JP2000140053A - マッサージ器及び椅子型マッサージ装置 - Google Patents

マッサージ器及び椅子型マッサージ装置

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JP2000140053A
JP2000140053A JP11203705A JP20370599A JP2000140053A JP 2000140053 A JP2000140053 A JP 2000140053A JP 11203705 A JP11203705 A JP 11203705A JP 20370599 A JP20370599 A JP 20370599A JP 2000140053 A JP2000140053 A JP 2000140053A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脚支持部に左右2つの溝を有するマッサージ
器において、溝に嵌め込まれる脚の部位による太さの相
違又は太さの個人差にかかわらず、適切なマッサージを
行えることができるようにする。 【解決手段】 支持部上に脚が嵌め込まれる左右2つの
溝を形成し、該溝に、空気の給排気で膨張収縮して前記
溝に嵌め込まれた脚の左右両側を押圧するエアセルを備
えたマッサージ器において、前記エアセルは、溝の長手
方向に2カ所設けられ、それぞれふくら脛用と足首用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脚をマッサージす
るのに適したマッサージ器及び椅子型マッサージ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】脚をマッサージするためのマッサージ器
としては、特公昭61−10685号等に開示された、
いわゆるブーツタイプのものがある(従来技術1)。こ
のようなブーツタイプのマッサージ器は、圧縮空気が供
給される圧迫袋を脚にして装着して使用するものであ
る。このようなブーツタイプは、使用に際して脚にマッ
サージ器を装着し、マッサージが終了すれば取り外すこ
とが必要で、使用の度に着脱をしなければならず煩雑で
あった。また、ブーツタイプは全体が変形自在で、脚の
大きさに合わせて装着することができるが、装着による
圧迫感があった。
【0003】つまり、マッサージ器においては、押圧だ
けでなく、押圧による圧迫感と、非押圧状態での解放感
とのメリハリの大きさも、マッサージ効果を高める上で
重要であるが、装着により常に圧迫感があると、高いマ
ッサージ効果を期待出来ない。本出願人は、そのような
煩雑さ、圧迫感のないマッサージ装置の一例として、特
開平6−197934号公報に記載のものを開示してい
る(従来技術2)。このマッサージ装置は、脚等を挿入
可能な空間の左右両側に空気の給排気で膨張収縮するエ
アセルを配置したものである。
【0004】これと同様なマッサージ機は、特開平9−
70419号公報に開示されているもの等、多数存在し
ている(従来技術3)。このマッサージ機は、椅子型マ
ッサージ機のフットレスト(脚載置台)として構成され
たもので、その基本構成は、脚支持部上に左右2つの溝
を形成し、各溝に空気の給排気で膨張収縮して前記溝に
嵌め込んだ脚の左右両側を押圧するエアセルを備えたも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来技術3で
は、脚の左右を押圧するエアセルは、各溝に対して左右
一組しか設けられていない。すなわち、溝の長手方向に
1カ所しか設けられていない。このようなエアセルは、
従来技術3の公報の記載によるとふくらはぎ用であり、
溝に脚を入れてマッサージをするマッサージ器において
ふくら脛とともに足首までマッサージをするという思想
は従来なかった。ここで、マッサージ器の溝を図23の
模式図に示すように、ふくら脛から足首にわたる長さに
し、エアセルABもそれに応じた長さにしてふくら脛か
ら足首に渡ってマッサージ可能にしたとする。
【0006】しかし、脚の太さは、例えばふくら脛の部
分と足首の部分では全く異なり、また脚の太さには個人
差があるため、各壁W1,W2,W3に1つのエアセル
ABだけが設けられている場合、効果的なマッサージは
行えない。すなわち、図23に示すように、溝Gに嵌め
込まれる脚L1のふくら脛は太いのに対し、同じ脚L1
の足首はふくら脛に比べて細い。したがって、エアセル
ABから脚L1のふくら脛までの距離X1と、エアセル
ABから脚L1の足首までの距離X2とを比較すると、
距離X1より距離X2の方が大きい。
【0007】このように距離の差があるマッサージ対象
に対して1つのエアセルAGの膨張により押圧すると、
エアセルAGにより近いふくら脛は強く押圧される一
方、エアセルAGから遠く離れた足首は弱くしか押圧さ
れない。さらに、エアセルから遠く離れた足首が適切な
強さで揉まれるまでエアセルABを膨張させるとふくら
脛への押圧が強くなりすぎる。また、エアセルABが変
形して膨張するので、押圧力も一定しない。したがっ
て、模式図23に示すものでは、ふくら脛と足首のいず
れかのマッサージ感が犠牲になり、ふくら脛と足首の両
方に適切なマッサージを行うことができない。
【0008】このような問題の解決手段としては、図2
(なお、この図2は本発明の実施形態であるのでエアセ
ルは1つではない)に示すように、溝の足首側の幅を狭
くするということも考えられる。しかしながら、このよ
うな方策は脚の太さに個人差があるという問題点に対し
て十分でない。すなわち、溝を狭くするための壁W1,
W2,W3の傾斜角度を、例えば図22に示す太い脚
(例えば男性の脚)L1の太さに合わせて設定したとす
る。そのように太い脚L1に合わせて設定された傾斜角
度は、細い脚(例えば女性の脚)L2に対してはフィッ
トしない。また、細い脚L2に合わせて壁W1,W2,
W3の傾斜角度を設定すれば太い脚L1にはフィットし
ない。
【0009】本発明は、脚に直接装着するブーツタイプ
ではなく、単に溝に脚を嵌め込むタイプのマッサージ器
において新たに生じた問題点、つまり脚の太さの部位に
よる大きさの相違又は太さの個人差に対する問題点に着
目してなされたものである。すなわち、本発明の課題
は、脚へ圧迫感を与えることを防止しつつ、溝に嵌め込
まれる脚の部位による太さの相違又は太さの個人差にか
かわらず適切なマッサージを行えるマッサージ器を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の技術的手段を採用した。すなわち、本
発明は、脚支持部上に脚が嵌め込まれる左右2つの溝を
形成し、該溝に、空気の給排気で膨張収縮して前記溝に
嵌め込まれた脚の左右両側を押圧するエアセルを備えた
マッサージ器において、前記エアセルは、溝の長手方向
に複数カ所設けられていることを特徴とする。この構成
によれば、溝に脚を入れるので、脚への圧迫感がなく、
しかも脚の左右両側を押圧するエアセルが溝の長手方向
に複数カ所設けられているので、複数カ所のエアセルが
それぞれ脚の長手方向の各部位を押圧することになる。
【0011】したがって、例えばふくら脛と足首とを別
々のエアセルで押圧することができるので、ふくら脛と
足首の太さが大きく異なっても、各カ所のエアセルは押
圧する部位の大きさに応じて膨張し、1カ所のエアセル
で押圧する場合のように、エアセルが変形して膨張する
ことが防止される。したがって、脚へ圧迫感を与えるこ
とを防止しつつ、脚の各部位への押圧力が安定し、良好
なマッサージとなる。また、各所のエアセルは、個別に
駆動可能であることが好ましい。この場合、各部位を適
切にマッサージを行うことができる。
【0012】また、前記各所のエアセルは、動作タイミ
ングをずらして駆動されることが好ましい。各所のエア
セルの動作タイミングをずらして駆動することにより、
1カ所にしかエアセルが設けられていないものに比べて
より効果的にマッサージを施すことができる。また、前
記各所のエアセルは、異なる強さでマッサージをするの
が好ましい。この場合、例えばふくら脛を強く押圧した
り、足首を強く押圧したりして、使用者の好みに応じた
マッサージが行える。
【0013】また、前記エアセルは、溝の長手方向に2
カ所設けられているのが好ましく、さらには、複数カ所
のエアセルのうち、一のエアセルがふくら脛を押圧する
ふくら脛用エアセルであり、他の一のエアセルが足首を
押圧する足首用エアセルであるのが好ましい。この場
合、溝に入れられた脚のふくら脛と足首の両方を揉むこ
とができる。しかもその押圧は別々のエアセルで行われ
るのでふくら脛と足首の両方を同じエアセルでマッサー
ジするのに比べて適切なマッサージとなる。
【0014】すなわち、通常、ふくら脛と足首とでは、
太さがかなり異なり、またふくら脛の方が肉付きが多
く、その硬さも異なるので、単に複数カ所にエアセルを
設けるのではなく、ふくら脛用のエアセルと足首用のエ
アセルを設けておくことで、脚の太さに応じた良好なマ
ッサージを行うことができる。さらに、前記ふくら脛用
のエアセルと前記足首用エアセルとは個別に駆動可能で
あって、動作タイミングをずらして駆動されるものであ
れば、ふくら脛と足首とに効果的にマッサージを施すこ
とができる。
【0015】また、本発明の椅子型マッサージ装置とし
ては、マッサージ施療具を備えた背もたれ部が座部の後
部に設けられた椅子型マッサージ装置において、前記マ
ッサージ器が、前記溝を前後方向に向けて座部の前部に
設けられているものとするのが好ましい。さらに、前記
座部に載せた状態で装着されて使用者が着座する座面部
の前部に連結部を介して前記マッサージ器が設けられて
いるのが好適である。また、本発明は、脚支持部上に脚
が嵌め込まれる左右2つの溝を形成し、該溝に、空気の
給排気で膨張収縮して前記溝に嵌め込まれた脚の左右両
側を押圧するエアセルを備えたマッサージ器において、
前記エアセルは、溝の長手方向に2カ所設けられ、長手
方向一方の第1のエアセルはふくら脛を押圧するふくら
脛用であって、長手方向他方の第2のエアセルは足首を
押圧する足首用であって、第2エアセルを膨張させて足
首を押圧した後に、第2エアセルの膨張状態を維持した
まま第1エアセルを膨張させてふくら脛を押圧し、第2
エアセル・第1エアセルの順で収縮するように第1エア
セル及び第2エアセルの膨張・収縮制御を行う制御部を
備えていることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の椅子型マッサージ装置
は、マッサージ施療具を備えた背もたれ部が座部の後部
に設けられた椅子型マッサージ装置において、前記マッ
サージ器が、前記溝を前後方向に向けて座部の前部に設
けられていることを特徴とする。また、前記溝の左右幅
は先細りとなっているのが好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図7は、本願発明に係る椅
子型マッサージ装置100の第1の実施の形態を示して
いる。このマッサージ装置100は、座部4の後部にリ
クライニング自在な背もたれ部3を備え、座部4の前部
に座部4に対して角度調整自在なフットレスト5を備え
て全体が椅子型に構成されている。
【0018】前記背もたれ部3内部には、上下動自在な
マッサージ施療具(マッサージ部)7を備えている。こ
のマッサージ施療具7は、図示はしないが、モータと、
モータの回転運動を施療子7aによるマッサージ動作
(モミ、叩き等)に変換するマッサージ機構を備えてい
る。なお、このマッサージ施療具7の詳細は、特開平1
0−201807号公報に開示されている。座部4に
は、左右一対の袋状のエアセル101が設けられてい
る。これらのエアセル101は、ポンプなどの空気供給
源から供給される圧縮空気の給排気により膨張収縮する
ものである。各エアセルは、座部4の前後方向に長い形
状であり、使用者の太ももからお尻にわたって押圧をす
ることができる。
【0019】また、前後方向に長いエアセル101が左
右に対をなして設けられているので、これらのエアセル
101の膨張により血液に流れを阻害することなく、太
ももからお尻をマッサージすることができる。図2にも
示すように、前記フットレスト5は、本発明に係るマッ
