JP4125012B2 - クリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、取付部材を被取付部材に固定させるためのクリップに関するものであり、特に車両のボディにバンパーを固定させるときに使用する。
【0002】
【従来の技術】
図10に示すように、断面が略U字状の係合部材100の両側壁には、打抜き孔102が形成されており、この打抜き孔102の周縁部からは係合片104が延出し、係合部材100の外側へ向かって略ク字状に張り出している。
【0003】
一方、係合部材100が内挿可能なグロメット106の両側壁には、それぞれスリット100A、100Bが形成されており、スリット100Aとスリット100Bとの間には、弾性片108がそれぞれ設けられている。
【0004】
この弾性片108の内側には、内方係合部110が突設しており、係合部材100をグロメット106に係合させるとき、係合部材100の係合片104が内方係合部110に当接して弾性片108が押し広げられると共に、係合片104が内方係合部110を乗り越え、弾性片108の基部側に位置すると、弾性片108が復元し、係合片104が内方係合部110に引掛かり、係合部材100がグロメット106に係合される。
【0005】
また、係合部材100の係合片104の両端側には、斜め下方内側へ傾斜してそれぞれ係合爪112が形成されており、図11に示すように、係合部材100内にバンパー120に突設された差込み片114を内挿させると、係合爪112が押し広げられ、差込み片114が係合部材100に係合される。ここで、差込み片114に抜け力が作用すると、差込み片114の外壁に係合爪112が食い込み、差込み片114の抜けを防止する。
【0006】
一方、グロメット106の弾性片108の外側には、外方係合部116が張り出しており、取付孔118へグロメット106を挿通させるとき、弾性片108が内側に撓み、外方係合部116が取付孔118の周縁部を通過すると、弾性片108が復元して外方係合部116が周縁部に引っ掛かり、グロメット106が取付孔118の周縁部に係合される。以上のような構成により、係合部材100及びグロメット106を介して、バンパー120がボディ122に固定される。
【0007】
しかし、係合部材100の係合爪112が斜め下方内側へ傾斜して形成され、差込み片114に抜け力が作用すると、差込み片114の外壁に係合爪112が食い込むようになっているため、バンパー120をボディ122から取り外す場合、グロメット106に係合部材100が係合された状態のまま、係合部材100の係合爪112が破損してしまう恐れが生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、バンパーをボディに確実に固定させると共に、バンパーを取り外すときに破損されることなく繰り返し使用が可能なクリップを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、クリップにおいて、被取付部材に形成された取付孔に挿通可能に設けられ中空部が形成された固定部材と、前記固定部材の前記中空部へ内挿可能に設けられ、前記被取付部材に固定される取付部材から突設された突設部が進入可能な弾性部材と、を備え、前記固定部材は、前記取付孔の周縁部に面接可能なフランジ部と、前記固定部材の側壁に形成された開口部と、を有し、前記弾性部材は、該弾性部材が前記固定部材の中空部へ内挿されたとき、前記フランジ部に当接して内側へ撓み、前記開口部に到達すると該開口部の外側へ広がり前記取付孔の周縁部に当接する脚部と、前記脚部に設けられ、前記突設部に設けられた凹部に係止される内方係止部と、前記脚部に設けられ、所定値以上の引抜力で前記取付部材を引き抜くと、前記開口部の縁部に当たり前記内方係止部と前記凹部との係止状態を解除させる爪部と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、被取付部材に形成された取付孔には、中空部が形成された固定部材が挿通可能となっており、固定部材に設けられたフランジ部が取付孔の周縁部に面接可能となっている。
【0010】
ここで、固定部材の前記中空部へ内挿可能に設けられ、被取付部材に固定される取付部材から突設された突設部が固定部材へ進入するとき、フランジ部に当接して脚部が内側へ撓む。脚部は、フランジ部を通過し、開口部に到達すると開口部の外側へ広がり取付孔の周縁部に当接する。このとき、内方係止部は突設部に設けられた凹部に係止される。そして、所定値以上の引抜力で取付部材を引き抜くと、脚部に設けられた爪部が開口部の縁部に当たり内方係止部と凹部との係止状態を解除させる。
【0011】
