JP2854789B2 - 整列巻き可能な電子制御サンプル整経機 - Google Patents

整列巻き可能な電子制御サンプル整経機

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JP2854789B2
JP2854789B2 JP5279886A JP27988693A JP2854789B2 JP 2854789 B2 JP2854789 B2 JP 2854789B2 JP 5279886 A JP5279886 A JP 5279886A JP 27988693 A JP27988693 A JP 27988693A JP 2854789 B2 JP2854789 B2 JP 2854789B2
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    • D02H13/04Stop motions responsive to breakage, slackness, or excessive tension of threads, with detectors for individual threads or small groups of threads
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    • D02H13/00Details of machines of the preceding groups
    • D02H13/22Tensioning devices
    • D02H13/26Tensioning devices for threads in warp form

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、整経長に関係なく、長
いサンプル及び小ロットの製品整経を可能とする整列巻
きを行うことのできる整列巻き可能な電子制御サンプル
整経機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている電子制御サンプル整
経機としては、例えば特開昭62−62942号に開示
された構造、即ち中空軸1の両端中心に加動軸2と被動
軸3とを突出させ、加動軸2にはプ−リー4に固定され
た小歯輪5を、他端の被動軸3には導糸杆6を固定した
小歯輪7を各々遊装し、前記の小歯輪5,7を中空軸1
内の連動軸8両端の小歯輪9,10の噛み合いによって
連動せしめ、該中空軸は加動軸2側で片支持とし、被動
軸3側の中空軸には円弧部11と直線部12とを交互さ
せた同型の外周を有する胴枠13,14の円弧部11に
両端の転子15に掛けられ、ドラムスポーク16面上を
辷って移動されるコンベアベルト17を付設したドラム
スポーク16を渡して形成せしめた整経胴Aを遊装し、
前記のコンベアベルト17は胴外から適宜駆動される親
歯輪18との噛み合いにより一斉に回転される遊星歯車
19の胴内螺軸20と螺合せしめた駆動子21によって
一斉に各々同量の微移動を行わせ、導糸杆6の先端を内
方に屈成して導糸部6’として整経胴Aの前端円周上に
臨ませてなる構成を有し、整経胴Aに巻きつけられる糸
22を綾取りバー及びカット綾バーの上下に選別するこ
とにより綾及びカット綾を作る綾取り手段と、整経胴A
に巻きつけられる糸22の総本数をカウントする総本数
カウンタのアップ信号をオン/オフさせる総本数カウン
タカウント手段と、整経胴Aに巻きつけられる糸の総本
数が設定値に達すると整経機本体を停止させる総本数完
了停止手段と、コンベアベルトを左に移動させるコンベ
アベルト左移動手段と、コンベアベルトを右に移動させ
るコンベアベルト右移動手段と、主電動機46の回転を
導糸杆6に伝達させる運転・停止手段と、糸選別ガイド
27及び糸外し装置32を制御する糸セレクト手段と、
糸緩み防止(糸抑え)装置60のソレノイドをオン/オ
フさせる糸抑えソレノイド手段と、糸22が整経胴Aに
巻かれた回数をカウント表示させる回数巻カウント手段
を具備し、糸種0〜nの選択、糸本数の設定、繰り返し
数の設定、巻回数の設定及びコンベアベルトの送り量を
設定することによって所望の柄整経を自動的に行うこと
ができるようにした電子制御サンプル整経機の構造(符
号は後述する実施例で用いるものと同じ)が知られてい
る(特公昭64−8736号)。この電子制御サンプル
整経機は本願出願人によって開発されたものであるが、
電子制御によって自動的に柄整経が行えるものとして好
評を得ている。
【0003】しかし、このような従来の電子制御サンプ
ル整経機においては、主電動機として通常の汎用モータ
を使用しているため、運転中の回転数の加減速を行うこ
とができず、糸交換時におけるミスキャッチ、ミスチェ
ンジの発生が避けられず、また糸切れも発生しやすいと
いう難点があり、さらに緩衝起動停止、ジョギング運転
等を行うことができず、運転能率の点においても改善の
余地が存在していた。また、整経密度設定方法は、主電
動機に接続される変速機の変速比を整経密度設定ダイヤ
ルで変えてコンベアベルトの移動速度を決定し、かつ空
転時もコンベアベルトが動作する機構のため整経胴上で
規則正しい巻き姿とならず、巻き取り時に微妙に張力と
整経長が変化してしまっていた。
【0004】本願出願人は、これらの不都合を解消する
ために、インバーターモータ及びACサーボモータを使
用した電子制御サンプル整経機も既に開発し提案してい
る(特公昭64−10609号及び特公昭64−106
10号)。
【0005】また、糸交換工程を省略し、糸交換時の時
間的ロスを皆無としかつ複数の糸を同時に整経胴に巻き
つけることを可能とし、さらに整経作業時間の短縮を可
能とした複本数同時整経可能な電子制御サンプル整経機
も既に開発し提案している(特公平4−57776号)
これらの改良型の電子制御サンプル整経機も非常な好評
を得ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した現在使用され
ている電子制御サンプル整経機においては、導糸杆6で
必要回数(整経本数×整経長)を整経胴Aで一定の位置
に糸22を巻きつけるのと同期して、整経胴A上のコン
ベアベルト17を整経進行方向に移動させ、整経幅を決
定している。導糸杆6の一回転当りのコンベアベルト1
7の送り量は、(整経幅/整経本数)×(整経長/整経
胴周長)となる。従って、整経長の短いもの(例えば、
整経胴一周分)であれば、導糸杆6の一回転当りのコン
ベアの送り量は、整経する糸22の直径(太さ)より大
きい送り量となるため、図38に示すごとく、整経胴A
上に全くきれいに整列する。それ故、整経終了後、整経
した糸をシート状で織機ビームに巻き取る際は、スムー
ズに巻取りが可能である。
【0007】しかし、整経長の長いもの(例えば、整経
胴9周分)であれば、導糸杆6の一回転当りのコンベア
の送り量は、整経する糸22の直径(太さ)よりはるか
に小さな送り量となり、否応なしに糸は前に巻かれた糸
22の上に巻きつくことになる。その整経胴A上の巻き
姿は、図39に示すごとく、糸22の自由に任せた巻き
姿となるために、整経終了後、整経した糸をシート状
に、整経順とは逆に9−8−7−6−5−4−3−2−
1と織機ビームに巻き取る際、糸22がでない状態とな
ってしまう。
【0008】換言すれば、一回巻(整経胴周長)であれ
ば、コンベアベルト17は導糸杆6の一回転当り、整経
密度(縦糸ピッチ)分、移動する。しかし、9回巻(整
経胴周長×9回)の整経長であれば、コンベアベルトは
導糸杆一回転当り〔整経密度(縦糸ピッチ)÷9〕の距
離分しか移動しないから、図39に示したごとく、糸2
2はランダムに積み重ねられる。
【0009】このように、織物密度、糸の太さ及び整経
長の条件により、また現実の問題として、整経胴上の糸
層が4〜5層積み重なると、織機ビームへの巻取りが不
可能となるという不都合が生じていた。
【0010】そこで、整経胴上の糸の下層から順に、1
−2−3−4−5−6−7−8−9(9回巻)と順序よ
く整列巻整経を行うことが可能な電子制御サンプル整経
機の出現が待望されているのが現状である。
【0011】本発明は、上記した従来技術における問題
点を解決すべく発明されたもので、整経胴に最初の糸列
を巻き終わった後、次の糸列の巻き始めの糸が最初の列
の糸よりも前方に位置するように巻くことによって、整
経胴上の糸の下層から順序よく整列巻き整経を行うこと
が可能で、整経長(巻き回数が多い場合、例えば4回巻
き以上)が長い場合でも織機ビームへの巻取りが容易な
整列巻き可能な電子制御サンプル整経機を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の整列巻き可能な電子制御サンプル整経機に
おいては、中空軸1の両端中心に加動軸2と被動軸3と
を突出させ、加動軸2にはプ−リー4に固定された小歯
輪5を、他端の被動軸3には導糸杆6を固定した小歯輪
7を各々遊装し、前記の小歯輪5,7を中空軸1内の連
動軸8両端の小歯輪9,10の噛み合いによって連動せ
しめ、該中空軸は加動軸2側で片支持とし、被動軸3側
の中空軸には円弧部11と直線部12とを交互させた同
型の外周を有する胴枠13,14の円弧部11に両端の
転子15に掛けられ、ドラムスポーク16面上を辷って
移動されるコンベアベルト17を付設したドラムスポー
ク16を渡して形成せしめた整経胴Aを遊装し、前記の
コンベアベルト17は胴外から適宜駆動される親歯輪1
8との噛み合いにより一斉に回転される遊星歯車19の
