JP2000142551A - 電動自転車用バッテリー係止構造 - Google Patents

電動自転車用バッテリー係止構造

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JP2000142551A
JP2000142551A JP10321206A JP32120698A JP2000142551A JP 2000142551 A JP2000142551 A JP 2000142551A JP 10321206 A JP10321206 A JP 10321206A JP 32120698 A JP32120698 A JP 32120698A JP 2000142551 A JP2000142551 A JP 2000142551A
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battery
mounting bracket
electric bicycle
support shaft
temporary positioning
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JP10321206A
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English (en)
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Yuji Fukuoka
裕二 福岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/80Accessories, e.g. power sources; Arrangements thereof
    • B62M6/90Batteries

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】バッテリー装着時のがたつきを無くし、かつ、
容易にバッテリーの着脱作業を行うことができる電動自
転車のバッテリーの係止構造を提供する。 【解決手段】バッテリー20側に支持軸25及び係合突
起26とを設けた。ブラケット21側に支持軸25を支
持する仮位置決め部及び係合突起26を係止する係止面
部34を設けた。支持軸25を仮位置決め部32で回動
可能に支持し、その状態でバッテリー20を回動させ
て、係合突起26が係止面部34にくさび状に係止する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、電動アシストモ
ータ付の自転車に関し、詳しくは、電動アシストモータ
駆動用バッテリーの構造及びバッテリー取付部材並びに
バッテリー係止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動アシストモータ付自転車(以下、
「電動自転車」という。)では、アシストモータを駆動
するためにバッテリーを装備している。このバッテリー
は、通常、電動自転車のフレーム中央部に設置されるも
のであるが、その係止構造は、従来から次のようなもの
であった。
【0003】図4及び図5は、従来のバッテリー係止構
造を説明するための図である。図4は、電動自転車1の
概略側面図であり、図5は、バッテリー係止構造2を示
す図4のA−矢視図である。これらの図を参照して、電
動自転車1のバッテリー係止構造2は、自転車フレーム
3側に設けられた取付部材4と、バッテリー5のケース
6に形成された係止片7とが係合することにより構成さ
れる。取付部材4は、電動自転車1の前後方向に沿って
対向する状態で一対設けられており、それぞれ、被係合
部8が形成されている。この被係合部8は、図5に示す
ように、長円形の穴の一方側を切り欠いた形状をしてい
る。被係合部8の開放された部分の下部は、水平面に対
して所定の傾斜角θを有して斜めに傾斜されている。一
方、係止片7は、被係合部8と嵌合可能な長円形状をし
ており、バッテリーケース6から図5中紙面に対して手
前側に突出している。
【0004】バッテリー5を取り付けるには、次の要領
で行う。すなわち、バッテリーケース6を手に持ち、係
止片7を取付部材4の被係合部8にあてがい、係止片7
が傾斜した部分によって案内される状態で矢印14の方
向に挿入する(図5(a) 、(b) 参照)。この状態が図5
(b) の一点鎖線で示されている。そして、係止片7の下
端部9が被係合部8の底部10に当接した状態で、バッ
テリーケース6を矢印11の方向に回動させ、係止片7
