JP2000133792A - 相互接続構造を含む能動画素センサ - Google Patents

相互接続構造を含む能動画素センサ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気接続の信頼性を高めることができるよう構
成される能動画素センサを提供する。 【解決手段】基板20上に形成される相互接続構造4
2、43は、その頂側の面に沿ってN型の材料によって
形成される画素電極44の各々に対して接続される導電
性ビア52、54を含む。画素電極44上にはI層46
が成膜され、更にその上にP型層48が形成される。P
型層48は、P型層48及びI層46を覆うように配置
される透明導電体50によって相互接続構造42、43
の導電性ビア56に電気的に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概略PINフォト
ダイオード能動画素センサに関し、特に、本発明は、高
性能PINダイオードセンサ及び集積回路のための特徴
的な相互接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】イメージセンサ又は光感応センサのアレ
イは、イメージセンサが受けた光の強さを検出する。イ
メージセンサは、ほぼイメージセンサが受けた光の強さ
に比例した振幅を有する電子信号を生成する。イメージ
センサは、光学画像を一組の電子信号に変換することが
できる。この電子信号は、イメージセンサが受けた光の
色の強さを表すことができる。画像処理を可能にするた
めに、電子信号は調整されてサンプリング可能となる。
【0003】イメージセンサと信号処理回路との集積化
は、その集積化によって画像処理システムの小型化と簡
略化が可能になるためにますます重要になってきてい
る。イメージセンサをアナログ及びディジタル信号処理
回路と共に集積化することにより、電子画像システムを
低価格で且つ小型にし、消費電力を少なくすることがで
きる。
【0004】沿革的には、イメージセンサは主に電荷結
合素子(CCD)であった。CCDは比較的小さく、高
いフィルファクタを提供することができる。しかしなが
ら、CCDは、ディジタル及びアナログ回路と共に集積
化することがきわめて困難である。更に、CCDは大量
の電力を消費し、画像スミアリング問題の影響を受け
る。
【0005】CCDセンサの代わりに、能動画素センサ
が使用できる。能動画素センサは、標準的なCMOSプ
ロセスを使用して製造することができる。従って、能動
画素センサは、ディジタル及びアナログ信号処理回路と
共に容易に集積化可能である。更に、CMOS回路は、
電力消費量が少ない。
【0006】図1は、従来技術となるイメージセンサの
アレイの断面を示す。このイメージセンサのアレイは、
基板10上に配置されたPINダイオードセンサを含
む。相互接続構造12は、PINダイオードのN型層1
4に電気的に接続される。N型層14の上にI層(又は
イントリンシック層)16が形成される。I層16の上
にP型層18が形成される。P型層18、I層16及び
N型層14が、PINダイオードセンサのアレイを構成
する。第1の導電性ビア20は第1のダイオードセンサ
を基板10に接続し、第2の導電性ビア22は、第2の
ダイオードセンサを基板10に電気接続する。ダイオー
ドセンサのアレイ上に透明導電体層(又は透明電極)2
4が配置される。透明導電体層24には導電性リード2
6が接続される。導電性リード26は、PINダイオー
ドセンサアレイのP型層18を、選択した電位にバイア
スすることができるようバイアス電圧に接続される。
【0007】図1のイメージセンサ構造の制約は、導電
性リード26と透明導電体層24との電気接続である。
透明導電体層24は、PINダイオードにバイアスをか
けることができるように導電性でなければならず、且つ
PINダイオードが光を受けることができるように透明
でなければならない。一般に、透明導電体層24を形成
するために使用しなければならないようなタイプの材料
にワイヤボンディング接続することはきわめて困難であ
る。従って、導電性リード26は、ある種のクランプ又
は支持構造物を利用して透明導電体層24に取り付けな
ければならない。その結果、電気接続の信頼性が低下
し、製造コストも高くなる。
【0008】透明導電体層が基板上に発生する画素セン
サバイアス電圧に確実に電気接続されるような能動画素
センサを基板と隣接して形成することが望ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明導電体層
が基板上にある画素センサ・バイアス電圧に確実に電気
