JP2000133113A - ヒューズ引き抜き治具の係止構造 - Google Patents

ヒューズ引き抜き治具の係止構造

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JP2000133113A JP10298726A JP29872698A JP2000133113A JP 2000133113 A JP2000133113 A JP 2000133113A JP 10298726 A JP10298726 A JP 10298726A JP 29872698 A JP29872698 A JP 29872698A JP 2000133113 A JP2000133113 A JP 2000133113A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 がたつくことなく係止できると共に、係止の
際の感触を確認する。 【解決手段】 ヒューズ頭部への係止用の係止爪15が
下端部で対向し、ヒューズの相対的な移動を規制するリ
ブ16が係止爪15よりも上方で対向している一対の挟
持片13を連結片14によって開閉自在に連結したヒュ
ーズ引き抜き治具11と、ヒューズ引き抜き治具11が
挿入されるホルダ孔22を有し、ホルダ孔22内へのヒ
ューズ引き抜き治具11の挿入時ヒュ−ズ引き抜き治具
11を起立支持するヒューズブロック12とを備え、連
結片14近辺に延びて一対の挟持片13の間に侵入する
支持壁20をホルダ孔22内に設け、支持壁20の上端
部に、リブ16を押し広げながら摺動してリブ16の間
から抜け出るヘッド部21を形成し、支持壁20の両面
に、ヒューズ引き抜き治具11の起立状態を保持する係
止爪把持部24を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒューズ引き抜き
治具をヒューズブロックに着脱自在に取り付けるための
ヒューズ引き抜き治具の係止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用に用いられているブレード型ヒ
ューズなどのヒューズを車載のヒューズボックスに装着
したり、装着状態から引き抜く際にはヒューズ引き抜き
治具が使用されている。このヒューズ引き抜き治具は、
使用上便利とするためヒューズボックスに取り付けられ
るのが一般的であり、そのための係止構造が種々開発さ
れている。
【0003】図9及び図10は、実開昭56−1674
53号公報に記載された従来の係止構造を示す。図9に
示すように、ヒューズ引き抜き治具1は対向する一対の
挟持片2,2と、一対の挟持片2,2の上部を連結する
連結片9とを備えている。
【0004】一対の挟持片2,2の下端部には、図示を
省略したブレード型ヒューズの頭部に係止する鈎型の係
止爪3,3が対向するように形成されていると共に、係
止爪3,3の上方には上下方向のリブ4,4が対向する
ように形成されている。係止片3,3はヒューズの頭部
に係止することにより、ヒューズをヒューズブロック5
から引き抜くものである。リブ4,4は係止爪3,3が
ヒューズの頭部を係止したとき、ヒューズの頭部に当接
してヒューズの軸方向への移動を阻止するものであり、
これにより、ヒューズをヒューズブロック5内に押し込
んで装着することが可能となる。
【0005】このようなヒューズ引き抜き治具1を取り
付けるため、ヒューズブロック5の上面には図10に示
すように、ヒューズ引き抜き治具1が挿入されるホルダ
孔6が開口されている。このホルダ孔6内には、ホルダ
孔6を左右に仕切る隔壁7が設けられていると共に、隔
壁7の下部には係止片8が一体的に形成されている。
【0006】係止片8はホルダ孔6の底部近辺に位置す
ると共に矢尻状に形成されており、ヒューズ引き抜き治
具1をホルダ孔6内に挿入することにより、ヒューズ引
き抜き治具1下端部の係止爪3,3が係止片8の下面に
両側から係止する。これにより、ヒューズ引き抜き治具
1が抜け止め状態でホルダ孔6に取り付けられる。この
とき、隔壁7は対向したリブ7の間に侵入してヒューズ
引き抜き治具1の倒れを防止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のヒューズ引き抜き治具の係止構造では、係止爪
3,3が係止する係止片8がホルダ孔6の底部付近であ
る奥側に位置しているため、係止したときの感触が鈍
く、係止したか否かを感触で確認することができず、不
