JP2000135989A - キャブフロア補強構造 - Google Patents

キャブフロア補強構造

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JP2000135989A
JP2000135989A JP10324397A JP32439798A JP2000135989A JP 2000135989 A JP2000135989 A JP 2000135989A JP 10324397 A JP10324397 A JP 10324397A JP 32439798 A JP32439798 A JP 32439798A JP 2000135989 A JP2000135989 A JP 2000135989A
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JP
Japan
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cab
reinforcing member
cab floor
reinforcing
floor
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JP10324397A
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Inventor
Hiroshi Ito
伊東  宏
Shoichi Takagi
正一 高木
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャブオーバ型車両のキャブに外力が作用し
た際における特にキャブのフロアの変形を極力低減し、
キャブの居住空間を保持し得るキャブフロア補強構造を
提供する。 【解決手段】 左右のアンダフレーム6,6の上面に搭
載されて固定されるキャブフロア5の前部中央のフロア
トンネル部5aの下面にはその領域のほぼ全体にわたっ
て補強構造1が配設される。この補強構造は車両の前後
方向に沿って適宜間隔で配設される複数本の補強部材2
からなり、この補強部材2は高剛性の横断面形状を有
し、フロアトンネル部5aの下面に固着すると共に両側
端をアンダフレーム6に固着する。以上により、キャブ
フロア5の前部中央は補強され外力作用時における変形
が低減し、居住空間が保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャブオーバ型の
車両のキャブのキャブフロアの外力作用時の変形を低減
するキャブフロア補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、キャブオーバ型の車
両におけるキャブ10は下方にエンジン11が配置され
る関係上、その下端側にエンジン11を収納し得るよう
な輪郭形状のものからなる。すなわち、例えば、図示の
ように段差を有するアンダフレーム6がキャブ10の下
端に形成され、段差の近傍にエンジン11を収納し得る
エリア12を形成している。アンダフレーム6は左右一
対のものからなり、図略のフロントマウンティングレー
ルとリヤマウンティングレール間に架設される。アンダ
フレーム6上には比較的薄板状のキャブフロア5がアン
ダフレーム6の上端にその両側端側を当接した状態で搭
載され固着される。一方、図示のようにキャブ10の後
方には高剛性のリヤボディ13が配置される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の構造のキャブ1
0等を有する車両が、例えば、図8に示すように固定物
14に衝突したり、その他の外力を前面に受けるとキャ
ブ10の前面は変形する。同時にリヤボディ13に慣性
力が作用し、リヤボディ13がキャブ10の後面に外力
として作用する。また、高剛性のエンジン11も慣性力
により前進する。以上の外力の作用により、キャブ10
は全体として変形するが、その中で特にキャブ10の下
回りのキャブフロア5の部分、特にキャブフロア5の前
部中央が大きく変形する。そのため、図7に示した寸法
aの居住空間が図8に示す寸法a′のように狭くなる。
【0004】外力作用時におけるキャブの変形を低減さ
せる手段として多くの公知技術があるが、例えば、特開
平7−187019号公報が挙げられる。この公報の
「自動車の車体構造」は、フロントサイドメンバの後端
部へ連結する連結部と、この連結部に連続して車体後方