胴内螺軸20と螺合せしめた駆動子21によって一斉に
各々同量の微移動を行わせ、導糸杆6の先端を内方に屈
成して導糸部6’として整経胴Aの前端円周上に臨ませ
てなる構成を有し、整経胴Aに巻きつけられる糸を綾取
りバー及びカット綾バーの上下に選別することにより綾
及びカット綾を作る綾取り手段と、整経胴Aに巻きつけ
られる糸の総本数をカウントする総本数カウンタのアッ
プ信号をオン/オフさせる総本数カウンタカウント手段
と、整経胴Aに巻きつけられる糸の総本数が設定値に達
すると整経機本体を停止させる総本数完了停止手段と、
コンベアベルトを左に移動させるコンベアベルト左移動
手段と、コンベアベルトを右に移動させるコンベアベル
ト右移動手段と、主電動機46の回転を導糸杆6に伝達
させる運転・停止手段と、糸選別ガイド27及び糸外し
装置32を制御する糸セレクト手段と、糸緩み防止(糸
抑え)装置60のソレノイドをオン/オフさせる糸抑え
ソレノイド手段と、糸が整経胴Aに巻かれた回数をカウ
ント表示させる回数巻カウント手段を具備し、糸種0〜
nの選択、糸本数の設定、繰り返し数の設定、巻回数m
の設定及びコンベアベルトの送り量を設定することによ
って所望の柄整経を自動的に行うことができるようにし
た電子制御サンプル整経機であり、該導糸杆6側の該ド
ラムスポーク16の端部に上記導糸部6’からの糸をガ
イドするガイド手段Gを該ドラムスポーク16の長手方
向に摺動自在に設け、該導糸杆6の1回転毎に該ガイド
手段Gを該糸太さの2倍〜半分の距離Pだけ整経方向へ
移動し、該導糸杆6の回転数が回数巻の設定値に達する
と該ガイド手段Gは距離P×回数巻設定値=距離Q分だ
けクイックバックし、即ちスタート位置にクイックバッ
クし、これと同時に該コンベアベルト17は整経縦密
度、即ち整経幅/総本数(整経本数)の距離R分だけ整
経方向に移動し、整列巻きを行うようにしたものであ
る。
【0013】上記した整列巻き整経を行う手段として
は、該導糸杆6を整経方向に移動可能とし、該導糸杆6
の1回転毎に該糸太さの2倍〜半分の距離Pだけ整経方
向へ移動し、該導糸杆6の回転数が回数巻の設定値に達
すると該導糸杆6は距離P×回数巻設定値=距離Q分だ
けクイックバックし、即ちスタート位置にクイックバッ
クし、これと同時に該コンベアベルト17は整経縦密
度、即ち整経幅/総本数(整経本数)の距離R分だけ整
経方向に移動して、整列巻きを行うことも可能である。
【0014】また、該コンベアベルト17が該導糸杆6
の1回転毎に該糸太さの2倍〜半分の距離Pだけ整経方
向の逆方向へ移動し、該導糸杆6の回転数が回数巻の設
定値に達すると該コンベアベルト17は距離P×回数巻
設定値=距離Qと整経縦密度、即ち整経幅/総本数(整
経本数)の距離Rとを加えた距離T分整経方向に移動
し、整列巻きを行うこともできる。
【0015】本発明における整列巻き整経方法は、整経
胴に最初の糸列を巻き終わった後、次の糸列の巻き始め
の糸が最初の列の糸よりも前方に位置するように巻くよ
うに行うものである。
【0016】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図中、Wは本発明に係る電子制御サンプル
整経機で、中空軸1を有している。該中空軸1の両端中
心には加動軸2と被動軸3とが突出されている。該加動
軸2にはプーリ4に固定された小歯輪5とプーリ99と
が遊装され、また他端の該被動軸3には導糸杆6を固定
した小歯輪7が遊装されている。
【0017】該小歯輪5及び7は、該中空軸1内の連動
軸8の両端に設けられた小歯輪9及び10の噛み合いに
よって連動せしめられている。該中空軸1は該加動軸2
側で片支持とされており、該被動軸3側の該中空軸1に
は整経胴Aが遊装されている。
【0018】該整経胴Aは、円弧部11と直線部12と
を交互させた同型の外周を有する胴枠13,14の円弧
部11に両端の転子15に掛けられ、ドラムスポーク1
6面上を辷って移動されるコンベアベルト17を付設し
たドラムスポーク16を渡して形成せしめられる。
【0019】該コンベアベルト17は、胴外から適宜駆
動される親歯輪18との噛み合いにより一斉に回転され
る遊星歯車19の胴内螺軸20と螺合せしめた駆動子2
1によって一斉に各々同量ずつ微移動せしめられる。該
導糸杆6の先端は内方に屈成せしめられて導糸部6’と
なっている。該導糸部6’は該整経胴Aの前端円周上に
臨ませられている。
【0020】Bはそれぞれ異色の糸22を巻いてある複
数本のボビンを立てる固定式クリール、24はボビンか
ら引き出された糸22を案内するガイドプレート、25
は糸22の張力を調整する張力調整器、26はドロッパ
ーリングである。
【0021】27はプログラム設定器78の指示により
糸22を選別ガイドする糸選別ガイドである。28はス
リット板で、プーリ4の回転に伴ってパルスを発生さ
せ、n個配列されたロータリーソレノイド29を作動さ
せる。該糸選別ガイド27はそれぞれのロータリソレノ
イド29にそれぞれ取付けられており、ロータリーソレ
ノイド29がオンとなると回動して作動位置(図9仮想
線)に進出し、ロータリソレノイド29がオフとなると
逆に回動して元の位置(図9実線)に復帰するように動
作する。
【0022】Sは基台Y上に支持体Tを介しかつ該糸選
別ガイド27に対応して設置されたストッパ板で、該糸
選別ガイド27が回動して作動位置に進出したとき、該
糸選別ガイド27の先端部27aを受けるとともにその
動きを制限するものである。該ストッパ板Sの該糸選別
ガイド27の先端部27aが当接する部分には凹部rが
形成されている。
【0023】該凹部rを形成することによって該糸選別
ガイド27の先端部27aの該ストッパ板への当接位置
は該ストッパ板Sの通常の面よりも奥に位置することと
なるため、該糸選別ガイト27による糸チェンジの際の
糸のキャッチは確実円滑に行われるものである。
【0024】この凹部rが存在せず単にストッパ板Sを
設けただけでは糸のキャッチは必ずしも正確に行われる
ものではなく、凹部rを形成するだけで非常に確実かつ
円滑に糸のキャッチを行うことができるものである。こ
の凹部rの存在は極めて大きな効果を奏する。
【0025】なお、該凹部rの形状としては該ストッパ
板Sの該糸選別ガイド27の先端部27aとの当接面が
奥に位置するように形成すればよいもので、該ストッパ
板Sの該糸選別ガイド27との当接面の上下に突部又は
突条を形成してもよく、また、該糸選別ガイド27との
当接部分だけを凹部としてもよいし、さらに図示したご
とく長溝条の凹部としてもよいものである。
【0026】59aは導糸カバー59の下端部内面に突
設されたガイドロッドで、糸チェンジのとき外された糸
がストッパ板Sの下側に移行するように案内するもので
ある。30及び31は糸22のガイドロッドである。3
2はプログラム設定器78の指示により巻付中の糸22
を外す糸外し装置である。
【0027】33,34及び38は糸22の綾取りを行
う綾取りバーで、33及び38は綾取り上バー、34は
綾取り下バーである。35及び37は綾取りした糸を下
側の糸及び上側の糸に区別するカット綾バーで、35は
カット綾上バー、37はカット綾下バーである。
【0028】39は綾取りした糸を切断した下側の糸を
止める糸止め具で、前記胴枠13に設けられている。巻
き返し機Cは、スケルトン40、ローラ41,42、ジ
クザグコーム43、ローラ44及び織機ビーム45を有
している。
【0029】46は主電動機で、インバーターモータを
用いることによって、運転中の加減速度、緩衝起動停
止、ジョギング運転及び糸巻付速度の高速化を可能とし
ている。
【0030】なお、47は主変速プーリ、58は主変速
プーリ47と従変速プーリ48に掛けられたVベルト、
49は従変速プーリ48と同軸のカウンタープーリ、5
0はブレーキ作動ピニオンでラックを進退させることに
よりブレーキドラムDの制動孔(図示せず)と係合及び
離開を行わせ、随時整経胴Aを制御せしめるものであ
る。57は加動軸2上のプーリ4間のVベルト、51は
ベルト送りモータ(ACサーボモータ)、52はシフト
レバー、53は被動ギャ、54はスプロケット車、55
はチェン、56は親歯車18を駆動するチェンホイー
ル、57,58は共にVベルト、59は導糸カバー、D
はブレーキドラムである。
【0031】60は糸緩み防止装置で、糸選別ガイド2
7に近接する整経胴Aの下側のドラムスポーク16a又
は16bの側壁に取付けられている。該糸緩み防止装置
60の取付位置は整経胴Aの最下面に位置するドラムス
ポーク16aの側壁が最も好ましいが、該ドラムスポー
ク16aに隣接するドラムスポーク16bの側壁に取付
けても同様の作用を行いうる。
【0032】61は該糸緩み防止装置60を該ドラムス
ポーク16a側壁に取付けるための取付金具である。6
2は糸緩み防止装置60を構成する回転円盤体で、周面
部に円周の略1/4を切欠いて形成された糸抑え切欠き
63を有しかつ渦巻き型の復帰バネ手段64によって常
時一方向に回転するように付勢されている。65は該取
付金具61に突設されかつ該糸抑え切欠き63の端面に
当接して該回転円盤体62の回転を制限するストッパー
で、該糸抑え切欠き63の端面と協働して外された糸2
2を抑える作用を果たす。
【0033】66は取付金具61に取付けられたロータ
リーソレノイドで、オン状態で該回転円盤体を反対方向
に回転せしめるように作動する。67a,67b及び6
7cはセンサーで、スリット板28のスリット28aが
通過するのを検知するものである。