を被係合部8に確実に嵌め込む。その後、所定のロック
手段12を用いてバッテリーケース6をフレーム3側に
固定する(図5(c) 参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のバッテリー係止構造2に関しては、次のような改
善要望があった。 (1) バッテリーケース6の挿入作業は、バッテリーケー
ス6を予め角度θだけ傾けてその状態で電動自転車1の
側部から装着するものであるが、この作業をさらに容易
なものとし、バッテリーケース6の着脱作業の作業性を
向上させたいという要望があった。この点を改良するに
は、被係合部8の傾斜部分の傾斜角θをより大きくし、
いわゆる間口を大きくすればよいのであるが、電動自転
車1においては、フレーム3の下部にアシストモータ等
が配置される関係上、傾斜角θは現状以上に大きくする
ことは設計上無理がある。
【0006】(2) 従来のバッテリー係止構造2では、係
止片7が被係合部8の当接面13、すなわち垂直に形成
された面13に当接することによってバッテリーケース
6が位置決めされていた。すなわち、被係合部8に挿入
された係止片7の下端部9が被係合部8の底部10に到
達した時点で、当該下端部9が回動中心となってバッテ
リーケース6が回動し、かつ、係止片7の側部14が被
係合部8の当接面13に当接することにより位置決めが
なされていた。つまり、係止片7が回動中心としての役
割と位置決めとしての役割とを兼ね備えていた。しか
し、かかる構造では、係止片7と当接面13との面接触
により位置決めするものであるから、がたつきが生じ易
かった。このため、バッテリーケース6を装着した状態
で、がたつきをできるだけ無くしたいという要望があっ
た。
【0007】そこで、本発明は、バッテリー装着時のが
たつきを無くし、かつ、容易にバッテリーの着脱作業を
行うことができるバッテリーの構造及びバッテリー取付
部材並びにバッテリー係止構造を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の目的を達成
するため、請求項1に係る電動自転車用バッテリーは、
電動アシストモータを装備した電動自転車に用いられる
電動自転車用バッテリーであって、バッテリー本体と、
これを収容すると共に電動自転車側に設けられた所定の
バッテリー取付ブラケットに係合し得るバッテリーケー
スとを有し、バッテリーケースは、バッテリー装着作業
の際に、バッテリー取付ブラケットに回動可能な状態で
当接してバッテリーケースをバッテリー取付ブラケット
に予め仮位置決めするための支持軸と、支持軸を中心に
してバッテリーケースを回動させてバッテリーを装着し
た状態でバッテリー取付ブラケットと係止し得る係合突
起とを有することを特徴とするものである。
【0009】この構成によれば、バッテリーケースの支
持軸をバッテリー取付ブラケットに当接させる。これに
より、バッテリーケースは、支持軸を中心にして回動可
能な状態でバッテリーケースに仮位置決めすることがで
きる。次に、この状態で、バッテリーケースを支持軸を
中心にして回動させることによって係合突起をバッテリ
ー取付ブラケットに係合させる。これにより、バッテリ
ーケースは、バッテリー取付ブラケットに対して係止さ
れる。
【0010】(2) 本発明の目的を達成するため、請求項
2に係る電動自転車用バッテリーは、請求項1記載の電
動自転車用バッテリーにおいて、上記支持軸は、少なく
ともバッテリー取付ブラケットと接触する部分が円弧状
面に形成されており、上記係合突起は、バッテリー取付
ブラケットと係合した際に当該係合突起と上記支持軸と
によってバッテリー取付ブラケットに対してくさび状に
係止するためのテーパ面部を有していることを特徴とす
るものである。
【0011】この構成によれば、請求項1に係る発明と
同様の作用を奏する。特に本請求項に係る発明では、支
持軸の円弧状面に形成された部分により、当該支持軸を
バッテリー取付ブラケットに当接させて仮位置決めする
際に、両者の引っ掛かり等を防止することができる。ま
た、係合突起がテーパ面部を有しているから、係合突起
がバッテリー取付ブラケットと係合した際に当該係合突
起と支持軸とによってバッテリー取付ブラケットに対し
てくさび状に確実に係止することができる。
【0012】(3) 本発明の目的を達成するため、請求項
3に係るバッテリー取付ブラケットは、電動アシストモ
ータを装備した電動自転車に用いられ、電動アシストモ
ータ駆動用のバッテリーを取り付けるためのバッテリー
