JPH08314159A - 電子写真用有機感光体およびその製造方法 - Google Patents

電子写真用有機感光体およびその製造方法

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JPH08314159A
JPH08314159A JP12207595A JP12207595A JPH08314159A JP H08314159 A JPH08314159 A JP H08314159A JP 12207595 A JP12207595 A JP 12207595A JP 12207595 A JP12207595 A JP 12207595A JP H08314159 A JPH08314159 A JP H08314159A
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JP
Japan
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photosensitive layer
organic
org
grindstone
photoconductor
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Application number
JP12207595A
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Inventor
Akira Otani
明 大谷
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感光層周縁部の形状を適正化することにより、
ブレードによるトナー除去を適正に行わせ、画像品質の
低下を来さない有機感光体およびその製造方法を提供す
る。 【構成】円筒状の支持基体1の表面に有機感光層2を付
着してなる電子写真用有機感光体において、支持基体端
部の有機感光層は前記端部に向かって厚さが減少し、そ
の表面を傾斜面2kとする。傾斜面の支持体表面に対す
る傾斜角θは15〜60度であると良い。1eは支持基
体1の感光層2が除去された後の表面露出部である。そ
の製造方法は、有機感光層の周縁部に砥石をあてがい、
砥石と前記支持体とは有機感光層の周縁線と前記支持体
表面とに平行方向に相対運動することにより有機感光層
の周縁部を研削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】コピーマシンやプリンタなどの電
子写真装置に用いられる電子写真用有機感光体およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は浸漬引き上げ法による引き上げ後
の電子写真用有機感光体の直径面による断面図である。
以下断面図は感光体の直径面による断面図とする。アル
ミニウムの円筒などからなる導電性支持基体1の表面に
は有機感光層2が直接画像に関する部分については一様
な厚さに塗布されている。有機感光層2の端部は、浸漬
引き上げ法に固有の液溜まり部21が生じて所定の厚さ
より厚くなっている。
【0003】電子写真プロセスにおいては、感光体は繰
り返し使用するために、クリーニングプロセスにおい
て、転写プロセス後も感光層上に残留しているトナー
は、有機弾性体の板よりなるブレードによって掻き取ら
れる。掻き取りが良好に行われるためには、ブレードは
感光層表面に密着している必要がある。しかし、感光体
端部では、ブレードも端であるので密着力が弱く、液溜
まり部21の僅か数〜10μm の突出であってもその内
側にはトナーが堆積し、その付近の画像品質が低下する
ことがある。これを避けるため、感光体端部の感光層を
除去することが行われている。
【0004】また、電子写真装置によっては、電子写真
プロセスに必要な帯電器、露光時の結像あるいは現像器
などが、それぞれ感光体表面に常に等距離にあるよう
に、感光体両端部での外周受け機構とし、感光体を回転
させることもある。位置精度を常に保つため、感光体両
端部の外周受け部の表面として、硬度が高く、寸法精度
の高い支持基体の表面が利用される。そのため、感光体
の端部の感光層は除去され、表面露出部が形成されなけ
ればならない。
【0005】このような液溜まり部21の除去法には、
レーザ照射による感光層の瞬時加熱溶融除去あるいは感
光層を溶解できる溶剤をしみ込ませた布を当て拭き取り
方法等がある。いずれも液溜まり部21は除去されるも
のの、感光層周縁部には急激な厚さの減少が生じてお
り、その角にブレードは強く当たり、そのためブレード
は歪み、感光層周縁部内側ではブレードの押圧は小さく
なる。従って、前記と同様にトナーが堆積し、画像品質
の低下および感光層の損傷に至る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感光
体周縁部の感光層の形状を適正化することにより、ブレ
ードによるトナー除去が適正に行われ、感光層が損傷を
受けず、また、ブレードを損傷したりせずに、画像品質
の低下の起こらない、長寿命の有機感光体およびその製
造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、円筒状支持基体表面に有機感光層を付着してなる電
子写真用有機感光体において、支持基体端部の有機感光
層は前記端部に向かって厚さが減少し、有機感光層端部
の表面は傾斜面であるものとする。前記傾斜面の支持基
体表面に対する傾斜角は15〜60度であると良い。
【0008】前記電子写真用有機感光体を製造方法する
際には、円筒状支持基体の周面上に有機感光層を形成し
た後、この有機感光層の周縁部に砥石を基体中心部に所
定の角度をなしてあてがい、砥石と前記支持基体とを有
機感光層の周縁線と前記支持基体周表面とに平行方向に
相対運動させることにより有機感光層の周縁部を研削す
ることとする。
【0009】
【作用】本発明によれば、有機感光層の周縁部の表面は
有機感光層の外側に向かってなだらかに厚さが減少して
いる傾斜面としたため、有機感光層の周縁部の傾斜角の
支持基体表面に対する角度は従来の有機感光層の周縁部
よりは小さく、また有機感光層端部表面の角度変化も小
さい。従って、クリーニングプロセスにおいて、残留ト
ナーを掻き取るとき、ブレードは感光層に大きな圧力を
加えることはなく、感光層に密着することができ、感光
層に疵を生じさせることはないし、ブレードも損傷を受
けない。このようにして、画像品質は多数回の電子写真
プロセスの経過に対し低下しないことが期待できる。
【0010】
【実施例】表面を研磨した外径30mm、長さ250mmの
アルミニウム管に、電荷発生層おび電荷移動層からなる