サージ器110でもあり、脚を入れるための左右一対の
溝65が形成されている。具体的には、溝65の底面と
なる脚支持部11の左右両側部に一対の側壁部63が形
成され、左右壁部63間の略中央に中央壁部64が形成
され、この中央壁部64と側壁部63との間に前後方向
に延びる2つの溝65が形成されている。これらの溝6
5は、座部5寄り(後方:ふくら脛側)ほど幅広で、前
部の幅が狭い先細り形状になっている。
【0020】左右側壁部63,63の内側面63a,6
3a及び中央壁部64の外側面64a,64aには、そ
れぞれ袋状のエアセル66,67が設けられている。こ
れらのエアセル66,67には、膨張して脚の両側を押
圧するためのものであり、溝65に嵌め入れられた脚の
ふくら脛を押圧するためのふくら脛用エアセル(第1エ
アセル)66と、足首を押圧するための足首用エアセル
67とがある。ふくら脛用のエアセル66は、各溝65
に対して2個設けられており、側壁部63,63及び中
央壁部64の座部4側寄りに対向して配置されており、
左右の2個のエアセル66がふくら脛を左右両側から押
圧する。
【0021】足首用のエアセル67も、同様に、各溝6
5に対して2個設けられ、側壁部63,63及び中央壁
部64の先端側に対向して配置されており、左右の2個
のエアセル67が足首を左右両側から押圧する。図3に
示すように、各溝65に配されたエアセル66,67の
うち、ふくら脛用エアセル66と、足首用エアセル67
とは、それぞれ別のエアホース39,40からの空気の
給排を受けて個別に駆動されるようになっており、左右
両脚のふくら脛と足首とでマッサージの強さを変えたり
動作タイミングをずらすようなことが可能となり、これ
によって動作バリエーションの幅を広げることができる
のである。
【0022】なお、本実施例では、各エアセル66,6
7の大きさは同じであるが、ふくら脛用エアセル66と
足首用エアセル67の大きさを異ならせてもよい。例え
ば、ふくら脛用エアセル66を足首用エアセル67より
大きくしたり、足首用エアセルをふくら脛用エアセル6
6より大きくしてもよい。このようにすることで、部位
によって押圧力を異ならせたり、膨縮スピードを異なら
せたりすることができる。なお、エアセルの大きさを異
ならせるには、エアセル66,67の容量(膨張したと
きの体積)を変えたり、押圧面の表面積を変えることで
実現できる。
【0023】各エアセル66,67,101への圧縮空
気供給は、従来より周知の通り、ポンプ105やバルブ
106を備えたエア供給装置25によって行われ、バル
ブ106の制御はマイクロコンピュータ等で構成された
制御部108によって行われる。各エアセル66,6
7,101の駆動は、同時に行ってもよいし、各エアセ
ル6,67,101を順番に駆動してもよい。また、制
御部108は、ふくら脛用エアセル66と足首用エアセ
ル67を、以下のように制御することもできる。
【0024】まず、図2のように各エアセル66,67
が収縮した状態から、図5のように足首用エアセル67
を膨張させる。これにより足先から膝の方向に血液が押
し流される。次に足首用エアセル67の膨張状態が維持
された状態でふくら脛用エアセル66の膨張が開始す
る。図6に示すように、ふくら脛用エアセルの膨張によ
り、血液がさらに膝方向に押し流される。そして、図7
に示すように、足首用エアセル67が先に収縮を開始
し、続いてふくら脛用エアセル66が収縮して足先の血
液の膝側への流通を促す。このような動作をすること、
又はこのようにふくら脛用エアセル66と足首用エアセ
ル67を交互に膨張収縮させることで、足首からふくら
脛への血流が促進され、脚のむくみを解消することがで
きる。
【0025】以上のような制御は、マッサージ装置11
0に備えた操作装置(図示省略)からの入力(動作選択
・マッサージコース選択)によって行われる。次に、本
願発明と関連する発明(以下、関連発明ともいう)につ
いて説明し、本願発明との共通性について言及する。こ
こで、説明する関連発明は、主に椅子に着脱自在に装着
して使用者の脚部や尻等をマッサージできるようにした
マッサージ機に関するものである。まず、この発明の従
来技術、発明が解決しようとする課題及び課題解決手段
は、以下の通りである。
【0026】[従来技術]マッサージ機としては従来か
ら椅子の背もたれ部にローラ等の施療具を備えた椅子型
マッサージ機が知られており、このような製品は古くか
ら現在に至るまで広く普及していた。しかし、近年にお
いては、尻、太股、ふくら脛等の下半身マッサージの要
望が高く、従来のマッサージ機では、このような要望に
応えることはできないため、最近、背もたれ部だけでな
く座面部、フットレスト等に施療具を内臓したマッサー
ジ機が開発され、徐々に利用されるようになってきてい
る。
【0027】[関連発明が解決しようとする課題]上記
の近年のマッサージ機は、ほぼ身体全体にわたるマッサ
ージが可能で、大なるマッサージ効果を得ることができ
る点で有用なものであるが、従来からのマッサージ機の
利用者は依然として多く、この利用者が下半身マッサー
ジ機能を得るためには、また新たに前記の全身マッサー
ジ機を購入しなければならなかった。このような椅子型
マッサージ機は、施療具や施療具の駆動機構等を備える
ものであることから比較的大型で広い設置スペースが必
要であり、従来からの利用者は、新たにマッサージ機の
ための広いスペースを確保するか、該スペースを確保で
きない場合は従来のマッサージ機を処分する等の手間を
かける必要が生じるものであった。
【0028】また、上記椅子型マッサージ機は比較的重
い物であるため一旦設置すると移動するのが困難であ
り、マッサージをするためにはわざわざマッサージ機の
設置してある場所まで行く必要があり、またこの椅子型
マッサージ機では、マッサージをする以外の利用、例え
ば、オフィスのデスク、食卓等に付設する一般の椅子と
して用いることは困難である。本発明は、上記事情に鑑
みてなされたものであり、従来型の椅子型マッサージ機
に装着可能としてふくら脛や足首等のマッサージをも可
能とし、さらに、比較的小型で持ち運びを容易なものと
して一般的な椅子に装着したり、床等に載置して場所を
選ばずにマッサージを行うことができるマッサージ機を
提供することを目的とする。
【0029】[課題を解決するための手段]関連発明で
ある本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手
段を講じている。本発明にかかるマッサージ機は、椅子
の座部等、すなわち、背もたれ部にマッサージ部を備え
た椅子型マッサージ機や一般的な椅子の座部等に載せた
状態で装着して使用者が着座する座面部と、使用者の脚
部を支持する脚支持部と、該脚支持部に設けられた脚部
のマッサージ部と、前記座面部と脚支持部とを連結する
連結部とを備えたものとなっている。
【0030】これによれば、前記座面部を椅子の座部等
に載せて装着し、この座面部に使用者が着座し、連結部
を介して連結された脚支持部に脚部を載せて支持し、マ
ッサージ部によりふくら脛部、足首等をマッサージす
る。すなわち、背もたれ部にしかマッサージ機能を持た
ない従来からの椅子型マッサージ機であっても、本発明
にかかるマッサージ機を装着することにより、背中や腰
だけでなく脚部のマッサージも可能となり、また、上記
構成によって比較的小型で持ち運びが容易なマッサージ
機を提供することができるようになり、前記椅子型マッ
サージ機だけでなく一般の椅子にまで持ち運んで装着し
たり、床面に載置しての脚部のマッサージも可能とな
り、場所を選ぶことなく利用できるものとなっている。
【0031】また、上記座面部に尻部又は太股部をマッ
サージする第2のマッサージ部を備えることにより、特
に従来の椅子型マッサージ機に装着した場合は、ほぼ全
身にわたるマッサージが可能となる。なお、本発明のマ
ッサージ機において、座面部、脚支持部(マッサージ
部)及び連結部によって主構成し、背もたれ部を備えな
い構成とすることによって、背もたれ部にマッサージ機
能を有する椅子型マッサージ機に装着してもそのマッサ
ージ機能をそのまま有効に用いることができるのであ
る。
【0032】また、本発明のマッサージ機は、前記座部
に対する前記座面部の装着状態を固定する取付具を備え
たことを特徴とし、これによって、椅子の座部に対する
座面部の位置づれを防止でき、特に、椅子型マッサージ
機に装着した場合には、背中等を押圧等する際に使用者
の上半身が前側にずれるようなことが防止でき、良好な
マッサージが行えるのである。前記連結部には、座面部
と脚支持部との間隔を調整する調整手段を備えるのが好
ましく、これによって、使用者の脚の長さに合わせて脚
支持部及びマッサージ部の前後位置を調整することが可
能となり、適切な脚部のマッサージが行えるようにな
る。
【0033】また、前記連結部を、座面部と脚支持部と
の間の角度を変更可能とすべく屈曲自在に構成すること
によって、脚支持部を椅子又は椅子型マッサージ機のフ
ットレスト上に載せる場合に、該フットレストの角度に
合わせて適切に脚支持部をセットすることができ、安定
した状態で脚部のマッサージが行えるようになる。更
に、座面部と脚支持部との角度を変更可能とすること
で、椅子に装着するだけでなく水平状態にして床等に置
くことも可能となり、利用形態の幅を拡げることが可能
となる。
【0034】前記マッサージ部としては、施療具を内蔵
し且つ前記脚部に巻き付けて装着する巻付体により構成
するのが好ましい。これによって、フットレストを備え
ない椅子に装着した場合であっても、確実に脚部にマッ
サージ部をフィットさせてマッサージ効果の向上が期待
できる。また、マッサージ部として、前記巻付体を脚部
の長さ方向に複数設け、各巻付体に脚部の太さに合わせ
て巻付け量を調整する調整部を備えるのが好ましく、こ
れによって、太さが大きく変化するふくら脛と足首との
それぞれに対応して施療具を確実にフィットさせること
が可能となる。
【0035】前記連結部には、前記座面部と本体部とを
着脱自在に連結する着脱連結手段を備えることによっ
て、座面部と脚支持部とを別々に用いることが可能とな
り、例えば、座面部を座布団又は座布団型マッサージ機
として利用でき、脚支持部を椅子に装着しない状態で脚
部のマッサージを行うといった利用方法も選択できるよ
うになる。 [関連発明の実施の形態]以下、関連発明の実施の形態
を図面を参照して説明する。
【0036】図8及び図9に示すように、本発明にかか
るマッサージ機1は、主に、背もたれ部3にマッサージ
施療具(マッサージ部)7を備えた椅子型マッサージ機
で例示する椅子2に装着して使用するものであり、この
椅子2の座部4上面に載置する座面部10と、座面部1
0の前側に設けられていて使用者の脚部を支持する脚支
持部11と、座面部10と脚支持部11とを連結する連
結部12とにより主構成されている。また、前記脚支持
部11には、脚部の膝下部分、主にふくら脛や足首をマ
ッサージする第1のマッサージ部13が備えられ、前記
座面部10には、尻部及び太股部をマッサージする第2
のマッサージ部14が備えられている。すなわち、座面
部10及び脚支持部11はそれぞれマッサージ器であ
る。
【0037】このようにマッサージ機1が装着された椅
子又は椅子型マッサージ機は、下半身をマッサージでき
る椅子型マッサージ装置100を構成することになる。
前記座面部10は、ウレタンマット等のクッション材の
外側に布製、革製等のカバーを施して平面視矩形状に形
成されたものであり、座面部10の後部には、前記背も
たれ部3に対して座面部10を取り付けるための取付具
15を備えている。この取付具15は、図10にも示す
ように、座面部10の後部両側に両端を縫着した紐状体
16により構成され、該紐状体16は、中途部で2つ折
状態にされてホルダー部材17に挿通され、2つ折部分
16aをホルダー部材17に対して後方に引っ張って紐
状体16を背もたれ部3に締めつけることにより確実に
座面部10を固定できるようになっている。
【0038】なお、前記取付具15としては、図19
(a)に示すように、座面部10の後部両端にバンド1
8を設け、該バンド18の先端に背もたれ部3のリクラ
イニング軸6に係止されるフック具19を設けたものと
してもよい。また、図19(b)に示すように、互いに