接続されるように基板と隣接して形成される高性能能動
画素センサを提供する。基板は、画像処理回路を含むC
MOS基板でよい。
【0010】本発明の第1の実施態様では、能動画素セ
ンサが含まれる。能動画素センサは、基板を含む。基板
に隣接して相互接続構造が形成される。相互接続構造に
隣接して少なくとも1つの光センサが形成される。各光
センサは、独立した画素電極を含む。画素電極の上には
I層が形成される。I層の上には透明電極が形成され、
その結果透明電極の内側面が、I層と相互接続構造とに
電気接続される。
【0011】本発明の第2の実施態様は、第1の実施態
様に類似する。第2の実施態様は、N型層からなる画素
電極を含む。
【0012】本発明の第3の実施態様は、第2の実施態
様に類似する。第3の実施態様は、それぞれアモルファ
スシリコンで形成されるI層と画素電極を含む。
【0013】本発明の第4の実施態様は、第1の実施態
様に類似するが、I層と透明電極の間に形成されるP型
層を更に含む。透明電極の内側面は、P型層、I層及び
相互接続構造に電気接続される。
【0014】本発明の第5の実施態様は、第4の実施態
様に類似するが、アモルファスシリコンで形成されるP
型層を更に含む。
【0015】本発明のその他の態様及び利点は、本発明
の原理を例示する添付図面及び関連する以下の詳細な説
明から明らかになるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】説明のために図示されるように、
本発明は、画素センサと基板との間に接続を確実且つ容
易に形成するところの、基板に隣接した高性能画素セン
サで実現される。
【0017】図2は、本発明の第1の実施形態を示す。
この実施形態は、基板40を含む。基板40に隣接して
相互接続構造42が形成される。相互接続構造42に隣
接して画素相互接続構造43が形成される。画素相互接
続構造43に隣接して画素電極44及び内側金属部分4
5が形成される。画素センサアレイの各画素センサは、
個別の画素電極44と内側金属部分45とを含む。画素
電極44に隣接してI層46が形成される。I層46に
隣接してP型層48が形成される。P型層48に隣接し
て透明導電体(又は透明電極)50が形成される。第1
の画素センサの画素電極44は、第1の導電性ビア52
を介して基板40に電気接続される。第2の画素センサ
の画素電極44は、第2の導電性ビア54を介して基板
40に電気接続される。透明導電体50は、第3の導電
性ビア56を介して基板40に電気接続される。
【0018】画素センサは、画素センサが光を受けたと
きに電荷を伝導する。基板40は、一般に、センス回路
と信号処理回路とを含む。センス回路は、画素センサに
伝導する電荷量を感知する。伝導する電荷の量は、画素
センサが受けた光の強さを表す。一般的に基板は、CM
OS(相補型MOS)型、BiCMOS型又はバイポー
ラ型のいずれでもよい。基板は、電荷結合素子を含む様
々なタイプの基板技術を含むことができる。
【0019】一般に、相互接続構造42は、標準的なC
MOS相互接続構造である。この相互接続構造を形成す
る構造及び方法は、電子集積回路の製造分野において周
知である。相互接続構造42は、金属をエッチング等の
処理によって除去し所望の形状とした構造や一重又は二
重の金属線打ち込み構造(又は象眼構造)でもよい。
【0020】画素相互接続構造43は、高性能画素セン
サ構造に信頼性と構造上の利点とを提供する。画素電極
44は、相互接続構造42上にある金属パッド上ではな
くシリコンの上に形成されるため、画素相互接続構造は
薄い画素電極44の形成を考慮に入れている。画素相互
接続構造43は、画素電極44を相互接続構造42に電
気接続する。画素相互接続構造43は、一般に、酸化シ
リコン又は窒化シリコンで形成される。
【0021】導電性ビア52、54は、画素相互接続構
造43を貫通し、画素電極44を基板40に電気接続す
る。第3の導電性ビア56は、画素相互接続構造43を
貫通し、透明導電体50と基板40との間に確実な電気
接続を提供する。典型的な場合には、導電性ビア52、
54、56は、タングステンで形成される。タングステ
ンは高い縦横比の穴を埋めることができるので、一般に
製造の際にタングステンが使用される。すなわち、タン
グステンを使用して、細く且つ比較的長い相互接続を形
成することができる。典型的な場合には、導電性ビア5
2、54、56は、化学気相成長(CVD)法を利用し
て形成される。導電性ビア52、54、56を形成する
ために使用できる他の材料には、銅、アルミニウムやそ
の他の任意の導電性材料がある。
【0022】画素電極44と基板40の間に画素相互接