取付ブラケットであって、バッテリー装着作業の際に、
バッテリーの所定部を回動可能に支持してバッテリーを
予め仮位置決めする仮位置決め部と、仮位置決め部に連
続し、水平方向に対して所定の上向き傾斜角を有して電
動自転車の側方へ延びる案内面部と、バッテリーを装着
した状態でバッテリーの他の所定部が係止し得る係止面
部とを有し、上記仮位置決め部は、少なくとも上記バッ
テリーの所定部が当接する部分が円弧状面に形成されて
おり、上記係止面部は、仮位置決め部の中心との距離が
漸次小さくなるようにテーパ状に形成されていることを
特徴とするものである。
【0013】この構成によれば、バッテリー取付ブラケ
ットの仮位置決め部により、装着しようとするバッテリ
ーを仮位置決めすることができる。しかも、この仮位置
決め作業の際には、案内面部によってバッテリーの所定
部を円滑に案内することができる。また、係止面部によ
り、バッテリーを装着した状態でバッテリーの他の所定
部を係止することができる。しかも、仮位置決め部が円
弧状面に形成されているから、バッテリーの所定部を仮
位置決め部に当接させて仮位置決めする際に、両者の引
っ掛かり等を防止することができる。しかも、係止面部
がテーパ状に形成されているから、バッテリーの他の所
定部が係合した際に当該他の所定部を確実に係止するこ
とができる。
【0014】(4) 本発明の目的を達成するため、請求項
4に係る電動自転車用バッテリー係止構造は、電動アシ
ストモータを装備した電動自転車に適用される電動アシ
ストモータ駆動用のバッテリーを電動自転車に係止する
ための電動自転車用バッテリー係止構造であって、電動
自転車側に設けられたバッテリー取付ブラケットと、バ
ッテリー本体を収容したバッテリーケースとを含み、バ
ッテリーケースは、バッテリー装着作業の際にバッテリ
ー取付ブラケットに回動可能な状態で当接してバッテリ
ーケースをバッテリー取付ブラケットに予め仮位置決め
するための支持軸および当該支持軸を中心にしてバッテ
リーケースを回動させてバッテリーを装着した状態でバ
ッテリー取付ブラケットに係止し得る係合突起を備え、
バッテリー取付ブラケットは、バッテリー装着作業の際
に上記支持軸を回動可能に支持してバッテリーを予め仮
位置決めする仮位置決め部および当該仮位置決め部に連
続して水平方向に対し所定の上向き傾斜角を有して電動
自転車の側方へ延びる案内面部並びにバッテリーを装着
した状態で上記係合突起が係止し得る係止面部を備えて
おり、上記支持軸は、少なくともバッテリー取付ブラケ
ットと接触する部分が円弧状面に形成され、かつ、上記
仮位置決め部は、少なくとも上記支持軸が当接する部分
が円弧状面に形成されており、上記係合突起は、上記係
止面部にくさび状に係止するテーパ面部を有し、かつ、
上記係止面部は、上記仮位置決め部の中心との距離が漸
次小さくなるようにテーパ状に形成されており、上記支
持軸と仮位置決め部とが係合すると共に、上記係合突起
が係止面部に係止していることを特徴とするものであ
る。
【0015】この構成によれば、バッテリーケース側の
支持軸がバッテリー取付ブラケットの仮位置決め部に当
接することにより両者が仮位置決めされ、かつ、バッテ
リーケース側の係合突起がバッテリー取付ブラケットの
係止面部に係合することによって、バッテリーがバッテ
リー取付ブラケットに係止される。しかも、支持軸と仮
位置決め部とは互いに円弧状面同士の接触により仮位置
決めされるものであるから、仮位置決めする作業の際に
両者間の引っ掛かり等を防いで円滑な作業が可能とな
る。しかも、係合突起と係止面部とはテーパ面同士の接
触となるから、両者の係合は確実なものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る電動自
転車用のバッテリー20およびバッテリー取付ブラケッ
ト21の構成を示す斜視図である。また、図2および図
3は、これらバッテリー20とバッテリー取付ブラケッ
ト(以下、「ブラケット」という。)21との係止構造
を説明するための図である。
【0017】図1を参照して、ブラケット21は、図に
示すように電動自転車22の中央部に設けられている。
なお、図1では図示されていないが、ブラケット21
は、電動自転車22の進行方向(矢印23に示す方向)
に沿って対向した状態で一対設けられている。そして、
バッテリー20が矢印24の方句に沿って嵌め込まれる
ことにより、バッテリー20側の支持軸25および係合
突起26がブラケット21と係合し、バッテリー20が
係止されるようになっている。以下、詳しく説明する。
