JP2000123402A - 情報再生装置、情報記録装置、および近視野光を利用した情報再生または記録に用いる記録媒体、並びに情報再生方法および情報記録方法 - Google Patents

情報再生装置、情報記録装置、および近視野光を利用した情報再生または記録に用いる記録媒体、並びに情報再生方法および情報記録方法

Info

Publication number
JP2000123402A
JP2000123402A JP10297377A JP29737798A JP2000123402A JP 2000123402 A JP2000123402 A JP 2000123402A JP 10297377 A JP10297377 A JP 10297377A JP 29737798 A JP29737798 A JP 29737798A JP 2000123402 A JP2000123402 A JP 2000123402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
light
scanning direction
mark
field light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10297377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000123402A5 (ja
JP4157204B2 (ja
Inventor
Manabu Omi
学 大海
Yasuyuki Mitsuoka
靖幸 光岡
Tokuo Chiba
徳男 千葉
Nobuyuki Kasama
宣行 笠間
Kenji Kato
健二 加藤
Takashi Arawa
隆 新輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP29737798A priority Critical patent/JP4157204B2/ja
Priority to PCT/JP1999/005725 priority patent/WO2000023989A1/ja
Priority to US09/581,602 priority patent/US7525880B1/en
Priority to EP99947937A priority patent/EP1049080A4/en
Publication of JP2000123402A publication Critical patent/JP2000123402A/ja
Publication of JP2000123402A5 publication Critical patent/JP2000123402A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4157204B2 publication Critical patent/JP4157204B2/ja
Priority to US12/383,920 priority patent/US8289819B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0938Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following servo format, e.g. guide tracks, pilot signals
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1387Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector using the near-field effect
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/2407Tracks or pits; Shape, structure or physical properties thereof
    • G11B7/24085Pits

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録密度を向上させること。 【解決手段】 サンプル5に直線状のエッジ7を形成
し、このサンプル5に近視野光を照射した場合、偏光方
向に対してエッジ7が直交するときに強い散乱光が得ら
れ、偏光方向に対してエッジ7を平行にしたときは、散
乱光は小さいままである。このように、エッジ7の形成
方向と近視野光の偏光方向との間の方向関係で散乱光の
強度が異なるものになるから、この効果を利用すれば、
再生・記録装置の高密度化を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、近視野光を用い
た再生記録方式を用い、記録密度をさらに向上させるこ
とができる情報再生装置、情報記録装置、および近視野
光を利用した情報再生または記録に用いる記録媒体、並
びに情報再生方法および情報記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置を初めとする
情報再生・記録装置の記録密度は、その向上が停滞し始
めており、記録密度を向上のため、既存方式に代わる新
たな再生記録方式が模索されている。現在、このような
記録密度を飛躍的に向上させる技術として、近視野光を
用いた情報再生方式が提案され、既に米国では実用化さ
れつつある。
【0003】近視野光は、光の回折限界以上の高分解能
を持っているため、情報記録媒体上のピットを従来方式
よりもさらに微小にすることができる。このため、記録
密度を数十Gビット/平方インチまで高めることができ
る。この方式では、記録密度は、光の波長ではなく、ヘ
ッド先端の微小な形状、大きさに依存することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記近
視野光を用いた情報再生・記録装置であっても、ヘッド
がデータマークの列から外れないように制御するため、
記録媒体上にトラッキングマークを設ける必要がある。
このトラッキングマークはデータを保持しないため、こ
のトラッキングマーク分だけデータマークが浸食され、
高密度化の障害になるという問題点があった。
【0005】また、1つのデータマークによっては、原
則、「0」および「1」以外の情報を表現できないた
め、データマーク単位では高密度化に限界があるという
問題点があった。
【0006】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、近視野光を用いた再生記録方式を用
い、記録密度をさらに向上させることができる情報再生
装置、情報記録装置、および近視野光を利用した情報再
生または記録に用いる記録媒体、並びに情報再生方法お
よび情報記録方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係る情報再生装置は、走査方向に対し
所定角度を持った直線状のエッジその他のマークを媒体
上に形成し、当該マークに対し直交する直線偏光の近視
野光を当該マークに照射し、このマークで散乱した散乱
光を出力信号として取得するものである。
【0008】直線偏光を持つ近視野光を、この直線偏光
に平行する方向に形成したエッジに照射した場合と、前
記直線偏光に直交する方向に形成したエッジに照射した
場合とでは、後者の方が強い散乱光を得ることができ
る。この発明は、当該原理を用いて情報の再生をするよ
うにしたものである。すなわち、媒体上のマークに対し
て当該マークに直交する直線偏光の近視野光を照射する
ことで、強い散乱光を得ることができるため、この散乱
光を出力信号に用いるようにする。この構成では、特定
方向の直線偏光に対してこれに直交する方向のマークの
みが強い散乱光を発生させることになるから、異なる方
向の複数のマークを同一位置に形成しても、各マークを
分離して検出できる。このため、1ピットに多値データ
を詰め込むことができるため、記録密度が向上する。
【0009】また、請求項2に係る情報再生装置は、直
線状のエッジその他のマークを方向を変えて媒体上に複
数形成し、これらマークに直線偏光の近視野光を照射し
つつ前記媒体上を走査すると共に、マークで散乱した散
乱光を出力信号とし、この出力信号の強度から多値デー
タを取得するものである。
【0010】直線偏光の近視野光をマークに照射した場
合、当該マークが近視野光の偏光方向に直交するとき、
近視野光が散乱して出力信号が強くなる。逆にマークが
近視野光の偏光方向に直交する方向とは異なっていると
き、出力信号は低いままになる。すなわち、1つの偏光
方向を持つ近視野光を照射した場合、特定の(偏光方向
と直交する方向の)マークのみを検出できることにな
る。従って、直線状のマークを、媒体上の同一位置に方
向を変えて複数形成した場合でも、それぞれのマークに
直交する直線偏光を持った近視野光を照射すれば、各マ
ークからそれぞれ出力信号を得ることができる。このた
め、同一位置にマークを形成しても、分離検出可能にな
るから、その分、記録密度を向上させることができる。
【0011】また、請求項3に係る情報再生装置は、媒
体上の走査方向に形成した直線状のエッジその他のトラ
ッキングマークと、トラッキングマーク近傍を当該トラ
ッキングマークに沿って走査し、光源から光を受けて走
査方向に直交する方向に偏光した近視野光を発生するト
ラッキング用微小開口とを備え、トラッキングマークに
より散乱する散乱光から出力信号を取得し、この出力信
号の強度に基づいて再生時のトラッキングを行うもので
ある。
【0012】トラッキング用微小開口がトラッキングマ
ークから離れると、トラッキングマークによる近視野光
の散乱光が少なくなるから、それだけ出力信号が弱くな
る。また、トラッキング用微小開口がトラッキングマー
クに近づくと、トラッキングマークによる近視野光の散