【0034】該スリット28aは導糸杆6と同期的に回
転するように設定されており、スリット28aの回転を
検知することによって該導糸杆6の回転も該センサー6
7a,67b及び67cによって検知される。このセン
サー67a,67b及び67cは3個が約120度間隔
で配置されている。
【0035】そのうち、センサー67bは導糸杆6が糸
緩み防止装置60を通過したことを検知できるように下
側の位置に設置されている。そこで、巻付作業中、糸外
し装置32によって次に外される予定の糸が該糸緩み防
止装置60を通過すると、プログラム設定機78からの
信号により該ロータリーソレノイド66はオン状態とさ
れる。
【0036】該ロータリーソレノイド66は該導糸杆即
ちスリット28aが該センサー67bから回転方向に約
240度離れたセンサー67aを通過すると、プログラ
ム設定器78からの信号によりオフとなる。なお、68
は該ドラムスポーク16の側壁下端部に形成されたカバ
ー取付溝で、整経胴A内へ塵が侵入するのを防ぐ防塵用
カバーを装着するためのものである。
【0037】図4において、69はコンベアベルト17
の移動停止切り換えレバー、70は整経胴Aの固定ロッ
クレバー、74は綾取りバー調整レバー、75は綾取り
バー固定ハンドル及び78はプログラム設定器である。
79はコントローラである。80は該整経胴Aの直線部
12の中央部分に設けられた糸張り装置である。
【0038】図1において、87は、糸22が該整経胴
Aに一回巻付けられに毎に作動する上側リミットスイッ
チで、固定式クリールBの上部に設けられている。該上
側リミットスイッチ87は、糸22が整経胴Aに巻付け
られて導糸杆6が回転している状態では供給糸22によ
ってオンとなる。
【0039】しかし、糸22が整経胴Aに巻付けられな
いにもかかわらず導糸杆6が回転している状態、即ちミ
スチェンジ状態では該上側リミットスイッチ87はオフ
のままでオンとなることはない。
【0040】この上側リミットスイッチ87の上記動作
を利用し、糸22が一回整経胴Aに巻付けられる毎に該
上側リミットスイッチ87のオン/オフを確認し、糸2
2が一回整経胴Aに巻付けられる過程で一度も上側リミ
ットスイッチ87がオン状態とならない場合には電子制
御サンプル整経機Wの作動を自動的に停止させてミスチ
ェンジ発生による不都合を回避するものである。
【0041】88はドロッパーリング26の下方に設け
られた下側リミットスイッチで、糸22が切れたとき、
該ドロッパーリング26が落下することによってオンと
なり、該下側リミットスイッチ88からの信号により電
子制御サンプル整経機Wの動作を停止させて糸切れによ
る不都合を回避するものである。
【0042】しかして、本発明の特徴的構成として、該
導糸杆6側の該ドラムスポーク16の端部に、上記導糸
部6’からの糸をガイドするガイド手段Gが該ドラムス
ポーク16の長手方向に摺動自在に設けられている。
【0043】該ガイド手段Gは、取付部材100に固着
されるガイド基部102を有している。該ガイド基部1
02の一端上部には糸誘導凹部104が形成されてい
る。該糸誘導凹部104の上部には糸ガイド斜面106
が形成されている。導糸部6’から導かれた糸22は該
糸ガイド斜面106を滑り落ちて該糸誘導凹部104に
導かれて該コンベアベルト17上に巻き付けられる(図
14)。
【0044】該取付部材100は、基底板108の両端
に側板110が立設されたチャンネル状の形状を有し、
その両側板110に一対のガイド手段Gが相対向して取
り付けられる。
【0045】112は、該ドラムスポーク16の下面に
取付けられたスライドベースである。該スライドベース
112の下面には、ガイド溝114が設けられている。
116は、該取付部材100の基底板110の上面に設
けられたスライドユニットである。該スライドユニット
116の上面には、ガイドレール118が穿設され、該
ガイド溝114に該ガイドレール118が摺動自在に取
り付けられる。
【0046】該取付部材100の基底板110の下面に
はラック120が取り付けられている。該ラック120
には、クラッチ軸122の一端側に取り付けられたクラ
ッチギヤ124が噛み合わされている。該クラッチギヤ
124は、電磁クラッチ126のオンオフによりクラッ
チ軸122との結合及び離脱を行う。
【0047】即ち、電磁クラッチ126がオンの時は、
クラッチ軸122が回転すると、ラック120を介して
取付金具100が移動し、同時にガイド手段Gが移動し
てそのピッチ送りが行われる。一方、電磁クラッチ12
6がオフの時は、クラッチ軸122の回転はラック12
0には伝達されないから該ガイド手段Gのピッチ送りは
ない。
【0048】128は、該クラッチ軸122の他端側に
取り付けられたウオームホイルである。該ウオームホイ
ル128は、ウオーム130と噛合している。なお、1
32はベアリング、134はベアリングケースである。
【0049】該ウオーム130のウオームピン131に
は、スプロケットホイル129が、該ウオーム130と
同軸に取り付けられている(図11)。該スプロケット
ホイル129には、スプロケットチェン136が巻回さ
れている。該スプロケットホイル129に対応してアイ
ドルホイル138が設けられ、同様に該スプロケットチ
ェン136が巻回されている。
【0050】図11において、140は、前記ラック1
20に取り付けられたブロック体で、該ブロック体14
0には、連結ピン142の一端が取り付けられている。
144は前記スライドベース112の端部下面に取り付
けられた受け部材である。該受け部材144には挿通孔
146が穿設され、該挿通孔146に該連結ピン142
の他端が摺動自在に挿通している。
【0051】該連結ピン142の外周面にはスプリング
148が巻回されており、該ラック120のウオームホ
イル128による移動方向と反対の方向に該ラック12
0を常時付勢している。150はクッション部材であ
る。
【0052】上記したごとく、電磁クラッチ126がオ
ンの時は、クラッチ軸122が回転すると、ガイド手段
Gのピッチ送りが行われるが、このガイド手段Gの送り
は、このスプリング148の力に抗して行われる。一
方、電磁クラッチ126がオフの時は、クラッチ軸12
2の回転はラック120には伝達されないから該ガイド
手段Gのピッチ送りはないが、それと同時にこのスプリ
ング148の力によって該ガイド手段Gはクイックバッ
クせしめられ、元のスタート位置に戻る。
【0053】図12において、整経胴Aの中空軸1には
センタギヤ158が設けられている。160は駆動ギヤ
で、該センタギヤ158と噛合している。該駆動ギヤ1
60は、減速機162を介してサーボモータ164によ
って駆動せしめられる。
【0054】166は胴枠13に取り付けられた伝動軸
で、該軸166の先端には伝動ギヤ168が取り付けら
れ、該伝動ギヤ168は該センターギヤ158と噛合し
ている。170は該伝動軸166の中央部に取り付けら
れたスプロケットホイルで、前記スプロケットチェン1
36が巻回されている。
【0055】図13に示すように、該スプロケットホイ
ル129、アイドルホイル138及びスプロケットホイ
ル170を巻回するスプロケットチェン136は、4本
が別々に取り付けられている。即ち、4個のスプロケッ
トホイル129と3個のアイドルホイル138と1個の
スプロケットホイル170とが1本のスプロケットチェ
ン136により巻回され、2個の上部駆動系M1,M2
と2個の下部駆動系N1,N2とからなる合計4個の駆
動系が構成されている。
【0056】各スプロケットホイル129が取り付けら
れている各クラッチ軸120に設けられた各電磁クラッ
チ126によって構成される電磁クラッチ群は、上部の
2個の駆動系M1,M2を構成する上部電磁クラッチ群
と、下部の2個の駆動系N1,N2を構成する下部電磁
クラッチ群との二回路に電気的に分けられている。
【0057】電子制御サンプル整経機の制御部分は、図
16に示した通りである。プログラム設定器78は、0
〜nの複数本の糸種の選択、糸本数の設定、繰り返し数
の設定、ガイド手段Gの送り量を、備えつけの0〜9の
テンキースイッチ、↑スイッチ、↓スイッチ、移行スイ
ッチ、( )スイッチ、終了スイッチ、CLR(クリ
ア)スイッチ、紙送りスイッチにより設定可能なプログ
ラム設定器であり、設定したプログラムは小型プリンタ
に打ち出すことが可能で、かつその内容はアドレス、
( )の有無、糸種、糸本数、繰り返し数をLEDで表
示することができる。
【0058】又、書込み、運転、呼び出し動作を選択す
るスイッチを設けてあり、運転時には予め設定された内
容を表示することができ、呼び出し時にはプログラムの
修正を行うことができる。このプログラム設定器78は
コントローラ79と、糸種、糸チェンジ、カウントアッ
プ信号を介して接続され、これらの信号を授受しなが
ら、予め設定されたプログラムを順次繰り返すものであ
る。
【0059】プログラムの内容は、四則演算公式を利用
しており、例えば糸種1を10本、糸種2を5本、糸種
3を7本、これらの繰り返しを3回行った後、糸種4を
6本、糸種5を2本巻くプログラムは(1x10+2x
5+3x7)3 +4x6+5x2という式に当てはめら
れる。もちろん( )を何回も使用する{〔(1x2+
2x3)3 +1x4〕5 +2x6}7 +3x5というプ
ログラムも製作可能である。又、一度設定したプログラ
ムは、プログラム変更を行わない限りバックアップ電池
により保護されている。
【0060】図17に示すコントローラ79は整経機本