【0018】(1) バッテリー バッテリー20は、図示していないバッテリー本体と、
これを収容するバッテリーケース27とを備えている。
バッテリーケース27は、たとえば合成樹脂等を用いた
成型により、電動自転車に積載するための所要の形状に
成形することができる。このバッテリーケース27の側
面部28の下方には、上記支持軸25および係合突起2
6が一体的に形成されている。これら支持軸25および
係合突起26は、図1では一方の側面部28にのみ図示
されているが、実際は、バッテリーケース27の両側面
部28に左右対称に形成されている。
【0019】支持軸25は、本実施の形態では短い円柱
状に形成されており、側面部28から外側へ突出されて
いる。また、係合突起26は、支持軸25と同様に側面
部28から外側へ突出しており、三角形のくさび状に形
成されている。この係合突起26は、バッテリーケース
27の上方から下方へ斜めに傾斜したテーパ面29を有
している。これら支持軸25および係合突起26の寸法
並びに位置関係については所望の値を設定することがで
きるが、本実施の形態では、ブラケット21との位置関
係により、具体的寸法については後に一例を示す。
【0020】(2) ブラケット ブラケット21は、たとえば鋼平板を切り欠いて構成す
ることができる。ブラケット21は、電動自転車22の
フレーム30側に固定されており、図1では明確に図示
されていないが、たとえばボルト等を用いてフレーム3
0に設けられたステー31に締結することができる。な
お、上述のように、ブラケット21は一対設けられてお
り、電動自転車22の進行方向に沿って対向位置されて
いる。
【0021】図1および図2を参照して、ブラケット2
1は、上記支持軸25を支持して仮位置決めするための
仮位置決め部32と、これに連続して形成され、支持軸
25を挿入する際に案内するための案内面部33と、上
記係合突起26が係合するための係止面部34とを有し
ている。
【0022】仮位置決め部32は、本実施の形態では、
円弧状に形成されており、その曲率半径は、支持軸25
の径に対応している。また、案内面部33は、バッテリ
ー20を電動自転車22に装着する際に、支持軸25を
容易に案内するためのものであるが、その傾斜角は、水
平方向に対して約45度に設定されている。この傾斜角
は、小さければ小さいほど、すなわち水平に近いほど、
支持軸25を挿入する際のいわゆる間口が広くなり好ま
しいのであるが、一般に電動自転車の場合は、バッテリ
ー20の下方にアシストモータ等の駆動部品を装備して
おり、しかもこれら駆動部品を覆うカバー35が設けら
れているので、傾斜角を小さくしてバッテリー20の挿
入可能角度を広げても、水平に近い状態でバッテリーを
挿入するとカバー35等に接触してしまうので、結局傾
斜角を小さくして間口を広げることはできないという事
情がある。
【0023】さらに、上記係止面部34は、斜め右下
に、すなわち電動自転車22の側方斜め下方に傾斜して
形成されている。この係止面部34は、上記仮位置決め
部32に連続して形成された逃げ部36に連続して形成
されている。係止面部34の傾斜角度は、当該係止面部
34と上記仮位置決め部32の中心との距離が、漸次小
さくなるように設定されている。つまり、バッテリー2
0を装着した状態で、係止面部34に上記係合突起26
が食い込むようになっている。なお、本実施の形態で
は、係止面部34の傾斜角と、上記係合突起26のテー
パ面29の傾斜角とを一致させているが、一致させる必
要はなく、係止面部34と仮位置決め部32の中心との
距離が漸次小さくなるように設定されていれば十分であ
る。
【0024】(3) バッテリー係止構造 次に、バッテリー20の装着作業および装着した状態で
のバッテリー係止構造について説明する。図1を参照し
て、まず、バッテリー20を手で持って、若干図に示す
ように傾斜させた状態で電動自転車22の側方から矢印
24の方向に沿って挿入する。このとき、バッテリーケ
ース27の支持軸25をブラケット21の案内面部33
に当接させ、その状態で案内面部33に沿って挿入す
る。これにより、バッテリーケース27は図2の二点鎖
線に示す状態となり、バッテリー20が仮位置決めされ
るが、この状態では、円柱状の支持軸25が円弧状の仮
位置決め部32により支持されているので、バッテリー
20は、支持軸25を中心にして矢印37の方向に回動
自在となっている。
【0025】次いで、図2の状態から紙面右回りにバッ
テリーケース27を回動させる。すなわち図1におい
て、バッテリー20を電動自転車22側に回動させる。
