JP2021054158A - 車両のフロア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内での前後移動を容易にし、且つフロアパネルの強度を確保する。【解決手段】フロアパネル10は、車室の前端下部から後方へ延びるフロア前部12と、フロア前部12の後方の左右の両側に配置されてフロア前部12の後部から後上方へ延びる左右のキックアップ部13と、左右のキックアップ部13の上部から後方へ延びる左右のフロア後部14と、フロア前部12の後部の車幅方向の中央の領域から後方へ延びる通路底板部15と、通路底板部15の左右の端縁部に沿って起立する左右の通路側板部16とを備える。通路底板補強部材57,58,59は、通路底板部15の下面に沿って通路底板部15の車幅方向の全域に亘って延び、通路底板部15に固定されて通路底板部15を補強する。【選択図】図6

Description

本開示は、車両のフロア構造に関する。
特許文献1には、キャンピングカーが記載されている。このキャンピングカーは、エンジンが車体前方の運転室の下方に搭載されたいわゆるキャブオーバ型自動車である。このキャンピングカーでは、運転室の後面にそのほぼ全域にわたって開口が形成され、積荷室の前面にもそのほぼ全域にわたって開口が形成されている。これによって、このキャンピングカーでは運転室から積荷室に、あるいは積荷室から運転室に搭乗者が自由に移動することができる。
特開平7−61375号公報
ところで、特許文献1に記載のようなキャブオーバ型の車両では、キャブのフロアパネルにキックアップ部が設けられ、キックアップ部よりも後方のフロア後部が、キックアップ部よりも前方のフロア前部よりも上方に位置し、乗員が着座するシートがフロア後部に設けられる場合がある。この場合、乗員は、シートに着座した状態では足をフロア前部に載せており、運転室(車室)から積荷室へ移動する際には、フロア前部からキックアップ部を跨いでフロア後部に移動して開口へ向かう。このように、乗員は車室の前部から車室の後部へ向かう際に、フロア前部からキックアップ部を跨いで上方のフロア後部上に移動する必要があるので、後方への移動が煩雑になる可能性がある。また、車室内での後方への移動を容易にするために、乗員が通行するための通路をフロアパネルに設けると、通路通行時に乗員側から入力する荷重に対する強度を、フロアパネルに確保する必要が生じる。
そこで、本開示は、車室内での前後移動を容易に行うことができ、且つフロアパネルの強度を確保することが可能な車両のフロア構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の車両のフロア構造は、フロアパネルと通路補強部材とを備える。フロアパネルは、車室の前端下部から後方へ延びるフロア前部と、互いに左右に離間した状態でフロア前部の後部から上方へ延びる左右のキックアップ部と、フロア前部よりも後方且つ上方に配置されて互いに左右に離間した状態で左右のキックアップ部の上部から後方へ延びる左右のフロア後部と、左右のフロア後部よりも下方の高さ位置に配置されてフロア前部の後部から左右のキックアップ部間及び左右のフロア後部間を後方へ延びる通路底板部と、通路底板部の左右の端縁部に沿って起立して左右のキックアップ部及び左右のフロア後部と通路底板部との間を塞ぐ左右の通路側板部とを有し、車室の下方を区画する。通路補強部材は、フロアパネルの通路底板部の下面に沿って通路底板部の車幅方向の全域に亘って延び、通路底板部の下面に固定されて通路底板部を補強する。
上記構成では、フロアパネルの通路底板部が、左右のフロア後部よりも下方の高さ位置に配置されてフロア前部の後部から左右のキックアップ部間及び左右のフロア後部間を後方へ延びるので、車室内の乗員は、フロア前部から左右のフロア後部間の通路底板部を通行して車室の後方へ移動することができる。このため、乗員は、フロア前部から車室の後方へ移動する際に、フロア前部からキックアップ部を跨いでフロア後部上に移動しなくてもよいので、車室内での前後移動を容易に行うことができる。
また、通路補強部材が、フロアパネルの通路底板部の下面に沿って通路底板部の車幅方向の全域に亘って延び、通路底板部の下面に固定されて通路底板部を補強するので、車室内での前後移動時に乗員側から入力する荷重に対するフロアパネルの強度を通路補強部材によって確保することができる。
従って、車室内での前後移動を容易に行うことができ、且つフロアパネルの強度を確保することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車両のフロア構造であって、通路補強部材は、フロアパネルの通路底板部との間に車幅方向に延びる閉断面を形成する。
上記構成では、通路補強部材が、フロアパネルの通路底板部との間に車幅方向に延びる閉断面を形成するので、車室内での前後移動時に乗員側から入力する荷重に対するフロアパネルの強度を通路補強部材によって確保することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様の車両のフロア構造であって、他の通路補強部材と蓋部材とを備える。他の通路補強部材は、通路補強部材から前後方向の一側に離間した位置に配置され、フロアパネルの通路底板部の下面に沿って通路底板部の車幅方向の全域に亘って延び、通路底板部の下面に固定されて通路底板部を補強する。フロアパネルの通路底板部のうち通路補強部材と他の通路補強部材との間の領域には、開口が形成される。蓋部材は、フロアパネルの通路底板部の上面に取り付けられる。蓋部材は、少なくとも通路補強部材の上方から他の通路補強部材の上方まで前後方向に延びて、開口を塞ぐ。
