JP2000129795A - 構造体の連結方法と締結材 - Google Patents
構造体の連結方法と締結材Info
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- JP2000129795A JP2000129795A JP10308500A JP30850098A JP2000129795A JP 2000129795 A JP2000129795 A JP 2000129795A JP 10308500 A JP10308500 A JP 10308500A JP 30850098 A JP30850098 A JP 30850098A JP 2000129795 A JP2000129795 A JP 2000129795A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 連結作業を一層簡略化できる構造体の連結方
法と構造体の締結材を提供することを目的としている。 【解決手段】 本発明の構造体3、4の連結方法は、基
礎1から突出せしめられたガイドアンカー2を、下側構
造体3の底面に穿設された挿入孔321に通して基礎1
の上に下側構造体3を設置し、下側構造体3の上面に立
設されたガイドピン5を、上側構造体4の底面に穿設さ
れた挿入孔411に通して下側構造体3と上側構造体4
を積層した後、基礎1から上側構造体4の最上部にわた
る長尺の連結材6で上下の構造体3、4を緊結すること
を特徴としている。
法と構造体の締結材を提供することを目的としている。 【解決手段】 本発明の構造体3、4の連結方法は、基
礎1から突出せしめられたガイドアンカー2を、下側構
造体3の底面に穿設された挿入孔321に通して基礎1
の上に下側構造体3を設置し、下側構造体3の上面に立
設されたガイドピン5を、上側構造体4の底面に穿設さ
れた挿入孔411に通して下側構造体3と上側構造体4
を積層した後、基礎1から上側構造体4の最上部にわた
る長尺の連結材6で上下の構造体3、4を緊結すること
を特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物ユニット等の
構造体の連結方法と、構造体の締結材に関する。
構造体の連結方法と、構造体の締結材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の構造体の連結方法は、特開平1−
33332号公報に記載されているように、基礎に設置
されたアンカーボルトを、下側構造体の底面に穿設され
たアンカーボルトの挿入孔に通して基礎上に下側構造体
を設置する。その後、下側構造体の柱部材に設けたガイ
ドピンを連結板の孔に挿入し、ガイドピンを柱部材の挿
入孔に挿入しつつ上側構造体を載置した後、上下構造体
の梁部材相互を締結ボルトにより連結している。これに
よって、連結作業の簡略化を図っている。
33332号公報に記載されているように、基礎に設置
されたアンカーボルトを、下側構造体の底面に穿設され
たアンカーボルトの挿入孔に通して基礎上に下側構造体
を設置する。その後、下側構造体の柱部材に設けたガイ
ドピンを連結板の孔に挿入し、ガイドピンを柱部材の挿
入孔に挿入しつつ上側構造体を載置した後、上下構造体
の梁部材相互を締結ボルトにより連結している。これに
よって、連結作業の簡略化を図っている。
【0003】また、従来の構造体用ガイドピンは、実公
平6−22726号公報に記載されているように、構造
体に固設されたナットに螺合されるものであって、この
ガイドピンのネジ部の上方には、上側が円錐台形となさ
れ下側が逆円錐台形となされたガイド部が設けられてい
るものである。これによって、構造体をクレーン等を使
用して据えつける際の位置合わせが容易となる。
平6−22726号公報に記載されているように、構造
体に固設されたナットに螺合されるものであって、この
ガイドピンのネジ部の上方には、上側が円錐台形となさ
れ下側が逆円錐台形となされたガイド部が設けられてい
るものである。これによって、構造体をクレーン等を使
用して据えつける際の位置合わせが容易となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平1−33332号公報に記載の連結方法は、構造体
を多層に積層する多層構造体の場合、一層毎の連結作業
となるので、連結作業に手間がかかるという問題があ
る。また、特開平1−33332号公報や実公平6−2
2726号公報に記載されているガイドピンは、締結ボ
ルトと別部品になっているので、部品点数が増え取付け
に手間がかかるという問題がある。
開平1−33332号公報に記載の連結方法は、構造体
