JP2000136456A - 電子制御サンプル整経機 - Google Patents

電子制御サンプル整経機

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JP2000136456A
JP2000136456A JP11009175A JP917599A JP2000136456A JP 2000136456 A JP2000136456 A JP 2000136456A JP 11009175 A JP11009175 A JP 11009175A JP 917599 A JP917599 A JP 917599A JP 2000136456 A JP2000136456 A JP 2000136456A
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    • D02HWARPING, BEAMING OR LEASING
    • D02H3/00Warping machines
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    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02HWARPING, BEAMING OR LEASING
    • D02H1/00Creels, i.e. apparatus for supplying a multiplicity of individual threads

Abstract

(57)【要約】 【課題】無地整経と柄整経とを必要とする整経作業の整
経時間を短縮して極めて効率よく行うことができるよう
にした電子制御サンプル整経機を提供する。 【解決手段】整経胴の側面に回転自在に設けられかつ整
経胴に糸を巻きつける複数個の導糸手段と、該導糸手段
の先端部に設けられた糸保持を行う導糸部材と、該整経
胴を支持する基台の一端部に該導糸手段に対応して設け
られるとともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、
糸収納時には待機位置に回動収納される複数個の糸セレ
クトガイドとを有し、導糸手段と糸セレクトガイドとの
間で糸の受け渡しを行うことにより、予め設定された糸
順序に従い、自動的に糸を交換し整経胴上に糸を巻きつ
けていく電子制御サンプル整経機であり、異種及び/又
は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる固定式
クリール及び異種及び/又は同種の糸を巻いてある複数
本のボビンを立てる回転式クリールを前記複数個の糸セ
レクトガイドに対応してそれぞれ設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、整経胴に糸を巻
きつける複数個の導糸手段を有し、予め設定された柄デ
ータ(糸順序)に従い、自動的に糸を交換し、整経胴上
に糸を巻いていく電子制御サンプル整経機において、固
定式クリールと回転式クリールとを併用可能とした装置
及び整経方法及び当該装置に好適に用いられる回転式ク
リールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている電子制御サンプル整
経機としては、例えば特公昭64−8736号公報に開
示された図34〜図38に示されるような構造が知られ
ている。この公知の電子制御サンプル整経機Wは、中空
軸1を有している(図34)。該中空軸1の両端中心に
は加動軸2と被動軸3とが突出されている。該加動軸2
にはプーリ4に固定された小歯輪5とプーリ99とが遊
装され、また他端の該被動軸3には導糸手段6を固定し
た小歯輪7が遊装されている。導糸手段6は図示例では
1本設けた例を示したが、後述する複本数巻きの場合に
は2本以上設置することとなる。
【0003】該小歯輪5及び7は、該中空軸1内の連動
軸8の両端に設けられた小歯輪9及び10の噛み合いに
よって連動せしめられている。該中空軸1は該加動軸2
側で片支持とされており、該被動軸3側の該中空軸1に
は整経胴Aが遊装されている。
【0004】該整経胴Aは、図35に示すごとく、円弧
部11と直線部12とを交互させた同型の外周を有する
胴枠13,14の円弧部11に両端の転子15に掛けら
れ、ドラムスポーク16面上を辷って移動されるコンベ
アベルト17(図34)を付設したドラムスポーク16
を渡して形成せしめられる。
【0005】該コンベアベルト17は、胴外から適宜駆
動される親歯輪18との噛み合いにより一斉に回転され
る遊星歯車19の胴内螺軸20と螺合せしめた駆動子2
1によって一斉に各々同量ずつ微移動せしめられる。該
導糸手段6の先端は内方に屈成せしめられて導糸部材
6’となっている。該導糸部材6’は該整経胴Aの前端
円周上に臨ませられている。
【0006】図34において、Bはそれぞれ異種(異色
又は撚りの異なる)の糸22を巻いてある複数本のボビ
ンを立てる固定式クリール、24はボビンから引き出さ
れた糸22を案内するガイドプレート、25は糸22の
張力を調整する張力調整器、26はドロッパーリング、
30は糸22のガイドロッド及びEは基台Yに設けられ
た永久磁石付糸止め具で糸を押えてセットする作用を行
う。
【0007】図34において、27はプログラム設定器
78(図37)の指示により糸22をセレクトしガイド
する複数個の糸セレクトガイド27a〜27j(図3
8)を有する糸セレクトガイド装置である。28はスリ
ット板で、プーリ4の回転に伴ってパルスを発生させ、
該糸セレクトガイド27a〜27jに対応して複数個配
列されたロータリーソレノイド29を作動させる。該糸
セレクトガイド27a〜27jはそれぞれのロータリー
ソレノイド29にそれぞれ取付けられており、ロータリ
ーソレノイド29がオンとなると回動して作動位置(糸
交換位置)に進出し、ロータリーソレノイド29がオフ
となると逆に回動して待機位置(糸収納位置)に復帰す
るように動作する。
【0008】図36において、33,34及び38は糸
22の綾取りを行う綾取りバーで、33及び38は綾取
り上バー、34は綾取り下バーである。35及び37は
綾取りした糸を下側の糸及び上側の糸に区別するカット
綾バーで、35はカット綾上バー、37はカット綾下バ
ーである。なお、図37において綾取り上バー38の図
示は省略されている。
【0009】39は綾取りした糸を切断した下側の糸を
止める糸止め具で、前記胴枠13に設けられている(図
35)。巻き返し機Cは、スケルトン40、ローラ4
1,42、ジクザグコーム43、ローラ44及び織機ビ
ーム45を有している(図35及び図36)。
【0010】図34において、46は主電動機で、イン
バーターモータを用いることによって、運転中の加減速
度、緩衝起動停止、ジョギング運転及び糸巻付速度の高
速化を可能としている。
【0011】なお、図34において、47は主変速プー
リ、58は主変速プーリ47と従変速プーリ48に掛け
られたVベルト、49は従変速プーリ48と同軸のカウ
ンタープーリ、50はブレーキ作動ピニオンでラックを
進退させることによりブレーキドラムDの制動孔(図示
せず)と係合及び離開を行わせ、随時整経胴Aを制御せ
しめるものである。57は加動軸2上のプーリ4間のV
ベルト、51はベルト送りモータ(ACサーボモー
タ)、52はシフトレバー、54はスプロケット車、5
5はチェーン、56は親歯輪18を駆動するチェーンホ
イール、57,58は共にVベルト、59は導糸カバ
ー、Dはブレーキドラムである。
【0012】67a,67bはセンサーで、スリット板
28のスリットが通過するのを検知するものである。
【0013】該スリット板28は導糸手段6と同期的に
回転するように設定されており、該スリット板28のス
リットの回転を検知することによって該導糸手段6の回
転も該センサー67a,67bによって検知される。こ
のセンサー67a,67bは3個が約120度間隔で配
置されている(2個のみ図示されている)。
【0014】図37において、69はコンベアベルト1
7の移動停止切り換えレバー、70は整経胴Aの固定ロ
ックレバー、74は綾取りバー調整レバー、75は綾取
りバー固定ハンドル及び78はプログラム設定器であ
る。79はコントローラである。80は該整経胴Aの直
線部12の中央部分に設けられた糸張り装置である。S
は基台Y上に糸セレクトガイド装置27に対応して設置
されたストッパ板である。
【0015】この電子制御サンプル整経機は本願出願人
によって開発されたものであるが、電子制御によって自
動的に柄整経が行えるものとして好評を得ている。
【0016】しかし、このような従来の電子制御サンプ
ル整経機においては、主電動機として通常の汎用モータ
を使用しているため、運転中の回転数の加減速を行うこ
とができず、糸交換時におけるミスキャッチ、ミスチェ
ンジの発生が避けられず、また糸切れも発生しやすいと
いう難点があり、さらに緩衝起動停止、ジョギング運転
等を行うことができず、運転能率の点においても改善の
余地が存在していた。
【0017】また、整経密度設定方法は、主電動機に接
続される変速機の変速比を整経密度設定ダイヤルで変え
てコンベアベルトの移動速度を決定し、かつ空転時もコ
ンベアベルトが動作する機構のため整経胴上で規則正し
い巻き姿とならず、巻き取り時に微妙に張力と整経長が
変化してしまっていた。
