JP2000141225A - 被加工物表面の処理方法 - Google Patents
被加工物表面の処理方法Info
- Publication number
- JP2000141225A JP2000141225A JP10318016A JP31801698A JP2000141225A JP 2000141225 A JP2000141225 A JP 2000141225A JP 10318016 A JP10318016 A JP 10318016A JP 31801698 A JP31801698 A JP 31801698A JP 2000141225 A JP2000141225 A JP 2000141225A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- workpiece
- abrasive grains
- image
- sandblasting
- roughness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 サンドブラスト処理により、平均粗さがRz
=2〜30μm程度の粗面に処理する際に、表面に傷や
欠陥のない状態を形成するための被加工物表面の処理方
法を提供する。 【解決手段】 最終的に所要の表面粗さを確保するため
に、用意された被加工物の表面に、サンドブラストをす
る際に、サンドブラストの砥粒の大きさを、その被加工
物の表面にあるか、または、予め、あると予想される粗
度の表面欠陥についてサンドブラストが可能な値で選択
し、そのサンドブラストの砥粒の大きさを、順次小さく
選択しながら、多段にサンドブラストし、最終的に、前
記所要の表面粗さまで、被加工物の表面をサンドブラス
トすることを特徴とする。
=2〜30μm程度の粗面に処理する際に、表面に傷や
欠陥のない状態を形成するための被加工物表面の処理方
法を提供する。 【解決手段】 最終的に所要の表面粗さを確保するため
に、用意された被加工物の表面に、サンドブラストをす
る際に、サンドブラストの砥粒の大きさを、その被加工
物の表面にあるか、または、予め、あると予想される粗
度の表面欠陥についてサンドブラストが可能な値で選択
し、そのサンドブラストの砥粒の大きさを、順次小さく
選択しながら、多段にサンドブラストし、最終的に、前
記所要の表面粗さまで、被加工物の表面をサンドブラス
トすることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、電子写
真用の現像剤担持体や感光体など、円筒状の被加工物の
表面をサンドブラストすることで、所要の表面粗さの加
工面を得るための被加工物表面の処理方法に関する。
真用の現像剤担持体や感光体など、円筒状の被加工物の
表面をサンドブラストすることで、所要の表面粗さの加
工面を得るための被加工物表面の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式の複写機、レーザ
ービームプリンタ、ファクシミリ、印刷機などの画像形
成装置における電子写真用の感光体(感光ドラム)や現
像剤担持体(現像スリーブ)には、その表面が所定の表
面粗さに仕上げられた円筒部材が用いられる。そして、
例えば、電子写真用感光ドラムは、所定の表面粗さに仕
上げられたドラム基体の表面に感光膜を施すことによっ
て完成されるが、ドラム基体の表面精度あるいは寸法精
度が低いと、感光膜に凹凸が生じ、このために、これを
用いた画像形成装置では、画像に欠陥が発生する。
ービームプリンタ、ファクシミリ、印刷機などの画像形
成装置における電子写真用の感光体(感光ドラム)や現
像剤担持体(現像スリーブ)には、その表面が所定の表
面粗さに仕上げられた円筒部材が用いられる。そして、
例えば、電子写真用感光ドラムは、所定の表面粗さに仕
上げられたドラム基体の表面に感光膜を施すことによっ
て完成されるが、ドラム基体の表面精度あるいは寸法精
度が低いと、感光膜に凹凸が生じ、このために、これを
用いた画像形成装置では、画像に欠陥が発生する。
【0003】従って、精度の高い画像形成装置を得るた
めには、真直度および真円度などを極めて高い精度にす
る必要があるが、同時に、ドラム基体の表面を、所定の
表面粗さまで加工することが要求される。また、レーザ
ービーム・プリンターなどの装置では、レーザー光の干
渉に依るモアレ現象が発生してしまうために、基体の表
面粗さを、Rz=0.5〜1.2μmの範囲にしなけれ
ばならない。
めには、真直度および真円度などを極めて高い精度にす
る必要があるが、同時に、ドラム基体の表面を、所定の
表面粗さまで加工することが要求される。また、レーザ
ービーム・プリンターなどの装置では、レーザー光の干
渉に依るモアレ現象が発生してしまうために、基体の表
面粗さを、Rz=0.5〜1.2μmの範囲にしなけれ
ばならない。
【0004】また、電子写真法や静電記録法などによっ
て形成される潜像担持体上の潜像を担持するために、潜
像が形成された感光ドラム、または、前記潜像担持体へ
と現像剤を担持して搬送する現像スリーブでは、一成
分、二成分現像剤、磁性、非磁性現像剤、更には、絶縁
性、誘電性現像剤を問わず、これら現像剤を担持して潜
像を忠実に顕像化する必要がある。このためには、表面
粗さ、真直度および振れに極めて高い精度が要求され
る。
て形成される潜像担持体上の潜像を担持するために、潜
像が形成された感光ドラム、または、前記潜像担持体へ
と現像剤を担持して搬送する現像スリーブでは、一成
分、二成分現像剤、磁性、非磁性現像剤、更には、絶縁
性、誘電性現像剤を問わず、これら現像剤を担持して潜
像を忠実に顕像化する必要がある。このためには、表面
粗さ、真直度および振れに極めて高い精度が要求され
る。
【0005】一般に、このような用途に用いる、被加工
物としての円筒部材の材料には、純度99.5%以上の
Alや、0.05〜0.20%のCuを含むCu−Al
合金や、0.05〜0.20%のCuと1.0〜1.5
%のMnを含むCu−Mn−Al合金、あるいは0.2
0〜0.60%のSiと0.45〜0.90%のMgを
含むSi−Mg−Al合金などが用いられ、これら材料
を押出、引抜工程を経て、ある程度の寸法精度にする。
しかし、このようなアルミ引抜の円筒部材のままでは、
曲がりが大きく残っているために、通常、この後に、ロ
ール矯正などを行ない、所望の寸法精度(真直度、振
れ)にまで仕上げている。
物としての円筒部材の材料には、純度99.5%以上の
Alや、0.05〜0.20%のCuを含むCu−Al
合金や、0.05〜0.20%のCuと1.0〜1.5
%のMnを含むCu−Mn−Al合金、あるいは0.2
0〜0.60%のSiと0.45〜0.90%のMgを
含むSi−Mg−Al合金などが用いられ、これら材料
を押出、引抜工程を経て、ある程度の寸法精度にする。
しかし、このようなアルミ引抜の円筒部材のままでは、
曲がりが大きく残っているために、通常、この後に、ロ
ール矯正などを行ない、所望の寸法精度(真直度、振
れ)にまで仕上げている。
【0006】そして、その後に所定の長さに切断し、両
端部のバリを除去し、端面精度の向上の図る目的で、切
削加工により端部を仕上げている。例えば、現像スリー
ブの場合、このようにして作成された基体(円筒部材)
に現像スリーブとしての機能を持たせるために、その円
筒表面にサンドブラスト加工を行ない、表面に所定粗度
の凹凸を形成させて、現像剤(トナー)の搬送性を高め
たり、更に、その後のトナーの帯電付与性を向上させる
目的で、熱硬化性樹脂に導電性カーボンを分散した塗料
などを、スプレー塗布により、前記の、凹凸を形成した
表面に塗布し、約150℃〜170℃の恒温槽におい
て、20〜30分間、乾燥させ、塗膜を硬化させること
が知られている。
端部のバリを除去し、端面精度の向上の図る目的で、切
削加工により端部を仕上げている。例えば、現像スリー
ブの場合、このようにして作成された基体(円筒部材)
に現像スリーブとしての機能を持たせるために、その円
筒表面にサンドブラスト加工を行ない、表面に所定粗度
の凹凸を形成させて、現像剤(トナー)の搬送性を高め
たり、更に、その後のトナーの帯電付与性を向上させる
目的で、熱硬化性樹脂に導電性カーボンを分散した塗料
などを、スプレー塗布により、前記の、凹凸を形成した
表面に塗布し、約150℃〜170℃の恒温槽におい
て、20〜30分間、乾燥させ、塗膜を硬化させること
が知られている。
【0007】このようにして完成した円筒部材は、最後
に、その両端部に、現像スリーブを回転、支持するため
のフランジ部材を圧入し、接着固定するなどの方法によ
り、結合する。なお、使用するトナーの種類により、円
筒内部にトナーを磁力により搬送するためのマグネット
ローラーを挿入する場合もある。これはトナーが磁性ト
ナーの場合に用いられる。こうして、円筒部材の両端に
フランジ部材を結合させた後に、はじめて現像スリーブ
ユニットとして完成するのである。
に、その両端部に、現像スリーブを回転、支持するため
のフランジ部材を圧入し、接着固定するなどの方法によ
り、結合する。なお、使用するトナーの種類により、円
筒内部にトナーを磁力により搬送するためのマグネット
ローラーを挿入する場合もある。これはトナーが磁性ト
ナーの場合に用いられる。こうして、円筒部材の両端に
フランジ部材を結合させた後に、はじめて現像スリーブ
ユニットとして完成するのである。
【0008】また、感光ドラムなどのように、表面精度
が要求される円筒部材については、外径面を研削した後
に、ローラーバニシング加工を行なうことも効果的であ
る。このローラーバニシング加工は、硬く滑らかなロー
ラーを回転させながら、金属表面(円筒部材表面)に圧
接させ、その表面に局部的な塑性変形を与えて仕上げる
塑性加工法の一種である。この方法によれば、金属表面
の凸部をつぶして、平滑な表面を得ることができ(その
表面粗度が、Rmax=0.1〜0.8μm程度の鏡面
に仕上げることができ)、表面が加工硬化されて、その
耐久性が向上する。
が要求される円筒部材については、外径面を研削した後
に、ローラーバニシング加工を行なうことも効果的であ
る。このローラーバニシング加工は、硬く滑らかなロー
ラーを回転させながら、金属表面(円筒部材表面)に圧
接させ、その表面に局部的な塑性変形を与えて仕上げる
塑性加工法の一種である。この方法によれば、金属表面
の凸部をつぶして、平滑な表面を得ることができ(その
表面粗度が、Rmax=0.1〜0.8μm程度の鏡面
に仕上げることができ)、表面が加工硬化されて、その
耐久性が向上する。
【0009】その加工のための装置では、数個のローラ
がフレームに保持され、パイプ当接部ヘッド内面に等間
隔に配置されている。前記ローラは、中心軸に対して適
度な角度(フィードアングル)分だけ傾斜しており、こ
れにより、ローラの回転に伴って、被加工物が自己推進
しながら、バニシング加工を行う。
がフレームに保持され、パイプ当接部ヘッド内面に等間
隔に配置されている。前記ローラは、中心軸に対して適
度な角度(フィードアングル)分だけ傾斜しており、こ
れにより、ローラの回転に伴って、被加工物が自己推進
しながら、バニシング加工を行う。
【0010】この感光ドラムでは、所定の表面精度に仕
上げられたドラム基体の表面に感光膜を施すことによっ
て完成されるが、ドラム基体の表面精度が低い(表面粗
さが大きい)と感光膜に凹凸が生じ、それが画像欠陥の
原因となる。このために、最大表面粗さがRmax=1
〜2μm以下になるように、その精度が要求される。し
かし、一般に送り込みセンタレス研削では、比較的柔ら
かいアルミニウムなどの金属に対しては、ここまでの精
度を達成することは難しい。そこで、どうしても、研削
加工後にバニシング加工を行って、表面精度を上げてい
る。
上げられたドラム基体の表面に感光膜を施すことによっ
て完成されるが、ドラム基体の表面精度が低い(表面粗
さが大きい)と感光膜に凹凸が生じ、それが画像欠陥の
原因となる。このために、最大表面粗さがRmax=1
〜2μm以下になるように、その精度が要求される。し
かし、一般に送り込みセンタレス研削では、比較的柔ら
かいアルミニウムなどの金属に対しては、ここまでの精
度を達成することは難しい。そこで、どうしても、研削
加工後にバニシング加工を行って、表面精度を上げてい
る。
【0011】また、従来、サンドブラスト処理は、基体
表面に所望の表面粗さを付ける手段として、多く用いら
れている。この方法は、粒径=20〜250μm程のア
ルミナの粉、または、ガラスビーズ(以下、砥粒と称す