続構造43を有することには、いくつかの構造上の利点
がある。この構造により、相互接続回路を確実に埋める
よう覆うことができる。第1に、導電性ビア52、5
4、56は画素電極の真下に配置されるため、横方向の
空間が節約される。第2に、この構造により、最小の直
径を有する導電性ビア52、54、56を形成すること
ができる。一般に、導電性ビア52、54、56を形成
するにはCVD法が最も良い方法である。タングステン
のCVD法によれば、小さい直径のビアを形成すること
ができる。しかし、CVD法によりタングステンによる
ビアを形成するのに必要な温度は、画素電極を形成する
多くの材料が(たとえば、アモルファスシリコン)耐え
ることができる温度よりも高い。基板40の上側に画素
相互接続構造43を形成し、画素相互接続構造43上に
画素電極44を形成することにより、画素電極44の形
成よりも先に導電性ビア52、54、56を形成するこ
とができ、従って、画素電極44は、導電性ビア52、
54、56の形成に必要な高い温度にさらされない。
【0023】内側金属部分45は、薄い導電材料を含ま
なければならない。内側金属部分45は、例えば、特性
を変えるようにドープ処理した半導体層、アルミニウ
ム、チタン、窒化チタン、銅、タングステンなどで形成
することができる。内側金属部分45は、薄く(約50
0オングストローム)且つ平滑でなければならない。内
側金属部分45の面の粗さは、内側金属部分45上に形
成された画素電極44の厚さよりも実質上小さくなるよ
う十分に平滑でなければならない。平滑さの要求を満た
すために、内側金属部分45の研磨が必要なこともあ
る。
【0024】内側金属部分45は、任意選択され得る。
しかしながら、内側金属部分45は、画素電極44の形
成に使用される材料よりも低い抵抗を有する。従って、
内側金属部分45は、より良好な集電特性を提供する。
【0025】画素電極44は、ほぼドープした半導体か
ら形成される。ドープした半導体は、アモルファスシリ
コンのN型層でもよい。画素電極44は、動作中にバイ
アスがかけられたときに画素電極44が完全に空乏化し
ないように十分に厚く且つ高濃度にドープされていなけ
ればならない。画素電極44には、一般にリンがドープ
される。
【0026】画素電極44は、一般に、プラズマ化学気
相成長法(PECVD法)を使用して成膜される。PE
CVD法は、リンを含むガスを使用して行われる。リン
を含むガスは、PH3(ホスフィン)でもよい。アモル
ファスシリコン画素電極を形成するときは、シリコンを
含むガスが入れられる。
【0027】PINダイオード能動画素センサを形成す
るときには、典型的にはアモルファスシリコンのN型層
が使用される。しかしながら、ダイオード能動画素セン
サは、NIP型のセンサ構造を含んでもよい。この場
合、画素電極44はP型層で形成され、図2のP型層4
8がN型層に置換される。
【0028】I層46は、ほぼ水素化したアモルファス
シリコンで形成される。I層46は、PECVD法又は
反応性スパッタリング法を使用して成膜することができ
る。PECVD法は、シリコンを含むガスを含むように
して行われなければならない。成膜は、薄膜内に水素を
維持できるような十分低い温度で行わなければならな
い。I層46は、厚さ約1μmである。
【0029】本発明は、透明導電体50との間の電気接
続パスとされ得るI層46を含む。I層は、電極44と
透明導電体50との間に電気抵抗の大きなパスを含む。
端側の電極(導電性ビア54に電気接続された電極)4
4は、電極44の端縁と透明導電体50との間の距離4
7が最大になるように配置しなければならない。端側の
電極44と透明導電体50との間の電気抵抗の大きなパ
スにおける抵抗値は、距離47に直接依存する。この部
分の抵抗が大きくなると、抵抗の大きなパスを流れる漏
れ電流の量が最小になる。
【0030】P型層48は、ほぼアモルファスシリコン
から形成される。典型的には、P型層48には、ホウ素
がドープされる。P型層48は、PECVD法を使用す
ることにより成膜することができる。PECVD法は、
ホウ素を含むガスを使用して行われる。ホウ素を含むガ
スは、B26(ジボラン)でよい。アモルファスシリコ
ンP型層48を形成するときは、シリコンを含むガスを
含む。P型層48の厚さは、一般にP型層48が短波長
(例えば青色)光をあまりに多く吸収しないように制御
しなければならない。
【0031】本発明による他の1つの実施形態では、P
型層48を含まない。P型層は、透明導電体50内の材
料の組成を適切に選択し、画素電極44形成の際のドー
プレベルを適切に選択することによってなくすことがで