上記構成では、フロアパネルの通路底板部のうち通路補強部材と他の通路補強部材との間の領域に開口が形成されるので、フロアパネルの下方に配置される装置等の点検口として開口を利用することができる。
また、開口を塞ぐ蓋部材は、フロアパネルの通路底板部の上面に取り付けられ、少なくとも通路補強部材の上方から他の通路補強部材の上方まで前後方向に延びるので、車室内での前後移動時に乗員が蓋部材を踏んだ際の荷重を、フロアパネルの通路底板部、通路補強部材、及び他の通路補強部材によって受けることができる。このように、開口を塞ぐ蓋部材を、フロアパネルの通路底板部のみならず、開口の前後の両側に配置される通路補強部材及び他の通路補強部材によっても下方から支持することができるので、通路底板部に開口を設けても、車室内での前後移動時に乗員側から入力する荷重に対するフロアパネルの強度を確保することができる。
本発明の第4の態様は、上記第3の態様の車両のフロア構造であって、蓋部材のうち開口から下方へ露出する領域には、前後方向に延びる複数の蓋補強部が設けられる。
上記構成では、蓋部材のうち開口から下方へ露出する領域に、前後方向に延びる複数の蓋補強部が設けられるので、蓋部材のうち開口から下方へ露出する領域の剛性を複数の蓋補強部によって確保することができる。
また、複数の蓋補強部が前後方向に延びるので、車室内での前後移動時に乗員が蓋部材を踏んだ際の荷重を、複数の蓋補強部を介して通路補強部材及び他の通路補強部材側へ伝達することができる。このため、車室内での前後移動時に乗員側から入力する荷重に対する蓋部材の強度を確保することができる。
本発明の第5の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様の車両のフロア構造であって、フロアパネルの通路底板部と左右の通路側板部と通路補強部材とは、フロアパネルのフロア前部、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部とは別体に成形され、一つの部品としてユニット化された状態でフロア前部、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部に対して固定される。
上記構成では、フロアパネルのうち、通路底板部と左右の通路側板部とが、フロア前部、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部とは別体に成形されるので、フロアパネルを複雑な形状の金型等を用いて一体成形する場合とは異なり低コストで製造することができる。例えば、フロア前部、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部は、通路底板部及び左右の通路側板部を必要としない一般的な車両のフロアパネル(フロア前部、キックアップ部、及びフロア後部を有するフロアパネル)のキックアップ部及びフロア後部の車幅方向中央部を切欠加工することによって、低コストで製造することができる。
また、フロアパネルの通路底板部と左右の通路側板部と通路補強部材とが、一つの部品としてユニット化された状態で、フロア前部、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部に対して固定されるので、組み立て作業を簡素化することができる。
本開示によれば、車室内での前後移動を容易に行うことができ、且つフロアパネルの強度を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る車両のキャブの側面図である。 図1のキャブの後方からの斜視図である。 キャブの分解図である。 フロアパネルの斜視図である。 フロアパネルの平面図である。 フロアパネルの下面図である。 図6のVII−VII矢視断面図である。 図5のVIII−VIII矢視断面図である。 フロアパネルの組立説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両1は、動力源が電気モーターである電気自動車であって、キャブ2が動力源の上方に配置されるキャブオーバータイプの車両1である。キャブ2は、車体フレーム3の前部の上方に搭載される。キャブ2の下方の左右の両側には、左右の前輪11(図1には、左側の前輪11のみが図示されている。)が配置される。キャブ2の後方には、架装(本実施形態では、荷箱4)が搭載される。荷箱4の前面4aには、荷箱4内の荷室へ出入可能な開口(図示省略)が形成される。なお、車両1の動力源は、電気モーターに限定されず、エンジンであってもよい。
図2に示すように、キャブ2の後面2aには、車室5への出入口9となる開口が形成されている。キャブ2の後面2aの出入口9と荷箱4の前面4aの開口とは、連通しており、係る連通により車室5から荷箱4の荷室(または、荷箱4の荷室から車室5)への直接的な移動が許容される。