係合する雄部材20a及び雌部材20bよりなるバック
ル部材20を備えた締付ベルト21により構成し、該締
付ベルト21を背もたれ部3の後側に巻き付けて雄部材
20aと雌部材20bとを係合し、バックル部材20を
介して締付ベルト21を長さ調整することで背もたれ部
3に締め付けるようにしてもよい。
【0039】また、前記紐状体16や締付ベルト21を
椅子2の座部4の下側に回し、該座部4に対して座面部
10を締付固定するようにしてもよい。前記第2のマッ
サージ部14は、尻部の下側位置に左右一対設けられた
尻用施療具23と、太股部の下側位置に左右一対の設け
られた太股用施療具24とを備え、これら施療具23、
24は、図15に示すように、酢酸ビニル等の可撓性及
び弾力性に優れた樹脂により外周面を蛇腹形状とした略
円筒形のエアセルにより構成され、このエアセル23、
24は、マッサージ機1とは別体として用意されるエア
給排装置25(図8参照)とエアホース26、27で接
続され、空気の供給、排出が繰り返し行われることで膨
張収縮し、これによって尻部及び太股部を押圧マッサー
ジするように構成されている。
【0040】なお、前記エア給排装置25は、内部にエ
アポンプ、給排弁、制御部等を備えており、上面にはマ
ッサージ機1を動作をさせるための操作パネル28を設
けている。また、エア給排装置25に接続されるエアホ
ース26、27、39、40は、エア給排装置25に着
脱自在とされ、マッサージ機1とエア給排装置25とを
別々に持ち運んだり、収納等することが可能である。第
2のマッサージ部14において、尻用のエアセル23と
太股用のエアセル24とは別々のエアホース26、27
によりエア給排装置25に接続されている。これによっ
て各々を別駆動することができるようになり、尻用と太
股用とでマッサージの強さを変えたり、動作タイミング
ずらすようなことが可能となり、これによって動作バリ
エーションの幅を広げることができるのである。
【0041】なお、尻用のエアセル23及び/又は太股
用のエアセル24の上面には突起29aを有するゴム製
等のヘッド具29を設けるのが好ましく、これによって
第2マッサージ部14における指圧効果の向上が図られ
るのである。前記脚支持部11は、ウレタンマット等の
クッション材の外側に布製、革製等のカバーを施して平
面矩形状に形成されたものであり、主に椅子2のフット
レスト5上に載せて使用するようになっている。また、
この脚支持部11の上面に前記第1のマッサージ部13
を設けている。
【0042】この第1のマッサージ部13は、左脚用、
右脚用として左右一対備えており、左右各第1マッサー
ジ部13L,13Rは、それぞれの足に巻き付けて装着
する巻付体31により構成されている。さらに、左右各
第1マッサージ部13L、13Rは、脚の長さ方向にふ
くら脛用、足首用の2つの巻付体31を備えており、従
って、第1マッサージ部13は全体として左右、前後
(上下)に計4つの巻付体31を備えることとなってい
る。
【0043】図11〜図13に示すように、各巻付体3
1は、左右方向に長い帯状布によって形成され、左右中
途部が脚支持部11の上面に縫い付けられており、左右
両端側を脚部の前側に廻して巻き付けるようにしてい
る。また、各巻付体31は、内周布34と外周布35と
の2重構造をなして内部に空間を形成し、内周布34の
左右中途部には開口36が形成され、該開口36を介し
て左右各内部空間に施療具37、38を装入可能として
ある。前記施療具37、38は、酢酸ビニル樹脂等によ
り袋状に形成されたエアセルよりなり、各巻付体31の
脚の内側に対応する部分と、脚の裏側及び外側に対応す
る部分とにそれぞれ装入されている。すなわち、各巻付
体31につき2つのエアセル37、38を備え、第1マ
ッサージ部13全体として前後左右に4組計8個のエア
セル37、38を備えることとなっている。
【0044】各エアセル37、38は、前記エア給排装
置25とエアホース39、40で接続されて空気の供
給、排出が繰り返し行われ、膨張、収縮することにより
脚のマッサージを行うようにしている。前記巻付体31
には、脚部に巻き付けた状態を保持する保持部材41が
設けられており、該保持部材41は、巻付体31の左右
外端部の表側と内端部の裏側とに設けた一対の面ファス
ナー42a、42bを有し、更に、巻付体31の内端部
と巻付体31の外側の脚支持部11上面との間にバック
ル部材43を備えた締付ベルト44を有している。した
がって、前記面ファスナー42a、42bで脚部への巻
付け状態を保持したのち、締付ベルト44をバックル部
材43を介して連結し、該バックル部材43を介して締
付ベルト44を長さ調整することによって巻付体31を
脚部に締めつけて確実にフィットさせることができるよ
うになっている。
【0045】また、本実施形態においては、片足につき
上下2つの巻付体31を備えていることから、太さが大
きく変化するふくら脛、足首のそれぞれに対して各巻付
体31の巻付け量を保持部材41(調整部)を介して調
整し、確実にフィットするように巻付け可能であり、こ
れによってエアセル37、38によるマッサージ効果を
より高めることができるのである。なお、前記巻付体3
1の数は、片脚につき2つとするに限らず、3つ以上設
けるようにしてもよい(※1)。また、前記保持部材4
1としては、面ファスナー42a、42bに変えてスナ
ップホック、ジッパー等の適宜連結具に置き換えること
が可能である。
【0046】各巻付体31において、2つのエアセル3
7、38のうち脚の外側に配されるもの38は、脚の内
側に配されるもの37よりも左右幅が大きく形成されて
おり、この外側エアセル38は、脚の外側だけでなく裏
側にまで亘って配設されるようになっている。したがっ
て、内外エアセル37、38によって脚部を内外側と裏
側との3方向から押圧し、効果的なマッサージが行える
ようにしているのである。なお、前記巻付体31に対
し、脚部の内側、外側及び裏側を別々に押圧する3つの
エアセルを設けるようにすることも可能である(※2)
が、外側エアセル38によって脚部の外側及び裏側の両
方を押圧するようにすることで、部材を減らして構造の
簡素化が図られるとともに空気の供給配管も簡素化でき
るようになる。更に、1つの巻付体31に対し、脚部の
内側から裏側、外側まで対応する1つのエアセルを設け
ることで、より構造の簡素化等が図られるのである。
【0047】図14に示すように、上下左右の巻付体3
1のエアセル37、38のうち、上部側に配されたふく
ら脛用の4つのエアセル37、38と、下部側に配され
た足首用の4つのエアセル37、38とは、それぞれ別
のエアホース39、40からの空気の給排を受けて個別
に駆動されるようになっており、左右両脚のふくら脛と
足首とでマッサージの強さを変えたり動作タイミングを
ずらすようなことが可能となり、これによって動作バリ
エーションの幅を広げることができるのである(※
3)。
【0048】前記連結部12は、図10に示すように、
一端が座面部10の前端に縫着された布製、革製よりな
る広幅の布状体46によって構成され、この布状体46
の前面には一対の面ファスナーの一方47aが取り付け
られ、他方47bが脚支持部11の上端裏面に取り付け
られている。すなわち、1対の面ファスナー47a,4
7bを互いに接着、離脱させることで、座面部10と脚
支持部11とが着脱自在に連結されるようになってお
り、これによって着脱連結手段を構成しているのであ
る。
【0049】このように座面部10と脚支持部11とを
着脱自在とすることで、それぞれを個別に用いることが
可能となり、座面部10を座布団または座布団型マッサ
ージ機として利用でき、座面部10が無い状態で脚支持
部11の巻付体31を脚に巻付けてマッサージすること
が可能となる。また、前記布状体46に設けた面ファス
ナー47aは上下方向に広幅に形成され、この上下幅範
囲で脚支持部11側の面ファスナー47bを接着するこ
とにより座面部10と脚支持部11との間隔が調整で
き、これによって間隔調整手段が構成されている。
【0050】このように座面部10と脚支持部11との
間隔を調整することにより、使用者の脚の長さ、すなわ
ち、着座部位から膝下部分までの距離に対応して第1マ
ッサージ部13を脚部の適正箇所に合わせることができ
るのである。また、連結部12を布等により形成してい
ることから座面部10と脚支持部11との角度を自由に
変えて屈曲することができ、フットレスト5の角度に応
じて脚支持部11を確実に載せることが可能となってい
る。また、図17(a)に示すように、座面部10と脚
支持部11とを略水平状態とすることで、床面等に載置
して利用したり、座面部10を背もたれ付の座いす等に
載せて利用することが可能となり、また、図17(b)
に示すように、マッサージ機1をフットレスト無しの椅
子2に装着した場合は、脚支持部11を脚部の位置に無
理なく対応することが可能となり、これによって第1マ
ッサージ部13によるマッサージも好適に行えるのであ
る。
【0051】なお、前記連結部12としては、図18に
示す形態に変更可能である。図18(a)は、連結部1
2を左右一対のバックル部材49付の連結ベルト50に
より構成したものであり、バックル部材49を介して座
面部10と脚支持部11とを着脱でき、バックル部材4
9を介して連結ベルト50の長さを調整することで座面
部10と脚支持部11との間隔を調整可能としている。
なお、この連結ベルト50による場合には、座面部10
と脚支持部11との隙間を隠す布状の幕体51を設ける
のが好ましい。
【0052】図18(b)に示すものは、布状体46の
前面に一対のジッパー52の一方52aを上下複数設
け、ジッパー52の他方52bを脚支持部11に設けた
ものであり、これによって、脚支持部11と座面部10
とを着脱自在に連結でき、且つ布状体46側のジッパー
52aのいずれか1つを選択して脚支持部11側のジッ
パー52bと連結することで座面部10と脚支持部11
との距離を複数段に変更可能としている。また、図示は
省略するが、連結部12として例えば蝶番等により左右
方向の軸心廻りに座面部10と脚支持部11とを回動自
在に連結することで角度変更可能に構成したり、これに
ラチェット機構等を組み合わせて角度を多段階に設定可
能とすることができ、弾性又は可撓性を有するゴム材、
樹脂材により角度変更自在に座面部10と脚支持部11
とを連結することも可能である。
【0053】図8に示すように、本発明に係るマッサー
ジ機1をフットレスト5付きの椅子型マッサージ機2に
装着して利用する場合、前記座面部10を椅子2の座部
4に載置するとともに取付具15を介して背もたれ部3
に固定し、脚支持部11をフットレスト5上に載せるよ
うにする。これによって、上半身から下半身までマッサ
ージできる椅子型マッサージ装置100が構成される。
そして、座面部10に使用者が着座するとともに膝下部
分を脚支持部11に載せ、巻付体31をふくら脛及び足
首部に巻き付ける。
【0054】次に、エア給排装置25に備えた操作パネ
ル28を操作して、第1、第2マッサージ部13、14
を作動し、第1マッサージ部13においては尻部と太股
部を、第2マッサージ部14においてはふくら脛と足首
部とをマッサージする。一方、椅子型マッサージ機2に
おいては、別途操作部を介して本発明のマッサージ機1
と同時に又は個別に作動し、背中、肩等のマッサージを
行うようにする。すなわち、本発明のマッサージ機1を
上記のように利用することによって、背もたれ部にしか
マッサージ機能を持たない椅子型マッサージ機2であっ
ても、上半身から下半身に亘る略全身のマッサージが行
えるようになるのである。
【0055】ところで、この椅子型マッサージ機2によ
って背中等のマッサージを行う際に、本発明のマッサー
ジ機1を装着すると、座面部10に着座し且つ巻付体3
1及び脚支持部11によって脚部の動きを規制すること
で下半身が拘束され、これによって上半身の動きも規制
されるようになる。そのため、椅子型マッサージ機2の
施療具7で背中等を押圧したときに、上半身が前側に逃
げるのが防止され、マッサージ効果の向上が図れるよう
になったのである。すなわち、椅子型マッサージ機2の
みでマッサージを行うよりも、本発明のマッサージ機1
を装着したうえで背中等のマッサージを行う方がより高