を多層に積層する多層構造体の場合、一層毎の連結作業
となるので、連結作業に手間がかかるという問題があ
る。また、特開平1−33332号公報や実公平6−2
2726号公報に記載されているガイドピンは、締結ボ
ルトと別部品になっているので、部品点数が増え取付け
に手間がかかるという問題がある。
【0005】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであって、連結作業を一層簡略化できる構造体の連
結方法と構造体の締結材を提供することを目的としてい
る。
ものであって、連結作業を一層簡略化できる構造体の連
結方法と構造体の締結材を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基礎に下端部が埋設され上端部が基礎上面から突出せし
められたガイドアンカーを、下側構造体の底面に穿設さ
れたガイドアンカーの挿入孔に通して基礎上に下側構造
体を設置し、下側構造体の上面に立設されたガイドピン
を、上側構造体の底面に穿設されたガイドピン挿入孔に
通して下側構造体の上に上側構造体を積層した後、基礎
から上側構造体の最上部にわたる長尺の連結材で上下の
構造体を緊結することを特徴とする構造体の連結方法で
ある。
基礎に下端部が埋設され上端部が基礎上面から突出せし
められたガイドアンカーを、下側構造体の底面に穿設さ
れたガイドアンカーの挿入孔に通して基礎上に下側構造
体を設置し、下側構造体の上面に立設されたガイドピン
を、上側構造体の底面に穿設されたガイドピン挿入孔に
通して下側構造体の上に上側構造体を積層した後、基礎
から上側構造体の最上部にわたる長尺の連結材で上下の
構造体を緊結することを特徴とする構造体の連結方法で
ある。
【0007】上記請求項1記載の発明において、長尺の
連結材としてはワイヤーロープ、鉄筋棒等のいずれであ
ってもよい。
連結材としてはワイヤーロープ、鉄筋棒等のいずれであ
ってもよい。
【0008】請求項2記載の発明は、積層された下側構
造体と上側構造体を締結する構造体の締結材であって、
この締結材のネジ軸部の先には、先端側が円錐台形とな
されたガイド軸部が設けられ、ガイド軸部の外周がネジ
軸に螺入されるナットを挿通可能な寸法になされている
ことを特徴としている。
造体と上側構造体を締結する構造体の締結材であって、
この締結材のネジ軸部の先には、先端側が円錐台形とな
されたガイド軸部が設けられ、ガイド軸部の外周がネジ
軸に螺入されるナットを挿通可能な寸法になされている
ことを特徴としている。
【0009】上記請求項2記載の発明において、ガイド
軸部が先端側が円錐台形となされ後端側が逆円錐台形と
なされているとよい。すると、構造体の連結組立作業の
手直し、あるいは増改築等を行う場合に、上側構造体を
吊り上げると、逆円錐台形になされたガイド軸部の後端
側に案内されて、ガイド軸部が上側構造体の底面に引っ
掛かることなく離脱する。
軸部が先端側が円錐台形となされ後端側が逆円錐台形と
なされているとよい。すると、構造体の連結組立作業の
手直し、あるいは増改築等を行う場合に、上側構造体を
吊り上げると、逆円錐台形になされたガイド軸部の後端
側に案内されて、ガイド軸部が上側構造体の底面に引っ
掛かることなく離脱する。
【0010】(作用)請求項1記載の本発明によれば、
ガイドアンカーとガイドピンにより基礎上に上下の構造
体を位置決めして積層できる。積層後、基礎から上側構
造体の最上部にわたる長尺の連結材で上下の構造体を緊
結するので、一層毎に連結するのでなく、積層された構
造体を一度に連結でき、連結作業を従来に比べて著しく
簡略化できる。
ガイドアンカーとガイドピンにより基礎上に上下の構造
体を位置決めして積層できる。積層後、基礎から上側構
造体の最上部にわたる長尺の連結材で上下の構造体を緊
結するので、一層毎に連結するのでなく、積層された構
造体を一度に連結でき、連結作業を従来に比べて著しく
簡略化できる。
【0011】請求項2記載の本発明は、締結材のネジ軸
部の先には、先端側が円錐台形となされたガイド軸部が
設けられているので、下側構造体の上面に締結材のガイ
ド軸部を上方に向けて立設し、ガイド軸部に沿わせて締
結材を上側構造体の底面に穿設された挿入孔に通すと、
上下の構造体を容易に位置決めして積層できる。そし
て、ガイド軸部の外周がネジ軸に螺入されるナットを挿
通可能な寸法になされているので、立設された締結材の
ガイド軸部からネジ軸部にナットを螺入し、積層された
上下の構造体を締結する。すると、一つの部品で位置決
めと締結ができ、連結作業を簡略化できる。
部の先には、先端側が円錐台形となされたガイド軸部が
設けられているので、下側構造体の上面に締結材のガイ
