JP6147525B2 - 結合クリップ - Google Patents

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本発明は、結合クリップに関する。詳しくは、金属クリップと、この金属クリップが組付けられる樹脂クリップとにより構成され、装着部材および相手部材のそれぞれに形成される取付孔に挿入することにより、装着部材を相手部材に結合することができる結合クリップに関する。
この種の結合クリップとして、特許文献1には、自動車の車体パネル等の相手部材に、トリムボード等の装着部材を取付ける際に用いられる結合クリップ(止め具)が開示されている。この結合クリップは、ピンと、ピンを受け入れ、装着部材と相手部材を結合するための金属クリップ(金属製の板ばね部材)と、グロメットとから構成されている。金属クリップは、ピンの挿入孔を有する基部と、基部から延長される一対の弾性係合片とにより構成され、両弾性係合片は、その先端に係合突片を備えている。
両弾性係合片の係合突片は、互いに組付け合わせることが可能に構成されており、この組付けにより、両弾性係合片は互いの内方へ押し撓められた状態にロックされる。両弾性係合片をロックされた金属クリップは、グロメットを介して装着部材と相手部材の取付孔に取付けられる。そして、この金属クリップに対してピンを挿入することにより、両弾性係合片のロックが解除され、弾性により該両弾性係合片が外方に開いて装着部材と相手部材とが結合される。
特許第5036872号公報
特許文献1の結合クリップでは、装着部材と相手部材を結合状態とするときに、金属クリップをその両部材の取付孔に取付けた上で、更に、金属クリップに対してピンを挿入する必要がある。そのため、ワンタッチでの簡略な組付作業により装着部材と相手部材を結合状態とすることが困難である。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、簡略な組付作業により、装着部材と相手部材を結合させることができる結合クリップを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
金属クリップと、この金属クリップが組付けられる樹脂クリップとにより構成され、装着部材およびその相手部材のそれぞれに形成されて互いに重なりあっている取付孔に対して装着部材側から挿入することにより、装着部材を相手部材に結合することができる結合クリップであって、金属クリップは、互いに連続しかつ相対向する一対の弾性片と、これらの弾性片にそれぞれ設けられた支持部および係止肩部とを備えている。樹脂クリップは、金属クリップが組付けられることにより、該金属クリップの両弾性片を互いが近づくように内方へ押し撓め状態にロックすることが可能に構成されている。樹脂クリップおよび該樹脂クリップに組付けられた金属クリップは、装着部材および相手部材の取付孔に対する挿入によって金属クリップの両弾性片に対するロックが解除されるように構成され、ロックが解除された両弾性片は、内方に押し撓められた状態から外方へ開く方向への弾性復元力によって、両支持部が装着部材の取付孔の周縁を直接または間接的に支持し、両係止肩部が相手部材の取付孔の周縁を直接または間接的に支持するように構成されていることを特徴とする。
さらに好ましくは、樹脂クリップが、該樹脂クリップに組付けられた金属クリップの両弾性片を外方から支持して内方へ押し撓め状態にロックすることができるロック部を備え、樹脂クリップとこれに組付けられた金属クリップが装着部材および相手部材の取付孔に対して挿入されたときに、該金属クリップが樹脂クリップに対して挿入方向とは逆方向へ相対的に動いて両弾性片がロック部から外れ、ロックが解除されるように構成されていることである。
さらに好ましくは、樹脂クリップが、該樹脂クリップに対する金属クリップの組付け位置を規制するストッパーを備え、樹脂クリップとこれに組付けられた金属クリップが装着部材および相手部材の取付孔に対して挿入されたときに、ストッパーによる金属クリップの位置規制が解除されるように構成されていることである。
さらに好ましくは、樹脂クリップが、金属クリップの両支持部を外方から支持して該金属クリップの両弾性片を内方に押し撓め状態にロックすることができ、尚且つ、このロックした状態の金属クリップを樹脂クリップに対して位置規制することのできるロック規制部を備え、樹脂クリップとこれに組付けられた金属クリップが装着部材および相手部材の取付孔に対して挿入されたときに、金属クリップにおける両弾性片の支持部が装着部材に当接することで、ロック規制部による金属クリップの位置規制が解除され、該金属クリップが樹脂クリップに対して挿入方向とは逆方向へ相対的に動いて支持部がロック規制部から外れ、ロックが解除されるように構成されていることである。
さらに好ましくは、樹脂クリップが、金属クリップの両支持部を外方から支持して該金属クリップの両弾性片を内方に押し撓め状態にロックすることができ、尚且つ、このロックした状態の金属クリップを樹脂クリップに対して位置規制することのできる撓み部を備え、樹脂クリップとこれに組付けられた金属クリップが装着部材および相手部材の取付孔に対して挿入されたときに、樹脂クリップにおける撓み部が装着部材に当接することで、該撓み部による金属クリップの位置規制が解除されると共に、支持部が撓み部から外れ、ロックが解除されるように構成されていることである。
さらに好ましくは、ロックが解除された金属クリップの両弾性片において、それぞれの支持部および係止肩部が装着部材および相手部材の取付孔の周縁を直接に支持して両部材を挟み込むように設定されていることである。