【0018】本願出願人は、これらの不都合を解消する
ために、インバーターモータ及びACサーボモータを使
用した電子制御サンプル整経機も既に開発し提案してい
る(特公昭64−10609号及び特公昭64−106
10号)。上記した各提案においては、各電子制御サン
プル整経機本体に対して異種(異色又は撚りの異なる)
の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる固定式クリー
ルを設置していた。
【0019】また、糸交換工程を省略し、糸交換時の時
間的ロスを皆無としかつ複本数の糸を同時に整経胴に巻
きつけることを可能とし、さらに整経作業時間の短縮を
可能とした複本数同時整経可能な電子制御サンプル整経
機も既に開発し提案している(特公平4−57776
号)。
【0020】この複本数同時整経可能な電子制御サンプ
ル整経機においては、導糸手段は複数個設置されるため
従来の固定式クリールでは対応することが不可能であっ
た。そのため、この複本数同時整経可能な電子制御サン
プル整経機の開発とともに複本数の糸を同時に整経する
ことのできる回転式クリールを開発した。この回転式ク
リールの開発により複本数の糸の同時整経が可能とな
り、その結果整経時間の短縮を実現したものである。
【0021】この回転式クリールの回転と複数個の導糸
手段の回転とは同期運転を行うものであるが、その同期
運転の機構について、図39〜図41によって説明す
る。図39は電子制御サンプル整経機本体のエンコーダ
の概略取付図、図40は従来の回転式クリールの側面的
概略断面図及び図41は従来の回転式クリールの動作原
理を示すブロック図である。
【0022】図39において、プーリ98はタイミング
ベルトによって図34に示したプーリ99と連動せしめ
られ、かつプーリ98が固定されている軸の延長状には
エンコーダ97が取り付けられている。
【0023】図40において、回転式クリールFは同種
の糸(同色又は撚りの同じ糸)及び/又は異種の糸(異
色又は撚りの異なる糸)を巻いてある2本或いは3本以
上のボビン126を立てる。300は回転式クリールF
の回転を検出するエンコーダ、301は減速機付モー
タ、302は減速機出力軸308に固定されるタイミン
グプーリで、回転軸307に固定されているタイミング
プーリ303はタイミングベルト309により連動され
る。304は糸22の張力を調整する張力調整器であ
り、310は糸切れを検知するリミットスイッチであ
る。
【0024】この回転式クリールFは、前記エンコーダ
97と回転式クリールF上のエンコーダ300の回転信
号を常に比較しながら導糸部材6’と同期運転を行うこ
とのできるものである。また、回転式クリールFに立て
られるボビン126の位置は導糸部材6’と相対的に同
位置でなければならない。
【0025】図41において、操作スイッチ312に
は、整経オン、整経オフ、正転寸動、送転寸動の4つの
スイッチがある。このうち、整経オン、整経オフのスイ
ッチ信号は電子制御サンプル整経機W本体へ送出され、
正転寸動、送転寸動のスイッチ信号は導糸部材6’と該
導糸部材6’に掛けられる糸22が巻かれているボビン
126との位置合わせを行うための信号で、同期運転制
御部312へ送られる。
【0026】同期運転制御部312では電子制御サンプ
ル整経機W本体より送られてくるRUN信号(整経オン
信号)、JOG信号(ジョギング運転信号)と、先に述
べた正転寸動信号、送転寸動信号を変換し、ENB信号
(同期運転可信号)として同期運転カード314へ送出
し、FWD(正転)、REV(逆転)、JOG(ジョギ
ング運転)信号等をインバータ313へ送出する。
【0027】また、同期運転カード314には、電子制
御サンプル整経機W本体に設置されているエンコーダ9
7と回転式クリールFに設置されているエンコーダ30
0が接続され、整経オン時及びジョギング運転時には常
時エンコーダ97とエンコーダ300の回転角度を比較
し、導糸部材6’と該導糸部材6’に掛けられる糸22
が巻かれているボビン126の相対的位置を一定に保つ
ためにインバータ313と信号の授受を行っている。
【0028】インバータ313は回転クリールFに設置
されている減速機付モータ301へ回転信号を与える。
なお、インバータ313と同期運転カード314は市販
品を使用できる。
【0029】さらに、整経ドラムに最初の糸列を巻き終
わった後、次の糸列の巻き始めの糸が最初の列の糸より
も前方に位置するように巻くことによって、整経ドラム
上の糸の下層から順序よく整列巻き整経を行うことが可
能で、整経長が長い場合でも織機ビームへの巻取りが容
易な整列巻き可能な電子制御サンプル整経機も提案した
(特開平7−133538号)。これらの改良型の電子
制御サンプル整経機も非常な好評を得ている。
【0030】電子制御サンプル整経機に使用されるクリ
ールを区別すると、上述したごとく、固定式クリールと
回転式クリールと称される2つのクリール方式に区別さ
れる。
【0031】固定式クリールは、同種及び/又は異種の
糸(主として異種の糸)を巻いてある複数本のボビンを
有しており、糸一本ずつの整経をすることができるた
め、柄整経の整経作業を行うことができる利点がある
が、一本の糸を順次整経胴に巻きつけるために整経作業
時間がそれだけかかるという不利がある。一方、回転式
クリールは、同種及び/又は異種の糸を巻いてある複数
本のボビンを有しており、無地整経(例えば、赤色糸一
色)、1対1(例えば、赤1と白1の繰り返し、S撚1
本とZ撚1本の繰り返し)、2対2(例えば、赤2本と
白2本の繰り返し、S撚2本とZ撚2本の繰り返し)等
のごく限られたパターンの整経に使用可能である。この
回転式クリールは、限られたパターン整経以外の柄整経
の整経作業を行うことはできないという不利があるが、
複本数の糸を同時に整経胴に巻きつけるために整経時間
が大幅に短縮されるという利点がある。
【0032】例えば、図31に示したような縞柄の織物
Mを織成するための縦糸の整経L(図32)を行う場合
においては、無地部分もかなりあり、回転式クリールを
用いて無地整経を行うことが整経時間の点からは有利で
あるが、異色の糸による縞部分を有するために回転式ク
リールを用いることは不可能であり、固定式クリールを
使用せざるをえなかった。固定式クリールを用いる場合
には、無地整経部分も糸を一本ずつ整経胴に巻きつける
ので、整経時間がそれぞれかかるため、整経作業として
はそれだけ効率の悪い作業を行わざるを得なかった。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の問題点に鑑みなされたもので、無地整経と柄整
経とを必要とする整経作業を整経時間を短縮して極めて
効率よく行うことができるようにした電子制御サンプル
整経機を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の電子制御サンプル整経機は、整経胴の側面
に回転自在に設けられかつ整経胴に糸を巻きつける複数
個の導糸手段と、該導糸手段の先端部に設けられた糸保
持を行う導糸部材と、該整経胴を支持する基台の一端部
に該導糸手段に対応して設けられるとともに糸交換時に
は糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回
動収納される複数個の糸セレクトガイドとを有し、導糸
手段と糸セレクトガイドとの間で糸の受け渡しを行うこ
とにより、予め設定された糸順序に従い、自動的に糸を
交換し整経胴上に糸を巻きつけていく電子制御サンプル
整経機であり、異種及び/又は同種の糸を巻いてある複
数本のボビンを立てる固定式クリール及び異種及び/又
は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる回転式
クリールを前記複数個の糸セレクトガイドに対応してそ
れぞれ設置したことを特徴とする。
【0035】上記固定式クリールの糸及び上記回転式ク
リールの糸の双方を各々に対応する糸セレクトガイドに
それぞれ収納し、整経胴上に糸を巻きつけるにあたり予
め設定された柄データに従い該固定式クリールの糸及び
該回転式クリールの糸を併用して柄整経を可能とするこ
とができる。
【0036】整経作業が開始されると予め設定された柄
データに従い、固定式クリールを使って整経するか又は
回転式クリールを使って整経するかを判断し、固定式ク
リール又は回転式クリールを柄データにより交互に選択
使用できるように構成される。
【0037】コントローラにクリール選択制御機能を新
たに設け、整経条件(柄パターンの入力、整経幅、整経
本数、整経長)を入力すると、該制御部で回転式クリー
ル及び固定式クリール使用の判断をして自動的に併用可
能とするのが好ましい。
【0038】固定式クリールの糸に対して糸セレクトガ
イドによる糸の収納・供給の選別を可能とする他、回転
式クリールの糸に対して糸セレクトガイドによる糸の収
納・供給の選別を可能とするのが好適である。
【0039】固定式クリール立本数(ボビン数)及び回
転式クリール立て本数(ボビン数)の合計分の糸セレク
トガイドを設ける必要があることは勿論である。
【0040】前記回転式クリールの使用時においては、
複本数の糸の同時整経ができ、かつ、回転式クリールを
使用して2本以上の糸の複本数同時整経を行う場合は、
回転式クリールの回転と複数個の導糸手段の回転とは同
