JP3364466B2 - 木造軸組構造建物における通し柱と土台と基礎部の連結板の補強器具 - Google Patents

木造軸組構造建物における通し柱と土台と基礎部の連結板の補強器具

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JP3364466B2 JP2000062383A JP2000062383A JP3364466B2 JP 3364466 B2 JP3364466 B2 JP 3364466B2 JP 2000062383 A JP2000062383 A JP 2000062383A JP 2000062383 A JP2000062383 A JP 2000062383A JP 3364466 B2 JP3364466 B2 JP 3364466B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造軸組構造建物
における通し柱と土台と基礎部とを連結する連結板の補
強器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、木造軸組構造建物における通し柱
と土台と基礎部には、通し柱の引き抜けやねじれの防止
のため、通し柱と土台に一枚のプレート等が取り付けて
ある場合が多い。また土台と基礎部には、土台を基礎部
に固定するため、たて方向にアンカーボルトが入ってい
る場合もある。
【0003】しかしながらプレート等は、老朽化や振
動、特に地震などによる大きな振動によって起こるたて
揺れやよこ揺れにより生じる引き抜けやねじれの力に対
して、ある程度の防止の効果はあるものの、より強い引
き抜けの力や他方向からの圧縮の力によるねじれなどに
対する防止の効果は比較的弱かった。
【0004】さらに、通し柱と土台と基礎部を一連に連
結しないで、通し柱と土台、土台と基礎部と別々に固定
している。しかも通し柱と土台を連結している接点の面
積が狭いので、通し柱の引き抜けやねじれの防止に対し
て充分な効果を得ることは難しかった。
【0005】その上、プレート等はクギ又は小ネジのみ
で取り付けているため、そのクギ又は小ネジ自体も、通
し柱と土台にかかる強い引き抜けやねじれの力により、
引き抜けが生じ易いという課題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な課題点を解決するためになされたもので、老朽化や振
動、特に地震などによる大きな振動によって起こるたて
揺れやよこ揺れにより生じる、木造軸組構造建物におけ
る通し柱と土台と基礎部の、通し柱の引き抜けやねじれ
を防止する連結板の補強器具の提供をその目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来の問題に鑑みて、請
求項1に係る発明は、木造軸組構造建物における通し柱
と土台と基礎部に対応して複数の固定用の穴を備えかつ
筋交り部分を有する短冊状の第1の板材と、上記各固定
用の穴を貫通して前記柱、土台に固定したラグスクリュ
ーボルト及び前記基礎部に固定したケミカルアンカーボ
ルトと、上記ラグスクリューボルトの抜けを防止すべく
各ラグスクリューボルトの頭を圧着固定する短冊状の第
2の板材と、上記第2の板材を前記第1の板材に固定す
るために当該第1の板材側に固定された複数のボルト
と、前記第2の板材を固定すべく上記各ボルトに螺合す
る複数のナットとを備えてなるものである。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
補強器具において、第1の板材は傾斜辺を有する筋交い
部分を有し、上記第1の板材に設けた複数の穴はS字状
に配置して設けられているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を用いながら説明すれば、図1は木造軸組構造建物に
おける通し柱Aと土台Bと基礎部Cに、左右対象に作ら
れた本発明の実施の形態に係る連結板の補強器具を、角
の外側の両辺に取り付けた斜視図である。
【0010】本発明の実施の形態に係る連結板の補強器
具は、木造軸組構造建物における通し柱Aと土台Bと基
礎部Cの、角の外側部分に取付けるものである。
【0011】すなわち、図2や図3に示すように、熔接
された複数のボルト2〜7を備えた板材に傾斜した筋交
い部分を有する短冊状の板材1を備えている。この板材
1には、複数のラグスクリューボルトD〜Gで通し柱
A,土台Bに取り付けるための複数の固定用の穴8〜1
8が設けてある。そして、柱の割れを防ぐためにS字状
に設けられた上記固定用の穴8〜18の数ケ所を利用し
て、通し柱Aと土台Bとに複数のラグスクリューボルト
D〜Gで固定する。
【0012】さらに基礎部Cには、上記板材1に設けた
固定用の穴19〜21のいずれかの2ケ所を貫通したケ
ミカルアンカーボルトHで固定する。
【0013】通し柱Aと土台Bと基礎部Cに固定された
上記短冊状の板材1に熔接されている複数のボルト2〜
7は、図4に示すような別の短冊状の板材22に設けた
複数の固定用の穴23〜28に貫通して各ナットIを締
めて、筋交い部分を有する短冊状の板材1に通した前記
ラグスクリューボルトD〜Gの頭に前記板材22を圧着
し、筋交い部分を有する短冊状の板材1に圧着固定す
る。
【0014】以上のような構成により、通し柱Aの引き
抜けやねじれの力に対して、一枚の短冊状の板材の場合
よりも、引き抜け防止効果の大きな連結板となる。筋交
い部分を有する短冊状の板材1に通したラグスクリュー
ボルトD〜Gの頭を、別の短冊状の板材22で圧着固定
することによりラグスクリューボルトD〜Gの引き抜け
