JP7249518B2 - 車両のフロア構造 - Google Patents

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Description

本開示は、車両のフロアパネル及びフロア構造に関する。
特許文献1には、キャンピングカーが記載されている。このキャンピングカーは、エンジンが車体前方の運転室の下方に搭載されたいわゆるキャブオーバ型自動車である。このキャンピングカーでは、運転室の後面にそのほぼ全域にわたって開口が形成され、積荷室の前面にもそのほぼ全域にわたって開口が形成されている。これによって、このキャンピングカーでは運転室から積荷室に、あるいは積荷室から運転室に搭乗者が自由に移動することができる。
特開平7-61375号公報
ところで、特許文献1に記載のようなキャブオーバ型の車両では、キャブの下方にエンジンや前輪等が配置されているので、フロアパネルの前後方向の中間部にキックアップ部が設けられ、キックアップ部よりも後方のフロア後部が、キックアップ部よりも前方のフロア前部よりも上方に配置され、フロア後部に乗員が着座するシートが設けられる場合がある。この場合、乗員は、シートに着座した状態では足をフロア前部に載せており、運転室(車室)から積荷室へ移動する際には、フロア前部からキックアップ部を跨いでフロア後部上に移動して開口(出入口)へ向かう。このように、車室の前部から後方の出入口へ向かう際に、フロア前部からキックアップ部を跨いで上方のフロア後部上に移動する必要があるので、後方への移動が煩雑になる可能性がある。
そこで、本開示は、車室の前部から後方の出入口へ容易に移動することが可能な車両のフロアパネル及びフロア構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車室への出入口がキャブの後面に設けられる車両のフロアパネルであって、フロア前部と左右のキックアップ部と左右のフロア後部と通路底板部と左右の通路側板部とを備える。フロア前部は、車室の前端下部から後方へ延びる。左右のキックアップ部は、フロア前部の後方の左右の両側に配置され、互いに左右に離間した状態でフロア前部の後部から上方へ延びる。左右のフロア後部は、フロア前部よりも後方且つ上方に配置され、互いに左右に離間した状態で左右のキックアップ部の上部から後方へ延びる。通路底板部は、左右のフロア後部よりも下方の高さ位置に配置され、フロア前部の後部から左右のキックアップ部間、及び左右のフロア後部間を後方へ延びて出入口の下縁部へ連続する。左右の通路側板部は、通路底板部の左右の端縁部に沿って起立して、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部と通路底板部との間を塞ぐ。
上記構成では、左右のフロア後部よりも下方の高さ位置に配置される通路底板部が、フロア前部の後部から左右のキックアップ部間、及び左右のフロア後部間を後方へ延びて出入口の下縁部へ連続するので、車室内の乗員は、車室の前部からキャブの後面側の出入口へ移動しようとする際に、フロア前部から通路底板部を通行して後方の出入口へ移動することができる。このため、乗員は、フロア前部から後方の出入口へ向かう際に、フロア前部からキックアップ部を跨いでフロア後部上に移動しなくてもよいので、車室の前部から後方の出入口へ容易に移動することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車両のフロアパネルであって、通路底板部と左右の通路側板部とは、フロア前部、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部とは別体に成形され、一つの通路ユニットとしてユニット化された状態でフロア前部、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部に対して固定される。
上記構成では、通路底板部と左右の通路側板部とが、フロア前部、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部とは別体に成形されるので、フロアパネルを複雑な形状の金型等を用いて一体成形する場合とは異なり、低コストで製造することができる。例えば、フロア前部、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部は、キャブの後面に出入口を有さず、通路底板部を必要としない一般的なキャブオーバ型の車両のフロアパネル(フロア前部、キックアップ部、及びフロア後部を有するフロアパネル)のキックアップ部及びフロア後部の車幅方向中央部を切欠加工することによって、低コストで製造することができる。