い効果が得られることとなり、本発明のマッサージ機1
は、単にマッサージ機能だけでなく、椅子型マッサージ
機2において上半身の動きを規制する規制具としての機
能も具備しているのである。
【0056】また、前記取付具15により椅子2の座部
4に対する座面部10の装着状態を固定することによっ
て、該座面部10が座部4上で位置ずれするようなこと
が防止でき、椅子型マッサージ機2の施療具7によって
背中等を押圧したときに上半身の前側へずれるのを防止
しているのである。図16には、エア給排装置25の操
作パネル29を示している。この操作パネル29には、
第1、第2マッサージ部13、14の動作を3種類の動
作バリエーションから選択するコース選択スイッチ5
3、第1マッサージ部13のふくら脛用巻付体31と足
首用巻付体31の動作を3種類の動作バリエーションか
ら選択する脚部コース選択スイッチ54、第2マッサー
ジ部14の尻用施療具23と太股用施療具24の動作を
3種類の動作バリエーションから選択する座部コース選
択スイッチ55、3段階の強弱調整スイッチ56、停止
スイッチ57等が設けられている。
【0057】第1、第2マッサージ部13、14のコー
ス選択スイッチ53は、尻用施療具23、太股用施療具
24、ふくら脛用施療具37、38、足首用施療具3
7、38の全ての動作について、例えば、各施療具の動
作開始(空気の供給開始)タイミングや動作終了(空気
の排出)タイミングを変えてやったり、第1、第2マッ
サージ部13、14を交互に作動させることにより設定
された3種類のコースから選択が行えるようになってい
る。また、脚部コース選択スイッチ54については、足
首用施療具37,38とふくら脛用施療具37,38と
の動作タイミングの変化等により設定された3種類のコ
ースから選択が行え、座部コース選択スイッチ53につ
いても、尻側施療具23と太股側施療具24との動作タ
イミングを変化等により設定された3種類のコースから
選択が行えるようになっている。
【0058】図20には、第1マッサージ部13に係る
他の実施形態を示しており、図20(a)のものは、左
右各マッサージ部13L、13Rをふくら脛から足首ま
でに巻きつくようにした1つの巻付体31で構成し、巻
付体31の左右内端には保持部材41を構成する一対の
ジッパー59の一方59aを設け、巻付体31の左右外
端部には前記ジッパー59の他方59bを周方向に複数
(図例では2つ)設けている。また、巻付体31の内部
には、ふくら脛用と足首用との2つのエアセル60、6
1が内装されている。
【0059】本実施形態によれば、外端側のジッパー5
9bのいずれかを選択して内端側のジッパー59aと連
結することにより使用者の脚部の太さに応じて巻付け量
を変更可能となっているが、ふくら脛と足首のそれぞれ
の太さに対しては個別に調整し難くなっており、この点
で上記した実施形態の方が有利なものとなっている。図
20(b)に示すものは、脚支持部11上の左右両側部
に一対の側壁部63を形成し、左右壁部63間の略中央
に中央壁部64を形成し、この中央壁部64と側壁部6
3との間に形成された左右2つの溝65に対し脚を嵌め
込むように構成されている(※4)。また、側壁部63
の内側面63a、溝底面65a、及び中央壁部64の外
側面64aに亘ってふくら脛用、足首用の2つの袋状エ
アセル66、67が内蔵され、溝65に嵌め込んだ脚を
内外側及び、裏側の3方向から押圧するようになってい
る(※5)。
【0060】この実施形態によれば、脚を溝65に嵌め
込んで使用することができる。ところで、本発明は上記
実施形態に限ることなく適宜設計変更可能である。例え
ば、第1、第2マッサージ部13、14において、エア
セルの数や配置は適宜変更可能であり、マッサージ動作
の内容についても上記実施形態に限定されるものではな
い。また、第1マッサージ部13において蛇腹状のエア
セルを用いたり、第2マッサージ部14において袋状の
エアセルを用いることも可能であり、各マッサージ部1
3,14において蛇腹状エアセルと袋状エアセルとを組
み合わせて用いても良い。
【0061】また、巻付体31としては、脚部に対して
内外両側から巻き付けるようにしたタイプに限らず、内
側から外側へ又は外側から内側へ1方向に巻き付けるよ
うにするものとしてもよい。施療具としては、エアセル
に限ることなく従来から公知の指圧ローラ、指圧片等と
し、駆動装置として電動モーター等を用いることも可能
であるが、この場合は重量の増大、構造の複雑化を招く
恐れがあるため、小型で容易に持ち運びしうる本発明の
マッサージ機においては重量減、構造の簡素化等の点か
らも、施療具としてエアセルにより構成するのが好まし
いものとなる。
【0062】[関連発明の効果]以上詳述したように本
発明のマッサージ機によれば、背もたれ部にしかマッサ
ージ機能を持たない従来型の椅子型マッサージ機であっ
ても、本発明にかかるマッサージ機を装着することによ
り、背中や腰だけでなく脚部のマッサージも可能とな
り、また、上記構成によって比較的小型で持ち運びが容
易なマッサージ機を提供することができるようになり、
前記椅子型マッサージ機だけでなく一般の椅子にまで持
ち運んで装着したり、床面に載置しての脚部のマッサー
ジも可能となり、場所を選ぶことなく利用できるように
なる。
【0063】以上説明した関連発明の実施形態のうち、
図20(b)に示すものは、本願発明と共通しており、
本願発明の第2実施形態である。図20(b)は図8の
変形例であるため、図20(b)にはマッサージ装置1
00の一部しか現れていない。理解の容易のために、図
8及び図20(b)の双方の記載から導かれるマッサー
ジ装置100全体を図21に示した。このマッサージ装
置100については、図8〜図20及びこれらの図に基
づく説明により、既に説明済みであるが、理解の容易の
ために、図21に基づいて再度説明する。
【0064】椅子型マッサージ装置100は、椅子型マ
ッサージ機2にマッサージ機1を装着して構成したもの
である。椅子型マッサージ機2は、背もたれ部3にマッ
サージ施療具7を備えている。マッサージ機1は、椅子
型マッサージ機2の座部4上面に載置する座面部10
と、座面部10の前側に設けられていて使用者の脚部を
支持する脚支持部11と、座面部10と脚支持部11と
を連結する連結部12とにより主構成されている。
【0065】前記脚支持部11には、脚部の膝下部分、
主にふくら脛や足首をマッサージする第1のマッサージ
部13が備えられており、第1のマッサージ器110を
構成している。また、前記座面部10には、尻部及び太
股部をマッサージする第2のマッサージ部14が備えら
れており、第2のマッサージ器を構成している 脚支持部11上の左右両側部には、一対の側壁部63が
形成され、左右壁部63の間の略中央に中央壁部64形
成され、この中央壁部64と側壁部63との間に形成さ
れた左右2つの溝に対し脚を嵌め込むように構成されて
いる(※4参照)。また、側壁部63の内側面63a、
溝底面65a、及び中央壁部64の外側面64aに亘っ
てふくら脛用、足首用の2つの袋状エアセル66,67
(第1マッサージ部13)が内蔵され、溝65に嵌め込
んだ脚を内外側及び、裏側の3方向から押圧するように
なっている(※5参照)。
【0066】なお、第1マッサージ部、第2マッサージ
部においてエアセルの数や配置は適宜変更可能であり、
マッサージ動作の内容についても上記実施形態に限定さ
れない(※6参照)。すなわち、溝65にはエアセルを
溝の長手方向に2カ所だけでなく3カ所以上(複数カ
所)設けることができる(※1参照)。図14の記載に
従い図中の符号を本第2実施形態に一致させた図21に
示すように、ふくら脛用エアセル66及び足首用エアセ
ル57のうち、脚の外側に配されるものは、脚の内側に
配されるものよりも左右幅が大きく形成されており、こ
の外側エアセルは、脚の外側だけでなく裏側にまで亘っ
て配設されるようになっている。
【0067】したがって、内外エアセルによって脚部を
左右両側と裏側との3方向から押圧し、溝65に嵌め込
んだ脚に対して効果的なマッサージが行えるようになっ
ている。なお、エアセルとしては、脚部の内側、外側及
び裏側を別々に押圧する3つのエアセルを設けるように
することも可能である(※2参照)。すなわち、本願発
明の第1実施形態のエアセル66,67に加えて、脚の
裏側用のエアセルを別途設けたものとして構成すること
もできる。
【0068】図21に示すように、上部側に配されたふ
くら脛用の4つのエアセル66と、下部側に配された足
首用のエアセル67とは、それぞれ別のエアホース3
9,40からの空気の給排を受けて個別に駆動されるよ
うになっており、左右両脚のふくら脛と足首とでマッサ
ージの強さを変えたり動作タイミングをずらすようなこ
とが可能となりこれによって動作バリエーションの幅を
広げることができるのである(※3参照)。
【0069】
【発明の効果】本願発明によれば、脚の左右両側を押圧
するエアセルが溝の長手方向に複数カ所設けられている
ので、脚へ圧迫感を与えることを回避しつつ、エアセル
が変形して膨張することが防止され、脚の各部位への押
圧力が安定し、良好なマッサージとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るマッサージ装置の斜視
図である。
【図2】第1の実施の形態に係るマッサージ器の平面図
である。
【図3】図2のマッサージ器のエア配管を示す斜視図で
ある。
【図4】図1のマッサージ装置のエア回路図である。
【図5】図2のマッサージ器の動作説明図である。
【図6】同じく動作説明図である。
【図7】同じく動作説明図である。
【図8】関連発明に係るマッサージ機を椅子型マッサー
ジ機に装着して構成されたマッサージ装置を示す斜視図
である。
【図9】同側面図である。
【図10】マッサージ機の斜視図である。
【図11】脚支持部及び第1マッサージ部の斜視図であ
る。
【図12】左側の第1マッサージ部において巻付体(左
脚用)を広げた状態とした平面図である。
【図13】第1マッサージ部の縦断面図である。
【図14】第1マッサージ部のエア配管を示す斜視図で
ある。
【図15】第2マッサージ部のエア配管を示す斜視図で
ある。
【図16】操作パネルを示す平面図である。
【図17】マッサージ機の他の利用形態を示す側面図で
ある。
【図18】連結部の他の実施形態を示す斜視図である。
【図19】取付具の他の実施形態を示す側面図及び斜視
図である。
【図20】第1マッサージ部の他の実施形態を示す斜視
図である。
【図21】第2の実施の形態に係るマッサージ装置の斜
視図である。
【図22】図20のマッサージ装置中のマッサージ器の
エア配管の斜視図である。
【図23】従来のマッサージ器の模式図である。
【符号の説明】
3 背もたれ部 4 座部 5 フットレスト(第1実施形態においてはマッサージ
器) 7 マッサージ施療部 65 溝 66 ふくら脛用エアセル 67 足首用エアセル 108 制御部 100 椅子型マッサージ装置 110 マッサージ器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月14日(2000.1.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 マッサージ器及び椅子型マッサージ装
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記2つのエアセルは、動作タイミング
をずらして駆動されることを特徴とする請求項記載の
マッサージ器。
【請求項】 前記2つのエアセルは、異なる強さでマ
ッサージをすることを特徴とする請求項又は記載の
マッサージ器。
【請求項】 マッサージ施療具を備えた背もたれ部が
座部の後部に設けられた椅子型マッサージ装置におい
て、 請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ器が、前記
溝を前後方向に向けて座部の前部に設けられていること
を特徴とする椅子型マッサージ装置。
【請求項】 前記座部に載せた状態で装着されて使用
者が着座する座面部の前部に連結部を介して前記マッサ
ージ器が設けられていることを特徴とする請求項記載
の椅子型マッサージ装置。
【請求項】 前記溝の左右幅は先細りであることを特