る)を、エア圧力=1.0〜5.0kgf/cm2 で、
直径:φ3〜10mmのノズルから吐出させ、被加工物
基体に50〜300mm離れた距離から吹き付けてい
る。このとき、砥粒の径が大きいほど、また、エア圧力
が高いほど、更には、ノズルと被加工物の距離が近いほ
ど、被加工物の表面は粗くなる。この処理では、被加工
物全体に均一に砥粒が当たれば、時間にあまり影響しな
いで、その表面粗さが、ほぼ一定となるのである。
表面に所望の表面粗さを付ける手段として、多く用いら
れている。この方法は、粒径=20〜250μm程のア
ルミナの粉、または、ガラスビーズ(以下、砥粒と称す
る)を、エア圧力=1.0〜5.0kgf/cm2 で、
直径:φ3〜10mmのノズルから吐出させ、被加工物
基体に50〜300mm離れた距離から吹き付けてい
る。このとき、砥粒の径が大きいほど、また、エア圧力
が高いほど、更には、ノズルと被加工物の距離が近いほ
ど、被加工物の表面は粗くなる。この処理では、被加工
物全体に均一に砥粒が当たれば、時間にあまり影響しな
いで、その表面粗さが、ほぼ一定となるのである。
【0012】砥粒とエア圧力と表面粗さ(Rz)の関係
は、6063系のアルミ材においては、おおよそ、表1
のようになる(ノズル距離=200mm)。
は、6063系のアルミ材においては、おおよそ、表1
のようになる(ノズル距離=200mm)。
【0013】
【表1】 しかしながら、上述の従来の方法では、被加工物の表面
に、小さく、深いキズがあった場合、特に、表面粗さを
所定値まで小さくしたいものに、深いキズがあった場
合、例えば、目標の表面粗さがRz=5μmの被加工物
表面に深さが20μm程度のキズが有った場合などに
は、表面粗さをRz=5μmに保ちながら、#400や
#800の砥粒で、そのキズを消すことは不可能であっ
た。
に、小さく、深いキズがあった場合、特に、表面粗さを
所定値まで小さくしたいものに、深いキズがあった場
合、例えば、目標の表面粗さがRz=5μmの被加工物
表面に深さが20μm程度のキズが有った場合などに
は、表面粗さをRz=5μmに保ちながら、#400や
#800の砥粒で、そのキズを消すことは不可能であっ
た。
【0014】また、ローラーバニシング加工において
も、表面の凸部などの出張り部分を潰して、ほとんど平
滑にできるが、凹んだ部分を埋めることはできない。そ
れでいて、このような被加工物(円筒部材)を電子写真
用現像剤担持体または電子写真用感光体として用いると
きには、その表面の凹み、傷は、そのまま、画像に現わ
れて、画像欠陥となってしまうのである。
も、表面の凸部などの出張り部分を潰して、ほとんど平
滑にできるが、凹んだ部分を埋めることはできない。そ
れでいて、このような被加工物(円筒部材)を電子写真
用現像剤担持体または電子写真用感光体として用いると
きには、その表面の凹み、傷は、そのまま、画像に現わ
れて、画像欠陥となってしまうのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
基づいてなされたものであって、サンドブラスト処理に
より、平均粗さがRz=2〜30μm程度の粗面に処理
する際に、表面に傷や欠陥のない状態を形成するための
被加工物表面の処理方法を提供することを目的としてい
る。そして、これにより、例えば、画像処理装置に用い
ることで、画像欠陥のない、高画質、高性能の円筒状基
体が得られ、これを使用する高精度の電子写真用現像剤
担持体または電子写真用感光体を得ることができる。
基づいてなされたものであって、サンドブラスト処理に
より、平均粗さがRz=2〜30μm程度の粗面に処理
する際に、表面に傷や欠陥のない状態を形成するための
被加工物表面の処理方法を提供することを目的としてい
る。そして、これにより、例えば、画像処理装置に用い
ることで、画像欠陥のない、高画質、高性能の円筒状基
体が得られ、これを使用する高精度の電子写真用現像剤
担持体または電子写真用感光体を得ることができる。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
最終的に所要の表面粗さを確保するために、用意された
被加工物の表面に、サンドブラストをする際に、サンド
ブラストの砥粒の大きさを、その被加工物の表面にある
か、または、予め、あると予想される粗度の表面欠陥に
ついてサンドブラストが可能な値で選択し、そのサンド
ブラストの砥粒の大きさを、順次小さく選択しながら、
多段にサンドブラストし、最終的に、前記所要の表面粗
さまで、被加工物の表面をサンドブラストすることを特
徴とするのである。
最終的に所要の表面粗さを確保するために、用意された
被加工物の表面に、サンドブラストをする際に、サンド
ブラストの砥粒の大きさを、その被加工物の表面にある
か、または、予め、あると予想される粗度の表面欠陥に
ついてサンドブラストが可能な値で選択し、そのサンド
ブラストの砥粒の大きさを、順次小さく選択しながら、
多段にサンドブラストし、最終的に、前記所要の表面粗
さまで、被加工物の表面をサンドブラストすることを特
徴とするのである。
【0017】この場合、最初のサンドブラストで、表面
欠陥を除いた後に、次段以下のサンドブラストを行なう
ことができる。また、少なくとも、幾つかの段階でのサ
ンドブラストの際に、砥粒を吐出するエア圧力を、9.
8×105 Pa以上の値の範囲で、漸次、減少変化させ
ること、更には、前記砥粒の吐出エア圧力を9.8×1
05 Pa以上に設定すると共に、被加工表面までの飛翔
距離を50〜300mm、好ましくは、100〜200
mmに設定し、最終的な被加工物表面の粗度のバラ付き
を設定粗度の±20%以内に納めるように、サンドブラ
ストすることも、本発明の実施の形態として有効であ
る。
欠陥を除いた後に、次段以下のサンドブラストを行なう
ことができる。また、少なくとも、幾つかの段階でのサ
ンドブラストの際に、砥粒を吐出するエア圧力を、9.
8×105 Pa以上の値の範囲で、漸次、減少変化させ
ること、更には、前記砥粒の吐出エア圧力を9.8×1
05 Pa以上に設定すると共に、被加工表面までの飛翔
距離を50〜300mm、好ましくは、100〜200
mmに設定し、最終的な被加工物表面の粗度のバラ付き
を設定粗度の±20%以内に納めるように、サンドブラ
ストすることも、本発明の実施の形態として有効であ
る。
【0018】なお、この処理方法において、被加工物が
円筒状である場合に、サンドブラストされる領域に対し
て、その被加工物の表面の一部が均等に対向するよう
に、被加工物を回転しながらサンドブラストすること、
各粒度の異なる砥粒によるサンドブラストについて、そ
のサンドブラスト加工領域を、粒度順に配列し、前記被
加工物の表面を各加工領域に順次移動して、サンドブラ
ストすることも、本発明の好ましい実施の形態である。
この場合、前記被加工物は、静電潜像を現像する現像装
置に使用される現像剤担持体、あるいは、感光体ドラム
であることが実際の被加工対象として考えられる。ま
た、前記砥粒は、アルミナ、ジルコニア、ステンレス鋼
などの研磨剤から選択されるとよく、また、前記被加工
物は、アルミ、錫、亜鉛、銅などを基材とする合金、あ
るいは、ステンレス鋼などで作られ、あるいは、その表
面にこれらの何れかを積層したものであるとよい。
円筒状である場合に、サンドブラストされる領域に対し
て、その被加工物の表面の一部が均等に対向するよう
に、被加工物を回転しながらサンドブラストすること、
各粒度の異なる砥粒によるサンドブラストについて、そ
のサンドブラスト加工領域を、粒度順に配列し、前記被
加工物の表面を各加工領域に順次移動して、サンドブラ
ストすることも、本発明の好ましい実施の形態である。
この場合、前記被加工物は、静電潜像を現像する現像装
置に使用される現像剤担持体、あるいは、感光体ドラム
であることが実際の被加工対象として考えられる。ま
た、前記砥粒は、アルミナ、ジルコニア、ステンレス鋼
などの研磨剤から選択されるとよく、また、前記被加工
物は、アルミ、錫、亜鉛、銅などを基材とする合金、あ
るいは、ステンレス鋼などで作られ、あるいは、その表
面にこれらの何れかを積層したものであるとよい。
【0019】このように、まず、表面の傷の深さを除け
るだけの、研磨材としての、十分な粗さの砥粒を用いて
サンドブラストし、その後に、砥粒の粗いものから徐々
に細かいものに変えて、多段にサンドブラストし、最終
的に所要の表面粗さの被加工物表面を得ることができ
る。
るだけの、研磨材としての、十分な粗さの砥粒を用いて
サンドブラストし、その後に、砥粒の粗いものから徐々
に細かいものに変えて、多段にサンドブラストし、最終
的に所要の表面粗さの被加工物表面を得ることができ
る。
【0020】また、本発明では、上述の処理方法に、表
面の傷の深さが浅い場合には、上述のサンドブラストの
際、砥粒の吐出エア圧力を、高圧から徐々に低圧へと下
げることで、徐々に表面にある深い傷の周りを削る方法
も採用できる。
面の傷の深さが浅い場合には、上述のサンドブラストの
際、砥粒の吐出エア圧力を、高圧から徐々に低圧へと下
げることで、徐々に表面にある深い傷の周りを削る方法
も採用できる。
【0021】因みに、本発明者の実験によれば、このよ
うな場合に、従来方法のように、一度に被加工物表面を
サンドブラストで粗くしてしまったものは、その後、細
かい砥粒でサンドブラストしても、30分〜60分程度
の時間を掛けない限り、表面粗さを小さくすることがで
きなかった。しかし、本発明による方法においては、そ
れほど時間を掛けずに、十数秒から数分の時間で、表面
粗さが、Rz=20〜30μmからRz=2〜4μmに
することができたのである。この実験結果によれば、こ
の時の砥粒の粗さは、#100から、直ぐに、#800
などのように、ステップを大きくして、切り換えるのは
好ましくない。
うな場合に、従来方法のように、一度に被加工物表面を
サンドブラストで粗くしてしまったものは、その後、細
かい砥粒でサンドブラストしても、30分〜60分程度
の時間を掛けない限り、表面粗さを小さくすることがで
きなかった。しかし、本発明による方法においては、そ
れほど時間を掛けずに、十数秒から数分の時間で、表面
粗さが、Rz=20〜30μmからRz=2〜4μmに
することができたのである。この実験結果によれば、こ
の時の砥粒の粗さは、#100から、直ぐに、#800
などのように、ステップを大きくして、切り換えるのは
好ましくない。
【0022】そこで、本発明では、砥粒の粗さを多段に
切り換えるが、これは、次の理由によるのである。即
ち、サンドブラストというものは、硬い研磨材を用い
て、被加工物の表面を不規則な凸凹に粗すものである
が、仮に、30μm〜50μm程度に表面を粗しても、
被加工物の表面を殆ど削ってはいないという事情があ
る。したがって、サンドブラストによる表面粗さの加工
において、#36や#100などの粗い砥粒で加工した
後に、#400,#800,#1200などの細かい砥
粒で、サンドブラスト加工を行なっても、被加工物が厚
さ方向に大きく削れる畏れがなく、例えば、円筒部材に
穴が開いてしまうなどという事態にはならないのであ
る。
切り換えるが、これは、次の理由によるのである。即
ち、サンドブラストというものは、硬い研磨材を用い
て、被加工物の表面を不規則な凸凹に粗すものである
が、仮に、30μm〜50μm程度に表面を粗しても、
被加工物の表面を殆ど削ってはいないという事情があ
る。したがって、サンドブラストによる表面粗さの加工
において、#36や#100などの粗い砥粒で加工した
後に、#400,#800,#1200などの細かい砥
粒で、サンドブラスト加工を行なっても、被加工物が厚
さ方向に大きく削れる畏れがなく、例えば、円筒部材に
穴が開いてしまうなどという事態にはならないのであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照して、具体的に説明する。図1および図2
には、本発明に係わる処理方法を実現するためのブラス
ト装置が概略的に示されている(平面図および側面
図)。また、図3〜図6は、本発明に用いる円筒形の被
加工物の表面状態の変化を模式的に拡大して示した図で
ある。
付図面を参照して、具体的に説明する。図1および図2
には、本発明に係わる処理方法を実現するためのブラス
ト装置が概略的に示されている(平面図および側面
図)。また、図3〜図6は、本発明に用いる円筒形の被
加工物の表面状態の変化を模式的に拡大して示した図で
ある。
【0024】図1および図2において、符号1,2,
3,4は、それぞれ、ブラスト用のガンノズル(No.