体を制御する部分であり、プログラム設定器78で設定
されたプログラム通りに、コントローラ79に接続され
た電磁開閉器用リレー81、糸種0〜nソレノイド用リ
レー82、糸セレクト、糸オサエ、糸ハズシソレノイド
用リレー83、綾取り上、綾取り下、カット綾上、カッ
ト綾下ソレノイド用リレー84、表示ランプ85等を制
御するものである。
【0061】電磁開閉器用リレー81は巻き取りモータ
のオン/オフを制御し、糸種0〜nソレノイド用リレー
は、糸セレクトリレーがオンの時、糸0〜nのソレノイ
ドを制御し、糸オサエ、糸ハズシ用リレーは、糸オサ
エ、糸ハズシソレノイドを制御し、綾取り上、綾取り
下、カット綾上、カット綾下用リレーは、それぞれ綾取
り上、綾取り下、カット綾上、カット綾下ソレノイドを
制御するものである。
【0062】表示ランプ85は整経機本体の動作状態を
表示するランプであり、電源オン、ベルト右移動、ベル
ト左移動、綾取り上、綾取り下、主電動機オン、2本
巻、総本数、回数巻表示等のランプがある。操作スイッ
チ86は、整経機本体を制御するためのスイッチであ
り、電源、整経モータ自動停止、回数巻設定、ベルト移
動停止、ベルト右移動、ベルト左移動、綾取り上、綾取
り下、主電動機オン、主電動機オフ、2本巻リセットス
イッチ及び総本数カウンタ等がある。
【0063】光電スイッチ67は整経機本体に取付けら
れた3個の光電スイッチ又はセンサ67a,67b,6
7cであり、糸セレクト、糸オサエ、糸ハズシ、綾取
り、カット綾、カウントアップ等のタイミングを取るた
めに略3等分された円周上に位置するものである。
【0064】2本巻停止用スイッチ87は固定給糸用ク
リールスタンドBに取付けられた糸が2本以上同時に巻
かれたことを検出し、コントローラ79に信号を送るも
のである。その他、整経機本体に主電動機46を停止さ
せる糸切れ検出スイッチ、前期リレー群より制御される
各種ソレノイド、電磁開閉器、ミスチェンジ表示等が装
備されている。
【0065】図16はプログラム設定機78の盤面を示
し、図17はコントローラ79の盤面を示す図面であ
る。図16において、PL1はベルト早送り左移動表示
灯、PL2はベルト早送り右移動表示灯、PL3は電源
表示灯、PL4は主電動機オン表示灯、PL5は綾上表
示灯、PL6は綾下表示灯、PL7は2本巻停止表示
灯、SS−0は電源スイッチ、SS−1は深夜電源スイ
ッチ、SS−2は主電動機正転逆転スイッチ、SS−3
はミスチェンジ回路スイッチ、PS1はベルト早送り左
移動スイッチ、PS2はベルト早送り停止スイッチ、P
S3はベルト早送り右移動スイッチ、PS4は主電動機
オンスイッチ、PS5は主電動機オフスイッチ、PS6
は綾上スイッチ、PS7は綾下スイッチ、PS8は回数
巻手動カウントスイッチ、PS9は回数巻カウントリセ
ットスイッチ、PS10は2本巻リセットスイッチ、P
S11は主電動機逆転寸動スイッチ、RS1は回数巻設
定スイッチ、BU406Dは巻回数設定器、RS2は整
経本数設定器及びDSはガイド手段Gの送り量を設定す
るディジタルスイッチである。
【0066】72は整経糸速メーター、90は整経長設
定器、92は主電動機46の最高回転数設定ダイヤルで
ある。主電動機46の最高回転数はインバータ内の設定
器でも設定可能である。94及び96はベルト送り用の
右寸動スイッチ及び左寸動スイッチで、メカニカルスイ
ッチにより1ピッチ分のベルト送りを主電動機がオフの
時に可能とした補正用スイッチである。
【0067】その他、図面上にはないが、コントローラ
(シーケンス基板)79を介して運転停止信号、ジョギ
ング信号、多段変速信号、正逆転信号を入力し、主電動
機46の回転を制御するインバータと、同じくコントロ
ーラ(シーケンス基板)79と、巻回数設定器RS1、
整経長設定器90を介してコンベアベルト右移動信号、
コンベアベルト左移動信号、運転停止信号、整経幅、整
経本数、巻回数、光電信号等を入力し、コンベアベルト
モータ51の回転角度を制御するACサーボモータ制御
部が設けられている。
【0068】叙上の構成により以下にその作用を説明す
る。まず糸22はサンプルの柄によって本数が異なる
が、例えばn色の異色糸ボビンを固定式クリールBに立
て所要本数の糸22を引き出し、ガイドプレート24、
張力調整器25、ドロッパーリング26、糸選別ガイド
27を通し、基台Yに永久磁石付糸止め具Eを以て押さ
えセットする。
【0069】次いで、予め用意された配列に合わせたプ
ログラム設定器78によって、本体運転と同時に導糸部
6’が整経胴A上で円運動し、コンベアベルト17上に
糸22を巻付ける。コンベアベルト17も胴内螺軸20
の作用により、矢印方向に移動する。プーリ4の回転に
伴いスリット板28によりパルスを発生させ、n個配列
されたロータリーソレノイド29を作動させる。
【0070】ロータリーソレノイド29に取付けられた
糸選別ガイド27を作動位置に進出させ、導糸部6’の
通過時、ガイドロッド30,31間に張られた糸22を
引っ掛け、コンベアベルト17上に巻付ける。プログラ
ム設定器78の次なる指示により、糸外し装置32の作
動により巻付中の糸22は外され、次なるプログラム設
定器78の指示により別糸が巻付けられる。
【0071】糸チェンジの際の糸22の動きを図9によ
って説明すれば、最初は原位置にある糸選別ガイド27
によって保持されている糸22aは、該糸選別ガイド2
7が回動して作動位置に進出すると糸22bの状態とな
り、この状態から導糸部6’によって整経胴Aに巻付け
られ、一回巻かれた状態が糸22cで、二回目以降の巻
付け糸22dの状態で行われる。
【0072】糸外し装置32によって巻付中の糸22d
が外されると、また糸22bの状態となる。外された糸
をキャッチするために回動して作動位置に進出してきた
糸選別ガイド27はその先端部27aがストッパ板Sの
凹部r内に位置しているために外された糸22bは該糸
選別ガイド27によって確実かつ円滑にキャッチされ、
二本巻き等の事故が生ずることがなくなるものである。
【0073】このとき、外される予定の糸22即ち導糸
杆6が糸緩み防止装置60を通過するとセンサー67b
によって直ちに検知されてプログラム設定器78及びコ
ントローラ79からの信号によりロータリーソレノイド
66がオンとなり、回転円盤体62をバネ手段64の付
勢方向と反対方向に回転せしめ、該糸抑え切欠きに位置
していた糸22を該糸抑え切欠き63の端面とストッパ
ー65とによって押さえ込むように作動せしめる。
【0074】この押さえ込みの状態は短時間、即ち導糸
杆6がセンサー67aの位置に達すると解消し、次の糸
が外される時に備えて糸緩み防止装置60は待機するこ
ととなる。
【0075】この外された糸は回転円盤体62による押
さえ込みが終わると引き続いてドロッパーリング26の
重量により緩みなく張りながら糸選別ガイド27を原位
置に戻し次のプログラム設定器78の指示を期待し順次
所定の配列通り巻き取らすものである。
【0076】なお、巻き取りに際し綾取りバー33,3
4及び38は綾取り作用を行い、カット綾バー35及び
37は綾取りした糸を下側の糸及び上側の糸に区別し巻
き取られた糸列は該カット綾バー35,37の働きによ
り綾取りした糸を切断部分で切断し下側の糸は胴枠13
に取付けられた糸止め具39に止め、上側の糸は巻き返
し機Cのスケルトン40の反布に結びローラ41を経て
巻き取らしめる。次にローラ41からローラ42、ジク
ザグコーム43、ローラ44を経て織機ビーム49に巻
き取らせても支障はない特長がある。
【0077】しかして、図20〜図34に基づいて本発
明の電子制御サンプル整経機の制御方法及び動作を説明
する。プログラムはa〜oまでを約0.5〜1ミリ秒間
隔で順次繰り返す並列処理を行っているものである。
【0078】a.二本巻き停止回路 二本巻き検出センサ、即ち上側リミットスイッチ87は
給糸用クリールスタンドに取付けられており(図3)、
センサは給糸1本に1個合計n個取付けられている。該
センサ87は糸22が導糸部6’により整経胴Aに巻き
つけられると出力を出すようになっていて糸セレクト時
の事故で導糸部6’が同時に糸を2本以上引っ掛ける
と、2本巻表示灯をオンにする。
【0079】この2本巻表示灯のオン信号は整経機本体
停止SW(スイッチ)と回路上で結合されており、機械
本体も停止する。解除は2本巻リセットスイッチで行
う。
【0080】b.綾取回路 綾取りバーは綾取り上バー33,38、綾取り下バー3
4、カット綾上バー35、カット綾下バー37の4種類
のバーで構成されている。各バーの先端にはソレノイド
が取付けられており、各ソレノイドの動作により整経胴
A上に巻き取られる糸を各綾取りバーの上下に選別し綾
及びカット綾を作っている。スタート時の綾は綾取り上
スイッチ及び綾取り下スイッチで選別できる。
【0081】糸交換中でない綾取り方法は、整経機が運
転中であり、カウント値“0”(回数巻表示“0”)で
あることを確認すると、綾取り上ソレノイド、カット綾
上下ソレノイドの3種類がオンし、光電C(67c)で
綾取り上ソレノイド、カット綾上下ソレノイドがオフと
なる。
【0082】同時に綾取り下表示灯がオンし、綾取り下
表示灯がオンしカウント“0”(回数巻表示“0”)に
なると綾取り下ソレノイド、カット綾上下ソレノイドの
3種類がオンし、光電C(67c)で綾取り下ソレノイ
ド、カット綾上下ソレノイドがオフとなる。同時に綾取
り上表示灯がオンし、次のカウント“0”(回数巻表示
“0”)で以上を繰り返す。
【0083】糸交換中の綾取り方法は、上記の糸交換中