期運転を行い、かつ導糸部材と回転式クリールに対応し
た糸セレクトガイドによって糸の受渡しができるように
構成される。
【0041】回転式クリール使用時、複本数を同時整経
をする場合は、導糸手段の回転と回転式クリールとが同
期回転をすることが必要である。又、回転式クリールが
回転しない場合は回転式クリール上の糸を固定式クリー
ルと同じ様に1本づつ糸交換可能とする。
【0042】前記回転式クリールを使用して一本の糸の
整経を行う場合には、該回転式クリール上の一本の導糸
手段のみを用いて整経する場合は、回転式クリールは不
動状態で使用される。
【0043】同期運転中及び回転しない場合において、
回転式クリール上の糸は、導糸手段に順序良くセレクト
可能であると同時に糸が撚れない(縄状)にならない限
り順番も自由に選択可能とする。
【0044】回転式クリールの糸の収納を早めるため回
転式クリール先端部に糸の引き戻し装置を設けるのが好
適である。
【0045】前記固定式クリールを使用して一本の糸の
整経を行う場合には、複数個の導糸部材のうちの1個の
導糸部材を使用して予め設定された柄データに対応した
糸セレクトガイドによって糸の受渡しができるように構
成される。
【0046】前記導糸手段の先端部に導糸部材を移動自
在に取りつけ、該導糸部材から糸セレクトガイドに糸を
渡す時には、導糸部材を糸が外れる方向に移動させるこ
とにより、該導糸部材から糸を外して該外れた糸を糸セ
レクトガイドに保持せしめ、糸セレクトガイドから該導
糸部材に糸を渡す時には、導糸部材を糸を保持する方向
に移動させることにより、糸セレクトガイドに保持され
た糸を該導糸部材に保持させて糸交換を行う構成とする
のが好適である。
【0047】前記導糸部材を導糸手段の先端部に回転自
在に取りつけ、該導糸部材を糸が外れる方向に回転させ
ることにより導糸部材から糸を外し、該導糸部材を糸を
保持する方向に回転させることにより導糸部材に糸を保
持させて糸交換を行うように構成することもできる。
【0048】前記導糸部材を前記導糸手段の先端部に導
糸板を介して移動自在に取りつける構成として、糸交換
を行うこともできる。
【0049】前記導糸部材を前記導糸板の先端部に出没
自在に取りつけ、該導糸部材を該導糸板内部に収納する
ことにより導糸部材から糸を外し、該導糸部材を導糸板
から突出させることにより導糸部材に糸を保持させ糸交
換を行うことも可能である。
【0050】前記導糸部材を前記導糸板の先端部に回動
自在に取りつけ、該導糸部材を導糸板に収納する方向へ
回転させることにより導糸部材から糸を外し、該導糸部
材を導糸板から突出する方向へ回転させることにより導
糸部材に糸を保持させ糸交換を行う構成を採用すること
もできる。
【0051】上下方向に直線運動を行う糸外し部材を糸
セレクトガイドの近傍に出没自在に設け、該導糸部材か
ら糸セレクトガイドに糸を渡す時には、該糸外し部材を
突出させることにより導糸部材から糸を外して該外れた
糸を糸セレクトガイドに保持せしめ、糸セレクトガイド
から該導糸部材に糸を渡す時には、糸外し部材を没却せ
しめておくことにより、糸セレクトガイドに保持された
糸を該導糸手段に保持させて糸交換を行うこともでき
る。
【0052】前記導糸部材が複数個の導糸部材作動装置
本体によって作動せしめられ、該複数個の導糸部材作動
装置本体が、整経胴端面又は整経胴端面に設けられた導
糸カバーに設置されており、予め設定された糸交換順序
に従い該導糸部材作動装置本体を作動させ該導糸部材を
作動させる構成とするのが好ましい。
【0053】複数個の導糸手段検出用センサーを整経胴
端面又は該整経胴端面に設けられた導糸カバーに取りつ
け、予め設定された糸交換順序に従い該センサーからの
導糸手段検出信号により前記導糸部材作動装置本体を作
動させる構成とすれば所望の整経を自動的に行うことが
可能である。
【0054】複数個の導糸手段検出用センサーを整経胴
端面又は該整経胴端面に設けられた導糸カバーに取りつ
け、予め設定された糸交換順序に従い該センサーからの
導糸手段検出信号により前記導糸部材の作動を行う構成
として整経を行うこともできる。
【0055】本発明の整経方法は、固定式クリールと回
転式クリールとを具備した電子制御サンプル整経機を用
いる方法であって、予め設定された柄データに従い、複
雑な柄整経の場合には固定式クリールを用いて一本の糸
による柄整経を行い、無地整経又は単純な柄整経の場合
には回転式クリールを用いて2本以上の糸による複本数
同時整経を行うようにしたことを特徴とする。
【0056】前記した回転式クリールとしては、ベース
体と、回転可能かつ前方に突出して該ベース体に設けら
れたスピンドル軸と、該スピンドル軸の突出部分にボビ
ンホルダーを介して取りつけられた複数個のボビンと、
該スピンドル軸の前端部分に該ボビンの前方に位置する
ようにガイドアームを介して装着されたガイドプレート
とを有し、スピンドル軸を回転させることにより、ガイ
ドプレートを介して複数個のボビンに巻きつけられてい
る複数本の糸を回転させつつ同時に供給することができ
る構成とするのが好適である。
【0057】前記回転式クリールとしては、前記スピン
ドル軸の前端部分にフロントホルダーを介して糸戻し装
置を取りつけ、前記ガイドアームを該フロントホルダー
に取りつけ、かつ前記ガイドプレートを該糸戻し装置の
前方に位置せしめることにより、糸戻し装置及びガイド
プレートを介して複数個のボビンに巻きつけられている
複数本の糸を回転させつつ同時に供給することができる
構成とするのがさらに好適である。
【0058】前記回転式クリールとしては、前記フロン
トホルダーに糸保留装置を取りつけ、かつ前記ガイドプ
レート及び糸戻し装置を該糸保留装置の前方に位置せし
めることにより、糸保留装置、糸戻し装置及びガイドプ
レートを介して複数個のボビンに巻きつけられている複
数本の糸を回転させつつ同時に供給することができる構
成とするのが最も好適である。
【0059】前記糸戻し装置としては、整経中の糸(供
給する糸)に必要な適度な張力を付与することができ、
糸交換時に発生する糸の緩みを迅速にクリール側(ボビ
ン側)に引き戻すことができ、かつ糸セレクトガイドに
収納されている糸(休止中の糸)に対して常に緊張状態
を保てる力を付与できるように構成するのが好適であ
る。
【0060】該糸に対する付与力を任意に調整可能とす
るのがさらに好ましい。
【0061】前記糸戻し装置の具体例としては、内部を
中空部とした枠体と、該枠体の前半部の内部に該中空部
を跨いで横架された1又は複数本の糸掛けバーと、基部
が該枠体の後半部に取りつけられかつ該基部を中心とし
て常時上方に付勢された状態で上下方向に回動可能とさ
れたスイングアームと、該スイングアームの自由端部分
に形成された1又は複数個の糸掛けリングとからなる構
成をあげることができる。
【0062】該糸戻し装置のスイングアームの上方への
付勢力が調整可能とされていれば、より好ましい。
【0063】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面中、図1〜図33に基づいて説明する。図1〜図
33において、図34〜図41に示した従来装置と同一
又は類似部材は同一の符号を用いて説明する。
【0064】図1において、Wは本発明に係る電子制御
サンプル整経機で、後述する本発明の特徴的構成及び作
用を除いては、図34〜図41に示した従来の電子制御
サンプル整経機と基本的に同様の構造及び作用を有して
いる。
【0065】すなわち、巻き返し機Cの構造、綾取りバ
ー33,34及び38及びカット綾バー35,37の配
置、ストッパ板Sの省略等の点において、本発明の実施
の形態は従来装置と異なる点を有するが、電子制御サン
プル整経機W自体の基本的な構成及び作用の変更はない
ので、再度の詳細な説明は省略する。なお、図1におい
て、コントローラ79には、図24に示したと同様にプ
ログラム設定器が設置されているが、作図の都合上図示
を省略してある。また、図1に示したコントローラ79
には固定式クリールB又は回転式クリールFの選択を行
うクリール選択制御部が含まれている点が従来のコント
ローラとは異なる。
【0066】本発明の電子制御サンプル整経機Wは、図
示されるごとく、前述した従来装置と同様に、整経胴A
の側面に回転自在に設けられかつ整経胴Aに糸22を巻
きつける複数個の導糸手段6と、該整経胴Aを支持する
基台Yの一端部に該導糸手段6に対応して設けられると
ともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時
には待機位置に回動収納される複数個の糸セレクトガイ
ド27a〜27jとを有し、導糸手段6と糸セレクトガ
イド27a〜27jとの間で糸22の受け渡しを行うこ
とにより、設定された糸順序に従い、自動的に糸22を
受け渡し整経胴A上に糸22を巻きつけるものである。
【0067】図1において、Gは糸チェンジ部、Hはサ
イドカバー、Jは覗き窓、Kは原動部である。
【0068】そして、図1〜図4によく示されるごと
く、本発明の電子制御サンプル整経機Wにおいては、異
種の糸(異色又は撚りの異なる糸)及び/又は同種(同
色又は撚りの同じ糸)を巻いてある複数本のボビン10
6を立てる固定式クリールB及び異種の糸及び/又は同
種を巻いてある複数本のボビン126(図11)を立て
る回転式クリールFが前記複数個の糸セレクトガイド2
7a〜27jに対してそれぞれ設置されている。該固定