1〜4)であり、符号5は円筒形の被加工物、6は回転
式受け台、7はノズルから吐出された砥粒、8はエア供
給管、9は砥粒供給管である。
3,4は、それぞれ、ブラスト用のガンノズル(No.
1〜4)であり、符号5は円筒形の被加工物、6は回転
式受け台、7はノズルから吐出された砥粒、8はエア供
給管、9は砥粒供給管である。
【0025】図3においては、サンドブラストの第1工
程が示されており、円筒形の被加工物5の初期状態で
は、表面粗さはRz=10μmで、そこに20μmの深
い傷がある。この状態のものを装置の回転式受け台6の
部分に取付け、60回転毎分で回転させながら、アラン
ダム砥粒#100を、吐出エア圧力が3kgf/cm2
で、前記ガンノズルから200mmの飛翔距離をもっ
て、30秒間、被加工物表面に当てる。すると、表面粗
さは、Rz=25μm程度になり、深さ20μmの傷
は、素早く消えてしまう。
程が示されており、円筒形の被加工物5の初期状態で
は、表面粗さはRz=10μmで、そこに20μmの深
い傷がある。この状態のものを装置の回転式受け台6の
部分に取付け、60回転毎分で回転させながら、アラン
ダム砥粒#100を、吐出エア圧力が3kgf/cm2
で、前記ガンノズルから200mmの飛翔距離をもっ
て、30秒間、被加工物表面に当てる。すると、表面粗
さは、Rz=25μm程度になり、深さ20μmの傷
は、素早く消えてしまう。
【0026】次に、図4に示すように、この被加工物5
にアランダム砥粒#220を3kgf/cm2 の吐出エ
ア圧力で、前記ガンノズルから200mmの飛翔距離を
もって30秒間、被加工物表面に当てる。すると、表面
粗さは、Rz=12〜3μm程度になる。更に、図5に
示すように、この被加工物5に、更に小径の吐粒、即
ち、アランダム砥粒#400を3kgf/cm2 の吐出
エア圧力で200mmの飛翔距離で、30秒間、当て
る。これにより、表面粗さはRz=6〜7μm程度にな
る。
にアランダム砥粒#220を3kgf/cm2 の吐出エ
ア圧力で、前記ガンノズルから200mmの飛翔距離を
もって30秒間、被加工物表面に当てる。すると、表面
粗さは、Rz=12〜3μm程度になる。更に、図5に
示すように、この被加工物5に、更に小径の吐粒、即
ち、アランダム砥粒#400を3kgf/cm2 の吐出
エア圧力で200mmの飛翔距離で、30秒間、当て
る。これにより、表面粗さはRz=6〜7μm程度にな
る。
【0027】そして、次に、図6に示すように、この被
加工物に、アランダム砥粒#800を3kgf/cm2
の吐出エア圧力で、200mmの飛翔距離で、30秒間
当てる。すると、表面粗さはRz=3μm程度になり、
しかも、表面の傷は、全く見られない。そこで、この時
の被加工物の表面粗さを測定する。
加工物に、アランダム砥粒#800を3kgf/cm2
の吐出エア圧力で、200mmの飛翔距離で、30秒間
当てる。すると、表面粗さはRz=3μm程度になり、
しかも、表面の傷は、全く見られない。そこで、この時
の被加工物の表面粗さを測定する。
【0028】以上のサンドブラスト処理を行ない、表面
粗さがRz=3.0μmのアルミパイプ10を作る。一
方、イソプロピルアルコールの20%固形分のフェノー
ル樹脂を結着材として100重量部、カーボンブラック
を2重量部、また、グラファイト粉を8重量部、1mm
径のガラスビーズを用いて、2時間、サンドミル分散し
て、塗料12を作る。そして、できた塗料12を、図7
に示すように、回転式受け台13上でアルミパイプ10
を回転させながら、エアスプレーガン装置11により、
パイプ表面に7μmの厚さにコートする。
粗さがRz=3.0μmのアルミパイプ10を作る。一
方、イソプロピルアルコールの20%固形分のフェノー
ル樹脂を結着材として100重量部、カーボンブラック
を2重量部、また、グラファイト粉を8重量部、1mm
径のガラスビーズを用いて、2時間、サンドミル分散し
て、塗料12を作る。そして、できた塗料12を、図7
に示すように、回転式受け台13上でアルミパイプ10
を回転させながら、エアスプレーガン装置11により、
パイプ表面に7μmの厚さにコートする。
【0029】そして、その後、150℃の乾燥器に入れ
て、20分ほど加熱硬化し、冷却後、図8に示すよう
に、塗装済みのパイプ14の内側部分にマグネットロー
ラー15をはめ込み、このローラー15の両端を固定す
るためのフランジ16を、圧入または接着剤の手段でパ
イプ14の端部に取付けて、スリーブユニットを完成さ
せる。このスリーブユニットを、電子写真式レーザービ
ームプリンターに接着して、その結果を画像評価する。
て、20分ほど加熱硬化し、冷却後、図8に示すよう
に、塗装済みのパイプ14の内側部分にマグネットロー
ラー15をはめ込み、このローラー15の両端を固定す
るためのフランジ16を、圧入または接着剤の手段でパ
イプ14の端部に取付けて、スリーブユニットを完成さ
せる。このスリーブユニットを、電子写真式レーザービ
ームプリンターに接着して、その結果を画像評価する。
【0030】なお、図9には、本発明による円筒部材
(スリーブ)を用いた、転写式電子写真装置の概略構成
が示されている。図9において、符号101は像担持体
としての感光ドラムであり、その軸101aを中心に、
矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。感光ドラム
01は、その回転過程で、帯電手段102により、その
周面(図示せず)に、正または負の所定電位の均一帯電
を受け、次いで、露光部103にて、像露光手段によ
り、光像露光L(スリット露光、レーザービーム走査露
光など)を受ける。これにより、感光ドラム101の周
面に、露光像に対応した静電潜像が順次形成されて行
く。
(スリーブ)を用いた、転写式電子写真装置の概略構成
が示されている。図9において、符号101は像担持体
としての感光ドラムであり、その軸101aを中心に、
矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。感光ドラム
01は、その回転過程で、帯電手段102により、その
周面(図示せず)に、正または負の所定電位の均一帯電
を受け、次いで、露光部103にて、像露光手段によ
り、光像露光L(スリット露光、レーザービーム走査露
光など)を受ける。これにより、感光ドラム101の周
面に、露光像に対応した静電潜像が順次形成されて行
く。
【0031】その静電潜像は、次いで、現像手段104
でトナー現像され、そのトナー現像像が転写手段105
により給紙部(図示せず)から感光ドラム101と転写
手段105との間に、感光ドラム101の回転と同期を
とって、給送された転写材Pの面に、順次、転写されて
行く。
でトナー現像され、そのトナー現像像が転写手段105
により給紙部(図示せず)から感光ドラム101と転写
手段105との間に、感光ドラム101の回転と同期を
とって、給送された転写材Pの面に、順次、転写されて
行く。
【0032】像転写を受けた転写材Pは、感光ドラム面
から分離されて、像定着手段108へ導入され、像定着
を受けて、複写物(コピー)として機外へプリントアウ
トされる。なお、像転写後の感光ドラムの表面は、クリ
ーニング手段106にて転写残りトナーの除去を受け
て、清浄面化されて、さらに、前露出手段107により
除電処理されて、繰り返して、像形成に使用される。
から分離されて、像定着手段108へ導入され、像定着
を受けて、複写物(コピー)として機外へプリントアウ
トされる。なお、像転写後の感光ドラムの表面は、クリ
ーニング手段106にて転写残りトナーの除去を受け
て、清浄面化されて、さらに、前露出手段107により
除電処理されて、繰り返して、像形成に使用される。
【0033】感光ドラムの均一帯電手段102として
は、コロナ帯電装置が一般に広く使用されている。ま
た、転写装置5もコロナ転写手段が一般に広く使用され
ている。なお、電子写真装置として、上述の感光ドラム
や現像手段、クリーニング手段などの構成要素の内、複
数のものをユニットとして、一体に結合して構成し、こ
のユニットを装置本体に着脱自在に構成してもよい。
は、コロナ帯電装置が一般に広く使用されている。ま
た、転写装置5もコロナ転写手段が一般に広く使用され
ている。なお、電子写真装置として、上述の感光ドラム
や現像手段、クリーニング手段などの構成要素の内、複
数のものをユニットとして、一体に結合して構成し、こ
のユニットを装置本体に着脱自在に構成してもよい。
【0034】例えば、帯電手段、現像手段およびクリー
ニング手段の少なくとも1つを、感光体と共に一体に支
持して、ユニットを装置本体に着脱自在の単一ユニット
とし、装置本体のレールなどの案内手段を用いて、着脱
自在の構成にしてもよい。
ニング手段の少なくとも1つを、感光体と共に一体に支
持して、ユニットを装置本体に着脱自在の単一ユニット
とし、装置本体のレールなどの案内手段を用いて、着脱
自在の構成にしてもよい。
【0035】また、光像露光Lは、電子写真装置を複写
機やプリンタとして使用する場合に、原稿からの反射光
や透過光、あるいは、原稿を読み取り信号化し、この信
号によるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動、
または、液晶シャッターアレイ駆動などによって、行な
われる。また、ファクシミリのプリンタとして使用する
場合には、光像露光Lは、受信データをプリントするた
めの露光になる。図6はこの場合の1例をブロック図で
示したものである。
機やプリンタとして使用する場合に、原稿からの反射光
や透過光、あるいは、原稿を読み取り信号化し、この信
号によるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動、
または、液晶シャッターアレイ駆動などによって、行な
われる。また、ファクシミリのプリンタとして使用する
場合には、光像露光Lは、受信データをプリントするた
めの露光になる。図6はこの場合の1例をブロック図で
示したものである。
【0036】コントローラ111は、画像読み取り部1
10とプリンタ119を制御するが、コントローラ11
1の全体は、CPU117により、基本的に制御されて
いる。画像読取部からの読取データは、送信回路113
を通して、相手局に送信される。相手局から受けたデー
タは、受信回路112を通して、プリンタ110に送ら
れる。そして、画像メモリには所定の画像データが記憶
される。プリンタコントローラ118は、プリンタ11
9を制御している。なお、図中、114は電話である。
10とプリンタ119を制御するが、コントローラ11
1の全体は、CPU117により、基本的に制御されて
いる。画像読取部からの読取データは、送信回路113
を通して、相手局に送信される。相手局から受けたデー
タは、受信回路112を通して、プリンタ110に送ら
れる。そして、画像メモリには所定の画像データが記憶
される。プリンタコントローラ118は、プリンタ11
9を制御している。なお、図中、114は電話である。
【0037】回線115から受信された画像(回線を介
して接続されたリモート端末からの画像情報)が受信回
路112で復調された後、CPU117は画像情報の復
号処理を行ない、これを、順次、画像メモリ116に格
納する。そして、少なくとも1ページの画像がメモリ1
16に格納されると、そのページについての画像記録を
行なう。即ち、CPU117は、メモリ116より1ペ
ージの画像情報を読み出し、プリンタコントローラ11
8に復合化された1ページの画像情報を送出しする。プ
リンタコントローラ118は、CPU117からの1ペ
ージの画像情報を受け取ると、そのページの画像情報記
録を行なうように、プリンタ119を制御する。なお、
CPU117は、プリンタ119による記録中に、次の
ページ受信を行なっている。このようにして、画像の受
信と記録とが行なわれる。
して接続されたリモート端末からの画像情報)が受信回
路112で復調された後、CPU117は画像情報の復
号処理を行ない、これを、順次、画像メモリ116に格
納する。そして、少なくとも1ページの画像がメモリ1
16に格納されると、そのページについての画像記録を
行なう。即ち、CPU117は、メモリ116より1ペ
ージの画像情報を読み出し、プリンタコントローラ11
8に復合化された1ページの画像情報を送出しする。プ
リンタコントローラ118は、CPU117からの1ペ
ージの画像情報を受け取ると、そのページの画像情報記
録を行なうように、プリンタ119を制御する。なお、
CPU117は、プリンタ119による記録中に、次の
ページ受信を行なっている。このようにして、画像の受
信と記録とが行なわれる。
【0038】
【実施例】本発明の被加工物表面の処理方法について
は、その成果が実験的に確かめられている。この実験に
おいては、まず、表面形状測定機(小坂研究所:サーフ
コーダSE−3300)を用いて、円筒状基体(被加工
物)の表面粗さを測定し、次に、本発明に係わる処理装
置により、サンドブラスト処理を施し、再び、その表面
形状測定機を用いて、円筒状基体の表面粗さを測定す
る。その後、サンドブラスト処理の前後の表面粗さにつ
いて、測定結果および画像判定結果を比較検討した。
は、その成果が実験的に確かめられている。この実験に
おいては、まず、表面形状測定機(小坂研究所:サーフ
コーダSE−3300)を用いて、円筒状基体(被加工
物)の表面粗さを測定し、次に、本発明に係わる処理装
置により、サンドブラスト処理を施し、再び、その表面
形状測定機を用いて、円筒状基体の表面粗さを測定す
る。その後、サンドブラスト処理の前後の表面粗さにつ
いて、測定結果および画像判定結果を比較検討した。
【0039】(実施例1)表面粗さがRz=10μm
の、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330
mmのアルミ合金(A6063)のパイプ(被加工物:
0.5×0.5mm)に深さ:20μm程度の傷が5ケ
所ある。このパイプに、図1のような、4本のノズル
(No.1〜4)を有するサンドブラスト装置を使用し
て、サンドブラスト処理を行うが、始めに、No.1の
ノズルからアランダム#100砥粒を吐出させる。その
他のサンドブラスト条件は次の通りである。
の、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330
mmのアルミ合金(A6063)のパイプ(被加工物:
0.5×0.5mm)に深さ:20μm程度の傷が5ケ
所ある。このパイプに、図1のような、4本のノズル
(No.1〜4)を有するサンドブラスト装置を使用し
て、サンドブラスト処理を行うが、始めに、No.1の
ノズルからアランダム#100砥粒を吐出させる。その
他のサンドブラスト条件は次の通りである。
【0040】即ち、ノズル径:7mm、吐出エア圧:
3.0kgf/cm2 、被加工物の回転数:60rp
m、ノズル振動回数:50回/分、ノズルと被加工物と
の距離:200mm、ブラスト処理時間:30秒であ
る。処理後に、パイプの表面粗さを測定したところ、R
z=25.4μmであった。そして、5ケ所あった20
μm程度の深い傷は、全て消えていた。
3.0kgf/cm2 、被加工物の回転数:60rp
m、ノズル振動回数:50回/分、ノズルと被加工物と
の距離:200mm、ブラスト処理時間:30秒であ
る。処理後に、パイプの表面粗さを測定したところ、R
z=25.4μmであった。そして、5ケ所あった20
μm程度の深い傷は、全て消えていた。
【0041】次に、No.2のノズルからアランダム#
220の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、サ
ンドブラスト処理を行なった。処理後に、パイプの表面
粗さを測定したところ、Rz=12.7μmであった。
220の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、サ
ンドブラスト処理を行なった。処理後に、パイプの表面
粗さを測定したところ、Rz=12.7μmであった。
【0042】更に、No.3のノズルからアランダム#
400の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、サ
ンドブラスト処理を行なった。処理後に、パイプの表面
粗さを測定したところ、Rz=6.8μmであった。
400の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、サ
ンドブラスト処理を行なった。処理後に、パイプの表面
粗さを測定したところ、Rz=6.8μmであった。
【0043】最後に、No.4のノズルからアランダム
#800の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、
サンドブラスト処理を行なった。この時のパイプの表面
粗さを測定したところ、Rz=3.0μmであった。
#800の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、
サンドブラスト処理を行なった。この時のパイプの表面
粗さを測定したところ、Rz=3.0μmであった。
【0044】以上のサンドブラスト処理により得られ
た、表面粗さ:Rz=3.0μmのアルミパイプの表面
に、イソプロピルアルコールの20%固形分のフェノー
ル樹脂を結着材として100重量部、カーボンブラック
を2重量部、また、グラファイト粉を8重量部の、1m
m径のガラスビーズを用いて、2時間、サンドミル分散
し、できた塗料をエアスプレーにより、コートした後、
150℃で、20分、加熱硬化し、冷却後にパイプの内
側部分にマグネットローラーをはめ込み、そのパイプの
両側に、このローラーを固定するフランジを取付けて、
スリーブユニットを完成させた。
た、表面粗さ:Rz=3.0μmのアルミパイプの表面
に、イソプロピルアルコールの20%固形分のフェノー
ル樹脂を結着材として100重量部、カーボンブラック
を2重量部、また、グラファイト粉を8重量部の、1m
m径のガラスビーズを用いて、2時間、サンドミル分散
し、できた塗料をエアスプレーにより、コートした後、
150℃で、20分、加熱硬化し、冷却後にパイプの内
側部分にマグネットローラーをはめ込み、そのパイプの
両側に、このローラーを固定するフランジを取付けて、
スリーブユニットを完成させた。
【0045】そして、このスリーブユニットを電子写真
式レーザービームプリンターに装着して、画像評価を行
なったところ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、
および、全面黒画像における画像欠陥の白斑点や、画像
のかぶりなどが全く見当たらずに、細線解像力:6.3
本/mmの高解像度の、鮮明で良好な画像が得られた。
式レーザービームプリンターに装着して、画像評価を行
なったところ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、
および、全面黒画像における画像欠陥の白斑点や、画像
のかぶりなどが全く見当たらずに、細線解像力:6.3
本/mmの高解像度の、鮮明で良好な画像が得られた。
【0046】(実施例2)表面粗さがRz=5μmの、
直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:0.3
mm、深さ:15μm程度の傷が5〜6ケ所ある。この
パイプに、図1に示すような、4本のノズル(No.1
〜4)を有するサンドブラスト装置を使用して、サンド
ブラスト処理を行なった。即ち、始めに、No.1のノ
ズルからアランダム#100砥粒を吐出したが、その他
のサンドブラスト条件は、次の通りである。
直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:0.3
mm、深さ:15μm程度の傷が5〜6ケ所ある。この
パイプに、図1に示すような、4本のノズル(No.1
〜4)を有するサンドブラスト装置を使用して、サンド
ブラスト処理を行なった。即ち、始めに、No.1のノ
ズルからアランダム#100砥粒を吐出したが、その他
のサンドブラスト条件は、次の通りである。
【0047】ノズル径:7mm、ノズル本数:4本、吐
出エア圧:2.0kgf/cm2 、被加工物回転数:6
0rpm、ノズルと被加工物との距離:200mm、ブ
ラスト処理時間:30秒である。その処理後、パイプの
表面粗さを測定したところ、Rz=17.1μmであっ
た。そして、5〜6ケ所あった直径:0.3mmの、1
5μm程度の深い傷は、全て消えていた。
出エア圧:2.0kgf/cm2 、被加工物回転数:6
0rpm、ノズルと被加工物との距離:200mm、ブ
ラスト処理時間:30秒である。その処理後、パイプの
表面粗さを測定したところ、Rz=17.1μmであっ
た。そして、5〜6ケ所あった直径:0.3mmの、1
5μm程度の深い傷は、全て消えていた。
【0048】次に、No.2のノズルからアランダム#
220の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、サ
ンドブラスト処理を行なった。この時、パイプの表面粗
さを測定したところ、Rz=8.3μmであった。
220の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、サ
ンドブラスト処理を行なった。この時、パイプの表面粗
さを測定したところ、Rz=8.3μmであった。
【0049】更に、No.3のノズルからアランダム#
400の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、サ
ンドブラスト処理を行なった。この時、パイプの表面粗
さを測定したところ、Rz=5.1μmであった。
400の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、サ
ンドブラスト処理を行なった。この時、パイプの表面粗
さを測定したところ、Rz=5.1μmであった。
【0050】最後に、No.4のノズルからアランダム
#800の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、
サンドブラスト処理を行なった。この時、パイプの表面
粗さを測定したところ、Rz=2.0μmであった。
#800の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件で、
サンドブラスト処理を行なった。この時、パイプの表面
粗さを測定したところ、Rz=2.0μmであった。
【0051】以上のサンドブラスト処理を行ったアルミ
パイプから、実施例1と同様に、スリーブユニットを完
成させた。このスリーブユニットを、電子写真式レーザ
ービームプリンターに装着して、画像評価を行なったと
ころ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、および、
全面黒画像における画像欠陥の白斑点や画像かぶりなど
が全く見当たらず、細線解像力:6.3本/mmの高解
像度の、鮮明で良好な画像が得られた。
パイプから、実施例1と同様に、スリーブユニットを完
成させた。このスリーブユニットを、電子写真式レーザ
ービームプリンターに装着して、画像評価を行なったと
ころ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、および、
全面黒画像における画像欠陥の白斑点や画像かぶりなど
が全く見当たらず、細線解像力:6.3本/mmの高解
像度の、鮮明で良好な画像が得られた。
【0052】(実施例3)表面粗さがRz=5μmの、
直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:0.6
mm、深さ:30μm程度の傷が5〜6ケ所ある。この
パイプに、図1の示すような、4本のノズル(No.1
〜4)を有するサンドブラスト装置を使用して、始め
に、No.1のノズルからアランダム#36砥粒を吐出
し、サンドブラスト処理を行なった。その他のサンドブ
ラスト条件は次の通りである。
直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:0.6
mm、深さ:30μm程度の傷が5〜6ケ所ある。この
パイプに、図1の示すような、4本のノズル(No.1
〜4)を有するサンドブラスト装置を使用して、始め
に、No.1のノズルからアランダム#36砥粒を吐出
し、サンドブラスト処理を行なった。その他のサンドブ
ラスト条件は次の通りである。
【0053】即ち、ノズル径:7mm、ノズル本数:4
本、吐出エア圧:3.0kgf/cm2 、被加工物回転
数:60rpm、ノズルと被加工物との距離:200m
m、ブラスト処理時間:30秒である。処理後に、パイ
プの表面粗さを測定したところ、Rz=38.2μmで
あった。そして、5〜6ケ所あった直径:0.6mm
で、30μm程度の深い傷は、全て消えていた。
本、吐出エア圧:3.0kgf/cm2 、被加工物回転
数:60rpm、ノズルと被加工物との距離:200m
m、ブラスト処理時間:30秒である。処理後に、パイ
プの表面粗さを測定したところ、Rz=38.2μmで
あった。そして、5〜6ケ所あった直径:0.6mm
で、30μm程度の深い傷は、全て消えていた。
【0054】次に、No.2のノズルからアランダム#
100の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件でサン
ドブラスト処理を行なった。この時、パイプの表面粗さ
を測定したところ、Rz=26.6μmであった。
100の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件でサン
ドブラスト処理を行なった。この時、パイプの表面粗さ
を測定したところ、Rz=26.6μmであった。
【0055】更に、No.3のノズルからアランダム#
220の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件でサン
ドブラスト処理を行なった。この時、パイプの表面粗さ
を測定したところ、Rz=14.1μmであった。
220の砥粒を吐出させ、他は、前述と同じ条件でサン
ドブラスト処理を行なった。この時、パイプの表面粗さ
を測定したところ、Rz=14.1μmであった。
【0056】最後に、No.4のノズルからアランダム
#400の砥粒を吐出させ、他は同じ条件でサンドブラ
スト処理を行なった。そして、砥粒は#400のままで
砥粒吐出エア圧を3.0kgf/cm2 から2.0kg
f/cm2 にさげて、他は、同じ条件で、サンドブラス
ト処理を行なった。この時、パイプの表面粗さを測定し
たところ、Rz=4.8μmであった。
#400の砥粒を吐出させ、他は同じ条件でサンドブラ
スト処理を行なった。そして、砥粒は#400のままで
砥粒吐出エア圧を3.0kgf/cm2 から2.0kg
f/cm2 にさげて、他は、同じ条件で、サンドブラス
ト処理を行なった。この時、パイプの表面粗さを測定し
たところ、Rz=4.8μmであった。
【0057】以上のサンドブラスト処理で得たアルミパ
イプを用いて、実施例1と同様に、スリーブユニットを
完成させた。このスリーブユニットを電子写真式レーザ
ービームプリンターに装着して、画像評価を行なったと
ころ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、および全
面黒画像における画像欠陥の白斑点や画像かぶりなどは
全く見当たらず、細線解像力:6.3本/mmの高解像
度の、鮮明で良好な画像が得られた。
イプを用いて、実施例1と同様に、スリーブユニットを
完成させた。このスリーブユニットを電子写真式レーザ
ービームプリンターに装着して、画像評価を行なったと