安が残る。
【0008】又、係止爪3,3の係止片8への係止は、
単なる引掛かりであり、ヒューズ引き抜き治具1の抜け
防止が可能であっても、ヒューズ引き抜き治具1を確実
に係止することができない。このためヒューズ引き抜き
治具1ががたつき易く、振動等の外力が作用すると、引
掛かり状態から簡単に外れてヒューズ引き抜き治具1が
ヒューズブロック5から抜け出る問題も有している。
【0009】そこで、本発明は、ヒューズ引き抜き治具
を係止する際の感触を確認できると共に、がたつくこと
のない係止を行うことが可能なヒューズ引き抜き治具の
係止構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、ヒューズの頭部に係止する係止
爪が下端部で対向し、ヒューズの頭部に当接してヒュー
ズの相対的な移動を規制するリブが前記係止爪よりも上
方で対向している一対の挟持片を連結片によって開閉自
在に連結したヒューズ引き抜き治具と、このヒューズ引
き抜き治具が挿入されるホルダ孔を有し、ヒューズ引き
抜き治具がホルダ孔内に挿入されることによりヒュ−ズ
引き抜き治具を起立状態で支持するヒューズブロックと
を備え、前記連結片近辺に延びて前記一対の挟持片の間
に侵入する支持壁を前記ホルダ孔内に設け、この支持壁
の上端部に、前記リブを押し広げながら摺動してリブの
間から抜け出るヘッド部を形成すると共に、支持壁の両
面に、前記係止爪が把持してヒューズ引き抜き治具の起
立状態を保持する係止爪把持部を形成したことを特徴と
する。
【0011】この発明では、ヒューズ引き抜き治具をホ
ルダ孔に押し込むことにより、ホルダ孔内の支持壁がヒ
ューズ引き抜き治具の挟持片の間に侵入する。このと
き、支持壁上端部のヘッド部は対応するリブを押し広げ
ながら摺動する。
【0012】支持壁は挟持片を連結する連結片付近に延
びており、ヒューズ引き抜き治具を押し込むことによ
り、支持壁上端部のヘッド部はリブの間を抜け出て連結
片近辺に達する。一方、支持壁の係止爪把持部には係止
爪が両側から把持し、この把持によってヒューズ引き抜
き治具が支持壁に保持される。
【0013】このような構造では、係止爪が係止爪把持
部を両側から把持することにより、ヒューズ引き抜き治
具がヒューズブロックに係止されるため、単なる引掛か
りではない把持力に基づいた係止状態となる。このた
め、がたつきのない係止ができ、外力などが作用しても
ヒューズ引き抜き治具が簡単に外れることがなくなる。
又、係止爪が係止爪把持部を係止するのに対し、支持壁
のヘッド部は連結片近辺に到達するため、係止の感触を
手元で感じることができる。このため、係止する際の感
触を確認することができる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記一対の挟持片で対向している係止爪の間隔
が前記係止爪把持部の厚さよりも小さくなっていること
を特徴とする。
【0015】この発明では、係止爪の間隔に対し係止爪
把持部の厚さが大きいため、係止爪が係止爪把持部を両
側から強固に把持することができ、安定した係止を行う
ことができる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発明であって、前記リブが両側から嵌まり込むことによ
りリブによって挟持されるリブ嵌合溝部を前記支持壁の
ヘッド部の下側に形成したことを特徴とする。
【0017】この発明では、リブがリブ嵌合溝部を挟持
することにより、リブを介してヒューズ引き抜き治具が
支持壁に支持される。従って、係止爪が係止爪把持部を
把持する把持力に加えてリブの挟持力によってもヒュー
ズ引き抜き治具が支持壁に固定されるため、さらに安定
した係止を行うことができる。
【0018】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の発明であって、前記支持壁は、上端部のヘッ
ド部が前記リブの間から抜け出ると同時に前記係止爪が
係止爪把持部を把持する長さとなっていることを特徴と
する。
【0019】ヘッド部はリブを押し広げながらリブを摺
動する。この発明では、ヘッド部がリブの間から抜け出
ると同時に係止爪が係止爪把持部を把持するため、係止
爪による係止爪把持部への把持と、ヘッド部によるリブ
の押し広げからの解除とが同期して行われる。そして、
リブの押し広げの解除によってヒューズ引き抜き治具の
挟持片が弾性的に元に復帰するため、係止の感触をクリ