式クリールBには主として異種の糸を巻いてある複数本
のボビン106を立てるのが通常である。
【0069】該固定式クリールBの糸22m及び回転式
クリールFの糸22nを複数個の糸セレクトガイド27
a〜27jにそれぞれ収納し、該固定式クリールBの糸
22m及び回転式クリールFの糸22nを併用可能と
し、整経胴A上に必要に応じて固定式クリールBの糸2
2m及び回転式クリールFの糸22nをそれぞれ順次巻
きつけることができるようになっている。
【0070】固定式クリールBは、クリールスタンド1
02及びボビンスタンド104とから構成されている。
ボビンスタンド104は下面にキャスター103を具備
したボビン枠107を有している。該ボビン枠107の
後端側には適宜個数のボビン106が取りつけられてい
る。該ボビン106の前方には第1ガイドプレート10
9が設けられている。
【0071】クリールスタンド102は下面にキャスタ
ー103を具備したベース枠105を有している(図
5)。該ベース枠105の上面には後方に第2ガイドプ
レート24を連設した張力調整器25が設置され、また
該ベース枠105の前面には中央部に糸挿通孔26a
(図6)を開穿したドロッパリング26を上下動自在に
保持する縦ガイドロッド101がドロップリング26の
設置個数に対応して立設されている。164は該縦ガイ
ドロッド101の上端部に設けられたドロッパリング枠
である。
【0072】したがって、ボビン106に巻かれていた
糸22mは、第1ガイドプレート109、第2ガイドプ
レート24、張力調整器25をそれぞれ通ってドロッパ
リング26の糸挿通孔26aに挿通される。
【0073】108は糸22をガイドするガイド棒で、
整経条件に応じて適宜位置に設定される。図6に示した
ように、整経中の糸22maはその先端は導糸手段6を
介して整経胴A上に巻きつけられているため糸の張力が
変動し、それに応じてドロッパリング26も上下動す
る。一方、休止中の糸(糸セレクトガイド装置27に収
納されている糸)22mbの場合にはドロッパリング2
6はガイド棒108の下方まで落下しているのでガイド
棒108を介在して糸セレクトガイド装置27に誘導さ
れてその内部に収納される。
【0074】回転式クリールFの使用時においては、複
本数の糸の同時整経ができることは前述した通りであ
り、かつその場合回転式クリールFの回転と複数個の導
糸手段6の回転とから同期運転を行うことは、図39〜
図41に基づいて説明した通りであり、再度の説明は省
略する。なお、同期運転の機構については、図39〜図
41の例では電気的機構について説明したが、機械的な
同期運転の機構も適用できることは勿論である。本発明
における回転式クリールFにおいては従来の回転式クリ
ールにはない構成が採用されているもので、以下に説明
する。
【0075】図11〜図16に示したごとく、回転式ク
リールFは、ベース体129を有し、該ベース体129
は下面にキャスター132を具備したベース板130
と、該ベース板130の前後端に立設された前フレーム
134a及び後フレーム134bから構成されている。
【0076】該フレーム134a,134bの上部には
スピンドル軸124が前後のピローベアリング136
a,136bを介して回転可能に取りつけられている。
該スピンドル軸124はその前端側が、該前フレーム1
34aよりも前方に突出するように設けられている。
【0077】該スピンドル軸124の突出部分には、前
ピローベアリング136aに隣接してタイミングプーリ
142が装着されている。該タイミングプーリ142は
タイミングベルト144を介してベース板130上に設
置されたモータ138のモータプーリ140に連結して
おり、モータ138が起動するとその回転はモータプー
リ140、タイミングベルト144及びタイミングプー
リ142によってスピンドル軸124に伝達されてスピ
ンドル軸124が回転するようになっている。
【0078】128は該スピンドル軸124の突出部分
に設けられたボビンホルダーで、その先端部には複数個
(図示の例では8個)のボビン126が取り付けられて
いる。該ボビン126には異種及び/又は同種の糸22
nが巻きつけられている。したがって、整経運転中には
スピンドル軸124の回転とともに複数個のボビン12
6が前記導糸手段6の回転と同期状態を維持して回転し
つつ糸22nの供給を行うことができる。
【0079】122は該スピンドル軸124の前端部に
設けられたフロントホルダーで、その先端部には複数個
(図示の例では8個)の糸保留装置(一般的にはアキュ
ムレーターといわれる)120が取り付けられている。
【0080】該糸保留装置120の前方には糸戻し装置
118が連設されている。114はガイドプレート枠
で、該フロントホルダー122の前面側に設けられたガ
イドプレートアーム116を介して該糸戻し装置118
の前方に位置するように設置されている。
【0081】112は糸22nを集中的にガイドするガ
イドプレートで、回動可能な一対のプレート板によって
構成されており、該ガイドプレート枠114の前面にガ
イドプレート駆動装置146を介在させて設けられてい
る。121は糸切りを検知する糸切検知器である。
【0082】該ガイドプレート112は、該ガイドプレ
ート駆動装置146によって一対のプレート板が起伏か
つ開閉せしめられ、図13及び図14に示した休止状態
(伏かつ閉)及び図15及び図16に示した運転状態
(起かつ開)の2つの状態を、とることができるように
なっている。運転中は該プレート板を起かつ開状態とす
ることによって回転するボビン126から供給される複
数本の糸がからまり合うのを効果的に防止することがで
きる。
【0083】ガイドプレート112は複数本の糸がから
まないように作用すればよいもので、図15及び図16
に示した例のように、ガイドプレート112を一対のプ
レート板によって構成し、そのプレート板を起伏かつ開
閉させる構造以外にも図17及び図18に示したように
一枚の不動のプレート板によってガイドプレート112
を構成することも勿論可能である。また、この一枚のガ
イドプレート112を上下動可能に設け、休止状態では
降下し、運転状態では上昇する構成を採用することもで
きる。
【0084】119は回転式クリールFの作動条件を制
御するコントロールボックスで、適宜位置に設置可能で
あるが、図示例ではベース板130上に設置した場合を
示してある。123は該フロントホルダの前面中央部に
固着された中継ボックスである。糸保留装置120にお
ける糸22nの糸保留のコントロールボックス119に
よる制御は、該中継ボックス123によって中継され
る。
【0085】図12において、125は、スピンドル軸
124のピローベアリング136a,136bの間に位
置する部分にナイロン等の絶縁体166を介して装着さ
れた複数個のスリップリングである。127はカーボン
ブラシで、該スリップリング125の外周面に接触する
ように設けられている。
【0086】168はカーボンブラシ127を保持する
カーボンブラシホルダーで、配線133によってコント
ロールボックス119と接続している。
【0087】一方、スピンドル軸124の中空内部12
4aには配線コード131が配設されており、その一端
部131aはスリップリング125に固定されかつその
他端部は前記した中継ボックス123に接続されてい
る。つまり、該中継ボックス123はコントロールボッ
クス119と電気的に接続されており、コントロールボ
ックス119による糸保留制御の中継を行うことができ
る。
【0088】したがって、複数個のボビン126にそれ
ぞれ巻かれていた複数本の糸22nは、糸保留装置12
0、糸戻し装置118及びガイドプレート112を通っ
て、整経運転中はスピンドル軸124の回転とともに複
数個のボビン126が導糸手段6の回転と同期状態を維
持した状態で回転しつつ、導糸手段6に誘導されて整経
胴Aに巻きつけられる。一方、整経休止中は、該ボビン
126に巻かれていた糸22nは、糸保持装置120、
糸戻し装置118及びガイドプレート112を通った
後、糸セレクトガイド装置27に誘導されてその内部に
収納される。
【0089】前記糸戻し装置118は、糸22nが弛緩
した場合に引き戻して弛緩状態を解消する作用を果すも
ので、引き戻し作用を行う装置であれば使用可能である
が、図19にその好ましい態様を示した。図19におい
て、糸戻し装置118は内部を中空部152とした枠体
150を有している。
【0090】該枠体150の前半部の内部には該中空部
152を跨いで糸掛けバー154が横架されている。1
56は基部を中心として常時上方に付勢された状態で上
下方向に回動可能とされたスイングアームで、その基部
は該枠体150の後半部の内部に取付けられかつその自
由端部側には複数個の糸掛けリング157が形成されて
いる。158は該スイングアーム156の上方への付勢
力を調節するダイヤルで、該枠体150の後半部の外面
側に回転可能に装着されている。
【0091】糸22nは該枠体150の後端壁に開穿さ
れた糸入口孔160から挿通され、図示したごとく、糸
掛けリング157と糸掛けバー154に順次掛け通され
て枠体150の前端壁に開穿された糸出口孔162から
外部に引き出される。このように糸22nを糸戻し装置
118に掛け通しておけば、糸22nが弛緩した場合に
は該スイングアーム156が上方に回動して糸22nを
引き戻して糸緩みを解消し、一方、糸22nに張力がか