でない綾取り方法の各ソレノイドの動作時間が1回転分
(糸チェンジ中)余分に動作するようになっている。
【0084】c.総本数カウンタカウント回路 総本数カウンタのアップ信号をオン/オフさせる回路
で、カウント値“0”(回数巻表示“0”)にリセット
されると総本数カウンタのアップ信号がオンとなり光電
C(67c)でオフになり総本数カウンタを進める。
【0085】d.総本数完了停止回路 総本数カウンタが設定値に達すると総本数完了表示灯が
オンする。この総本数完了表示灯オン信号は整経機本体
停止スイッチと回路上で結合されており、整経機も停止
する。解除は総本数カウンタ自身のリセットスイッチで
行う。
【0086】e.コンベアベルト左移動回路及び f.コンベアベルト右移動回路 本発明の電子制御サンプル整経機のコンベアベルト17
はエンドレスでなく駆動子21の動きによって左右に移
動するのでコンベアベルトのスタート位置合わせ、巻き
返し位置合わせに左移動スイッチ、右移動スイッチによ
り、単独で移動できる。又、安全のために右限、左限に
ベルト右限スイッチ、ベルト左限スイッチが取付けられ
ている。左方向移動時ベルト左限スイッチが、右方向移
動時ベルト右限スイッチが動作すればコンベアベルト1
7は停止する。
【0087】g.運転・停止回路 主電動機46の回転を導糸杆6に伝達させる回路であ
る。運転SW(スイッチ)オン、停止SW(スイッチ)
オン後1秒タイマが挿入されているが、これは運転又は
停止になっても運転中を判断する個所のプログラムと同
期をとるためのものである。
【0088】h.糸セレクト回路 この回路は糸セレクト(糸選択)、糸外しソレノイドを
制御するためのものである。
【0089】i.糸抑えソレノイド回路 糸抑えソレノイドをオン/オフさせる回路であり、糸抑
えソレノイドは糸セレクト用のチェンジ信号オン後の光
電B(67b)から光電A(67a)の間のみオンとな
る。
【0090】j.回数巻カウント回路 糸が整経胴Aに巻かれた回数をカウントし表示させる回
路であり、糸セレクト中以外の光電Aの出力により回数
巻表示がプラス1され、回数巻設定値以上になるとリセ
ットされ回数巻表示が“0”となる。
【0091】k.インバータ変速回路 ここでいうインバータとは電子制御サンプル整経機W内
の主電動機46を駆動するものであり、回転式クリール
に取り付けられるインバータではない。プログラム設定
機78から、糸交換時に光電A(67a)と同期して出
力されるチェンジ信号がオンとなるのを判断し、多段変
速信号(低速信号)をオンとし、主電動機46を低速回
転させる。次に光電C(67c)のオン/オフ信号を確
認しながら空転回数を設定し、その間多段変速信号(低
速信号)をオンし続け、空転時を脱出すると多段変速信
号をオフとし、主電動機46を高速回転させる。その後
は上記動作を繰り返すものである。フローチャートは、
空転を2回行う場合を示している。
【0092】l.ACサーボ制御回路 整経幅、整経本数、巻回数を、整経長設定機90及び巻
回数設定機RS1より読み込み1回巻きつけ時の送りパ
ルス数(ACサーボモータをパルス数入力で駆動するこ
とを前提)を算出し補正が必要な場合には補正数も計算
しておく。次に空転時かどうかを判断し空転時の場合は
スタート時に戻り、次へ進まない。空転時ではない場合
は光電A(67a)のオン/オフ信号を判断し、計算さ
れたパルス数を送り出しコンベアベルトモータ51を計
算されたパルス数に見合った角度だけ回転させ、以下こ
れを繰り返す。
【0093】m.ガイド手段制御回路 ディジタルスイッチDS(図17)により整経胴Aの一
回転当りのガイド手段Gの送り量(例えば、0.5m
m)を設定し、サーボモータ164の一回転の減速送り
量(例えば0.5mm)に対応するパルス量を演算して
送出する。この送られたパルス量に基づき、サーボモー
タアンプ(モータドライブ)を介してサーボモータ16
4を駆動する。このサーボモータ164の駆動を前記し
た駆動系M1,M2,N1,N2により、ガイド手段G
の移動量に変換し、光電A(67a)、光電B(67
b)、光電C(67c)の各信号のタイミングで、ガイ
ド手段Gの送り/復帰を電磁クラッチ126のオン/オ
フにより制御する。
【0094】前述したごとく、電磁クラッチ126がオ
ンの時は、ガイド手段Gのピッチ送りが行われるが、電
磁クラッチ126がオフの時は、スプリング148の力
によって該ガイド手段Gはクイックバックせしめられ、
元のスタート位置に戻る。以下上記動作を繰り返す。
【0095】ガイド手段Gの送りは、導糸杆6の一回転
当り所定量(例えば、0.5mm)を回数巻設定に対応
して設定する(この送り量の設定可能範囲は、例えば、
0.1〜1.0mmに設定しておけば通常は充分であ
る)。例えば、ガイド手段Gの送り量を0.5mmとし
た場合には、回数巻設定が20回設定であれば、ガイド
手段Gは9.5mm進み、カウントアップ信号で復帰す
る。
【0096】ガイド手段Gの送りは、導糸杆6の起動回
転時に光電B通過毎に、送り量設定分のパルスを送出す
る。光電A通過時でもパルスを送出しない条件は、起動
信号オフの時(寸動回転)又は糸チェンジ信号〜次の光
電Aの信号までである。
【0097】n.上部電磁クラッチ群の制御回路 上部駆動系M1,M2の8個の電磁クラッチ群を光電A
の信号でオンとする。また、起動信号オンの時に、光電
Bの信号でカウントアップ信号(1本分のカウントアッ
プ)のオン済の時に、上部駆動系M1,M2の電磁クラ
ッチ群はオフとなる。
【0098】o.下部電磁クラッチ群の制御回路 下部駆動系N1,N2の8個の電磁クラッチ群を光電B
の信号でオンとする。また、起動信号オンの時に、光電
Cの信号でカウントアップ信号(1本分のカウントアッ
プ)のオン済の時(チェンジ信号オフの時)に、下部電
磁クラッチ群はオフとなる。または、チェンジ信号オン
済の時は、光電Cの信号の2回目で、下部駆動系N1,
N2の電磁クラッチ群はオフとなる。
【0099】次に具体的な例として、赤色糸と白色糸の
2本の糸を使用し、赤色糸2本、白色糸2本の繰り返し
で総本数3,600本、整経幅100cm、整経長(回
数巻)10回の場合の動作説明をする。
【0100】まず、クリールスタンドBに赤色糸、白色
糸をセットし、ガイドプレート24、張力調整器25、
ドロッパリング26を通し、糸選別ガイド27のNo.
0のガイドに赤色糸を、No.1のガイドに白色糸を通
し、基台Yに永久磁石付止め具Eを以て押さえ糸をセッ
トする。
【0101】次いで、糸選別ガイド27の糸セット通り
にプログラムをする。プログラムした内容の表示部を示
すと次の通りである。
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】同時に回数巻設定(10を設定する)、コ
ンベアベルトの送り量をセットし(総本数が3,600
本済んだとき100cm移動するようにセットする。)
総本数カウンタに3600をセットする。
【0107】機構上は、運転スイッチが入り導糸杆6が
回転すると同回転速度でスリット板28が回転し、同時
にコンベアベルト17が前面より後部(原動部側)へ設
定量ずつ移動するようになっている。
【0108】次に、整経モータ(主電動器)46を回転
させ、導糸杆6を光電A(67a)と光電B(67b)
の間のスタート位置にし、運転スイッチをオンにする
と、No.0の糸選別ガイド27のソレノイドがオン
し、綾取り上ソレノイド及びカット綾上下ソレノイドが
オンし、1秒後導糸杆6は回転する。この時、導糸杆6
はNo.0糸選別ガイドの糸、即ち赤色糸をつかみ回転
を始め整経胴Aに巻き始める。
【0109】続いて、カット綾上ソレノイド及びカット
綾下ソレノイドにより赤色糸のカット綾が作られる。つ
いで、光電C(67c)を通過すると各ソレノイドはオ
フとなる。
【0110】機構上、カット綾バーは光電B(67b)
と光電C(67c)の間、綾取りバーは光電Aと光電B
の間に位置しているので、スタート時の赤色糸はカット
綾のみとなる。導糸杆6が1周目の光電A(67a)を
通過すると回数巻表示が“1”、2周目の光電Aを通過
すると回数巻表示が“2”となり、同様に9周目の光電
Aを通過すると回数巻表示が“9”となり、10周目の
光電Aを通過すると回数巻表示が“0”となる。
【0111】同時に綾取り上ソレノイド、カット綾上下
ソレノイドがオンし、次の光電Cを通過で各ソレノイド
はオフし、綾、カット綾が作られる。これと同時に総本
数カウントアップ信号が出て、総本数カウンタに1が表
示される。
【0112】導糸杆6が11周目の光電A(67a)を
通過すると回数巻表示が“1”となり、上記と同様に一
回転するごとに順次表示が増加し、19周目の光電Aを
通過すると回数巻表示が“9”となり、20周目の光電
Aを通過すると回数巻表示が“0”となる。
【0113】同時に、No.0糸選別ソレノイド、糸外
しソレノイド、綾取り下ソレノイド、カット綾上下ソレ
ノイドがオンし、赤色糸は導糸杆6から外され、ドロッ
パーリング26の重みでNo.0糸選別ガイドに収納さ
れる。
【0114】この時、導糸杆6が光電Bを通過すると糸
抑えソレノイドがオンし、整経胴Aの赤色糸を押さえ、
糸交換による糸たるみが整経胴A上の色に入らないよう
にする。導糸杆6が次の光電Cを通過すると糸外しソレ
ノイドがオフする。同時に総本数カウントアップ信号が
出て総本数カウンタに“2”が表示される。
【0115】導糸杆6が21周目の光電A(67a)を
通過するとNo.0糸選別ソレノイドがオフし、No.