きる。この実施形態の場合は、透明導電体50は、画素
センサのI層46の端面と相互接続構造42との間だけ
でなく、画素センサのI層46の上面と相互接続構造4
2の間に電気的相互接続を提供する。
【0032】前述したように、画素電極44、I層46
及びP型層48は、ほぼアモルファスシリコンからな
る。しかしながら、画素電極44、I層46及びP型層
48は、アモルファスカーボン、アモルファスシリコン
カーバイド、アモルファスゲルマニウム又はアモルファ
スシリコンゲルマニウムで形成してもよい。この例示が
全てではないことを理解されたい。
【0033】透明導電体50は、画素センサのP型層4
8及びI層46と、相互接続構造42との間の導電接続
を提供する。画素センサが受けた光は透明導電体50を
通過しなければならない。一般に、透明導電体50は、
インジウム酸化スズ(ITO)からなる。しかしなが
ら、透明導電体50は、窒化チタン、薄いケイ化物、又
はいくつかの種類の遷移金属窒化物又は遷移金属酸化物
で形成することもできる。
【0034】透明導電体50に使用する材料の種類の選
択と、透明導電体50の望ましい厚さの決定とによっ
て、画素センサが受ける光の光学反射を最小にすること
ができる。画素センサが受ける光の反射を最小にするこ
とは、画素センサが検出する光の量を最適化するのに役
立つ。
【0035】透明導電体50は、スパッタリング法によ
って成膜させることができる。スパッタリング法による
成膜は、集積回路製造技術において周知である。
【0036】透明導電体50の上に保護層が形成される
こともある。保護層は、機械的保護と電気的絶縁を提供
し、ある程度の反射防止特性を提供することができる。
【0037】変形例となる他の実施形態では、ショット
キーダイオードセンサを含む。ショットキーダイオード
センサは、いくつかの異なる構成を含む。第1の変形例
となるショットキーダイオードの構成では、導電性金属
からなる電極44を含む。更にこの構成は、I層46と
P型層48を含む。第2の変形例となるショットキーダ
イオードの構成は、導電性金属からなる電極44、及び
P型層48を置換する透明導電体層又は(アモルファス
シリコン等の)透明な珪化物を有する。第3の変形例と
なるショットキーダイオードの構成は、N型層からなる
電極44と、透明導電体層に置き換えられるP型層とを
含む。第3の変形例の構成による透明導電体層は、適切
な仕事関数に基づく必要がある。ショットキー構造に使
用されても良い導電性金属には、クロム、白金、アルミ
ニウム及びチタンがある。
【0038】図3乃至図8は、図2に示した実施形態を
実現するために実施され得る処理工程を示す。
【0039】図3は、標準的な相互接続構造42と画素
相互接続構造43とがその上に形成された基板を示す。
この相互接続構造を形成する構造と方法は、電子集積回
路の製造分野において周知である。相互接続構造42
は、金属をエッチング処理等の方法により除去し所望の
形状とした構造或いは一重又は二重の金属線打ち込み構
造を有してもよい。画素相互接続構造43は、一般に、
シリコン酸化物又はシリコン窒化物で形成される。
【0040】画素相互接続構造43は、導電性ビア5
2、54、56を含む。一般に、導電性ビア52、5
4、56は、タングステンで形成される。製造において
タングステンが高い縦横比の穴を充填することができる
ため、一般にタングステンが使用される。即ち、タング
ステンを使用して、細く比較的長い相互接続を形成する
ことができる。典型的には、導電性ビア52、54、5
6は化学気相成長(CVD)法を使用して形成される。
導電性ビア52、54、56を形成するために使用でき
る他の材料には、銅、アルミニウムやその他の任意の導
電性材料がある。
【0041】図4は、相互接続構造42上に成膜された
画素電極44と内側金属部分45を示す。最初に、相互
接続構造42上に画素電極層と内側金属層が成膜され
る。次に、画素電極層と内側金属層が、所定のパターン
に従ってエッチングされ、画素電極44と内側金属部分
45が形成される。個々の画素電極44及び内側金属部
分45がは画素センサの各々に対応して形成される。
【0042】画素電極44は、N型層部分で実現するこ
とができる。他の例によれば、画素電極44を窒化チタ
ンなどの導電性窒化物で実現することができる。
【0043】画素電極44は、典型的にはPECVD法
を使用して付着される。PECVD法は、リンを含むガ
スで行われる。リンを含むガスは、PH3でよい。アモ
ルファスシリコン画素電極44を形成するときは、Si
26(ジシラン)やSiH4(モノシラン)などのシリ
コンを含むガスが使用される。所定の画素電極パターン