図1〜図3に示すように、キャブ2は、車室5を上方へ拡大するハイルーフ型のルーフパネル6を有するキャブ2であって、複数のパネルを互いに接合することによって箱状に形成され、内部に車室5を区画する。車室5の下方は、後述するフロアパネル10によって区画される。車室5の前方は、フロアパネル10の前端部10aに沿って起立して前後方向と交叉するフロントパネル49によって区画される。車室5の側方は、フロアパネル10の左右の側端部10bに沿って起立して車幅方向と交叉する左右のサイドパネル7とルーフパネル6の側板部とによって区画される。車室5の後方は、フロアパネル10の後端部10cに沿って起立して前後方向と交叉するバックパネル8とルーフパネル6の後板部とによって区画される。本実施形態では、キャブ2の後面2aの出入口9が、フロアパネル10の後端部10cからバックパネル8よりも上方のルーフパネル6側まで延びているので、バックパネル8は、出入口9によって左右2つに分割された2つのバックパネル8a,8bによって構成される。
図4及び図5に示すように、フロアパネル10は、車室5の前端下部(フロアパネル10の前端部10a)から後方へ延びるフロア前部12と、フロア前部12の後方の左右の両側に配置されてフロア前部12の後部(本実施形態では、後端縁19)から後上方へ延びる左右のキックアップ部13と、左右のキックアップ部13の上部(本実施形態では、上端縁20)から後方へ延びる左右のフロア後部14と、フロア前部12の後部の車幅方向の中央の領域から後方へ延びる通路底板部15と、通路底板部15の左右の端縁部15aに沿って起立する左右の通路側板部16とを備える。
フロア前部12は、車両1の前輪11(図1参照)よりも前方に配置され、フロアパネル10の左右の全域に亘って延びている。本実施形態では、フロア前部12の後端縁19側の車幅方向の中央には、前方へ向かって切り欠かれる切欠部18(図9参照)が形成される。
左右のキックアップ部13は、左右の前輪11(図1参照)の前上方に配置されて互いに左右に離間し、フロア前部12の左右両側の後端縁19から後上方へ延びる。左右のキックアップ部13の車幅方向の内端縁13a(図9参照)は、フロア前部12の切欠部18から後上方へ連続して延びる。
左右のフロア後部14は、左右の前輪11(図1参照)の上方に配置されて互いに左右に離間し、左右のキックアップ部13の上端縁20から後方へ延びる。左右のフロア後部14は、フロア前部12よりも後方且つ上方に位置し、互いに略同じ高さ位置に配置される。左右のフロア後部14の車幅方向の内端縁14a(図9参照)は、左右のキックアップ部13の内端縁13aから連続して後方へ延びる。左右のフロア後部14の車幅方向外端部の後端部には、フロアパネル10に対して接続される左右のサイドパネル7の後下端部を支持する左右の支持部材29が固定される。左右の支持部材29は、左右のフロア後部14の車幅方向外端部に沿って起立した状態で、左右のフロア後部14に固定される。左右のフロア後部14の上方には、乗員が着座する左右のシート17a,17b(図5に二点鎖線17a,17bで示す)がそれぞれ配置される。
通路底板部15は、車室5の車幅方向の中央(左右のシート17a,17b間)で前後方向に延びる通路の床面を形成する。通路底板部15は、左右のフロア後部14よりも下方の高さ位置(本実施形態では、フロア前部12と略同じ高さ位置)に配置され、フロア前部12の車幅方向中央の後部から左右のキックアップ部13間及び左右のフロア後部14間を通ってフロアパネル10の後端部10cまで延びる。通路底板部15の後端縁部15bは、キャブ2の後面2aの出入口9(図2参照)の下方を区画する。通路底板部15の車幅方向中央よりも左側の領域には、フロアパネル10の下方に位置する装置(例えば、動力源など)を整備点検するための点検口(開口)54が設けられる。通路底板部15には、点検口54を塞ぐためのリッド(蓋部材)55が上方から載置された状態で取り付けられている。
左右の通路側板部16は、左右のキックアップ部13の内端縁13a及び左右のフロア後部14の内端縁14aと通路底板部15の左右の端縁部15aとの間を塞ぐ。左右の通路側板部16は、通路底板部15の左右の端縁部15aに沿って起立した状態で、前方の左右のキックアップ部13の内端縁13a側から後方のフロアパネル10の後端部10cまで延びる。左右の通路側板部16の後端縁部16aは、キャブ2の後面2aの出入口9(図2参照)の下端部の車幅方向両側を区画する。
図6に示すように、フロアパネル10の下面10dのうち、フロア前部12、左右のキックアップ部13、及び左右のフロア後部14の下面には、左右1対のアンダフレーム33が固定される。左右のアンダフレーム33は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、フロアパネル10の前端部10a側から後端部10cまでフロアパネル10の下面10dに沿って前後方向に延び、フロアパネル10の下面10dとの間に閉断面を区画する。左右のアンダフレーム33は、フロア前部12の下面に固定されるフレーム前部34と、フレーム前部34の後端から連続して後上方へ延びてキックアップ部13の後面に固定されるフレームキックアップ部35と、フレームキックアップ部35の後端から連続して後方へ延びてフロア後部14の下面に固定されるフレーム後部36とをそれぞれ有する。左右のフレームキックアップ部35及び左右のフレーム後部36は、通路底板部15及び左右の通路側板部16よりも車幅方向外側に配置される。左右のフレーム後部36は、フロア後部14の車幅方向の内端縁14aから車幅方向外側へ離間した位置に配置される。
