JP2004285717A - 建設機械の軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一方の部材が他方の部材の一対の支持部の間に軸部材により支持され連結される建設機械の軸受装置において、支持部への軸部材の着脱を容易に行うことができるようにした、構造の簡単な、軸受装置を提供する。
【解決手段】一対の支持部材(8a)の各々に形成され、軸部材(P)の軸線(X)と直交する方向に軸部材の挿脱を自在に開口した断面U字形状の軸受部(18)と、軸部材の両端部及びその軸受部に着脱自在に取付けられ、軸受部に支持された軸部材の軸線方向及び開口方向への移動を阻止する係止部材(20)とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】一対の支持部材(8a)の各々に形成され、軸部材(P)の軸線(X)と直交する方向に軸部材の挿脱を自在に開口した断面U字形状の軸受部(18)と、軸部材の両端部及びその軸受部に着脱自在に取付けられ、軸受部に支持された軸部材の軸線方向及び開口方向への移動を阻止する係止部材(20)とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建設機械の軸受装置、さらに詳しくは、軸部材の着脱を容易に行うことができる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に係る軸受装置が適用される典型的な建設機械である油圧ショベルについて図1を参照して説明する。全体を番号2で示す油圧ショベルは、作業腕であるフロントリンケージ4のアーム6の先端に作業装置であるバケット8が図1の紙面に垂直の方向に配設されたピンPを備えた軸受装置によって回動自在に連結されている。
【0003】
この軸受装置の典型例は、バケット8に備えられた一対のブラケットの間にアーム6先端のボスを位置付け、一対のブラケット及びボスに軸部材であるピンPを挿通させ取付けることにより、アーム6とバケット8を回動自在に連結している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
建設機械の典型例である種々の作業を遂行することができる油圧ショベル2においては、作業装置であるバケット8を作業の内容、作業の状況によって、大きさあるいは形状の異なったものと交換したり、他の作業装置に交換することが頻繁に行われる。この交換作業はピンを着脱することにより行われる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−131526号公報(第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したとおりの形態の従来の建設機械の軸受装置には、次のとおりの解決すべき問題がある。
【0007】
すなわち、一方の部材であるブラケットの一対の軸受孔と他方の部材であるボスの軸受孔の中心を確実に一線上に合わせないと、ピンを挿入することができないので、ピンを着脱しての作業装置の交換に時間がかかる。また、ピンを無理に軸受孔に挿入するとピンあるいは軸受孔に傷を付け、軸受部のかじり、摩耗、回動不具合などの原因になる。
【0008】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、一方の部材が他方の部材の一対の支持部の間に軸部材により支持され連結される建設機械の軸受装置において、支持部への軸部材の着脱を容易に行うことができるようにした、構造の簡単な、軸受装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記技術的課題を解決する建設機械の軸受装置として、所定の間隔で配設された一対の支持部材に軸部材の両端部が着脱自在に取付けられる建設機械の軸受装置であって、一対の支持部材の各々に形成され、該軸部材の軸線と直交する方向に軸部材の挿脱を自在に開口した断面U字形状の軸受部と、該軸部材の両端部及びその軸受部に着脱自在に取付けられ、軸受部に支持された軸部材の軸線及び開口方向への移動を阻止する係止部材とを備えている、ことを特徴とする建設機械の軸受装置が提供される。
【0010】
そして、軸部材の両端部を断面U字形状の軸受部それぞれにその開口を通して着脱し、装着状態は係止部材によって保持する。したがって、軸部材の着脱が容易であり、構造も簡単である。
【0011】
好適実施形態においては、該係止部材が、該軸受部及び軸部材の該軸線方向の端部に被嵌する凹部を備えている。また、該係止部材が、該軸受部が形成された一対の支持部材に取付けられている。
【0012】
そして、係止部材により軸端の部分全体を覆い、また係止部材を支持部材に取付け、軸受端部を損傷に対し確実に保護する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された建設機械の軸受装置を、典型的な建設機械である油圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0014】
