JP3416521B2 - 電子制御サンプル整経機 - Google Patents

電子制御サンプル整経機

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JP3416521B2
JP3416521B2 JP11967698A JP11967698A JP3416521B2 JP 3416521 B2 JP3416521 B2 JP 3416521B2 JP 11967698 A JP11967698 A JP 11967698A JP 11967698 A JP11967698 A JP 11967698A JP 3416521 B2 JP3416521 B2 JP 3416521B2
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義弘 田中
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    • D02HWARPING, BEAMING OR LEASING
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  • Textile Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整経作業の簡易
化、コンベアベルトの交換サイクルの長期化、糸の張力
ムラの解消、コンベアベルト移動機構の簡略化、従来の
コンベアベルト移動機構における糸汚れ及び部品破損の
解消を実現することができるようにした電子制御サンプ
ル整経機に関する。
【0002】
【関連技術】従来使用されている電子制御サンプル整経
機としては、例えば特公昭64−8736号公報に開示
された図6〜図9に示されるような構造が知られてい
る。この公知の電子制御サンプル整経機Wは、中空軸1
を有している(図6)。該中空軸1の両端中心には加動
軸2と被動軸3とが突出されている。該加動軸2にはプ
ーリ4に固定された小歯輪5とプーリ99とが遊装さ
れ、また一端の該被動軸3には導糸手段6を固定した小
歯輪7が遊装されている。導糸手段6は図示例では1本
設けた例を示したが、後述する複本数巻きの場合には2
本以上設置することとなる。
【0003】該小歯輪5及び7は、該中空軸1内の連動
軸8の両端に設けられた小歯輪9及び10の噛み合いに
よって連動せしめられている。該中空軸1は該加動軸2
側で片支持とされており、該被動軸3側の該中空軸1に
は整経胴Aが遊装されている。
【0004】該整経胴Aは、図7に示すごとく、円弧部
11と直線部12とを交互させた同型の外周を有する前
胴枠13及び後胴枠14の円弧部11に両端の転子15
に掛けられ、整経胴Aの他端部方向へドラムスポーク1
6面上を辷って移動せしめられるコンベアベルト17
(図6)を付設したドラムスポーク16を渡して形成せ
しめられる。
【0005】該コンベアベルト17は、胴外から適宜駆
動される親歯輪18との噛み合いにより一斉に回転され
る遊星歯車19の胴内螺軸20と螺合せしめた駆動子2
1によって一斉に各々同量ずつ微移動せしめられる。該
導糸手段6の先端は内方に屈成せしめられて導糸部材
6’となっている。該導糸部材6’は該整経胴Aの前端
円周上に臨ませられている。
【0006】図6において、Bはそれぞれ異種(異色又
は撚りの異なる)の糸22を巻いてある複数本のボビン
を立てる固定式クリール、24はボビンから引き出され
た糸22を案内するガイドプレート、25は糸22の張
力を調整する張力調整器、26はドロッパーリング、3
0は糸22のガイドロッド及びEは基台Yに設けられた
永久磁石付糸止め具で糸を押えてセットする作用を行
う。
【0007】図8において、33,34及び38は糸2
2の綾取りを行う綾取りバーで、33及び38は綾取り
上バー、34は綾取り下バーである。35及び37は綾
取りした糸を下側の糸及び上側の糸に区別するカット綾
バーで、35はカット綾上バー、37はカット綾下バー
である。なお、図9において綾取り上バー38の図示は
省略されている。
【0008】39は綾取りした糸を切断した下側の糸を
止める糸止め具で、前記胴枠13に設けられている(図
7)。巻き返し機Cは、スケルトン40、ローラ41,
42、ジグザグコーム43、ローラ44及び織機ビーム
45を有している(図7及び図8)。
【0009】図6において、46は主電動機で、インバ
ーターモータを用いることによって、運転中の加減速
度、緩衝起動停止、ジョギング運転及び糸巻付速度の高