フロアパネル10の下面10dのうちフロア前部12の後端部の下面には、左右のアンダフレーム33間で車幅方向に延びる通路底板補強部材56が固定される。通路底板補強部材56は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、フロア前部12の下面との間に車幅方向に延びる閉断面を形成し、フロア前部12を補強する。通路底板補強部材56の左右の両端部は、左右のアンダフレーム33に固定される。
フロアパネル10の下面10dのうち通路底板部15の下面には、複数(本実施形態では、5つ)の通路底板補強部材57〜61が固定される。
複数の通路底板補強部材57〜61のうちの第1の通路底板補強部材(通路補強部材、または他の通路補強部材)57は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、通路底板部15の後端部15bの下面に沿って車幅方向に延び、通路底板部15に固定される。第1の通路底板補強部材57は、通路底板部15の車幅方向の全域に亘って延び、通路底板部15の下面との間に車幅方向に延びる閉断面を形成し、通路底板部15を補強する。第1の通路底板補強部材57は、通路底板部15の点検口54の後方近傍に配置される。第1の通路底板補強部材57の左右の両端部は、通路底板部15の左右の両側へ突出する。
複数の通路底板補強部材57〜61のうちの第2の通路底板補強部材(他の通路補強部材、または通路補強部材)58は、上方へ開口する断面ハット状に形成され(図7参照)、通路底板部15の点検口54の前方近傍に配置され、通路底板部15の下面に沿って車幅方向に延び、通路底板部15に固定される。すなわち、通路底板部15の点検口54は、通路底板部15のうち第1の通路底板補強部材57と第2の通路底板補強部材58との間の領域に形成される。第2の通路底板補強部材58は、通路底板部15の車幅方向の全域に亘って延び、通路底板部15の下面との間に車幅方向に延びる閉断面を形成し、通路底板部15を補強する。
複数の通路底板補強部材57〜61のうちの第3の通路底板補強部材(通路補強部材)59は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、第2の通路底板補強部材58から前方へ離間し、且つ通路底板補強部材56から後方へ離間した位置に配置され、通路底板部15の下面に沿って車幅方向に延び、通路底板部15に固定される。第3の通路底板補強部材59は、通路底板部15の車幅方向の全域に亘って延び、通路底板部15の下面との間に車幅方向に延びる閉断面を形成し、通路底板部15を補強する。
複数の通路底板補強部材57〜61のうちの第4の通路底板補強部材60は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、通路底板部15の点検口54の右側近傍に配置され、通路底板部15の下面に沿って前後方向に延び、通路底板部15に固定される。第4の通路底板補強部材60は、第1の通路底板補強部材57と第2の通路底板補強部材58との間で前後方向に延び、前後の両端部が第1の通路底板補強部材57と第2の通路底板補強部材58とに固定される。第4の通路底板補強部材60は、通路底板部15の下面との間に前後方向に延びる閉断面を形成し、通路底板部15を補強する。
複数の通路底板補強部材57〜61のうちの第5の通路底板補強部材61は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、第4の通路底板補強部材60の右側に配置され、通路底板部15の下面に沿って車幅方向に延び、通路底板部15に固定される。第5の通路底板補強部材61は、第4の通路底板補強部材60から通路底板部15の右側の端縁部15aよりも車幅方向外側まで延び、通路底板部15の下面との間に車幅方向に延びる閉断面を形成し、通路底板部15を補強する。
図2、図5及び図9に示すように、フロアパネル10の後端部10cには、通路底板部15を補強する第1の通路底板補強部材57に加え、左右の通路側板部16の後端部を補強する左右の通路側板補強部材24と、左右のフロア後部14の後端部を補強する左右の内側補強部材25及び左右の外側補強部材26とが固定される。第1の通路底板補強部材57、左右の通路側板補強部材24、左右の内側補強部材25、及び左右の外側補強部材26は、フロアパネル10の後端部10cの車幅方向の略全域を補強する。
左右の通路側板補強部材24は、フロアパネル10の左右の通路側板部16の後端部を補強する補強部材であって、車幅方向内側へ開口する断面ハット状に形成されて、左右の通路側板部16の後端部の車幅方向外側面に沿って上下方向に延び、左右の通路側板部16の車幅方向外側面に固定される。左右の通路側板補強部材24は、左右の通路側板部16との間に、上下方向に延びる閉断面を形成する。左右の通路側板補強部材24の下端部は、第1の通路底板補強部材57の車幅方向の両端部に固定される。本実施形態では、左右の通路側板補強部材24には、左右の通路側板補強部材24から上方へ延びる左右の連結部材27が固定される。左右の連結部材27は、キャブ2のバックパネル8a,8bに固定される左右のバックパネル補強部材28(図3参照)と左右の通路側板補強部材24とを連結する。