ック感のあるものとすることができ、係止を確実に確認
することができる。
【0020】請求項5の発明は、請求項4記載の発明で
あって、前記ヘッド部が前記リブの間から抜け出たと
き、リブの上端部がヘッド部の底部に係止することを特
徴とする。
【0021】この発明では、リブの上端部がヘッド部の
底部に係止することにより、ヒューズ引き抜き治具が支
持壁の長さ方向に移動することがなく、支持壁から外れ
ることが防止される。このため、ヒューズ引き抜き治具
を確実に抜け止めすることができ、係止状態が安定す
る。
【0022】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載の発明であって、前記係止爪把持部を前記リブ
嵌合溝部の幅方向の両側に連設したことを特徴とする。
【0023】この発明では、係止爪把持部及びリブ嵌合
溝部が横方向に連設されるため、これらを一体的に形成
でき、支持壁を簡単な構造とすることができる。又、支
持壁に剛性を付与することができ、支持壁が変形するこ
とがなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1〜図6は本発明のヒューズ引
き抜き治具の係止構造の一実施形態を示し、ヒューズ引
き抜き治具11及びヒューズブロック12とを備えてい
る。
【0025】図1に示すように、ヒューズ引き抜き治具
11は縦長の扁平板状に成形された一対の挟持片13,
13と、一対の挟持片13,13を連結する連結片14
とを備えており、全体が絶縁性樹脂によって成形されて
いる。一対の挟持片13,13の対向面13a、13a
には、係止爪15,15とリブ16,16とが形成され
ている。
【0026】係止爪15,15はそれぞれの挟持片1
3,13の下端部で、間隔G(図1(a)参照)を有し
て対向するように設けられている。それぞれの係止爪1
5,15は鈎状に形成されており、図示を省略したブレ
ード型ヒューズ(以下、ヒューズ)の頭部に側面から係
止し、この係止によってヒューズを保持する。この保持
状態でヒューズ引き抜き治具11を上方に引き上げるこ
とにより、ヒューズをヒューズブロック12から引き抜
くことができる。なお、この実施形態において、各挟持
片13における係止爪15は、図1(c)で示すように
挟持片13の幅方向の両端部分に形成されており、この
位置からヒューズの頭部に係止するようになっている。
【0027】リブ16,16は係止爪15,15の上方
で対向するように、それぞれの挟持片13,13に突出
状に形成されている。図1(c)で示すように、それぞ
れのリブ16,16は下端部に横長状に設けられた基部
16aと、基部16aから挟持片13,13の長さ方向
に沿って延びたリブ部16bとによって構成されてい
る。
【0028】リブ16の基部16aは、係止爪15がヒ
ューズの頭部を係止したときに、ヒューズの頭部に当接
してヒューズの軸方向への移動を規制する。従って、こ
の当接状態でヒューズをヒューズブロック12内に押し
込んで装着することができる。この実施形態において、
基部16aは後述するように、ヒューズブロック12の
支持壁20を挟持するようにも作用する。
【0029】リブ16のリブ部16bは基部16aから
挟持片13の長さ方向に延びることにより、挟持片13
に剛性を付与するものである。又、後述するようにリブ
部16bには支持壁20のヘッド部21が摺動する。
【0030】連結片14は一対の挟持片13,13の上
部の中間部分を連結している。連結片14は下方に湾曲
する円弧状に成形されており、円弧に沿って撓むことに
より一対の挟持片13,13が円弧の中心を支点17と
して開閉することができる。
【0031】なお、挟持片13,13における連結片1
4よりも上方部分は、挟持片13,13の開閉操作を行
うための操作部18となっている。
【0032】ヒューズブロック12は、ボックス状とな
っており(図10参照)、複数のヒューズが装着される
ヒューズ装着孔(図示省略)が形成されていると共に、
図2に示すように、その一部にはヒューズ引き抜き治具
11が挿入されることにより、ヒューズ引き抜き治具1
1を収納するホルダ孔22が開設されている。
【0033】ホルダ孔22の内部には図2(b)で示す
ように、その底部から起立する支持壁20が設けられて
いる。支持壁20は図2(a)及び(c)で示すよう
に、ホルダ孔22の略中央部分でホルダ孔22を左右に
仕切るように設けられており、支持壁20で仕切られた