乱光が多くなるから、それだけ出力信号が強くなる。こ
のようにすれば、出力信号の強弱からトラッキングの制
御を行うことができる。なお、データマークと異なる方
向にトラッキングマークを設けた場合、上記性質からト
ラッキングマークとデータマークとを分離することがで
きる。従って、トラッキングマークをデータマークと同
一位置に形成できる。
【0013】また、請求項4に係る情報再生装置は、媒
体上の走査方向に形成した直線状のエッジその他のトラ
ッキングマークと、走査方向と直交する方向に形成した
直線状のエッジその他のデータマークと、データマーク
上を直交走査し、光源から光を受けて走査方向に偏光し
た近視野光を発生するデータアクセス用微小開口と、ト
ラッキングマーク近傍を当該トラッキングマークに沿っ
て走査し、光源から光を受けて走査方向に直交する方向
に偏光した近視野光を発生するトラッキング用微小開口
とを備え、トラッキングマークにより散乱する散乱光か
ら出力信号を取得し、この出力信号の強度に基づいてト
ラッキングを行い、かつ、データマークにより散乱する
散乱光から出力信号を取得し、この出力信号の強度に基
づいてデータを取得するものである。
【0014】トラッキングについては上記請求項3に係
る発明と同様である。データアクセスについては、走査
方向に直交する方向、すなわちトラッキングマークと異
なる方向にデータマークを形成し、このデータマークに
直交する直線偏光の近視野光により走査するようにし
た。このようにすれば、データマークとトラッキングマ
ークとを同一トラック上に形成しても、また、トラッキ
ングマークおよびデータマークにより単一のピットを形
成しても、両マークを分離して検出できる。この結果、
トラッキングマーク(またはデータマーク)の領域を小
さくできるから、記録密度を向上することができる。
【0015】また、請求項5に係る情報再生装置は、光
源から光を受けて走査方向に偏光した近視野光を発生す
る第1データアクセス用微小開口と、光源から光を受け
て走査方向と直交する方向に偏光した近視野光を発生す
る第2データアクセス用微小開口と、記録する情報に基
づき、走査方向および/または走査方向に直交する方向
に形成したエッジその他のデータマークとを備え、第1
データアクセス用微小開口による走査方向に偏光した近
視野光を、走査方向に直交する方向に形成したデータマ
ークにより散乱させ、この散乱光の強度に基づいて第1
データを取得し、同じく、第2データアクセス用微小開
口による走査方向に直交する方向に偏光した近視野光
を、走査方向に形成したデータマークにより散乱させ、
この散乱光の強度に基づいて第2データを取得し、第1
データと第2データとから多値データを取得するように
したものである。
【0016】この発明は、走査方向に形成したデータマ
ークと、走査方向に直交する方向に形成したデータマー
クとから、多値データを取得するようにしたものであ
る。第1データマーク用微小開口から発生する近視野光
は、走査方向に偏光方向を持つから、走査方向に直交す
るデータマークによって強い散乱光を発生する。従っ
て、係るデータマークの有無から2ビットのデータを得
ることができる。また、第2データマーク用微小開口か
ら発生する近視野光は、走査方向に直交する方向に偏光
しているから、走査方向のデータマークによって強い散
乱光を発生する。従って、前記同様、係るデータマーク
の有無から2ビットのデータを得ることができる。
【0017】このように、異なる方向に形成したデータ
マークに、当該それぞれのデータマークに直交する方向
の直線偏光を持つ近視野光を照射すれば、上記したよう
な特性から各データマークを分離して検出できる。それ
ゆえ、各データマークを同一位置に単位ピットとして形
成することができるから、データの多値化が可能にな
る。
【0018】また、請求項6に係る情報再生装置は、光
源から光を受けて直線偏光を持つ近視野光を発生させる
1つのデータアクセス用微小開口と、前記光源とデータ
アクセス用微小開口との間に設けられ、近視野光の偏光
方向を回転させる偏光回転手段と、記録する情報に基づ
き、走査方向および/または走査方向に直交する方向に
形成したエッジその他のデータマークとを備え、走査方
向または走査方向に直交する方向に偏光した近視野光に
よりデータマークを走査し、続いて、同一データマーク
を前記走査方向に直交する方向または走査方向に偏光し
た近視野光により走査し、走査方向に偏光した近視野光
を、走査方向に直交する方向に形成したデータマークに
より散乱させ、この散乱光の強度に基づいて第1データ
を取得し、同じく、走査方向に直交する方向に偏光した
近視野光を、走査方向に形成したデータマークにより散
乱させ、この散乱光の強度に基づいて第2データを取得
し、第1データと第2データとから多値データを取得す
るようにしたものである。
【0019】この発明では、データマークに直交する直
線偏光の近視野光を当該データマークに照射すると強い
散乱光が得られることに鑑み、データマークを走査方向
および/または走査方向に直交する方向に形成してお
き、偏光方向を変えて直線偏光の近視野光を照射するよ
うにした。まず、走査方向のデータマークに対しては、
走査方向に直交する直線偏光の近視野光を照射して出力
信号を得る。つぎに、走査方向に直交する方向のデータ
マークに対しては、偏光方向を回転させ、走査方向の直
線偏光を持つ近視野光を照射することで出力信号を得
る。このようにすれば、各データマークを分離して検出
できるため、各データマークを単位ピットとして形成す
ることができ、データの多値化を行うことができるよう
になる。また、偏光回転手段により、近視野光の偏光方
向を回転させるようにしたので、光源およびデータアク
セス用微小開口が1系統で済むから、装置構造が簡単に
なる。
【0020】また、請求項7に係る情報再生装置は、上
記情報再生装置において、さらに、前記第1データおよ
び第2データのいずれか一方をビットシフトして他方に
加算するビットシフト演算手段を備えたものである。
【0021】ビットシフト演算手段は、走査方向のデー
タマークによる第1データ(例えば2ビット)と走査方
向に直交する方向のデータマークによる第2データ(例
えば2ビット)とのビットシフトを行う。例えば第1デ
ータをシフトして、第2データに加算することにより、
4ビットの多値記録が可能になる。
【0022】また、請求項8に係る情報再生装置は、媒
体上に形成され走査方向に対して所定角度を有する直線
状のエッジその他のデータマークと、光源から光を受け
て直線偏光を持つ近視野光を発生させる微小開口と、光
源と微小開口との間に設けられ、近視野光の偏光方向を
回転させる偏光回転手段とを備え、偏光方向が回転して
いる近視野光をデータマークに照射しつつ前記媒体上を
走査すると共に、データマークで散乱した散乱光を出力
信号とし、この出力信号の強度および偏光方向の回転角
度から多値データを取得するものである。
【0023】近視野光の偏光方向を回転させつつデータ
マークに照射した場合、データマークに直交するときに
散乱光が多くなるから、強い出力信号が得られる。すな
わち、所定回転角度毎にデータマークの有無を判断する
ことにより、当該回転角度と出力信号の強度から多値デ
ータを取得することができる。
【0024】具体的には、偏光方向が走査方向から45
゜回転した場合、この偏光方向に直交するデータマーク
により強い散乱を受ける。従って、45゜の回転角度に
おいて、データマークの有無から2ビットのデータを得
ることができる。つぎに、走査方向から135゜回転し
た場合であっても、この偏光方向に直交するデータマー
クにより強い散乱を受けるから、135゜の回転角度に
おいて、データマークの有無から2ビットのデータを得
ることができる。それぞれのデータは、ビットシフトす
ることにより、多値データとすることができる。このよ
うに、データマークは、形成方向が異なれば近視野光の
偏光方向により分離して検出できるため、データマーク
を単位ピットとして形成することができる。また、偏光
回転手段により、近視野光の偏光方向を回転させるよう
にしたので、光源および微小開口が1系統で済むから、
装置構造が簡単になる。なお、近視野光の偏光方向は、
単位ピット上において少なくとも180゜回転させる必
要がある。
【0025】また、請求項9に係る情報再生装置は、記
録する情報に基づき、直線状のエッジその他のデータマ
ークを所定間隔で媒体上に形成し、当該データマークに
直交する直線偏光を持つ近視野光を前記データマークに
照射しつつ前記媒体上を走査すると共に、データマーク
で散乱した散乱光による出力信号の強度間隔からデータ
を取得するものである。
【0026】データマークに直交する方向の直線偏光を
持つ近視野光を当該データマークに照射すると、このデ
ータマークにより近視野光が強く散乱されるため、大き
な出力信号を得ることができる。データマークは、記録
する情報に基づき所定間隔で形成されているので、この
出力信号の強度間隔から情報を取得することができる。
このデータマークは直線状であるから、従来の略楕円形
状のピットに比べて媒体上に多く形成できる。
【0027】また、請求項10に係る情報再生装置は、
異なる方向を向いた複数のエッジその他のデータマーク
を一単位として設け、光源から光を受けて直線偏光を持
つ近視野光を発生させる微小開口と、光源と微小開口と
の間に設けられ、近視野光の偏光方向を回転させる偏光
回転手段とを備え、偏光方向が回転している近視野光を
前記複数のデータマークの一単位に照射すると共に、各
データマークで散乱した散乱光を出力信号とし、この出
力信号の強度および偏光方向の回転角度から多値データ
を取得するものである。
【0028】考え方は上記請求項8に係る発明と略同様
であり、データマークを異なる方向を向いた複数のデー
タマークを一単位として設けた点に特徴がある。一方向
に形成したデータマークとこのデータマークに直交する
直線偏光の近視野光との相対関係があれば、他方向に形