このように、所定値以上の引抜力で取付部材を引き抜いたとき、突設部を係止解除できるようにすることで、バンパーをボディに確実に固定させることができると共に、取付部材を被取付部材から取り外すときに、弾性部材が破損しないようにしている。このため、クリップの繰り返し使用が可能である。
【0012】
また、弾性部材の脚部が固定部材の側壁に形成された開口部から張出し、フランジ部との間で取付孔の周縁部を挟持するため、被取付部材に固定された取付部材を取り外しても、弾性部材は固定部材へ内挿された状態のままである。
【0013】
このため、弾性部材が固定部材へ内挿された状態で、弾性部材に取付部材の突設部を係止させることができるので、被取付部材に固定された取付部材を交換するとき、交換する取付部材の突設部に弾性部材を係止させる必要がなく、作業が楽であり、また、取付部材の交換時に弾性部材をなくす恐れもない。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクリップにおいて、前記弾性部材を前記固定部材へ内挿して仮止めさせた状態で前記突設部へ弾性部材を進入させ、突設部に固定部材及び弾性部材を仮止めさせた後、前記取付孔に固定部材を挿通させて、弾性部材を固定部材の奥方へ押し込むことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、弾性部材を介して固定部材を被取付部材に固定させると共に、取付部材を被取付部材に固定させることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のクリップにおいて、仮止めしたとき前記開口部の周縁部に係合し、前記固定部材に対して前記弾性部材の移動規制を行う爪部を弾性部材に設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、弾性部材を固定部材へ進入させ、爪部が開口部の周縁部に係合されると、固定部材に対する弾性部材の移動が規制される。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のクリップにおいて、前記前記凹部及び前記内方係止部の接触部分のうちの一方を角部とし、他方を面部とすることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、突設部には凹部を設けている。一方、弾性部材の内側には凹部に入り込んで係止可能な内方係止部を設けている。ここで、凹部及び内方係止部の接触部分のうちの一方を角部とし、他方を面部としている。
【0017】
これにより、凹部及び係止部の接触部分では線接触となるので、突設部を係止或いは係止解除させるとき、互いに摺動する係止部と凹部との摩擦係数を下げることができ、突設部の係止及び係止解除がスムーズに為される。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態に係るクリップについて説明する。
【0019】
図1及び図2に示すように、被取付部材としての車両のボディ10に形成された取付孔10Aには、クリップ11を構成する略角柱状に形成された固定部材12が挿通可能となっている。この固定部材12の一端部には、フランジ部14が張り出しており、取付孔10A内に固定部材12を挿通させると、取付孔10Aの周縁部に面接可能となっている。
【0020】
また、固定部材12の他端部は角錐台状となっており、取付孔10Aに挿通し易くなっている。固定部材12の側壁12Aのフランジ部14側には、フランジ部14に対して平行に一対の突起部16がそれぞれ形成されており、固定部材12の移動方向に沿って略三角形状に形成されている。
【0021】
対面する側壁12Aに設けられた突起部16同士の頂部の離間距離は、取付孔10Aの側壁12Aに対応する周縁部の離間距離よりも若干長くなっている。このため、固定部材12を取付孔10A内に挿通させると、取付孔10Aの周縁部に突起部16が当接するが、固定部材12を押し込むと、突起部16の頂部が取付孔10Aの周縁部を乗り越え、突起部16とフランジ部14とで取付孔10Aの周縁部を挟持するようになっている。
【0022】
また、固定部材12には中空部18が設けられており、中空部18内には断面が略U字状の弾性部材20が内挿可能となっている。さらに、固定部材12の側壁12Aのフランジ部14側には、矩形状の開口部22がそれぞれ形成されており、この開口部22は一対の突起部16の間に配置され、開口部22の幅は、弾性部材20の幅と略同一となっている。
【0023】
ここで、弾性部材20の両端側には、端部へ行くに従って互いに離間する方向へ傾斜する係合片24(脚部)が設けられており、弾性部材20の両側壁20Aの係合片24側には、それぞれ一対の爪部26が幅方向に沿って形成されている。
