JP2000136241A - 芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents

芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネートの製造方法

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JP2000136241A JP10310818A JP31081898A JP2000136241A JP 2000136241 A JP2000136241 A JP 2000136241A JP 10310818 A JP10310818 A JP 10310818A JP 31081898 A JP31081898 A JP 31081898A JP 2000136241 A JP2000136241 A JP 2000136241A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた耐衝撃性および耐熱性、高いアッベ数並
びに低い光弾性定数を有する色調に優れた芳香族−脂肪
族共重合ポリカーボネートの製造方法を開発すること。 【解決手段】芳香族ジヒドロキシ化合物、アルデヒド基
の含有量がKOH換算で、0.5mg/g以下であるト
リシクロ(5.2.1.02,6 )デカンジメタノールお
よび炭酸ジエステルを用いて芳香族−脂肪族共重合ポリ
カーボネートを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐衝撃性、低い光
弾性定数、高い屈折率および逆分散値を有し、優れた透
明性、耐熱性を有する芳香族−脂肪族ポリカーボネート
の製造方法に関するものである。このポリカーボネート
樹脂は各種レンズ、プリズム、光ディスク基板などのプ
ラスチック光学材料に好適に利用できるものである。
【0002】
【従来の技術】2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(以下、BPAと記す)等の芳香族ジヒド
ロキシ化合物とホスゲンとを酸結合剤の存在下、界面重
合させて得られるポリカーボネート樹脂は、耐衝撃性等
の機械的特性に優れ、しかも耐熱性、透明性にも優れて
いることから、光学材料として各種レンズ、プリズム、
光ディスク基板などに利用されている。しかしながら、
芳香族ジヒドロキシ化合物としてBPAだけを用いてな
るポリカーボネートでは、光弾性定数が大きく、溶融流
動性が比較的悪いために成型品の複屈折が大きくなり、
また屈折率は1.58と高いもののアッベ数が30と低
いため、広く光記録材料や光学レンズ等の用途に用いら
れるには十分な性能を有していないという欠点がある。
このようなBPA−ポリカーボネートの欠点を解決する
目的で、BPAとトリシクロ(5.2.1.02,6 )デ
カンジメタノール(以下、TCDDMと記す)の共重合
ポリカーボネートが提案されている(特開昭64−66
234号公報)。しかしながら、この共重合ポリカーボ
ネートの製造方法は、BPAのビスクロロホルメートと
TCDDMあるいTCDDM及びBPAとを重縮合す
る、TCDDMのビスクロロホルメートとBPAあるい
はBPA及びTCDDMとを重縮合する、またはBPA
のビスクロロホルメートとTCDDMのビスクロロホル
メートとの混合物とBPA及び/又はTCDDMとを重
縮合する方法が述べられているにすぎない。このよう
な、脂肪族ジヒドロキシ化合物と芳香族ジヒドロキシ化
合物の共重合体の製造において、ジヒドロキシ化合物の
ビスクロロホルメートを製造し、その後ジヒドロキシ化
合物と重縮合させるという2段階の反応では、製造工程
も複雑になり、その結果として製造コストも高くなる欠
点があった。芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネートは
エステル交換法として知られる方法、すなわち芳香族ジ
ヒドロキシ化合物と脂肪族ジヒドロキシ化合物、および
ジフェニルカーボネートなどの炭酸ジエステルとを溶融
状態でエステル交換反応によって重縮合させる方法が好
適に用いられる。しかしながらこの方法ではポリカーボ
ネートを製造する際に、通常200 ℃〜300 ℃の温度に加
熱しながら重縮合を行なうために、高温で長時間の熱履
歴を受け色調の悪化等、品質的に優れたものを得るのが
困難であるという欠点を有する。このためこの方法によ
り得られるポリカーボネートは光学材料などの分野に用
いることが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであ
り、優れた耐衝撃性、耐熱性と高いアッベ数と低い光弾