徴とする請求項4又は5記載の椅子型マッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脚をマッサージす
るのに適したマッサージ機及び椅子型マッサージ機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】脚をマッサージするためのマッサージ器
としては、特公昭61−10685号等に開示された、
いわゆるブーツタイプのものがある(従来技術1)。こ
のようなブーツタイプのマッサージ器は、圧縮空気が供
給される圧迫袋を脚にして装着して使用するものであ
る。このようなブーツタイプは、使用に際して脚にマッ
サージ器を装着し、マッサージが終了すれば取り外すこ
とが必要で、使用の度に着脱をしなければならず煩雑で
あった。また、ブーツタイプは全体が変形自在で、脚の
大きさに合わせて装着することができるが、装着による
圧迫感があった。
【0003】つまり、マッサージ器においては、押圧だ
けでなく、押圧による圧迫感と、非押圧状態での解放感
とのメリハリの大きさも、マッサージ効果を高める上で
重要であるが、装着により常に圧迫感があると、高いマ
ッサージ効果を期待出来ない。本出願人は、そのような
煩雑さ、圧迫感のないマッサージ装置の一例として、特
開平6−197934号公報に記載のものを開示してい
る(従来技術2)。このマッサージ装置は、脚等を挿入
可能な空間の左右両側に空気の給排気で膨張収縮するエ
アセルを配置したものである。
【0004】これと同様なマッサージ機は、特開平9−
70419号公報に開示されているもの等、多数存在し
ている(従来技術3)。このマッサージ機は、椅子型マ
ッサージ機のフットレスト(脚載置台)として構成され
たもので、その基本構成は、脚支持部上に左右2つの溝
を形成し、各溝に空気の給排気で膨張収縮して前記溝に
嵌め込んだ脚の左右両側を押圧するエアセルを備えたも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来技術3で
は、脚の左右を押圧するエアセルは、各溝に対して左右
一組しか設けられていない。すなわち、溝の長手方向に
1カ所しか設けられていない。このようなエアセルは、
従来技術3の公報の記載によるとふくらはぎ用であり、
溝に脚を入れてマッサージをするマッサージ器において
ふくら脛とともに足首までマッサージをするという思想
は従来なかった。ここで、マッサージ器の溝を図23の
模式図に示すように、ふくら脛から足首にわたる長さに
し、エアセルABもそれに応じた長さにしてふくら脛か
ら足首に渡ってマッサージ可能にしたとする。
【0006】しかし、脚の太さは、例えばふくら脛の部
分と足首の部分では全く異なり、また脚の太さには個人
差があるため、各壁W1,W2,W3に1つのエアセル
ABだけが設けられている場合、効果的なマッサージは
行えない。すなわち、図23に示すように、溝Gに嵌め
込まれる脚L1のふくら脛は太いのに対し、同じ脚L1
の足首はふくら脛に比べて細い。したがって、エアセル
ABから脚L1のふくら脛までの距離X1と、エアセル
ABから脚L1の足首までの距離X2とを比較すると、
距離X1より距離X2の方が大きい。
【0007】このように距離の差があるマッサージ対象
に対して1つのエアセルAGの膨張により押圧すると、
エアセルAGにより近いふくら脛は強く押圧される一
方、エアセルAGから遠く離れた足首は弱くしか押圧さ
れない。さらに、エアセルから遠く離れた足首が適切な
強さで揉まれるまでエアセルABを膨張させるとふくら
脛への押圧が強くなりすぎる。また、エアセルABが変
形して膨張するので、押圧力も一定しない。したがっ
て、模式図23に示すものでは、ふくら脛と足首のいず
れかのマッサージ感が犠牲になり、ふくら脛と足首の両
方に適切なマッサージを行うことができない。
【0008】このような問題の解決手段としては、図2
(なお、この図2は本発明の実施形態であるのでエアセ
ルは1つではない)に示すように、溝の足首側の幅を狭
くするということも考えられる。しかしながら、このよ
うな方策は脚の太さに個人差があるという問題点に対し
て十分でない。すなわち、溝を狭くするための壁W1,
W2,W3の傾斜角度を、例えば図22に示す太い脚
(例えば男性の脚)L1の太さに合わせて設定したとす
る。そのように太い脚L1に合わせて設定された傾斜角
度は、細い脚(例えば女性の脚)L2に対してはフィッ
トしない。また、細い脚L2に合わせて壁W1,W2,
W3の傾斜角度を設定すれば太い脚L1にはフィットし
ない。
【0009】本発明は、脚に直接装着するブーツタイプ
ではなく、単に溝に脚を嵌め込むタイプのマッサージ器
において新たに生じた問題点、つまりふくら脛と足首の
太さの相違又は太さの個人差に対する問題点に着目して
なされたものである。すなわち、本発明の課題は、脚へ
圧迫感を与えることを防止しつつ、溝に嵌め込まれる脚
ふくら脛と足首の太さの相違又は太さの個人差にかか
わらず適切なマッサージを行えるマッサージ器を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の技術的手段を採用した。すなわち、本
発明は、脚支持部上の左右両側部に一対の側壁部が形成
され、左右側壁部の間の略中央に中央壁部が形成され、
この中央壁部と側壁部との間が両脚のふくら脛から足首
の範囲が嵌め込まれる左右2つの溝とされ、該溝の左右
の両内側面に、空気の給排気で膨張収縮して前記溝に嵌
め込まれた脚の左右両側を押圧するエアセルを備えたマ
ッサージ器であって前記溝の左右の両内側面のエアセ
ルは、前記溝の長手方向に2つ並設され、この2つのエ
アセルのうち、一方のエアセルが、溝の長手方向一方側
に配置されて、ふくら脛を左右両側から押圧するふくら
脛用エアセルとされ、他方のエアセルが、溝の長手方向
他方側に配置されて、足首を左右両側から押圧する足首
用エアセルとされ、前記ふくら脛用エアセルと足首用エ
アセルとは、個別に駆動可能とされていることを特徴と
する。
【0011】この構成によれば、溝に脚を入れるので、
脚への圧迫感がなく、溝に入れられた脚のふくら脛と足
首の両方を揉むことができる。しかもその押圧は別々の
エアセルで行われるのでふくら脛と足首の両方を同じエ
アセルでマッサージするのに比べて適切なマッサージと
なる。なわち、通常、ふくら脛と足首とでは、太さが
かなり異なり、またふくら脛の方が肉付きが多く、その
硬さも異なるので、単に複数カ所にエアセルを設けるの
ではなく、ふくら脛用のエアセルと足首用のエアセルを
設けておくことで、脚の太さに応じた良好なマッサージ
を行うことができる。
【0012】したがって、脚へ圧迫感を与えることを防
止しつつ、脚の各部位への押圧力が安定し、良好なマッ
サージとなる。また、前記2つのエアセルは、動作タイ
ミングをずらして駆動されることが好ましい。各所のエ
アセルの動作タイミングをずらして駆動することによ
り、1カ所にしかエアセルが設けられていないものに比
べてより効果的にマッサージを施すことができる。ま
た、前記2つのエアセルは、異なる強さでマッサージを
するのが好ましい。この場合、例えばふくら脛を強く押
圧したり、足首を強く押圧したりして、使用者の好みに
応じたマッサージが行える。
【0013】また、本発明の椅子型マッサージ装置とし
ては、マッサージ施療具を備えた背もたれ部が座部の後
部に設けられた椅子型マッサージ装置において、前記マ
ッサージ器が、前記溝を前後方向に向けて座部の前部に
設けられているものとするのが好ましい。さらに、前記
座部に載せた状態で装着されて使用者が着座する座面部
の前部に連結部を介して前記マッサージ器が設けられて
いるのが好適であるまた、前記溝の左右幅は先細りと
なっているのが好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図7は、本願発明に係る椅
子型マッサージ装置100の第1の実施の形態を示して
いる。このマッサージ装置100は、座部4の後部にリ
クライニング自在な背もたれ部3を備え、座部4の前部
に座部4に対して角度調整自在なフットレスト5を備え
て全体が椅子型に構成されている。
【0015】前記背もたれ部3内部には、上下動自在な
マッサージ施療具(マッサージ部)7を備えている。こ
のマッサージ施療具7は、図示はしないが、モータと、
モータの回転運動を施療子7aによるマッサージ動作
(モミ、叩き等)に変換するマッサージ機構を備えてい
る。なお、このマッサージ施療具7の詳細は、特開平1
0−201807号公報に開示されている。座部4に
は、左右一対の袋状のエアセル101が設けられてい
る。これらのエアセル101は、ポンプなどの空気供給
源から供給される圧縮空気の給排気により膨張収縮する
ものである。各エアセルは、座部4の前後方向に長い形
状であり、使用者の太ももからお尻にわたって押圧をす
ることができる。
【0016】また、前後方向に長いエアセル101が左
右に対をなして設けられているので、これらのエアセル
101の膨張により血液に流れを阻害することなく、太
ももからお尻をマッサージすることができる。図2にも
示すように、前記フットレスト5は、本発明に係るマッ
サージ器110でもあり、脚を入れるための左右一対の
溝65が形成されている。具体的には、溝65の底面と
なる脚支持部11の左右両側部に一対の側壁部63が形
成され、左右壁部63間の略中央に中央壁部64が形成
され、この中央壁部64と側壁部63との間に前後方向
に延びる2つの溝65が形成されている。これらの溝6
5は、座部5寄り(後方:ふくら脛側)ほど幅広で、前
部の幅が狭い先細り形状になっている。
【0017】左右側壁部63,63の内側面63a,6
3a及び中央壁部64の外側面64a,64aには、そ
れぞれ袋状のエアセル66,67が設けられている。こ
れらのエアセル66,67には、膨張して脚の両側を押
圧するためのものであり、溝65に嵌め入れられた脚の
ふくら脛を押圧するためのふくら脛用エアセル(第1エ
アセル)66と、足首を押圧するための足首用エアセル
67とがある。ふくら脛用のエアセル66は、各溝65
に対して2個設けられており、側壁部63,63及び中
央壁部64の座部4側寄りに対向して配置されており、
左右の2個のエアセル66がふくら脛を左右両側から押
圧する。
【0018】足首用のエアセル67も、同様に、各溝6
5に対して2個設けられ、側壁部63,63及び中央壁
部64の先端側に対向して配置されており、左右の2個
のエアセル67が足首を左右両側から押圧する。図3に
示すように、各溝65に配されたエアセル66,67の
うち、ふくら脛用エアセル66と、足首用エアセル67
とは、それぞれ別のエアホース39,40からの空気の
給排を受けて個別に駆動されるようになっており、左右
両脚のふくら脛と足首とでマッサージの強さを変えたり
動作タイミングをずらすようなことが可能となり、これ
によって動作バリエーションの幅を広げることができる
のである。
【0019】なお、本実施例では、各エアセル66,6
7の大きさは同じであるが、ふくら脛用エアセル66と
足首用エアセル67の大きさを異ならせてもよい。例え
ば、ふくら脛用エアセル66を足首用エアセル67より
大きくしたり、足首用エアセルをふくら脛用エアセル6
6より大きくしてもよい。このようにすることで、部位
によって押圧力を異ならせたり、膨縮スピードを異なら
せたりすることができる。なお、エアセルの大きさを異
ならせるには、エアセル66,67の容量(膨張したと
きの体積)を変えたり、押圧面の表面積を変えることで
実現できる。
【0020】各エアセル66,67,101への圧縮空
気供給は、従来より周知の通り、ポンプ105やバルブ
106を備えたエア供給装置25によって行われ、バル
ブ106の制御はマイクロコンピュータ等で構成された
制御部108によって行われる。各エアセル66,6
7,101の駆動は、同時に行ってもよいし、各エアセ
ル6,67,101を順番に駆動してもよい。また、制
御部108は、ふくら脛用エアセル66と足首用エアセ
ル67を、以下のように制御することもできる。
【0021】まず、図2のように各エアセル66,67
が収縮した状態から、図5のように足首用エアセル67