かった場合には該スイングアーム156は下方に回動す
る。したがって、該糸戻し装置118を設置しておけ
ば、スイングアーム156の上下方向への揺動により、
糸22nの張力バランスを常時調整することが可能とな
る。
【0092】つまり、該糸戻し装置118としては、整
経中の糸(供給する糸)に必要な適度な張力を付与する
ことができ、糸交換時に発生する糸の緩みを迅速にクリ
ール側(ボビン側)に引き戻すことができ、かつ糸セレ
クトガイドに収納されている糸(休止中の糸)に対して
常に緊張状態を保てる力を付与できるように構成するの
が好適である。
【0093】該糸に対する付与力を任意に調整可能とす
るのがさらに好ましい。
【0094】図11〜図16に示した回転式クリールの
例においては、図1に示した導糸手段6の先端部に設け
られた導糸部材6’としては図33に示した従来装置の
導糸部材6’と同様に導糸手段6の先端を内方に屈成し
て形成した例を示したが、この場合には、図1に示すご
とく、該導糸部材6’に対応して糸外し装置32を設置
し、糸外し32aを突出させることによって導糸部材
6’に掛けられた糸22を外す構成を採用している。
【0095】この従来の糸外し機構は、図33に示した
ごとく、導糸部材6’と糸外し装置32との組み合わせ
によって構成されているが、糸交換の際に糸緩みが発生
しかつその緩んだ糸を回収するのに時間を必要とすると
いう難点があった。このような従来の糸外し装置32を
設置することなく導糸部材6’自体を作動させることに
よって糸緩みの発生を解消又は軽減した状態で糸外しを
行うことも可能であり、その例を図7〜図10に示し
た。
【0096】図9は導糸部材6’の構成を最もよく示す
図面で、同図において、100は導糸手段6の先端部に
設けられた導糸板である。該導糸板100には、ロータ
リーソレノイド148が取り付けられており、該ロータ
リーソレノイド148の軸148aには導糸部材6’が
該導糸板100の上面に摺動自在に運動可能なように取
りつけられている。
【0097】図7、図8及び図10において、170は
導糸手段106の位置を検知するセンサーで、導糸カバ
ー59又はガイドバー59aの適宜位置に複数個設置さ
れている。それぞれのセンサー170は糸セレクトガイ
ド27a〜27jと対応して設けられている。
【0098】糸交換を行うときはボビンに巻きつけられ
ている糸22を収納する糸セレクトガイド、例えば、2
7aが、ガイドバー36の方向に動作させられ、導糸手
段6がその糸セレクトガイド27aの位置を過ぎた後、
その糸セレクトガイド27aに対応したセンサー170
が、導糸手段6を検知しかつロータリーソレノイド14
8を動作させる信号を出すと、ロータリーソレノイド1
48は動作をはじめる。
【0099】該ロータリーソレノイド148が動作する
と、導糸部材6’は、ロータリーソレノイド148の回
転により、糸22を外す方向に回転する(図9の仮想線
の状態)。導糸部材6’と導糸板100により保持され
ていた糸22は、導糸部材6’が導糸板100の糸接触
面上を糸外し方向に回転すると、導糸板100上を滑
り、導糸板100から外される。
【0100】外された糸22は、ガイドバー59aと基
台Yとの間を戻り、該糸セレクトガイド27aにあた
る。ガイドバー59a側に動作させられていた該糸セレ
クトガイド27aが、基台Yに収納されるに伴い、外さ
れた糸22も、糸セレクトガイド27aに保持され、基
台Yに収納される(図7及び図8)。
【0101】ロータリーソレノイド148は、一定時間
経過後、もとの状態に戻り、それと同時に導糸部材6’
は図9の実線に示すように導糸板100から外方に突出
した状態に回動する。次に巻きつけられる別の糸の糸セ
レクトガイド、例えば127eが、基台Yからガイドバ
ー59a側に回転させられる。それとともに、該糸セレ
クトガイド27eに収納されていた糸は、糸セレクトガ
イドから開放され、次に導糸部材6’がその地点を通過
する際、導糸板100と導糸部材6’との間で保持さ
れ、整経胴A上に巻きつけられる。
【0102】上記のような糸交換機構を採用することに
より、従来装置における糸交換の際には不可避であった
大きな糸緩みの発生を防止又は大幅に軽減できる利点が
ある。この糸緩みの防止又軽減を実現する糸交換機構と
しては図7〜図10に示した構成以外の構成も採用可能
であり、以下にさらに説明する。
【0103】図20及び図21は、別の糸交換機構を示
すものである。図21は導糸部材6’の構成を最もよく
示す図面で、同図において、導糸手段6には、導糸板1
00が取りつけられている。該導糸板100には、支持
部材172が取りつけられている。該支持部材172に
は、導糸部材6’が前後に摺動可能な状態に取りつけら
れている。
【0104】該導糸部材6’の基端部はブロック174
に固定されている。該ブロック174にはピン176が
取りつけられている。148は該導糸板100に設けら
れたロータリーソレノイドで、該ロータリーソレノイド
148にはアーム178が取りつけられている。該アー
ム178の先端部には係合溝180が形成され、前記ピ
ン176が該係合溝180に係合されている。
【0105】糸交換を行うときは、図20に示されるご
とく、巻きつけられている糸22を収納する糸セレクト
ガイド、例えば、27aが、ガイドバー59aの方向に
動作させられ、導糸手段6がその糸セレクトガイド27
aの位置を過ぎた後、その糸セレクトガイド27aに対
応したセンサー170が、導糸手段6を検知するとロー
タリーソレノイド148を動作させる信号を出すと、ロ
ータリーソレノイド148は動作をはじめる。
【0106】該ロータリーソレノイド148が動作する
と、導糸部材6’はアーム178の回転により、導糸板
100の内側の方向に引き込まれる(図21の仮想線の
状態)。導糸板100と導糸部材6’によって保持され
ていた糸22は、導糸部材6’が導糸板100の内側に
引き込まれると、導糸板100上を滑り、導糸板100
から外される。
【0107】外された糸22は、ガイドバー59aと基
台Yとの間を戻り、上記糸セレクトガイド27aにあた
る。ガイドバー59a側に動作させられていた該糸セレ
クトガイド27aが基台Y側に収納されるに伴い、外さ
れた糸も糸セレクトガイド27aに保持され基台Y側に
収納される。ロータリーソレノイド148は、一定時間
経過後、もとの状態に戻り、それと同時に導糸部材6’
は図21の実線に示すように導糸板100から外方に突
出状態に摺動する。
【0108】次に巻きつけられる糸22の糸セレクトガ
イド、例えば、27eが、基台Y側からガイドバー59
a側に回転させられると、そこに収納されていた糸22
は、糸セレクトガイド27eから開放され、次に導糸板
100がその地点を通過する際、導糸板100と導糸部
材6’との間で保持され、整経胴上に巻きつけられる。
【0109】次に、糸交換機構の別の態様を図22〜図
28によってさらに説明する。同図に示されるように、
ソレノイド制御される又は空気圧制御されるアクチュエ
ーター182により、例えば、直線運動(又は斜め運
動)する糸外し部材184が糸セレクトガイド27a〜
27j(図22には27a〜27cのみを示した)に対
応して設けられている。この上下方向に直線運動を行う
糸外し部材184は糸セレクトガイド27a〜27jの
近傍に出没自在に設けられ、さらに好ましくは、導糸部
材6’の回転運動方向に対して糸セレクトガイド27a
〜27jの下流に位置するように設けられている。
【0110】該糸外し部材184は、図23、図24及
び図28に実線で示されている位置、または図25に示
されている上昇した糸外し位置、または図26及び図2
7に示された第3の糸渡し位置をとることができる。
【0111】図24において、糸22yは、導糸手段6
の導糸部材6’により誘導され、整経胴Aに巻きつけら
れる。残りの糸22xは待機位置にあり、糸外し部材1
84は下降位置にある。
【0112】上記糸22yによる所定の巻きつけが終了
すると、その糸22yの糸外し部材184は図25に示
される糸外し位置に上昇し、一方、対応する糸セレクト
ガイド、例えば、27aは所定の糸交換位置に移動す
る。
【0113】この糸外し位置において、糸22yは導糸
部材6’から糸外し部材184によって外される。この
糸22yを外して保持している糸外し部材184は図2
6に示される中間位置まで降下し、同時に糸22yも誘
導降下される。
【0114】この時、糸セレクトガイド27aは図26
の位置から図27の矢印fn方向に移動して図27に点
線で示した位置に達する。その結果、糸22yは糸セレ
クトガイド27aに保持されたまま図28の待機位置ま
で誘導される。
【0115】新しい糸を導糸手段6に掛けるには別の糸
セレクトガイド、例えば、27bを糸交換位置に回動進
出せしめれば、回転する導糸手段6によって保持されて
整経胴Aに巻きつけられる。
【0116】該糸外し部材184は糸セレクトガイド2
7a〜27jの設置数に対応して設けるのが好ましい
が、糸セレクトガイド27a〜27jの数よりも少ない
設置とすることも可能である。
【0117】続いて、糸交換機構のさらに別の態様を図
29及び図30によってさらに説明する。同図におい
て、導糸手段6の先端部には導糸部材6’が回転自在に
取りつけられている。該導糸部材6’を糸が外れる方向
に回転させることにより導糸部材6’から糸を外し、該