【0024】
また、弾性部材20の両側壁20Aには、爪部26と爪部26の間に切り込み部28が形成されており、この切り込み部28の係合片24側の周縁部からは弾性片30が延出し、片持ちの状態で支持され、弾性変形可能となっている。
【0025】
この弾性片30の内側には、略ク字状の内方係止部32が張り出しており、また、弾性片30の外側には、爪状の外方係合部34が突設している。この外方係合部34の頂部同士の離間距離は、固定部材12の側壁12Aの内側の離間距離と略同一となっている。また、弾性部材20の先端中央部には、両側壁20Aから先端面に渡って略矩形状の孔部38が形成されており、弾性部材20を弾性変形し易くしている。
【0026】
一方、取付部材としてのバンパー40の裏側には、板状の突設部42が複数突設されており、この突設部42を介してバンパー40をボディ10に取り付ける。突設部42の本体44の両端部には、本体44の表面から張り出すガイド板46が設けられており、このガイド板46の内側の離間距離は、弾性部材20の幅方向の長さよりも若干長くなっている。
【0027】
また、突設部42の本体44の肉厚は、弾性部材20の側壁20Aの離間距離よりも若干肉薄となっており、ガイド板46の間に弾性部材20を外挿可能となっている。
【0028】
ガイド板46の外側の離間距離は、固定部材12の側壁12Aの内側の離間距離よりも若干短く、また、本体44の肉厚方向のガイド板46の長さは、固定部材12の側壁12Aの内側の離間距離よりも若干短くなっており、固定部材12を外挿可能としている。
【0029】
さらに、突設部42の先端面の中央部には、ボス48が設けられており、弾性部材20を突設部42へ外挿したとき、弾性部材20の先端中央部に形成された孔部38を貫通可能となっている。また、突設部42の本体44の中央部付近には、貫通孔50(凹部)が形成されており、弾性部材20を突設部42へ外挿したとき、内方係止部32が係合可能となっている。
【0030】
次に、本形態に係るクリップの作用について説明する。
【0031】
図2に示す弾性部材20を固定部材12へ内挿させるとき、固定部材12の中空部18への入口縁部18Aに爪部26の下斜面26Aが当接する。この状態から弾性部材20を固定部材12の奥方へ押し込むと、爪部26の下斜面26Aに沿って弾性部材20の側壁20Aが押圧され内側へ撓む。
【0032】
さらに、弾性部材20を固定部材12の奥方へ押し込むと、図3に示すように、爪部26の頂部が入口縁部18Aを乗り越え、固定部材12の開口部22内へ到達する。これにより、弾性部材20が復元して、爪部26の上面26Bと係合片24との間にフランジ部14が配置され、固定部材12に対して弾性部材20が移動規制されて仮止めされる。
【0033】
固定部材12に弾性部材20が仮止めされた状態のクリップ11をバンパー40の突設部42に外挿させると、突設部42のボス48によって弾性片30の内側から張り出した内方係止部32を介して弾性片30が押し広げられる。
【0034】
クリップ11を突設部42の奥方へさらに押し込むと、内方係止部32が突設部42の本体44へ移動し、図4に示すように、本体44の貫通孔50へ到達すると、内方係止部32の頂部が貫通孔50内へ入り込み、弾性片30が復元すると共に、内方係止部32が貫通孔50の周縁部に係止される。これにより、弾性部材20が突設部42に仮止めされると共に、弾性部材20を介して固定部材12が突設部42に仮止めされる。
【0035】
ここで、内方係止部32を略ク字状を成す斜面とし、貫通孔50の周縁部を角部としている。このため、内方係止部32と貫通孔50の周縁部との接触部分は線接触となるので、弾性部材20と突設部42とを係止或いは係止解除させる(後述する)とき、摺動する内方係止部32と貫通孔50との摩擦係数を下げることができる。このため、弾性部材20と突設部42との係止及び係止解除がスムーズに為される。
【0036】
一方、弾性部材20を介して固定部材12が突設部42に仮止めされた状態で、ボディ10に形成された取付孔10Aに突設部42、弾性部材20及び固定部材12を挿通すると、固定部材12の側壁12Aに形成された突起部16の下斜面16Aが取付孔10Aの周縁部に当接する。
【0037】
この状態から、バンパー40を押圧すると、図5に示すように、突起部16の頂部が取付孔10Aの周縁部を乗り越えて、突起部16の上面16Bとフランジ部14とで取付孔10Aの周縁部を挟持する。これにより、固定部材12がボディ10に仮止めされる。
【0038】