さらに好ましくは、ロックが解除された金属クリップの両弾性片において、支持部および係止肩部のうち、少なくともどちらか一方が、樹脂クリップを介して装着部材あるいは相手部材の取付孔の周縁を支持するように設定されていることである。


本発明の結合クリップにおいては、金属クリップが樹脂クリップに組付けられることで、その両弾性片が内方へ押し撓められた状態にロックされ、その状態で装着部材および相手部材の取付孔に挿入されることでロックが解除され、両弾性片の支持部および係止肩部によって装着部材および相手部材の取付孔の周縁を支持することができる。そのため、金属クリップが組付けられた樹脂クリップを装着部材および相手部材の取付孔に挿入するだけの作業により、装着部材を相手部材に結合することができる。
また、樹脂クリップに対する金属クリップの組付け位置を、これらが装着部材および相手部材の取付孔に挿入されるまでは該樹脂クリップのストッパーで規制しておくことにより、例えば結合クリップの取扱い中に金属クリップが樹脂クリップから抜け取れるといった不具合を防止できる。
また、本発明においては、樹脂クリップが、該樹脂クリップに組付けられた金属クリップの両弾性片を内方に押し撓め状態にロックするとともに、その状態で金属クリップを位置規制する。そして、これらのロックおよび位置規制を取付孔に対する樹脂クリップおよび金属クリップの挿入によって共に解除することができる。これにより、ロックおよび位置規制の機能とそれらを解除する機能とを備えた樹脂クリップの構成が簡素化される。
第1の実施形態に係る金属クリップと樹脂クリップの斜視図である。 第1の実施形態に係る樹脂クリップの上面図である。 第1の実施形態に係る樹脂クリップの一部を断面により表した正面図である。 第1の実施形態に係る樹脂クリップの一部を断面により表した側面図である。 第1の実施形態に係る結合クリップを装着部材と相手部材に対して組付ける際の各工程を正面方向から見た断面図である。 第2の実施形態に係る金属クリップと樹脂クリップの斜視図である。 第2の実施形態に係る樹脂クリップの上面図である。 第2の実施形態に係る樹脂クリップの一部を断面により表した正面図である。 第2の実施形態に係る樹脂クリップの一部を断面により表した側面図である。 第2の実施形態に係る結合クリップを装着部材と相手部材に対して組付ける際の各工程を正面方向から見た断面図である。 第2の実施形態に係る結合クリップを装着部材と相手部材に対して組付ける際の様子に関して、該結合クリップの一部分を側面方向から見た断面図である。 第3の実施形態に係る金属クリップと樹脂クリップの斜視図である。 第3の実施形態に係る樹脂クリップの上面図である。 第3の実施形態に係る樹脂クリップの一部を断面により表した正面図である。 第3の実施形態に係る樹脂クリップの一部を断面により表した側面図である。 第3の実施形態に係る樹脂クリップの一部分を拡大して表した斜視図である。 第3の実施形態に係る結合クリップを装着部材と相手部材に対して組付ける際の各工程を正面方向から見た断面図である。 第3の実施形態に係る結合クリップを装着部材と相手部材に対して組付ける際の様子に関して、該結合クリップの一部分を拡大して表した斜視図である。 第4の実施形態に係る金属クリップと樹脂クリップの斜視図である。 第4の実施形態に係る樹脂クリップの上面図である。 第4の実施形態に係る樹脂クリップの一部を断面により表した正面図である。 第4の実施形態に係る樹脂クリップの一部を断面により表した側面図である。 第4の実施形態に係る樹脂クリップの一部分を拡大して表した斜視図である。 第4の実施形態に係る結合クリップを装着部材と相手部材に対して組付ける際の各工程を正面方向から見た断面図である。 第5の実施形態に係る金属クリップと樹脂クリップの斜視図である。 第5の実施形態に係る樹脂クリップの上面図である。 第5の実施形態に係る樹脂クリップの一部を断面により表した正面図である。 第5の実施形態に係る樹脂クリップの一部を断面により表した側面図である。 第5の実施形態に係る樹脂クリップの一部分を拡大して表した斜視図である。 第5の実施形態に係る結合クリップを装着部材と相手部材に対して組付ける際の各工程を正面方向から見た断面図である。 第6の実施形態に係る金属クリップと樹脂クリップの斜視図である。 第6の実施形態に係る結合クリップを装着部材と相手部材に対して組付ける際の各工程を正面方向から見た断面図である。 第7の実施形態に係る金属クリップと樹脂クリップの斜視図である。 第7の実施形態に係る結合クリップを装着部材と相手部材に対して組付ける際の各工程を正面方向から見た断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
まず、図1乃至図5を用いて、本発明の第1の実施形態を説明する。
図1に示す結合クリップ1は、例えば、車両用のドアインナーパネルに設けられるサービスホールを被うために、該ドアインナーパネルに対して樹脂パネル等を取付ける際に用いられる。
図1に示すように、結合クリップ1は、金属クリップ2と、この金属クリップ2が組付けられる樹脂クリップ3とにより構成されている。
金属クリップ2は、一枚の金属板によって形成されている。金属クリップ2は、基部12を折り曲げ中心として自由状態で略V字状となるように構成された相対向する一対の弾性片10よりなる。両弾性片10は基部12を挟んで左右対称に構成されている。
両弾性片10の先端は、外方へ張り出した支持部16となっている。図5の(B)に示すように、両支持部16は、両弾性片10が内方へ押し撓められた状態で、水平方向へ張り出すように構成されている。両支持部16の張り出し幅は、両弾性片10が互いに内方へ押し撓められた状態で、後述する装着部材92と、その相手部材94の取付孔92a,94a(図5参照)を通過できない長さに設定されている。