は、成膜された画素電極材料のウェットエッチング又は
ドライエッチングにより形成される。
【0044】図5は、複数の画素電極44上に成膜され
たI層46とP型層48とを示す。I層46は、一般
に、PECVD法又は反応スパッタリング法を使用して
成膜される。PECVD法は、シリコンを含むガスを使
用しなければならない。成膜は、水素が薄膜内に維持さ
れるような十分低い温度でなければならない。また、P
型層48は、PECVD法を使用して成膜することがで
きる。PECVD法は、ホウ素を含むガスを使用して行
われる。ホウ素を含むガスは、B26でよい。アモルフ
ァスシリコンP型層48を形成するときは、シリコンを
含むガスが使用される。
【0045】図6は、導電性ビア56へのアクセスを提
供するためエッチングされたP型層46及びI層44を
示す。導電性ビア56は、画素センサのアレイにバイア
スをかけるために使用される基板40上の基準電圧(又
は基準電位)に電気的に接続される。
【0046】図7は、P型層48、I層46、及び導電
性ビア56の間の電気接続を提供するP型層48上に成
膜された透明導電体50の層を示す。一般に、透明導電
体50はインジウム酸化スズで形成される。しかしなが
ら、透明導電体50は、窒化チタン、薄いケイ化物、又
はいくつかの種類の遷移金属窒化物又は遷移金属酸化物
で形成することもできる。
【0047】透明導電体50の層は、一般に、反応性ス
パッタリングによって成膜される。しかしながら、蒸着
法によっても透明導電体50の層を成長させることがで
きる。透明導電体50の層を窒化チタンで形成する場合
は、典型的にはCVD法又はスパッタリング法を使用し
て透明導電体50の層を成膜させなければならない。
【0048】図8は、所定のパターンによってエッチン
グされた透明導電体層50及び画素相互接続構造43を
示す。このエッチングによって、相互接続構造40のボ
ンディングパッド65へのアクセスが可能になる。
【0049】前述したように、透明導電体50上に保護
層を形成しても良い。保護層は、機械的保護と電気的絶
縁を提供し、ある程度の反射防止特性を提供することが
できる。
【0050】本発明の特定の実施形態について説明した
が、本発明は、そのような説明し例示した部分の特定の
形態又は構成に制限されるものではない。本発明は、特
許請求の範囲によってのみ制限される。
【0051】本発明を上述の実施形態に即して説明する
と、本発明は、基板[40]、基板[40]に隣接する
相互接続構造[42、43]、 該相互接続構造[4
2、43]と隣接してそれぞれ個々の画素電極[44]
を含む少なくとも1つの光学センサ、少なくとも1つの
画素電極[44]の上に形成されるI層[46]、及び
該I層[46]の上に形成される透明電極[50]を有
し、該透明電極[50]の内側面は前記I層[46]及び
前記相互接続構造[42、43]への電気的パスを形成
するよう構成される。
【0052】好ましくは、前記画素電極[44]の各々
が、N型層を含む。
【0053】好ましくは、前記相互接続構造[42、4
3]が、画素電極[44]を基板[40]に電気的に相
互接続するよう構成される。
【0054】好ましくは、前記I層[46]及び前記画
素電極[44]のそれぞれは、アモルファスシリコンを
含む。
【0055】好ましくは、前記I層[46]と前記透明
電極[50]との間に形成されるP型層[48]を更に
有し、これにより前記透明電極[50]の前記内側面
は、前記P型層、前記I層[46]、及び前記相互接続
構造[42、43]に電気的に接続されるよう構成され
る。
【0056】好ましくは、前記P型層[48]は、アモ
ルファスシリコンを含む。
【0057】好ましくは、前記透明電極[50]の前記
内側面は、タングステンから成る接続部又はタングステ
ンプラグ[56]を使用して相互接続構造[42、4
3]に電気接続される。
【0058】好ましくは、前記透明電極[50]は、イ
ンジウム酸化スズを含む。
【0059】好ましくは、前記基板[40]上には、C
MOS相互接続構造が提供される。
【0060】好ましくは、前記基板[40]は、前記能
動画素センサが光を受けることにより前記能動画素セン
サによって蓄積された電荷を検出する能動回路を含む。
【0061】
【発明の効果】本発明の能動画素センサは、基板、基板
に隣接する相互接続構造、相互接続構造と隣接してそれ
ぞれ個々の画素電極を含む少なくとも1つの光学セン
サ、少なくとも1つの画素電極の上に形成されるI層、
及びI層の上に形成される透明電極を有し、透明電極の
内側面はI層及び相互接続構造への電気的パスを形成す
るよう構成されることを特徴とするので、確実な電気的