成したデータマークによる影響は受けず、複数方向に形
成したデータマークであってもこれらを分離して検出で
きる。また、偏光方向を回転させることにより光学系を
簡略化している。最終的には、回転角度と出力信号の強
度とから多値データを取得する。この構成であれば、デ
ータマークを一単位に形成しても、データマークを分離
して検出できるから、多値化が可能になる。なお、実際
の多値化段階では、上記ビットシフト手段などを用いる
ことができる。
【0029】また、請求項11に係る情報記録装置は、
直線偏光を持つ近視野光の偏光方向を記録する情報に基
づいて変化させ、この偏光方向を変化させつつ、当該近
視野光を、局所的な加熱により状態が変化する物質を表
面に設けた媒体上に照射することで、多値データを記録
するものである。
【0030】局所的な加熱により状態が変化する物質、
例えば相変化膜などに対して直線偏光を持つ近視野光を
照射すると、この相変化膜の状態は、直線偏光に直交す
る方向で変化する。具体的には、相変化膜の表面が結晶
状態から非結晶状態に、又はその逆に相変化する。この
ため、直線偏光の方向が異なれば状態変化の方向も異な
るから、同一位置に異なる方向で状態変化させることが
できる。従来は、同一位置に2値データしか記録できな
かったが、この方式であれば、直線偏光の方向を変える
ことで同一位置に多値データを記録することができる。
なお、再生は、結晶部と非結晶部との反射率の差を用い
る。
【0031】また、請求項12に係る情報記録装置は、
光源から光を受けて走査方向に偏光した近視野光を発生
する第1データ記録用微小開口と、光源から光を受けて
走査方向と直交する方向に偏光した近視野光を発生する
第2データ記録用微小開口と、局所的な加熱により状態
が変化する物質を表面に設けた媒体とを備え、第1デー
タ記録用微小開口による走査方向に偏光した近視野光を
媒体上に照射し、走査方向に直交する方向の状態を変化
させることで、第1データを記録し、同じく、第2デー
タ記録用微小開口による走査方向に直交する方向に偏光
した近視野光を媒体上に照射し、走査方向の状態を変化
させることで、第2データを記録し、多値データにより
情報を記録するようにしたものである。
【0032】上記同様、走査方向に偏光した近視野光を
媒体上に照射すると、この偏光方向に直交する方向で媒
体の状態が変化する。同じく、走査方向に直交する方向
に偏光した近視野光を媒体上に照射すると、走査方向で
媒体の状態が変化する。このようにすれば、同一位置に
第1データと第2データとを形成できるから、多値化が
可能になる。
【0033】また、請求項13に係る情報記録装置は、
光源から光を受けて直線偏光を持つ近視野光を発生させ
る1つのデータ記録用微小開口と、前記光源とデータ記
録用微小開口との間に設けられ、近視野光の偏光方向を
回転させる偏光回転手段と、局所的な加熱により状態が
変化する物質を表面に設けた媒体とを備え、データ記録
用微小開口による走査方向または走査方向に直交する方
向に偏光した近視野光を媒体上に照射し、走査方向に直
交する方向または走査方向の状態を変化させることで、
第1データを記録し、続いて、走査方向に直交する方向
または走査方向に偏光した近視野光を媒体上に照射し、
走査方向または走査方向に直交する方向の状態を変化さ
せることで、第2データを記録し、多値データにより情
報を記録するものである。
【0034】この発明は、近視野光の偏光方向を回転さ
せて情報の記録を行うようにしたものである。すなわ
ち、媒体上の物質は、近視野光の偏光方向に直交する方
向でその状態が変化する。そこで、走査方向に偏光した
近視野光を媒体上に照射してこれと直交する方向に状態
を変化させ、つぎに、偏光方向を回転させ、走査方向に
直交する方向の直線偏光を持つ近視野光を媒体上に照射
し、これに直交する方向で状態を変化させるようにした
(走査方向に直交する方向に偏光した近視野光を媒体上
に照射して走査方向に状態を変化させ、つぎに、偏光方
向を回転させ、走査方向の直線偏光を持つ近視野光を媒
体上に照射し、これに直交する方向で状態を変化させる
ようにしてもよい)。このようにすれば、同一位置に第
1データと第2データとを記録することができるから、
多値化が可能になる。
【0035】また、請求項14に係る情報記録装置は、
光源から光を受けて直線偏光を持つ近視野光を発生させ
る1つのデータ記録用微小開口と、前記光源とデータ記
録用微小開口との間に設けられ、近視野光の偏光方向を
回転させる偏光回転手段と、局所的な加熱により状態が
変化する物質を表面に設けた媒体とを備え、記録する情
報に基づいて近視野光の照射を所定回転角度単位で制御
し、当該近視野光の偏光方向に直交する方向の状態を回
転角度単位で変化させることによって、多値データによ
り情報を記録するようにしたものである。
【0036】近視野光の偏光方向により媒体の状態が変
化する方向が異なるから、偏光方向を回転制御して近視
野光を照射することで、同一位置に複数のデータを記録
することができる。例えば45°単位で記録する場合、
2ビットのデータを4方向で記録できることになるか
ら、全部で8ビットのデータを記録することができるこ
とになる。
【0037】また、請求項15に係る情報記録装置は、
上記情報記録装置において、前記回転角度単位を10°
以上にしたものである。
【0038】上記情報記録装置では、理論上、180°
を、1°単位またはそれ以下に分割してデータを記録す
ることができるが、実際上、媒体上の状態を変化させる
のであるから媒体の物性や分解能などを考慮すると10
°単位以上にするのが適当である。
【0039】また、請求項16に係る情報再生装置は、
トラッキングに用いる第1レーザ発振器と、データアク
セスに用いる第2レーザ発振器と、第1レーザ発振器と
第2レーザ発振器との間に位相ずれを与える位相板と、
第1レーザ発振器からのレーザ光から直線偏光を持つ近
視野光を発生させる第1微小開口と、第2レーザ発振器
からのレーザ光から、前記第1微小開口で発生する近視
野光の偏光方向に直交する方向の直線偏光を持つ近視野
光を発生させる第2微小開口と、を備えたものである。
【0040】第1レーザ発振器で発振したレーザ光は、
第1微小開口に入射され、トラッキング用の近視野光と
なる。第2レーザ発振器で発振したレーザ光は、第2微
小開口に入射され、データアクセス用の近視野光とな
る。両近視野光の偏光方向は、光路中に設けた位相板に
より異なるものになる。一方、近視野光は、その偏光方
向に直交する方向のエッジによって強い散乱を受けるこ
とが知られている。これより、一方向に直線偏光した近
視野光によってこれと直交する方向のエッジを走査する
と、強い散乱光が得られることになる。これに対し、エ
ッジと同方向の直線偏光を持つ近視野光を照射しても、
当該エッジから強い散乱光を得ることはできない。この
ため、それぞれ異なる方向にエッジその他のマークを形
成した媒体に対し、そのマークの1つをトラッキング用
に、他の1つをデータアクセス用に用いることができ、
そのためには、2系統の光学系から発生する近視野光の
偏光方向が異なるものになっていなければならない。記
録密度の向上については、上記した通りであるが、係る
効果を得るには、上記構成の情報再生装置が必要であ
る。
【0041】また、請求項17に係る情報再生装置は、
データアクセスに用いる第1レーザ発振器および第2レ
ーザ発振器と、第1レーザ発振器と第2レーザ発振器と
の間に位相ずれを与える位相板と、第1レーザ発振器か
らのレーザ光から直線偏光を持つ近視野光を発生させる
第1微小開口と、第2レーザ発振器からのレーザ光か
ら、前記第1微小開口で発生する近視野光の偏光方向に
直交する方向の直線偏光を持つ近視野光を発生させる第
2微小開口と、を備えたものである。
【0042】第1レーザ発振器と第2レーザ発振器との
間に位相ずれを生じさせると、第1微小開口と第2微小
開口とから発生する近視野光の偏光方向が異なるものに
なる。上記原理から、一方向に直線偏光した近視野光に
よってこれと直交する方向のエッジを走査することで、
強い散乱光を得ることができる。これに対し、エッジと
同方向の直線偏光を持つ近視野光を照射しても、強い散
乱を得ることはできない。このため、異なる方向にエッ
ジその他のマークを形成した媒体に対し、そのマークを
分離して検出し、多値データを得るためには、2系統の
光学系から発生する近視野光の偏光方向が異なるものに
なっていなければならない。
【0043】この発明では、第1レーザ発振器と第2レ
ーザ発振器との間に位相ずれを与え、発生する近視野光
の偏光方向が異なるものになるようにした。それぞれの
近視野光の直線偏光が記録媒体上に形成してあるデータ
マークと直交すれば、強い散乱光が得られる。すなわ
ち、第1レーザ発振器の光学系により2ビットのデータ
を取得でき、第2レーザ発振器の光学系により2ビット
のデータを取得できるから、最終的に両データをビット
シフトすることで多値データを取得することができる。
【0044】また、請求項18に係る情報再生装置は、
データアクセスに用いるレーザ発振器と、当該レーザ発
振器からのレーザ光から直線偏光を持つ近視野光を発生
させる微小開口と、前記近視野光の偏光方向を制御する
偏光制御手段とを備えたものである。
【0045】レーザ発振器のレーザ光は、偏光回転手段
によりその偏光方向を回転させられる。一方向に偏光し
た近視野光によってこれと直交する方向のエッジを走査
すると、強い散乱光を得ることができる。これに対し、
エッジと同方向の直線偏光を持つ近視野光を照射して
も、強い散乱光を得ることはできない。この発明では、
偏光回転手段により偏光方向を回転させ、媒体上のエッ
ジに直交する直線偏光を持つ近視野光を照射するように
している。例えば、一方向のエッジに対し直交する直線
偏光の近視野光を照射すると、このエッジにより強い散
乱を受けて出力信号が強くなる。
【0046】つぎに、近視野光の偏光方向を回転させ、
他方向のエッジに直交するように近視野光を照射する