性定数を有する色調に優れた芳香族−脂肪族ポリカーボ
ネート樹脂をエステル交換法により製造する方法を提供
することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは光学材料と
して使用されうる芳香族−脂肪族ポリカーボネート樹脂
をエステル交換法により製造する方法を開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、BPAとTCDDMの共重合体を溶
融エステル交換法により製造する際、アルデヒド基の含
有量がKOH換算でTCDDM1gに対して0.5mg
以下であるTCDDMをもちいることにより上記目的が
達成されることを見出した。すなわち本発明は下記式
(1)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物および下記
式(2)で表されるトリシクロ(5.2.1.02,6
デカンジメタノールと炭酸ジエステルとを加熱溶融下重
縮合させる芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネートの製
造方法において、アルデヒド基の含有量がKOH換算で
TCDDM1gに対して0.5mg以下であるTCDD
Mを用いることを特徴とする芳香族−脂肪族共重合ポリ
カーボネートの製造方法を提供するものである。
【化4】 (上記式(1)において、Xは単結合もしくは、
【化5】 であり、ここに、R3 およびR4 はそれぞれ水素原子、
炭素数1〜10のアルキル基またはフェニル基であり、R
3 とR4 が結合し環を形成していてもよい。R1および
2 はそれぞれ水素原子、炭素数1〜10のアルキル基ま
たはハロゲンであり、R1 とR2 は同じでも異なってい
てもよい。また、mおよびnは置換基数を表し0〜4の
整数である。)
【化6】
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関わる芳香族−脂
肪族ポリカーボネートの製造方法を具体的に説明する。
【0006】上記式(2)で表されるTCDDM中には
不純物として含まれる化合物由来のカルボニル基の含有
量が、KOH換算でTCDDM1g中に0.5mg以
下、好ましくは0.3mgさらに好ましくは0.1mg
以下であるものが用いられる。このようなTCDDMを
用いることによって、色調の優れたポリカーボネートを
得ることができる。ここでTCDDMに不純物として含
まれるカルボニル基の含有量は、カルボニル基と2,4
−ジニトロフェニルヒドラジンが反応した反応物の43
0nmの吸収スペクトルを測定することにより定量す
る。検出限界は0.005mg/gである。さらに詳し
い本測定方法を以下に記す。すなわち、TCDDM40
mgを、メタノール5mlに溶解した後、1mlを試験
管に採取する。この試験管に、2回再結晶後の2,4−
ジニトロフェニルヒドラジン飽和メタノール溶液1ml
および濃塩酸2滴を添加し、密栓をした後、100℃、
5分間加熱し、次に自然放冷して室温にした。さらに、
メタノール5mlおよび10wt%KOH水溶液4ml
を添加して測定溶液とした。尚、ここでメタノールは、
全てカルボニル化合物の含有量が、検出限界以下のもの
を使用した。 ブランクとして、上記測定溶液と同様の
操作を行ったメタノールを使用し、自記分光測定装置で
差スペクトルを測定し、ベンズアルデヒドを基準物質と
した検量線により、濃度を算出した。
【0007】市販のTCDDM中には、通常不純物とし
て主に合成時の反応中間体であるモノアルデヒドなどに
由来するカルボニル基がKOH換算で0.7〜3.0m
g/g存在する。このカルボニル基の含有量がKOH換
算で0.5mg/g以下であるTCDDMを得る精製方
法としては例えばTCDDMをアルコールなどの有機溶
媒に溶解し、触媒存在下接触水素化した後、蒸留する方
法がある。
【0008】接触水素化に用いられる触媒としては公知
の触媒を用いることができる。例えば、水素化リチウム
アルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、のような金属
水素化物、塩化ロジウム、塩化ロジウムカルボニル二量
体、硝酸ロジウム、三塩化ロジウムなどのロジウム化合
物、ニッケル、ニッケル珪藻土、ラネーニッケルなどの
ニッケル化合物、酸化白金、5%白金−Cuなどの白金
化合物、パラジウム黒、酸化パラジウム、5%パラジウ
ム−Cu、Pd−BaSO4 などのパラジウム化合物、
銅−酸化クロム、ルテニウム−活性炭、コバルト、鉄、
タングステン、イリジウムなどが好適に用いられる。以
上挙げた中でも、特にパラジウム化合物が好適に用いら