感光層を塗布して感光体を作製した。塗布法は浸漬引き
上げ法とし、電荷発生材の分散液および電荷移動材の分
散液を用い、アルミニウム管を管の中心軸を鉛直方向と
し浸漬引き上げを繰り返した。全感光層厚さは30μm
とした、このときの液溜まり部の付加厚さは5〜10μ
m であった。
【0011】図1は本発明に係る感光体の感光層周縁部
の部分拡大断面図である。円筒状の支持基体1の表面に
は感光層2塗布されており、感光層2の周縁部は外側に
向かってなだらかに厚さが減少している傾斜面2kであ
る。感光層2の最周縁から支持基体1の端部までは、支
持基体1の表面が露出している表面露出部1eであり。
その幅は10mmとした。傾斜面2kの支持基体1の中心
軸方向の表面に対する角度θを変数として以下の実施例
とした。
【0012】図2は本発明に係る感光体製造方法の実施
例の模式断面図である。円筒状の支持基体1は円筒の中
心軸12を軸として回転できるように図示しない旋盤に
チャックされる。砥石は日本特殊研砥 (株) 製、GC#
1000を用いた。平面を研削面とする第1の砥石31
は研削面が支持基体1の直径面に垂直にまた支持基体1
の表面と所定傾斜角θをなすようにバイト台に固定され
る。同様の第2の砥石32は研削面が支持基体1の直径
面に垂直にまた支持基体1の表面に平行にバイト台に固
定される。支持基体1を回転(50rpm)させ、両砥石は
中心軸12に向かう送り方向(矢印で示す)41、42
にそれぞれ送られ、感光層の周縁部は研削される。第1
の砥石31の研削面の端の稜が支持基体1の表面に接
し、第2の砥石32の研削面が支持基体1の表面に接す
るまで研削される。こうして、第1の砥石31が研削す
る部分22および第1の砥石31が研削する部分23が
除去され、図1に示される所定の形状の周縁部の感光体
が形成される。研削時に、有機感光層を溶解する、例え
ば、ジクロロメタンあるいはトリクレンを少量研削部に
供給すると、感光層2が欠けるこがなく、研削部および
その周辺を滑らかに仕上げることができる。
【0013】感光層を塗布したおなじ構造の感光体を作
製し、傾斜角θを種々変えた感光体を各2本試作し、プ
リンタに装着して耐刷性を調べた。耐刷性は感光層周縁
部、画像品質に対応する位置の画像品質あるいはブレー
ドに異常が発見されるまでのA4紙の枚数である。表1
に傾斜角θと耐刷性との関係を示す。
【0014】
【表1】 ○:異常なし 1:1本に感光層剥離発生 2:2本とも感光層剥離発生 表1より、傾斜角θは60度以下で5万枚以上の耐刷性
が有ることが判る。
【0015】図3は本発明に係る感光体製造方法の他の
実施例の模式断面図である。第3の砥石33はその稜を
支持基体1の表面に接触する位置とし移動方向43(矢
印で示す)に移動させながら、感光層周縁24を研削し
除去する。この製造方法は砥石33は1個であり簡便で
ある。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、有機感光層の周縁部の
表面は有機感光層の外側に向かってなだらかに厚さが減
少している傾斜面としたため、有機感光層の周縁部の表
面の支持基体表面に対する角度は従来の有機感光層の周
縁部よりは小さく、また有機感光層表面の角度変化も小
さい。従って、クリーニングプロセスにおいて、残留ト
ナーを掻き取るとき、ブレードは感光層に大きな圧力を
加えることはなく、感光層に密着することができ、トナ
ーを余すことなく除去でき、感光層に疵を生じさせるこ
とはないし、ブレードも損傷を受けない。このようにし
て、画像品質は多数回の電子写真プロセスの経過に対し
低下せずに、感光体の寿命は長い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る本発明に係る感光体の感光層周縁
部の部分拡大断面図
【図2】本発明に係る感光体製造方法の模式断面図
【図3】本発明に係る感光体製造方法の他の実施例の模
式断面図
【図4】浸漬引き上げ法による引き上げ後の電子写真用
有機感光体の直径面による断面図
【符号の説明】
1 円筒状支持基体 1e 円筒状支持基体の表面露出部 12 円筒状支持基体の回転対称軸 2 感光層 2k 傾斜面 21 液溜まり部 22 第1の砥石により除去される部分 23 第2の砥石により除去される部分 31 第1の砥石 32 第2の砥石 33 第3の砥石 33s 第3の砥石の研削開始位置 33e 第3の砥石の研削終了位置 θ 傾斜角 41 第1の砥石の移動方向 42 第2の砥石の移動方向 43 第3の砥石の移動方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状支持基体表面に有機感光層を付着し
    てなる電子写真用有機感光体において、支持基体端部の
    有機感光層は前記端部に向かって厚さが減少し、有機感
    光層端部の表面は傾斜面であることを特徴とする電子写
    真用有機感光体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電子写真用有機感光体に
    おいて、前記傾斜面の支持基体表面に対する傾斜角は1
    5〜60度であることを特徴とする電子写真用有機感光
    体。
  3. 【請求項3】円筒状支持基体の周面上に有機感光層を形
    成した後、この有機感光層の周縁部に砥石を基体中心部
    に所定の角度をなしてあてがい、砥石と前記支持基体と
    を有機感光層の周縁線と前記支持基体周表面とに平行方
    向に相対運動させることにより有機感光層の周縁部を研
    削することを特徴とする電子写真用有機感光体の製造方
    法。
JP12207595A 1995-05-22 1995-05-22 電子写真用有機感光体およびその製造方法 Pending JPH08314159A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7232635B2 (en) * 2002-02-04 2007-06-19 Konica Corporation Image forming method, image forming apparatus, and processing cartridge
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JP2015107888A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 信越化学工業株式会社 炭素繊維強化炭素複合材

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