と、このエッジにより強い散乱を受け、出力信号の強さ
が変化する。このように、異なる方向にエッジその他の
マークを形成した媒体に対し、そのマークを分離して検
出し、多値データを得るためには、近視野光の偏光方向
が異なるものになっていなければならない。上記構成の
情報再生装置によれば、近視野光の偏光方向を異なるも
のにすることができる。また、偏光回転手段を用いれば
光学系が1つで済むから、装置構成が簡単になる。
【0047】また、請求項19に係る記録媒体は、一方
向に形成したエッジその他のデータマークと、当該方向
と異なる方向に形成したエッジその他のデータマークと
をトラック上に備えたものである。
【0048】直線偏光を持つ近視野光を当該直線偏光と
直交する方向に形成したエッジに照射すると、強い散乱
光を得ることができる。逆に直線偏光と同方向にエッジ
を形成しても、当該エッジによって強い散乱光は得られ
ない。このため、エッジの形成方向を変え、これに対し
偏光方向が異なる近視野光を照射すれば、各エッジを分
離して検出することができる。異なる方向のエッジその
他のマークを分離して検出できるならば、当該形成方向
の異なるマークが同一トラック上、さらに同一位置に形
成されていても構わない。このため、係る構成により多
値化が可能になり、記録密度を向上することができるよ
うになる。
【0049】また、請求項20に係る記録媒体は、局所
的な加熱により状態が変化する長手形状の相変化層をト
ラック上の複数方向に形成したものである。
【0050】相変化層は、近視野光の照射により状態が
変化する。例えば走査方向に直線偏光を持つ近視野光を
照射すると、この直線偏光に直交する方向で相変化層の
状態が変化する。同様に、走査方向に直交する方向に直
線偏光を持つ近視野光を照射すると、この直線偏光に直
交する方向で相変化層の状態が変化する。このように、
係る構成によれば、媒体上の同一トラック上、さらに同
一位置に異なる方向に状態を変化させることが可能であ
るから、データの多値化が可能になる。相変化層は、必
要なビット数に従って形成しておく。
【0051】また、請求項21に係る情報再生方法は、
走査方向に対し所定角度を持った直線状のエッジその他
のマークに対し、当該マークと略直交する直線偏光の近
視野光を照射し、このマークで散乱した散乱光を出力信
号として取得して情報を再生するものである。
【0052】直線偏光を持つ近視野光を、この直線偏光
に平行する方向に形成したエッジに照射した場合と、前
記直線偏光に直交する方向に形成したエッジに照射した
場合とでは、後者の方が強い散乱光を得ることができ
る。この発明は、当該原理を用いて情報の再生をするよ
うにしたものである。すなわち、媒体上のマークに対し
て当該マークに直交する直線偏光の近視野光を照射する
ことで、強い散乱光を得ることができるため、この散乱
光を出力信号に用いるようにする。この構成では、特定
方向の直線偏光に対してこれに直交する方向のマークの
みが強い散乱光を発生させることになるから、異なる方
向の複数のマークを同一位置に形成しても、各マークを
分離して検出できる。このため、1ピットに多値データ
を詰め込むことができるため、記録密度が向上する。
【0053】また、請求項22に係る情報再生方法は、
媒体上の異なる方向に直線状のエッジその他のマークを
複数形成し、これらマークに直線偏光の近視野光を照射
しつつ前記媒体上を走査すると共に、マークで散乱した
散乱光を出力信号とし、この出力信号の強度から多値デ
ータを取得することで情報を再生するものである。
【0054】直線偏光の近視野光をマークに照射した場
合、当該マークが近視野光の偏光方向に直交するとき、
近視野光が散乱して出力信号が強くなる。逆にマークが
近視野光の偏光方向に直交する方向とは異なっていると
き、出力信号は低いままになる。すなわち、1つの偏光
方向を持つ近視野光を照射した場合、特定の(偏光方向
と直交する方向の)マークのみを検出できることにな
る。従って、直線状のマークを、媒体上の同一位置に方
向を変えて複数形成した場合でも、それぞれのマークに
直交する直線偏光を持った近視野光を照射すれば、各マ
ークからそれぞれ出力信号を得ることができる。このた
め、同一位置にマークを形成しても、分離検出可能にな
るから、その分、記録密度を向上させることができる。
【0055】また、請求項23に係る情報再生方法は、
媒体上の走査方向に直線状のエッジその他のトラッキン
グマークを形成しておき、走査方向に直交する方向に偏
光した近視野光を発生させ、この近視野光によって前記
トラッキングマーク近傍を当該トラッキングマークに沿
って走査し、トラッキングマークにより散乱する散乱光
から出力信号を取得し、この出力信号の強度に基づいて
再生時のトラッキングを行うものである。
【0056】近視野光がトラッキングマークから離れる
と、トラッキングマークによる散乱光が少なくなるか
ら、それだけ出力信号が弱くなる。また、近視野光がト
ラッキングマークに近づくと、トラッキングマークによ
る散乱光が多くなるから、それだけ出力信号が強くな
る。このようにすれば、出力信号の強弱からトラッキン
グの制御を行うことができる。なお、データマークと異
なる方向にトラッキングマークを設けた場合、上記性質
からトラッキングマークとデータマークとを分離するこ
とができる。従って、トラッキングマークをデータマー
クと同一位置に形成できる。
【0057】また、請求項24に係る情報再生方法は、
直線状のエッジその他のトラッキングマークを媒体上の
走査方向に形成すると共に、この走査方向と直交する方
向に直線状のエッジその他のデータマークを形成し、走
査方向に偏光した近視野光によりデータマーク上を直交
走査すると共に、走査方向に直交する方向に偏光した近
視野光によりトラッキングマーク近傍を当該トラッキン
グマークに沿って走査し、トラッキングマークにより散
乱する散乱光から出力信号を取得し、この出力信号の強
度に基づいてトラッキングを行い、かつ、データマーク
により散乱する散乱光から出力信号を取得し、この出力
信号の強度に基づいてデータを取得することで、情報の
再生を行うものである。
【0058】トラッキングについては上記請求項23に
係る発明と同様である。データアクセスについては、走
査方向に直交する方向、すなわちトラッキングマークと
異なる方向にデータマークを形成し、このデータマーク
に直交する直線偏光の近視野光により走査するようにし
た。このようにすれば、データマークとトラッキングマ
ークとを同一トラック上に形成しても、また、トラッキ
ングマークおよびデータマークにより単一のピットを形
成しても、両マークを分離して検出できる。この結果、
トラッキングマーク(またはデータマーク)の領域を小
さくできるから、記録密度を向上することができる。
【0059】また、請求項25に係る情報再生方法は、
記録する情報に基づき、走査方向および/または走査方
向に直交する方向にエッジその他のデータマークを形成
し、前記走査方向および走査方向に直交する方向に偏光
した近視野光を発生させ、前記走査方向に偏光した近視
野光を、走査方向に直交する方向に形成したデータマー
クにより散乱させ、この散乱光の強度に基づいて第1デ
ータを取得し、同じく、前記走査方向に直交する方向に
偏光した近視野光を、走査方向に形成したデータマーク
により散乱させ、この散乱光の強度に基づいて第2デー
タを取得し、第1データと第2データとから多値データ
を取得することで、情報の再生を行うものである。
【0060】このように、異なる方向に形成したデータ
マークに、当該それぞれのデータマークに直交する方向
の直線偏光を持つ近視野光を照射すれば、上記したよう
な特性から各データマークを分離して検出できる。それ
ゆえ、各データマークを同一位置に単位ピットとして形
成することができるから、データの多値化が可能にな
る。
【0061】また、請求項26に係る情報再生方法は、
記録する情報に基づき、走査方向および/または走査方
向に直交する方向にエッジその他のデータマークを形成
し、走査方向または走査方向に直交する方向に偏光した
近視野光によりデータマークを走査し、続いて、近視野
光の偏光方向を回転させ、同一データマークを前記走査
方向に直交する方向または走査方向に偏光した近視野光
により走査し、走査方向に偏光した近視野光を、走査方
向に直交する方向に形成したデータマークにより散乱さ
せ、この散乱光の強度に基づいて第1データを取得し、
同じく、走査方向に直交する方向に偏光した近視野光
を、走査方向に形成したデータマークにより散乱させ、
この散乱光の強度に基づいて第2データを取得し、第1
データと第2データとから多値データを取得すること
で、情報を再生するようにしたものである。
【0062】この発明では、データマークに直交する直
線偏光の近視野光を当該データマークに照射すると強い
散乱光が得られることに鑑み、データマークを走査方向
および/または走査方向に直交する方向に形成してお
き、偏光方向を変えて直線偏光の近視野光を照射するよ
うにした。まず、走査方向のデータマークに対しては、
走査方向に直交する直線偏光の近視野光を照射して出力
信号を得る。つぎに、走査方向に直交する方向のデータ
マークに対しては、偏光方向を回転させ、走査方向の直
線偏光を持つ近視野光を照射することで出力信号を得
る。このようにすれば、各データマークを分離して検出
できるため、各データマークを単位ピットとして形成す
ることができ、データの多値化を行うことができるよう
になる。
【0063】また、請求項27に係る情報再生方法は、
上記情報再生方法において、さらに、前記第1データお
よび第2データのいずれか一方をビットシフトして他方
に加算するようにしたものである。
【0064】この発明では、走査方向のデータマークに
よる第1データ(例えば2ビット)と走査方向に直交す
る方向のデータマークによる第2データ(例えば2ビッ
ト)とのビットシフトを行う。例えば第2データをシフ
トして、第1データに加算することにより、4ビットの