に延出すると共に、車巾方向へ拡巾してサイドシルに接
合する拡大部とを形成したエクステンションメンバを、
フロントサイドメンバの後端部とダッシュロアパネル及
びフロアパネルに亘って接合し、前記拡大部に車体の前
後方向に伸びる複数個の補強ビードを車巾方向に略並列
させて形成し、この補強ビードを拡大部の内側縁部側に
位置する程断面積を大きくするようにした技術を開示す
るものである。
【0005】以上の公知技術は、外力作用時におけるキ
ャブフロアの変形を低減する付随的効果を有するもので
あるが、その目的は、外力作用時に衝突入力をフロアパ
ネル全体に均一に分散し、局部座屈を防止することにあ
り、本発明とは目的、効果において相違するものであ
る。また、この特徴はエクステンションメンバ自体に補
強ビードを一体的に形成するものであり、本発明のよう
に別体の補強部材をキャブフロアやアンダフレームに固
着すると共にその配列、組み合わせを工夫するものでは
なく、構成においても大きく相違する。
【0006】本発明は、以上の事情に鑑みて創案された
ものであり、キャブフロアの前半部が補強され、外力作
用時における変形を防止すると共に、居住空間の低減を
防止し得るキャブフロア補強構造を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、キャブ下方に配設されるフロントマウ
ントレール及びリヤマウントレール間に架設されるアン
ダフレームに載置されるキャブフロアの補強構造であっ
て、該補強構造は、キャブフロアの前部中央の下面に固
着され車両の前後方向に沿って適宜間隔を介して並設さ
れる複数本の補強部材からなり、該補強部材は、その両
側端を前記アンダフレームに固着するキャブフロア補強
構造を構成するものである。また、キャブ下方に配設さ
れるフロントマウントレール及びリヤマウントレール間
に架設されるアンダフレームに載置されるキャブフロア
の補強構造であって、該補強構造は、キャブフロアの前
部中央の下面に固着され車両の前後方向に沿って延出す
る第1の補強部材と、該第1の補強部材と交差して配設
され前記キャブフロアの前部中央の下面と前記第1の補
強部材とに固着されると共に左右方向に延出するその両
側端を前記アンダフレームに固着する第2の補強部材と
からなるキャブフロア補強構造を構成する。また、キャ
ブ下方に配設されるフロントマウントレール及びリヤマ
ウントレール間に架設されるアンダフレームに載置され
るキャブフロアの補強構造であって、該補強構造は、キ
ャブフロアの前部中央の下面に固着され車両の前後方向
に沿って延出する第1の補強部材と、該第1の補強部材
と前記アンダフレームとの間に傾斜して架設され両者に
固着すると共に前記キャブフロアの前部中央の下面に固
着する第2の補強部材とからなるキャブフロア補強構造
を構成する。また、前記補強部材,第1の補強部材,第
2の補強部材が、コ字形状の逆ハット型の横断面の部材
又は丸,楕円,三角形,四角形,多角形の横断面の部材
のいずれか、又はこれ等を組み合わせたものからなるこ
とを特徴とするものである。
【0008】キャブフロアはその両端側をアンダフレー
ム上に当接した状態で固定されるが、外力作用時等にお
いてエンジン11(図7)やリヤボディ14等により後
方より押圧されて変形する箇所としては前記のキャブフ
ロアの前部中央が最も影響を受け易い。本発明は、この
キャブフロアの前部中央を簡便構造で、かつ強度の高い
補強部材により補強し、外力作用時における影響を低減
するものである。すなわち、本発明は、キャブフロアの
前部中央とアンダフレームとの間に補強部材を車両の前
後方向、左右方向又は斜め方向に向かって配置し、これ
をキャブフロアの前部中央やアンダフレームに固着し、
外力作用時におけるキャブフロアの変形を低減し、キャ
ブの居住空間を確保するものである。また、補強部材と
しては逆ハット状の横断面を有する部材や丸,楕円,三
角形,四角形,多角形の高剛性の部材も用いられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のキャブフロア補強
構造の実施の形態を図面を参照して詳述する。図1乃至
図4は本発明の補強構造の1つの実施の形態を示すもの
である。図においてキャブフロア5は2点鎖線で示し、
キャブフロア5の下方に配置される補強部材1と左右の
アンダフレーム6,6を実線で示している。キャブフロ
ア5は以下に説明するようにフロアトンネル部5aを有
する場合もあるが、勿論フラット形状のものもある。本