ド軸部を上方に向けて立設し、ガイド軸部に沿わせて締
結材を上側構造体の底面に穿設された挿入孔に通すと、
上下の構造体を容易に位置決めして積層できる。そし
て、ガイド軸部の外周がネジ軸に螺入されるナットを挿
通可能な寸法になされているので、立設された締結材の
ガイド軸部からネジ軸部にナットを螺入し、積層された
上下の構造体を締結する。すると、一つの部品で位置決
めと締結ができ、連結作業を簡略化できる。
【0012】なお、上記締結材を立設する際、締結材の
ネジ軸部を頭付きとするか、あるいはネジ軸部に係止用
のナットを取り付けておけば、締結材の挿入孔の周縁に
上記頭あるいは係止用ナットを係止して立設できる。あ
るいは、締結材を立設する下側構造体にナットを固設し
ておき、このナットに締結材のネジ部を螺入して立設し
てもよい。
ネジ軸部を頭付きとするか、あるいはネジ軸部に係止用
のナットを取り付けておけば、締結材の挿入孔の周縁に
上記頭あるいは係止用ナットを係止して立設できる。あ
るいは、締結材を立設する下側構造体にナットを固設し
ておき、このナットに締結材のネジ部を螺入して立設し
てもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。実施例1について説明
する。図1は本発明の一実施例であって、(イ)図は構
造体の連結状態を示す説明図(ロ)図は(イ)図のA部
拡大図、(ハ)図はB部拡大図、(ニ)図はC部拡大図
である。図1において、1は建物基礎、2はガイドアン
カー、3は下側構造体である下階建物ユニット、4は上
側構造体である上階建物ユニット、5はガイドピン、6
は連結材である。
の実施の形態について説明する。実施例1について説明
する。図1は本発明の一実施例であって、(イ)図は構
造体の連結状態を示す説明図(ロ)図は(イ)図のA部
拡大図、(ハ)図はB部拡大図、(ニ)図はC部拡大図
である。図1において、1は建物基礎、2はガイドアン
カー、3は下側構造体である下階建物ユニット、4は上
側構造体である上階建物ユニット、5はガイドピン、6
は連結材である。
【0014】本実施例における建物は、ユニット建物で
あって、工場生産した下側構造体である下階建物ユニッ
ト3、3を、建築現場にて建物基礎1の上に隣接配置
し、ユニット建物の1階部分を構成する。そして、上側
構造体である上階建物ユニット4、4を、上記下階建物
ユニット3、3の上に設置し、ユニット建物の2階部分
を構成する。上記下階建物ユニット3は、軸組式のもの
で、四隅の柱31と、柱31の上端に架け渡された天井
梁33と、柱31の下端に架け渡された床梁32とから
箱状に組まれている。また、上階建物ユニット4も同様
であって、柱41と天井梁43と床梁42とから箱状に
組まれている。
あって、工場生産した下側構造体である下階建物ユニッ
ト3、3を、建築現場にて建物基礎1の上に隣接配置
し、ユニット建物の1階部分を構成する。そして、上側
構造体である上階建物ユニット4、4を、上記下階建物
ユニット3、3の上に設置し、ユニット建物の2階部分
を構成する。上記下階建物ユニット3は、軸組式のもの
で、四隅の柱31と、柱31の上端に架け渡された天井
梁33と、柱31の下端に架け渡された床梁32とから
箱状に組まれている。また、上階建物ユニット4も同様
であって、柱41と天井梁43と床梁42とから箱状に
組まれている。
【0015】上記上、下階の建物ユニット3、4の連結
方法は、先ず、建物基礎1の上に下階建物ユニット3を
設置する。その際、建物基礎1に下端部が埋設され上端
部が基礎1の上面から突出せしめられたガイドアンカー
2を、下階建物ユニット3の床梁32(底面)に穿設さ
れたガイドアンカー2の挿入孔321に通して下階建物
ユニット3を設置する(図1(ニ)図参照)。上記ガイ
ドアンカー2は、アンカーボルトのようにボルト形状の
必要はない。
方法は、先ず、建物基礎1の上に下階建物ユニット3を
設置する。その際、建物基礎1に下端部が埋設され上端
部が基礎1の上面から突出せしめられたガイドアンカー
2を、下階建物ユニット3の床梁32(底面)に穿設さ
れたガイドアンカー2の挿入孔321に通して下階建物
ユニット3を設置する(図1(ニ)図参照)。上記ガイ
ドアンカー2は、アンカーボルトのようにボルト形状の
必要はない。
【0016】つぎに、下階建物ユニット3の柱31の上
面に立設されたガイドピン5を、上階建物ユニット4の
柱41の底面に穿設されたガイドピン挿入孔411に通
して下階建物ユニット3の上に上階建物ユニット4を積
層する(図1(ハ)図参照)。その後、建物基礎1に一
端が埋め込まれた長尺のワイヤーロープ6(連結材)の
他端を積層された上階建物ユニット4の柱41の上端に
緊結する。その際、図1(ロ)図に示すように、隣接す