左右の内側補強部材25は、フロアパネル10の左右のフロア後部14の後端部を補強する補強部材であって、下方へ開口する断面ハット状に形成されて、左右のフロア後部14の後端部の上面に沿って車幅方向に延び、左右のフロア後部14の上面に固定される。左右の内側補強部材25は、左右のフロア後部14の上面との間に、車幅方向に延びる閉断面を形成する。左右の内側補強部材25の車幅方向の内端部は、左右の通路側板補強部材24の上端部に固定される。左右の内側補強部材25の車幅方向外端部は、左右のフロア後部14の左右の支持部材29の車幅方向内側面から車幅方向内側へ離間した位置に配置される。
左右の外側補強部材26は、フロアパネル10の左右のフロア後部14の後端部を補強する補強部材であって、下方へ開口する断面ハット状に形成されて、左右のフロア後部14の後端部の上面に沿って車幅方向に延び、左右のフロア後部14の上面に固定される。左右の外側補強部材26は、左右のフロア後部14の上面との間に、車幅方向に延びる閉断面を形成する。左右の外側補強部材26は、左右の内側補強部材25に下方から係合するように、左右の内側補強部材25よりも小さく形成される。左右の外側補強部材26の車幅方向の外端部は、左右のフロア後部14の左右の支持部材29の車幅方向内側面に固定される。左右の外側補強部材26の車幅方向内端側の領域は、左右の内側補強部材25によって上方から覆われ、左右の内側補強部材25の車幅方向外端部に下方から係合した状態で固定される。すわなち、左右の外側補強部材26及び左右の内側補強部材25の双方によって、フロアパネル10の左右のフロア後部14の後端部の車幅方向の略全域が補強される。
図6に示すように、第5の通路底板補強部材61の右側の外端部には、フロアパネル10の右側の通路側板部16を補強する通路側板補強部材62の下端部が固定される。通路側板補強部材62は、車幅方向内側へ開口する断面ハット状に形成されて、右側の通路側板部16の車幅方向外側面に沿って上下方向に延び、右側の通路側板部16の車幅方向外側面に固定される。通路側板補強部材62は、右側の通路側板部16の車幅方向外側面との間に、上下方向に延びる閉断面を形成する。通路側板補強部材62の上端部と右側のアンダフレーム33のフレーム後部36との間には、車幅方向に延びるフロア後部補強部材63が設けられる。
フロア後部補強部材63は、下方へ開口する断面ハット状に形成されて、通路側板補強部材62の上端部と右側のアンダフレーム33のフレーム後部36との間で車幅方向に延び、右側のフロア後部14に固定される。フロア後部補強部材63の車幅方向内端部は、通路側板補強部材62の上端部に固定され、フロア後部補強部材63の車幅方向外端部は、右側のアンダフレーム33のフレーム後部36に固定される。フロア後部補強部材63は、通路側板補強部材62と右側のアンダフレーム33とを連結する。すなわち、通路側板補強部材62の上端部は、フロア後部補強部材63を介して間接的に右側のアンダフレーム33に連結される。
左側の通路側板部16のうち通路底板部15の点検口54の側方の領域には、左側の通路側板部16を補強する通路側板補強部材73が設けられる。通路側板補強部材73は、車幅方向内側へ開口する断面ハット状に形成されて、左側の通路側板部16の車幅方向外側面に沿って上下方向に延び、左側の通路側板部16の車幅方向外側面に固定される。通路側板補強部材73は、左側の通路側板部16の車幅方向外側面との間に、上下方向に延びる閉断面を形成する。通路側板補強部材73の下端部は、通路底板部15の点検口54の側方近傍に配置される。通路側板補強部材73の上端部と左側のアンダフレーム33のフレーム後部36との間には、車幅方向に延びるフロア後部補強部材74が設けられる。
フロア後部補強部材74は、下方へ開口する断面ハット状に形成されて、通路側板補強部材73の上端部と左側のアンダフレーム33のフレーム後部36との間で車幅方向に延び、左側のフロア後部14に固定される。フロア後部補強部材74の車幅方向内端部は、通路側板補強部材73の上端部に固定され、フロア後部補強部材74の車幅方向外端部は、左側のアンダフレーム33のフレーム後部36に固定される。フロア後部補強部材74は、通路側板補強部材73と左側のアンダフレーム33とを連結する。
図2及び図5に示すように、左右のシート17a,17bは、乗員が着座するシートクッション37と、シートクッション37の後端部から起立して乗員の背もたれ部として機能するシートバック52とをそれぞれ有する。本実施形態では、運転席側(右側)のシート17bは、右側のフロア後部14及び通路底板部15の双方に支持され、助手席側(左側)のシート17aは、左側のフロア後部14に支持される。