両支持部16の中央には、該両支持部16を厚み方向に貫通した長方形状の貫通孔16aが設けられている。
両弾性片10において、基部12と支持部16の間には、該両弾性片10を互いに外方へ屈曲させることにより形成された係止肩部14が設けられている。両弾性片10の係止肩部14は、該両弾性片10が互いに内方へ押し撓められた状態で、後述する装着部材92と相手部材94の取付孔92a,94aを通過可能となるように構成されている。
図1乃至図4に示すように、樹脂クリップ3は、円形状の頭部40と、頭部40の中央から延長される脚部50とにより構成されている。頭部40の中央には、該頭部40を厚み方向に貫通する長方形状の挿入孔42が設けられている。挿入孔42は、次のような大きさに設定されている。すなわち、金属クリップ2の両弾性片10が、内方へ押し撓められた状態で通過可能な大きさである。
樹脂クリップ3の脚部50は、所定の厚みを有する1対の側壁52と1対のロック壁54とにより直方体形状に構成されている。脚部50の内側は、両側壁52と両ロック壁54とにより取り囲まれた空洞となっている。
側壁52は、挿入孔42の外周を構成する長辺の中央から下方へ延びている。
ロック壁54は、側壁52と直行している。ロック壁54は、頭部40と該ロック壁54との間に開放口56を挟んで、脚部50先端側に設けられている。このロック壁54の上端は、内から外へ向けて上方に傾斜した傾斜部54aとなっている。両ロック壁54間の間隔は、次のような長さに設定されている。すなわち、両ロック壁54が金属クリップ2における両弾性片10の係止肩部14を外方から支持して、該両弾性片10を内方へ押し撓め状態にロックすることができる長さである。このロック壁54が本発明の「ロック部」に相当する。
なお、開放口56は、ロック壁54と頭部40との間で、金属クリップ2の両弾性片10が自由状態になることが可能な大きさに設定されている。
側壁52の下端近傍には、樹脂クリップ3に対して後述のようにして組付けられる金属クリップ2の位置規制を行う規制突起52aが設けられている。規制突起52aは、脚部50の側壁52から樹脂クリップ3の内方へ突出している。この規制突起52aが、本発明の「ストッパー」に相当する。
次に、結合クリップ1の使用方法を主として図5によって説明する。なお、図5の(A)は第1工程を、(B)は第2工程を、(C)は第3工程を、(D)は第4工程を、(E)は第5工程を、(F)は第6工程を表している。
結合クリップ1は、金属クリップ2を樹脂クリップ3に対して予め組付けた状態で使用される。金属クリップ2は、次のようにして樹脂クリップ3に組付けられる。
まず、図5の(A)乃至(B)に示すように、自由状態で外方へ開いている金属クリップ2の両弾性片10を内方へ押し撓め、両支持部16の張り出し方向と挿入孔42の長手方向とを平行させた状態で、金属クリップ2を樹脂クリップ3の挿入孔42へ挿入する。図5の(C)に示すように、金属クリップ2の基部12が、樹脂クリップ3の規制突起52aを越えると、基部12が規制突起52aに対して下方側から引っかかり、金属クリップ2が樹脂クリップ3に対して位置規制される。
なお、樹脂クリップ3に対して位置規制された金属クリップ2は、その両係止肩部14が樹脂クリップ3のロック壁54により外方から支持されて、内方へ押し撓められた状態にロックされる。このとき、金属クリップ2の両支持部16は、開放口56に位置している。
続いて、結合クリップ1を装着部材92と相手部材94に対して組み付ける。図5の(D)に示すように、装着部材92と相手部材94の取付孔92a,94aは、予め互いに重なりあった状態にある。樹脂クリップ3とこれに組付けられた金属クリップ2を、その脚部50先端側から装着部材92と相手部材94の取付孔92a,94aに挿入し、押し込んでいく。図5の(E)に示すように、開放口56から外方へ伸びた金属クリップ2の両支持部16が装着部材92の取付孔92a周縁に到達すると、該支持部16が装着部材92の表面に引っかかり、該装着部材92を支持する状態となる。この状態から、更に樹脂クリップ3を下方へ押し込むと、金属クリップ2には、樹脂クリップ3に対して上方へ相対的に荷重がかかり、この荷重が所定値を越えると、樹脂クリップ3の規制突起52aから金属クリップ2の基部12が外れる。すなわち、樹脂クリップ3に対する金属クリップ2の位置規制が解除される。
樹脂クリップ3の規制突起52aから金属クリップ2が外れると、該金属クリップ2は、下方へ押し込まれる樹脂クリップ3に対して上方へ相対的に動く。金属クリップ2の両係止肩部14が樹脂クリップ3の傾斜部54aに位置すると、金属クリップ2の両弾性片10が傾斜部54aにより案内されて外方へ広がり始める。
樹脂クリップ3を更に押し込むと、図5の(F)に示すように、金属クリップ2の両係止肩部14がロック壁54から外れ、両弾性片10(図1参照)のロックが解除される。両弾性片10は、弾性により弾けるようにして、樹脂クリップ3の開放口56から外方へ広がる。そして、両弾性片10の弾性力により、両支持部16が装着部材92の取付孔92a周縁を上方から支持し、両係止肩部14が相手部材94の取付孔94a周縁を下方から支持した状態となる。すなわち、結合クリップ1は、装着部材92と相手部材94とを、両支持部16と両係止肩部14とにより直接挟み込んだ状態で一体に固定している。
結合クリップ1を装着部材92と相手部材94とから取り外すときには、ラジオペンチ等の工具を金属クリップ2の支持部16の貫通孔16aに差込み、金属クリップ2を内方へ押し撓めて樹脂クリップ3から引き抜く。金属クリップ2を樹脂クリップ3から引き抜いた後、樹脂クリップ3を装着部材92と相手部材94から抜き取れば、結合クリップ1の取り外しが完了する。