を膨張させる。これにより足先から膝の方向に血液が押
し流される。次に足首用エアセル67の膨張状態が維持
された状態でふくら脛用エアセル66の膨張が開始す
る。図6に示すように、ふくら脛用エアセルの膨張によ
り、血液がさらに膝方向に押し流される。そして、図7
に示すように、足首用エアセル67が先に収縮を開始
し、続いてふくら脛用エアセル66が収縮して足先の血
液の膝側への流通を促す。このような動作をすること、
又はこのようにふくら脛用エアセル66と足首用エアセ
ル67を交互に膨張収縮させることで、足首からふくら
脛への血流が促進され、脚のむくみを解消することがで
きる。
【0022】以上のような制御は、マッサージ装置11
0に備えた操作装置(図示省略)からの入力(動作選択
・マッサージコース選択)によって行われる。次に、本
願発明と関連する発明(以下、関連発明ともいう)につ
いて説明し、本願発明との共通性について言及する。こ
こで、説明する関連発明は、主に椅子に着脱自在に装着
して使用者の脚部や尻等をマッサージできるようにした
マッサージ機に関するものである。まず、この発明の従
来技術、発明が解決しようとする課題及び課題解決手段
は、以下の通りである。
【0023】[従来技術]マッサージ機としては従来か
ら椅子の背もたれ部にローラ等の施療具を備えた椅子型
マッサージ機が知られており、このような製品は古くか
ら現在に至るまで広く普及していた。しかし、近年にお
いては、尻、太股、ふくら脛等の下半身マッサージの要
望が高く、従来のマッサージ機では、このような要望に
応えることはできないため、最近、背もたれ部だけでな
く座面部、フットレスト等に施療具を内臓したマッサー
ジ機が開発され、徐々に利用されるようになってきてい
る。
【0024】[関連発明が解決しようとする課題]上記
の近年のマッサージ機は、ほぼ身体全体にわたるマッサ
ージが可能で、大なるマッサージ効果を得ることができ
る点で有用なものであるが、従来からのマッサージ機の
利用者は依然として多く、この利用者が下半身マッサー
ジ機能を得るためには、また新たに前記の全身マッサー
ジ機を購入しなければならなかった。このような椅子型
マッサージ機は、施療具や施療具の駆動機構等を備える
ものであることから比較的大型で広い設置スペースが必
要であり、従来からの利用者は、新たにマッサージ機の
ための広いスペースを確保するか、該スペースを確保で
きない場合は従来のマッサージ機を処分する等の手間を
かける必要が生じるものであった。
【0025】また、上記椅子型マッサージ機は比較的重
い物であるため一旦設置すると移動するのが困難であ
り、マッサージをするためにはわざわざマッサージ機の
設置してある場所まで行く必要があり、またこの椅子型
マッサージ機では、マッサージをする以外の利用、例え
ば、オフィスのデスク、食卓等に付設する一般の椅子と
して用いることは困難である。本発明は、上記事情に鑑
みてなされたものであり、従来型の椅子型マッサージ機
に装着可能としてふくら脛や足首等のマッサージをも可
能とし、さらに、比較的小型で持ち運びを容易なものと
して一般的な椅子に装着したり、床等に載置して場所を
選ばずにマッサージを行うことができるマッサージ機を
提供することを目的とする。
【0026】[課題を解決するための手段]関連発明で
ある本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手
段を講じている。本発明にかかるマッサージ機は、椅子
の座部等、すなわち、背もたれ部にマッサージ部を備え
た椅子型マッサージ機や一般的な椅子の座部等に載せた
状態で装着して使用者が着座する座面部と、使用者の脚
部を支持する脚支持部と、該脚支持部に設けられた脚部
のマッサージ部と、前記座面部と脚支持部とを連結する
連結部とを備えたものとなっている。
【0027】これによれば、前記座面部を椅子の座部等
に載せて装着し、この座面部に使用者が着座し、連結部
を介して連結された脚支持部に脚部を載せて支持し、マ
ッサージ部によりふくら脛部、足首等をマッサージす
る。すなわち、背もたれ部にしかマッサージ機能を持た
ない従来からの椅子型マッサージ機であっても、本発明
にかかるマッサージ機を装着することにより、背中や腰
だけでなく脚部のマッサージも可能となり、また、上記
構成によって比較的小型で持ち運びが容易なマッサージ
機を提供することができるようになり、前記椅子型マッ
サージ機だけでなく一般の椅子にまで持ち運んで装着し
たり、床面に載置しての脚部のマッサージも可能とな
り、場所を選ぶことなく利用できるものとなっている。
【0028】また、上記座面部に尻部又は太股部をマッ
サージする第2のマッサージ部を備えることにより、特
に従来の椅子型マッサージ機に装着した場合は、ほぼ全
身にわたるマッサージが可能となる。なお、本発明のマ
ッサージ機において、座面部、脚支持部(マッサージ
部)及び連結部によって主構成し、背もたれ部を備えな
い構成とすることによって、背もたれ部にマッサージ機
能を有する椅子型マッサージ機に装着してもそのマッサ
ージ機能をそのまま有効に用いることができるのであ
る。
【0029】また、本発明のマッサージ機は、前記座部
に対する前記座面部の装着状態を固定する取付具を備え
たことを特徴とし、これによって、椅子の座部に対する
座面部の位置づれを防止でき、特に、椅子型マッサージ
機に装着した場合には、背中等を押圧等する際に使用者
の上半身が前側にずれるようなことが防止でき、良好な
マッサージが行えるのである。前記連結部には、座面部
と脚支持部との間隔を調整する調整手段を備えるのが好
ましく、これによって、使用者の脚の長さに合わせて脚
支持部及びマッサージ部の前後位置を調整することが可
能となり、適切な脚部のマッサージが行えるようにな
る。
【0030】また、前記連結部を、座面部と脚支持部と
の間の角度を変更可能とすべく屈曲自在に構成すること
によって、脚支持部を椅子又は椅子型マッサージ機のフ
ットレスト上に載せる場合に、該フットレストの角度に
合わせて適切に脚支持部をセットすることができ、安定
した状態で脚部のマッサージが行えるようになる。更
に、座面部と脚支持部との角度を変更可能とすること
で、椅子に装着するだけでなく水平状態にして床等に置
くことも可能となり、利用形態の幅を拡げることが可能
となる。
【0031】前記マッサージ部としては、施療具を内蔵
し且つ前記脚部に巻き付けて装着する巻付体により構成
するのが好ましい。これによって、フットレストを備え
ない椅子に装着した場合であっても、確実に脚部にマッ
サージ部をフィットさせてマッサージ効果の向上が期待
できる。また、マッサージ部として、前記巻付体を脚部
の長さ方向に複数設け、各巻付体に脚部の太さに合わせ
て巻付け量を調整する調整部を備えるのが好ましく、こ
れによって、太さが大きく変化するふくら脛と足首との
それぞれに対応して施療具を確実にフィットさせること
が可能となる。
【0032】前記連結部には、前記座面部と本体部とを
着脱自在に連結する着脱連結手段を備えることによっ
て、座面部と脚支持部とを別々に用いることが可能とな
り、例えば、座面部を座布団又は座布団型マッサージ機
として利用でき、脚支持部を椅子に装着しない状態で脚
部のマッサージを行うといった利用方法も選択できるよ
うになる。 [関連発明の実施の形態]以下、関連発明の実施の形態
を図面を参照して説明する。
【0033】図8及び図9に示すように、本発明にかか
るマッサージ機1は、主に、背もたれ部3にマッサージ
施療具(マッサージ部)7を備えた椅子型マッサージ機
で例示する椅子2に装着して使用するものであり、この
椅子2の座部4上面に載置する座面部10と、座面部1
0の前側に設けられていて使用者の脚部を支持する脚支
持部11と、座面部10と脚支持部11とを連結する連
結部12とにより主構成されている。また、前記脚支持
部11には、脚部の膝下部分、主にふくら脛や足首をマ
ッサージする第1のマッサージ部13が備えられ、前記
座面部10には、尻部及び太股部をマッサージする第2
のマッサージ部14が備えられている。すなわち、座面
部10及び脚支持部11はそれぞれマッサージ器であ
る。
【0034】このようにマッサージ機1が装着された椅
子又は椅子型マッサージ機は、下半身をマッサージでき
る椅子型マッサージ装置100を構成することになる。
前記座面部10は、ウレタンマット等のクッション材の
外側に布製、革製等のカバーを施して平面視矩形状に形
成されたものであり、座面部10の後部には、前記背も
たれ部3に対して座面部10を取り付けるための取付具
15を備えている。この取付具15は、図10にも示す
ように、座面部10の後部両側に両端を縫着した紐状体
16により構成され、該紐状体16は、中途部で2つ折
状態にされてホルダー部材17に挿通され、2つ折部分
16aをホルダー部材17に対して後方に引っ張って紐
状体16を背もたれ部3に締めつけることにより確実に
座面部10を固定できるようになっている。
【0035】なお、前記取付具15としては、図19
(a)に示すように、座面部10の後部両端にバンド1
8を設け、該バンド18の先端に背もたれ部3のリクラ
イニング軸6に係止されるフック具19を設けたものと
してもよい。また、図19(b)に示すように、互いに
係合する雄部材20a及び雌部材20bよりなるバック
ル部材20を備えた締付ベルト21により構成し、該締
付ベルト21を背もたれ部3の後側に巻き付けて雄部材
20aと雌部材20bとを係合し、バックル部材20を
介して締付ベルト21を長さ調整することで背もたれ部
3に締め付けるようにしてもよい。
【0036】また、前記紐状体16や締付ベルト21を
椅子2の座部4の下側に回し、該座部4に対して座面部
10を締付固定するようにしてもよい。前記第2のマッ
サージ部14は、尻部の下側位置に左右一対設けられた
尻用施療具23と、太股部の下側位置に左右一対の設け
られた太股用施療具24とを備え、これら施療具23、
24は、図15に示すように、酢酸ビニル等の可撓性及
び弾力性に優れた樹脂により外周面を蛇腹形状とした略
円筒形のエアセルにより構成され、このエアセル23、
24は、マッサージ機1とは別体として用意されるエア
給排装置25(図8参照)とエアホース26、27で接
続され、空気の供給、排出が繰り返し行われることで膨
張収縮し、これによって尻部及び太股部を押圧マッサー
ジするように構成されている。
【0037】なお、前記エア給排装置25は、内部にエ
アポンプ、給排弁、制御部等を備えており、上面にはマ
ッサージ機1を動作をさせるための操作パネル28を設
けている。また、エア給排装置25に接続されるエアホ
ース26、27、39、40は、エア給排装置25に着
脱自在とされ、マッサージ機1とエア給排装置25とを
別々に持ち運んだり、収納等することが可能である。第
2のマッサージ部14において、尻用のエアセル23と
太股用のエアセル24とは別々のエアホース26、27
によりエア給排装置25に接続されている。これによっ
て各々を別駆動することができるようになり、尻用と太
股用とでマッサージの強さを変えたり、動作タイミング
ずらすようなことが可能となり、これによって動作バリ
エーションの幅を広げることができるのである。
【0038】なお、尻用のエアセル23及び/又は太股
用のエアセル24の上面には突起29aを有するゴム製
等のヘッド具29を設けるのが好ましく、これによって
第2マッサージ部14における指圧効果の向上が図られ
るのである。前記脚支持部11は、ウレタンマット等の
クッション材の外側に布製、革製等のカバーを施して平
面矩形状に形成されたものであり、主に椅子2のフット
レスト5上に載せて使用するようになっている。また、
この脚支持部11の上面に前記第1のマッサージ部13
を設けている。
【0039】この第1のマッサージ部13は、左脚用、
右脚用として左右一対備えており、左右各第1マッサー
ジ部13L,13Rは、それぞれの足に巻き付けて装着
する巻付体31により構成されている。さらに、左右各
第1マッサージ部13L、13Rは、脚の長さ方向にふ
くら脛用、足首用の2つの巻付体31を備えており、従
って、第1マッサージ部13は全体として左右、前後
(上下)に計4つの巻付体31を備えることとなってい
る。
【0040】図11〜図13に示すように、各巻付体3