また、通路底板部と左右の通路側板部とが、一つの通路ユニットとしてユニット化された状態でフロア前部、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部に対して固定されるので、組み立て作業を簡素化することができる。
本発明の第3の態様は、上記第2の態様のフロアパネルを備える車両のフロア構造であって、左右の外側補強部材と左右の内側補強部材とを備える。左右の外側補強部材は、左右のフロア後部の後端部の車幅方向外端側から車幅方向内側へ左右のフロア後部の上面に沿って延び、上面に固定されて左右のフロア後部の後端部を補強する。左右の内側補強部材は、左右のフロア後部の後端部の車幅方向内端側から車幅方向外側へ左右のフロア後部の上面に沿って延び、少なくとも一部の領域が左右の外側補強部材に上方から重なる状態で左右の外側補強部材及び左右のフロア後部の後端部の上面に固定されて左右のフロア後部の後端部を補強する。左右の内側補強部材は、その車幅方向内端側が左右の通路側板部に対して固定されて通路ユニットとしてユニット化された状態で、左右の外側補強部材及び左右のフロア後部に対して固定される。
上記構成では、左右の外側補強部材と左右の内側補強部材とが左右のフロア後部の後端部を補強する。このため、左右のフロア後部の後端部の強度を左右の外側補強部材と左右の内側補強部材とによって確保することができる。
また、左右のフロア後部の後端部の車幅方向外端側から車幅方向内側へ延びる左右の外側補強部材と、左右のフロア後部の後端部の車幅方向内端側から車幅方向外側へ延びる左右の内側補強部材とによって左右のフロア後部の後端部を補強する。このため、左右の内側補強部材の長さを、左右のフロア後部の後端部の車幅方向の長さよりも短くしても、左右のフロア後部の後端部の車幅方向の略全域を、左右の外側補強部材と左右の内側補強部材とによって補強することができる。このように、通路ユニットの左右の内側補強部材の長さを、左右のフロア後部の後端部の車幅方向の長さよりも短く抑えることができるので、通路ユニットを、フロア前部、左右のキックアップ部及び左右のフロア後部に対して組み付ける際に、車室の車幅方向両側で起立するキャブのサイドパネル等に対する左右の内側補強部材の干渉を防止することができ、組み立て作業の煩雑化を防止することができる。
本発明の第4の態様は、上記第3の態様の車両のフロア構造であって、通路底板補強部材と左右の通路側板補強部材とを備える。通路底板補強部材は、通路底板部の後端部の下面に沿って車幅方向に延びて下面に固定され、通路底板部の後端部を補強する。左右の通路側板補強部材は、左右の通路側板部の後端部の車幅方向外側面に沿って上下方向に延びて車幅方向外側面に固定され、左右の通路側板部の後端部を補強する。左右の通路側板補強部材の下端側は、前記通路底板補強部材に対して連結される。左右の内側補強部材の車幅方向内端側は、左右の通路側板補強部材に対して連結される。通路底板補強部材及び左右の通路側板補強部材は、通路ユニットとしてユニット化される。
上記構成では、左右のフロア後部の後端部を補強する左右の外側補強部材及び左右の内側補強部材に加え、通路底板部の後端部を補強する通路底板補強部材と、左右の通路側板部の後端部を補強する左右の通路側板補強部材とを備えるので、フロアパネルの後端部(左右のフロア後部の後端部、通路底板部の後端部、及び左右の通路側板部の後端部)の全域の強度を確保することができる。
本開示によれば、車室の前部から後方の出入口へ容易に移動することができる。
本発明の一実施形態に係るフロア構造を備えた車両のキャブの側面図である。 図1のキャブの後方からの斜視図である。 キャブの分解図である。 フロアパネルの斜視図である。 フロアパネルの後端部の前方からの一部切り欠き斜視図である。 フロアパネルの後端部の後方からの一部切り欠き斜視図である。 フロアパネルの組立説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両1は、動力源が電気モーター(図示省略)である電気自動車であって、キャブ2が動力源の上方に配置されるキャブオーバータイプの車両1である。キャブ2は、車体フレーム3の前部の上方に搭載される。キャブ2の下方の左右の両側には、左右の前輪11(図1には、左側の前輪11のみが図示されている。)が配置される。キャブ2の後方には、架装(本実施形態では、荷箱4)が搭載される。荷箱4の前面4aには、荷箱4内の荷室へ出入可能な開口(図示省略)が形成される。なお、車両1の動力源は、電気モーターに限定されず、エンジンであってもよい。