本実施形態においては、樹脂クリップ3の脚部50にロック壁54が設けられ、金属クリップ2が樹脂クリップ3に組付けられることで、ロック壁54により金属クリップ2の両弾性片10が内方へ押し撓められた状態にロックされる。そして、その状態で装着部材92および相手部材94の取付孔92a,94aに樹脂クリップ3および金属クリップ2が挿入されることでロックが解除され、両弾性片10の支持部16および係止肩部14によって装着部材92および相手部材94の取付孔92a,94aの周縁が支持される。そのため、金属クリップ2が組付けられた樹脂クリップ3を装着部材92および相手部材94の取付孔92a,94aに挿入するだけの作業により、装着部材92を相手部材94に結合することができる。
また、本実施形態において、樹脂クリップ3の脚部50には、該樹脂クリップ3に対する金属クリップ2の組付け位置を規制する規制突起52aが設けられ、樹脂クリップ3と金属クリップ2とが装着部材92および相手部材94の取付孔92a,94aに挿入されるまでは樹脂クリップ3に対する金属クリップ2の組付け位置がこの規制突起52aで規制されている。そのため、例えば結合クリップ1の取扱い中に金属クリップ2が樹脂クリップ3から抜け取れるといった不具合を防止できる。
続いて、図6乃至図11を用いて、本発明の第2の実施形態を説明する。
なお、図6乃至図11において第1の実施形態と同一もしくは均等な構成・機能を有すると考えられる部分には、図1乃至図5と同一の符号を付すことで、重複する説明は省略する。また、後述する第3の実施形態乃至第7の実施形態についても、それぞれの図面に図1乃至図5と同一の符号を付すことで、重複する説明は省略する。
まず、本実施形態の結合クリップ1aを構成している金属クリップ2aと樹脂クリップ3aの構成を説明する。
図6に示すように、本実施形態における金属クリップ2aは、その両支持部16の先端を基部12側へ折り曲げた当接部20を有する。また、本実施形態における金属クリップ2aは、自由状態で、その両係止肩部14と両支持部16の間が上下に延び、両支持部16が水平に張り出している。
図6乃至図9に示すように、樹脂クリップ3aの頭部40に設けられた挿入孔42の内側には、挿入孔42の幅方向に架け渡された架渡板44が設けられている。この架渡板44の中央には、上方へ突出する貫入突起44aが設けられている。架渡板44は、挿入孔42の長手方向中央を挟んで二つ設けられている。後述するように、この貫入突起44aは、金属クリップ2aが樹脂クリップ3aに組み付けられた状態で、金属クリップ2aの両支持部16に設けられた貫通孔16aに貫入する。
樹脂クリップ3aの脚部50を構成する両側壁52の中央は上下に開口され、この開口部の中央には、上下に延びた規制棒58が設けられている。両規制棒58は、その上下方向の中央から両側に延びる撓み軸を介して側壁52と連結している。
両規制棒58の下端には、樹脂クリップ3aに対して後述のようにして組付けられる金属クリップ2aの位置規制を行う規制爪58aが設けられている(図11参照)。規制爪58aは、脚部50の内方へ突出している。両規制棒58の上端には、樹脂クリップ3aに組付けられた金属クリップ2aの位置規制を解除するための解除爪58bが設けられている。解除爪58bは、脚部50の外方へ突出している。
両規制棒58に設けられている規制爪58aと解除爪58bは、撓み軸を軸心として、脚部50の内外へシーソー状に動く構成とされている。なお、この規制棒58が、本発明の「ストッパー」に相当する。
つづいて、本実施形態における結合クリップ1aの使用方法を主として図10および図11によって説明する。なお、図10の(A)は第1工程を、(B)は第2工程を、(C)は第3工程を、(D)は第4工程を、(E)は第5工程を表している。また、図11の(A)は金属クリップ2aが樹脂クリップ3aにより位置規制された状態を、(B)は金属クリップ2aの樹脂クリップ3aによる位置規制が解除された状態を表している。そして、結合クリップ1aの基本的な使用方法は、第1の実施形態における結合クリップ1と同様であるため、ここでは重複する説明を省略し、特徴的な部分を主に説明する。
まず、次のようにして、金属クリップ2aに樹脂クリップ3aを組付ける。図10の(A)乃至(B)に示すように、樹脂クリップ3aに対して金属クリップ2aを上方から挿入すると、該金属クリップ2aは、両ロック壁54の傾斜部54aに案内されて、その両弾性片10が内方へ押し撓められる。金属クリップ2aの基部12が、樹脂クリップ3aにおける両規制棒58の規制爪58aを越えると、図10の(B)乃至図11の(A)に示すようにして、金属クリップ2aの基部12が規制爪58aに対して下方側から引っかかり、金属クリップ2aが樹脂クリップ3aに対して位置規制される。
なお、図10の(B)に示すように、樹脂クリップ3aに対して位置規制された金属クリップ2aは、その両係止肩部14の下部が樹脂クリップ3aの両傾斜部54aにより外方から支持されて、内方に押し撓められた状態にロックされる。この時、金属クリップ2aの両支持部16は、樹脂クリップ3aの頭部40に位置している。両支持部16は斜め上方に張り出し、該両支持部16の貫通孔16a(図6参照)に対して樹脂クリップ3の貫入突起44aが貫入している。
図10の(C)乃至図10の(D)に示すように、樹脂クリップ3aとこれに組付けられた金属クリップ2aを、装着部材92と相手部材94の取付孔92a,94aに挿入し下方へ押しこむ。すると、図11の(B)に示すようにして、樹脂クリップ3aの解除爪58bが装着部材92および相手部材94の取付孔92a,94a周縁に当接し、解除爪58bが脚部50の内方側へ動く。これに伴い、樹脂クリップ3aの規制爪58aが脚部50の外方側へ開き、金属クリップ2aの基部12が規制爪58aから外れる。すなわち、樹脂クリップ3aに対する金属クリップ2aの位置規制が解除される。