速化を可能としている。
【0010】なお、図6において、47は主変速プー
リ、58は主変速プーリ47と従変速プーリ48に掛け
られたVベルト、49は従変速プーリ48と同軸のカウ
ンタープーリ、50はブレーキ作動ピニオンでラックを
進退させることによりブレーキドラムDの制動孔(図示
せず)と係合及び離開を行わせ、随時整経胴Aを制御せ
しめるものである。57は加動軸2上のプーリ4間のV
ベルト、51はベルト送りモータ(ACサーボモー
タ)、52はシフトレバー、54はスプロケット車、5
5はチェーン、56は親歯輪18を駆動するチェーンホ
イール、57,58は共にVベルト、59は導糸カバ
ー、Dはブレーキドラムである。
【0011】67a,67bはセンサーで、スリット板
28のスリットが通過するのを検知するものである。
【0012】該スリット板28は導糸手段6と同期的に
回転するように設定されており、該スリット板28のス
リットの回転を検知することによって該導糸手段6の回
転も該センサー67a,67bによって検知される。こ
のセンサー67a,67bは3個が約120度間隔で配
置されている(2個のみ図示されている)。
【0013】図9において、69はコンベアベルト17
の移動停止切り換えレバー、70は整経胴Aの固定ロッ
クレバー、74は綾取りバー調整レバー、75は綾取り
バー固定ハンドル及び78はプログラム設定器である。
79はコントローラである。80は該整経胴Aの直線部
12の中央部分に設けられた糸張り装置である。Sは基
台Y上に糸セレクトガイド装置27に対応して設置され
たストッパ板である。
【0014】この電子制御サンプル整経機は本願出願人
によって開発されたものであるが、電子制御によって自
動的に柄整経が行えるものとして好評を得ている。
【0015】しかし、このような従来の電子制御サンプ
ル整経機においては、主電動機として通常の汎用モータ
を使用しているため、運転中の回転数の加減速を行うこ
とができず、糸交換時におけるミスキャッチ、ミスチェ
ンジの発生が避けられず、また糸切れも発生しやすいと
いう難点があり、さらに緩衝起動停止、ジョギング運転
等を行うことができず、運転能率の点においても改善の
余地が存在していた。
【0016】また、整経密度設定方法は、主電動機に接
続される変速機の変速比を整経密度設定ダイヤルで変え
てコンベアベルトの移動速度を決定し、かつ空転時もコ
ンベアベルトが動作する機構のため整経胴上で規則正し
い巻き姿とならず、巻き取り時に微妙に張力と整経長が
変化してしまっていた。
【0017】本願出願人は、これらの不都合を解消する
ために、インバーターモータ及びACサーボモータを使
用した電子制御サンプル整経機も既に開発し提案してい
る(特公昭64−10609号及び特公昭64−106
10号)。上記した各提案においては、各電子制御サン
プル整経機本体に対して異種(異色又は撚りの異なる)
の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる固定式クリー
ルを設置していた。
【0018】上記した従来の電子制御サンプル整経機の
コンベアベルト17は図6に示す通り、ドラムスポーク
16の長さに合せ、カットした平ベルトを移動ドラム
(駆動子)21の外周(先端)にボルト等で固定し、そ
の移動ドラム21の移動により、ドラムスポーク16の
両端に設置されたガイドローラ(転子)15,15で方
向転換され糸を搬送する方式であり、移動ドラム21は
ネジシャフト(胴内螺軸)20とネジナットで連結さ
れ、ネジシャフト20の回転により、前ドラム(前胴
枠)13と後ドラム(後胴枠)14のあいだを主軸パイ
プ(中空軸)1上を移動する方式であった。
【0019】このような機構では、整経作業を実施する
場合の移動ドラム21の出発位置は常に後ドラム14付
近からスタートしなければならない。尚、この位置から
整経作業を始め、整経作業が終了した時点では、移動ド
ラム21は前ドラム13付近まで移動している。
【0020】その後、この整経胴A上に巻きつけられた
糸を図示されていない巻取機にて織材用ビームに巻き直
す作業(巻き取り作業と云う)が終了し、次の整経作業
を始める場合には、コントロールボックス表面の左移動
スイッチをオンさせてコンベアベルト17を左移動さ
せ、元の位置まで戻す作業が必要であった。
【0021】このコンベアベルト17を元の位置に戻す
作業は、移動ドラム21から見ると移動ドラム21を後
ドラム14付近まで戻すことである。この作業は整経及