右側のシート17b(以下、単に「シート17b」という。)は、右側のフロア後部14及び通路底板部15に下方から支持される。シート17bのシートクッション37は、右側の通路側板部16よりも車幅方向内側へ突出して通路底板部15の上方に配置される突出領域39を有する。シートクッション37の突出領域39は、シートクッション37の下方に配置されるシートスタンド40を介して通路底板部15に支持される。シートクッション37の車幅方向外端部は、右側のフロア後部14に支持される。
図4及び図5に示すように、シートスタンド40は、フロアパネル10の通路底板部15の上面に沿って前後方向に直線状に延びるパネル側固定部材42と、パネル側固定部材42から上方へ離間した位置に配置されてシートクッション37を支持するシート側固定部材43と、パネル側固定部材42とシート側固定部材43との間で上下方向に直線状に延びる前後の脚部44,45とによって枠状に形成される。シートスタンド40は、右側の通路側板部16から車幅方向内側へ離間した位置に配置され、前後方向に延びる状態でフロアパネル10の通路底板部15の右側の外端部の上面に沿って起立する。シートスタンド40のパネル側固定部材42は、前端側が通路底板部15のうち第2の通路底板補強部材58の上方の領域に対して固定され、後端側が通路底板部15のうち第5の通路底板補強部材61の上方の領域に対して固定される。シート側固定部材43は、車幅方向に延びる前後2つのスタンド支持部材51によって右側のフロア後部14側から支持される。前後のスタンド支持部材51は、右側のフロア後部14とシート側固定部材43とを連結し、シート側固定部材43を支持する。
図5、図6及び図8に示すように、通路底板部15には、点検口54を塞ぐためのリッド55が上方から載置された状態で取り付けられている。リッド55は、点検口54を上方から塞ぐことが可能な大きさに形成される。リッド55の前端部は、点検口54よりも前方に配置され、通路底板部15のうち第2の通路底板補強部材58の上方の領域に上方から重なった状態で固定される。リッド55の後端部は、点検口54よりも後方に配置され、第1の通路底板補強部材57の上方の領域に上方から重なった状態で固定される。リッド55の左側の端部は、点検口54よりも左側に配置され、左側の通路側板部16の車幅方向内面に沿って前後方向に延びる。リッド55の右側の端部は、点検口54よりも右側に配置され、通路底板部15のうち第4の通路底板補強部材60の上方の領域に上方から重なった状態で前後方向に延びる。本実施形態では、リッド55は、上下方向と交叉する上下2枚の板状部材75,76を重ねて接合して形成される。上下の板状部材75,76は、略同じ大きさに形成される。下側の板状部材76のうち点検口54から下方へ露出する領域には、下方へ突出した状態で前後方向に延びる複数(本実施形態では、5つ)のビード(複数の蓋補強部)77が形成される。複数のビード77は、互いに車幅方向に離間した状態で、点検口54の前後の略全域に亘って延びる。
次に、フロアパネル10を製造について説明する。図9に示すように、フロアパネル10は、フロア本体21に対して通路ユニット22を取り付けることによって形成される。
フロア本体21は、フロア前部12と、左右のキックアップ部13と、左右のフロア後部14とを一体的に有する。本実施形態では、通路底板部15を有さない一般的なキャブオーバ型の車両のフロアパネル(フロア前部12の後部の車幅方向の全域からキックアップ部が起立し、係るキックアップ部の後部の車幅方向の全域からフロア後部が後方へ延びるフロアパネル)のキックアップ部及びフロア後部の車幅方向中央部を切欠加工することによって、フロア本体21を成形する。フロア本体21の左右のフロア後部14の後端部の車幅方向外端部には、左右の支持部材29及び左右の外側補強部材26(図9には右側の外側補強部材26が図示されている。)が固定される。
通路ユニット22は、通路底板部15と、左右の通路側板部16と、第1の通路底板補強部材57と、左右の通路側板補強部材24と、左右の内側補強部材25と、左右の連結部材27と、シートスタンド40とを、一つの部品としてユニット化したものであって、フロア本体21とは別体に成形される。フロアパネル10の通路底板部15には、フロア前部12の切欠部18の端縁部に上方から重なった状態で固定される第1固定部30が設けられる。フロアパネル10の左右の通路側板部16には、左右のキックアップ部13の前面に前方から重なった状態で固定される左右の第2固定部31と、フロア後部14の上面に上方から重なった状態で固定される左右の第3固定部32とが設けられる。通路ユニット22は、フロア本体21に対して上方から載置された状態で固定される。
上記構成では、フロアパネル10の通路底板部15が、左右のフロア後部14よりも下方の高さ位置に配置され、フロア前部12から左右のキックアップ部13間及び左右のフロア後部14間を後方へ延びる。このため、シート17a,17bに着座した乗員が、シート17a,17bから立ち上がってシート17a,17bよりも後方(例えば、出入口9)へ移動しようとする際に、フロア前部12から通路底板部15を通行してシート17a,17bよりも後方へ移動することができる。このように、シート17a,17bに着座した乗員が車室5の後方(シート17a,17bよりも後方)へ移動する際に、フロア前部12からキックアップ部13を跨いでフロア後部14上に移動しなくてもよいので、車室5内での前後移動を容易に行うことができる。