左右の孔は、ヒューズ引き抜き治具11の挟持片13,
13がそれぞれ挿入される挟持片挿入孔23,23とな
っている。
【0034】支持壁20はホルダ孔22に挿入されるヒ
ューズ引き抜き治具11の挟持片13,13の間に侵入
するものであり、この侵入によってヒューズ引き抜き治
具11が係止し、この係止によって同治具11を固定す
る。
【0035】この支持壁20はホルダ孔22の底部から
ホルダ孔22上端の開口部まで延びる長さとなってお
り、これにより後述する図6で示すように、ホルダ孔2
2に挿入されて係止されるヒューズ引き抜き治具11の
連結片14近辺まで延びる長さとなっている。
【0036】ホルダ孔22内で延びている支持壁20の
上端部には、矢尻形状のヘッド部21が形成されてい
る。このヘッド部21はヒューズ引き抜き治具11の一
対のリブ16,16に接触しながら摺動し、この摺動に
よって一対のリブ16,16を押し広げるように作用す
る。
【0037】又、支持壁20の両面には、ヒューズ引き
抜き治具11の係止爪15,15が両側から把持する係
止爪把持部24,24が形成されている。係止爪把持部
24,24は各挟持片13,13の幅方向の両端部分に
それぞれ形成された係止爪15,15(図1(c)参
照)に対応して形成されるものであり、このため図2
(c)で示すように、支持壁20の両端部分に設けられ
ている。
【0038】係止爪把持部24,24の厚さTは、係止
爪13,13の間隔Gよりも大きくなるように設定され
ている。このため、ヒューズ引き抜き治具11をホルダ
孔22に押し込むことにより係止爪13,13が係止爪
把持部24,24に達すると、係止爪把持部24,24
によって幾分、離れるように係止爪13,13が弾性変
形する。この弾性変形による弾性反力により係止爪1
3,13は係止爪把持部24,24を把持することがで
きる。
【0039】両端部分の係止爪把持部24,24の間
は、係止爪把持部24,24よりも板厚が小さくなって
おり、これにより、凹み状のリブ嵌合溝部25が係止爪
把持部24,24の間に一体的に形成されている。リブ
嵌合溝部25はヒューズ引き抜き治具11のリブ16に
おける基部16aが嵌まり込み、この嵌まり込みによっ
てリブ嵌合溝部25が基部16aに挟持される。かかる
嵌まり込みを行うため、リブ嵌合溝部25はリブ16の
基部16aの幅と略同等の幅となっている。
【0040】このように係止爪把持部24,24がリブ
嵌合溝部25の両側に連設した構造では、これらを一体
的に形成できるため、支持壁20を簡単に形成すること
ができる。又、係止爪把持部24,24及びリブ嵌合溝
部25によって、支持壁20に凹凸が形成されるため、
支持壁20に剛性を付与することができ、支持壁20が
変形することなくなるメリットがある。
【0041】この実施形態において、支持壁20の長さ
L及びリブ16,16の長さは以下のように設定され
る。すなわち、ヒューズ引き抜き治具11をホルダ孔2
2に押し込むと、支持壁20が挟持片13,13の間に
侵入するが、ヒューズ引き抜き治具11を完全に押し込
んだときは、図6に示すように、支持壁20上端部のヘ
ッド部21がリブ16,16の間から抜け出る関係であ
ると共に、リブ16,16から抜け出たヘッド部21の
底部21aにリブ16,16の上端部が係止する関係と
なるように設定されるものである。
【0042】又、支持壁20自体の長さLとしては、上
端部のヘッド部21がリブ16,16の間から抜け出た
場合、このリブ16,16からの抜け出しと同時に係止
爪15,15が係止爪把持部24,24を把持する長さ
となるように設定されるものである。
【0043】次に、図3〜図6により、この実施形態の
作動を説明する。
【0044】図3はヒューズ引き抜き治具11をヒュー
ズブロック12のホルダ孔22に押し込む以前の状態で
あり、挟持片13,13の間に支持壁20が位置するよ
うに、すなわち挟持片13,13がそれぞれの挟持片挿
入孔23,23に一致するようにヒューズ引き抜き治具
11をホルダ孔22に臨ませる。
【0045】図4はヒューズ引き抜き治具11をホルダ
孔22に押し込みによって挿入した当初の状態である。
この状態では、支持壁20上端部のヘッド部21が係止
爪15,15の間に侵入した後、拡大図で示すようにリ
ブ16の基部16aの下端角部に当接する。
【0046】図5はヒューズ引き抜き治具11をさらに
押し込んだ状態である。ヒューズ引き抜き治具11が下