び巻き取り作業の一連の作業のたびにやらねばならない
作業であり、整経作業のわずらわしさの1つの要因であ
り、全体の整経作業時間のロスであった。
【0022】このような機構では、コンベアベルト17
で糸を搬送する部分が限定され糸を接触する部分がコン
ベアベルト17の半周分の長さに限定され、コンベアベ
ルト17の摩耗・変形が同じ部分で発生し、コンベアベ
ルトの交換サイクルが短いという欠点があった。
【0023】前記したように移動ドラム21は主軸パイ
プ1上を長手方向にスライドするため、常に主軸パイプ
1の表面に給油する必要があった。同じくネジシャフト
20にもグリス等を給油する必要があり、そのわずらわ
しさはもちろん、給油しすぎると、コンベアベルト上に
油又はグリスがたれ、コンベアベルト面をよごし、ひい
ては糸をよごす等の欠点があった。
【0024】本願出願人は、最近、整経胴に最初の糸列
を巻き終わった後、次の糸列の巻き始めの糸が最初の列
よりも前方に位置するように巻くことによって、整経胴
上の糸の下層から順序よく整列巻き整経を行うことが可
能で、整経長が長い場合でも織機ビームへの巻取りが容
易な整列巻き可能な電子制御サンプル整経機を提案した
(特開平7−133538号)。この改良型の電子制御
サンプル整経機も非常な好評を得ている。
【0025】この整列巻き可能な電子制御サンプル整経
機によれば、整経長の長い整経が可能となり、搬送する
糸量が増え、整経された糸の張力により、ドラムスポー
ク16の変形や撓みが発生し、ドラムスポークの外周が
両端部分と中央部で変化してしまうことに起因して糸の
張力ムラの原因となっている。又、コンベアベルト17
と移動ドラム21の連絡部の破損等の問題が発生してき
ている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の問題点に鑑みなされたもので、整経作業の簡易
化、コンベアベルトの交換サイクルの長期化、糸の張力
ムラの解消、コンベアベルト移動機構の簡略化、従来の
コンベアベルト移動機構における糸汚れ及び部品破損の
解消を実現することができるようにした電子制御サンプ
ル整経機を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の電子制御サンプル整経機は、整経胴の円周
側面上を他側面の端部方向に移動する複数本のコンベア
ベルトと、該整経胴の一側面に回転自在に設けられかつ
該コンベアベルトを介して該整経胴に糸を巻きつける1
個又は複数個の導糸手段と、該導糸手段の先端部に設け
られた糸保持を行う導糸部材と、該整経胴を支持する基
台の一端部に該導糸部材に対応して設けられるとともに
糸交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待
機位置に回動収納される複数個の糸セレクトガイドとを
有し、該導糸部材と該糸セレクトガイドとの間で糸の受
け渡しを行うことにより、予め設定された糸順序に従
い、自動的に糸を交換し整経胴上に糸を巻きつけていく
電子制御サンプル整経機であり、前記コンベアベルトを
エンドレスコンベアベルトによって構成し、前記整経胴
が相対向する一対の前後のドラム及び該ドラムの周側面
から外方に突出するように立設された複数本のドラムア
ームを有し、該前後のドラムアームのそれぞれの上端部
に両端部が固着されたドラムスポークの両端部に相対向
する複数本のガイドローラを設け、該整経胴内には該複
数本のガイドローラに対応して位置するとともに駆動源
によって駆動せしめられる駆動ローラを設け、該複数本
のガイドローラ及び該駆動ローラに前記エンドレスコン
ベアベルトを懸架することによって該エンドレスコンベ
アベルトを移動させるようにしたことを特徴とする。
【0028】上記エンドレスコンベアベルトが前記整経
胴の外部側に設置された駆動源によって駆動せしめられ
る機構とするのが好適である。
【0029】このエンドレスコンベアベルトを、上記の
ような構造とすれば、エンドレスコンベアベルトの移動
が確実に行われるものである
【0030】上記駆動ローラがウォームホイルと同軸的
に設けられ、該ウォームホイルと係合するウォームを上
記駆動源によって駆動せしめることによって該駆動ロー
ラを駆動するようにすればエンドレスコンベアベルトの
移動がさらに確実に行われる利点がある。
【0031】上記エンドレスコンベアベルトの表面は平
面であり、その裏面は前記駆動ローラの噛合面と噛合す
る歯面である構成とすればエンドレスコンベアベルトと