れる。
【0009】接触水素化に用いられる溶媒としては水、
飽和脂肪族、脂環式炭化水素類、芳香族炭化水素類、ア
ルコール類、エーテル類、ケトン類、エステル類及びそ
れらの混合溶媒が適当である。具体的な例としてn-ヘキ
サン、n-オクタン、n-ドデカン、n-テトラデカン、シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、デカリン、アルキ
ルナフタレン類からなる流動パラフィン、ベンゼン、ト
ルエン、エチルベンゼン、ブチルベンゼン、ドデシルベ
ンゼン、メタノール、エタノール、n-ブタノール、n-オ
クタノール、2−エチルヘキサノール、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、ジエチレングリコールジメルチルエーテル、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、アセトフェノン、酢酸エチル、酢酸ブチルなど、及
びそれらの混合物をあげることができる。
【0010】芳香族ジヒドロキシ化合物としては、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)オクタン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペ
ンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、4,4’−
ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロ
キシ−3,3’−ジメチルフェニルエーテル、4,4’
−ジヒドロキシフェニルスルフィド、4,4’−ジヒド
ロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルフィド、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,
4’−ジヒドロキシ−3,3−ジメチルジフェニルスル
ホキシド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフ
ェニルスルホン、4,4‘−(9−フルオレニリデン)
ジフェノール等が好適に用いられる。
【0011】これらのうちで、特に2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン(以下、BPAと記
す)、あるいは、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン(以下、BPZと記す)が好まし
い。
【0012】また、上記式(1)で表されるの芳香族ジ
ヒドロキシ化合物は、2種類以上を併用して用いる事も
できる。特にBPAとBPZを併用して用いることは、
光学特性の改善並びに耐衝撃性および耐熱性の向上とい
う観点から好ましい。
【0013】また、上記式(2)で表される脂肪族ジヒ
ドロキシ化合物にくわえ、2種類以上の脂肪族ジヒドロ
キシ化合物、例えば、β,β,β' ,β' −テトラメチ
ル−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]
ウンデカン−3,9−ジエタノール(スピログリコー
ル)、2,6−デカリンジメタノールまたは1,4−シ
クロヘキサンジメタノールなどを併用して用いる事もで
きる。
【0014】本発明においては、このような式(1)で
表される化合物から誘導される構成単位(I)と、式
(2)で表される化合物から誘導される構成単位(I
I)のモル比(I)/(II)が、90/10〜10/
90であることが好ましく、さらに好ましくは80/2
0〜20/80が好ましい。該モル比(I)/(II)
が10/90より低いと耐熱性に劣るものとなり、90
/10より高いと光弾性定数、吸水率などが高くなり、
さらに屈折率とアッベ数のバランスが悪くなり光学材料
としては好ましくない。
【0015】本発明では、炭酸ジエステルとしては、ジ
フェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス
(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボ
ネート、ジナフチルカーボネート、ジメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジ
シクロヘキシルカーボネート等が用いられる。これらの
中でも特にジフェニルカーボネートが好ましい。また、
着色原因ともなるジフェニルカーボネート中の塩素含有