接続を実現でき、よって動作の信頼性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術となるイメージセンサ・アレイの断面
図である。
【図2】本発明の実施形態を示す図である。
【図3】基板上に標準的な相互接続構造と画素相互接続
構造を形成した基板の図である。
【図4】画素相互接続構造に成膜された画素電極を示す
図である。
【図5】複数の画素電極上に成膜されたI層とP型層を
示す図である。
【図6】導電性ビアへのアクセスを可能にするように選
択的にエッチングされたP型層とI層を示す図である。
【図7】P型層とI層の間で電気接続を提供するP型層
に成膜された透明導電体層と、相互接続構造を示す図で
ある。
【図8】所定のパターンでエッチングされた透明導電体
層と画素相互接続構造を示す図である。
【符号の説明】
40 基板 42 相互接続構造 43 画素相互接続構造 44 画素電極 46 I層 48 P型層 50 透明電極 52 タングステン接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミン・カオ アメリカ合衆国カリフォルニア州マウンテ ン・ビュウ ロウレル・ウエイ101 (72)発明者 ディートリッチ・ダブリュー・ヴォック アメリカ合衆国カリフォルニア州メンロ・ パーク ロブル・アベニュー 960−シー (72)発明者 フレデリック・エー・パーナー アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアル ト ラモーナ・ストリート 3234 (72)発明者 シン・スン アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼ ノウス・スター・コート 1956 (72)発明者 シャウミン・マ アメリカ合衆国カリフォルニア州サニーベ イル ガビラン・アベニュー 944 (72)発明者 ゲイリー・ダブリュー・レイ アメリカ合衆国カリフォルニア州マウンテ ン・ビュウ ブレントン・コート 131− エー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板、基板に隣接する相互接続構造、 該
    相互接続構造と隣接してそれぞれ個々の画素電極を含む
    少なくとも1つの光学センサ、少なくとも1つの画素電
    極の上に形成されるI層、及び該I層の上に形成される
    透明電極を有し、該透明電極の内側面は前記I層及び前
    記相互接続構造への電気的パスを形成するよう構成され
    ることを特徴とする能動画素センサ。
  2. 【請求項2】前記画素電極の各々が、N型層を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の能動画素センサ。
  3. 【請求項3】前記相互接続構造が、画素電極を基板に電
    気的に相互接続するよう構成されることを特徴とする請
    求項1に記載の能動画素センサ。
  4. 【請求項4】前記I層及び前記画素電極のそれぞれは、
    アモルファスシリコンを含むことを特徴とする請求項1
    に記載の能動画素センサ。
  5. 【請求項5】前記I層と前記透明電極との間に形成され
    るP型層を更に有し、これにより前記透明電極の前記内
    側面は、前記P型層、前記I層、及び前記相互接続構造
    に電気的に接続されるよう構成されることを特徴とする
    請求項1に記載の能動画素センサ。
  6. 【請求項6】前記P型層は、アモルファスシリコンを含
    むことを特徴とする請求項5に記載の能動画素センサ。
  7. 【請求項7】前記透明電極の前記内側面は、タングステ
    ンから成る接続部を使用して相互接続構造に電気接続さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の能動画素セン
    サ。
  8. 【請求項8】前記透明電極は、インジウム酸化スズを含
    むことを特徴とする請求項1に記載の能動画素センサ。
  9. 【請求項9】前記基板上には、CMOS相互接続構造が
    提供されることを特徴とする請求項1に記載の能動画素
    センサ。
  10. 【請求項10】前記基板は、前記能動画素センサが光を
    受けることにより前記能動画素センサによって蓄積され
    た電荷を検出する能動回路を含むことを特徴とする請求
    項1に記載の能動画素センサ。
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