導糸部材6’を糸を保持する方向に回転させることによ
り導糸部材6’に糸を保持させて糸交換を行う。
【0118】例えば、糸セレクトガイド27aの糸22
から糸セレクトガイド27eの糸への糸交換を行うとき
は、糸セレクトガイド27aがガイドバー59aの方向
に回転させられ、その糸セレクトガイド27aに対応し
た導糸部材作動装置本体222のエアシリンダ226が
動作し、ドグ部材230が動作位置に移動して糸交換の
準備ができる。
【0119】クリールから供給される糸22は、導糸部
材6’に保持され基台Yと糸セレクトガイド27aとガ
イドバー59aとの間を通り抜ける。導糸手段6が回転
し、導糸部材6’を回動するためのプレート218に取
りつけられたベアリング220が、ドグ部材230に当
たると、導糸部材6’は、糸22が外れる方向へ回転を
はじめる。該導糸部材6’が回転すると、糸22aは導
糸部材6’から外れ、外された糸22は、ガイドバー5
9aと基台Yとの間を戻り、糸セレクトガイド27aに
あたって保持される。
【0120】ガイドバー59a側に回転させられていた
糸セレクトガイド27aが、基台Y側に反転収納される
に伴い、外された糸22も、糸セレクトガイド27aに
保持されたまま基台Y側に収納される。
【0121】導糸部材作動装置本体222のエアシリン
ダ226は、導糸手段6が糸外し位置を通過後、ドグ部
材230を動作位置から解除させる方向に動作し、それ
と同時に導糸部材6’は糸を保持する方向に回動復帰す
る。導糸カバー59には複数個の導糸手段検出用センサ
ー170が設けられており、予め設置された糸交換手段
順序に従い該センサー170からの導糸手段検出信号に
より導糸部材作動装置本体222は作動せしめられる。
該センサー170は導糸カバー59に設置した場合を図
示したが、ガイドバー59aに設置しても同様の作用を
行わせることができる。
【0122】次に、巻きつけられる糸22の糸セレクト
ガイド27eが、基台Yからガイドバー59a側に回転
させられると、そこに収納されていた糸22は、糸交換
位置において糸セレクトガイド27eに保持されている
状態となる。次に糸保持可能に回動復帰した導糸部材
6’がその地点を通過する際に、その糸22は整経胴A
に巻きつけられ、一方糸22を渡して空となった糸セレ
クトガイド27eは待機位置に回動する。
【0123】なお、図29において、202は導糸部材
作動装置、204は導糸部材アセンブリ、208は回動
ホルダ、212はピンプレート、214はストッパ、2
16はバネ手段、224はエアシリンダ取付金具、22
8はジョイント部材、228a及び232はピンであ
る。
【0124】回転式クリールBを使って整経するか又は
回転式クリールFを使って整経するかは、予め設定され
た柄データ(糸順序)に従い、自動的に判断され、固定
式クリールB又は回転式クリールFが交互に選択使用さ
れるが、図31によってさらに詳細に説明する。図31
は固定式クリールB及び回転式クリールFの選択使用の
手順を示すフローチャートである。
【0125】電子制御サンプル整経機Wの電源をオンと
し、整経条件をプログラム設定器78から入力し、整経
の対象となる柄データをコントローラ79に与える。つ
いで、起動スイッチをオンとすると、コントローラ79
内のクリール選択制御部によって固定式クリールB又は
回転式クリールFの選択が行われる。
【0126】固定式クリールBが選択された場合には、
一個の導糸手段6によって整経胴Aに巻きつけられた糸
22mの巻本数がカウントされ所定の柄本数に達すると
再びクリール選択が行われる。
【0127】クリール選択によって回転式クリールFが
選択された場合には、続いて複本数同時整経か一本整形
かの選択が行われる。一本整経は通常は固定式クリール
Bを用いて行えばよいが、必要に応じて回転式クリール
Fの一個の導糸手段によって一本整経を行うこともでき
る。したがって、複本数同時整経又は一本整経のいずれ
かを行うかの選択を行う必要がある。
【0128】複本数同時整経が選択された場合には、回
転式クリールFの複数個の導糸手段によって複数本の糸
が同時に整経胴Aに巻きつけられ、巻きつけられた糸2
2nの巻本数がカウントされ所定の柄本数(又は無地本
数)に達すると再びクリール選択が行われる。
【0129】一本整経が選択された場合には、回転式ク
リールFの複数個の導糸手段のうちの一個の導糸手段に
よって一本の糸が整経胴Aに巻きつけられ、巻きつけら
れた糸22nの巻本数がカウントされ所定の柄本数(又
は無地本数)に達すると再びクリール選択が行われる。
【0130】このようにして固定式クリールBと回転式
クリールFとを交互に選択して予め設定された柄データ
(糸順序)に従って柄整経が行われ必要な糸の本数が整
経胴Aに巻きつけられると柄整経作業は終了する。
【0131】このような新しい糸交換機構を採用するこ
とにより、図34〜図38に示した従来装置においては
不可避であった糸緩み及びその解消のための糸回収時間
の発生を解消し又は大幅に軽減することが可能となる。
【0132】上述した構成により、図32に示した縞柄
の織物Mを織成するための縦糸の整経L(図33)を行
う場合を説明する。
【0133】(イ)柄整経のリピートは緑100本、赤
2本、黄6本、赤2本、緑100本の合計212本の縞
柄であるので、回転式クリールFには緑の糸8本を仕掛
け、糸保留装置120(アキュムレーター、弾力調整、
糸切れ検知を兼ねる)を通し、糸戻し装置118を介
し、糸端部は、サンプル整経機本体Wの糸セレクトガイ
ドのセレクトナンバーNo.1〜No.8(27a〜2
7h)に1本づつ仕掛ける。
【0134】(ロ)固定式クリールBには、緑の糸1
本、赤の糸1本、黄色の糸1本を用意し、クリールスタ
ンド102に仕掛け、それぞれ糸セレクトガイドのセレ
クトナンバーNo.9、No.10、No.11(27
a〜27k)(27kは図示されていない)に一本づつ
仕掛ける。
【0135】(ハ)コントロールボックス79には、緑
(例えばA糸とする)100本、赤(例えばB糸とす
る)2本、黄色(例えばC糸)2本、赤(B糸)2本、
緑(A糸)100本とプログラム入力し、整経幅、整経
本数、整経長の整経条件を入力しておく。
【0136】(ニ)起動スイッチをONすると、コント
ローラ79の指令により、回転式クリールFか固定式ク
リールBか判断され、上記した柄整経の場合、No.1
の導糸部材6’にNo.1の糸22a、No.2の導糸
部材6b’にNo.2の糸22b、No.3の導糸部材
6c’にNo.3の糸22c、No.4の導糸部材6
d’にNo.4の糸22d、No.5の導糸部材6e’
にNo.5の糸22e、No.6の導糸部材6f’にN
o.6の糸22f、No.7の導糸部材6g’にNo.
7の糸22g、No.8の導糸部材6h’にNo.8の
糸22h(この場合緑)を供給すると同時に各導糸部材
6a’〜6h’と回転式クリールFとが同期し、回転及
び整経が開始される。
【0137】96本分の整経が終了すると、順序正し
く、No.1の導糸部材6a’の糸22aはNo.1の
糸セレクトガイド27aに、No.2の導糸部材6b’
の糸22bはNo.2の糸セレクトガイド27bに、N
o.3の導糸部材6c’の糸22cはNo.3の糸セレ
クトガイド27cに、No.4の導糸部材6d’の糸2
2dはNo.4の糸セレクトガイド27dに、No.5
の導糸部材6e’の糸22eはNo.5の糸セレクトガ
イド27eに、No.6の導糸部材6f’の糸22fは
No.6の糸セレクトガイド27fに、No.7の導糸
部材6g’の糸22gはNo.7の糸セレクトガイド2
7gに、No.8の導糸部材6h’の糸22hはNo.
8の糸セレクトガイド27hに収納される。と同時に、
回転式クリールFの同期運転は解除され、回転式クリー
ルFは停止する。
【0138】(ホ)つづいて固定式クリールBの使用と
判断され、No.9の糸セレクトガイド27iが動作
し、No.1の導糸部材6a’にNo.9の糸(緑)2
2iが供給され、4本分の整経を行う。終了と同時にN
o.1の導糸部材6a’からNo.9の糸22iが外さ
れ、No.9の糸セレクトガイド27iに収納される。
【0139】(ヘ)次にNo.10の糸セレクトガイド
27jが動作し、No.10の糸(赤)27jがNo.
1の導糸部材6a’に供給され、2本分の整経を行う。
終了と同時にNo.1の導糸部材6a’からNo.10
の糸27jが外され、No.10の糸セレクトガイド2
7jに収納される。
【0140】(ト)次に、No.11の糸セレクトガイ
ド27kが動作し、No.11の糸(黄)22kがN
o.1の導糸部材6a’に供給され、6本分の整経を行
う。終了と同時にNo.1の導糸部材6a’からNo.
11の糸22kが外され、そしてNo.11の糸セレク
トガイド27kに収納される。
【0141】(チ)次にNo.10の糸セレクトガイド
27jが動作し、No.10の糸(赤)22jがNo.
1の導糸部材6a’に供給され、2本分の整経を行う。
終了と同時にNo.1の導糸部材6a’からNo.10
の糸22jが外され、No.10の糸セレクトガイド2
7jに収納される。
【0142】(リ)つづいて、回転式クリールFの使用
と判断され、No.1の糸セレクトガイド27aが動作
しNo.1の導糸部材6a’にNo.1の糸(緑)22
a、連続してNo.2の糸セレクトガイド27bが動作
しNo.2の導糸部材6b’にNo.2の糸(緑)22
b、No.3の糸セレクトガイド27cが動作しNo.