多値記録が可能になる。
【0065】また、請求項28に係る情報再生方法は、
走査方向に対して所定角度を有する直線状のエッジその
他のデータマークを媒体上に形成し、直線偏光を持つ近
視野光の偏光方向を回転させつつ当該近視野光を前記デ
ータマークに照射し、データマークで散乱した散乱光を
出力信号とし、この出力信号の強度および出力信号が強
くなった回転角度から多値データを取得して情報を再生
するようにしたものである。
【0066】近視野光の偏光方向を回転させつつデータ
マークに照射した場合、データマークに直交するときに
散乱光が多くなるから、強い出力信号が得られる。すな
わち、所定回転角度毎にデータマークの有無を判断する
ことにより、当該回転角度と出力信号の強度から多値デ
ータを取得することができる。
【0067】具体的には、偏光方向が走査方向から30
゜回転した場合、この偏光方向に直交するデータマーク
により強い散乱を受ける。従って、30゜の回転角度に
おいて、データマークの有無から2ビットのデータを得
ることができる。つぎに、走査方向から120゜回転し
た場合であっても、この偏光方向に直交するデータマー
クにより強い散乱を受けるから、120゜の回転角度に
おいて、データマークの有無から2ビットのデータを得
ることができる。それぞれのデータは、ビットシフトす
ることにより、多値データとすることができる。このよ
うに、データマークは、形成方向が異なれば近視野光の
偏光方向により分離して検出できるため、データマーク
を単位ピットとして形成することができる。
【0068】また、請求項29に係る情報再生方法は、
記録する情報に基づき、直線状のエッジその他のデータ
マークを所定間隔で媒体上に形成し、当該データマーク
に略直交する直線偏光を持つ近視野光を前記データマー
クに照射しつつ前記媒体上を走査すると共に、データマ
ークで散乱した散乱光による出力信号の強度間隔からデ
ータを取得することで情報を再生するようにしたもので
ある。
【0069】データマークに直交する方向の直線偏光を
持つ近視野光を当該データマークに照射すると、このデ
ータマークにより近視野光が強く散乱されるため、大き
な出力信号を得ることができる。データマークは、記録
する情報に基づき所定間隔で形成されているので、この
出力信号の強度間隔から情報を取得することができる。
このデータマークは直線状であるから、従来の略楕円形
状のピットに比べて媒体上に多く形成できる。
【0070】また、請求項30に係る情報再生方法は、
異なる方向を向いた複数のエッジその他のデータマーク
を一単位として設け、直線偏光を持つ近視野光の偏光方
向を回転させつつ、当該近視野光を前記複数のデータマ
ークの一単位に照射すると共に、各データマークで散乱
した散乱光を出力信号とし、この出力信号の強度および
出力信号が強くなった回転角度から多値データを取得し
て、情報を再生するようにしたものである。
【0071】この発明は上記請求項28に係る発明と略
同様であり、データマークを異なる方向を向いた複数の
データマークを一単位として設けた点に特徴がある。一
方向に形成したデータマークとこのデータマークに直交
する直線偏光の近視野光との相対関係があれば、他方向
に形成したデータマークによる影響は受けず、複数方向
に形成したデータマークであってもこれらを分離して検
出できる。最終的には、回転角度と出力信号の強度とか
ら多値データを取得する。この構成であれば、データマ
ークを一単位に形成しても、データマークを分離して検
出できるから、多値化が可能になる。なお、実際の多値
化段階では、上記ビットシフトにより多値化を行う。
【0072】また、請求項31に係る情報記録方法は、
直線偏光を持つ近視野光の偏光方向を記録する情報に基
づいて変化させ、この偏光方向を変化させつつ、当該近
視野光を、局所的な加熱により状態が変化する物質を表
面に設けた媒体上に照射することで、多値データを記録
するものである。
【0073】局所的な加熱により状態が変化する物質、
例えば相変化膜などに対して直線偏光を持つ近視野光を
照射すると、この相変化膜の状態は、直線偏光に直交す
る方向で変化する。このため、直線偏光の方向が異なれ
ば状態変化の方向も異なるから、同一位置に異なる方向
で状態変化させることができる。このようにすれば、直
線偏光の方向を変えることで同一位置に多値データを記
録することができる。
【0074】また、請求項32に係る情報記録方法は、
局所的な加熱により状態が変化する物質を表面に設けた
媒体に対して走査方向に偏光した近視野光を照射し、走
査方向に直交する方向の状態を変化させることで第1デ
ータを記録し、同じく、走査方向に直交する方向に偏光
した近視野光を媒体上に照射し、走査方向の状態を変化
させることで第2データを記録し、多値データにより情
報を記録するようにしたものである。
【0075】上記同様、走査方向に偏光した近視野光を
媒体上に照射すると、この偏光方向に直交する方向で媒
体の状態が変化する。同じく、走査方向に直交する方向
に偏光した近視野光を媒体上に照射すると、走査方向で
媒体の状態が変化する。このようにすれば、同一位置に
第1データと第2データとを形成できるから、多値化が
可能になる。
【0076】また、請求項33に係る情報記録方法は、
局所的な加熱により状態が変化する物質を表面に設けた
媒体に対して走査方向または走査方向に直交する方向に
偏光した近視野光を媒体上に照射し、走査方向に直交す
る方向または走査方向の状態を変化させることで第1デ
ータを記録し、続いて、近視野光の偏光方向を回転さ
せ、走査方向に直交する方向または走査方向に偏光した
近視野光を媒体上に照射し、走査方向または走査方向に
直交する方向の状態を変化させることで第2データを記
録し、多値データにより情報を記録するようにしたもの
である。
【0077】この発明は、近視野光の偏光方向を回転さ
せて情報の記録を行うようにしたものである。すなわ
ち、媒体上の物質は、近視野光の偏光方向に直交する方
向でその状態が変化する。そこで、走査方向に偏光した
近視野光を媒体上に照射してこれと直交する方向に状態
を変化させ、つぎに、偏光方向を回転させ、走査方向に
直交する方向の直線偏光を持つ近視野光を媒体上に照射
し、これに直交する方向で状態を変化させるようにした
(走査方向に直交する方向に偏光した近視野光を媒体上
に照射して走査方向に状態を変化させ、つぎに、偏光方
向を回転させ、走査方向の直線偏光を持つ近視野光を媒
体上に照射し、これに直交する方向で状態を変化させる
ようにしてもよい)。このようにすれば、同一位置に第
1データと第2データとを記録することができるから、
多値化が可能になる。
【0078】また、請求項34に係る情報記録方法は、
局所的な加熱により状態が変化する物質を表面に設けた
媒体に対し、直線偏光を持つ近視野光をその偏光方向を
回転させつつ照射すると共に、この照射を記録する情報
に基づいて所定回転角度単位で制御し、当該近視野光の
偏光方向に直交する方向の状態を回転角度単位で変化さ
せることによって、多値データにより情報を記録するよ
うにしたものである。
【0079】近視野光の偏光方向により媒体の状態が変
化する方向が異なるから、偏光方向を回転制御して近視
野光を照射することで、同一位置に複数のデータを記録
することができる。例えば30°単位で記録する場合、
2ビットのデータを6方向で記録できることになるか
ら、全部で12ビットのデータを記録することができる
ことになる。
【0080】また、請求項35に係る情報記録方法は、
上記情報記録方法において、前記回転角度単位を10°
以上にしたものである。
【0081】上記情報記録方法では、理論上、180°
を、1°単位またはそれ以下に分割してデータを記録す
ることができるが、実際上、媒体上の状態を変化させる
のであるから媒体の物性や分解能などを考慮すると10
°単位以上にするのが適当である。
【0082】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
【0083】(実施の形態1)この情報再生・記録原理
は、近視野顕微鏡分野において知られている物理現象を
利用したものである。近視野光が直線偏光である場合に
得られる像は、偏光方向とサンプル表面形状との相対的
位置関係の違いにより、異なるものになることが知られ
ている。
【0084】初めに、近視野光の偏光について説明す
る。近視野光は、図1に示すように、ヘッド4の微小開
口3にレーザ発振器1からのレーザ光を入射することで
発生する。この微小開口3は、入力光に対して1/4波
長板として機能する。サンプル5は、図2に示すよう
に、ガラス基板6の上に棒状のエッジ7(Al)をパタ
ーニングしたものである。直線偏光(図中(a))のレ
ーザ光Rは、1/4波長板2を通過することで、直線偏
光から円偏光に変換される(図中(b))。つぎに、円
偏光のレーザ光Rを微小開口3に導入すると直線偏光の
近視野光Nが得られる(図中(c))。ここで、微小開
口3から離れる方向をZ軸とした場合、近視野光NはZ
方向には振動せず減衰するが、それに垂直なXY面内で
は、電場が振動する。このため、その位相により偏光を
定義できる。すなわち、位相が1/4(90度)ずれる
度に、直線偏光と円偏光とが相互に変化する。微小開口
3に平板ガラスを近接させて散乱光を観察すると、係る
偏光状態が観察できる。
【0085】なお、近視野光Nの偏光方向とレーザ光R
との偏光方向を一致させるには、光軸上にさらに1/2
波長板を設置すればよい(図示省略)。1/4波長板2
を使用し且つ微小開口3が1/4波長板として機能する
ので、1/2波長板を設置すると位相が丁度1波長分ず
れるためである。
【0086】図1に戻り、Betzigらは、上記サン
プル5を、透過型の近視顕微鏡で観察した結果、近視野
光Nの偏光方向に対してエッジ7を直交させたときには
出力が大きくなり、平行にしたときには出力が小さくな
ることを発見した(Betzig,E.,Trautman,J.K,Weiner,J.