駆動ローラとの噛み合いが正確に行われる有利さがあ
る。
【0032】上記整経胴の中心部の長手方向に横架され
た中空軸の外面に前記ドラムスポークの設置本数と同本
数のバーチカルシャフトを立設し、該バーチカルシャフ
トの上端面にドラムスポークを取りつける構造とすれ
ば、ドラムスポークの補強並びに整経胴全体の補強が行
われ好適である。
【0033】つまり、本発明における主な改良点を挙げ
れば、コンベアベルトは平ベルト連結方式から、エンド
レスコンベアベルト方式とし、移動ドラムを廃止し、コ
ンベアベルトの駆動部をドラムスポークに設け、コンベ
アベルト駆動部は、ドラムスポーク端の裏面へ取付け、
前部ドラムと後部ドラムの中間に必要に応じて複数個の
補強用のバーチカルシャフトを設置して、ドラムスポー
クの撓み及び強度をもたせる構造としたことである。
【0034】又、エンドレスコンベアベルト並びにガイ
ドローラを含むエンドレスコンベアベルト一体付属品は
全てドラムスポーク上に組付可能として組付及び分解を
容易として、メンテナンス作業が楽になる構造とした。
【0035】さらに、エンドレスのコンベアベルトは表
面は平面で裏面は歯面のエンドレスコンベアベルトを使
用するとともに、表面の平面に糸を巻きつける方法をと
り、裏面の歯面部は摩擦係数を小さくさせるべく、布貼
りとしてある。これはドラムスポークとの接触面の摩擦
係数を小さくして、コンベアベルト移動の動力損失を防
ぐよう考慮もされている。
【0036】本発明の電子制御サンプル整経機において
は、上記した特有の構成を採用することにより、整経、
巻き取り作業後のコンベアベルト戻しの作業が不要とな
ると同時に、ドラムスポークの補強も可能となり、コン
ベアベルト全体が使用可能となり、従来の電子制御サン
プル整経機における問題の全てが解決できるものであ
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面中、図1〜図5に基づいて説明する。
【0038】図1は本発明の電子制御サンプル整経機の
側面的概略断面説明図、図2は同上の前胴枠を取外した
状態の整経胴内を示す説明図、図3は同上のコンベアベ
ルト駆動機構の要部説明図、図4は図3のIV−IV線
断面矢視図及び図5は同上のドラムスポーク補強機構の
一例を示す正面概略説明図である。図1〜図5におい
て、図6〜図9に示した従来装置と同一又は類似部材は
同一の符号を用いて説明する。
【0039】図1において、Wは本発明に係る電子制御
サンプル整経機で、後述する本発明の特徴的構造及び作
用を除いては、図6〜図9に示した従来の電子制御サン
プル整経機と基本的に同様の構造及び作用を有してい
る。
【0040】すなわち、前胴枠13及び後胴枠14が、
前部ドラム102及び該前部ドラム102の周側面から
外方に突出するように立設された複数本(図示例では1
6本)の前部ドラムアーム104の組み合わせ構造、及
び後部ドラム106及び該後部ドラム106の周側面か
ら外方に突出するように立設された後部ドラムアーム1
08の組み合わせ構造の変更や後述するコンベアベルト
の駆動機構の変更等の点において本発明の実施の形態は
従来装置と異なる点を有するが、電子制御サンプル整経
機W自体の基本的構成及び作用の変更はないので、再度
の詳細な説明は省略する。
【0041】もっとも、個々の部材、装置等が高機能、
高効率のものにそれぞれ改良置換されて用いられている
ことはいうまでもないが、電子制御サンプル整経機の基
本的機能は図6〜図9の従来の電子制御サンプル整経機
の構造で理解可能であるので、その後の種々の改良点に
ついては本明細書においては言及しない。
【0042】本発明の電子制御サンプル整経機Wは、図
示したごとく、前述した従来装置と同様に、整経胴Aの
側面に回転自在に設けられかつ整経胴Aの円周側面に糸
22を巻きつける1個又は複数個の導糸手段6と、該整
経胴の円周側面上を他側面の端部方向に移動する複数本
(図示例では16本)の側面略円状に配置されたコンベ
アベルト100とを有している。該導糸手段6が該コン
ベアベルト100の表面に糸22を巻きつけることによ
って整経胴Aの円周側面に糸22が巻きつけられる。
【0043】そして、図1及び図3によく示されるごと
く、本発明の電子制御サンプル整経機Wにおいては、該
コンベアベルト100として、従来装置における両端を
カットしたコンベアベルト17を移動ドラム21に固定
した構造に代えて、エンドレスコンベアベルトが用いら
れるのが最大の特徴である。