る柱41、41間に固定プレート63を架け渡して取り
付け、先端側にネジ軸61が取り付けられた上記ワイヤ
ーロープ6を固定プレート63の下方から挿通し、ネジ
軸61にナット62を螺入して締め付け、ワイヤーロー
プ6の張力を調整して緊結状態とする。なお、上記固定
プレート63は、柱41の上面に突設した固定用ピン6
4によって取り付けている。
面に立設されたガイドピン5を、上階建物ユニット4の
柱41の底面に穿設されたガイドピン挿入孔411に通
して下階建物ユニット3の上に上階建物ユニット4を積
層する(図1(ハ)図参照)。その後、建物基礎1に一
端が埋め込まれた長尺のワイヤーロープ6(連結材)の
他端を積層された上階建物ユニット4の柱41の上端に
緊結する。その際、図1(ロ)図に示すように、隣接す
る柱41、41間に固定プレート63を架け渡して取り
付け、先端側にネジ軸61が取り付けられた上記ワイヤ
ーロープ6を固定プレート63の下方から挿通し、ネジ
軸61にナット62を螺入して締め付け、ワイヤーロー
プ6の張力を調整して緊結状態とする。なお、上記固定
プレート63は、柱41の上面に突設した固定用ピン6
4によって取り付けている。
【0017】(実施例1の作用)本実施例1によれば、
ガイドアンカー2とガイドピン5により建物基礎1の上
に上、下階の建物ユニット3、4を位置決めして積層で
きる。積層後、建物基礎1に一端が埋め込まれた長尺の
ワイヤーロープ6(連結材)の他端を積層された上階建
物ユニット4の最上部に緊結するので、建物ユニット
3、4を一層毎に連結するのでなく、積層された建物ユ
ニット3、4を一度に連結でき、連結作業を従来に比べ
て著しく簡略化できる。
ガイドアンカー2とガイドピン5により建物基礎1の上
に上、下階の建物ユニット3、4を位置決めして積層で
きる。積層後、建物基礎1に一端が埋め込まれた長尺の
ワイヤーロープ6(連結材)の他端を積層された上階建
物ユニット4の最上部に緊結するので、建物ユニット
3、4を一層毎に連結するのでなく、積層された建物ユ
ニット3、4を一度に連結でき、連結作業を従来に比べ
て著しく簡略化できる。
【0018】図2を参照して実施例2の説明をする。図
2は、本発明の別の実施例であって、(イ)図は構造体
の連結状態を示す説明図、(ロ)図は連結材の斜視図、
(ハ)図は(イ)図のA部拡大断面図である。以下の実
施例において、前記実施例と同じものは同符号を付けて
説明を省略し、異なるものだけ別符号を付けて説明す
る。
2は、本発明の別の実施例であって、(イ)図は構造体
の連結状態を示す説明図、(ロ)図は連結材の斜視図、
(ハ)図は(イ)図のA部拡大断面図である。以下の実
施例において、前記実施例と同じものは同符号を付けて
説明を省略し、異なるものだけ別符号を付けて説明す
る。
【0019】前記実施例1と異なるところは、実施例1
の連結材6がワイヤーロープで形成されていたが、本実
施例の連結材6Aは、鉄筋棒であって、この鉄筋棒6A
の一端にはネジ62Aが螺刻されていて、この鉄筋棒6
Aの一端を建物基礎1に打ち込まれたホールインアンカ
ー63Aに螺入して埋め込む。鉄筋棒6Aの他端には、
固定プレート61Aが取り付けられていて、この固定プ
レート61Aを積層された上階建物ユニット4の最上部
に係止し、この鉄筋棒6Aのネジ62Aの螺入深さを調
節することで、鉄筋棒6Aの張力を調整して緊結状態と
する。上記の他は前記実施例1と同じであるから、説明
を省略する。
の連結材6がワイヤーロープで形成されていたが、本実
施例の連結材6Aは、鉄筋棒であって、この鉄筋棒6A
の一端にはネジ62Aが螺刻されていて、この鉄筋棒6
Aの一端を建物基礎1に打ち込まれたホールインアンカ
ー63Aに螺入して埋め込む。鉄筋棒6Aの他端には、
固定プレート61Aが取り付けられていて、この固定プ
レート61Aを積層された上階建物ユニット4の最上部
に係止し、この鉄筋棒6Aのネジ62Aの螺入深さを調
節することで、鉄筋棒6Aの張力を調整して緊結状態と
する。上記の他は前記実施例1と同じであるから、説明
を省略する。
【0020】図3、図4を参照して実施例3の説明をす
る。図3は、本発明の他の実施例であって、座金プレー
トと共に示す締結材の正面図である。図4は図3の締結
材の使用状態を示す説明図である。図3、図4におい
て、7は締結材、8は座金プレートである。上記本実施
例の締結材7は、積層された下階建物ユニット3と上階
建物ユニット4を締結するのに使用するものであって、
この締結材7は、六角形状の頭73と、ネジ軸部71と
を備え、このネジ軸部71の先には、先端側が円錐台形
となされたガイド軸部72が設けられている。そして、
ガイド軸部72の外周は、ネジ軸71に螺入されるナッ