上述した位置規制の解除の結果、金属クリップ2aの両係止肩部14が両ロック壁54から外れると、図10の(E)に示すようにして、該両係止肩部14が樹脂クリップ3aの開放口56から外方へ広がり、該両係止肩部14が相手部材94の取付孔94a周縁を裏面側から支持する状態となる。また、装着部材92の表面側では、金属クリップ2aの両弾性片10(図6参照)が外方へ開いて、該両弾性片10の当接部20が装着部材92を上方から支持する状態となる。
本実施形態において、樹脂クリップ3aの脚部50には、該樹脂クリップ3aに対する金属クリップ2aの組付け位置を規制する規制棒58が設けられ、樹脂クリップ3aと金属クリップ2aとが装着部材92および相手部材94の取付孔92a,94aに挿入されるまでは樹脂クリップ3aに対する金属クリップ2aの組付け位置がこの規制棒58の規制爪58aで規制されている。そのため、例えば結合クリップ1aの取扱い中に金属クリップ2aが樹脂クリップ3aから抜け取れるといった不具合を防止できる。
続いて、図12乃至図18を用いて、本発明の第3の実施形態を説明する。
まず、本実施形態の結合クリップ1bを構成している金属クリップ2bと樹脂クリップ3bの構成を説明する。
図12に示すように、本実施形態における金属クリップ2bでは、その両弾性片10の幅方向中央の根元から係止肩部14までが内方に切り起こされ、それにより一対の切起し部18が設けられている。両切起し部18は、両弾性片10の根元から上方に延び、一方の切起し部18では、その先端が内方に屈曲して抜け止め部18aとなっている。
また、金属クリップ2bは、その両支持部16の幅方向の半分が切欠かれている。両支持部16の先端は、基部12と反対方向に折り曲げて形成された折曲部22となっている。両折曲部22の先端側は、支持部16が切欠かれた方向に延びた係止部24となっている。
図12乃至図15に示すように、樹脂クリップ3bの頭部40において、該頭部40の中央を挟んだ両側には、該頭部40を厚み方向に貫通する長方形状の挿入孔42aが設けられている。両挿入孔42aは、頭部40の中央から図13の左右両端に向けて延びている。
両挿入孔42aに挟まれた頭部40の中央部分は、後述する脚部50aの上壁64により構成されている。詳述すると、両挿入孔42aの間部分には、脚部50aの上壁64が下方から延び、この上壁64が両挿入孔42aの中央側の内壁となっている。
両挿入孔42aの内側には、ロック規制部46が設けられている。ロック規制部46は、各挿入孔42aを構成する対向した2長辺のうち、一方の長辺側に設けられている。図16に示すように、ロック規制部46は、挿入孔42の長手方向へ延びる水平面46bと、この水平面46bの外方側に位置して、水平面46bから上方へ突出した突出支持部46aとにより構成されている。突出支持部46aは、その外側面が水平面46bに対して内に傾斜し、内側面が水平面46bと直交している。
樹脂クリップ3bの脚部50aは、頭部40の中央近傍から延長されており、両挿入孔42aの幅方向の両側から下方へ延びる一対の脇壁62と、この両脇壁62の間に設けられ、両脇壁62を連結する上壁64と下壁66とにより構成されている。上壁64と下壁66の間は、開口されている。
つづいて、本実施形態における結合クリップ1bの使用方法を主として図17および図18によって説明する。なお、図17の(A)は第1工程を、(B)は第2工程を、(C)は第3工程を、(D)は第4工程を、(E)は第5工程を、(F)は第6工程を表している。また、図18の(A)は図17における第2工程を、(B)は図17における第5工程を、(C)は図17における第6工程を表している。
まず、次のようにして、金属クリップ2bを樹脂クリップ3bに組み付ける。図17の(A)乃至(B)に示すように、自由状態における金属クリップ2bを樹脂クリップ3bに対して下方から侵入させ、両切起し部18の間に樹脂クリップ3bの下壁66を嵌め込んだ状態で両弾性片10を内方へ押し撓め、両弾性片10の係止部24を樹脂クリップ3bの突出支持部46aに対して内方側から引っ掛ける。係止部24を突出支持部46aに引っ掛けた状態が図18の(A)に拡大して表されている。これにより、弾性で外方へ開こうとする金属クリップ2bの両係止部24を樹脂クリップ3bの両突出支持部46aが、その内側面により外方から支持して、金属クリップ2bの両弾性片16が内方へ押し撓められた状態にロックされる。また、金属クリップ2bの樹脂クリップ3bに対する位置規制がなされる。
なお、この組付け状態で、金属クリップ2bの抜け止め部18aは、下壁66上端側を被って、樹脂クリップ3bが抜け外れるのを防止している。
図17の(C)に示すようにして、樹脂クリップ3bと、これに組付けられた金属クリップ2bを、装着部材92と相手部材94の取付孔92a,94aに挿入していくと、図17の(D)のように、金属クリップ2bの折曲部22が装着部材92の表面に当接する。さらに、樹脂クリップ3bを下方へ押し込むと、突出支持部46aによる金属クリップ2bの位置規制が解除され、金属クリップ2bが樹脂クリップ3bに対して上方へ相対的に動き、図17の(E)乃至図18の(B)に示すように、金属クリップ2bの係止部24が樹脂クリップ3bの突出支持部46aの上方に位置する状態となる。すると、図17の(F)乃至図18の(C)に示すように、金属クリップ2bの係止部24が樹脂クリップ3bの突出支持部46aから外れて、弾性により係止部24が突出支持部46aの外方へ開く。そして、金属クリップ2bの折曲部22が弾性力により装着部材92の表面を上方から支持する状態となる。また、金属クリップ2bの係止肩部14が外方へ開いて弾性力により相手部材94の取付孔94a周縁を裏面側から支持する状態となる。