方に移動する際には、支持壁20が挟持片13,13の
間に侵入すると共に、支持壁20のヘッド部21がリブ
16,16を押し広げながらリブ部16b、16bを摺
動する。このようにリブ16,16がヘッド部21によ
って押し広げられることにより、挟持片13,13は連
結片14の支点17を中心にして外側方向に撓む 図6はヒューズ引き抜き治具11を完全にホルダ孔22
内に押し込んだ状態である。ヒューズ引き抜き治具11
を完全に押し込むことにより、支持壁20のヘッド部2
1はリブ16,16の間から抜け出てリブ16,16へ
の押し広げ力が解除する。従って、挟持片13,13は
弾性によって元の状態に復元しようとする。又、このと
きには、支持壁20のヘッド部21はヒューズ引き抜き
治具11の連結片14近辺に到達する。
【0047】かかるヘッド部21の抜け出しと同時に、
挟持片13,13の係止爪15,15は支持壁20の係
止爪把持部24,24に到達する。上述したように係止
爪把持部24,24の厚さTは係止爪15,15の間隔
Gよりも大きいため、係止爪15,15は完全に元の状
態に復元することができず、係止爪把持部24,24に
よって幾分、離れるように弾性変形した状態となる。こ
の弾性変形による弾性反力により、係止爪13,13は
図6(c)で示すように係止爪把持部24,24を把持
する。従って、係止爪把持部24,24を強固に把持す
ることができ、ヒューズ引き抜き治具11を起立状態で
安定して保持することができる。
【0048】又、支持壁20上端部のヘッド部21がリ
ブ16,16の間から抜け出ると、図6(b)で示すよ
うに、リブ16,16の上端部がヘッド部21の底部2
1aに当接した係止状態となる。従って、リブ16,1
6はヘッド部21から外れることがなくなって、ヒュー
ズ引き抜き治具11が反押し込み方向に移動することが
なく、ヒューズ引き抜き治具11が抜け止め状態とな
る。
【0049】以上に加えて、挟持片13,13のリブ1
6,16はリブ嵌合溝部25内に嵌まり込んでリブ嵌合
溝部25を挟持する。
【0050】以上のようにしてヒューズ引き抜き治具1
1を支持壁20に係止した状態からヒューズ引き抜き治
具11を取り出す場合には、操作部18を指で押圧す
る。この押圧によって、支点17を中心に挟持片13,
13が離れる方向に弾性変形するため、図5のように係
止爪15,15が係止爪把持部24,24への把持状態
から離れる。これと同時に、リブ16,16の上端部が
ヘッド部21の底部との当接状態から離れるため、ヒュ
ーズ引き抜き治具11は支持壁20との係止状態から解
除される。従って、このままでヒューズ引き抜き治具1
1を引き上げることによりホルダ孔22から引き出すこ
とができる。
【0051】このような実施形態では、係止爪15,1
5が弾性変形した反力によって支持壁20の係止爪把持
部24,24を把持した係止状態となる。従って、係止
爪15,15は単に引掛かっただけの係止状態ではな
く、係止爪把持部24,24を把持した係止状態となる
ため、ヒューズ引き抜き治具11をがたつきなく係止す
ることができる。このため、外力が作用してもヒューズ
引き抜き治具11が簡単に支持壁20から外れることが
なくなる。
【0052】又、係止爪15,15が係止爪把持部2
4,24を把持する係止状態では、支持壁20のヘッド
部21がヒューズ引き抜き治具11の連結片14近辺に
到達するため、把持による係止を手元部分で確実に感じ
取ることができ、係止を感触で確認することができる。
【0053】さらに、リブ16,16がリブ嵌合溝部2
5に嵌まり込んでリブ嵌合溝部25を挟持するため、係
止爪15,15が係止爪把持部24,24を把持する把
持力に加えてリブ16,16の挟持力が作用してヒュー
ズ引き抜き治具11を固定している。このため、ヒュー
ズ引き抜き治具11をさらに安定して係止することがで
きる。
【0054】又、さらに、この実施形態では、支持壁2
0のヘッド21がリブ16,16から抜け出ると同時
に、係止爪15,15が係止爪把持部24,24を把持
するため、係止爪15,15による係止爪把持部24,
24への把持と、ヘッド部21によるリブ16,16の
押し広げからの解除とが同期して行われる。このリブ1
6,16の押し広げの解除によってヒューズ引き抜き治
具11の挟持片13,13が弾性的に復帰するため、係
止の感触をクリック感のあるものとすることができ、係
止をさらに確実に確認することができる。
【0055】図7及び図8は、本発明の別の実施形態を