ト9を挿通可能な寸法になされている。
る。図3は、本発明の他の実施例であって、座金プレー
トと共に示す締結材の正面図である。図4は図3の締結
材の使用状態を示す説明図である。図3、図4におい
て、7は締結材、8は座金プレートである。上記本実施
例の締結材7は、積層された下階建物ユニット3と上階
建物ユニット4を締結するのに使用するものであって、
この締結材7は、六角形状の頭73と、ネジ軸部71と
を備え、このネジ軸部71の先には、先端側が円錐台形
となされたガイド軸部72が設けられている。そして、
ガイド軸部72の外周は、ネジ軸71に螺入されるナッ
ト9を挿通可能な寸法になされている。
【0021】上記の締結材の使用方法を、実施例の作用
と併せて図4を参照しながら説明する。下階建物ユニッ
ト3の天井梁33に上記締結材7のネジ軸部を螺入する
挿入ネジ孔331を穿設しておく。締結材7には、予め
座金プレート8を取り付けておき、締結材7のガイド軸
部72を上方に向け、上記挿入ネジ孔331に締結材7
のネジ軸部71を螺入して立設する。
と併せて図4を参照しながら説明する。下階建物ユニッ
ト3の天井梁33に上記締結材7のネジ軸部を螺入する
挿入ネジ孔331を穿設しておく。締結材7には、予め
座金プレート8を取り付けておき、締結材7のガイド軸
部72を上方に向け、上記挿入ネジ孔331に締結材7
のネジ軸部71を螺入して立設する。
【0022】ついで、上記下階建物ユニット3の上に上
階建物ユニット4を設置して積層する。その際、上階建
物ユニット4の床梁42の底面に穿設された挿入孔42
1に、ガイド軸部72を沿わせながら締結材7を通す。
すると、締結材7のネジ軸部71の先には、先端側が円
錐台形となされたガイド軸部72が設けられているの
で、上下の建物ユニット3、4を容易に位置決めして積
層できる。
階建物ユニット4を設置して積層する。その際、上階建
物ユニット4の床梁42の底面に穿設された挿入孔42
1に、ガイド軸部72を沿わせながら締結材7を通す。
すると、締結材7のネジ軸部71の先には、先端側が円
錐台形となされたガイド軸部72が設けられているの
で、上下の建物ユニット3、4を容易に位置決めして積
層できる。
【0023】そして、上階建物ユニット4の床梁42の
挿入孔から突出している締結材7のネジ軸部71に座金
プレート8とナット9を取り付け、積層された上下の建
物ユニット3、4を締結する。このように、本実施例の
締結材7は、一つの部品で位置決めと締結ができ、連結
作業を簡略化できる。
挿入孔から突出している締結材7のネジ軸部71に座金
プレート8とナット9を取り付け、積層された上下の建
物ユニット3、4を締結する。このように、本実施例の
締結材7は、一つの部品で位置決めと締結ができ、連結
作業を簡略化できる。
【0024】図5を参照して、実施例4の説明をする。
図5において、7Aは締結材であって、この締結材7A
は前記実施例3に示した締結材7の変形例であって、異
なるところは、先端側が円錐台形となされたガイド軸部
72Aと、後端側が逆円錐台形となされたガイド軸部7
2Bとを備えているところだけである。上記締結材7A
を使用すると、建物ユニット3、4の連結組立作業の手
直し、あるいは増改築等を行う場合に、上階建物ユニッ
ト4を吊り上げると、逆円錐台形になされたガイド軸部
72Bに案内されて、締結材7Aが上階建物ユニット4
の底面に穿設された挿入孔421に引っ掛かることなく
離脱できる。
図5において、7Aは締結材であって、この締結材7A
は前記実施例3に示した締結材7の変形例であって、異
なるところは、先端側が円錐台形となされたガイド軸部
72Aと、後端側が逆円錐台形となされたガイド軸部7
2Bとを備えているところだけである。上記締結材7A
を使用すると、建物ユニット3、4の連結組立作業の手
直し、あるいは増改築等を行う場合に、上階建物ユニッ
ト4を吊り上げると、逆円錐台形になされたガイド軸部
72Bに案内されて、締結材7Aが上階建物ユニット4
の底面に穿設された挿入孔421に引っ掛かることなく
離脱できる。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、一層毎
に連結するのでなく、積層された構造体を一度に連結で
き、連結作業を従来に比べて著しく簡略化できる。
に連結するのでなく、積層された構造体を一度に連結で
き、連結作業を従来に比べて著しく簡略化できる。
【0026】請求項2記載の本発明は、一つの部品で位
置決めと締結ができ、連結作業の簡略化と部材費用の削
減ができる。
置決めと締結ができ、連結作業の簡略化と部材費用の削
減ができる。
【図1】本発明の一実施例であって、(イ)図は構造体