発明はいずれの形状のキャブフロア5にも適用できる
が、以下の実施の形態ではフロアトンネル部5aを有す
る場合について説明する。本実施の形態におけるキャブ
フロア5はその前部中央が上方に膨出し、フロアトンネ
ル部5aを形成している。すなわち、この場合、キャブ
フロア5はその前部中央にフロアトンネル部5aを形成
し、かつ段差を介して両側に平坦なキャブフロア部5b
を形成するものからなる。また、キャブフロア5のキャ
ブフロア部5bの部分にはアンダフレーム6,6が固着
される。なお、アンダフレーム6,6は鍔7を有する逆
ハット状の横断面形状を有するものからなる。また、図
2に示すように、アンダフレーム6は、キャブの前部下
方のフロントマウントレール8とリヤマウントレール9
との間に架設されてキャブの下方の骨格を形成する。
【0010】本実施の形態における補強構造1は、フロ
アトンネル部5aのほぼ全域にわたって配設される複数
本(図示では3本)の補強部材2からなる。補強部材2
は車両の前後方向に沿って適宜間隔で延出して配設さ
れ、夫々の補強部材2の側端は図1及び図4に示すよう
にアンダフレーム6の鍔7に固着される。補強部材2
は、本実施の形態においては図2、図3、図4に示すよ
うに横断面がコ字形状の逆ハット型のものからなる。す
なわち、図3に示すように凹部3とこの両縁に設けられ
るフランジ部4とからなる。補強部材2を以上の形状に
することにより高剛性部材として機能することができ
る。また、補強部材2はフランジ部4をフロアトンネル
部5aの下面に固着すると共に前記のようにアンダフレ
ーム6の鍔7に固着しこれ等に固定される。補強部材2
を以上のように配列することにより、フロアトンネル部
5a回りは高剛性となり、図8に示したような外力作用
時においても、変形が低減され、キャブ内の居住空間を
保持することができる。
【0011】図5は本発明のキャブフロア補強構造の他
の実施の形態を示す。この補強構造1aは、フロアトン
ネル部5aの領域に配設される第1の補強部材2aと第
2の補強部材2a′とから構成される。第1の補強部材
2aは、車両の前後方向に沿って配設され、第2の補強
部材2a′は車両の左右方向に沿って配設され、両者は
互いに交差(図示では直交)して配設される。詳細構造
としては、第1の補強部材2aの後端に第2の補強部材
2a′が固着され直交して配設される。なお、本実施の
形態では第1の補強部材2a及び第2の補強部材2a′
は夫々1本ずつ配設されているがこれに限定するもので
はない。第1の補強部材2aはフロアトンネル部5aの
下面に固着される。また、第2の補強部材2a′は第1
の補強部材に固着し、フロアトンネル部5aの下面に固
着すると共に、アンダフレーム6にその側端を固着して
配設される。第1の補強部材2a及び第2の補強部材2
a′の横断面形状は、前記の補強構造1における補強部
材2と同様な形状からなる。以上の構造により前記の補
強構造1とほぼ同様な効果を挙げることができる。
【0012】図6は本発明のキャブフロア補強構造の更
に別の実施の形態を示す。この補強構造1bは、フロア
トンネル部5aの領域に配設される第1の補強部材2b
と第2の補強部材2b′とから構成される。第1の補強
部材2bは車両の前後方向に沿って配設される部材から
なり、詳細構造としては本実施の形態では後端側に向か
って末広がりする形状のものからなる。一方、第2の補
強部材2b′は、第1の補強部材2bの後端側から前方
向に向かって傾斜して配設されアンダフレーム6側に延
出する部材からなる。第1の補強部材2bはフロアトン
ネル部5aの下面に固着される。また、第2の補強部材
2b′は第1の補強部材2bに固着し、フロアトンネル
部5aの下面に固着すると共に、アンダフレーム6に側
端を固着して配設される。なお、本実施の形態では第1
の補強部材2bは1本だけ配設され、第2の補強部材2
b′は左右2本配設されているが、それに限定するもの
ではない。また、第1の補強部材2b及び第2の補強部
材2b′の横断面形状は、前記の補強構造1における補
強部材2と同様な形状からなる。以上の構造により、前
記の補強構造1、1aとほぼ同様な効果を上げることが
できる。
【0013】以上の実施の形態において、補強部材2,
第1の補強部材2a及び第2の補強部材2a′,第1の
補強部材2b及び第2の補強部材2b′の横断面形状と
して図3に示す逆ハット型のものとしたが、これに限定
するものでない。例えば、横断面形状として丸,楕円,
三角形,四角形,多角形等を用いることもできる。ま