ころ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、および全
面黒画像における画像欠陥の白斑点や画像かぶりなどは
全く見当たらず、細線解像力:6.3本/mmの高解像
度の、鮮明で良好な画像が得られた。
【0058】(実施例4)表面粗さがRz=5μmの、
直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:0.8
mm、深さ:40μm程度の傷が5〜6ケ所ある。この
パイプに、図1に示すような、4本のノズルを有するサ
ンドブラスト装置を使用して、始めに、アランダム#3
6砥粒を用いて、吐出エア圧:4.0kgf/cm2
で、サンドブラスト処理を行なった。その他のサンドブ
ラスト条件は次の通りである。
直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:0.8
mm、深さ:40μm程度の傷が5〜6ケ所ある。この
パイプに、図1に示すような、4本のノズルを有するサ
ンドブラスト装置を使用して、始めに、アランダム#3
6砥粒を用いて、吐出エア圧:4.0kgf/cm2
で、サンドブラスト処理を行なった。その他のサンドブ
ラスト条件は次の通りである。
【0059】即ち、ノズル径:7mm、ノズル本数:4
本、ノズル振幅回数:50回/分、被加工物回転数:6
0rpm、ノズルと被加工物との距離:200mm、ブ
ラスト処理時間:30秒である。その後、吐出エア圧を
毎分1kgf/cm2 の割合で、2kgf/cm2 ま
で、徐々に下げながらサンドブラストを行ない、処理後
にパイプの表面粗さを測定したところ、Rz=29.4
μmであった。そして、5〜6ケ所あった直径:0.8
mm、40μm程度の深い傷は、全て消えていた。
本、ノズル振幅回数:50回/分、被加工物回転数:6
0rpm、ノズルと被加工物との距離:200mm、ブ
ラスト処理時間:30秒である。その後、吐出エア圧を
毎分1kgf/cm2 の割合で、2kgf/cm2 ま
で、徐々に下げながらサンドブラストを行ない、処理後
にパイプの表面粗さを測定したところ、Rz=29.4
μmであった。そして、5〜6ケ所あった直径:0.8
mm、40μm程度の深い傷は、全て消えていた。
【0060】次に、No.2のノズルからアランダム#
100の砥粒を吐出させ、同様に、吐出エア圧を毎分1
kgf/cm2 の割合で、4kgf/cm2 から2kg
f/cm2 まで徐々に下げながら、サンドブラスト処理
を行なった。この時、パイプの表面粗さを測定したとこ
ろ、Rz=17.3μmであった。
100の砥粒を吐出させ、同様に、吐出エア圧を毎分1
kgf/cm2 の割合で、4kgf/cm2 から2kg
f/cm2 まで徐々に下げながら、サンドブラスト処理
を行なった。この時、パイプの表面粗さを測定したとこ
ろ、Rz=17.3μmであった。
【0061】更に、No.3のノズルからアランダム#
220の砥粒を吐出させ、同様に吐出エア圧を毎分1k
gf/cm2 の割りで、4kgf/cm2 から2kgf
/cm2 まで徐々に下げながら、サンドブラスト処理を
行なった。この時、パイプの表面粗さを測定したとこ
ろ、Rz=9.7μmであった。
220の砥粒を吐出させ、同様に吐出エア圧を毎分1k
gf/cm2 の割りで、4kgf/cm2 から2kgf
/cm2 まで徐々に下げながら、サンドブラスト処理を
行なった。この時、パイプの表面粗さを測定したとこ
ろ、Rz=9.7μmであった。
【0062】最後に、No.4のノズルからアランダム
#400の砥粒を吐出させ、同様に吐出エア圧を毎分1
kgf/cm2 の割合で、4kgf/cm2 から2kg
f/cm2 まで徐々に下げながら、サンドブラスト処理
を行なった。この時、パイプの表面粗さを測定したとこ
ろ、Rz=5.1μmであった。
#400の砥粒を吐出させ、同様に吐出エア圧を毎分1
kgf/cm2 の割合で、4kgf/cm2 から2kg
f/cm2 まで徐々に下げながら、サンドブラスト処理
を行なった。この時、パイプの表面粗さを測定したとこ
ろ、Rz=5.1μmであった。
【0063】以上のサンドブラスト処理で得たアルミパ
イプを用いて、実施例1と同様に、スリーブユニットを
完成させた。このスリーブユニットを電子写真式レーザ
ービームプリンターに装着して、画像評価を行なったと
ころ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、および、
全面黒画像における画像欠陥の白斑点や画像かぶりなど
は全く見当たらず、細線解像力:6.3本/mmの高解
像度の、鮮明で良好な画像が得られた。
イプを用いて、実施例1と同様に、スリーブユニットを
完成させた。このスリーブユニットを電子写真式レーザ
ービームプリンターに装着して、画像評価を行なったと
ころ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、および、
全面黒画像における画像欠陥の白斑点や画像かぶりなど
は全く見当たらず、細線解像力:6.3本/mmの高解
像度の、鮮明で良好な画像が得られた。
【0064】(実施例5)表面粗さがRz=5μmの、
直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、数ケ所の深
さ:40μm程度の傷が5〜6ケ所ある。このパイプ
に、図1に示すような、4本のノズルを有するサンドブ
ラスト装置を使用して、始めに、アランダム#400砥
粒を用いて吐出エア5.0kgf/cm2 で、サンドブ
ラスト処理を行なった。その他のサンドブラスト条件は
次の通りである。
直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、数ケ所の深
さ:40μm程度の傷が5〜6ケ所ある。このパイプ
に、図1に示すような、4本のノズルを有するサンドブ
ラスト装置を使用して、始めに、アランダム#400砥
粒を用いて吐出エア5.0kgf/cm2 で、サンドブ
ラスト処理を行なった。その他のサンドブラスト条件は
次の通りである。
【0065】即ち、ノズル径:7mm、ノズル本数:4
本、ノズル振幅回数:50回/分、被加工物回転数:6
0rpm、ノズルと被加工物との距離:200mm、ブ
ラスト処理時間:30秒である。その後、吐出エア圧を
1kgf/cm2 毎に30秒ずつ2kgf/cm2 まで
3回下げながら、サンドブラストを行ない、処理後パイ
プの表面粗さを測定したところ、Rz=29.4μmで
あった。そして、5〜6ケ所あった直径:40μm程度
の深い傷は、全て消えていた。
本、ノズル振幅回数:50回/分、被加工物回転数:6
0rpm、ノズルと被加工物との距離:200mm、ブ
ラスト処理時間:30秒である。その後、吐出エア圧を
1kgf/cm2 毎に30秒ずつ2kgf/cm2 まで
3回下げながら、サンドブラストを行ない、処理後パイ
プの表面粗さを測定したところ、Rz=29.4μmで
あった。そして、5〜6ケ所あった直径:40μm程度
の深い傷は、全て消えていた。
【0066】以上のサンドブラスト処理で得られたアル
ミパイプを用いて、実施例1と同様に、スリーブユニッ
トを完成させた。このスリーブユニットを電子写真式レ
ーザービームプリンターに装着して、画像評価を行なっ
たところ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、およ
び、全面黒画像における画像欠陥の白斑点や画像かぶり
などが全く、見当たらず、細線解像力:6.3本/mm
の高解像度の、鮮明で良好な画像が得られた。
ミパイプを用いて、実施例1と同様に、スリーブユニッ
トを完成させた。このスリーブユニットを電子写真式レ
ーザービームプリンターに装着して、画像評価を行なっ
たところ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、およ
び、全面黒画像における画像欠陥の白斑点や画像かぶり
などが全く、見当たらず、細線解像力:6.3本/mm
の高解像度の、鮮明で良好な画像が得られた。
【0067】(実施例6)表面粗さがRz=4μmの、
直径:30mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、数カ所、深
さ:10μm程度の傷が7〜8ケ所ある。このパイプ
に、図1に示すような、4本ノズルのサンドブラスト装
置を使用して、始めに、No.1のノズルからアランダ
ム#400砥粒を吐出してサンドブラスト処理を行なっ
た。その他のサンドブラスト条件は次の通りである。
直径:30mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、数カ所、深
さ:10μm程度の傷が7〜8ケ所ある。このパイプ
に、図1に示すような、4本ノズルのサンドブラスト装
置を使用して、始めに、No.1のノズルからアランダ
ム#400砥粒を吐出してサンドブラスト処理を行なっ
た。その他のサンドブラスト条件は次の通りである。
【0068】即ち、ノズル径:φ7mm、吐出エア圧:
5.0kgf/cm2 、被加工物回転数:60rpm、
ノズル振動回数:50回/分、ノズルと被加工物との距
離:200mm、ブラスト処理時間:30秒である。処
理後、パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=1
2.4μmであった。そして、7〜8ケ所あった直径:
10μm程度の深い傷は、全て消えていた。その後、砥
粒の吐出圧を2kgf/cm2 に下げて、他は同じ条件
でサンドブラスト処理を行なった。処理後、パイプの表
面粗さを測定したところ、Rz=5.2μmであった。
5.0kgf/cm2 、被加工物回転数:60rpm、
ノズル振動回数:50回/分、ノズルと被加工物との距
離:200mm、ブラスト処理時間:30秒である。処
理後、パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=1
2.4μmであった。そして、7〜8ケ所あった直径:
10μm程度の深い傷は、全て消えていた。その後、砥
粒の吐出圧を2kgf/cm2 に下げて、他は同じ条件
でサンドブラスト処理を行なった。処理後、パイプの表
面粗さを測定したところ、Rz=5.2μmであった。
【0069】次に、No.2のノズルからアランダム#
800の砥粒を2kgf/cm2 で吐出させ、他は同じ
条件で、サンドブラスト処理を行なった。処理後、パイ
プの表面粗さを測定したところ、Rz=2.2μmであ
った。
800の砥粒を2kgf/cm2 で吐出させ、他は同じ
条件で、サンドブラスト処理を行なった。処理後、パイ
プの表面粗さを測定したところ、Rz=2.2μmであ
った。
【0070】更に、No.3のノズルからアランダム#
1200の砥粒を2kgf/cm2で吐出させ、他は同
じ条件で、サンドブラスト処理を行なった。処理後、パ
イプの表面粗さを測定したところ、Rz=1.5μmで
あった。
1200の砥粒を2kgf/cm2で吐出させ、他は同
じ条件で、サンドブラスト処理を行なった。処理後、パ
イプの表面粗さを測定したところ、Rz=1.5μmで
あった。
【0071】最後に、No.4のノズルからアランダム
#2000の砥粒を2kgf/cm 2 で吐出させ、他は
同じ条件で、サンドブラスト処理を行なった。この時、
パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=0.5μm
であった。
#2000の砥粒を2kgf/cm 2 で吐出させ、他は
同じ条件で、サンドブラスト処理を行なった。この時、
パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=0.5μm
であった。
【0072】以上のサンドブラスト処理で、表面粗さが
Rz=0.5μmのアルミパイプを得て、この表面を溶
剤を用いて、超音波洗浄した。この際、チタニルフタロ
シアニン顔料:4重量部、ポリビニルブチラール樹脂
(商品名:BX−1、積水化学工業製):2重量部、に
シクロヘキサノン:34重量部からなる溶液を、8時間
サンドミルで分散した後、テトラヒドロフラン:60重
量部を加えて、電荷発生層用の分散液を調合した。
Rz=0.5μmのアルミパイプを得て、この表面を溶
剤を用いて、超音波洗浄した。この際、チタニルフタロ
シアニン顔料:4重量部、ポリビニルブチラール樹脂
(商品名:BX−1、積水化学工業製):2重量部、に
シクロヘキサノン:34重量部からなる溶液を、8時間
サンドミルで分散した後、テトラヒドロフラン:60重
量部を加えて、電荷発生層用の分散液を調合した。
【0073】そして、この分散液に、シクロヘキサノ
ン:100重量部とテトラヒドロフラン:100重量部
を加えて希釈し、前記シリンダー上に浸漬塗布し、90
℃で、10分間、加熱乾燥して、膜厚:0.2μmの電
荷発生層を形成した。次いで、下記構造で示されるスチ
リル化合物:50重量部と、ポリカーボネート樹脂(商
品名:ユーピロンZ−200、三菱瓦斯化学製):50
重量部を、モノクロルベンゼン:400重量部に溶解し
た溶液を、前記電荷発生層の上に浸漬塗布して、120
℃で1時間、加熱乾燥して、厚さ:20μmの電荷輸送
層を形成することで、電子写真感光体を得た。
ン:100重量部とテトラヒドロフラン:100重量部
を加えて希釈し、前記シリンダー上に浸漬塗布し、90
℃で、10分間、加熱乾燥して、膜厚:0.2μmの電
荷発生層を形成した。次いで、下記構造で示されるスチ
リル化合物:50重量部と、ポリカーボネート樹脂(商
品名:ユーピロンZ−200、三菱瓦斯化学製):50
重量部を、モノクロルベンゼン:400重量部に溶解し
た溶液を、前記電荷発生層の上に浸漬塗布して、120
℃で1時間、加熱乾燥して、厚さ:20μmの電荷輸送
層を形成することで、電子写真感光体を得た。
【0074】
【化1】 このようにして、本発明に係わる被加工物を使用した電
