JP2000134850A - モータ巻線構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のモータ巻線構造においては、ステータ
巻線とリード線とを半田付部によって接続していたた
め、この接続作業に労力がかかり、量産化のネックとな
り、信頼性の向上も困難であった。 【解決手段】 本発明によるモータ巻線構造は、ステー
タ(1)の絶縁体(2)の凹部(10)内にＬ型端子(12)を有する
コネクタ(11)を挿入し、このＬ型端子(12)の一端(12a)
と他端(12b)にステータ巻線(3)とリード線(4)とを接続
することにより、接続作業を従来よりも大幅に向上させ
た構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、モータ巻線構造に
関し、特に、ステータに設けた絶縁体にＬ型端子を有す
るコネクタを設け、このＬ型端子を介してステータ巻線
とリード線とを接続することにより、接続作業の容易化
と信頼性の向上を得るための新規な改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、用いられていたこの種のモータ巻
線構造としては、例えば、図５から図７で示す構成を挙
げることができる。図において符号１で示されるものは
複数の突極１ａを有するステータであり、このステータ
１には、その両端側からステータ１の端面形状とほぼ同
様の形状をなす絶縁体２が設けられ、この絶縁体２の外
側からステータ巻線３が巻回されている。

【０００３】前記ステータ巻線３の端部は、外部と接続
するためのリード線４と接続され、その接続構造は図７
に示される通りである。すなわち、リード線４にはステ
ータ巻線３が巻き付けられる状態で接続され、このリー
ド線４とステータ巻線３の端部とは半田付部６によって
一体状に接続されている。前記リード線４とステータ巻
線３の接続部７の外周には絶縁チューブ５が覆うように
取付けられ、この絶縁チューブ５がステータ１のスロッ
ト１ｂ内に固定・保持されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来のモータ巻線構造
は、以上のように構成されていたため、次のような課題
が存在していた。すなわち、４本のリード線と各ステー
タ巻線の端部とを半田付部で接続し、絶縁チューブで保
護しなければならないため、接続作業に多大の労力を有
すると共に、十分な信頼性を得ることが困難であった。

【０００５】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、ステータに設けた絶縁体に
Ｌ型端子を有するコネクタを設け、このＬ型端子を介し
てステータ巻線とリード線とを接続することにより、接
続作業の容易化と信頼性の向上を得るようにしたモータ
巻線構造を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によるモータ巻線
構造は、複数の突極を有するステータに絶縁体を設けて
ステータ巻線を巻回させ、前記ステータ巻線の端部をリ
ード線に導通させるようにしたモータ巻線構造におい
て、前記絶縁体の一端に形成された凹部と、前記凹部に
挿入されＬ型端子を有するコネクタと、を備え、前記Ｌ
型端子の一端に前記ステータ巻線を接続し、前記Ｌ型端
子の他端に前記リード線を接続した構成であり、さら
に、前記一端は前記絶縁体の切欠き部を経て上方へ突出
し、前記他端は前記凹部内に位置する構成である。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるモ
ータ巻線構造の好適な実施の形態について説明する。な
お、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説
明する。図１から図４迄は、本発明によるモータ巻線構
造を示すもので、図において符号１で示される複数の突
極１ａを有するステータであり、このステータ１には、
その両端側からステータ１の端面形状とほぼ同様の形状
をなす絶縁体２が設けられ、この絶縁体２の外側からス
テータ巻線３が巻回されている。

【０００８】前記絶縁体２の一端には、前記ステータ１
の半径方向と直交する方向に長手状に形成された凹部１
０が形成され、この凹部１０内に長手形状のコネクタ１
１が挿入されている。このコネクタ１１には所定間隔で
複数のＬ型端子１２がインサート成形等によって一体に
設けられており、このＬ型端子１２の一端１２ａは前記
絶縁体２の一端に形成された各切欠き部２ａに係合さ
れ、この一端１２ａにステータ巻線３の端部が接続され
ている。

【０００９】前記Ｌ型端子１２の他端１２ｂは、前記コ
ネクタ１１内の空隙すなわち前記凹部１０内に位置し、
外部接続するためのリード線４がこの他端１２ｂに接続
されている。従って、このステータ巻線３にリード線４
を接続する場合は、リード線４が予め接続されたＬ型端
子１２を有するコネクタ１１を絶縁体２の凹部１０内に
挿入し、一端１２ａにステータ巻線３を接続するのみで
接続が完了する。

【００１０】

【発明の効果】本発明によるモータ巻線構造は、以上の
ように構成されているため、次のような効果を得ること
ができる。すなわち、絶縁体の凹部内に、Ｌ型端子を有
するコネクタを挿入し、このＬ型端子を介してリード線
とステータ巻線とを接続するため、接続作業が極めて容
易であると共に、接続の信頼性を大幅に向上させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるモータ巻線構造を示す平面図であ
る。

【図２】図１の縦断面図である。

【図３】図１の分解平面図である。

【図４】図１の縦断面による分解図である。

【図５】従来のモータ巻線構造を示す半縦断面図であ
る。

【図６】図５の平面図である。

【図７】図６の要部を示す拡大断面図である。

【符号の説明】

１ ステータ １ａ 突極 ２ 絶縁体 ２ａ 切欠き部 ３ ステータ巻線 ４ リード線 １０ 凹部 １１ コネクタ １２ Ｌ型端子 １２ａ 一端 １２ｂ 他端

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の突極(1a)を有するステータ(1)に
   絶縁体(2)を設けてステータ巻線(3)を巻回させ、前記ス
   テータ巻線(3)の端部をリード線(4)に導通させるように
   したモータ巻線構造において、前記絶縁体(2)の一端に
   形成された凹部(10)と、前記凹部(10)に挿入されＬ型端
   子(12)を有するコネクタ(11)と、を備え、前記Ｌ型端子
   (12)の一端(12a)に前記ステータ巻線(3)を接続し、前記
   Ｌ型端子(12)の他端(12b)に前記リード線(4)を接続した
   構成よりなることを特徴とするモータ巻線構造。
2. 【請求項２】 前記一端(12a)は前記絶縁体(2)の切欠き
   部(2a)を経て上方へ突出し、前記他端(12b)は前記凹部
   (10)内に位置することを特徴とする請求項１記載のモー
   タ巻線構造。