【0044】このエンドレスコンベアベルト100の採
用に伴なって、従来装置におけるコンベアベルト17及
び移動ドラム21の移動機構に代えて本発明特有のエン
ドレスコンベアベルト100の移動機構が採用される。
【0045】このエンドレスコンベアベルト100は、
図3及び図4によく示されるごとく、ウォームホイル1
10に駆動ローラ軸112を介して同軸的に取りつけら
れた駆動ローラ114に懸架されるとともに前部ドラム
アーム104及び後部ドラムアーム108に上端部に両
端部が固着されたドラムスポーク16の両端部に取りつ
けられた一対のガイドローラ15,15に懸架されてい
る。15a,15aはガイドローラピンである。
【0046】116は該ドラムスポーク16の端部下面
に取りつけられた駆動ボックスで、上記ウォームホイル
110、駆動ローラ軸112及び駆動ローラ114を収
容している。該駆動ボックス116の一側面にはアジャ
ストプレート118が固着されている。該アジャストプ
レート118にはアジャストボルト120が上下動可能
に装着されている。該アジャストプレート118には先
端部にテンションローラ122を回転自在に取りつけた
ベルトアジャスタ124が上下動自在に設けられてい
る。
【0047】該ベルトアジャスタ124の下端面はアジ
ャストボルト120の上端と当接しており、該アジャス
トボルト120を上下動させることによってベルトアジ
ャスタ124を上下動させることができる。したがっ
て、該テンションローラ122をエンドレスコンベアベ
ルト100に当接させておけば、該該アジャストボルト
120を上下動させることによって該テンションローラ
122を上下動させ、該エンドレスコンベアベルト10
0の張力を自在に変化させることができる。
【0048】上記後部ドラムアーム108の内側面には
ウォーム軸126を介してチェーンホイル128及びウ
ォーム130が並んで設けられている。該ウォーム13
0は上記ウォームホイル110と噛合するように配置さ
れている。図4において、132はベアリング、134
はベアリングフタである。なお、ウォーム130とウォ
ームホイル110にはグリスたれ防止用のカバー(図示
せず)を組み込んでおくのが好ましい。
【0049】図1において、136は整経胴Aの外部側
に設置された駆動源であるサーボモータである。138
は基台Y上に配置されたカウンタボックスである。該カ
ウンタボックス138の一側面にはカウンタプーリ14
0が設けられ、また他側面には該カウンタプーリ140
と同軸的に回転する駆動ホイル142が設けられてい
る。該カウンタプーリ140は上記サーボモータ136
のモータプーリ136aとタイミングベルト144を介
して連結されている。
【0050】146はセンタースプロケットで、上記駆
動ホイル142とチェーン148を介して連結されてい
る。該センタースプロケット146は中空軸1に回転自
在に取りつけられたセンタギヤ150と同軸的に回転す
る。152は該センタギヤ150と噛合する送りギヤで
ある。154は該送りギヤ152と同軸的に回転する送
りチェーンホイルである。該送りチェーンホイル154
と前記したチェーンホイル128とはチェーン156に
よって連結されている。
【0051】図2に示されるごとく、該送りチェーンホ
イル154は後部ドラム106の内面に6個設置されて
いる。1個の送りチェーンホイル154は2個又は3個
のチェーンホイル128とチェーン156によって6分
割されて連結されている。158はチェーンホイル12
8,128の間に設置され、チェーン156の張力を調
節するアイドルホイルである。
【0052】上記のような伝達機構により、サーボモー
タ136を駆動させると、モータプーリ136a、タイ
ミングベルト144、カウンタプーリ140、駆動ホイ
ル142、チェーン148、センタースプロケット14
6、センタギヤ150、送りギヤ152、送りチェーン
ホイル154、チェーン156、チェーンホイル12
8、ウォーム130、ウォームホイル110を経由して
駆動ローラ114が回転せしめられる。
【0053】したがって、該駆動ローラ114に噛み合
い係合懸架されているエンドレスコンベアベルト100
が回転せしめられる。該チェーンホイル154、チェー
ンホイル128及びアイドルホイル158は、図2に示
されるごとく、6分割されてチェーン156によって連
結されているが、サーボモータ136は1台であり、各
コンベアベルト100は同量の移動が可能である。
【0054】また、図3に示されるように、ドラムスポ