図2に示すように、キャブ2の後面2aには、車室5への出入口9となる開口が形成されている。キャブ2の後面2aの出入口9と荷箱4の前面4aの開口とは、連通しており、係る連通により車室5から荷箱4内の荷室(または、荷箱4内の荷室から車室5)への直接的な移動が許容される。
図1~図3に示すように、キャブ2は、車室5を上方へ拡大するハイルーフ型のルーフパネル6を有するキャブ2であって、複数のパネルを互いに接合することによって箱状に形成され、内部に車室5を区画する。ルーフパネル6は、ルーフパネル6の前下端縁から後上方へ延びて上下方向と交叉するルーフ上板部6aと、ルーフ上板部6aの後端縁から下方へ延びて前後方向と交叉するルーフ後板部6bと、ルーフ上板部6aの左右の両端縁から下方へ延びて車幅方向と交叉する左右のルーフ側板部6cとによって形成される。車室5の下方は、後述するフロアパネル10によって区画される。車室5の前方は、フロアパネル10の前端部10aに沿って起立して前後方向と交叉するフロントパネル49によって区画される。車室5の側方は、フロアパネル10の左右の側端部10bに沿って起立して車幅方向と交叉する左右のサイドパネル7と、ルーフパネル6の左右のルーフ側板部6cとによって区画される。車室5の後方は、フロアパネル10の後端部10cに沿って起立して前後方向と交叉するバックパネル8とルーフパネル6のルーフ後板部6bとによって区画される。本実施形態では、キャブ2の後面2aの出入口9が、フロアパネル10の後端部10cからバックパネル8よりも上方のルーフ後板部6bの上端部まで延びているので、バックパネル8は、出入口9によって左右2つに分割された2つのバックパネル8a,8bによって構成される。
図4に示すように、フロアパネル10は、車室5の前端下部(フロアパネル10の前端部10a)から後方へ延びるフロア前部12と、フロア前部12の後方の左右の両側に配置されてフロア前部12の後部(本実施形態では、後端縁19)から後上方へ延びる左右のキックアップ部13と、左右のキックアップ部13の上部(本実施形態では、上端縁20)から後方へ延びる左右のフロア後部14と、フロア前部12の後部の車幅方向の中央の領域から後方へ延びる通路底板部15と、通路底板部15の左右の端縁部15aに沿って起立する左右の通路側板部16(図4には右側の通路側板部16が図示されている。)とを備える。
フロア前部12は、車両1の前輪11(図1参照)よりも前方に配置され、フロアパネル10の左右に亘って延びる。本実施形態では、フロア前部12の後端縁19側の車幅方向の中央には、前方へ向かって切り欠かれる切欠部18(図7参照)が形成される。
左右のキックアップ部13は、左右の前輪11(図1参照)の前上方に配置されて互いに左右に離間し、フロア前部12の切欠部18の左右両側に位置するフロア前部12の後端縁19から後上方へ延びる。左右のキックアップ部13の車幅方向の内端縁13a(図7参照)は、フロア前部12の切欠部18から後上方へ連続して延びる。
左右のフロア後部14は、左右の前輪11(図1参照)の上方に配置されて互いに左右に離間し、左右のキックアップ部13の上端縁20から後方へ延びる。左右のフロア後部14は、フロア前部12よりも後方且つ上方に位置し、互いに略同じ高さ位置に配置される。左右のフロア後部14の車幅方向の内端縁14aは、左右のキックアップ部13の内端縁13aから連続して後方へ延びる。左右のフロア後部14の車幅方向外端部の後端部には、左右のサイドパネル7(図3参照)の後下端部を支持するための左右の支持部材29が固定される。左右の支持部材29は、左右のフロア後部14の車幅方向外端部(フロアパネル10の左右の側端部10b)に沿って起立した状態で、左右のフロア後部14に固定される。左右のフロア後部14の上方には、乗員が着座する左右のシート17(図2参照)がそれぞれ配置される。なお、図2には、右側のシート17のみが図示されている。
通路底板部15は、車室5の車幅方向の中央(左右のシート17間)で前後方向に延びる通路の床面を形成する。通路底板部15は、左右のフロア後部14よりも下方の高さ位置(本実施形態では、フロア前部12と略同じ高さ位置)に配置され、フロア前部12から左右のキックアップ部13間及び左右のフロア後部14間を通ってキャブ2の後面2aの出入口9まで延びる。通路底板部15の後端縁部15bは、キャブ2の後面2aの出入口9の下方を区画する。すなわち、通路底板部15の後端縁部15bは、出入口9の下縁部となる。