1は、左右方向に長い帯状布によって形成され、左右中
途部が脚支持部11の上面に縫い付けられており、左右
両端側を脚部の前側に廻して巻き付けるようにしてい
る。また、各巻付体31は、内周布34と外周布35と
の2重構造をなして内部に空間を形成し、内周布34の
左右中途部には開口36が形成され、該開口36を介し
て左右各内部空間に施療具37、38を装入可能として
ある。前記施療具37、38は、酢酸ビニル樹脂等によ
り袋状に形成されたエアセルよりなり、各巻付体31の
脚の内側に対応する部分と、脚の裏側及び外側に対応す
る部分とにそれぞれ装入されている。すなわち、各巻付
体31につき2つのエアセル37、38を備え、第1マ
ッサージ部13全体として前後左右に4組計8個のエア
セル37、38を備えることとなっている。
【0041】各エアセル37、38は、前記エア給排装
置25とエアホース39、40で接続されて空気の供
給、排出が繰り返し行われ、膨張、収縮することにより
脚のマッサージを行うようにしている。前記巻付体31
には、脚部に巻き付けた状態を保持する保持部材41が
設けられており、該保持部材41は、巻付体31の左右
外端部の表側と内端部の裏側とに設けた一対の面ファス
ナー42a、42bを有し、更に、巻付体31の内端部
と巻付体31の外側の脚支持部11上面との間にバック
ル部材43を備えた締付ベルト44を有している。した
がって、前記面ファスナー42a、42bで脚部への巻
付け状態を保持したのち、締付ベルト44をバックル部
材43を介して連結し、該バックル部材43を介して締
付ベルト44を長さ調整することによって巻付体31を
脚部に締めつけて確実にフィットさせることができるよ
うになっている。
【0042】また、本実施形態においては、片足につき
上下2つの巻付体31を備えていることから、太さが大
きく変化するふくら脛、足首のそれぞれに対して各巻付
体31の巻付け量を保持部材41(調整部)を介して調
整し、確実にフィットするように巻付け可能であり、こ
れによってエアセル37、38によるマッサージ効果を
より高めることができるのである。なお、前記巻付体3
1の数は、片脚につき2つとするに限らず、3つ以上設
けるようにしてもよい(※1)。また、前記保持部材4
1としては、面ファスナー42a、42bに変えてスナ
ップホック、ジッパー等の適宜連結具に置き換えること
が可能である。
【0043】各巻付体31において、2つのエアセル3
7、38のうち脚の外側に配されるもの38は、脚の内
側に配されるもの37よりも左右幅が大きく形成されて
おり、この外側エアセル38は、脚の外側だけでなく裏
側にまで亘って配設されるようになっている。したがっ
て、内外エアセル37、38によって脚部を内外側と裏
側との3方向から押圧し、効果的なマッサージが行える
ようにしているのである。なお、前記巻付体31に対
し、脚部の内側、外側及び裏側を別々に押圧する3つの
エアセルを設けるようにすることも可能である(※2)
が、外側エアセル38によって脚部の外側及び裏側の両
方を押圧するようにすることで、部材を減らして構造の
簡素化が図られるとともに空気の供給配管も簡素化でき
るようになる。更に、1つの巻付体31に対し、脚部の
内側から裏側、外側まで対応する1つのエアセルを設け
ることで、より構造の簡素化等が図られるのである。
【0044】図14に示すように、上下左右の巻付体3
1のエアセル37、38のうち、上部側に配されたふく
ら脛用の4つのエアセル37、38と、下部側に配され
た足首用の4つのエアセル37、38とは、それぞれ別
のエアホース39、40からの空気の給排を受けて個別
に駆動されるようになっており、左右両脚のふくら脛と
足首とでマッサージの強さを変えたり動作タイミングを
ずらすようなことが可能となり、これによって動作バリ
エーションの幅を広げることができるのである(※
3)。
【0045】前記連結部12は、図10に示すように、
一端が座面部10の前端に縫着された布製、革製よりな
る広幅の布状体46によって構成され、この布状体46
の前面には一対の面ファスナーの一方47aが取り付け
られ、他方47bが脚支持部11の上端裏面に取り付け
られている。すなわち、1対の面ファスナー47a,4
7bを互いに接着、離脱させることで、座面部10と脚
支持部11とが着脱自在に連結されるようになってお
り、これによって着脱連結手段を構成しているのであ
る。
【0046】このように座面部10と脚支持部11とを
着脱自在とすることで、それぞれを個別に用いることが
可能となり、座面部10を座布団または座布団型マッサ
ージ機として利用でき、座面部10が無い状態で脚支持
部11の巻付体31を脚に巻付けてマッサージすること
が可能となる。また、前記布状体46に設けた面ファス
ナー47aは上下方向に広幅に形成され、この上下幅範
囲で脚支持部11側の面ファスナー47bを接着するこ
とにより座面部10と脚支持部11との間隔が調整で
き、これによって間隔調整手段が構成されている。
【0047】このように座面部10と脚支持部11との
間隔を調整することにより、使用者の脚の長さ、すなわ
ち、着座部位から膝下部分までの距離に対応して第1マ
ッサージ部13を脚部の適正箇所に合わせることができ
るのである。また、連結部12を布等により形成してい
ることから座面部10と脚支持部11との角度を自由に
変えて屈曲することができ、フットレスト5の角度に応
じて脚支持部11を確実に載せることが可能となってい
る。また、図17(a)に示すように、座面部10と脚
支持部11とを略水平状態とすることで、床面等に載置
して利用したり、座面部10を背もたれ付の座いす等に
載せて利用することが可能となり、また、図17(b)
に示すように、マッサージ機1をフットレスト無しの椅
子2に装着した場合は、脚支持部11を脚部の位置に無
理なく対応することが可能となり、これによって第1マ
ッサージ部13によるマッサージも好適に行えるのであ
る。
【0048】なお、前記連結部12としては、図18に
示す形態に変更可能である。図18(a)は、連結部1
2を左右一対のバックル部材49付の連結ベルト50に
より構成したものであり、バックル部材49を介して座
面部10と脚支持部11とを着脱でき、バックル部材4
9を介して連結ベルト50の長さを調整することで座面
部10と脚支持部11との間隔を調整可能としている。
なお、この連結ベルト50による場合には、座面部10
と脚支持部11との隙間を隠す布状の幕体51を設ける
のが好ましい。
【0049】図18(b)に示すものは、布状体46の
前面に一対のジッパー52の一方52aを上下複数設
け、ジッパー52の他方52bを脚支持部11に設けた
ものであり、これによって、脚支持部11と座面部10
とを着脱自在に連結でき、且つ布状体46側のジッパー
52aのいずれか1つを選択して脚支持部11側のジッ
パー52bと連結することで座面部10と脚支持部11
との距離を複数段に変更可能としている。また、図示は
省略するが、連結部12として例えば蝶番等により左右
方向の軸心廻りに座面部10と脚支持部11とを回動自
在に連結することで角度変更可能に構成したり、これに
ラチェット機構等を組み合わせて角度を多段階に設定可
能とすることができ、弾性又は可撓性を有するゴム材、
樹脂材により角度変更自在に座面部10と脚支持部11
とを連結することも可能である。
【0050】図8に示すように、本発明に係るマッサー
ジ機1をフットレスト5付きの椅子型マッサージ機2に
装着して利用する場合、前記座面部10を椅子2の座部
4に載置するとともに取付具15を介して背もたれ部3
に固定し、脚支持部11をフットレスト5上に載せるよ
うにする。これによって、上半身から下半身までマッサ
ージできる椅子型マッサージ装置100が構成される。
そして、座面部10に使用者が着座するとともに膝下部
分を脚支持部11に載せ、巻付体31をふくら脛及び足
首部に巻き付ける。
【0051】次に、エア給排装置25に備えた操作パネ
ル28を操作して、第1、第2マッサージ部13、14
を作動し、第1マッサージ部13においては尻部と太股
部を、第2マッサージ部14においてはふくら脛と足首
部とをマッサージする。一方、椅子型マッサージ機2に
おいては、別途操作部を介して本発明のマッサージ機1
と同時に又は個別に作動し、背中、肩等のマッサージを
行うようにする。すなわち、本発明のマッサージ機1を
上記のように利用することによって、背もたれ部にしか
マッサージ機能を持たない椅子型マッサージ機2であっ
ても、上半身から下半身に亘る略全身のマッサージが行
えるようになるのである。
【0052】ところで、この椅子型マッサージ機2によ
って背中等のマッサージを行う際に、本発明のマッサー
ジ機1を装着すると、座面部10に着座し且つ巻付体3
1及び脚支持部11によって脚部の動きを規制すること
で下半身が拘束され、これによって上半身の動きも規制
されるようになる。そのため、椅子型マッサージ機2の
施療具7で背中等を押圧したときに、上半身が前側に逃
げるのが防止され、マッサージ効果の向上が図れるよう
になったのである。すなわち、椅子型マッサージ機2の
みでマッサージを行うよりも、本発明のマッサージ機1
を装着したうえで背中等のマッサージを行う方がより高
い効果が得られることとなり、本発明のマッサージ機1
は、単にマッサージ機能だけでなく、椅子型マッサージ
機2において上半身の動きを規制する規制具としての機
能も具備しているのである。
【0053】また、前記取付具15により椅子2の座部
4に対する座面部10の装着状態を固定することによっ
て、該座面部10が座部4上で位置ずれするようなこと
が防止でき、椅子型マッサージ機2の施療具7によって
背中等を押圧したときに上半身の前側へずれるのを防止
しているのである。図16には、エア給排装置25の操
作パネル29を示している。この操作パネル29には、
第1、第2マッサージ部13、14の動作を3種類の動
作バリエーションから選択するコース選択スイッチ5
3、第1マッサージ部13のふくら脛用巻付体31と足
首用巻付体31の動作を3種類の動作バリエーションか
ら選択する脚部コース選択スイッチ54、第2マッサー
ジ部14の尻用施療具23と太股用施療具24の動作を
3種類の動作バリエーションから選択する座部コース選
択スイッチ55、3段階の強弱調整スイッチ56、停止
スイッチ57等が設けられている。
【0054】第1、第2マッサージ部13、14のコー
ス選択スイッチ53は、尻用施療具23、太股用施療具
24、ふくら脛用施療具37、38、足首用施療具3
7、38の全ての動作について、例えば、各施療具の動
作開始(空気の供給開始)タイミングや動作終了(空気
の排出)タイミングを変えてやったり、第1、第2マッ
サージ部13、14を交互に作動させることにより設定
された3種類のコースから選択が行えるようになってい
る。また、脚部コース選択スイッチ54については、足
首用施療具37,38とふくら脛用施療具37,38と
の動作タイミングの変化等により設定された3種類のコ
ースから選択が行え、座部コース選択スイッチ53につ
いても、尻側施療具23と太股側施療具24との動作タ
イミングを変化等により設定された3種類のコースから
選択が行えるようになっている。
【0055】図20には、第1マッサージ部13に係る
他の実施形態を示しており、図20(a)のものは、左
右各マッサージ部13L、13Rをふくら脛から足首ま
でに巻きつくようにした1つの巻付体31で構成し、巻
付体31の左右内端には保持部材41を構成する一対の
ジッパー59の一方59aを設け、巻付体31の左右外
端部には前記ジッパー59の他方59bを周方向に複数
(図例では2つ)設けている。また、巻付体31の内部
には、ふくら脛用と足首用との2つのエアセル60、6
1が内装されている。
【0056】本実施形態によれば、外端側のジッパー5
9bのいずれかを選択して内端側のジッパー59aと連
結することにより使用者の脚部の太さに応じて巻付け量
を変更可能となっているが、ふくら脛と足首のそれぞれ
の太さに対しては個別に調整し難くなっており、この点
で上記した実施形態の方が有利なものとなっている。図
20(b)に示すものは、脚支持部11上の左右両側部
に一対の側壁部63を形成し、左右壁部63間の略中央