また、フロアパネル10の通路底板部15の下面には、通路底板補強部材57〜59が固定される。通路底板補強部材57〜59は、通路底板部15の下面に沿って通路底板部15の車幅方向の全域に亘って延び、通路底板部15の下面に固定されて通路底板部15を補強するので、車室5内での前後移動時に乗員側から入力する荷重に対するフロアパネル10の強度を通路補強部材57〜59によって確保することができる。
また、通路底板補強部材57〜59は、通路底板部15との間に車幅方向に延びる閉断面を形成するので、車室5内での前後移動時に乗員側から入力する荷重に対するフロアパネル10の強度を通路補強部材57〜59によって確保することができる。
また、通路底板部15の点検口54は、通路底板部15のうち第1の通路底板補強部材57と第2の通路底板補強部材58との間の領域に形成される。第1の通路底板補強部材57は、通路底板部15の点検口54の後方近傍に配置され、第2の通路底板補強部材58は、通路底板部15の点検口54の前方近傍に配置される。このため、通路底板部15に点検口54を設けても、第1の通路底板補強部材57と第2の通路底板補強部材58とによって点検口54の前後を補強することができる。
また、通路底板部15の点検口54を塞ぐリッド55の前端部は、通路底板部15のうち第2の通路底板補強部材58の上方の領域に上方から重なった状態で固定され、リッド55の後端部は、点検口54よりも後方に配置され、第1の通路底板補強部材57の上方の領域に上方から重なった状態で固定される。このため、車室5内での前後移動時に乗員がリッド55を踏んだ際の荷重を、フロアパネル10の通路底板部15、第1の通路底板補強部材57、及び第2の通路底板補強部材58によって受けることができる。このように、リッド55を、通路底板部15のみならず、点検口54の前後の両側に配置される第1の通路底板補強部材57及び第2の通路底板補強部材58によっても下方から支持することができるので、通路底板部15に点検口54を設けても、車室5内での前後移動時に乗員側から入力する荷重に対するフロアパネル10の強度を確保することができる。
従って、本実施形態によれば、車室5内での前後移動を容易に行うことができ、且つフロアパネル10の強度を確保することができる。
また、リッド55の下側の板状部材76のうち点検口54から下方へ露出する領域には、下方へ突出した状態で前後方向に延びる複数のビード77が形成される。ので、リッド55のうち点検口54から下方へ露出する領域の剛性を複数のビード77によって確保することができる。
また、リッド55の複数のビード77は、互いに車幅方向に離間した状態で、点検口54の前後の略全域に亘って延びるので、車室5内での前後移動時に乗員がリッド55を踏んだ際の荷重を、複数のビード77を介して第1の通路底板補強部材57及び第2の通路底板補強部材58へ伝達することができる。このため、車室5内での前後移動時に乗員側から入力する荷重に対するリッド55の強度を確保することができる。
また、フロアパネル10の通路底板部15と左右の通路側板部16とが、フロア前部12、左右のキックアップ部13及び左右のフロア後部14とは別体に成形されるので、フロアパネル10を複雑な形状の金型等を用いて一体成形する場合とは異なり、低コストで製造することができる。本実施形態では、上述したように一般的なキャブオーバ型の車両のフロアパネルのキックアップ部及びフロア後部の車幅方向中央部を切欠加工することによって、フロア本体21を成形するので、複雑な形状の金型等を必要とせず、上記一般的なキャブオーバ型の車両のフロアパネルを利用して低コストで製造することができる。
また、フロアパネル10の通路底板部15と左右の通路側板部16とが、一つの通路ユニット22としてユニット化された状態でフロア本体21に対して固定されるので、フロアパネル10の組み立て作業を簡素化することができる。
なお、本実施形態では、シート17bのシートクッション37に突出領域39を設け、フロアパネル10の通路底板部15とシート17bとの間にシートスタンド40を設けたが、これに限定されるものではない。例えば、シート17bのシートクッション37に突出領域39を設けなくてもよく、また、シートスタンド40を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、複数の通路底板補強部材57〜61を上方へ開口する断面ハット状に形成したが、複数の通路底板補強部材57〜61の形状はこれに限定されるものではなく、フロアパネル10の通路底板部15を補強可能な形状であれば他の形状(例えば、矩形筒状など)であってもよい。
また、本実施形態では、フロアパネル10の通路底板部15の車幅方向の全域に亘って延びる3つの通路底板補強部材(通路補強部材)57〜59を設けたが、これに限定されるものではなく、少なくとも1つの通路補強部材を設けていればよい。
また、本実施形態では、リッド55を上下2枚の板状部材75,76によって形成したが、これに限定されるものではない。例えば、1枚の板状部材によって形成してもよいし、或いは3枚以上の板状部材によって形成してもよい。
また、本実施形態では、リッド55のうち点検口54から下方へ露出する領域に複数(本実施形態では、5つ)のビード(複数の蓋補強部)77を形成したが、蓋補強部はビード77に限定されるものではなく、例えば、リブであってもよい。
