脂フィルムの片面又は両
    面に、アクリル系樹脂被膜が形成されてなる請求項1な
    いし請求項4のいずれかの項記載の農業用塩化ビニル系
    樹脂フィルム。
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