子写真感光体を完成させた。この感光ドラムを、解像度
600dpiの電子写真式レーザービームプリンターに
装着して、画像評価を行なったところ、白色画像部にお
ける画像欠陥の黒斑点、および、全面黒画像における画
像欠陥の白斑点や画像かぶりなどが全く見当たらず、細
線解像力:6.3本/mmの高解像度の、鮮明で良好な
画像が得られた。
子写真感光体を完成させた。この感光ドラムを、解像度
600dpiの電子写真式レーザービームプリンターに
装着して、画像評価を行なったところ、白色画像部にお
ける画像欠陥の黒斑点、および、全面黒画像における画
像欠陥の白斑点や画像かぶりなどが全く見当たらず、細
線解像力:6.3本/mmの高解像度の、鮮明で良好な
画像が得られた。
【0075】(実施例7)表面粗さがRz=5μmの、
直径:30mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、数カ所、深
さ:20μm程度の傷が7〜8ケ所ある。このパイプ
に、図1に示すような、4本のノズルを有するサンドブ
ラスト装置を使用して、始めに、No.1のノズルから
アランダム#220砥粒を吐出して、サンドブラスト処
理を行なった。その他のサンドブラスト条件は次の通り
である。
直径:30mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、数カ所、深
さ:20μm程度の傷が7〜8ケ所ある。このパイプ
に、図1に示すような、4本のノズルを有するサンドブ
ラスト装置を使用して、始めに、No.1のノズルから
アランダム#220砥粒を吐出して、サンドブラスト処
理を行なった。その他のサンドブラスト条件は次の通り
である。
【0076】即ち、ノズル径:7mm、吐出エア圧:
4.0kgf/cm2 、被加工物回転数:60rpm、
ノズル振動回数:50回/分、ノズルと被加工物との距
離:200mm、ブラスト処理時間:30秒である。処
理後、パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=2
1.3μmであった。そして、7〜8ケ所あった20μ
m程度の深い傷は、全て消えていた。その後、砥粒の吐
出圧を2kgf/cm2 に下げて、他は同じ条件でサン
ドブラスト処理を行なった。処理後、パイプの表面粗さ
を測定したところが、Rz=9.7μmであった。
4.0kgf/cm2 、被加工物回転数:60rpm、
ノズル振動回数:50回/分、ノズルと被加工物との距
離:200mm、ブラスト処理時間:30秒である。処
理後、パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=2
1.3μmであった。そして、7〜8ケ所あった20μ
m程度の深い傷は、全て消えていた。その後、砥粒の吐
出圧を2kgf/cm2 に下げて、他は同じ条件でサン
ドブラスト処理を行なった。処理後、パイプの表面粗さ
を測定したところが、Rz=9.7μmであった。
【0077】次に、No.2のノズルからアランダム#
400の砥粒を2.0kgf/cm 2 で吐出させ、他は
同じ条件で、サンドブラスト処理を行なった。処理後、
パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=5.5μm
であった。
400の砥粒を2.0kgf/cm 2 で吐出させ、他は
同じ条件で、サンドブラスト処理を行なった。処理後、
パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=5.5μm
であった。
【0078】更に、No.3のノズルからアランダム#
800の砥粒を2.0kgf/cm 2 で吐出させ、他は
同じ条件で、サンドブラスト処理を行なった。処理後、
パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=2.5μm
であった。
800の砥粒を2.0kgf/cm 2 で吐出させ、他は
同じ条件で、サンドブラスト処理を行なった。処理後、
パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=2.5μm
であった。
【0079】最後に、No.4のノズルからアランダム
#2000の砥粒を4.0kgf/cm2 で吐出させ、
他は同じ条件で、サンドブラスト処理を行なった。この
時、パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=1.0
μmであった。
#2000の砥粒を4.0kgf/cm2 で吐出させ、
他は同じ条件で、サンドブラスト処理を行なった。この
時、パイプの表面粗さを測定したところ、Rz=1.0
μmであった。
【0080】以上のサンドブラスト処理で得られた、表
面粗さがRz=1.0μmのアルミパイプを用いて、実
施例6と同様にして、電子写真感光ドラムを完成させ
た。この感光ドラムを、解像度:600dpiの電子写
真式レーザービームプリンターに装着して画像評価を行
なったところ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、
および、全面黒画像における画像欠陥の白斑点や画像か
ぶりなどが全く見当たらず、細線解像力:6.3本/m
mの高解像度の、鮮明で良好な画像が得られた。
面粗さがRz=1.0μmのアルミパイプを用いて、実
施例6と同様にして、電子写真感光ドラムを完成させ
た。この感光ドラムを、解像度:600dpiの電子写
真式レーザービームプリンターに装着して画像評価を行
なったところ、白色画像部における画像欠陥の黒斑点、
および、全面黒画像における画像欠陥の白斑点や画像か
ぶりなどが全く見当たらず、細線解像力:6.3本/m
mの高解像度の、鮮明で良好な画像が得られた。
【0081】(比較例1)次に、本発明の特徴である処
理方法との比較例を説明する。即ち、表面粗さがRz=
10μmの、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長
さ:330mmのアルミ合金(A6063)のパイプ
に、直径:0.5mm、深さ:20μm程度の傷が5〜
6ケ所ある。このパイプに、図7に示すような装置を使
用し、アランダム#100砥粒を吐出し、サンドブラス
ト処理を行なった。その他のサンドブラスト条件は次の
通りである。
理方法との比較例を説明する。即ち、表面粗さがRz=
10μmの、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長
さ:330mmのアルミ合金(A6063)のパイプ
に、直径:0.5mm、深さ:20μm程度の傷が5〜
6ケ所ある。このパイプに、図7に示すような装置を使
用し、アランダム#100砥粒を吐出し、サンドブラス
ト処理を行なった。その他のサンドブラスト条件は次の
通りである。
【0082】即ち、砥粒:アランダム#100、ノズル
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:3.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。以上のブラスト処理を行な
い、表面粗さがRz=24μmのアルミパイプを作り、
これに、実施例1と同様に調合した塗料をコートし、乾
燥、冷却後に、図8に示すように、パイプの内側部分に
マグネットローラーをはめ込み、両側で、このローラー
を固定するフランジを取り付けて、スリーブユニットを
完成させた。このスリーブユニットを電子写真式レーザ
ービームプリンターに装着して画像評価を行なったとこ
ろ、パイプ表面の粗れによるトナー濃度が過剰となり、
画像が潰れて、細線解像力が6.3本/mmとなり、良
好な画像は得られなかった。
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:3.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。以上のブラスト処理を行な
い、表面粗さがRz=24μmのアルミパイプを作り、
これに、実施例1と同様に調合した塗料をコートし、乾
燥、冷却後に、図8に示すように、パイプの内側部分に
マグネットローラーをはめ込み、両側で、このローラー
を固定するフランジを取り付けて、スリーブユニットを
完成させた。このスリーブユニットを電子写真式レーザ
ービームプリンターに装着して画像評価を行なったとこ
ろ、パイプ表面の粗れによるトナー濃度が過剰となり、
画像が潰れて、細線解像力が6.3本/mmとなり、良
好な画像は得られなかった。
【0083】(比較例2)表面粗さがRz=10μm
の、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330
mmのアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:
0.5mm、深さ:20μm程度の傷が5〜6ケ所あ
る。このパイプに、図7のような装置を使用し、アラン
ダム#800砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行な
った。その他のサンドブラスト条件は次の通りである。
の、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330
mmのアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:
0.5mm、深さ:20μm程度の傷が5〜6ケ所あ
る。このパイプに、図7のような装置を使用し、アラン
ダム#800砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行な
った。その他のサンドブラスト条件は次の通りである。
【0084】即ち、砥粒:アランダム#800、ノズル
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:2.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:2.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。
【0085】以上のブラスト処理を行ない、表面粗さが
Rz=2.8μmのアルミパイプを得て、これに、実施
例1と同様に調合した塗料をコートし、乾燥、冷却後、
パイプの内側部分にマグネットローラーをはめ込み、両
側で、このローラーを固定するフランジを取り付けて、
スリーブユニットを完成させる。このスリーブユニット
を、電子写真式レーザービームプリンターに装着して画
像評価を行なったところ、パイプの傷の残りによる全面
黒画像における画像欠陥の白斑点が見られ、良好な画像
は得られなかった。
Rz=2.8μmのアルミパイプを得て、これに、実施
例1と同様に調合した塗料をコートし、乾燥、冷却後、
パイプの内側部分にマグネットローラーをはめ込み、両
側で、このローラーを固定するフランジを取り付けて、
スリーブユニットを完成させる。このスリーブユニット
を、電子写真式レーザービームプリンターに装着して画
像評価を行なったところ、パイプの傷の残りによる全面
黒画像における画像欠陥の白斑点が見られ、良好な画像
は得られなかった。
【0086】(比較例3)表面粗さがRz=10μm
の、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330
mmのアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:
0.8mm、深さ:40μm程度の傷が5〜6ケ所あ
る。このパイプに、図7のような装置を使用し、アラン
ダム#36砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行なっ
た。その他のサンドブラスト条件は次の通りである。
の、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330
mmのアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:
0.8mm、深さ:40μm程度の傷が5〜6ケ所あ
る。このパイプに、図7のような装置を使用し、アラン
ダム#36砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行なっ
た。その他のサンドブラスト条件は次の通りである。
【0087】即ち、砥粒:アランダム#36、ノズル本
数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:7
mm、吐出エア圧:4.0kgf/cm2 、ワーク回転
数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト処
理時間:30秒である。
数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:7
mm、吐出エア圧:4.0kgf/cm2 、ワーク回転
数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト処
理時間:30秒である。
【0088】以上のブラスト処理を行ない、表面粗さが
Rz=41.5μmのアルミパイプを作り、これに、実
施例1と同様に調合した塗料をコートし、乾燥、冷却
後、パイプの内側部分にマグネットローラーをはめ込
み、両側に、このローラーを固定するフランジを取り付
けて、スリーブユニットを完成させる。このスリーブユ
ニットを、電子写真式レーザービームプリンターに装着
して画像評価を行なったところ、パイプ表面の粗れによ
り、トナー濃度が過剰となり、画像が潰れて、細線解像
力:3.2本/mmとなり、良好な画像は得られなかっ
た。
Rz=41.5μmのアルミパイプを作り、これに、実