左右の通路側板部16は、左右のキックアップ部13の内端縁13a及び左右のフロア後部14の内端縁14aと通路底板部15の左右の側端縁部15aとの間を塞ぐ。左右の通路側板部16は、起立した状態で前方の左右のキックアップ部13の内端縁13a側から後方のフロアパネル10の後端部10cまで延びる。左右の通路側板部16の後端縁部16aは、キャブ2の後面2aの出入口9の下端部の車幅方向両側を区画する。
図4~図6に示すように、フロアパネル10の後端部10cには、第1補強部材(通路底板補強部材)23と、左右の第2補強部材(左右の通路側板補強部材)24と、左右の第3補強部材(左右の内側補強部材)25と、左右の第4補強部材(左右の外側補強部材)26とが固定される。第1補強部材23、左右の第2補強部材24、左右の第3補強部材25、及び左右の第4補強部材26は、フロアパネル10の後端部10cを車幅方向の略全域に亘って補強する。
第1補強部材23は、フロアパネル10の通路底板部15の後端部を補強する補強部材であって、上方へ開口する断面ハット状に形成されて、通路底板部15の後端部の下面に沿って車幅方向に延び、通路底板部15の下面に固定される。第1補強部材23は、通路底板部15との間に、車幅方向に延びる閉断面を形成する。第1補強部材23の車幅方向の両端部は、通路底板部15よりも車幅方向外側にそれぞれ配置される。
左右の第2補強部材24は、フロアパネル10の左右の通路側板部16の後端部を補強する補強部材であって、車幅方向内側へ開口する断面ハット状に形成されて、左右の通路側板部16の後端部の車幅方向外側面に沿って上下方向に延び、左右の通路側板部16の車幅方向外側面に固定される。左右の第2補強部材24は、左右の通路側板部16との間に、上下方向に延びる閉断面を形成する。左右の第2補強部材24の下端部は、第1補強部材23の車幅方向の両端部に固定される。本実施形態では、左右の第2補強部材24には、左右の第2補強部材24から上方へ延びる左右の連結部材27が固定される。左右の連結部材27は、キャブ2のバックパネル8a,8bに固定される左右のバックパネル補強部材28(図3参照)と左右の第2補強部材24とを連結する。
左右の第3補強部材25は、フロアパネル10の左右のフロア後部14の後端部を補強する補強部材であって、下方へ開口する断面ハット状に形成されて、左右のフロア後部14の後端部の上面14bに沿って車幅方向に延び、左右のフロア後部14の上面14bに固定される。左右の第3補強部材25は、左右のフロア後部14との間に、車幅方向に延びる閉断面を形成する。左右の第3補強部材25の車幅方向の内端部は、左右の第2補強部材24の上端部に固定される。すなわち、左右の第3補強部材25は、左右のフロア後部14の車幅方向内端側から車幅方向外側へ延びる。左右の第3補強部材25の車幅方向外端部25aは、左右のフロア後部14の左右の支持部材29の車幅方向内側面29aから車幅方向内側へ離間した位置に配置される。
左右の第4補強部材26は、フロアパネル10の左右のフロア後部14の後端部を補強する補強部材であって、下方へ開口する断面ハット状に形成されて、左右のフロア後部14の後端部の上面14bに沿って車幅方向に延び、左右のフロア後部14の上面14bに固定される。左右の第4補強部材26は、左右のフロア後部14との間に、車幅方向に延びる閉断面を形成する。左右の第4補強部材26は、左右の第3補強部材25に下方から係合するように、左右の第3補強部材25よりも小さい断面ハット状に形成される。左右の第4補強部材26の車幅方向の外端部は、左右のフロア後部14の左右の支持部材29の車幅方向内側面29aに固定される。すなわち、左右の第4補強部材26は、左右のフロア後部14の車幅方向外端側から車幅方向内側へ延びる。左右の第4補強部材26の車幅方向内端側の領域は、左右の第3補強部材25によって上方から覆われ、左右の第3補強部材25の車幅方向外端部25aに下方から係合した状態で固定される。すわなち、フロアパネル10の左右のフロア後部14の後端部は、左右の第4補強部材26及び左右の第3補強部材25の双方によって、車幅方向の略全域に亘って補強される。
次に、フロアパネル10の製造について説明する。図7に示すように、フロアパネル10は、フロア本体21に対して通路ユニット22を取り付けることによって形成される。
フロア本体21は、フロア前部12と、左右のキックアップ部13と、左右のフロア後部14とを一体的に有する。本実施形態では、通路底板部15を有さない一般的なキャブオーバ型の車両のフロアパネル(フロア前部12の後部の車幅方向の全域からキックアップ部が起立し、係るキックアップ部の後部の車幅方向の全域からフロア後部が延びるフロアパネル)のキックアップ部及びフロア後部の車幅方向中央部を切欠加工することによって、フロア本体21を成形する。フロア本体21の左右のフロア後部14の後端部の車幅方向外端部には、左右の支持部材29及び左右の第4補強部材26(図7には右側の第4補強部材26が図示されている。)が固定される。