S.,Harris,T.D.,and wolfe,R.,Applied Optics,31(199
2)4563)。また、AuでコートしたSi基板に溝を形成
したサンプル(図示省略)を反射型近視野顕微鏡で観察
した場合も、近視野光Nの偏光と出力強度に相関関係が
あることが報告されている(Paesler,M.A and MoyerP.
J, Near Field Optics,Wiley Interscience, 1996)。
【0087】さらに、出力強度だけでなく、サンプル5
表面上の散乱体が出力像に与える影響の大きさも近視野
光Nの偏光方向によって異なることがNovotnyら
の2次元シミュレーションから推測される(Novotny,
L.,Pohl,D.W.,and Regli,P., Ultramicroscopy 57(199
5)180)。
【0088】以上のように、エッジ7の形成方向と近視
野光Nの偏光方向との方向関係で散乱光の出力が異なる
ものになるから、この効果を利用すれば、再生・記録装
置の高密度化を行うことができる。また、1つの偏光を
トラッキングに用いることができる。図3に具体例を挙
げて説明する。同図(a)に示すように、表面に横、
縦、十字、四角のマーク8が形成されたサンプル5を、
偏光方向の異なる近視野光Nを用いて観察する。同図
(b)に示すように、左右方向の直線偏光を発生させる
微小開口3aをプローブに用いると、サンプル5上のマ
ーク8のうち、縦方向部分8aのみが観察される。一
方、同図(c)に示すように、上下方向の直線偏光を発
生させる微小開口3bをプローブに用いると、サンプル
5上のマーク8のうち、横方向部分8bのみが観察され
る。
【0089】注目すべきは、図3の(c)および(d)
に示すように、同一位置に縦方向および横方向成分を持
つマーク8’を形成すれば、偏光方向によって異なる像
が得られることである。すなわち、縦横方向成分を持つ
単一のマーク8’から、4ビットの情報を取得できるこ
とになる。これに比べ、従来方式では、単一のマークか
ら2ビットの情報しか得ることができなかった。従っ
て、上記原理を情報再生・記録装置に応用することで、
記録密度を倍増することができる。
【0090】このような情報再生装置の具体例を図4に
示す。この情報再生装置100は、縦横方向成分を持つ
マークを形成した情報記録媒体101と、偏光方向の異
なる2種類の光を発生させる光源102と、微小開口1
03を有するヘッド104と、マークによる散乱光を偏
光方向毎に取得する受光手段105と、受光手段105
からの信号を処理する信号処理手段107とから構成さ
れている。また、偏光方向を変化させて情報を記録する
ようにすることもできる。つぎに、さらに詳細な具体例
を実施の形態2以下にて説明する。
【0091】(実施の形態2)図5は、この発明の実施
の形態2に係る情報再生装置を示す概略構成図である。
図6は、図5に示した情報再生装置の一部を示す詳細構
成図である。この情報再生装置200は、トラッキング
に用いる波長λ1のレーザ光を出力する波長λ1レーザ
発振器201と、波長λ1のレーザ光軸上に配置され当
該レーザ光の偏光方向を変換する1/2波長板202お
よび1/4波長板203と、データアクセスに用いる波
長λ2のレーザ光を出力する波長λ2レーザ発振器20
4と、波長λ2のレーザ光軸上に配置され当該レーザ光
の偏光方向を変換する1/4波長板205と、トラッキ
ングに用いる波長λ3のレーザ光を出力する波長λ3レ
ーザ発振器206と、波長λ3のレーザ光軸上に配置さ
れ当該レーザ光の偏光方向を変換する1/2波長板20
7および1/4波長板208と、を備えている。
【0092】また、この情報再生装置200は、前記各
波長のレーザ光を伝送する導波路209と、導波路20
9と連設したヘッド210と、ヘッド210を駆動する
ためのヘッド駆動アクチュエータ211と、メモリ媒体
212(メモリ媒体については後述する)を駆動するメ
モリ媒体駆動用アクチュエータ213と、メモリ媒体表
面で散乱した散乱光を波長毎に集光する集光レンズ21
4と、波長λ1の散乱光を受光する波長λ1用受光素子
215と、波長λ2の散乱光を受光する波長λ2用受光
素子216と、波長λ3の散乱光を受光する波長λ3用
受光素子217とを備えている。ヘッド210には、近
視野光を発生させると共に1/4波長板の機能を有する
データアクセス用微小開口218が設けられ、その両側
には、同じく1/4波長板の機能を有するトラッキング
用微小開口219、220が設けられている。
【0093】つぎに、受光素子215〜217により取
得した信号処理手段として、出力信号処理回路221
と、制御回路222とを備えている。出力信号処理回路
221は、トラッキング用の信号(波長λ1用受光素子
215および波長λ3用受光素子217によるもの)の
差分を計算する差分回路223と、データアクセス用の
信号(波長λ2用受光素子216)を処理する読出デー
タ信号処理回路224とを備えている。また、制御回路
222は、ヘッド210のアクセス・トラッキング制御
を行うヘッド駆動回路225と、読出データを出力する
ための読出データ出力制御回路226と、を備えてい
る。
【0094】図7は、上記メモリ媒体212を示す上面
図である。このメモリ媒体212の基板上には、トラッ
ク方向に長手形状のトラッキングマーク227、228
が2本形成されている。また、トラッキングマーク22
7、228に対し、データマーク229が線路の枕木の
ように配置されている。このデータマーク229および
トラッキングマーク227、228のサイズは、近視野
光を用いるため、光の波長以下にすることができる。基
板の材料には、例えばシリコンやガラスを用いる。ま
た、データマーク229およびトラッキングマーク22
7、228は、A1のような金属あるいはポリマーフィ
ルム(Polymethylmethacrylate;PMMA)により形成さ
れ、これらマーク縁部はエッジを形成している。
【0095】また、データマーク229およびトラッキ
ングマーク227、228は、突起や溝により形成して
もよいし、平坦な表面上に屈折率などの光学特性の異な
る物質を配置したものでもよい(図示省略)。また、同
図のようにトラッキングマーク227、228とデータ
マーク229とを重ねて形成せず、離して配置するよう
にしてもよい。
【0096】つぎに、この情報再生装置200の動作に
ついて説明する。図8は、この情報再生装置200によ
るトラッキング・再生方法を示す説明図である。図9
は、出力信号の状態を示す説明図である。データマーク
229およびトラッキングマーク227,228と、デ
ータアクセス用微小開口218およびトラッキング用微
小開口219、220との位置関係は、同図に示すよう
になる。各トラッキング用微小開口219、220は、
トラッキングマーク227、228の斜め上方に位置す
る。データアクセス用微小開口218は、トラッキング
マーク227、228の間であって、データマーク22
9上を通過できるように位置させる。
【0097】まず、ヘッド210のトラッキングについ
て説明する。λ1波長レーザ発振器201から出力した
レーザ光の位相は、1/2波長板202および1/4波
長板203によって3/4波長ずれ、もとの直線偏光が
円偏光に変換される。このレーザ光R1は、トラッキン
グ用微小開口219に導かれる。トラッキング用微小開
口219は1/4波長板の機能を持つから、当該トラッ
キング用微小開口219により得られる近視野光は、も
とのレーザ光R1に比べて位相が1波長分だけずれたも
のとなり、円偏光から再び直線偏光に変換される。続い
て、近視野光は、メモリ媒体212上のトラッキングマ
ーク227により散乱する。この散乱光は、集光レンズ
214により集光されて、波長λ1用受光素子215に
より受光される。波長λ1用受光素子215では光電変
換が行われ、その出力信号は出力信号処理回路221に
送られる。
【0098】同じく、λ3波長レーザ発振器206から
出力したレーザ光R3も、1/2波長板207、1/4
波長板208およびトラッキング用微小開口220を通
過することで、位相が1波長ずれた近視野光となる。近
視野光は、メモリ媒体212上のトラッキングマーク2
28により散乱し、その散乱光は、集光レンズ214に
より集光されて、波長λ3用受光素子217により受光
される。波長λ3用受光素子217では光電変換が行わ
れ、その出力信号は出力信号処理回路221に送られ
る。
【0099】出力信号処理回路221では、差分器22
3により、上記λ1波長用系の出力信号と上記λ3波長
用系の出力信号との差分を求める。この差分は、ヘッド
駆動回路225に送られヘッド駆動アクチュエータ21
1の制御量となる。これを図を参照して説明すると、図
中T1で示すように、トラッキング用微小開口219、
220は、正しいトラッキング位置でトラッキングマー
ク227、228の斜め上方に位置する。この場合、図