を防止することができる。
【0015】図1に示すように、木造軸組構造建物にお
ける通し柱Aと土台Bと基礎部Cで構成される角の外側
の片面又は両面に、通し柱Aの引き抜けやねじれを防止
すべく、傾斜した筋交い部分を有する短冊状の板材1が
複数のラグスクリューボルトD〜G及びケミカルアンカ
ーボルトHで固定してある。そして、別の短冊状の板材
22を複数のボルト2〜7及びナットIを介して板材1
に連結することにより、前記ラグスクリューボルトD〜
Gの頭を圧着固定している。
【0016】すなわち、筋交い部分を有する短冊状の板
材1の下部に設けた固定用の穴19〜21のいずれかを
利用して、また2ケ所にケミカルアンカーボルトHを通
して基礎部Cに固定することとなる。
【0017】そして傾斜した筋交い部分を有する短冊状
の板材1を、通し柱Aと土台Bにも数ケ所にラグスクリ
ューボルトD〜Gで固定し、さらに別の短冊状の板材2
2をその上からしっかりナットIで圧着固定することに
より、ラグスクリューボルトD〜Gの頭を圧着固定して
ラグスクリューボルトD〜Gの引き抜けを防止する効果
が生じることとなる。
【0018】さらに連結板の補強器具自体の強度も増し
て、地震などによる大きな振動によって起こるたて揺れ
やよこ揺れにより通し柱Aと土台Bと基礎部Cにかかる
引き抜けやねじれの力に対して、より強い防止の効果が
得られる。この連結板の補強器具により基礎部Cも、通
し柱Aと土台Bと連結されることとなり、通し柱Aと土
台Bと基礎部Cが一体化となる。
【0019】筋交い部分を持たない短冊状の連結板の補
強器具の場合も、取り付ける場所の状況によって考えら
れるが、従来の1枚のプレートだけよりは引き抜けやね
じれの力に対して、はるかに強い防止効果が得られる。
【0020】また、熔接されたボルト2〜7を有し筋交
い部分を有する短冊状の板材1自体の形及びそのボルト
2〜7の位置や数、さらにラグスクリューボルトD〜G
を使用するためにS字状に設けられた固定用の穴8〜1
8の位置や数、及び別の短冊状の板材22に設けられた
固定用の穴23〜28の位置や数は、多少変わっていて
も目的は達することはできる。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のように、筋交い部分を有
する短冊状の板材1と、別の短冊状の板材22を連結す
ることにより上記筋交い部分を有する短冊状の板材1に
通したラグスクリューボルトD〜Gの頭を、別の短冊状
の板材22で圧着固定することができ、ラグスクリュー
ボルトD〜Gの引き抜けを防止することができる。した
がって、老朽化や振動、特に地震などによって起こるた
て揺れやよこ揺れにより生じる通し柱Aと土台Bと基礎
部Cにかかる引き抜けの力や他方向からの圧縮の力によ
るねじれに対する防止の効果は、従来の1枚のプレート
等よりもはるかに大きい防止の効果が得られる。
【0022】さらに、この連結板の補強器具により通し
柱Aと土台Bと基礎部Cが連結され一体化となり、通し
柱Aと土台Bと基礎部Cの引き抜けやズレに対する防止
の効果はさらに大きな効果も得られる。
【0023】その上、ラグスクリューボルトD〜G自体
の引き抜け防止にも大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設置斜視図である。
【図2】板材に筋交い部分を有する短冊状の板材1の正
面図である。
【図3】板材に筋交い部分を有する短冊状の板材1の左
側面図である。
【図4】短冊状の板材22の正面図である。
【図5】本発明の正面図である。
【図6】本発明の設置断面図である。
【符号の説明】
1 板材に筋交い部分を有する短冊状の板材 2〜7 熔接されたボルト 8〜18 通し柱と土台に固定用の穴 19〜21 基礎部に固定用の穴 22 短冊状の板材 23〜28 熔接されたボルトに固定用の穴 A 通し柱 B 土台 C 基礎部 D〜G ラグスクリューボルト H ケミカルアンカーボルト I ナット J 平ワッシャー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造軸組構造建物における通し柱(A)
    と土台(B)と基礎部(C)に対応して複数の固定用の
    穴(8〜21)を備えかつ筋交り部分を有する短冊状の
    第1の板材(1)と、上記各固定用の穴を貫通して前記
    柱(A)、土台(B)に固定したラグスクリューボルト
    (D〜G)及び前記基礎部に固定したケミカルアンカー
    ボルト(H)と、上記ラグスクリューボルト(D〜G)
    の抜けを防止すべく各ラグスクリューボルト(D〜G)
    の頭を圧着固定する短冊状の第2の板材(22)と、上
    記第2の板材(22)を前記第1の板材(1)に固定す
    るために当該第1の板材(1)側に固定された複数のボ
    ルト(2〜7)と、前記第2の板材(22)を固定すべ
    く上記各ボルト(2〜7)に螺合する複数のナット
    (I)とを備えてなることを特徴とする木造軸組構造建
    物における通し柱と土台の基礎部の連結板の補強器具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の補強器具において、第
    1の板材(1)は傾斜辺を有する筋交い部分を有し、上
    記第1の板材(1)に設けた複数の穴(8〜18)はS
    字状に配置して設けられていることを特徴とする木造軸
    組構造建物における通し柱と土台の基礎部の連結板の補
    強器具。
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