施例1と同様に調合した塗料をコートし、乾燥、冷却
後、パイプの内側部分にマグネットローラーをはめ込
み、両側に、このローラーを固定するフランジを取り付
けて、スリーブユニットを完成させる。このスリーブユ
ニットを、電子写真式レーザービームプリンターに装着
して画像評価を行なったところ、パイプ表面の粗れによ
り、トナー濃度が過剰となり、画像が潰れて、細線解像
力:3.2本/mmとなり、良好な画像は得られなかっ
た。
【0089】(比較例4)表面粗さがRz=10μm
の、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330
mmのアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:
0.5mm、深さ:20μm程度の傷が5〜6ケ所あ
る。このパイプに、図7のような装置を使用し、アラン
ダム#220砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行な
った。その他のサンドブラスト条件は次の通りである。
の、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330
mmのアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:
0.5mm、深さ:20μm程度の傷が5〜6ケ所あ
る。このパイプに、図7のような装置を使用し、アラン
ダム#220砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行な
った。その他のサンドブラスト条件は次の通りである。
【0090】即ち、砥粒:アランダム#220、ノズル
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:2.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:2.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。
【0091】以上のブラスト処理を行ない、表面粗さが
Rz=9.5μmのアルミパイプを作り、これに、実施
例1と同様に調合した塗料をコートし、乾燥、冷却後、
パイプの内側部分にマグネットローラーをはめ込み、両
側に、このローラーを固定するフランジを取り付けて、
スリーブユニットを完成させる。このスリーブユニット
を、電子写真式レーザービームプリンターに装着して画
像評価を行なったところ、パイプの傷の残りによる全面
黒画像における画像欠陥の白斑点が5〜6ケ所見られ、
良好な画像は得られなかった。
Rz=9.5μmのアルミパイプを作り、これに、実施
例1と同様に調合した塗料をコートし、乾燥、冷却後、
パイプの内側部分にマグネットローラーをはめ込み、両
側に、このローラーを固定するフランジを取り付けて、
スリーブユニットを完成させる。このスリーブユニット
を、電子写真式レーザービームプリンターに装着して画
像評価を行なったところ、パイプの傷の残りによる全面
黒画像における画像欠陥の白斑点が5〜6ケ所見られ、
良好な画像は得られなかった。
【0092】(比較例5)表面粗さがRz=10μm
の、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330
mmのアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:
0.5mm、深さ:20μm程度の傷が5〜6ケ所あ
る。このパイプに、図7のような装置を使用し、アラン
ダム#400砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行な
った。その他のサンドブラスト条件は次の通りである。
の、直径:16mm、肉厚:0.8mm、長さ:330
mmのアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:
0.5mm、深さ:20μm程度の傷が5〜6ケ所あ
る。このパイプに、図7のような装置を使用し、アラン
ダム#400砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行な
った。その他のサンドブラスト条件は次の通りである。
【0093】即ち、砥粒:アランダム#400、ノズル
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:3.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:3.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。
【0094】以上のブラスト処理を行ない、表面粗さが
Rz=7.3μmのアルミパイプを作り、これに、実施
例1と同様に調合した塗料をコートし、乾燥、冷却後、
パイプの内側部分にマグネットローラーをはめ込み、両
側に、このローラーを固定するフランジを取り付けて、
スリーブユニットを完成させる。このスリーブユニット
を、電子写真式レーザービームプリンターに装着して画
像評価を行なったところ、パイプの傷の残りによる全面
黒画像における画像欠陥の白斑点が5〜6ケ所見られ、
良好な画像は得られなかった。
Rz=7.3μmのアルミパイプを作り、これに、実施
例1と同様に調合した塗料をコートし、乾燥、冷却後、
パイプの内側部分にマグネットローラーをはめ込み、両
側に、このローラーを固定するフランジを取り付けて、
スリーブユニットを完成させる。このスリーブユニット
を、電子写真式レーザービームプリンターに装着して画
像評価を行なったところ、パイプの傷の残りによる全面
黒画像における画像欠陥の白斑点が5〜6ケ所見られ、
良好な画像は得られなかった。
【0095】(比較例6)表面粗さがRz=4μmの、
直径:30mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:0.5
mm、深さ:20μm程度の傷が5〜6ケ所ある。この
パイプに、図7のような装置を使用し、アランダム#8
00砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行なった。そ
の他のサンドブラスト条件は次の通りである。
直径:30mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:0.5
mm、深さ:20μm程度の傷が5〜6ケ所ある。この
パイプに、図7のような装置を使用し、アランダム#8
00砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行なった。そ
の他のサンドブラスト条件は次の通りである。
【0096】即ち、砥粒:アランダム#800、ノズル
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:3.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:3.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。
【0097】以上のブラスト処理を行ない、表面粗さが
Rz=3.4μmのアルミパイプを作り、実施例6と同
様にして、電子写真感光ドラムを完成させた。この感光
ドラムを、解像度600dpiの電子写真式レーザービ
ームプリンターに装着して、画像評価を行なったとこ
ろ、パイプの傷の残り部分による全面白画像における画
像欠陥の黒斑点が5〜6ケ所、見られ、良好な画像は得
られなかった。
Rz=3.4μmのアルミパイプを作り、実施例6と同
様にして、電子写真感光ドラムを完成させた。この感光
ドラムを、解像度600dpiの電子写真式レーザービ
ームプリンターに装着して、画像評価を行なったとこ
ろ、パイプの傷の残り部分による全面白画像における画
像欠陥の黒斑点が5〜6ケ所、見られ、良好な画像は得
られなかった。
【0098】(比較例7)表面粗さがRz=4μmの、
直径:30mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:0.5
mm、深さ:20μm程度の傷が5〜6ケ所ある。この
パイプに、図7のような装置を使用し、アランダム#2
20砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行なった。そ
の他のサンドブラスト条件は次の通りである。
直径:30mm、肉厚:0.8mm、長さ:330mm
のアルミ合金(A6063)のパイプに、直径:0.5
mm、深さ:20μm程度の傷が5〜6ケ所ある。この
パイプに、図7のような装置を使用し、アランダム#2
20砥粒を吐出し、サンドブラスト処理を行なった。そ
の他のサンドブラスト条件は次の通りである。
【0099】即ち、砥粒:アランダム#220、ノズル
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:4.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。
本数:2本、ノズル振動回数:50回/分、ノズル径:
7mm、吐出エア圧:4.0kgf/cm2 、ワーク回
転数:60rpm、ノズル距離:200mm、ブラスト
処理時間:30秒である。
【0100】以上のブラスト処理を行ない、表面粗さが
Rz=20.5μmのアルミパイプを作り、実施例6と
同様にして、電子写真感光ドラムを完成させた。この感
光ドラムを解像度600dpiの電子写真式レーザービ
ームプリンターに装着して、画像評価を行なったとこ
ろ、パイプの傷は無くなったが、サンドブラストの表面
粗れによる、全面白色画像における画像かぶりが見ら
れ、良好な画像が得られなかった。
Rz=20.5μmのアルミパイプを作り、実施例6と
同様にして、電子写真感光ドラムを完成させた。この感
光ドラムを解像度600dpiの電子写真式レーザービ
ームプリンターに装着して、画像評価を行なったとこ
ろ、パイプの傷は無くなったが、サンドブラストの表面
粗れによる、全面白色画像における画像かぶりが見ら
れ、良好な画像が得られなかった。
【0101】次に、上述した測定装置および処理装置を
用いた、サンドブラスト処理の前後の測定結果および画
像評価結果を以下の表2に示す。
用いた、サンドブラスト処理の前後の測定結果および画
像評価結果を以下の表2に示す。
【0102】
【表2】 (他の実施例)なお、被加工物をアルミパイプの他に、
アルミ棒、ステンレスパイプ、鉄パイプなどに変えて、
検討を行なったところ、本発明との比較で、全て、同様
の結果を得た。また、パイプの径を12mm、20m
m、及び24mmのものに変えて使用した、同様の実験
でも、前述のものと同様の結果を得た。
アルミ棒、ステンレスパイプ、鉄パイプなどに変えて、
検討を行なったところ、本発明との比較で、全て、同様
の結果を得た。また、パイプの径を12mm、20m
m、及び24mmのものに変えて使用した、同様の実験
でも、前述のものと同様の結果を得た。
【0103】このように、本発明の処理方法によれば、
最終的に所要の表面粗さを確保するために、用意された
被加工物5の表面に、サンドブラストをする際に、サン
ドブラストの砥粒の大きさを、その被加工物5の表面に
あるか、または、予め、あると予想される粗度の表面欠
陥(生産ライン上では、重要)についてサンドブラスト
が可能な値で選択し、そのサンドブラストの砥粒の大き
さを、順次小さく選択しながら、多段にサンドブラスト
し、最終的に、前記所要の表面粗さまで、被加工物の表
面をサンドブラストするのである。
最終的に所要の表面粗さを確保するために、用意された
被加工物5の表面に、サンドブラストをする際に、サン
ドブラストの砥粒の大きさを、その被加工物5の表面に
あるか、または、予め、あると予想される粗度の表面欠
陥(生産ライン上では、重要)についてサンドブラスト
が可能な値で選択し、そのサンドブラストの砥粒の大き
さを、順次小さく選択しながら、多段にサンドブラスト
し、最終的に、前記所要の表面粗さまで、被加工物の表
面をサンドブラストするのである。
【0104】この場合、本発明の実施の形態としては、
最初のサンドブラストで、表面欠陥を除いた後に、次段
以下のサンドブラストを行なうのがよい。また、少なく
とも、幾つかの段階でのサンドブラストの際に、砥粒を
吐出するエア圧力を、9.8×105 Pa以上の値の範
囲で、漸次、減少変化させるのがよい。
最初のサンドブラストで、表面欠陥を除いた後に、次段
以下のサンドブラストを行なうのがよい。また、少なく
とも、幾つかの段階でのサンドブラストの際に、砥粒を
吐出するエア圧力を、9.8×105 Pa以上の値の範
囲で、漸次、減少変化させるのがよい。
【0105】更には、前記砥粒の吐出エア圧力を9.8
×105 Pa以上に設定すると共に、被加工表面までの
飛翔距離を50〜300mm、好ましくは、100〜2
00mmに設定し、最終的な被加工物表面の粗度のバラ
付きを設定粗度の±20%以内に納めるように、サンド
ブラストすることも、本発明の実施の形態として有効で
ある。これは、実験の成果では、吐出エア圧力が、9.
8×105 Pa以下ではサンドブラスト処理の効率が著
しく低下することが確認されており、また、飛翔距離
も、上述の範囲を逸脱すると、最終的な被加工物表面の
粗度のバラ付きを、実用上、有効な、設定粗度の±20
%以内に納めることが甚だ難しくなるからである。
×105 Pa以上に設定すると共に、被加工表面までの
飛翔距離を50〜300mm、好ましくは、100〜2
00mmに設定し、最終的な被加工物表面の粗度のバラ
付きを設定粗度の±20%以内に納めるように、サンド
ブラストすることも、本発明の実施の形態として有効で
ある。これは、実験の成果では、吐出エア圧力が、9.