通路ユニット22は、通路底板部15と、左右の通路側板部16と、第1補強部材23と、左右の第2補強部材24と、左右の第3補強部材25と、左右の連結部材27とを、一つの部品としてユニット化したものであって、フロア本体21とは別体に成形される。フロアパネル10の通路底板部15には、フロア前部12の切欠部18の端縁部に上方から重なった状態で固定される第1固定部30が設けられる。フロアパネル10の左右の通路側板部16には、左右のキックアップ部13の前面に前方から重なった状態で固定される左右の第2固定部31と、フロア後部14の上面14bに上方から重なった状態で固定される左右の第3固定部32とが設けられる。通路ユニット22は、フロア本体21に対して上方から載置された状態で固定される。
上記構成では、フロアパネル10の通路底板部15が、左右のフロア後部14よりも下方の高さ位置に配置され、フロア前部12から左右のキックアップ部13間及び左右のフロア後部14間を通ってキャブ2の後面2aの出入口9まで延びる。このため、シート17に着座した乗員が、車室5の前部からキャブ2の後面2aの出入口9へ移動しようとする際に、フロア前部12から通路底板部15を通行して後方の出入口9へ移動することができる。このように、乗員は、フロア前部12から後方の出入口9へ向かう際に、フロア前部12からキックアップ部13を跨いでフロア後部14上に移動しなくてもよいので、車室5の前部から後方の出入口9へ容易に移動することができる。
また、フロアパネル10の通路底板部15と左右の通路側板部16とが、フロア前部12、左右のキックアップ部13及び左右のフロア後部14とは別体に成形されるので、フロアパネル10を複雑な形状の金型等を用いて一体成形する場合とは異なり、低コストで製造することができる。本実施形態では、上述したように一般的なキャブオーバ型の車両のフロアパネルのキックアップ部及びフロア後部の車幅方向中央部を切欠加工することによって、フロア本体21を成形するので、複雑な形状の金型等を必要とせず、上記一般的なキャブオーバ型の車両のフロアパネルを利用して低コストで製造することができる。
また、フロアパネル10の通路底板部15と左右の通路側板部16とが、一つの通路ユニット22としてユニット化された状態でフロア本体21に対して固定されるので、組み立て作業を簡素化することができる。
また、フロアパネル10の左右のフロア後部14の後端部は、車幅方向外側の左右の第4補強部材26と、車幅方向内側の左右の第3補強部材25とによって補強される。このため、左右のフロア後部14の後端部の強度を左右の第4補強部材26と左右の第3補強部材25とによって確保することができる。
また、第1補強部材23、左右の第2補強部材24、左右の第3補強部材25、及び左右の第4補強部材26は、フロアパネル10の後端部10cを車幅方向の略全域に亘って補強するので、フロアパネル10の後端部10c(左右のフロア後部14の後端部、通路底板部15の後端部、及び左右の通路側板部16の後端部)の全域の強度を確保することができる。
また、左右の第3補強部材25の車幅方向外端部25aは、左右のフロア後部14の左右の支持部材29の車幅方向内側面29aから車幅方向内側へ離間した位置に配置される。すなわち、左右の第3補強部材25の車幅方向の長さは、左右のフロア後部14の後端部の車幅方向の長さよりも短い。このため、通路ユニット22を、フロア本体21に対して組み付ける際に、左右のフロア後部14の左右の支持部材29に対する左右の第3補強部材25の干渉を防止することができ、組み立て作業の煩雑化を防止することができる。
なお、本実施形態では、フロア前部12に切欠部18を設けたが、切欠部18を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、第1補強部材23、左右の第2補強部材24、左右の第3補強部材25、及び左右の第4補強部材26を断面ハット状の補強部材としたが、各補強部材の断面形状はこれに限定されるものではなく、フロアパネル10の後端部10cを補強可能な形状であれば他の形状(例えば、断面矩形筒状など)であってもよい。
また、本実施形態では、通路ユニット22を、フロアパネル10の通路底板部15と、左右の通路側板部16と、第1補強部材23と、左右の第2補強部材24と、左右の第3補強部材25と、左右の第4補強部材26と、左右の連結部材27とによって構成したが、これに限定されるものではなく、少なくともフロアパネル10の通路底板部15と、左右の通路側板部16とを通路ユニット22としてユニット化していればよい。