このとき、フランジ部14とバンパー40の裏面との間には、隙間が生じており、この状態から、さらにバンパー40を押圧すると、バンパー40の移動と共に、バンパー40の突設部42に形成された貫通孔50に係止された内方係止部32を介して弾性部材20を固定部材12の奥方へ移動させる。
【0039】
これにより、図6に示すように、弾性部材20の係合片24が固定部材12の入口縁部18Aに当接し、弾性部材20の移動と共に、係合片24同士が近接して弾性部材20が内側に撓む。
【0040】
そして、図7に示すように、係合片24の端部が入口縁部18Aを乗り越え、固定部材12の側壁12Aに形成された開口部22に到達すると、係合片24が開口部22から外側へ広がり、フランジ部14との間で係合片24の端部が取付孔10Aの周縁部を挟持する。
【0041】
このとき、取付孔10Aの周縁部には弾性部材20に形成された爪部26の下斜面26Aが当接し、固定部材12の移動を規制して、弾性部材20を介して固定部材12が取付孔10Aの周縁部に固定される。これにより、突設部42、弾性部材20及び固定部材12を介してバンパー40がボディ10に固定される。
【0042】
ここで、固定部材12の奥方には、台座13が設けられており、突設部42を固定部材12の奥方へ押し込んだとき、ガイド板46の先端部が台座13に当接することで、固定部材12が移動規制される。
【0043】
ところで、バンパー40の交換等により、バンパー40をボディ10から取り外す場合、バンパー40を所定値以上の引抜力で引っ張る。これにより、まず、弾性片30の爪部26の下斜面26Aを中心に弾性片30が回転し、突設部42の移動と共に、弾性片30の外方係合部34を中心にして弾性片30が回転し、図8に示すように、係合片24が外側へ広げられ、内方係止部32が係止解除される。
【0044】
そして、ボディ10に固定されたバンパー40の突設部42に形成された貫通孔50の周縁部が弾性部材20の内方係止部32の斜面32Aに沿って移動し、図9に示すように、バンパー40がボディ10から取り外される。
【0045】
このように、所定値以上の引抜力でバンパー40を引き抜いたとき、弾性部材20と突設部42とが係止解除できるようにすることで、バンパー40をボディ10に確実に固定できると共に、バンパー40をボディ10から取り外すときに、クリップ11が破損しないようにしている。このため、クリップ11の繰り返し使用が可能である。
【0046】
一方、弾性部材20は固定部材12のフランジ部14との間で取付孔10Aの周縁部を挟持するため、ボディ10に固定されたバンパー40を取り外しても、弾性部材20は固定部材12へ内挿された状態のままである。
【0047】
このため、弾性部材20が固定部材12へ内挿された状態のまま弾性部材20にバンパー40の突設部42を係合させることができるので、ボディ10に固定されたバンパー40を交換するとき、交換するバンパー40の突設部42に弾性部材20を係合させる必要がなく、作業が楽であり、また、バンパー40の交換時に弾性部材20をなくす恐れもない。
【0048】
なお、ここでは、突設部42に貫通孔50を設け、弾性部材20には略ク字状の内方係止部32を設け、内方係止部32が貫通孔50に入り込んで係止させることで、突設部42と弾性部材20とが係止されている状態で、突設部42と弾性部材20との接触部分が線接触となるようにしたが、突設部42の係止及び係止解除をスムーズにすることができれば良いため、これに限るものではない。
【0049】
例えば、図示はしないが貫通孔側に面部を設け、内方係止部側に角部を設けて互いに係止させるようにしても良い。また、貫通孔50の代わりに一対の凹部であっても良い。
【0050】
また、本形態では、弾性部材20を固定部材12へ内挿して仮止めさせた状態で突設部42を固定部材12へ進入させ、突設部42に固定部材12及び弾性部材20を仮止めさせた後、取付孔10Aに突設部42、弾性部材20及び固定部材12を挿通させて、弾性部材20を固定部材12の奥方へ押し込んで、弾性部材20を介して固定部材12をボディ10に固定させると共に、バンパー40をボディ10に固定させたが、取付方法の順番はこれに限るものではない。
【0051】
例えば、突設部42に弾性部材20を仮止めさせた後、ボディ10に仮止めさせた固定部材12に突設部42及び弾性部材20を内挿して、バンパー40をボディ10に固定させても良い。このように、取付方法に自由度を与えることで、製造ラインを考慮して取付方法を選択できるため、製造ラインの効率を向上させることができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明は、上記構成としたので、請求項1に記載の発明では、クリップの繰り返し使用が可能である。また、弾性部材が固定部材へ内挿された状態で、弾性部材に取付部材の突設部を係止させることができるので、被取付部材に固定された取付部材を交換するとき、交換する取付部材の突設部に弾性部材を係止させる必要がなく、作業が楽であり、また、取付部材の交換時に弾性部材をなくす恐れもない。