3の導糸部材6c’にNo.3の糸(緑)22c、N
o.4の糸セレクトガイド27dが動作しNo.4の導
糸部材6d’にNo.4の糸(緑)22d、No.5の
糸セレクトガイド27eが動作しNo.5の導糸部材6
e’にNo.5の糸22e(緑)、No.6の糸セレク
トガイド27fが動作しNo.6の導糸部材6f’にN
o.6の糸(緑)22f、No.7の糸セレクトガイド
27gが動作しNo.7の導糸部材6g’にNo.7の
糸(緑)22g、No.8の糸セレクトガイド27hが
動作しNo.8の導糸部材6h’にNo.8の糸(緑)
22hが供給されると同時に各導糸部材6a’〜6h’
と回転式クリールFとが同期回転をしながら96本分の
整経を行う。
【0143】終了すると順序正しくNo.1の導糸部材
6a’の糸22aはNo.1の糸セレクトガイド27a
に、No.2の導糸部材6b’の糸22bはNo.2の
糸セレクトガイド27bに、No.3の導糸部材6c’
の糸22cはNo.3の糸セレクトガイド27cに、N
o.4の導糸部材6d’の糸22dはNo.4の糸セレ
クトガイド27dに、No.5の導糸部材6e’の糸2
2eはNo.5の糸セレクトガイド27eに、No.6
の導糸部材6f’の糸22fはNo.6の糸セレクトガ
イド27fに、No.7の導糸部材6g’の糸22gは
No.7の糸セレクトガイド27gに、No.8の導糸
部材6h’の糸22hはNo.8の糸セレクトガイド2
7hに収納される。それと同時に、回転式クリールFの
同期運転は解除され、回転式クリールFは停止する。
【0144】(ヌ)つづいて固定式クリールBの使用と
判断され、No.9の糸セレクトガイド27iが動作
し、No.1の導糸部材6a’にNo.9の糸(緑)2
2iが供給され、4本分の整経を行う。終了すると同時
にNo.1の導糸部材6a’からNo.9の糸22iは
外され、No.9の糸セレクトガイド27iに収納され
る。
【0145】これで1レピート分(1柄分)の整経が終
了したので後の動作は(ニ)〜(ヌ)の動作を整経本数
分進行せしめればよい。なお、上記説明において、糸2
2a〜22kは説明の都合上区別して示したもので図示
されていない。また、糸セレクトガイド27kの図示も
省略されている。
【0146】上記した整経動作において、本発明のサン
プル整経機上の各装置、つまり、回数カウント、糸の本
数カウント綾取、コンベアの送りは、回転式クリールの
使用、固定式クリールの使用に対応してコントロールさ
れて随時進行されている事は言うまでもない。
【0147】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、無
地整経と柄整経とを必要とする整経作業の整経時間を短
縮して極めて効率よく行うことができるという効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子制御サンプル整経機の概略側面説
明図である。
【図2】図1の概略上面図である。
【図3】固定式クリール及び回転式クリールを背面から
見た図を含む図1の概略正面図である。
【図4】電子制御サンプル整経機本体と巻き返し機を示
す概略正面図である。
【図5】固定式クリールを使用して整経する場合の固定
式クリールと糸セレクトガイド装置の位置関係を示す説
明図である。
【図6】固定式クリールの概略正面図である。
【図7】図5の糸セレクトガイド装置を示す拡大側面説
明図である。
【図8】糸セレクトガイド装置に糸が収納されている状
態のみを示す図7と同様の図面である。
【図9】導糸部材の一例を示す摘示平面説明図である。
【図10】図9の導糸部材を備えた導糸手段と糸セレク
トガイド装置との関係を示す説明図である。
【図11】電子制御サンプル整経機本体の糸セレクトガ
イド装置と回転式クリールとの位置関係を示す側面説明
図である。
【図12】スピンドル軸とコントロールボックスとの接
続関係を示す一部断面説明図である。
【図13】図11に示した回転式クリール(運転休止状
態)の拡大側面説明図である。
【図14】図13の回転式クリールの正面説明図であ
る。
【図15】回転式クリールの運転状態を示す図13と同
様の図面である。
【図16】図15の回転式クリールの正面説明図であ
る。
【図17】回転式クリールの他の例を示す側面説明図で
ある。
【図18】図17の回転式クリールの正面説明図であ
る。
【図19】糸戻し装置の拡大斜視図である。
【図20】別の糸交換機構によって糸交換が行われてい
る状態を示す糸セレクトガイド装置の拡大側面説明図で
ある。
【図21】図20において用いられている導糸部材の作
動機構を示す摘示平面説明図である。
【図22】他の糸交換機構の構成を示す概略正面説明図
である。
【図23】図22の部分拡大図である。
【図24】図22の糸交換機構による糸交換動作の一つ
の工程を示す一部断面図である。
【図25】図22の糸交換機構による糸交換動作の他の
工程を示す一部断面図である。
【図26】図22の糸交換機構による糸交換動作のさら
に他の工程を示す一部断面図である。
【図27】図22の糸交換機構による糸交換動作の別の
工程を示す一部断面図である。
【図28】図22の糸交換機構による糸交換動作のさら
に別の工程を示す一部断面図である。
【図29】さらに別の糸交換機構によって糸交換が行わ
れている状態を示す糸セレクトガイド装置の拡大側面説
明図である。
【図30】図29の導糸手段と糸セレクトガイド装置と
の関係を示す説明図である。
【図31】固定式クリール及び回転式クリールの選択使
用の手順を示すフローチャートである。
【図32】本発明の電子制御サンプル整経機を用いて整
経した縞柄の織物を示す説明図である。
【図33】図29の織物の整経状態を示す説明図であ
る。
【図34】従来の電子制御サンプル整経機の側面的概略
断面説明図である。
【図35】同上の概略正面説明図である。
【図36】同上の概略上面説明図である。
【図37】同上の概略側面説明図である。
【図38】従来の糸交換機構を示す概略説明図である。
【図39】従来の電子制御サンプル整経機本体のエンコ
ーダの概略取付図である。
【図40】従来の回転式クリールの側面的概略断面図で
ある。
【図41】従来の回転クリールの動作原理を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1:中空軸、2:加動軸、3:被動軸、4:プーリ、
5,7,9,10:小歯輪、6:導糸手段、6’:導糸
部材、8:連動軸、11:円弧部、12:直線部、1
3,14:胴枠、15:転子、16:ドラムスポーク、
17:コンベアベルト、18:親歯輪、19:遊星歯
車、20:胴内螺軸、21:駆動子、22,22y,2
2x:糸、22m:固定式クリールの糸、22n:回転
式クリールの糸、22ma:固定式クリールの整経中の
糸、22mb:固定式クリールの休止中の糸、24:第
2ガイドプレート、25:張力調整器、26:ドロッパ
ーリング、26a:糸挿通孔、27:糸セレクトガイド
装置、27a〜27j:糸セレクトガイド、28:スリ
ット板、29:ロータリーソレノイド、32:糸外し装
置、32a:糸外し、33,38:綾取り上バー、3
4:綾取り下バー、35:カット綾上バー、37:カッ
ト綾下バー、39:糸止め具、40:スケルトン、4
1,42,44:ローラ、43:ジクザグコーム、4
5:織機ビーム、46:主電動機、47:主変速プー
リ、48:従変速プーリ、49:カウンタープーリ、5
0:ブレーキ作動ピニオン、51:ベルト送りモータ、
52:シフトレバー、54:スプロケット車、55:チ
ェーン、56:チェーンホイール、57,58:Vベル
ト、59:導糸カバー、59a:ガイドバー、67:セ
ンサー、69:移動停止切り換えレバー、70:固定ロ
ックレバー、74:綾取りバー調整レバー、75:綾取
りバー固定ハンドル、78:プログラム設定器、79:
コントローラ、80:糸張り装置、100:導糸板、1
02:固定式クリール用クリールスタンド、103:キ
ャスタ、104:固定式クリール用ボビンスタンド、1
05:ベース枠、106:固定式クリール用ボビン、1
07:ボビン枠、108:ガイド棒、109:第1ガイ
ドプレート、110:固定式クリール用ガイドバー取付
枠、112:回転式クリール用ガイドプレート、11
4:回転式クリール用ガイドプレート枠、116:回転
式クリール用ガイドプレートアーム、118:糸戻し装
置、119:回転式クリール用コントロールボックス、
120:糸保留装置(アキュムレーター)、121:糸
切検知器、122:フロントホルダー、123:中継ボ
ックス、124:スピンドル軸、125:スリップリン
グ、126:回転式クリール用ボビン、127:カーボ
ンブラシ、128:回転式クリール用ボビンホルダー、
129:ベース体、130:ベース板、131:配線コ
ード、132:キャスター、133:配線、134a:
前フレーム、134b:後フレーム、136a:前ピロ
ーベアリング、136b:後ピローベアリング、13
8:モータ、140:モータプーリ、142:タイミン
グプーリ、144:タイミングベルト、145a:ガイ
ド穴、145:穴付きガイド、146:ガイドプレート
駆動装置、148:ロータリーソレノイド、148a:
軸、150:枠体、152:中空部、154:糸掛けバ
ー、156:スイングアーム、157:糸掛けリング、
158:ダイアル、160:糸入口孔、162:糸出口
孔、164:ドロッパリング枠、166:絶縁体、16
8:カーボンブラシホルダー、170:検知センサー、
172:支持部材、174:ブロック、176:ピン、
178:アーム、180:係合溝、182:アクチュエ
ーター、184:糸外し部材、202:導糸部材作動装
置、204:導糸部材アセンブリ、208:回動ホル
ダ、212:ピンプレート、214:ストッパ、21
6:バネ手段、218:プレート、220:ベアリン
グ、222:導糸部材作動装置本体、224:エアシリ
ンダ取付金具、226:エアシリンダ、228:ジョイ
ント部材、228a,232:ピン、230:ドグ部
材、A:整経胴、B:固定式クリール、C:巻き返し
機、D:ブレーキドラム、F:回転式クリール、G:糸
チェンジ部、H:サイドカバー、J:覗き窓、K:原動
部、L:縦糸の整経、M:織物、S:ストッパ板、Y:
基台、W:電子制御サンプル整経機。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】整経胴の側面に回転自在に設けられかつ整