また、本実施形態では、フロアパネル10の通路底板部15と左右の通路側板部16とを、通路ユニット22としてユニット化した状態でフロア本体21に対して組み付けたが、これに限定されるものではなく、フロアパネル10の通路底板部15と左右の通路側板部16とをユニット化することなく、フロア本体21に対して組み付けてもよい。或いは、フロアパネル10をプレス加工等によって一体成形してもよい。
また、本実施形態では、車室5を上方へ拡大するハイルーフ型のルーフパネル6をキャブ2に設けたが、これに限定されるものではなく、通常の高さのルーフパネルをキャブ2に設けてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係る車両のフロアパネル及びフロア構造は、キャブの後面に車室への出入口が設けられる車両に広く適用することができる。
1:車両
2:キャブ
5:車室
9:出入口
10:フロアパネル
12:フロア前部
13:左右のキックアップ部
14:左右のフロア後部
15:通路底板部
16:左右の通路側板部
22:通路ユニット
23:第1補強部材(通路底板補強部材)
24:左右の第2補強部材(左右の通路側板補強部材)
25:左右の第3補強部材(左右の内側補強部材)
26:左右の第4補強部材(左右の外側補強部材)

Claims (2)

  1. 車室への出入口がキャブの後面に設けられる車両のフロア構造であって、
    フロアパネルと、左右の外側補強部材と、左右の内側補強部材と、を備え、
    前記フロアパネルは、
    前記車室の前端下部から後方へ延びるフロア前部と、
    前記フロア前部の後方の左右の両側に配置され、互いに左右に離間した状態で前記フロア前部の後部から上方へ延びる左右のキックアップ部と、
    前記フロア前部よりも後方且つ上方に配置され、互いに左右に離間した状態で前記左右のキックアップ部の上部から後方へ延びる左右のフロア後部と、
    前記左右のフロア後部よりも下方の高さ位置に配置され、前記フロア前部の後部から前記左右のキックアップ部間、及び前記左右のフロア後部間を後方へ延びて前記出入口の下縁部へ連続する通路底板部と、
    前記通路底板部の左右の端縁部に沿って起立して、前記左右のキックアップ部及び前記左右のフロア後部と前記通路底板部との間を塞ぐ左右の通路側板部と、を備え
    前記通路底板部と前記左右の通路側板部とは、前記フロア前部、前記左右のキックアップ部及び前記左右のフロア後部とは別体に成形され、一つの通路ユニットとしてユニット化された状態で前記フロア前部、前記左右のキックアップ部及び前記左右のフロア後部に対して固定され、
    前記左右の外側補強部材は、前記左右のフロア後部の後端部の車幅方向外端側から車幅方向内側へ前記左右のフロア後部の上面に沿って延び、前記上面に固定されて前記左右のフロア後部の前記後端部を補強し、
    前記左右の内側補強部材は、前記左右のフロア後部の前記後端部の車幅方向内端側から車幅方向外側へ前記左右のフロア後部の前記上面に沿って延び、少なくとも一部の領域が前記左右の外側補強部材に上方から重なる状態で前記左右の外側補強部材及び前記左右のフロア後部の前記後端部の前記上面に固定されて前記左右のフロア後部の前記後端部を補強し、
    前記左右の内側補強部材は、その車幅方向内端側が前記左右の通路側板部に対して固定されて前記通路ユニットとしてユニット化された状態で、前記左右の外側補強部材及び前記左右のフロア後部に対して固定される
    ことを特徴とする車両のフロア構造
  2. 請求項1に記載の車両のフロア構造であって、
    前記通路底板部の後端部の下面に沿って車幅方向に延びて前記下面に固定され、前記通路底板部の前記後端部を補強する通路底板補強部材と、
    前記左右の通路側板部の後端部の車幅方向外側面に沿って上下方向に延びて前記車幅方向外側面に固定され、前記左右の通路側板部の前記後端部を補強する左右の通路側板補強部材と、を備え、
    前記左右の通路側板補強部材の下端側は、前記通路底板補強部材に対して連結され、
    前記左右の内側補強部材の車幅方向内端側は、前記左右の通路側板補強部材に対して連結され、
    前記通路底板補強部材及び前記左右の通路側板補強部材は、前記通路ユニットとしてユニット化される
    ことを特徴とする車両のフロア構造
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