また、本実施形態では、リッド55に複数のビード(複数の蓋補強部)77を設けたが、蓋補強部を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、フロアパネル10の通路底板部15に点検口54を設け、通路底板部15にリッド55を取り付けたが、これに限定されるものではなく、点検口54及びリッド55を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、フロアパネル10の通路底板部15と左右の通路側板部16とを、通路ユニット22としてユニット化した状態でフロア本体21に対して組み付けたが、これに限定されるものではなく、フロアパネル10の通路底板部15と左右の通路側板部16とをユニット化することなく、フロアパネル10をプレス加工等によって一体成形してもよい。
また、本実施形態では、車室5を上方へ拡大するハイルーフ型のルーフパネル6をキャブ2に設けたが、これに限定されるものではなく、通常の高さのルーフパネルをキャブ2に設けてもよい。
また、本実施形態では、キャブ2の後面2aに出入口9を設け、フロアパネル10の通路底板部15をフロア前部12から出入口9(または、出入口9からフロア前部12)への通路としたが、これに限定されるものではない。例えば、キャブ2の後面2aに出入口9を設けることなく、フロアパネル10の通路底板部15をフロア前部12から左右のシート17a,17bよりも後方の領域(または、左右のシート17a,17bよりも後方の領域からフロア前部12)への通路としてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係る車両のキャブ構造は、トラック等の車両に広く適用することができる。
1:車両
2:キャブ
5:車室
10:フロアパネル
12:フロア前部
13:左右のキックアップ部
14:左右のフロア後部
15:通路底板部
16:左右の通路側板部
54:点検口(開口)
55:リッド(蓋部材)
57:第1の通路底板補強部材(通路補強部材、または他の通路補強部材)
58:第2の通路底板補強部材(他の通路補強部材、または通路補強部材)
59:第3の通路底板補強部材(通路補強部材)
77:複数のビード(複数の蓋補強部)

Claims (5)

  1. 車室の前端下部から後方へ延びるフロア前部と、互いに左右に離間した状態で前記フロア前部の後部から上方へ延びる左右のキックアップ部と、前記フロア前部よりも後方且つ上方に配置されて互いに左右に離間した状態で前記左右のキックアップ部の上部から後方へ延びる左右のフロア後部と、前記左右のフロア後部よりも下方の高さ位置に配置されて前記フロア前部の後部から前記左右のキックアップ部間及び前記左右のフロア後部間を後方へ延びる通路底板部と、前記通路底板部の左右の端縁部に沿って起立して前記左右のキックアップ部及び前記左右のフロア後部と前記通路底板部との間を塞ぐ左右の通路側板部とを有し、前記車室の下方を区画するフロアパネルと、
    前記フロアパネルの前記通路底板部の下面に沿って前記通路底板部の車幅方向の全域に亘って延び、前記通路底板部の前記下面に固定されて前記通路底板部を補強する通路補強部材と、を備えた
    ことを特徴とする車両のフロア構造。
  2. 請求項1に記載の車両のフロア構造であって、
    前記通路補強部材は、前記フロアパネルの前記通路底板部との間に車幅方向に延びる閉断面を形成する
    ことを特徴とする車両のフロア構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両のフロア構造であって、
    前記通路補強部材から前後方向の一側に離間した位置に配置され、前記フロアパネルの前記通路底板部の前記下面に沿って前記通路底板部の車幅方向の全域に亘って延び、前記通路底板部の前記下面に固定されて前記通路底板部を補強する他の通路補強部材と、
    前記フロアパネルの前記通路底板部の上面に取り付けられる蓋部材と、を備え、
    前記フロアパネルの前記通路底板部のうち前記通路補強部材と前記他の通路補強部材との間の領域には、開口が形成され、
    前記蓋部材は、少なくとも前記通路補強部材の上方から前記他の通路補強部材の上方まで前後方向に延びて、前記開口を塞ぐ
    ことを特徴とする車両のフロア構造。
  4. 請求項3に記載の車両のフロア構造であって、
    前記蓋部材のうち前記開口から下方へ露出する領域には、前後方向に延びる複数の蓋補強部が設けられる
    ことを特徴とする車両のフロア構造。
  5. 請求項1または請求項2に記載の車両のフロア構造であって、
    前記フロアパネルの前記通路底板部と前記左右の通路側板部と前記通路補強部材とは、前記フロアパネルの前記フロア前部、前記左右のキックアップ部及び前記左右のフロア後部とは別体に成形され、一つの部品としてユニット化された状態で前記フロア前部、前記左右のキックアップ部及び前記左右のフロア後部に対して固定される
    ことを特徴とする車両のフロア構造。
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