示し、上述した実施形態と同一の部分は同一の符号を付
して対応させてある。
【0056】この実施形態のヒューズ引き抜き治具11
では、図7に示すように一対の挟持片13,13を連結
する連結片14が上方に湾曲する円弧状に形成されてお
り、挟持片13,13が開閉する支点17が連結片14
の下方に位置している。
【0057】又、リブ16,16の基部16a、16a
の対向面には、支持壁20のヘッド部21の矢尻形状に
沿ったテーパ状のガイド面26,26が形成されてい
る。
【0058】さらに、挟持片13,13上部の操作部1
8外面には、複数の凸条27が形成されており、操作部
18を操作する際の滑りが防止されている。又、操作部
18の下部には、凸条27よりもさらに外側に突出する
ストッパ28が形成されている。
【0059】さらに、リブ16,16の上端部分には、
リブ16,16を厚さ方向に窪ませた係止段部29,2
9が形成されており、この係止段部29,29が支持壁
20のヘッド部21の底部に当接するようになってい
る。
【0060】図8はこの実施形態のヒューズ引き抜き治
具11をヒューズブロック12のホルダ孔22に押し込
んで挿入した状態を示す。ヒューズ引き抜き治具11の
押し込み当初においては、図8(a)で示すように、リ
ブ16,16の基部16a、16aに形成したガイド面
26,26に沿って支持壁20のヘッド部21が案内さ
れるため、ヘッド部21が円滑にリブ16,16の間に
侵入することができ、ぶつかり感のない押し込みを行う
ことができる。
【0061】図8(b)は、ヒューズ引き込み治具11
を完全に押し込んだ状態であり、ストッパ28がホルダ
孔22の周囲に当接することにより、押し込みが停止す
る。従って、必要以上にヒューズ引き抜き治具11を押
し込むことがなくなり、必要以上の押し込みによるヒュ
ーズ引き抜き治具11の変形を防止することが可能とな
っている。
【0062】この完全な押し込みによって、リブ16,
16の係止段部29,29が支持壁20のヘッド部21
の底部に当接して係止するため、ヒューズ引き抜き治具
11が確実に抜け止めされる。このため、ヒューズ引き
抜き治具11が不用意に抜け出ることがなくなる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、係止爪が係止爪把持部を把持することにより、
ヒューズ引き抜き治具がヒューズブロックに係止される
ため、単なる引掛かりではない把持力に基づいたがたつ
きのない係止状態となり、外力などが作用してもヒュー
ズ引き抜き治具が簡単に外れることがなくなる。又、こ
の係止状態では、支持壁のヘッド部が連結片近辺に到達
するため、係止の感触を手元で感じることができ、係止
する際の感触を確認することができる。
【0064】請求項2の発明によれば、係止爪が係止爪
把持部を両側から強固に把持することができ、安定した
係止を行うことができる。
【0065】請求項3の発明によれば、係止爪が係止爪
把持部を把持する把持力に加えてリブの挟持力によって
もヒューズ引き抜き治具を支持壁に固定できるため、安
定した係止を行うことができる。
【0066】請求項4の発明によれば、係止爪による係
止爪把持部への把持と、ヘッド部によるリブの押し広げ
からの解除とが同期して行われるため、係止の感触をク
リック感のあるものとすることができ、係止を確実に確
認することができる。
【0067】請求項5の発明によれば、リブの上端部が
支持壁のヘッド部の底部に係止するため、ヒューズ引き
抜き治具が支持壁から外れることがなく、係止状態が安
定する。
【0068】請求項6の発明によれば、係止爪把持部及
びリブ嵌合溝部を一体的に形成でき、支持壁を簡単な構
造とすることができると共に、支持壁に剛性を付与する
ことができ、その変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に用いるヒューズ引き抜き
治具を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)
は下部を破断した側面図である。
【図2】本発明の一実施形態に用いるヒューズブロック
を示し、(a)は平面図、(b)は側断面図、(c)は
下部を破断した平面図である。
【図3】一実施形態におけるヒューズ引き抜き治具をホ
ルダ孔に押し込む前の状態を示す正面図である。
【図4】(a)は一実施形態におけるヒューズ引き抜き
治具をホルダ孔に押し込んだ直後の状態を示す正面図、