【0053】
請求項2に記載の発明では、弾性部材を介して固定部材を被取付部材に固定させると共に、取付部材を被取付部材に固定させることができる。請求項3に記載の発明では、弾性部材を固定部材へ進入させ、爪部が開口部の周縁部に係合されると、固定部材に対する弾性部材の移動が規制される。
【0054】
請求項4に記載の発明では、凹部及び係止部の接触部分では線接触となるので、突設部を係止或いは係止解除させるとき、互いに摺動する係止部と凹部との摩擦係数を下げることができ、突設部の係止及び係止解除がスムーズに為される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るクリップ及び突設部を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るクリップ及び突設部を示す分解断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るクリップを構成する弾性部材に固定部材を仮止めさせた状態を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るクリップを突設部に仮止めさせた状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るクリップを突設部に仮止めした状態でボディに固定部材を仮止めさせた状態をを示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るクリップを構成する固定部材をボディに仮止めした状態で突設部を固定部材の奥方へ移動させている状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るクリップを介してバンパーがボディに固定された状態を示す断面図である。
【図8】ボディに固定されたバンパーを取り外している状態を示す断面図である。
【図9】ボディに固定されたバンパーを取り外された状態を示す断面図である。
【図10】従来のクリップを示す分解斜視図である。
【図11】従来のクリップを介してバンパーがボディに固定された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ボディ(被取付部材)
11 クリップ
12 固定部材
14 フランジ部
16 突起部
20 弾性部材
22 開口部
24 係合片(脚部)
26 爪部
32 内方係止部
40 バンパー(取付部材)
42 突設部
50 貫通孔(凹部)
Claims (4)
- 被取付部材に形成された取付孔に挿通可能に設けられ中空部が形成された固定部材と、前記固定部材の前記中空部へ内挿可能に設けられ、前記被取付部材に固定される取付部材から突設された突設部が進入可能な弾性部材と、を備え、
前記固定部材は、前記取付孔の周縁部に面接可能なフランジ部と、前記固定部材の側壁に形成された開口部と、を有し、
前記弾性部材は、
該弾性部材が前記固定部材の中空部へ内挿されたとき、前記フランジ部に当接して内側へ撓み、前記開口部に到達すると該開口部の外側へ広がり前記取付孔の周縁部に当接する脚部と、
前記脚部に設けられ、前記突設部に設けられた凹部に係止される内方係止部と、
前記脚部に設けられ、所定値以上の引抜力で前記取付部材を引き抜くと、前記開口部の縁部に当たり前記内方係止部と前記凹部との係止状態を解除させる爪部と、
を有することを特徴とするクリップ。 - 前記弾性部材を前記固定部材へ内挿して仮止めさせた状態で前記突設部へ弾性部材を進入させ、突設部に固定部材及び弾性部材を仮止めさせた後、前記取付孔に固定部材を挿通させて、弾性部材を固定部材の奥方へ押し込むことを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
- 仮止めしたとき前記開口部の周縁部に係合し、前記固定部材に対して前記弾性部材の移動規制を行う爪部を弾性部材に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のクリップ。
- 前記凹部及び前記内方係止部の接触部分のうちの一方を角部とし、他方を面部とすることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のクリップ。
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