なお、図17の(F)に示すように、装着部材92と相手部材94の結合状態において、樹脂クリップ3bは、その下壁66(図12参照)により、金属クリップ2bの基部12(図12参照)を下方へ押しつけている。
本実施形態においては、樹脂クリップ3bの頭部40にロック規制部46が設けられ、このロック規制部46が樹脂クリップ3bに組付けられた金属クリップ2bの両弾性片10を内方へ押し撓め状態にロックするとともに、その状態で金属クリップ2bを位置規制する。そして、これらのロックおよび位置規制を取付孔92a,94aに対する樹脂クリップ3bおよび金属クリップ2bの挿入によって共に解除することができる。そのため、ロックおよび位置規制の機能とそれらを解除する機能とを備えた樹脂クリップ3bの構成が簡素化される。
また、樹脂クリップ3bにおける突出支持部46aの外側面は水平面46bに対して内に傾斜して突出しているため、金属クリップ2bにおける両弾性片10の係止部24が樹脂クリップ3bにおける突出支持部46aを乗り越えて外方へ広がる時に、係止部24と突出支持部46aの摩擦抵抗が軽減され、係止部24の外方への広がりが円滑となる。また、樹脂クリップ3bにおける突出支持部46aの内側面は、その水平面46bと直交しているため、金属クリップ2bの両弾性片10がロックされた状態で、突出支持部46aに対して係止部24が外方へ及ぼす弾性力を強固に受け止めることができる。
続いて、図19乃至図24を用いて、本発明の第4の実施形態を説明する。
まず、本実施形態の結合クリップ1cを構成している金属クリップ2cと樹脂クリップ3cの構成を説明する。
図19に示すように、金属クリップ2cにおいて、両支持部16の先端は、基部12と反対方向へ折れ曲げて形成された鍔部26となっている。
図19乃至図22に示すように、樹脂クリップ3cの頭部40において、該頭部40の下方に設けられる脚部50aの上壁64を挟んだ両側近傍には、撓み部48が設けられている。図21に示すように、この撓み部48は、内方から外方へ向けて斜め下方に延びている。撓み部48は、その根元のみが頭部40から連続しており、この根元部分を軸として外方へ撓み可能に構成されている。撓み部48の内側面には(図23参照)、金属クリップ2cの両鍔部26を外方から支持して、両弾性片10を内方へ押し撓めた状態にロックすることができる引掛部48aが設けられている。
なお、樹脂クリップ3cにおける脚部50aの構成は、第3の実施形態と同様である。
つづいて、本実施形態における結合クリップ1cの使用方法を主として図24によって説明する。なお、図24の(A)は第1工程を、(B)は第2工程を、(C)は第3工程を、(D)は第4工程を、(E)は第5工程を、(F)は第6工程を表している。そして、結合クリップ1cの基本的な使用方法は、第3の実施形態における結合クリップ1bと同様であるため、ここでは重複する説明を省略し、特徴的な部分を主に説明する。
まず、次のようにして、金属クリップ2cを樹脂クリップ3cに組み付ける。図24の(A)乃至(B)に示すように、金属クリップ2cを樹脂クリップ3cに対して下方側から侵入させ、内方へ押し撓めた金属クリップ2cの両鍔部26を、樹脂クリップ3cの引掛部48aに対して内方側から引っ掛ける。これにより、引掛部48aが鍔部26を外方から支持して、金属クリップ2cの両弾性片10が内方へ押し撓められた状態にロックされると共に、金属クリップ2cの樹脂クリップ3cに対する位置規制がなされる。
樹脂クリップ3cと、これに組付けられた金属クリップ2cを、装着部材92と相手部材94の取付孔92a,94aに挿入していくと、図24の(D)に示すように、樹脂クリップ3cにおける両撓み部48の先端が装着部材92の表面に当接する。さらに、樹脂クリップ3cを下方へ押し込むと、図24の(E)に示すように、樹脂クリップ3cの両撓み部48が外方へ撓んで金属クリップ2cの鍔部26が外れ、金属クリップ2cの位置規制が解除されると共に、金属クリップ2cの両弾性片10(図19参照)が外方へ開く。そして、図24の(F)に示すように、金属クリップ2cの両鍔部26の根元が装着部材92の表面を上方から支持し、両係止肩部14が相手部材94の取付孔94a周縁を裏面側から支持する状態となる。
なお、図24の(C)乃至(F)に示すように、樹脂クリップ3cと金属クリップ2cが装着部材92と相手部材94に対して組付けられるとき、樹脂クリップ3cの下壁66は、常時、金属クリップ2cの基部12(図19参照)を下方へ押しつけている。
本実施形態においては、樹脂クリップ3cの頭部40に撓み部48が設けられ、この撓み部48が樹脂クリップ3cに組付けられた金属クリップ2cの両弾性片10を内方へ押し撓め状態にロックするとともに、その状態で金属クリップ2cを位置規制する。そして、これらのロックおよび位置規制を取付孔92a,94aに対する樹脂クリップ3cおよび金属クリップ2cの挿入によって共に解除することができる。そのため、ロックおよび位置規制の機能とそれらを解除する機能とを備えた樹脂クリップ3cの構成が簡素化される。
続いて、図25乃至図30を用いて、本発明の第5の実施形態を説明する。
まず、本実施形態の結合クリップ1dを構成している金属クリップ2dと樹脂クリップ3dの構成を説明する。
図25に示すように、金属クリップ2dは、第1の実施形態における金属クリップ2と同様の構成よりなる。
図25乃至図28に示すように、樹脂クリップ3dにおいて、両ロック壁54の上端には、撓み係止部54bが設けられている。図29に示すように、両撓み係止部54bは、その根元となる下端のみがロック壁54と連続しており、自由状態で斜め外方に開いている。両撓み係止部54bは、その根元を軸として、脚部50の内方へ押し撓み可能に構成されている。