図1を参照して先ず油圧ショベルについて説明する。全体を番号2で示す油圧ショベルは、下部走行体10と、下部走行体10上に旋回自在に取付けられた上部旋回体12を備え、運転室14の設けられた上部旋回体12には、作業腕である多関節のフロントリンケージ4が備えられている。フロントリンケージ4は、上部旋回体12に上下方向に揺動自在に取付けられたブーム5と、ブーム5の先端に上下方向に揺動自在に取付けられたアーム6を備え、アーム6の先端に作業装置であるバケット8が、図1の紙面に垂直の方向に延びるピンPを有した軸受装置により回動自在に連結されている。
【0015】
この軸受装置について、その斜視図である図2及び図3を参照して説明する。なお図2及び図3においては、ピンPが挿通されるア−ム6は、図面が煩雑になるのを避けて図示が省略されている。
【0016】
全体を番号16で示す軸受装置は、バケット8の一対の支持部材である所定の間隔Wで配設されたブラケット8a、8a各々に形成された軸受部18と、軸受部18に両端部が支持された軸部材であるピンPを、ピンPの両端部及びその軸受部18に着脱自在に取付けられて係止する係止部材であるストッパプレート20とを備えている。
【0017】
軸受部18は、軸受部18に支持されたピンPの軸線Xと直交する方向にピンPの挿脱を自在に幅Tで開口した断面U字形状の溝状に形成されている。開口の開放先端側は、ピンPの挿入を容易にするために幅Tよりも徐々に先端に向けて広く形成されている。
【0018】
軸受部18には、軸線X方向の両端側であるピンPの両端側に、U字形状で突出し、U字の開口端の軸線Xからの位置をピンPの外周部と実質上同じにし、かつ軸線X方向においてピンPの端面と実質上同一面まで突出した被係止部18aが備えられている。
【0019】
ストッパプレート20は、円板状を成し、その一方の円板面には被係止部18aに係合する所定深さの凹部20aが形成されている。凹部20aは、被係止部18aに嵌脱自在に、その外郭形状と同じU形部20bとU形部の開口端を結ぶ直線部20cとからなるD形の孔断面を有し、被係止部18aの軸線X方向突出厚さと実質的に同じ深さに底面20dを有して形成されている。ストッパプレート20は、ボルト22によりブラケット8aに取付けられる。
【0020】
軸受装置16における一対のブラケット8a、8aへのピンPの着脱について説明する。
【0021】
(1)ピンの装着:
一対のブラケット8a、8aそれぞれの軸受部18に、例えばアーム6の先端に挿通され両端が突出されたピンPの端部を、それぞれの幅Tの開口を通して位置付ける。この状態で、軸受部18、18各々の被係止部18aにストッパプレート20をその凹部20aを整合させて被せる。そして一対のストッパプレート20、20をそれぞれボルト22によりブラケット8aに固定し、ピンPを装着する。
【0022】
この装着状態においては、ピンPの軸線X方向の移動はストッパプレート20の凹部20aの底面20dとピンPの端面との当接により阻止され、ピンPの軸線Xに直交する開口方向への移動はピンPの外周部と凹部20aの直線部20cとの当接により阻止され、ピンPは確実に保持される。
【0023】
(2)ピンの取外し:
ピンPの取外しは、装着と逆の手順で行えば良い。すなわちピンP両端部の一対のストッパプレート20、20をブラケット8a、8aから取外し、ピンPの軸線X方向及び開口方向の係止を解除し、軸受部18からその開口を通してピンPを取外す。
【0024】
上述したとおりの建設機械の軸受装置16の作用について説明する。
【0025】
(1)着脱が容易、構造が簡単:
ピンPの着脱は、U字形の軸受部18へのピンPの出し入れと、ストッパプレート20の着脱でよいので、容易である。したがって、従来の問題、ピンの着脱に時間がかかる、ピンを無理に軸受孔に挿入したときのピンあるいは軸受孔の損傷、かじり、などを除くことができる。さらに、構造が簡単であり部品点数も少なく、安価である。
【0026】
(2)連結が確実:
ストッパプレート20によりピンPは確実に移動が阻止され保持される。またストッパプレート20の凹部20aが軸受部18の突出した被係止部18aにひっかかる形状となっているので、ピンPが軸受部18の開口方向へ抜けようとする力はストッパプレート20を介して軸受部18に伝えられストッパプレート20の取付ボルト22には無理な力が加わらない。
【0027】
(3)軸端の保護:
ピンPの軸端及び軸受部18の端の部分をストッパプレート20で完全に覆うので、軸端の部分を異物などの衝突に対し確実に保護し、損傷を防止することができる。
【0028】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0029】
(1)係止部材:
本実施の形態においては、図3に示すようにストッパプレート20のD字状の凹部20aにピンPの外周部と当接する直線部20cが形成されているが、図4に示すようにこの直線の部分をピンPの外周面に合わせた円弧面20eにしてもよい。円弧面20eにすることにより、ピンに大きな力がかかった場合においてもピンPを確実に保持することができ、ピンPとの当接部の変形も防止できる。