8×105 Pa以下ではサンドブラスト処理の効率が著
しく低下することが確認されており、また、飛翔距離
も、上述の範囲を逸脱すると、最終的な被加工物表面の
粗度のバラ付きを、実用上、有効な、設定粗度の±20
%以内に納めることが甚だ難しくなるからである。
【0106】なお、この処理方法において、被加工物5
が円筒状である場合に、サンドブラストされる領域に対
して、その被加工物の表面の一部が均等に対向するよう
に、被加工物を回転しながらサンドブラストすること
(図1を参照)、各粒度の異なる砥粒によるサンドブラ
ストについて、そのサンドブラスト加工領域を、粒度順
に配列し、前記被加工物の表面を各加工領域に順次移動
して、サンドブラストすること(図1を参照)も、本発
明の好ましい実施の形態である。この場合、前記被加工
物は、静電潜像を現像する現像装置に使用される現像剤
担持体、あるいは、感光体ドラムであることが実際の被
加工対象として考えられる。また、前記砥粒は、従来例
で示した素材、更には、アルミナ、ジルコニア、ステン
レス鋼などの研磨剤から選択されるとよく、また、前記
被加工物は、アルミ、錫、亜鉛、銅などを基材とする合
金、あるいは、ステンレス鋼などで作られ、あるいは、
その表面にこれらの何れかを積層したものであるとよ
い。
が円筒状である場合に、サンドブラストされる領域に対
して、その被加工物の表面の一部が均等に対向するよう
に、被加工物を回転しながらサンドブラストすること
(図1を参照)、各粒度の異なる砥粒によるサンドブラ
ストについて、そのサンドブラスト加工領域を、粒度順
に配列し、前記被加工物の表面を各加工領域に順次移動
して、サンドブラストすること(図1を参照)も、本発
明の好ましい実施の形態である。この場合、前記被加工
物は、静電潜像を現像する現像装置に使用される現像剤
担持体、あるいは、感光体ドラムであることが実際の被
加工対象として考えられる。また、前記砥粒は、従来例
で示した素材、更には、アルミナ、ジルコニア、ステン
レス鋼などの研磨剤から選択されるとよく、また、前記
被加工物は、アルミ、錫、亜鉛、銅などを基材とする合
金、あるいは、ステンレス鋼などで作られ、あるいは、
その表面にこれらの何れかを積層したものであるとよ
い。
【0107】このように、まず、表面の傷の深さを除け
るだけの、研磨材としての、十分な粗さの砥粒を用いて
サンドブラストし、その後に、砥粒の粗いものから徐々
に細かいものに変えて、多段にサンドブラストし、最終
的に所要の表面粗さの被加工物表面を得ることができ
る。
るだけの、研磨材としての、十分な粗さの砥粒を用いて
サンドブラストし、その後に、砥粒の粗いものから徐々
に細かいものに変えて、多段にサンドブラストし、最終
的に所要の表面粗さの被加工物表面を得ることができ
る。
【0108】また、本発明では、上述の処理方法に、表
面の傷の深さが浅い場合には、上述のサンドブラストの
際、砥粒の吐出エア圧力を、高圧から徐々に低圧へと下
げることで、徐々に表面にある深い傷の周りを削る方法
も採用できる。
面の傷の深さが浅い場合には、上述のサンドブラストの
際、砥粒の吐出エア圧力を、高圧から徐々に低圧へと下
げることで、徐々に表面にある深い傷の周りを削る方法
も採用できる。
【0109】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したようになり、最
終的に所要の表面粗さを確保するために、用意された被
加工物の表面に、サンドブラストをする際に、サンドブ
ラストの砥粒の大きさを、その被加工物の表面にある
か、または、予め、あると予想される粗度の表面欠陥に
ついてサンドブラストが可能な値で選択し、そのサンド
ブラストの砥粒の大きさを、順次小さく選択しながら、
多段にサンドブラストし、最終的に、前記所要の表面粗
さまで、被加工物の表面をサンドブラストすることを特
徴とする。
終的に所要の表面粗さを確保するために、用意された被
加工物の表面に、サンドブラストをする際に、サンドブ
ラストの砥粒の大きさを、その被加工物の表面にある
か、または、予め、あると予想される粗度の表面欠陥に
ついてサンドブラストが可能な値で選択し、そのサンド
ブラストの砥粒の大きさを、順次小さく選択しながら、
多段にサンドブラストし、最終的に、前記所要の表面粗
さまで、被加工物の表面をサンドブラストすることを特
徴とする。
【0110】従って、サンドブラスト処理により、平均
粗さがRz=2〜30μm程度の粗面に処理する際に、
表面に傷や欠陥のない状態を形成するための被加工物表
面の処理方法を提供することを目的としている。そし
て、これにより、例えば、画像処理装置に用いること
で、画像欠陥のない、高画質、高性能の円筒状基体が得
られ、これを使用する高精度の電子写真用現像剤担持体
または電子写真用感光体を得ることができる。
粗さがRz=2〜30μm程度の粗面に処理する際に、
表面に傷や欠陥のない状態を形成するための被加工物表
面の処理方法を提供することを目的としている。そし
て、これにより、例えば、画像処理装置に用いること
で、画像欠陥のない、高画質、高性能の円筒状基体が得
られ、これを使用する高精度の電子写真用現像剤担持体
または電子写真用感光体を得ることができる。
【図1】本発明に用いるブラスト装置の平面図である。
【図2】同じく、側面図である。
【図3】本発明に用いる円筒形被加工物の表面状態の最
初(第1段階のサンドブラスト)の変化を示す模式拡大
図である。
初(第1段階のサンドブラスト)の変化を示す模式拡大
図である。
【図4】同じく、第2段階のサンドブラスでの変化を示
す模式拡大図である。
す模式拡大図である。
【図5】同じく、第3段階のサンドブラスでの変化を示
す模式拡大図である。
す模式拡大図である。
【図6】同じく、第4段階のサンドブラスでの変化を示
す模式拡大図である。
す模式拡大図である。
【図7】本発明に用いる現像スリーブの塗工装置の概略
図である。
図である。
【図8】本発明に用いる現像スリーブのマグネットロー
ラ組み立て概略図である。
ラ組み立て概略図である。
【図9】本発明によるプリンターのプロセスの工程を示
した図である。
した図である。
1 No.1ブラストノズル 2 No.2ブラストノズル 3 No.3ブラストノズル 4 No.4ブラストノズル 5 被加工物(円筒部材:スリーブ素管) 6 回転式受け台 7 ブラスト砥粒 8 吐出エア供給管 9 砥粒供給管 10 ブラスト済み被加工物(スリーブ素管) 11 カーボンコート用エアスプレーガン装置 12 吐出塗料 13 回転式受け台 14 カーボンコート済みスリーブ 15 マグネットローラ 16 フランジ 101 感光ドラム 101a ドラム軸 102 帯電ローラー 103 露光部 104 現像器 105 転写帯電器 106 クリーナーブレード 107 反射板 108 定着ローラー 109 現像スリーブ 110 現像剤
Claims (9)
- 【請求項1】 最終的に所要の表面粗さを確保するため
に、用意された被加工物の表面に、サンドブラストをす
る際に、サンドブラストの砥粒の大きさを、その被加工
物の表面にあるか、または、予め、あると予想される粗
度の表面欠陥についてサンドブラストが可能な値で選択
し、そのサンドブラストの砥粒の大きさを、順次小さく
選択しながら、多段にサンドブラストし、最終的に、前
記所要の表面粗さまで、被加工物の表面をサンドブラス
トすることを特徴とする被加工物表面の処理方法。 - 【請求項2】 最初のサンドブラストで、表面欠陥を除
いた後に、次段以下のサンドブラストを行なうことを特
徴とする請求項1に記載の被加工物表面の処理方法。 - 【請求項3】 少なくとも、幾つかの段階でのサンドブ
ラストの際に、砥粒を吐出するエア圧力を、9.8×1
05 Pa以上の値の範囲で、漸次、減少変化させること
を特徴とする請求項1あるいは2に記載の被加工物表面
の処理方法。 - 【請求項4】 前記砥粒の吐出エア圧力を9.8×10
5 Pa以上に設定すると共に、被加工表面までの飛翔距
離を50〜300mm、好ましくは、100〜200m
mに設定し、最終的な被加工物表面の粗度のバラ付きを
設定粗度の±20%以内に納めるように、サンドブラス
トすることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の
被加工物表面の処理方法。 - 【請求項5】 被加工物が円筒状である場合に、サンド
ブラストされる領域に対して、その被加工物の表面の一
部が均等に対向するように、被加工物を回転しながらサ
ンドブラストすることを特徴とする請求項1〜4の何れ
かに記載の被加工物表面の処理方法。 - 【請求項6】 各粒度の異なる砥粒によるサンドブラス
トについて、そのサンドブラスト加工領域を、粒度順に
配列し、前記被加工物の表面を各加工領域に順次移動し
て、サンドブラストすることを特徴とする請求項1〜4
の何れかに記載の被加工物表面の処理方法。 - 【請求項7】 前記被加工物は、静電潜像を現像する現
像装置に使用される現像剤担持体、あるいは、感光体ド
ラムであることを特徴とする請求項1〜6に記載の被加
工物表面の処理方法。 - 【請求項8】 前記砥粒は、アルミナ、ジルコニア、ス
テンレス鋼などの研磨剤から選択されることを特徴とす
る請求項1〜6の何れかに記載の被加工物表面の処理方
法。 - 【請求項9】 前記被加工物は、アルミ、錫、亜鉛、銅
などを基材とする合金、あるいは、ステンレス鋼などで
作られ、あるいは、その表面にこれらの何れかを積層し
たものであることを特徴とする請求項1〜8の何れかに
記載の被加工物表面の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10318016A JP2000141225A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 被加工物表面の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10318016A JP2000141225A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 被加工物表面の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000141225A true JP2000141225A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18094559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10318016A Pending JP2000141225A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 被加工物表面の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000141225A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007083315A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-04-05 | Ricoh Co Ltd | 線条材及び表面処理装置 |
JP2007245275A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 金属部材の製造方法及び構造部材 |
US8175501B2 (en) | 2005-09-13 | 2012-05-08 | Ricoh Company, Ltd. | Development roller including a development sleeve, surface treatment device that treats an outer surface of the development sleeve and wire member that roughens the outer surface of the development sleeve |
JP2012140249A (ja) * | 2010-12-18 | 2012-07-26 | Kinomoto Shinsen Kk | 紙送りローラー及びその製造方法 |
JP2015020241A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | マコー株式会社 | ウエットブラスト処理方法で用いる砥粒及びウエットブラスト処理方法 |
CN104325415A (zh) * | 2014-09-30 | 2015-02-04 | 马鞍山市申马机械制造有限公司 | 一种中高碳钢用钢丸组合物及其制备方法 |
CN114939833A (zh) * | 2022-05-27 | 2022-08-26 | 上海洛辰数码科技有限公司 | 一种基于吸入式多喷砂口喷砂的硒鼓磁辊表面处理方法 |
CN115893952A (zh) * | 2022-12-21 | 2023-04-04 | 中交第二航务工程局有限公司 | 利用聚甲醛纤维制备超高性能混凝土材料的方法 |
-
1998
- 1998-11-09 JP JP10318016A patent/JP2000141225A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8175501B2 (en) | 2005-09-13 | 2012-05-08 | Ricoh Company, Ltd. | Development roller including a development sleeve, surface treatment device that treats an outer surface of the development sleeve and wire member that roughens the outer surface of the development sleeve |
JP2007083315A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-04-05 | Ricoh Co Ltd | 線条材及び表面処理装置 |
JP4746947B2 (ja) * | 2005-09-16 | 2011-08-10 | 株式会社リコー | 表面処理装置 |
JP2007245275A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 金属部材の製造方法及び構造部材 |
JP2012140249A (ja) * | 2010-12-18 | 2012-07-26 | Kinomoto Shinsen Kk | 紙送りローラー及びその製造方法 |
JP2015020241A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | マコー株式会社 | ウエットブラスト処理方法で用いる砥粒及びウエットブラスト処理方法 |
CN104325415A (zh) * | 2014-09-30 | 2015-02-04 | 马鞍山市申马机械制造有限公司 | 一种中高碳钢用钢丸组合物及其制备方法 |
CN114939833A (zh) * | 2022-05-27 | 2022-08-26 | 上海洛辰数码科技有限公司 | 一种基于吸入式多喷砂口喷砂的硒鼓磁辊表面处理方法 |
CN115893952A (zh) * | 2022-12-21 | 2023-04-04 | 中交第二航务工程局有限公司 | 利用聚甲醛纤维制备超高性能混凝土材料的方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH06328303A (ja) | 円筒部材およびその製法 | |
JP2770870B2 (ja) | アルミニウム管の製造方法、その製造方法により製造された電子写真感光体およびその電子写真感光体を有する電子写真装置 | |
JP2000141225A (ja) | 被加工物表面の処理方法 | |
JPH08328376A (ja) | 画像形成装置用円筒部材およびその製造方法 | |
US5682581A (en) | Photosensitive body drum, method for driving thereof and photosensitive body drum unit | |
JP3406939B2 (ja) | 円筒部材の製法 | |
JP2002174921A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JPH09185291A (ja) | 電子写真感光体の支持方法および駆動方法並びに画像 形成装置 | |
JP2000288879A (ja) | 円筒状ワークおよびその製法 | |
JPH09239649A (ja) | 電子写真用円筒部材の研削装置 | |
JPH0535164A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH08314159A (ja) | 電子写真用有機感光体およびその製造方法 | |
JP2005224874A (ja) | 円筒部材の作製方法、その円筒部材、電子写真用各種部品、センタレス研削加工装置、及び電子写真画像形成装置 | |
JP2006201686A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2008216308A (ja) | 電子写真感光体用円筒状基体の製造方法 | |
JP2666395B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH0635216A (ja) | 電子写真感光体用アルミニウム管状基板の製造方法 | |
JP2003295479A (ja) | 電子写真装置用円筒体の製造装置、製造方法、および電子写真用円筒体 | |
JPH0874839A (ja) | 軸付き現像スリーブおよびその製造方法 | |
JP2003202691A (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体の製造方法、及び該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2003316040A (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体の製造方法、ならびに該電子写真感光体を含むプロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP3419197B2 (ja) | 像担持体及び画像形成装置 | |
JPH09239648A (ja) | 電子写真用円筒部材の研削装置 | |
JPH09171297A (ja) | 現像ロールおよびその製法 | |
JP3566607B2 (ja) | 電子写真用円筒部材の研削装置及び研削方法及び電子写真用円筒部材 |