1の糸選別ソレノイドがオンする(この時、回数巻カウ
ントはカウントしない)。導糸杆6はNo.1糸選別ソ
レノイドの白色糸をつかみ整経胴A上に巻きつける。同
時に糸抑えソレノイドがオフする。
【0116】次の光電C(67c)でNo.1糸選別ソ
レノイド、綾取り下ソレノイド、カット綾上ソレノイド
及びカット綾下ソレノイドがオフする。上記と同様に導
糸杆6が一周する毎に順次表示が増加し、29周目の光
電Aを通過すると回数巻表示が“9”となり、30周目
の光電Aを通過すると回数巻表示が“0”となる。
【0117】同時に綾取り上ソレノイド、カット綾上ソ
レノイド、カット綾下ソレノイドがオンし、次の光電C
(67c)を通過すると各ソレノイドはオフし、綾、カ
ット綾が作られる。これと同時に総本数カウントアップ
信号が出て、総本数カウンタに“3”が表示される。
【0118】導糸杆6が31周目の光電A(67a)を
通過すると回数巻表示が“1”となり、上記と同様に導
糸杆6が一周するごとに順次表示が増加し、40周目の
光電A(67a)を通過すると、回数巻表示が“0”と
なる。同時にNo.1糸選別ソレノイド、糸外しソレノ
イド、綾取り下ソレノイド、カット綾上ソレノイド、カ
ット綾下ソレノイドがオンし、白色糸は導糸杆6から外
され、ドロッパーリング26の重みでNo.1糸選別ガ
イドに収納される。
【0119】この時、導糸杆6が光電B(67b)を通
過すると糸抑えソレノイドがオンし、整経胴Aの糸を抑
える。導糸杆6が次の光電C(67c)を通過すると糸
外しソレノイドがオフする。同時に総本数カウントアッ
プ信号が出て総本数カウンタに“4”が表示される。
【0120】導糸杆6が41周目の光電Aを通過すると
No.1の糸選別ソレノイドがオフし、No.0の糸選
別ソレノイドがオンする(この時、回数巻カウントはカ
ウントしない)。導糸杆6は赤色糸をつかみ整経胴Aに
巻きつける。同時に糸抑えソレノイドがオフする。次の
光電C(67c)でNo.0糸選別ソレノイド、綾取り
下ソレノイド、カット綾上ソレノイド、カット綾下ソレ
ノイドがオフする。
【0121】同様に、糸切れ、2本停止、ミスチェン
ジ、右限スイッチ等の停止信号が入らない限り、総本数
完了停止信号が入るまで導糸杆6は回転し、各ソレノイ
ドはオン/オフし、コンベアベルトは糸を送り続け整経
作業を実行する。
【0122】本発明の電子制御サンプル整経機の基本動
作をタイムチャートで表すと図35の通りである。この
タイムチャートで示す例は、基本動作の理解を簡単化す
るために、糸種0の2回巻を2本、糸種1の2回巻を2
本巻き、以後これを繰り返す場合についてのものであ
る。ここでいう2回巻とは、0〜19回巻まで設定可能
な前記回数巻設定スイッチにより設定された値である。
回数巻の設定値が増えても、基本的なタイムチャートの
原理は同じである。
【0123】前記3個の光電スイッチからの信号は、こ
こでは光電A、光電B、光電Cと名付けられ、動作開始
時は光電スイッチAと光電スイッチBの間よりスタート
することを前提とし、以下光電B−光電C−光電A−光
電B−光電C−光電Aを順次発生させ、以下に記すタイ
ミングを取るために利用される。
【0124】カウント信号は光電Aがスリット28aの
通過を検知する都度発信され、プログラム設定器から受
信したチェンジ信号が来た後の1回だけを導糸杆6が空
回りするから発信しない。
【0125】カウントアップ信号は回数巻設定値に達す
る都度、光電A〜光電Cの間オンとなり、前記総本数カ
ウンタをアップさせ、前記プログラム設定器にカウント
アップ信号を送る。
【0126】チェンジ(糸交換)信号は光電Aに同期し
ており、前記プログラム設定器より送られてくるが、糸
種を変える時に使用される信号である。
【0127】セレクト信号は糸種0〜nソレノイド用リ
レーのどれか一つがオンの時、その信号を糸種0〜nソ
レノイドに伝達する為の信号である。スタート時は、ス
タート時から光電Cの間オンとなっており、それ以後は
チェンジ信号が来たことを確認し、光電Aから次の光電
Aの間オンとなり、わずかな時間(10〜50ms)オ
フとなり、直ちにオンとなり、次の光電Cまでオンとな
る。
【0128】糸種0,糸種1ソレノイド用リレーは、プ
ログラム設定器から送られてくる糸種設定信号に基づき
コントローラでタイミング調整され、糸をチェンジする
ためのセレクト信号が発生する前までオンとなる。糸ハ
ズシソレノイド信号は、チェンジ信号が来たことを確認
した後、光電A〜光電Cの間オンとなり、糸オサエソレ
ノイド信号は糸ハズシソレノイド信号がオンとなった後
の光電B〜光電Aの間オンとなる。
【0129】綾取り上ソレノイド信号と綾取り下ソレノ
イド信号は、綾取り上、綾取り下スイッチにより、どち
らからでもスタートできるが交互にオンとなることを条
件に、スタート時から光電Cの間、チェンジ時ではない
カウントアップ信号オン時及びチェンジ信号が来たこと
を確認し、光電Aから光電Cを一度通過した後の光電C
の間オンとなる。
【0130】ここの図35のタイムチャートにはない
が、綾取り上、綾取り下ソレノイド信号のどちらかがオ
ン時、カット綾上ソレノイド、カット綾下ソレノイド信
号が共にオンとなる。
【0131】又、綾取り上、綾取り下ソレノイド信号の
タイミングを変えることにより、直接織機ビーム49に
巻き返すことが可能な異種の綾取りをすることも可能で
ある。整経機本体は、スタートスイッチにより動作を開
始し停止スイッチにより動作を停止するが、糸2本以上
同時に巻かれた状態をチェックする2本巻停止用スイッ
チの他、チェンジ時に糸を巻き取らない状態を知らせる
ミスチェンジ信号、総本数が巻かれたことを知らせる総
本数カウンタよりも送られる総本数完了信号、糸切れを
知らせる糸切れ検出信号等により停止させることもでき
る。
【0132】次に、本発明の整列巻き可能な電子制御サ
ンプル整経機に特有の動作を図36のタイムチャートを
用いて説明する。
【0133】図36のタイムチャートは19回巻(巻回
数19回)、綾取上仕様(最初に整経胴Aに巻かれる糸
の綾取りが綾取上から始まる)で行われる場合を示して
いる。動作開始時はスリット28aと位置的にあってい
る導糸部6’に最初に整経胴Aに巻かれる糸をかけ、こ
の導糸部6’が光電Aと光電Bの間よりスタートするこ
とを前提とする。
【0134】起動スイッチがオンされ、導糸杆6が回転
を開始する。これと同時に全てのガイド手段Gの電磁ク
ラッチがオンとなり、サーボモータ164が動作すると
全てのガイド手段Gがピッチ送りされる状態となる。
【0135】回数巻カウンタ信号は光電Aがスリット2
8aの通過を検知する都度発信され、総本数カウントア
ップ信号は巻回数設定値(図36の例では19)に達す
る都度、光電A〜光電Cの間オンとなり、前述したごと
く、総本数カウンタをアップさせる(図36のタイムチ
ャートでは総本数カウンタ表示は省略した)。
【0136】導糸杆6が2周目の光電Bから2周目の光
電Cの間で、サーボモータ164がオンとなり、ガイド
手段Gのピッチ送りが行われる。3周目以降19周目ま
で同様に光電Bと光電Cとの間で、ガイド手段Gの送り
が行われる。導糸杆6が19周目の光電Aに達すると、
回数巻表示は0となり、総本数カウンタはカウントアッ
プする。
【0137】このカウントアップ信号とともに、コンベ
アベルト17が整経縦密度1本分整経進行方向に移動す
る。
【0138】糸交換がない場合には、カウントアップ信
号後の導糸杆6の回転の1周目の光電Bと2周目の光電
Aの間で、上部電磁クラッチ群がオフとなり、上部電磁
クラッチ群に属するガイド手段Gはスプリング148の
押圧力によりもとの位置に戻る。また、カウントアップ
信号後の導糸杆6の回転の1周目の光電Cと2周目の光
電Bの間で、下部電磁クラッチ群がオフとなり、下部電
磁クラッチ群に属するガイド手段Gはスプリング148
の押圧力によりもとの位置に戻る。このように下部電磁
クラッチ群のオンオフのタイミングを上部電磁クラッチ
群のタイミングよりも遅らせる理由は、糸が整経胴Aの
下部を通過してからオンオフを行う必要があるからであ
る。
【0139】一方、糸交換を行う場合には、上部電磁ク
ラッチ群のオンオフは糸交換がない場合と同じである
が、下部電磁クラッチ群については、カウントアップ信
号後の導糸杆6の回転の2周目の光電Cと2周目の光電
Bの間で、下部電磁クラッチ群がオフとなり、下部電磁
クラッチ群に属するガイド手段Gはスプリング148の
押圧力によりもとの位置に戻るように動作せしめる。こ
のような下部電磁クラッチ群のオンオフのタイミングは
糸交換時特有のものである。
【0140】導糸杆6がカウントアップ後の2周目の光
電Bから2周目の光電Cの間で、上記と同様にサーボモ
ータ164がオンとなり、ガイド手段Gのピッチ送りが
行われる。3周目以降19周目まで同様に光電Bと光電
Cとの間で、ガイド手段Gの送りが行われる。導糸杆6
が19周目の光電Aに達すると、回数巻表示は0とな
り、総本数カウンタはカウントアップする。このカウン
トアップ信号とともに、コンベアベルト17が整経縦密
度1本分整経進行方向に移動する。この動作を繰り返す