(b)はそのA部拡大正面図である。
【図5】(a)は図4の状態からヒューズ引き抜き治具
をホルダ孔にさらに押し込んだ状態を示す正面図、
(b)はそのB部拡大正面図である。
【図6】(a)はヒューズ引き抜き治具をホルダ孔に完
全に押し込むことにより、係止状態となった状態を示す
正面図、(b)はそのD部拡大正面図、(c)はそのE
部拡大正面図である。
【図7】本発明の別の実施形態に用いるヒューズ引き抜
き治具を示し、(a)はその正面図、(b)は側面図、
(c)は(a)におけるF−F線断面図である。
【図8】(a)は本発明の別の実施形態におけるヒュー
ズ引き抜き治具をホルダ孔に押し込んだ直後の正面図、
(b)は完全に押し込んで係止状態となったときの正面
図である。
【図9】従来の係止構造におけるヒューズ引き抜き治具
の係止状態を示す部分断面図である。
【図10】従来の係止構造に用いるヒューズブロックの
斜視図である。
【符号の説明】
11 ヒューズ引き抜き治具 12 ヒューズブロック 13 挟持片 14 連結片 15 係止爪 16 リブ 20 支持壁 21 ヘッド部 22 ホルダ孔 24 係止爪把持部 25 リブ嵌合溝部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒューズの頭部に係止する係止爪が下端
    部で対向し、ヒューズの頭部に当接してヒューズの相対
    的な移動を規制するリブが前記係止爪よりも上方で対向
    している一対の挟持片を連結片によって開閉自在に連結
    したヒューズ引き抜き治具と、このヒューズ引き抜き治
    具が挿入されるホルダ孔を有し、ヒューズ引き抜き治具
    がホルダ孔内に挿入されることによりヒュ−ズ引き抜き
    治具を起立状態で支持するヒューズブロックとを備え、 前記連結片近辺に延びて前記一対の挟持片の間に侵入す
    る支持壁を前記ホルダ孔内に設け、この支持壁の上端部
    に、前記リブを押し広げながら摺動してリブの間から抜
    け出るヘッド部を形成すると共に、支持壁の両面に、前
    記係止爪が把持してヒューズ引き抜き治具の起立状態を
    保持する係止爪把持部を形成したことを特徴とするヒュ
    ーズ引き抜き治具の係止構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒューズ引き抜き治具の
    係止構造であって、前記一対の挟持片で対向している係
    止爪の間隔が前記係止爪把持部の厚さよりも小さくなっ
    ていることを特徴とするヒューズ引き抜き治具の係止構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のヒューズ引き抜き
    治具の係止構造であって、前記リブが両側から嵌まり込
    むことによりリブによって挟持されるリブ嵌合溝部を前
    記支持壁のヘッド部の下側に形成したことを特徴とする
    ヒューズ引き抜き治具の係止構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のヒュー
    ズ引き抜き治具の係止構造であって、前記支持壁は、上
    端部のヘッド部が前記リブの間から抜け出ると同時に前
    記係止爪が係止爪把持部を把持する長さとなっているこ
    とを特徴とするヒューズ引き抜き治具の係止構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のヒューズ引き抜き治具の
    係止構造であって、前記ヘッド部が前記リブの間から抜
    け出たとき、リブの上端部がヘッド部の底部に係止する
    ことを特徴とするヒューズ引き抜き治具の係止構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のヒュー
    ズ引き抜き治具の係止構造であって、前記係止爪把持部
    を前記リブ嵌合溝部の幅方向の両側に連設したことを特
    徴とするヒューズ引き抜き治具の係止構造。
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WO2022252310A1 (zh) * 2021-06-01 2022-12-08 惠州佳达隆电子科技有限公司 一种拔轴器

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