量は、20ppm 以下であることが好ましい。より好まし
くは、10ppm 以下である。ジフェニルカーボネート
は、芳香族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジヒドロキシ化
合物の合計1モルに対して0.97〜1.20モルの量
で用いられることが好ましく、特に好ましくは0.99
〜1.10モルの量である。
【0016】本発明に用いられるポリカーボネートの重
量平均分子量は30,000〜200,000であるこ
とが好ましく、さらに好ましくは50,000〜12
0,000である。
【0017】本発明に関わるポリカーボネートの製造方
法では、触媒として、塩基性化合物やエステル交換触媒
が用いられ、具体的には、アルカリ金属化合物、アルカ
リ土類化合物や含窒素化合物等があげられる。
【0018】アルカリ金属またはアルカリ土類金属の有
機酸、無機塩類、酸化物、水酸化物、水素化物、アルコ
キシド、4級アンモニウムヒドロキシドおよびそれらの
塩、アミン類等が好ましく用いられ、これらの化合物は
単独もしくは組み合わせて用いることができる。
【0019】アルカリ金属化合物としては、具体的に
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウ
ム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸リチウム、酢
酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸セシウム、酢酸リチ
ウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウ
ム、ステアリン酸セシウム、ステアリン酸リチウム、水
素化ホウ素ナトリウム、フェニル化ホウ素ナトリウム、
安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸セシ
ウム、安息香酸リチウム、リン酸水素2ナトリウム、リ
ン酸水素2カリウム、リン酸水素2リチウム、フェニル
リン酸2ナトリウム、ビスフェノールAの2ナトリウム
塩、2カリウム塩、2セシウム塩、2リチウム塩、フェ
ノールのナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩、リチ
ウム塩等が用いられる。
【0020】また、アルカリ土類金属化合物としては、
具体的には、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、
水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム、炭酸水素マグ
ネシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素ストロンチウ
ム、炭酸水素バリウム、酢酸マグネシウム、酢酸カルシ
ウム、酢酸ストロンチウム、酢酸バリウム、ステアリン
酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、安息香酸カ
ルシウム、フェニルリン酸マグネシウム等が用いられ
る。
【0021】また、含窒素化合物としては、具体的に
は、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエ
チルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモ
ニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロ
キシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド
等のアルキル、アリール、アルアリール基などを有する
アンモニウムヒドロキシド類、トリエチルアミン、ジメ
チルベンジルアミン、トリフェニルアミン等の3級アミ
ン類、ジエチルアミン、ジブチルアミン等の2級アミン
類、プロピルアミン、ブチルアミン等の1級アミン類、
2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール等
のイミダゾール類、あるいは、アンモニア、テトラメチ
ルアンモニウムボロハイドライド、テトラブチルアンモ
ニウムテトラフェニルボレート、テトラフェニルアンモ
ニウムテトラフェニルボレート等の塩基性塩等が用いら
れる。
【0022】また、アルカリ金属化合物として、周期律
表第14族の元素のアート錯体のアルカリ金属塩あるい
は周期律表第14族の元素のオキソ酸のアルカリ塩を用
いることができる。ここで周期律表第14族の元素とは
珪素、ゲルマニウム、錫のことをいう。具体的には周期