ーク16とエンドレスコンベアベルト100と駆動ボッ
クス116は一体形になるように組付けされており、ウ
ォーム130とウォームホイル110の間でドラムスポ
ーク16、駆動ボックス116、テンションローラ12
2、ウォームホイル110及び駆動ローラ114からな
るエンドレスコンベアベルトの一体付属品及びエンドレ
スコンベアベルト100を取り外し分解することが可能
である。
【0055】図1及び図5において、160は中空軸1
の外面にドラムスポーク16の設置本数と同本数だけ立
設されたバーチカルシャフトである。162は該中空軸
1の周囲に設けられた円環状のバーチカルホルダーで、
該バーチカルシャフト160を支持する作用を果す。該
バーチカルシャフト160の中間部分にはプレートボス
164を介して円環状プレート166が装着されてい
る。該バーチカルシャフト160の上端にはエンドメタ
ル168を介在してビームサポートメタル170が取り
つけられている。該ビームサポートメタル170の上面
にはドラムスポーク16が取りつけられる。該バーチカ
ルシャフト160の中間部を補強ベルト(図示せず)に
よって連結することにより補強効果をさらに高めること
ができる。
【0056】上記したように、バーチカルシャフト16
0を用いて整経胴Aの全体を補強することができる。こ
のような補強構造を採用すれば、整経胴Aの全体を円筒
状の補強ドラムを用いて補強するよりも格段の軽量化を
達成することができる。
【0057】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、整
経作業の簡易化、コンベアベルトの交換サイクルの長期
化、糸の張力ムラの解消、コンベアベルト移動機構の簡
略化、従来のコンベアベルト移動機構における糸汚れ及
び部品破損の解消を実現することができる上、整経胴の
補強を簡易な構造によって行うことができるという効果
が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子制御サンプル整経機の側面的概
略断面説明図である。
【図2】 同上の前胴枠を取外した状態の整経胴内を示
す説明図である。
【図3】 同上のコンベアベルト駆動機構の要部説明図
である。
【図4】 図3のIV−IV線断面矢視図である。
【図5】 同上のドラムスポーク補強機構の一例を示す
正面概略説明図である。
【図6】 従来の電子制御サンプル整経機の側面的概略
断面説明図である。
【図7】 同上の概略正面説明図である。
【図8】 同上の概略上面説明図である。
【図9】 同上の概略側面説明図である。
【符号の説明】
1:中空軸(主軸パイプ)、2加動軸、3:被動軸、
4,99:プーリ、5,9,10:小歯輪、6:導糸手
段、6’:導糸部材、7:小歯輪、8:連動軸、11:
円弧部、12:直線部、13:前胴枠(前ドラム)、1
4:後胴枠(後ドラム)、15:転子(ガイドロー
ラ)、15a,15a:ガイドローラピン、16:ドラ
ムスポーク、17:コンベアベルト、18:親歯輪、1
9:遊星歯車、20:胴内螺軸(ネジシャフト)、2
1:駆動子(移動ドラム)、22:糸、24:ガイドプ
レート、25:張力調整器、26:ドロッパーリング、
27:糸セレクトガイド装置、28:スリット板、3
0:ガイドロッド、33,34,38:綾取りバー、3
5,37カット綾バー、39:糸止め具、40:スケル
トン、41,42,44:ローラ、43:ジグザグコー
ム、45:織機ビーム、46:主電動機、47:主変速
プーリ、48:従変速プーリ、49:カウンタープー
リ、50:ブレーキ作動ピニオン、51:ベルト送りモ
ータ(ACサーボモータ)、52:シフトレバー、5
4:スプロケット車、55:チェーン、56:チェーン
ホイール、57,58:Vベルト、59:導糸カバー、
67a,67b:センサー、69:移動停止切り換えレ
バー、70:固定ロックレバー、74:綾取りバー調整
レバー、75:綾取りバー固定ハンドル、78:プログ
ラム設定器、79:コントローラ、80:糸張り装置、
100:コンベアベルト、102:前部ドラム、10
4:前部ドラムアーム,106:後部ドラム、108:
後部ドラムアーム、110:ウォームホイル、112:
駆動ローラ軸、114:駆動ローラ、116:駆動ボッ
クス、118:アジャストプレート、120:アジャス
トボルト、122:テンションローラ、124:ベルト
アジャスタ、126:ウォーム軸、128:チェーンホ
イル、130:ウォーム、132:ベアリング、13
4:ベアリングフタ、136:サーボモータ、136