ことによって、整列巻きが得られる。
【0141】上記の実施例では、導糸杆6側の該ドラム
スポーク16の端部に上記導糸部6’からの糸をガイド
するガイド手段Gを該ドラムスポーク16の長手方向に
摺動自在に設け、該導糸杆6の1回転毎に該ガイド手段
Gを該糸太さの2倍〜半分の距離Pだけ整経方向へ移動
し、該導糸杆6の回転数が回数巻の設定値に達すると該
ガイド手段Gは距離P×回数巻設定値=距離Q分だけク
イックバックし、即ちスタート位置にクイックバック
し、これと同時に該コンベアベルト17は整経縦密度、
即ち整経幅/総本数(整経本数)の距離R分だけ整経方
向に移動し、整列巻きを行うようにした例について説明
した(図37)。
【0142】上記ガイド手段Gのピッチ送り距離Pは好
ましい範囲として、糸太さの2倍から〜半分を例示した
が本発明の整列巻きが可能な限り、上記範囲を逸脱して
設定することも可能である。
【0143】本発明の整列巻き整経を行う手段として
は、上記実施例以外の手段を用いることも可能である。
例えば、導糸杆6を整経方向に移動可能とし、該導糸杆
6の1回転毎に該糸太さの2倍〜半分の距離Pだけ整経
方向へ移動し、該導糸杆6の回転数が回数巻の設定値に
達すると該導糸杆6は距離P×回数巻設定値=距離Q分
だけクイックバックし、即ちスタート位置にクイックバ
ックし、これと同時に該コンベアベルト17は整経縦密
度、即ち整経幅/総本数(整経本数)の距離R分だけ整
経方向に移動して、整列巻きを行うことも可能である。
【0144】また、該コンベアベルト17が該導糸杆6
の1回転毎に該糸太さの2倍〜半分の距離Pだけ整経方
向の逆方向へ移動し、該導糸杆6の回転数が回数巻の設
定値に達すると該コンベアベルト17は距離P×回数巻
設定値=距離Qと整経縦密度、即ち整経幅/総本数(整
経本数)の距離Rとを加えた距離T分整経方向に移動
し、整列巻きを行うこともできる。
【0145】本発明における整列巻き整経方法は、整経
胴に最初の糸列を巻き終わった後、次の糸列の巻き始め
の糸が最初の列の糸よりも前方に位置するように巻くよ
うに行うものである。
【0146】いままでの説明では、糸種を0〜nとした
が、nは9までが通常であるが、それ以上とすることも
可能である。回数巻は1〜19として説明したがこれに
限定されないことは勿論である。ソレノイドのドライバ
ー部であるリレー部は、トランジスタ、サイリスター等
の半導体でもよい。光電A、光電B、光電Cの各種スイ
ッチは、磁気感応素子、メカ式リミットスイッチ等でも
よく、コントローラは、現段階では、マイコン、メモリ
ー、TTL、CMOS、フォトカプラ等で形成されてい
るが、汎用のシーケンスコントローラを使用してもよ
い。
【0147】
【発明の効果】以上のように、本発明の電子制御サンプ
ル整経機は、整経胴に最初の糸列を巻き終わった後、次
の糸列の巻き始めの糸が最初の列の糸よりも前方に位置
するように巻くことによって、整経胴上の糸の下層から
順序よく整列巻き整経を行うことが可能で、整経長(巻
き回数が多い場合、例えば4回巻き以上)が長い場合で
も織機ビームへの巻取りが容易となるという著大な効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の整列巻き可能な電子制御サンプル整経
機及び固定式クリールの側面的概略断面説明図である。
【図2】本発明の整列巻き可能な電子制御サンプル整経
機及び巻き返し機の正面説明図である。
【図3】本発明の整列巻き可能な電子制御サンプル整経
機、固定式クリール及び巻き返し機の配置を示す平面説
明図である。
【図4】本発明の整列巻き可能な電子制御サンプル整経
機の側面図である。
【図5】糸緩み防止装置(ガイド手段は省略した)の摘
示側面説明図である。
【図6】図5の要部の正面図である。
【図7】導糸杆とスリット板との配置を示す説明図であ
る。
【図8】ストッパ板の取付け状態を示す摘示説明図であ
る。
【図9】糸選別ガイドの摘示説明図である。
【図10】本発明におけるガイド手段の移動機構を示す
断面説明図である。
【図11】本発明におけるガイド手段の移動機構を示す
側面説明図である。
【図12】本発明の駆動系における各ギヤの噛合状態を
示す断面説明図である。
【図13】本発明の駆動系におけるスプロケットチェン
の巻回状態を示す一部を省略した側面説明図である。
【図14】ガイド手段における糸のガイド状態を示す側
面説明図である。
【図15】ガイド手段を介して糸をコンベアベルト上に
巻回した状態を示す断面説明図である。
【図16】プログラム設定器の盤面を示す図面である。
【図17】コントローラの盤面を示す図面である。
【図18】本発明を構成する各機器の関連を示すブロッ
ク図である。
【図19】ガイド手段の送り動作の原理を示すブロック
図である。
【図20】本発明における二本巻停止回路の動作を示す
フローチャートである。
【図21】本発明における綾取回路の動作を示すフロー
チャートである。
【図22】本発明における総本数カウンタカウント回路
の動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明における総本数完了停止回路の動作を
示すフローチャートである。
【図24】本発明におけるコンベアベルト左移動回路の
動作を示すフローチャートである。
【図25】本発明におけるコンベアベルト右移動回路の
動作を示すフローチャートである。
【図26】本発明における運転・停止回路の動作を示す
フローチャートである。
【図27】本発明における糸セレクト回路の動作を示す
フローチャートである。
【図28】本発明における糸オサエソレノイド回路の動
作を示すフローチャートである。
【図29】本発明における回数巻カウント回路の動作を
示すフローチャートである。
【図30】本発明におけるインバータ変速回路の動作を
示すフローチャートである。
【図31】本発明におけるACサーボ制御回路の動作を
示すフローチャートである。
【図32】本発明におけるガイド手段制御回路の動作を
示すフローチャートである。
【図33】本発明における上部駆動系の電磁クラッチ制
御回路の動作を示すフローチャートである。
【図34】本発明における上部駆動系の電磁クラッチ制
御回路の動作を示すフローチャートである。
【図35】本発明装置の時間的動作を示すタイムチャー
トである。
【図36】ガイド手段送りの時間的動作を示すタイムチ
ャートである。
【図37】本発明による整列巻の状態の一例を示す概念
図である。
【図38】従来装置による整経長が短い場合の巻取り状
態を示す概念図である。
【図39】従来装置による整経長が長い場合の巻取り状
態を示す概念図である。
【符号の説明】
1 中空軸 2 加動軸 3 被動軸 4 プーリ 5 小歯輪 6 導糸杆 6’ 導糸部 7 小歯輪 8 連動軸 10 小歯輪 11 円弧部 12 直線部 13,14 胴枠 15 転子 16 ドラムスポーク 17 コンベアベルト 18 親歯輪 19 遊星歯車 20 胴内螺軸 21 駆動子 22 糸 24 ガイドプレート 25 張力調整器 26 ドロッパリング 27 糸選別ガイド 28 スリット板 29 ロータリーソレノイド 30,31 ガイドロッド 32 糸外し装置 33,38 綾取り上バー 34 綾取り下バー 35 カット綾上バー 37 カット綾下バー 39 糸止め具 40 スケルトン 42,44 ローラ 43 ジグザグコーム 45 織機ビーム 46 主電動機 47 主変速プーリ 49 カウンタプーリ 50 ブレーキ作動ピニオン 51 コンベアベルト用モータ 52 シフトレバー 53 被動ギャ 54 スプロケット車 59 導糸カバー 60 糸緩み防止装置 67a,67b,67c センサ又は光電A,B,C 78 プログラム設定器 79 コントローラ 100 取付部材 102 ガイド基部 104 糸誘導凹部 106 糸ガイド斜面 108 基底板 110 側板 112 スライドベース 114 ガイド溝 116 スライドユニット 118 ガイドレール 120 ラック 122 クラッチ軸 124 クラッチギヤ 126 電磁クラッチ 128 ウオームホイル 129 スプロケットホイル 130 ウオーム 131 ウオームピン 132 ベアリング 136 スプロケットチェン 138 アイドルホイル 140 ブロック体 142 連結ピン 144 受け部材 146 挿通孔 148 スプリング 158 センターギヤ 160 駆動ギヤ 164 サーボモータ 166 伝導軸 168 伝導ギヤ 170 スプロケットホイル W サンプル整経機 A 整経胴 B 固定式クリール C 巻き返し機 G ガイド手段 M1,M2 上部駆動系 N1,N2 下部駆動系。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空軸1の両端中心に加動軸2と被動軸3
    とを突出させ、加動軸2にはプ−リー4に固定された小
    歯輪5を、他端の被動軸3には導糸杆6を固定した小歯
    輪7を各々遊装し、前記の小歯輪5,7を中空軸1内の
    連動軸8両端の小歯輪9,10の噛み合いによって連動