律表第14族の元素のアート錯体のアルカリ金属塩とし
てNNaGe(OMe)5、NaGe(OEt)3など
のゲルマニウム化合物、NaSn(OMe)3、NaS
n(Ome)2(OEt)、などの錫化合物があげられ
る。また周期律表第14族の元素のオキソ酸のアルカリ
塩としてオルトケイ酸モノナトリウム、モノ錫酸ジナト
リウム塩、ゲルマニウム酸モノナトリウム塩などがあげ
られる。
【0023】上記の触媒は、芳香族ジヒドロキシ化合物
と脂肪族ジヒドロキシ化合物との合計1モルに対して、
10-9〜10-3モルの量で、好ましくは10-7〜10-5
モルの量で用いられる。
【0024】本発明に関わるエステル交換反応は、公知
の溶融重縮合法により行うことができる。すなわち、前
記の原料、および触媒を用いて、加熱下に常圧または減
圧下にエステル交換反応により副生物を除去しながら溶
融重縮合を行うものである。反応は、一般には二段以上
の多段工程で実施される。
【0025】具体的には、第一段目の反応を120〜2
60℃、好ましくは180〜240℃の温度で0〜5時
間、好ましくは0.5〜3時間反応させる。次いで反応
系の減圧度を上げながら反応温度を高めて芳香族ジヒド
ロキシ化合物と脂肪族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエス
テルとの反応を行い、最終的には1mmHg以下の減圧
下、200〜300℃の温度で重縮合反応を行う。この
ような反応は、連続式で行っても良くまたバッチ式で行
っても良い。上記の反応を行うに際して用いられる反応
装置は、槽型であっても押出機型であってもパドル翼、
格子翼、メガネ翼等、表面更新性の優れた撹拌翼を備え
た横型装置であってもよい。
【0026】本発明の重合終了時の生成物であるポリカ
ーボネートには、熱安定性、および加水分解安定性を保
持するために、触媒を除去もしくは失活させることが好
ましく、公知の酸性物質の添加によるアルカリ金属また
はアルカリ土類金属化合物等のエステル交換触媒の失活
を行う方法が好適に実施される。
【0027】これらの物質としては、具体的には、p−
トルエンスルホン酸のごとき芳香族スルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸ブチル、p−トルエンスルホン酸ヘキ
シル等の芳香族スルホン酸エステル類、ステアリン酸ク
ロライド、酪酸クロライド、塩化ベンゾイル、p−トル
エンスルホン酸クロライドのごとき有機ハロゲン化物、
ジメチル硫酸のごときアルキル硫酸、塩化ベンジルのご
とき有機ハロゲン化物等、ホウ酸、リン酸等の無機酸等
が好適に用いられる。
【0028】さらにオクチルスルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩、ベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホ
ニウム塩などのホスホニウム塩あるいはテトラブチルア
ンモニウムドデシルベンジルサルフェート、テトラメチ
ルアンモニウムドデシルベンジルサルフェートなどのア
ンモニウム塩等も好適に用いられる。
【0029】溶融状態の反応前に各種公知の安定剤を加
えることが望ましい。該安定剤としては例えば、硫黄含
有酸性化合物あるいは該酸性化合物から形成される誘導
体、フェノール系安定剤、チオエーテル系安定剤、鱗系
安定剤、ヒンダードアミン系安定剤、エポキシ系安定
剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤等をあげることができる。これらの安定剤
は単独または組み合わせて用いることができる。
【0030】触媒失活後、ポリマー中の低沸点化合物を
0.1〜1mmHgの圧力、200〜300℃の温度で
脱気除去する工程を設けても良く、このためには、パド
ル翼、格子翼、メガネ翼等、表面更新性の優れた撹拌翼
を備えた横型装置、あるいは薄膜蒸発器が好適に用いら
れる。
【0031】さらに本発明において、上記熱安定化剤、
加水分解安定化剤の他に、酸化防止剤、顔料、染料、強
化剤や充填剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、結晶核
剤、可塑剤、流動性改良材、帯電防止剤などを添加する
ことができる。
【0032】これらの添加剤は、従来から公知の方法で
各成分をポリカーボネート樹脂に混合することができ
る。例えば、各成分をターンブルミキサーやヘンシェル
ミキサー、リボンブレンダー、スーパーミキサーで代表
される高速ミキサーで分散混合後、押し出し機、バンバ
リーミキサー、ロールなどで溶融混練する方法が適宜選