    経胴に糸を巻きつける複数個の導糸手段と、該導糸手段
    の先端部に設けられた糸保持を行う導糸部材と、該整経
    胴を支持する基台の一端部に該導糸手段に対応して設け
    られるとともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、
    糸収納時には待機位置に回動収納される複数個の糸セレ
    クトガイドとを有し、導糸手段と糸セレクトガイドとの
    間で糸の受け渡しを行うことにより、予め設定された糸
    順序に従い、自動的に糸を交換し整経胴上に糸を巻きつ
    けていく電子制御サンプル整経機であり、異種及び/又
    は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる固定式
    クリール及び異種及び/又は同種の糸を巻いてある複数
    本のボビンを立てる回転式クリールを前記複数個の糸セ
    レクトガイドに対応してそれぞれ設置したことを特徴と
    する電子制御サンプル整経機。
  2. 【請求項2】前記固定式クリールの糸及び前記回転式ク
    リールの糸の双方を各々に対応する糸セレクトガイドに
    それぞれ収納し、整経胴上に糸を巻きつけるにあたり、
    予め設定された柄データに従い該固定式クリールの糸及
    び該回転式クリールの糸を併用して柄整経を可能とした
    ことを特徴とする請求項1記載の電子制御サンプル整経
    機。
  3. 【請求項3】整経作業が開始されると予め設定された柄
    データに従い、固定式クリールを使って整経するか又は
    回転式クリールを使って整経するかを判断し、固定式ク
    リール又は回転式クリールを柄データにより交互に選択
    使用できるようにしたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の電子制御サンプル整経機。
  4. 【請求項4】前記回転式クリールの使用時においては、
    複本数の糸の同時整経ができ、かつ、回転式クリールを
    使用して2本以上の糸の複本数同時整経を行う場合は、
    回転式クリールの回転と複数個の導糸手段の回転とは同
    期運転を行い、かつ導糸部材と回転式クリールに対応し
    た糸セレクトガイドによって糸の受渡しができるように
    したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載
    の電子制御サンプル整経機。
  5. 【請求項5】前記回転式クリールを使用して一本の糸の
    整経を行う場合には、該回転式クリール上の一本の導糸
    手段のみを用いて整経する場合は、回転式クリールを不
    動状態で使用することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項記載の電子制御サンプル整経機。
  6. 【請求項6】前記固定式クリールを使用して一本の糸の
    整経を行う場合には、複数個の導糸部材のうちの1個の
    導糸部材を使用して予め設定された柄データに対応した
    糸セレクトガイドによって糸の受渡しができるようにし
    たことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の
    電子制御サンプル整経機。
  7. 【請求項7】前記導糸手段の先端部に導糸部材を移動自
    在に取りつけ、該導糸部材から糸セレクトガイドに糸を
    渡す時には、導糸部材を糸が外れる方向に移動させるこ
    とにより、該導糸部材から糸を外して該外れた糸を糸セ
    レクトガイドに保持せしめ、糸セレクトガイドから該導
    糸部材に糸を渡す時には、導糸部材を糸を保持する方向
    に移動させることにより、糸セレクトガイドに保持され
    た糸を該導糸部材に保持させて糸交換を行うようにした
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の電
    子制御サンプル整経機。
  8. 【請求項8】前記導糸部材を導糸手段の先端部に回転自
    在に取りつけ、該導糸部材を糸が外れる方向に回転させ
    ることにより導糸部材から糸を外し、該導糸部材を糸を
    保持する方向に回転させることにより導糸部材に糸を保
    持させて糸交換を行うようにしたことを特徴とする請求
    項7記載の電子制御サンプル整経機。
  9. 【請求項9】前記導糸部材を前記導糸手段の先端部に導
    糸板を介して移動自在に取りつけたことを特徴とする請
    求項7記載の電子制御サンプル整経機。
  10. 【請求項10】前記導糸部材を前記導糸板の先端部に出
    没自在に取りつけ、該導糸部材を該導糸板内部に収納す
    ることにより導糸部材から糸を外し、該導糸部材を導糸
    板から突出させることにより導糸部材に糸を保持させ糸
    交換を行うようにしたことを特徴とする請求項9記載の
    電子制御サンプル整経機。
  11. 【請求項11】前記導糸部材を前記導糸板の先端部に回
    動自在に取りつけ、該導糸部材を導糸板に収納する方向
    へ回転させることにより導糸部材から糸を外し、該導糸
    部材を導糸板から突出する方向へ回転させることにより
    導糸部材に糸を保持させ糸交換を行うようにしたことを
    特徴とする請求項9記載の電子制御サンプル整経機。
  12. 【請求項12】上下方向に直線運動を行う糸外し部材を
    糸セレクトガイドの近傍に出没自在に設け、該導糸部材
    から糸セレクトガイドに糸を渡す時には、該糸外し部材
    を突出させることにより導糸部材から糸を外して該外れ
    た糸を糸セレクトガイドに保持せしめ、糸セレクトガイ
    ドから該導糸部材に糸を渡す時には、糸外し部材を没却
    せしめておくことにより、糸セレクトガイドに保持され
    た糸を該導糸手段に保持させて糸交換を行うようにした
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の電
    子制御サンプル整経機。
  13. 【請求項13】前記導糸部材が複数個の導糸部材作動装
    置本体によって作動せしめられ、該複数個の導糸部材作
    動装置本体が、整経胴端面又は整経胴端面に設けられた
    導糸カバーに設置されており、予め設定された糸交換順
    序に従い該導糸部材作動装置本体を作動させ該導糸部材
    を作動させるようにしたことを特徴とする請求項7又は
    8記載の電子制御サンプル整経機。
  14. 【請求項14】複数個の導糸手段検出用センサーを整経
    胴端面又は該整経胴端面に設けられた導糸カバーに取り
    つけ、予め設定された糸交換順序に従い該センサーから
    の導糸手段検出信号により該導糸部材作動装置本体を作
    動させるようにしたことを特徴とする請求項13記載の
    電子制御サンプル整経機。
  15. 【請求項15】複数個の導糸手段検出用センサーを整経
    胴端面又は該整経胴端面に設けられた導糸カバーに取り
    つけ、予め設定された糸交換順序に従い該センサーから
    の導糸手段検出信号により該導糸部材の作動を行うよう
    にしたことを特徴とする請求項7〜12のいずれか1項
    記載の電子制御サンプル整経機。
  16. 【請求項16】固定式クリールと回転式クリールとを具
    備した電子制御サンプル整経機を用いる整経方法であっ
    て、予め設定された柄データに従い、複雑な柄整経の場
    合には固定式クリールを用いて一本の糸による柄整経を
    行い、無地整経又は単純な柄整経の場合には回転式クリ
    ールを用いて2本以上の糸による複本数同時整経を行う
    ようにしたことを特徴とする整経方法。
  17. 【請求項17】ベース体と、回転可能かつ前方に突出し
    て該ベース体に設けられたスピンドル軸と、該スピンド
    ル軸の突出部分にボビンホルダーを介して取りつけられ
    た複数個のボビンと、該スピンドル軸の前端部分に該ボ
    ビンの前方に位置するようにガイドアームを介して装着
    されたガイドプレートとを有し、スピンドル軸を回転さ
    せることにより、ガイドプレートを介して複数個のボビ
    ンに巻きつけられている複数本の糸を回転させつつ同時
    に供給することができるようにしたことを特徴とする回
    転式クリール。
  18. 【請求項18】前記スピンドル軸の前端部分にフロント
    ホルダーを介して糸戻し装置を取りつけ、前記ガイドア
    ームを該フロントホルダーに取りつけ、かつ前記ガイド
    プレートを該糸戻し装置の前方に位置せしめることによ
    り、糸戻し装置及びガイドプレートを介して複数個のボ
    ビンに巻きつけられている複数本の糸を回転させつつ同
    時に供給することができるようにしたことを特徴とする
    請求項17記載の回転式クリール。
  19. 【請求項19】前記フロントホルダーに糸保留装置を取
    りつけ、かつ前記ガイドプレート及び糸戻し装置を該糸
    保留装置の前方に位置せしめることにより、糸保留装
    置、糸戻し装置及びガイドプレートを介して複数個のボ
    ビンに巻きつけられている複数本の糸を回転させつつ同
    時に供給することができるようにしたことを特徴とする
    請求項18記載の回転式クリール。
  20. 【請求項20】前記糸戻し装置が、整経中の糸に張力を
    付与することができ、糸交換時に発生する糸の緩みを迅
    速にクリール側に引き戻すことができ、かつ糸セレクト
    ガイドに収納されている糸に対して常に緊張状態を保て
    る力を付与できるように構成されていることを特徴とす
    る請求項18又は19記載の回転式クリール。
  21. 【請求項21】前記糸戻し装置において、前記糸に対す
    る付与力が調整可能とされていることを特徴とする請求
    項20記載の回転式クリール。
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