た、横断面形状の異なる部材を組み合わせて補強部材を
構成することも勿論構わない。また、前記したように本
実施の形態ではキャブフロア5にフロアトンネル部5a
を形成したものについて説明したが、これがないもので
も同一機能を有する補強部材が適用されることは勿論で
ある。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、キャブの外力作用時に
おいて、特にエンジン前方のキャブフロアの部分の変形
が大巾に低減し、キャブの居住空間を保持し得る効果が
上げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャブフロア補強構造の実施の形態を
示す平面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線拡大断面図。
【図4】図1における補強部材とアンダフレームとの連
結状態を示す拡大部分斜視図。
【図5】本発明のキャブフロア補強構造の他の実施の形
態を示す平面図。
【図6】本発明のキャブフロア補強構造の更に別の実施
の形態を示す平面図。
【図7】キャブオーバ型車両のキャブ,エンジン,リヤ
ボディの配列関係を示す模式図。
【図8】図7に示す車両の外力作用時の変形状態を示す
模式図。
【符号の説明】
1 補強構造 1a 補強構造 1b 補強構造 2 補強部材 2a 第1の補強部材 2a′第2の補強部材 2b 第1の補強部材 2b′第2の補強部材 3 凹部 4 フランジ部 5 キャブフロア 5a フロアトンネル部 5b キャブフロア部 6 アンダフレーム 7 鍔 8 フロントマウントレール 9 リヤマウントレール 10 キャブ 11 エンジン 12 エリア 13 リヤボディ 14 固定物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブ下方に配設されるフロントマウン
    トレール及びリヤマウントレール間に架設されるアンダ
    フレームに載置されるキャブフロアの補強構造であっ
    て、該補強構造は、キャブフロアの前部中央の下面に固
    着され車両の前後方向に沿って適宜間隔を介して並設さ
    れる複数本の補強部材からなり、該補強部材は、その両
    側端を前記アンダフレームに固着することを特徴とする
    キャブフロア補強構造。
  2. 【請求項2】 キャブ下方に配設されるフロントマウン
    トレール及びリヤマウントレール間に架設されるアンダ
    フレームに載置されるキャブフロアの補強構造であっ
    て、該補強構造は、キャブフロアの前部中央の下面に固
    着され車両の前後方向に沿って延出する第1の補強部材
    と、該第1の補強部材と交差して配設され前記キャブフ
    ロアの前部中央の下面と前記第1の補強部材とに固着さ
    れると共に左右方向に延出するその両側端を前記アンダ
    フレームに固着する第2の補強部材とからなることを特
    徴とするキャブフロア補強構造。
  3. 【請求項3】 キャブ下方に配設されるフロントマウン
    トレール及びリヤマウントレール間に架設されるアンダ
    フレームに載置されるキャブフロアの補強構造であっ
    て、該補強構造は、キャブフロアの前部中央の下面に固
    着され車両の前後方向に沿って延出する第1の補強部材
    と、該第1の補強部材と前記アンダフレームとの間に傾
    斜して架設され両者に固着すると共に前記キャブフロア
    の前部中央の下面に固着する第2の補強部材とからなる
    ことを特徴とするキャブフロア補強構造。
  4. 【請求項4】 前記補強部材,第1の補強部材,第2の
    補強部材がコ字形状の逆ハット型の横断面の部材又は
    丸,楕円,三角形,四角形,多角形の横断面の部材のい
    ずれか、又はこれ等を組み合わせたものからなる請求項
    1乃至3のいずれかに記載のキャブフロア補強構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021060355A1 (ja) * 2019-09-27 2021-04-01 いすゞ自動車株式会社 車両のフロア構造
JP2021133750A (ja) * 2020-02-25 2021-09-13 いすゞ自動車株式会社 車両のフロアパネル補強構造

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