【0030】
(2)係止部材:
本実施の形態においては、ストッパプレート20は、軸受部18の被係止部18aを完全に覆う形態になっているが、軸受装置の適用される条件によっては、ピンPの、軸線X方向及び軸受部18の開口方向への移動を阻止できる形態であれば、完全に覆わなくてもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、一方の部材が他方の部材の一対の支持部の間に軸部材により支持され連結される建設機械の軸受装置において、支持部への軸部材の着脱を容易に行うことができるようにした、構造の簡単な、軸受装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】軸受装置を備えた典型的な建設機械である油圧ショベルの側面図。
【図2】図1の軸受装置の部分を、軸受部と係止部材を離した状態で示した斜視図。
【図3】図2に示した軸受装置を軸受部の内方側から見て示した斜視図。
【図4】係止部材の他の実施形態の正面図。
【符号の説明】
2:油圧ショベル(建設機械)
8a:ブラケット(支持部材)
16:軸受装置
18:軸受部
20:ストッパプレート(係止部材)
20a:凹部
P:ピン(軸部材)
X:軸線
【発明の属する技術分野】
本発明は建設機械の軸受装置、さらに詳しくは、軸部材の着脱を容易に行うことができる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に係る軸受装置が適用される典型的な建設機械である油圧ショベルについて図1を参照して説明する。全体を番号2で示す油圧ショベルは、作業腕であるフロントリンケージ4のアーム6の先端に作業装置であるバケット8が図1の紙面に垂直の方向に配設されたピンPを備えた軸受装置によって回動自在に連結されている。
【0003】
この軸受装置の典型例は、バケット8に備えられた一対のブラケットの間にアーム6先端のボスを位置付け、一対のブラケット及びボスに軸部材であるピンPを挿通させ取付けることにより、アーム6とバケット8を回動自在に連結している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
建設機械の典型例である種々の作業を遂行することができる油圧ショベル2においては、作業装置であるバケット8を作業の内容、作業の状況によって、大きさあるいは形状の異なったものと交換したり、他の作業装置に交換することが頻繁に行われる。この交換作業はピンを着脱することにより行われる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−131526号公報(第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したとおりの形態の従来の建設機械の軸受装置には、次のとおりの解決すべき問題がある。
【0007】
すなわち、一方の部材であるブラケットの一対の軸受孔と他方の部材であるボスの軸受孔の中心を確実に一線上に合わせないと、ピンを挿入することができないので、ピンを着脱しての作業装置の交換に時間がかかる。また、ピンを無理に軸受孔に挿入するとピンあるいは軸受孔に傷を付け、軸受部のかじり、摩耗、回動不具合などの原因になる。
【0008】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、一方の部材が他方の部材の一対の支持部の間に軸部材により支持され連結される建設機械の軸受装置において、支持部への軸部材の着脱を容易に行うことができるようにした、構造の簡単な、軸受装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記技術的課題を解決する建設機械の軸受装置として、所定の間隔で配設された一対の支持部材に軸部材の両端部が着脱自在に取付けられる建設機械の軸受装置であって、一対の支持部材の各々に形成され、該軸部材の軸線と直交する方向に軸部材の挿脱を自在に開口した断面U字形状の軸受部と、該軸部材の両端部及びその軸受部に着脱自在に取付けられ、軸受部に支持された軸部材の軸線及び開口方向への移動を阻止する係止部材とを備えている、ことを特徴とする建設機械の軸受装置が提供される。
【0010】
そして、軸部材の両端部を断面U字形状の軸受部それぞれにその開口を通して着脱し、装着状態は係止部材によって保持する。したがって、軸部材の着脱が容易であり、構造も簡単である。
【0011】
好適実施形態においては、該係止部材が、該軸受部及び軸部材の該軸線方向の端部に被嵌する凹部を備えている。また、該係止部材が、該軸受部が形成された一対の支持部材に取付けられている。
【0012】