樹脂クリップ3dにおける規制突起52aは、樹脂クリップ3dに対して後述のようにして組付けられる金属クリップ2dの設置位置を次ぎのように規定するように設定されている。すなわち、内方に押し撓められた金属クリップ2dの両係止肩部14が樹脂クリップ3のロック壁54内方に位置し、金属クリップ2dの両支持部16が撓み係止部54bの直上に位置する(図30参照)。
つづいて、本実施形態における結合クリップ1dの使用方法を主として図30によって説明する。なお、図30の(A)は第1工程を、(B)は第2工程を、(C)は第3工程を、(D)は第4工程を表している。そして、結合クリップ1dの基本的な使用方法は、第1の実施形態における結合クリップ1と同様であるため、ここでは重複する説明を省略し、特徴的な部分を主に説明する。
金属クリップ2dを樹脂クリップ3dに組み付け、両クリップ2d,3dを装着部材92と相手部材94の取付孔92a,94aに挿入する。図30の(B)に示すように、樹脂クリップ3dの撓み係止部54bが相手部材94の取付孔94aの内側に位置するとき、該撓み係止部54bは、取付孔94aの内周により支持されて、内方へ押し撓められる。またこのとき、金属クリップ2dの両支持部16が装着部材92の表面に引っ掛かる。
図30の(C)に示すように、金属クリップ2dの両係止肩部14がロック壁54から外れて両撓み係止部54bの内方に位置すると、金属クリップ2dの両弾性片10(図25参照)は弾性により外方へ開く。そして、図30の(D)に示すようにして、金属クリップ2dの両係止肩部14が樹脂クリップ3dの両撓み係止部54bを外方へ押し広げ、両撓み係止部54bが相手部材94の取付孔94a周縁を裏面側から支持する状態となる。また、金属クリップ2dの両支持部16の先端が樹脂クリップ3dにおける頭部40の内壁を外方へ支持し、これに伴って、樹脂クリップ3dの頭部40外周が装着部材92の表面側を上方から支持する状態となる。すなわち、装着部材92と相手部材94は、樹脂クリップ3dの頭部40外周と両撓み係止部54bとにより挟みこまれて結合されている。
本実施形態においては、金属クリップ2dにおける両弾性片10の支持部16が、樹脂クリップ3dの頭部40外周を介して装着部材92の表面を支持している。また、金属クリップ2dにおける両弾性片10の係止肩部14が、樹脂クリップ3dの撓み係止部54bを介して相手部材94の取付孔94aの周縁を支持している。そのため、両弾性片10の支持部16および係止肩部14が装着部材92および相手部材94に直接当接し、それにより、装着部材92および相手部材94が傷付くことが防止される。
続いて、図31乃至図32を用いて、本発明の第6の実施形態を説明する。
まず、本実施形態の結合クリップ1eを構成している金属クリップ2eと樹脂クリップ3eの構成を説明する。
図31乃至図32に示すように、金属クリップ2eは、第1の実施形態における金属クリップ2の一部を変更した構成よりなる。すなわち、両弾性片10を内方へ押し撓めた状態で、両支持部16が根元から先端にむけて斜め上方に張り出すように構成されている。
図31に示すように、樹脂クリップ3eは、第1の実施形態における樹脂クリップ3と同様の構成よりなる。
つづいて、本実施形態における結合クリップ1eの使用方法を主として図32によって説明する。なお、図32の(A)は第1工程を、(B)は第2工程を、(C)は第3工程を表している。そして、結合クリップ1eの基本的な使用方法は、第1の実施形態における結合クリップ1と同様であるため、ここでは重複する説明を省略し、特徴的な部分を主に説明する。
金属クリップ2eを樹脂クリップ3eに組み付け、両クリップ2e,3eを装着部材92と相手部材94の取付孔92a,94aに挿入する。金属クリップ2eの両係止肩部14がロック壁54から外れると、図32の(C)に示すようにして、該両係止肩部14が相手部材94の取付孔94a周縁を裏面側から支持する状態となる。また、両支持部16の先端が樹脂クリップ3eの頭部40の内壁を外方へ支持し、これに伴って、樹脂クリップ3eの頭部40外周が装着部材92の表面側を上方から支持する状態となる。すなわち、装着部材92と相手部材94は、樹脂クリップ3eの頭部40外周と両係止肩部14とにより挟みこまれて結合されている。
本実施形態においては、金属クリップ2eにおける両弾性片10の支持部16が、樹脂クリップ3eの頭部40外周を介して装着部材92の表面を支持している。そのため、両弾性片10の支持部16が装着部材92に直接当接し、それにより、装着部材92が傷付くことが防止される。
続いて、図33乃至図34を用いて、本発明の第7の実施形態を説明する。
まず、本実施形態の結合クリップ1fを構成している金属クリップ2fと樹脂クリップ3fの構成を説明する。
図33乃至図34に示すように、金属クリップ2fは、その両弾性片10を内方へ押し撓めた状態で、両支持部16が根元から先端にむけて斜め下方に張り出すように構成されている。両支持部16の先端は、斜め上方へ緩やかに折り返された押圧部28となっている。両支持部16の張り出し幅は次のような長さに設定されている。すなわち、樹脂クリップ3fおよび金属クリップ2fが後述のようにして装着部材92と相手部材94とに組付けられた時に、両支持部16の押圧部28が樹脂クリップ3fの頭部40外周に到達する程度の長さである。
図33に示すように、樹脂クリップ3fは、第5の実施形態における樹脂クリップ3dと同様の構成よりなる。
つづいて、本実施形態における結合クリップ1fの使用方法を主として図34によって説明する。なお、図34の(A)は第1工程を、(B)は第2工程を、(C)は第3工程を表している。そして、結合クリップ1fの基本的な使用方法は、第1の実施形態における結合クリップ1と同様であるため、ここでは重複する説明を省略し、特徴的な部分を主に説明する。