a:モータプーリ、138:カウンタボックス、14
0:カウンタプーリ、142:駆動ホイル、144:タ
イミングベルト、146:センタースプロケット、14
8,156:チェーン、150:センタギヤ、152:
送りギヤ、154:送りチェーンホイル、160:バー
チカルシャフト、162:バーチカルホルダー、16
4:プレートボス、166:円環状プレート、168:
エンドメタル、170:ビームサポートメタル、A:整
経胴、B:固定式クリール、C:巻き返し機、D:ブレ
ーキドラム、E:永久磁石付糸止め具、S:ストッパ
板、Y:基台、W:電子制御サンプル整経機。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整経胴の円周側面上を他側面の端部方向
    に移動する複数本のコンベアベルトと、該整経胴の一側
    面に回転自在に設けられかつ該コンベアベルトを介して
    該整経胴に糸を巻きつける1個又は複数個の導糸手段
    と、該導糸手段の先端部に設けられた糸保持を行う導糸
    部材と、該整経胴を支持する基台の一端部に該導糸部材
    に対応して設けられるとともに糸交換時には糸交換位置
    に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される
    複数個の糸セレクトガイドとを有し、該導糸部材と該糸
    セレクトガイドとの間で糸の受け渡しを行うことによ
    り、予め設定された糸順序に従い、自動的に糸を交換し
    整経胴上に糸を巻きつけていく電子制御サンプル整経機
    であり、前記コンベアベルトをエンドレスコンベアベル
    トによって構成し、前記整経胴が相対向する一対の前後
    部のドラム及び該ドラムの周側面から外方に突出するよ
    うに立設された複数本のドラムアームを有し、該前後の
    ドラムアームのそれぞれの上端部に両端部が固着された
    ドラムスポークの両端部に相対向する複数本のガイドロ
    ーラを設け、該整経胴内には該複数本のガイドローラに
    対応して位置するとともに駆動源によって駆動せしめら
    れる駆動ローラを設け、該複数本のガイドローラ及び該
    駆動ローラに前記エンドレスコンベアベルトを懸架する
    ことによって該エンドレスコンベアベルトを移動させる
    ようにしたことを特徴とする電子制御サンプル整経機。
  2. 【請求項2】 前記エンドレスコンベアベルトが前記整
    経胴の外部側に設置された前記駆動源によって駆動せし
    められることを特徴とする請求項1記載の電子制御サン
    プル整経機。
  3. 【請求項3】 前記駆動ローラがウォームホイルと同軸
    的に設けられ、該ウォームホイルと係合するウォームを
    前記駆動源によって駆動せしめることによって該駆動ロ
    ーラを駆動するようにしたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の電子制御サンプル整経機。
  4. 【請求項4】 前記エンドレスコンベアベルトの表面は
    平面であり、その裏面は前記駆動ローラの噛合面と噛合
    する歯面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項記載の電子制御サンプル整経機。
  5. 【請求項5】 前記エンドレスコンベアベルトの裏面の
    歯面が布貼りされて いることを特徴とする請求項4記載
    の電子制御サンプル整経機。
  6. 【請求項6】 前記整経胴の中心部の長手方向に横架さ
    れた中空軸の外面に前記ドラムスポークの設置本数と同
    本数のバーチカルシャフトを立設し、該バーチカルシャ
    フトの上端面にドラムスポークを取りつけたことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1項記載の電子制御サン
    プル整経機。
  7. 【請求項7】 前記エンドレスコンベアベルト並びにガ
    イドローラを含むエンドレスコンベアベルト一体付属品
    を全てドラムスポーク上に取り外し可能に組付けたこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の電子制
    御サンプル整経機。
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