そして、係止部材により軸端の部分全体を覆い、また係止部材を支持部材に取付け、軸受端部を損傷に対し確実に保護する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された建設機械の軸受装置を、典型的な建設機械である油圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0014】
図1を参照して先ず油圧ショベルについて説明する。全体を番号2で示す油圧ショベルは、下部走行体10と、下部走行体10上に旋回自在に取付けられた上部旋回体12を備え、運転室14の設けられた上部旋回体12には、作業腕である多関節のフロントリンケージ4が備えられている。フロントリンケージ4は、上部旋回体12に上下方向に揺動自在に取付けられたブーム5と、ブーム5の先端に上下方向に揺動自在に取付けられたアーム6を備え、アーム6の先端に作業装置であるバケット8が、図1の紙面に垂直の方向に延びるピンPを有した軸受装置により回動自在に連結されている。
【0015】
この軸受装置について、その斜視図である図2及び図3を参照して説明する。なお図2及び図3においては、ピンPが挿通されるア−ム6は、図面が煩雑になるのを避けて図示が省略されている。
【0016】
全体を番号16で示す軸受装置は、バケット8の一対の支持部材である所定の間隔Wで配設されたブラケット8a、8a各々に形成された軸受部18と、軸受部18に両端部が支持された軸部材であるピンPを、ピンPの両端部及びその軸受部18に着脱自在に取付けられて係止する係止部材であるストッパプレート20とを備えている。
【0017】
軸受部18は、軸受部18に支持されたピンPの軸線Xと直交する方向にピンPの挿脱を自在に幅Tで開口した断面U字形状の溝状に形成されている。開口の開放先端側は、ピンPの挿入を容易にするために幅Tよりも徐々に先端に向けて広く形成されている。
【0018】
軸受部18には、軸線X方向の両端側であるピンPの両端側に、U字形状で突出し、U字の開口端の軸線Xからの位置をピンPの外周部と実質上同じにし、かつ軸線X方向においてピンPの端面と実質上同一面まで突出した被係止部18aが備えられている。
【0019】
ストッパプレート20は、円板状を成し、その一方の円板面には被係止部18aに係合する所定深さの凹部20aが形成されている。凹部20aは、被係止部18aに嵌脱自在に、その外郭形状と同じU形部20bとU形部の開口端を結ぶ直線部20cとからなるD形の孔断面を有し、被係止部18aの軸線X方向突出厚さと実質的に同じ深さに底面20dを有して形成されている。ストッパプレート20は、ボルト22によりブラケット8aに取付けられる。
【0020】
軸受装置16における一対のブラケット8a、8aへのピンPの着脱について説明する。
【0021】
(1)ピンの装着:
一対のブラケット8a、8aそれぞれの軸受部18に、例えばアーム6の先端に挿通され両端が突出されたピンPの端部を、それぞれの幅Tの開口を通して位置付ける。この状態で、軸受部18、18各々の被係止部18aにストッパプレート20をその凹部20aを整合させて被せる。そして一対のストッパプレート20、20をそれぞれボルト22によりブラケット8aに固定し、ピンPを装着する。
【0022】
この装着状態においては、ピンPの軸線X方向の移動はストッパプレート20の凹部20aの底面20dとピンPの端面との当接により阻止され、ピンPの軸線Xに直交する開口方向への移動はピンPの外周部と凹部20aの直線部20cとの当接により阻止され、ピンPは確実に保持される。
【0023】
(2)ピンの取外し:
ピンPの取外しは、装着と逆の手順で行えば良い。すなわちピンP両端部の一対のストッパプレート20、20をブラケット8a、8aから取外し、ピンPの軸線X方向及び開口方向の係止を解除し、軸受部18からその開口を通してピンPを取外す。
【0024】
上述したとおりの建設機械の軸受装置16の作用について説明する。
【0025】
(1)着脱が容易、構造が簡単:
ピンPの着脱は、U字形の軸受部18へのピンPの出し入れと、ストッパプレート20の着脱でよいので、容易である。したがって、従来の問題、ピンの着脱に時間がかかる、ピンを無理に軸受孔に挿入したときのピンあるいは軸受孔の損傷、かじり、などを除くことができる。さらに、構造が簡単であり部品点数も少なく、安価である。
【0026】
(2)連結が確実:
ストッパプレート20によりピンPは確実に移動が阻止され保持される。またストッパプレート20の凹部20aが軸受部18の突出した被係止部18aにひっかかる形状となっているので、ピンPが軸受部18の開口方向へ抜けようとする力はストッパプレート20を介して軸受部18に伝えられストッパプレート20の取付ボルト22には無理な力が加わらない。
【0027】
(3)軸端の保護:
ピンPの軸端及び軸受部18の端の部分をストッパプレート20で完全に覆うので、軸端の部分を異物などの衝突に対し確実に保護し、損傷を防止することができる。
【0028】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0029】
(1)係止部材:
本実施の形態においては、図3に示すようにストッパプレート20のD字状の凹部20aにピンPの外周部と当接する直線部20cが形成されているが、図4に示すようにこの直線の部分をピンPの外周面に合わせた円弧面20eにしてもよい。円弧面20eにすることにより、ピンに大きな力がかかった場合においてもピンPを確実に保持することができ、ピンPとの当接部の変形も防止できる。
【0030】
(2)係止部材:
本実施の形態においては、ストッパプレート20は、軸受部18の被係止部18aを完全に覆う形態になっているが、軸受装置の適用される条件によっては、ピンPの、軸線X方向及び軸受部18の開口方向への移動を阻止できる形態であれば、完全に覆わなくてもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、一方の部材が他方の部材の一対の支持部の間に軸部材により支持され連結される建設機械の軸受装置において、支持部への軸部材の着脱を容易に行うことができるようにした、構造の簡単な、軸受装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】軸受装置を備えた典型的な建設機械である油圧ショベルの側面図。
【図2】図1の軸受装置の部分を、軸受部と係止部材を離した状態で示した斜視図。
【図3】図2に示した軸受装置を軸受部の内方側から見て示した斜視図。
【図4】係止部材の他の実施形態の正面図。
【符号の説明】
2:油圧ショベル(建設機械)
8a:ブラケット(支持部材)
16:軸受装置
18:軸受部
20:ストッパプレート(係止部材)
20a:凹部
P:ピン(軸部材)
X:軸線
Claims (3)
- 所定の間隔で配設された一対の支持部材に軸部材の両端部が着脱自在に取付けられる建設機械の軸受装置であって、
一対の支持部材の各々に形成され、該軸部材の軸線と直交する方向に軸部材の挿脱を自在に開口した断面U字形状の軸受部と、
該軸部材の両端部及びその軸受部に着脱自在に取付けられ、軸受部に支持された軸部材の軸線及び開口方向への移動を阻止する係止部材とを備えている、ことを特徴とする建設機械の軸受装置。 - 該係止部材が、該軸受部及び軸部材の該軸線方向の端部に被嵌する凹部を備えている、請求項1記載の建設機械の軸受装置。
- 該係止部材が、該軸受部が形成された一対の支持部材に取付けられている、請求項1又は2記載の建設機械の軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003079636A JP2004285717A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 建設機械の軸受装置 |
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JP2003079636A JP2004285717A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 建設機械の軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004285717A true JP2004285717A (ja) | 2004-10-14 |
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ID=33293695
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JP2003079636A Withdrawn JP2004285717A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 建設機械の軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004285717A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102797758A (zh) * | 2012-08-28 | 2012-11-28 | 常州捷佳创精密机械有限公司 | 一种支撑插件 |
JP2014025588A (ja) * | 2013-09-02 | 2014-02-06 | Kubota Corp | 汚泥掻き寄せ機のスプロケット及び汚泥掻き寄せ機 |
WO2019012446A3 (en) * | 2017-07-11 | 2019-02-21 | Meccanica Breganzese S.P.A. In Breve Mb S.P.A. | CRIBLEUR BUCKET |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003079636A patent/JP2004285717A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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