これにより、図3に示すように、バッテリーケース27
の係合突起26がブラケット21の係止面部34に係合
する。具体的には、係合突起26のテーパ面29がブラ
ケット21の係止面部34に当接して、そのまま摺動し
ながら係合するのであるが、係止面部34が、仮位置決
め部32の中心との距離が漸次小さくなるように傾斜し
ているから、係合突起26が係止面部34にくさび状に
食い込む状態で係合し、係止面部34に確実に係止され
る。
【0026】(4) 本実施の形態に係るバッテリー等の作
用・効果 本実施の形態に係るバッテリーによれば、支持軸25に
よりバッテリー20を仮位置決めし、係合突起26によ
りバッテリ20を係止するものであって、仮位置決めと
係止とを別々の部品で行うものである。しかも、仮位置
決め作業は、円柱状の支持軸25を案内面部33に沿わ
せてスライドさせるだけの作業であり、また、係止作業
は、バッテリー20を支持軸25を中心に回動させるだ
けの作業である。したがって、仮にこれらの仮位置決め
および係止を従来のような唯一の部品(図5における係
止片7)で行う場合には、最初のバッテリーの挿入角度
が限定されてしまい、仮位置決め作業と係止作業を取付
ブラケット側の形状(図5における被係合部8の形状)
に対応させて要領よく行う必要があり、作業が難しくな
るおそれがあるが、本実施の形態に係るバッテリー20
では、最初のバッテリー20の挿入角度の自由度が広が
り、これらそれぞれの作業が容易になる。その結果、バ
ッテリー20の着脱作業を簡単に行うことができる。加
えて、係合突起26は、従来の構造のように単に取付け
ブラケット側に係合させるのみではなく、ブラケット2
1側に係止させるものであるから、バッテリー20の装
着時のがたつき等を確実に防止することができる。
【0027】特に本実施の形態では、支持軸25が円柱
状をしているから、ブラケット26に当接させて仮位置
決め部32まで挿入する際に、引っ掛かり等と防止して
作業を一層円滑に行うことができる。さらに、係合突起
26は、ブラケット21に対してくさび状に確実に係止
するので、バッテリー装着時のがたつき等を一層効果的
に防止することができるという利点がある。なお、本実
施の形態では、支持軸25を円柱状に形成したが、これ
に限らず、少なくともブラケット21と接触する部分が
円弧状に形成されていれば良く、たとえば、半円柱状に
形成することもできる。
【0028】次に、本実施の形態に係るブラケット21
によれば、案内面部33によって支持軸25を案内しな
がら仮位置決め部32により装着しようとするバッテリ
ー20を仮位置決めし、その後、係止面部34によりバ
ッテリー20を係止するものであるから、バッテリー2
0の仮位置決めと係止とを別々の部品で行うものであ
る。したがって、仮にこれら仮位置決めおよび係止を唯
一の部品で行う場合には上述の問題が生じるが、本実施
の形態に係るブラケット21では、仮位置決めおよび係
止の作業が容易になり、その結果、バッテリー20の着
脱作業を簡単に行うことができる。しかも、バッテリー
20の一部、すなわち係合突起26をブラケット21に
係止させるから、バッテリー20の装着時のがたつき等
を確実に防止することができる。
【0029】特に本実施の形態に係るブラケット21で
は、仮位置決め部32が円弧状に形成されているから、
仮位置決め作業時にバッテリー20側との引っ掛かり等
を防止して作業を一層円滑に行うことができる。加え
て、係止面部34がテーパ状に形成されているから、バ
ッテリー20が係合した際に確実に係止するので、バッ
テリー20の装着時のがたつき等を一層効果的に防止す
ることができるという利点がある。なお、本実施の形態
では、仮位置決め部32を円弧状に形成したが、これに
限らず、少なくとも支持軸25と接触する部分が円弧状
面に形成されていれば良い。
【0030】次に、図3を参照して、本実施の形態に係
るバッテリー係止構造によれば、バッテリー20側の支
持軸25がブラケット21の仮位置決め部32に当接し
て仮位置決めされ、バッテリー20側の係合突起26が
ブラケット21の係止面部34に係合して係止されてい
るから、バッテリー20の装着時のがたつき等を確実に
防止することができる。しかも、装着作業の際には、上
記仮位置決め作業と係止作業とを別々の部品で行うこと
になるから、上述したように作業を容易に進めることが
でき、バッテリー20の着脱作業を簡単に行うことがで
きる。
【0031】特に、支持軸25と仮位置決め部32とは
互いに円弧状面同士の接触により仮位置決めされ、その
状態で引っ掛かり等を起こすことなく円滑にバッテリー