9(a)および(c)の区間Taに示すように、出力信
号は所定値を示す。
【0100】ところが、ヘッド210がずれると、図中
T2で示すように、λ1波長用のトラッキング用微小開
口219がトラッキングマーク227から離れ、λ2波
長用のトラッキング用微小開口220がトラッキングマ
ーク228の上方に来る。このため、図9(a)および
(c)の区間Tbに示すように、λ1波長用系の出力強
度が低下し、λ3波長系の出力強度が増加する。
【0101】逆に、図中T3で示すように、λ1波長用
のトラッキング用微小開口219がトラッキングマーク
227の上方に位置し、λ2波長用のトラッキング用微
小開口220がトラッキングマーク228から離れる
と、λ1波長用系の出力強度が増加し、λ3波長系の出
力強度が低下する(図9(a)および(c)の区間T
c)。
【0102】ヘッド210がずれた場合、λ1波長用系
の出力強度と、λ3波長系の出力強度との間に差が生じ
るから、差分器223の出力が大きくなる。ヘッド駆動
回路225は、この差分器223からの出力に応じ、ヘ
ッド210のトラッキングを行う。例えばλ1波長用系
の出力強度が小さくなり、λ3波長系の出力強度が大き
くなると、ヘッド210が図中の上方にずれているとし
て、これと逆方向にヘッド210を移動制御する。同様
にλ1波長用系の出力強度が大きくなり、λ3波長系の
出力強度が小さくなると、ヘッド210が図中の下方に
ずれているとして、これと逆方向にヘッド210を移動
制御する。
【0103】つぎに、ヘッド210のデータアクセスに
ついて説明する。λ2波長レーザ発振器204から出力
したレーザ光R2の位相は、1/4波長板205によっ
て1/4波長ずれ、もとの直線偏光から円偏光に変換さ
れる。このレーザ光R2は、データアクセス用微小開口
218に導かれる。データアクセス用微小開口218は
1/4波長板の機能を持つから、当該データアクセス用
微小開口218により得られる近視野光は、もとのレー
ザ光R2に比べて位相が1/2波長分だけずれたものと
なり、再び円偏光から直線偏光に変換される。続いて、
近視野光は、メモリ媒体212上のデータマーク229
により散乱する。この散乱光は、集光レンズ214によ
り集光されて、波長λ2用受光素子216により受光さ
れる。波長λ2用受光素子216では光電変換が行わ
れ、その出力信号は出力信号処理回路221に送られ
る。
【0104】これを図を用いて説明すると、図9の
(b)に示すように、データアクセス用微小開口218
から発生する近視野光は、その偏光方向がトラック方向
と同一であるから、データアクセス用微小開口218が
データマーク229上に位置したときに出力信号が強く
なる。
【0105】このようにして取得したデータは、出力信
号処理回路221の読出データ信号処理回路224によ
りA/D変換、復調、誤り検出、補正およびD/A変換
などの処理が施され、情報再生に適した信号に変換され
る。そして、読出データ出力制御回路226に送られ、
読出データとしてアンプ(図示省略)に出力される。
【0106】以上、この発明の情報再生装置200によ
れば、データマーク229とトラッキングマーク22
7、228を重ねて配置することができるから、その
分、トラック幅を狭くできる。このため、記録密度を飛
躍的に向上させることができる。
【0107】(実施の形態3)図10は、この発明の実
施の形態3に係る情報再生装置を示す概略構成図であ
る。この情報再生装置300は、単位ピットに4ビット
の情報を持たせた点に特徴があり、データアクセスに用
いる波長λ1のレーザ光を出力する波長λ1レーザ発振
器301と、波長λ1のレーザ光軸上に配置され当該レ
ーザ光の偏光方向を変換する1/2波長板302および
1/4波長板303と、データアクセスに用いる波長λ
2のレーザ光を出力する波長λ2レーザ発振器304
と、波長λ2のレーザ光軸上に配置され当該レーザ光の
偏光方向を変換する1/4波長板305とを備えてい
る。
【0108】また、この情報再生装置300は、前記各
波長のレーザ光を伝送する導波路306と、導波路30
6と連設したヘッド307と、ヘッド307を駆動する
ためのヘッド駆動アクチュエータ308と、メモリ媒体
309(メモリ媒体については後述する)を駆動するメ
モリ媒体駆動用アクチュエータ310と、メモリ媒体3
09表面で散乱した散乱光を波長毎に集光する集光レン
ズ311と、波長λ1の散乱光を受光する波長λ1用受
光素子312と、波長λ2の散乱光を受光する波長λ2
用受光素子313とを備えている。ヘッド307には、
近視野光を発生させると共に1/4波長板の機能を有す
る第1データアクセス用微小開口314および第2デー
タアクセス用微小開口315が2つ連設されている。
【0109】また、受光素子312、313により取得
した信号処理手段として、出力信号処理回路316と、
制御回路317とを備えている。出力信号処理回路31
6は、データアクセス用の信号を処理する読出データ信
号処理回路を備えている(図示省略)。制御回路317
は、図11に示すように、一方のデータアクセス用微小
開口315からの出力信号をビットシフトするビットシ
フト演算器318と、ビットシフトした信号を他方のデ
ータアクセス用微小開口314の出力信号に加算する加
算器319とを備えている。また、ヘッド307のアク
セス・トラッキング制御を行うヘッド駆動回路と、読出
データを出力するための読出データ出力制御回路とを備
えている(図示省略)。なお、トラッキング用のピット
は別に設ける(図示省略)。
【0110】図12は、上記メモリ媒体309およびヘ
ッド307を示す上面図である。このメモリ媒体309
の基板上には、縦方向のデータマーク320、横方向の
データマーク321、および縦方向と横方向とのデータ
マークが交差した十字形状のデータマーク322が情報
に従って形成されている。データマーク320〜322
のサイズは、近視野光を用いるため、光の波長以下にす
ることができる。基板の材料には、上記同様にシリコン
やガラスなどを用いる。また、データマーク320〜3
22は、A1のような金属あるいはPMMAにより形成
し、これらマーク縁部はエッジを形成している。さら
に、データマーク320〜322は、突起や溝により形
成してもよいし、平坦な表面上に屈折率などの光学特性
の異なる物質を配置したものでもよい。
【0111】また、ヘッド307には、データアクセス
用微小開口314、315が2つ形成され、一方の第1
データアクセス用微小開口314に係る偏光方向は横方
向であり、他方の第2データアクセス用微小開口315
に係る偏光方向は縦方向である。
【0112】つぎに、この情報再生装置300の動作に
ついて説明する。図13は、受光素子の出力強度を示す
グラフ図である。まず、第1データアクセス用微小開口
314に係る信号処理について説明する。λ1波長レー
ザ発振器301から出力したレーザ光の位相は、1/2
波長板302および1/4波長板303によって3/4
波長ずれ、もとの直線偏光から円偏光に変換される。こ
のレーザ光R1は、第1データアクセス用微小開口31
4に導かれる。第1データアクセス用微小開口314は
1/4波長板の機能を持つから、当該第1データアクセ
ス用微小開口314により得られる近視野光は、もとの
レーザ光R1に比べて位相が1波長分だけずれたものと
なり、再び円偏光から直線偏光に変換される。続いて、
近視野光は、メモリ媒体309上のデータマーク320
〜322により散乱する。この散乱光は、集光レンズ3
11により集光されて、波長λ1用受光素子312によ
り受光される。波長λ1用受光素子312では光電変換
が行われ、その出力信号は出力信号処理回路316に送
られる。
【0113】つぎに、第2データアクセス用微小開口3
15に係る信号処理について説明する。λ2波長レーザ
発振器304から出力したレーザ光R2の位相は、1/
4波長板305によって1/4波長ずれ、もとの直線偏
光から円偏光に変換される。このレーザ光R2は、第2
データアクセス用微小開口315に導かれる。第2デー
タアクセス用微小開口315は1/4波長板の機能を持
つから、当該第2データアクセス用微小開口315によ
り得られる近視野光は、もとのレーザ光R2に比べて位
相が1/2波長分だけずれたものとなり、再び円偏光か
ら直線偏光に変換される。続いて、近視野光は、メモリ
媒体309上のデータマーク320〜322により散乱
する。この散乱光は、集光レンズ311により集光され
て、波長λ2用受光素子313により受光される。波長
λ2用受光素子313では光電変換が行われ、その出力
信号は出力信号処理回路316に送られる。
【0114】上記を図12と図13により説明すると、
第1データアクセス用微小開口314から発する近視野
光は、その偏光方向がトラック方向と同一である(図中
横方向)。このため、縦方向のデータマーク320上お