金属クリップ2fを樹脂クリップ3fに組み付け、両クリップ2f,3fを装着部材92と相手部材94の取付孔92a,94aに挿入する。図34の(B)のようにして金属クリップ2fにおける両押圧部28の根元が装着部材92の表面に当接すると、金属クリップ2fの両係止肩部14が樹脂クリップ3fの両ロック壁54から外れる。すると、図34の(C)に示すように、金属クリップ2fの両係止肩部14が樹脂クリップ3fの両撓み係止部54bを外方へ押し広げ、該両撓み係止部54bが相手部材94の取付孔94a周縁を裏面側から支持する状態となる。また、金属クリップ2fの押圧部28が装着部材92の表面側を上方から支持する状態となる。すなわち、装着部材92と相手部材94は、金属クリップ2fの押圧部28と樹脂クリップ3fの両撓み係止部54bとにより挟みこまれて結合されている。
本実施形態においては、金属クリップ2fにおける両弾性片10の係止肩部14が、樹脂クリップ3fの撓み係止部54bを介して相手部材94の取付孔94aの周縁を支持している。そのため、両弾性片10の係止肩部14が相手部材94に直接当接し、それにより、相手部材94が傷付くことが防止される。
1 結合クリップ
2 金属クリップ
3 樹脂クリップ
10 弾性片
14 係止肩部
16 支持部
92 装着部材
92a 取付孔
94 相手部材
94a 取付孔

Claims (7)

  1. 金属クリップと、この金属クリップが組付けられる樹脂クリップとにより構成され、装着部材およびその相手部材のそれぞれに形成されて互いに重なりあっている取付孔に対して装着部材側から挿入することにより、装着部材を相手部材に結合することができる結合クリップであって、
    金属クリップは、互いに連続しかつ相対向する一対の弾性片と、これらの弾性片にそれぞれ設けられた支持部および係止肩部とを備え、
    樹脂クリップは、金属クリップが組付けられることにより、該金属クリップの両弾性片を互いが近づくように内方へ押し撓め状態にロックすることが可能に構成され、
    樹脂クリップおよび該樹脂クリップに組付けられた金属クリップは、装着部材および相手部材の取付孔に対する挿入によって金属クリップの両弾性片に対するロックが解除されるように構成され、ロックが解除された両弾性片は、内方に押し撓められた状態から外方へ開く方向への弾性復元力によって、両支持部が装着部材の取付孔の周縁を直接または間接的に支持し、両係止肩部が相手部材の取付孔の周縁を直接または間接的に支持するように構成された結合クリップ。
  2. 請求項1に記載の結合クリップであって、
    樹脂クリップは、該樹脂クリップに組付けられた金属クリップの両弾性片を外方から支持して内方へ押し撓め状態にロックすることができるロック部を備え、
    樹脂クリップとこれに組付けられた金属クリップが装着部材および相手部材の取付孔に対して挿入されたときに、該金属クリップが樹脂クリップに対して挿入方向とは逆方向へ相対的に動いて両弾性片がロック部から外れ、ロックが解除されるように構成されている結合クリップ。
  3. 請求項2に記載の結合クリップであって、
    樹脂クリップは、該樹脂クリップに対する金属クリップの組付け位置を規制するストッパーを備え、樹脂クリップとこれに組付けられた金属クリップが装着部材および相手部材の取付孔に対して挿入されたときに、ストッパーによる金属クリップの位置規制が解除されるように構成されている結合クリップ。
  4. 請求項1に記載の結合クリップであって、
    樹脂クリップは、金属クリップの両支持部を外方から支持して該金属クリップの両弾性片を内方に押し撓め状態にロックすることができ、尚且つ、このロックした状態の金属クリップを樹脂クリップに対して位置規制することのできるロック規制部を備え、
    樹脂クリップとこれに組付けられた金属クリップが装着部材および相手部材の取付孔に対して挿入されたときに、金属クリップにおける両弾性片の支持部が装着部材に当接することで、ロック規制部による金属クリップの位置規制が解除され、該金属クリップが樹脂クリップに対して挿入方向とは逆方向へ相対的に動いて支持部がロック規制部から外れ、ロックが解除されるように構成されている結合クリップ。
  5. 請求項1に記載の結合クリップであって、
    樹脂クリップは、金属クリップの両支持部を外方から支持して該金属クリップの両弾性片を内方に押し撓め状態にロックすることができ、尚且つ、このロックした状態の金属クリップを樹脂クリップに対して位置規制することのできる撓み部を備え、
    樹脂クリップとこれに組付けられた金属クリップが装着部材および相手部材の取付孔に対して挿入されたときに、樹脂クリップにおける撓み部が装着部材に当接することで、該撓み部による金属クリップの位置規制が解除されると共に、支持部が撓み部から外れ、ロックが解除されるように構成されている結合クリップ。
  6. 請求項1に記載の結合クリップであって、
    ロックが解除された金属クリップの両弾性片は、それぞれの支持部および係止肩部が装着部材および相手部材の取付孔の周縁を直接に支持して両部材を挟み込むように設定されている結合クリップ。
  7. 請求項に記載の結合クリップであって、
    ロックが解除された金属クリップの両弾性片において、支持部および係止肩部のうち、少なくともどちらか一方は、樹脂クリップを介して装着部材あるいは相手部材の取付孔の周縁を支持するように設定されている結合クリップ。
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