20を回動させることができるから、バッテリー20の
装着作業をきわめて円滑に進めることができる。しか
も、係合突起26と係止面部34とはテーパ面同士の接
触となるから、両者の係合は確実なものとなり、バッテ
リー20の装着時のがたつきを確実に防止することがで
きる。
【0032】なお、本実施の形態では、支持軸25、係
合突起26、ブラケット21の各部の主要寸法の一例を
以下のように設定することができる。すなわち、図3を
参照して、支持軸25の外径は15mm、係合突起26
の先端部のアールは5mm、支持軸25と係合突起26
の縦方向中心間距離hは32.3mm、同横方向中心間
距離dは10.5mmに設定されている。また、ブラケ
ット21側もこれに対応させて、仮位置決め部32のア
ール寸法および係止面部34と仮位置決め部32の中心
との距離寸法を設定することができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、支持軸で
バッテリーケースを仮位置決めし、係合突起でバッテリ
ーケースを係止するものであって、いわば仮位置決めと
係止とを別々の部品で行うものである。したがって、仮
にこれらの仮位置決めおよび係止を唯一の部品で行う場
合には、仮位置決め作業と係止作業を要領よく行う必要
があって作業が難しくなるおそれがあるが、本発明で
は、これらそれぞれの作業が容易になり、その結果、バ
ッテリーの着脱作業を簡単に行うことが可能となる。し
かも、係合突起をバッテリー取付ブラケット側に係止さ
せるから、バッテリー装着時のがたつき等を確実に防止
することが可能である。
【0034】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて本請求項に係る
発明では、支持軸をバッテリー取付ブラケットに当接さ
せて仮位置決めする作業を一層円滑に行うことができ
る。しかも、係合突起がバッテリー取付ブラケットに対
してくさび状に確実に係止するので、バッテリー装着時
のがたつき等を一層効果的に防止することができる。
【0035】請求項3に係る発明によれば、案内面部に
よって案内しながら仮位置決め部により装着しようとす
るバッテリーの所定部を仮位置決めし、その後、係止面
部によりバッテリーの他の所定部を係止するものである
から、仮位置決めと係止とを別々の部品で行うものであ
る。したがって、仮にこれらの仮位置決めおよび係止を
唯一の部品で行う場合には、仮位置決め作業と係止作業
を要領よく行う必要があって作業が難しくなるおそれが
あるが、本発明では、これらそれぞれの作業が容易にな
り、その結果、バッテリーの着脱作業を簡単に行うこと
が可能となる。
【0036】しかも、バッテリーの他の所定部をバッテ
リー取付ブラケット側に係止させるから、バッテリー装
着時のがたつき等を確実に防止することが可能である。
【0037】特に、仮位置決め部が円弧状面に形成され
ているから、仮位置決め作業を一層円滑に行うことがで
きる。さらに、係止面部がテーパ状に形成されているか
ら、バッテリーが係合した際に確実に係止するので、バ
ッテリー装着時のがたつき等を一層効果的に防止するこ
とができる。
【0038】請求項4に係る発明によれば、バッテリー
ケース側の支持軸がバッテリー取付ブラケットの仮位置
決め部に当接して両者が仮位置決めされ、バッテリーケ
ース側の係合突起がバッテリー取付ブラケットの係止面
部に係合して両者が係止されているから、バッテリー装
着時のがたつき等を確実に防止することができる。しか
も、装着作業の際には、上記仮位置決め作業と係止作業
とを別々の部品で行うことになるから、作業を容易に進
めることができ、バッテリーの着脱作業を簡単に行うこ
とができる。
【0039】特に、支持軸と仮位置決め部とは互いに円
弧状面同士の接触により仮位置決めされるものであるか
ら、仮位置決め作業をより円滑に進めることができると
いう利点がある。しかも、係合突起と係止面部とはテー
パ面同士の接触となるから、両者の係合は確実なものと
なり、バッテリー装着時のがたつきを一層防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電動自転車用のバッ
テリーおよびバッテリー取付ブラケットの構成を示す斜
視図である。
【図2】本実施の形態に係るバッテリー係止構造を説明
するための要部拡大正面図である。
【図3】本実施の形態に係るバッテリー係止構造を示す
要部拡大正面図である。
【図4】従来の電動自転車の構成を示す概略図である。
【図5】従来のバッテリー係止構造および係止作業を