択される。
【0033】
【実施例】以下、精製例、実施例および比較例により本
発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に
何らの制限を受けるものではない。
【0034】精製例1(TCDDM−A) 市販のTCDDM(ヘキストセラニーズ社製)は、KO
H換算で0.7〜2.5mg/g程度のカルボニル基が
検出される。TCDDMを0.32mmHgの減圧下温
度190℃で減圧蒸留した。留出温度は151℃であっ
た。蒸留後のTCDDMよりKOH換算で0.7mg/
gのカルボニル基が検出された。 精製例2(TCDDM−B) TCDDM200gを1000mlエタノールに60℃
にて完全溶解する。攪拌機付き2L加圧反応容器に5wt%
Pd/C触媒10gをいれて窒素置換を三回行なった後、TC
DDMエタノール溶液を耐圧反応容器に入れる。さらに
窒素置換三回後水素置換を二回行なう。水素分圧5kg
/cm2 の状態で攪拌しながら5℃/minで180℃まで
昇温する。その温度で3時間反応させる。50℃まで放
冷し窒素置換三回した後反応混合物を取り出した。反応
混合物から5Cのろ紙で吸引濾過により触媒を除去した
後ロータリーエバポレーターによりエタノ−ルを除去し
た。さらに得られたTCDDMを減圧蒸留し精製された
TCDDM−Bを得た。含有アルデヒドは検出限界以下
であった。 精製例3(TCDDM−C) TCDDM200gを1000mlエタノールに60℃
にて完全溶解する。攪拌機付き2L加圧反応容器にルテ
ニウム−活性炭触媒15gをいれて窒素置換を三回行な
った後、TCDDMエタノール溶液を耐圧反応容器に入
れる。さらに窒素置換三回後水素置換を二回行なう。水
素分圧5kg/cm2 の状態で攪拌しながら5℃/minで
180℃まで昇温する。その温度で3時間反応させる。
50℃まで放冷し窒素置換三回した後反応混合物を取り
出した。反応混合物から5Cのろ紙で吸引濾過により触
媒を除去した後ロータリーエバポレーターによりエタノ
−ルを除去した。さらに得られたTCDDMを減圧蒸留
し精製されたTCDDM−Cを得た。蒸留後のTCDD
MよりKOH換算で0.21mg/gのカルボニル基が
検出された。
【0035】実施例1 BPA22.8g(0.10モル) 、TCDDM−B22.8g(0.10モル)
、ジフェニルカーボネート43.3g(0.202モル)、炭酸水素
ナトリウム6.0x10-7モルを撹拌機および留出装置つきの
30ml四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下180℃に加
熱し、30分間撹拌した。その後、減圧度を150mmHg
に調整すると同時に、60℃/hrの速度で200℃まで昇温を
行いエステル交換反応を行った。さらに、フェノールを
留去しながら240℃まで昇温し、10分間その温度で保持
した後、1時間かけて減圧度を1mmHg以下とした。合計
6時間撹拌下で反応を行い、反応終了後、反応器内に窒
素を吹き込み常圧に戻し、生成ポリカーボネートを取り
出した。このポリカーボネートの物性を表1に示す。
【0036】実施例2 BPA34.2g(0.15モル) 、TCDDM−B11.4g(0.05モ
ル)を用いた他は、実施例1と全く同様の操作を行い、
BPA−TCDDM共重合ポリカーボネートを得た。得
られたポリカーボネートの物性を表1に示す。
【0037】実施例3 BPA13.7g(0.06モル)、TCDDM−C31.9g
(0.14モル)を用いた他は、実施例1と全く同様の操作を
行い、BPA−TCDDM共重合ポリカーボネートを得
た。得られたポリカーボネートの物性を表1に示す。
【0038】実施例4 BPA11.4g(0.05モル) 、BPZ13.4g(0.05モル) 、TCD
DM−B22.8g(0.10モル) を用いた他は、実施例1
と全く同様の操作を行い、BPA−TCDDM共重合ポ
リカーボネートを得た。得られたポリカーボネートの物
性を表1に示す。
【0039】比較例1 BPA11.4g(0.05モル) 、BPZ13.4g(0.05モル) 、TCD
DM−A22.8g(0.10モル)を用いた他は、実施例1と全く
同様の操作を行い、BPA−TCDDM共重合ポリカー
ボネートを得た。得られたポリカーボネートの物性を表
1に示す。
【0040】なお、表1中の物性は、下記の方法により
測定したものである。 (1)分子量:GPC(Shodex GPC sys
tem 11)を用い、スチレン換算分子量(重量平均
分子量:Mw)として測定した。展開溶媒にはクロロホ
ルムを用いた。 (2)Tg:示差走査熱量分析計にて測定した。 (3)屈折率:JIS K 7105に従いアッベ屈折