    せしめ、該中空軸は加動軸2側で片支持とし、被動軸3
    側の中空軸には円弧部11と直線部12とを交互させた
    同型の外周を有する胴枠13,14の円弧部11に両端
    の転子15に掛けられ、ドラムスポーク16面上を辷っ
    て移動されるコンベアベルト17を付設したドラムスポ
    ーク16を渡して形成せしめた整経胴Aを遊装し、前記
    のコンベアベルト17は胴外から適宜駆動される親歯輪
    18との噛み合いにより一斉に回転される遊星歯車19
    の胴内螺軸20と螺合せしめた駆動子21によって一斉
    に各々同量の微移動を行わせ、導糸杆6の先端を内方に
    屈成して導糸部6’として整経胴Aの前端円周上に臨ま
    せてなる構成を有し、整経胴Aに巻きつけられる糸を綾
    取りバー及びカット綾バーの上下に選別することにより
    綾及びカット綾を作る綾取り手段と、整経胴Aに巻きつ
    けられる糸の総本数をカウントする総本数カウンタのア
    ップ信号をオン/オフさせる総本数カウンタカウント手
    段と、整経胴Aに巻きつけられる糸の総本数が設定値に
    達すると整経機本体を停止させる総本数完了停止手段
    と、コンベアベルトを左に移動させるコンベアベルト左
    移動手段と、コンベアベルトを右に移動させるコンベア
    ベルト右移動手段と、主電動機46の回転を導糸杆6に
    伝達させる運転・停止手段と、糸選別ガイド27及び糸
    外し装置32を制御する糸セレクト手段と、糸緩み防止
    (糸抑え)装置60のソレノイドをオン/オフさせる糸
    抑えソレノイド手段と、糸が整経胴Aに巻かれた回数を
    カウント表示させる回数巻カウント手段を具備し、糸種
    0〜nの選択、糸本数の設定、繰り返し数の設定、巻回
    数mの設定及びコンベアベルトの送り量を設定すること
    によって所望の柄整経を自動的に行うことができるよう
    にした電子制御サンプル整経機であり、該導糸杆6側の
    該ドラムスポーク16の端部に上記導糸部6’からの糸
    をガイドするガイド手段Gを該ドラムスポーク16の長
    手方向に摺動自在に設け、該導糸杆6の1回転毎に該ガ
    イド手段Gを該糸太さの2倍〜半分の距離Pだけ整経方
    向へ移動し、該導糸杆6の回転数が回数巻の設定値に達
    すると該ガイド手段Gは距離P×回数巻設定値=距離Q
    分だけクイックバックし、即ちスタート位置にクイック
    バックし、これと同時に該コンベアベルト17は整経縦
    密度、即ち整経幅/総本数(整経本数)の距離R分だけ
    整経方向に移動し、整列巻きを行うようにしたことを特
    徴とする整列巻き可能な電子制御サンプル整経機。
  2. 【請求項2】中空軸1の両端中心に加動軸2と被動軸3
    とを突出させ、加動軸2にはプ−リー4に固定された小
    歯輪5を、他端の被動軸3には導糸杆6を固定した小歯
    輪7を各々遊装し、前記の小歯輪5,7を中空軸1内の
    連動軸8両端の小歯輪9,10の噛み合いによって連動
    せしめ、該中空軸は加動軸2側で片支持とし、被動軸3
    側の中空軸には円弧部11と直線部12とを交互させた
    同型の外周を有する胴枠13,14の円弧部11に両端
    の転子15に掛けられ、ドラムスポーク16面上を辷っ
    て移動されるコンベアベルト17を付設したドラムスポ
    ーク16を渡して形成せしめた整経胴Aを遊装し、前記
    のコンベアベルト17は胴外から適宜駆動される親歯輪
    18との噛み合いにより一斉に回転される遊星歯車19
    の胴内螺軸20と螺合せしめた駆動子21によって一斉
    に各々同量の微移動を行わせ、導糸杆6の先端を内方に
    屈成して導糸部6’として整経胴Aの前端円周上に臨ま
    せてなる構成を有し、整経胴Aに巻きつけられる糸を綾
    取りバー及びカット綾バーの上下に選別することにより
    綾及びカット綾を作る綾取り手段と、整経胴Aに巻きつ
    けられる糸の総本数をカウントする総本数カウンタのア
    ップ信号をオン/オフさせる総本数カウンタカウント手
    段と、整経胴Aに巻きつけられる糸の総本数が設定値に
    達すると整経機本体を停止させる総本数完了停止手段
    と、コンベアベルトを左に移動させるコンベアベルト左
    移動手段と、コンベアベルトを右に移動させるコンベア
    ベルト右移動手段と、主電動機46の回転を導糸杆6に
    伝達させる運転・停止手段と、糸選別ガイド27及び糸
    外し装置32を制御する糸セレクト手段と、糸緩み防止
    (糸抑え)装置60のソレノイドをオン/オフさせる糸
    抑えソレノイド手段と、糸が整経胴Aに巻かれた回数を
    カウント表示させる回数巻カウント手段を具備し、糸種
    0〜nの選択、糸本数の設定、繰り返し数の設定、巻回
    数mの設定及びコンベアベルトの送り量を設定すること
    によって所望の柄整経を自動的に行うことができるよう
    にした電子制御サンプル整経機であり、該導糸杆6を整
    経方向に移動可能とし、該導糸杆6の1回転毎に該糸太
    さの2倍〜半分の距離Pだけ整経方向へ移動し、該導糸
    杆6の回転数が回数巻の設定値に達すると該導糸杆6は
    距離P×回数巻設定値=距離Q分だけクイックバック
    し、即ちスタート位置にクイックバックし、これと同時
    に該コンベアベルト17は整経縦密度、即ち整経幅/総
    本数(整経本数)の距離R分だけ整経方向に移動し、整
    列巻きを行うようにしたことを特徴とする整列巻き可能
    な電子制御サンプル整経機。
  3. 【請求項3】中空軸1の両端中心に加動軸2と被動軸3
    とを突出させ、加動軸2にはプ−リー4に固定された小
    歯輪5を、他端の被動軸3には導糸杆6を固定した小歯
    輪7を各々遊装し、前記の小歯輪5,7を中空軸1内の
    連動軸8両端の小歯輪9,10の噛み合いによって連動
    せしめ、該中空軸は加動軸2側で片支持とし、被動軸3
    側の中空軸には円弧部11と直線部12とを交互させた
    同型の外周を有する胴枠13,14の円弧部11に両端
    の転子15に掛けられ、ドラムスポーク16面上を辷っ
    て移動されるコンベアベルト17を付設したドラムスポ
    ーク16を渡して形成せしめた整経胴Aを遊装し、前記
    のコンベアベルト17は胴外から適宜駆動される親歯輪
    18との噛み合いにより一斉に回転される遊星歯車19
    の胴内螺軸20と螺合せしめた駆動子21によって一斉
    に各々同量の微移動を行わせ、導糸杆6の先端を内方に
    屈成して導糸部6’として整経胴Aの前端円周上に臨ま
    せてなる構成を有し、整経胴Aに巻きつけられる糸を綾
    取りバー及びカット綾バーの上下に選別することにより
    綾及びカット綾を作る綾取り手段と、整経胴Aに巻きつ
    けられる糸の総本数をカウントする総本数カウンタのア
    ップ信号をオン/オフさせる総本数カウンタカウント手
    段と、整経胴Aに巻きつけられる糸の総本数が設定値に
    達すると整経機本体を停止させる総本数完了停止手段
    と、コンベアベルトを左に移動させるコンベアベルト左
    移動手段と、コンベアベルトを右に移動させるコンベア
    ベルト右移動手段と、主電動機46の回転を導糸杆6に
    伝達させる運転・停止手段と、糸選別ガイド27及び糸
    外し装置32を制御する糸セレクト手段と、糸緩み防止
    (糸抑え)装置60のソレノイドをオン/オフさせる糸
    抑えソレノイド手段と、糸が整経胴Aに巻かれた回数を
    カウント表示させる回数巻カウント手段を具備し、糸種
    0〜nの選択、糸本数の設定、繰り返し数の設定、巻回
    数mの設定及びコンベアベルトの送り量を設定すること
    によって所望の柄整経を自動的に行うことができるよう
    にした電子制御サンプル整経機であり、該コンベアベル
    ト17が該導糸杆6の1回転毎に該糸太さの2倍〜半分
    の距離Pだけ整経方向の逆方向へ移動し、該導糸杆6の
    回転数が回数巻の設定値に達すると該コンベアベルト1
    7は距離P×回数巻設定値=距離Qと整経縦密度、即ち
    整経幅/総本数(整経本数)の距離Rとを加えた距離T
    分整経方向に移動し、整列巻きを行うようにしたことを
    特徴とする整列巻き可能な電子制御サンプル整経機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の電子制御サンプル
    整経機を用い、整経胴に最初の糸列を巻き終わった後、
    次の糸列の巻き始めの糸が最初の列の糸よりも前方に位
    置するように巻くことを特徴とする電子制御サンプル整
    経機における整列巻き整経方法。
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