(a) から(c) に順に示した図である。
【符号の説明】
20 バッテリー 21 ブラケット 22 電動自転車 25 支持軸 26 係合突起 27 バッテリーケース 29 テーパ面 32 仮位置決め面部 33 案内面部 34 係止面部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動アシストモータを装備した電動自転
    車に用いられる電動自転車用バッテリーであって、 バッテリー本体と、これを収容すると共に電動自転車側
    に設けられた所定のバッテリー取付ブラケットに係合し
    得るバッテリーケースとを有し、 バッテリーケースは、 バッテリー装着作業の際に、バッテリー取付ブラケット
    に回動可能な状態で当接してバッテリーケースをバッテ
    リー取付ブラケットに予め仮位置決めするための支持軸
    と、 支持軸を中心にしてバッテリーケースを回動させてバッ
    テリーを装着した状態でバッテリー取付ブラケットに係
    止し得る係合突起とを有することを特徴とする電動自転
    車用バッテリー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動自転車用バッテリー
    において、 上記支持軸は、少なくともバッテリー取付ブラケットと
    接触する部分が円弧状面に形成されており、 上記係合突起は、バッテリー取付ブラケットと係合した
    際に当該係合突起と上記支持軸とによってバッテリー取
    付ブラケットに対してくさび状に係止するためのテーパ
    面部を有していることを特徴とする電動自転車用バッテ
    リー。
  3. 【請求項3】 電動アシストモータを装備した電動自転
    車に用いられ、電動アシストモータ駆動用のバッテリー
    を取り付けるためのバッテリー取付ブラケットであっ
    て、 バッテリー装着作業の際に、バッテリーの所定部を回動
    可能に支持してバッテリーを予め仮位置決めする仮位置
    決め部と、 仮位置決め部に連続し、水平方向に対して所定の上向き
    傾斜角を有して電動自転車の側方へ延びる案内面部と、 バッテリーを装着した状態でバッテリーの他の所定部が
    係止し得る係止面部とを有し、 上記仮位置決め部は、少なくとも上記バッテリーの所定
    部が当接する部分が円弧状面に形成されており、 上記係止面部は、仮位置決め部の中心との距離が漸次小
    さくなるようにテーパ状に形成されていることを特徴と
    するバッテリー取付ブラケット。
  4. 【請求項4】 電動アシストモータを装備した電動自転
    車に適用される電動アシストモータ駆動用のバッテリー
    を電動自転車に係止するための電動自転車用バッテリー
    係止構造であって、 電動自転車側に設けられたバッテリー取付ブラケット
    と、バッテリー本体を収容したバッテリーケースとを含
    み、 バッテリーケースは、バッテリー装着作業の際にバッテ
    リー取付ブラケットに回動可能な状態で当接してバッテ
    リーケースをバッテリー取付ブラケットに予め仮位置決
    めするための支持軸および当該支持軸を中心にしてバッ
    テリーケースを回動させてバッテリーを装着した状態で
    バッテリー取付ブラケットに係止し得る係合突起を備
    え、 バッテリー取付ブラケットは、バッテリー装着作業の際
    に上記支持軸を回動可能に支持してバッテリーを予め仮
    位置決めする仮位置決め部および当該仮位置決め部に連
    続して水平方向に対し所定の上向き傾斜角を有して電動
    自転車の側方へ延びる案内面部並びにバッテリーを装着
    した状態で上記係合突起が係止し得る係止面部を備えて
    おり、 上記支持軸は、少なくともバッテリー取付ブラケットと
    接触する部分が円弧状面に形成され、かつ、上記仮位置
    決め部は、少なくとも上記支持軸が当接する部分が円弧
    状面に形成されており、 上記係合突起は、上記係止面部にくさび状に係止するテ
    ーパ面部を有し、かつ、上記係止面部は、上記仮位置決
    め部の中心との距離が漸次小さくなるようにテーパ状に
    形成されており、 上記支持軸と仮位置決め部とが係合すると共に、上記係
    合突起が係止面部に係止していることを特徴とする電動
    自転車用バッテリー係止構造。
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