の連結状態を示す説明図(ロ)図は(イ)図のA部拡大
図、(ハ)図はB部拡大図、(ニ)図はC部拡大図であ
る。
の連結状態を示す説明図(ロ)図は(イ)図のA部拡大
図、(ハ)図はB部拡大図、(ニ)図はC部拡大図であ
る。
【図2】本発明の別の実施例であって、(イ)図は構造
体の連結状態を示す説明図、(ロ)図は連結材の斜視
図、(ハ)図は(イ)図のA部拡大断面図である。
体の連結状態を示す説明図、(ロ)図は連結材の斜視
図、(ハ)図は(イ)図のA部拡大断面図である。
【図3】本発明の他の実施例であって、座金プレートと
共に示す締結材の正面図である。
共に示す締結材の正面図である。
【図4】図3の締結材の使用状態を示す説明図である。
【図5】本発明の他の実施例であって、座金プレートと
共に示す締結材の正面図である。
共に示す締結材の正面図である。
1 建物基礎 2 ガイドアンカー 3 下側構造体(下階建物ユニット) 4 上側構造体(上階建物ユニット) 5 ガイドピン 6、6A 連結材 7、7A 締結材 71 ネジ軸部 72 ガイド軸部 72A、72B ガイド軸部
Claims (2)
- 【請求項1】 基礎に下端部が埋設され上端部が基礎上
面から突出せしめられたガイドアンカーを、下側構造体
の底面に穿設されたガイドアンカーの挿入孔に通して基
礎上に下側構造体を設置し、下側構造体の上面に立設さ
れたガイドピンを、上側構造体の底面に穿設されたガイ
ドピン挿入孔に通して下側構造体の上に上側構造体を積
層した後、基礎から上側構造体の最上部にわたる長尺の
連結材で上下の構造体を緊結することを特徴とする構造
体の連結方法。 - 【請求項2】 積層された下側構造体と上側構造体を締
結する構造体の締結材であって、この締結材のネジ軸部
の先には、先端側が円錐台形となされたガイド軸部が設
けられ、ガイド軸部の外周がネジ軸に螺入されるナット
を挿通可能な寸法になされていることを特徴とする構造
体の締結材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10308500A JP2000129795A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 構造体の連結方法と締結材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10308500A JP2000129795A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 構造体の連結方法と締結材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000129795A true JP2000129795A (ja) | 2000-05-09 |
Family
ID=17981772
Family Applications (1)
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JP10308500A Pending JP2000129795A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 構造体の連結方法と締結材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000129795A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006214244A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Sekisui Chem Co Ltd | ユニット建物 |
JP2006307568A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 梁と柱との接合構造及び梁と柱との接合方法 |
KR100903166B1 (ko) | 2009-03-04 | 2009-06-17 | (주)금성콘테이너하우스 | 긴장재를 이용한 콘테이너 하우스의 고정 방법 |
-
1998
- 1998-10-29 JP JP10308500A patent/JP2000129795A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006214244A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Sekisui Chem Co Ltd | ユニット建物 |
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