計にて測定した。 (4)アッベ数:アッベ屈折計にて測定し、計算して求
めた。 (5)落球衝撃値:50mmφ×3.0mmの試験片に鋼球
を7cmの距離より落下させ、試験片が破壊する鋼球重量
で表示した。 (6)YI値:得られた樹脂を3mm厚のディスクにプ
レス成形し色差計( 東京電色TC-1800MKZ) によりYI値
( 黄色度) を測定した。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明ポリカーボネート樹脂は、ポリカ
ーボネートの優れた耐衝撃性、耐熱性、光学特性等を維
持しながら、色調が改善されたもので、各種レンズ、プ
リズム、光ディスク基板などのプラスチック光学材料用
として好適に利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J029 AA09 AB04 AC02 AD10 AE04 BB10A BB10B BB12A BB12B BB13A BB13B BD05A BD09A BD09B BE05A BE05B BF14A BF14B BG08X BH02 DB07 DB10 DB13 HC04A HC05A HC05B JA091 JA121 JA251 JA281 JB131 JB171 JC031 JC091 JC261 JC731 JF021 JF031 JF041 JF051 JF131 JF141 JF151 JF161 JF361 JF371 JF581 KD01 KD07 KE02 KE05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(1)で表される芳香族ジヒドロキ
    シ化合物と下記式(2)で表されるトリシクロ(5.
    2.1.02,6 )デカンジメタノールと炭酸ジエステル
    とからエステル交換反応によって芳香族−脂肪族共重合
    ポリカーボネートを製造するにあたり、トリシクロ
    (5.2.1.02,6 )デカンジメタノール中のアルデ
    ヒド基の含有量がKOH換算でトリシクロ(5.2.
    1.02,6 )デカンジメタノール1gに対して、0.5
    mg以下であることを特徴とする芳香族−脂肪族共重合
    ポリカーボネートの製造方法。 【化1】 (上記式(1)において、Xは単結合または 【化2】 であり、ここに、R1とR2は水素原子、炭素数1〜10のア
    ルキル基、シクロアルキル基、フェニル基またはハロゲ
    ンであり、R1とR2は同じでも異なっていてもよい。ま
    た、mおよびnは置換基数を表し、0〜4の整数であ
    る。R3およびR4はそれぞれ水素原子、炭素数1〜12の
    アルキル基またはフェニル基であり、R3とR4が結合し、
    環を形成していてもよい。) 【化3】
  2. 【請求項2】芳香族ジヒドロキシ化合物が、ビスフェノ
    ールAである請求項1記載の芳香族−脂肪族共重合ポリ
    カーボネートの製造方法。
  3. 【請求項3】芳香族ジヒドロキシ化合物が、ビスフェノ
    ールAおよびビスフェノールZである請求項1記載の芳
    香族−脂肪族共重合ポリカーボネートの製造方法。
  4. 【請求項4】炭酸ジエステルがジフェニルカーボネート
    である請求項1記載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボ
    ネートの製造方法。
  5. 【請求項5】アルデヒド基の含有量がKOH換算でトリ
    シクロ(5.2.1.0 2,6 )デカンジメタノール1g
    に対して、0.5mg以下であるトリシクロ(5.2.
    1.02,6 )デカンジメタノールが、触媒存在下、接触
    水素化した後、蒸留することにより得られたものである
    請求項1記載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート
    の製造方法。
  6. 【請求項6】触媒がパラジウム化合物である請求項5記
    載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネートの製造方
    法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の芳香族−脂肪族共重合ポリ
    カーボネートからなる光学材料。
  8. 【請求項8】請求項1記載の芳香族−脂肪族共重合ポリ
    カーボネートからなるプラスチックレンズ。
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