に中央壁部64を形成し、この中央壁部64と側壁部6
3との間に形成された左右2つの溝65に対し脚を嵌め
込むように構成されている(※4)。また、側壁部63
の内側面63a、溝底面65a、及び中央壁部64の外
側面64aに亘ってふくら脛用、足首用の2つの袋状エ
アセル66、67が内蔵され、溝65に嵌め込んだ脚を
内外側及び、裏側の3方向から押圧するようになってい
る(※5)。
【0057】この実施形態によれば、脚を溝65に嵌め
込んで使用することができる。ところで、本発明は上記
実施形態に限ることなく適宜設計変更可能である。例え
、第1マッサージ部13において蛇腹状のエアセルを
用いたり、第2マッサージ部14において袋状のエアセ
ルを用いることも可能であり、各マッサージ部13,1
4において蛇腹状エアセルと袋状エアセルとを組み合わ
せて用いても良い。また、巻付体31としては、脚部に
対して内外両側から巻き付けるようにしたタイプに限ら
ず、内側から外側へ又は外側から内側へ1方向に巻き付
けるようにするものとしてもよい。
【0058】施療具としては、エアセルに限ることなく
従来から公知の指圧ローラ、指圧片等とし、駆動装置と
して電動モーター等を用いることも可能であるが、この
場合は重量の増大、構造の複雑化を招く恐れがあるた
め、小型で容易に持ち運びしうる本発明のマッサージ機
においては重量減、構造の簡素化等の点からも、施療具
としてエアセルにより構成するのが好ましいものとな
る。 [関連発明の効果]以上詳述したように本発明のマッサ
ージ機によれば、背もたれ部にしかマッサージ機能を持
たない従来型の椅子型マッサージ機であっても、本発明
にかかるマッサージ機を装着することにより、背中や腰
だけでなく脚部のマッサージも可能となり、また、上記
構成によって比較的小型で持ち運びが容易なマッサージ
機を提供することができるようになり、前記椅子型マッ
サージ機だけでなく一般の椅子にまで持ち運んで装着し
たり、床面に載置しての脚部のマッサージも可能とな
り、場所を選ぶことなく利用できるようになる。
【0059】以上説明した関連発明の実施形態のうち、
図20(b)に示すものは、本願発明と共通しており、
本願発明の第2実施形態である。図20(b)は図8の
変形例であるため、図20(b)にはマッサージ装置1
00の一部しか現れていない。理解の容易のために、図
8及び図20(b)の双方の記載から導かれるマッサー
ジ装置100全体を図21に示した。このマッサージ装
置100については、図8〜図20及びこれらの図に基
づく説明により、既に説明済みであるが、理解の容易の
ために、図21に基づいて再度説明する。
【0060】椅子型マッサージ装置100は、椅子型マ
ッサージ機2にマッサージ機1を装着して構成したもの
である。椅子型マッサージ機2は、背もたれ部3にマッ
サージ施療具7を備えている。マッサージ機1は、椅子
型マッサージ機2の座部4上面に載置する座面部10
と、座面部10の前側に設けられていて使用者の脚部を
支持する脚支持部11と、座面部10と脚支持部11と
を連結する連結部12とにより主構成されている。
【0061】前記脚支持部11には、脚部の膝下部分、
主にふくら脛や足首をマッサージする第1のマッサージ
部13が備えられており、第1のマッサージ器110を
構成している。また、前記座面部10には、尻部及び太
股部をマッサージする第2のマッサージ部14が備えら
れており、第2のマッサージ器を構成している 脚支持部11上の左右両側部には、一対の側壁部63が
形成され、左右壁部63の間の略中央に中央壁部64形
成され、この中央壁部64と側壁部63との間に形成さ
れた左右2つの溝に対し脚を嵌め込むように構成されて
いる(※4参照)。また、側壁部63の内側面63a、
溝底面65a、及び中央壁部64の外側面64aに亘っ
てふくら脛用、足首用の2つの袋状エアセル66,67
(第1マッサージ部13)が内蔵され、溝65に嵌め込
んだ脚を内外側及び、裏側の3方向から押圧するように
なっている(※5参照)。
【0062】なお、第1マッサージ部、第2マッサージ
部においてエアセルの数や配置は適宜変更可能であり、
マッサージ動作の内容についても上記実施形態に限定さ
れない(※6参照)。すなわち、溝65にはエアセルを
溝の長手方向に2カ所だけでなく3カ所以上(複数カ
所)設けることができる(※1参照)。図14の記載に
従い図中の符号を本第2実施形態に一致させた図21に
示すように、ふくら脛用エアセル66及び足首用エアセ
ル57のうち、脚の外側に配されるものは、脚の内側に
配されるものよりも左右幅が大きく形成されており、こ
の外側エアセルは、脚の外側だけでなく裏側にまで亘っ
て配設されるようになっている。
【0063】したがって、内外エアセルによって脚部を
左右両側と裏側との3方向から押圧し、溝65に嵌め込
んだ脚に対して効果的なマッサージが行えるようになっ
ている。なお、エアセルとしては、脚部の内側、外側及
び裏側を別々に押圧する3つのエアセルを設けるように
することも可能である(※2参照)。すなわち、本願発
明の第1実施形態のエアセル66,67に加えて、脚の
裏側用のエアセルを別途設けたものとして構成すること
もできる。
【0064】図21に示すように、上部側に配されたふ
くら脛用の4つのエアセル66と、下部側に配された足
首用のエアセル67とは、それぞれ別のエアホース3
9,40からの空気の給排を受けて個別に駆動されるよ
うになっており、左右両脚のふくら脛と足首とでマッサ
ージの強さを変えたり動作タイミングをずらすようなこ
とが可能となりこれによって動作バリエーションの幅を
広げることができるのである(※3参照)。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、溝の左右の両壁のエア
セルは、前記溝の長手方向に2つ並設され、この2つの
エアセルのうち、一方のエアセルが、溝の長手方向一方
側に配置されて、ふくら脛を左右両側から押圧するふく
ら脛用エアセルとされ、他方のエアセルが、溝の長手方
向他方側に配置されて、足首を左右両側から押圧する足
首用エアセルとされ、前記ふくら脛用エアセルと足首用
エアセルとは、個別に駆動可能とされているので、脚へ
圧迫感を与えることを回避しつつ、エアセルが変形して
膨張することが防止され、脚のふくら脛と足首への押圧
力が安定し、良好なマッサージとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るマッサージ装置の斜視
図である。
【図2】第1の実施の形態に係るマッサージ器の平面図
である。
【図3】図2のマッサージ器のエア配管を示す斜視図で
ある。
【図4】図1のマッサージ装置のエア回路図である。
【図5】図2のマッサージ器の動作説明図である。
【図6】同じく動作説明図である。
【図7】同じく動作説明図である。
【図8】関連発明に係るマッサージ機を椅子型マッサー
ジ機に装着して構成されたマッサージ装置を示す斜視図
である。
【図9】同側面図である。
【図10】マッサージ機の斜視図である。
【図11】脚支持部及び第1マッサージ部の斜視図であ
る。
【図12】左側の第1マッサージ部において巻付体(左
脚用)を広げた状態とした平面図である。
【図13】第1マッサージ部の縦断面図である。
【図14】第1マッサージ部のエア配管を示す斜視図で
ある。
【図15】第2マッサージ部のエア配管を示す斜視図で
ある。
【図16】操作パネルを示す平面図である。
【図17】マッサージ機の他の利用形態を示す側面図で
ある。
【図18】連結部の他の実施形態を示す斜視図である。
【図19】取付具の他の実施形態を示す側面図及び斜視
図である。
【図20】第1マッサージ部の他の実施形態を示す斜視
図である。
【図21】第2の実施の形態に係るマッサージ装置の斜
視図である。
【図22】図20のマッサージ装置中のマッサージ器の
エア配管の斜視図である。
【図23】従来のマッサージ器の模式図である。
【符号の説明】 3 背もたれ部 4 座部 5 フットレスト(第1実施形態においてはマッサージ
器) 7 マッサージ施療部 65 溝 66 ふくら脛用エアセル 67 足首用エアセル 108 制御部 100 椅子型マッサージ装置 110 マッサージ器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 史郎 鳥取県西伯郡名和町大字高田1220番地 フ ァミリー株式会社名和工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚支持部上に脚が嵌め込まれる左右2つ
    の溝を形成し、該溝に、空気の給排気で膨張収縮して前
    記溝に嵌め込まれた脚の左右両側を押圧するエアセルを
    備えたマッサージ器において、 前記エアセルは、溝の長手方向に複数カ所設けられてい
    ることを特徴とするマッサージ器。
  2. 【請求項2】 各所のエアセルは、個別に駆動可能であ
    ることを特徴とする請求項1記載のマッサージ器。
  3. 【請求項3】 前記各所のエアセルは、動作タイミング
    をずらして駆動されることを特徴とする請求項2記載の
    マッサージ器。
  4. 【請求項4】 前記各所のエアセルは、異なる強さでマ
    ッサージをすることを特徴とする請求項2又は3記載の
    マッサージ器。
  5. 【請求項5】 前記エアセルは、溝の長手方向に2カ所
    設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載のマッサージ器。
  6. 【請求項6】 前記エアセルは、ふくら脛を押圧するふ
    くら脛用エアセルと、足首を押圧する足首用エアセルで
    あることを特徴とする請求項1記載のマッサージ器。
  7. 【請求項7】 前記ふくら脛用のエアセルと前記足首用
    エアセルとは個別に駆動可能であって、動作タイミング
    をずらして駆動されることを特徴とする請求項6記載の
    マッサージ器。
  8. 【請求項8】 マッサージ施療具を備えた背もたれ部が
    座部の後部に設けられた椅子型マッサージ装置におい
    て、 請求項1〜7のいずれかに記載のマッサージ器が、前記
    溝を前後方向に向けて座部の前部に設けられていること
    を特徴とする椅子型マッサージ装置。
  9. 【請求項9】 前記座部に載せた状態で装着されて使用
    者が着座する座面部の前部に連結部を介して前記マッサ
    ージ器が設けられていることを特徴とする請求項8記載
    の椅子型マッサージ装置。
  10. 【請求項10】 脚支持部上に脚が嵌め込まれる左右2
    つの溝を形成し、該溝に、空気の給排気で膨張収縮して
    前記溝に嵌め込まれた脚の左右両側を押圧するエアセル
    を備えたマッサージ器において、 前記エアセルは、溝の長手方向に2カ所設けられ、 長手方向一方のエアセルはふくら脛を押圧するふくら脛
    用であって、 長手方向他方のエアセルは足首を押圧する足首用であっ
    て、 ふくら脛用エアセルと足首用エアセルとが交互に動作す
    ることを特徴とするマッサージ器。
  11. 【請求項11】 足首用エアセルを膨張させて足首を
    押圧した後に、足首用エアセルの膨張状態を維持したま
    まふくら脛用エアセルを膨張させてふくら脛を押圧し、
    足首用エアセル・ふくら脛用エアセルの順で収縮するよ
    うにふくら脛用エアセル及び足首用エアセルの膨張・収
    縮制御を行う制御部を備えていることを特徴とする請求
    項10記載のマッサージ器。
  12. 【請求項12】 マッサージ施療具を備えた背もたれ部
    が座部の後部に設けられた椅子型マッサージ装置におい
    て、 請求項10又は11に記載のマッサージ器が、前記溝を
    前後方向に向けて座部の前部に設けられていることを特
    徴とする椅子型マッサージ装置。
  13. 【請求項13】 前記溝の左右幅は先細りであることを
    特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の椅子型
    マッサージ装置。
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