よび縦方向のデータマークを含む十字形状のデータマー
ク322上に位置したときに信号強度が強くなる(図1
3の(b))。一方、第2データアクセス用微小開口3
15から発する近視野光は、その偏光方向がトラック方
向に対し垂直である(図中縦方向)。このため、横方向
のデータマーク321上および横方向のデータマークを
含む十字形状のデータマーク322上に位置したときに
信号強度が強くなる(図13の(a))。
【0115】以上、この情報再生装置300によれば、
単位ピット(データマーク320〜322)に最大4ビ
ットの情報を持たせることができるから、多値化が可能
であり、記録密度を飛躍的に向上させることができる。
なお、上記では、異なる波長を持つレーザ発振器30
1、302を使用しているが、レーザ発振器を1つにし
てその出力光を分岐し、当該分岐した一方のレーザ光を
偏光板により偏光させるようにしてもよい。
【0116】(実施の形態4)上記ヘッド307にデー
タアクセス用微小開口を1つだけ形成し、偏光方向を回
転させてから同一データマーク領域を再度走査するよう
にしてもよい(図示省略)。例えば円盤形状のメモリ媒
体上に、上記実施の形態3のデータマークを形成してお
き、まず、このデータマーク上を所定の偏光方向を持つ
近視野光により走査し、再度、偏光方向を回転させた状
態で、同一のデータマーク上を走査するようにする。偏
光方向の回転には、電圧の印加により回転方向を制御可
能な高速回転偏光子を用い、メモリ媒体の回転と同期さ
せるようにする。このようにすれば、上記実施の形態3
と同様の多値化が可能であり、記録密度を飛躍的に向上
させることができる。
【0117】(実施の形態5)図14は、この発明の実
施の形態5に係る情報再生装置を示す概略構成図であ
る。図15は、この情報再生装置に用いるメモリ媒体の
データマーク形態を示す説明図である。この情報再生装
置500は、メモリ媒体上に傾きを持つエッジを形成す
ると共に、偏光方向を高速に回転させつつ近視野光を照
射し、データを取得するようにした点に特徴がある。こ
の情報再生装置500は、データアクセスに用いる波長
λ1のレーザ光を出力する波長λ1レーザ発振器501
と、回転子はKDP(リン酸カリウム)などの電気光学
素子からなり、レーザ光の偏光方向を高速に回転させる
高速回転偏光子502と、波長λ1のレーザ光軸上に配
置され当該レーザ光の偏光方向を変換する1/2波長板
503および1/4波長板504と、レーザ光を伝送す
る導波路505と、導波路505と連設したヘッド50
6とを備えている。
【0118】また、ヘッド506を駆動するためのヘッ
ド駆動アクチュエータ507と、メモリ媒体508(メ
モリ媒体については後述する)を駆動するメモリ媒体駆
動用アクチュエータ509と、メモリ媒体表面で散乱し
た散乱光を波長毎に集光する集光レンズ510と、高速
回転偏光子511と、波長λ1の散乱光を受光する波長
λ1用受光素子512とを備えている。ヘッド506に
は、近視野光を発生させると共に1/4波長板の機能を
有するデータアクセス用微小開口513が設けられてい
る。また、波長λ1用受光素子510により取得した信
号処理手段として、出力信号処理回路514と、制御回
路515とを備えている。
【0119】出力信号処理回路は、高速回転偏光子50
2が偏光を回転させる一周期の間の出力信号の最大値お
よび最大値を与えた時の位相を記憶するメモリと、出力
信号と当該周期の始めから現在までの最大値を比較する
演算回路と、位相からマークエッジ518の角度を計算
する演算回路とからなる。これにより、偏光が一回転す
る間に出力信号が最大値を与えた時の時刻(偏光回転の
位相)から、マークエッジの角度を算出する。
【0120】なお、ヘッド506のアクセス・トラッキ
ング制御系は、実施の形態1と同様の構成とし、ここで
は説明を省略するものとする。
【0121】メモリ媒体508には、図15に示すよう
に、そのデータマーク領域内に2種類の相516、51
7が形成されており、両相の位置および界面518の角
度によって情報を記録している。この界面518は、電
子ビーム照射によるレジスト除去によって作成され、界
面518によりエッジが形成されている。
【0122】つぎに、この情報再生装置500の動作に
ついて説明する。高速偏光回転子502、511は、電
圧を印加することによりレーザ光の偏光方向を制御する
ことができる。レーザ光R1の偏光を回転させると、デ
ータアクセス用微小開口513から発生する近視野光の
偏光方向も1波長ずれた状態で回転する。近視野光の偏
光を回転させつつメモリ媒体508上のデータマーク
(マークエッジとなる界面518)に照射すると、特定
回転角度において、データ出力が強くなる。この原理
は、実施の形態1で示した通りである。高速回転偏光子
502、511の回転速度は、1つの界面518を走査
する間に少なくとも半回転するように設定する。
【0123】図16に、データ取得の状態を示す。例え
ば1つの界面518(マークエッジ)の走査過程(走査
方向は図中矢印Aで示す)において偏光を1回転させる
と、界面518aに対して偏光方向が垂直になる位置に
て出力信号が強くなる。同図(a)に示す界面518
は、水平方向から80゜傾いている。このため、近視野
光の偏光方向が170゜のときに出力信号が最大にな
る。同図(b)に示す界面518bは、水平方向から1
50゜傾いている。このため、偏光方向が60゜のとき
に出力信号が最大になる。このように、同図(a)と
(b)とを比較すると、傾きの異なる界面518は、そ
れぞれ異なる偏光方向において最大の出力強度を示すこ
とが判る。
【0124】このため、1つの界面518に角度を与え
ることにより、その角度に応じた信号出力を得ることが
できる。すなわち、この出力信号が最大となる偏光角度
からデータの値を計算すれば、多値化が可能になる。例
えば電子ビームによる微細加工技術の精度は、数十ナノ
メートルであり、界面518の角度を10゜の精度で形
成できるから、この場合、1つの界面518から0〜1
7の値を取得することができることになる。このため、
多値化を飛躍的に向上させることができる。
【0125】(実施の形態6)この実施の形態6に係る
情報再生装置は、メモリ媒体上の界面(マークエッジ)
で近視野光が散乱し、信号出力が局所的に大きくなるこ
とを利用して、情報を長方形データマークのエッジ間隔
によって表現するようにしたものである(マークエッジ
記録)。図17は、この発明の実施の形態6に係る情報
再生装置に用いるメモリ媒体の形態と信号出力を示す説
明図である。同図に示すメモリ媒体601を図中左右方
向に偏光する近視野光により走査した場合、界面602
の部分で信号出力が強くなる。なお、上下方向に偏光し
た近視野光により走査すると、サンプル層の上下方向の
エッジ603が強調される。これは、ヘッドのトラッキ
ングに用いればよい。また、装置構成は、実施の形態1
と同じもので構わないが(図示省略)、エッジ間隔に対
応した値の処理回路が必要になる。
【0126】(実施の形態7)図18は、この発明の実
施の形態7に係る情報再生装置を示す説明図である。こ
の情報再生装置は、長方形のデータマークの一辺でデー
タアクセスを行い、他辺でトラッキングを行うようにし
たものである。装置構成は、実施の形態5と略同様であ
るから説明を省略する。なお、この発明において、デー
タマーク701のエッジ間隔により情報を記録する点
は、上記実施の形態6と同様である。
【0127】同図において、実線は、走査方向(図中矢
印A)に平行(横方向)な直線偏光を出力するときのデ
ータアクセス用微小開口702の位置を示す。点線は、
走査方向に直角(縦方向)な直線偏光を出力するときの
データアクセス用微小開口703の位置を示す。レーザ
光は、高速回転偏光子によってその偏光方向を高速回転
しつつ、データマーク上を走査する。初めのエッジ70
4では、近視野光の直線偏光が横方向のとき、直線偏光
の回転タイミングに従い信号強度が強くなる(位置
a)。また、終わりのエッジ705でも、近視野光の直
線偏光が横方向のとき、直線偏光の回転タイミングに従
い信号強度が強くなる(位置b)。
【0128】一方、データアクセス用微小開口703が
データマーク701上にあるときは、エッジがないため
信号出力のピークは出ない。しかし、同図に示すよう
に、ヘッドがずれてデータアクセス用微小開口703の
位置が縦方向に移動すると、データマーク701の横方
向のエッジ706により影響を受ける。すなわち、近視
野光の直線偏光が縦方向のとき、直線偏光の回転タイミ
ングに従い信号強度が強くなる(位置c)。制御回路で
は、縦方向に係る回転タイミングにおいて信号出力が出
ないようにヘッド位置のフィードバック制御を行う。
【0129】このようにすれば、データアクセスとヘッ
ドのトラッキングを同時に行うことができる。
【0130】(実施の形態8)図19は、この発明の実
施の形態8に係る情報記録装置を示す概略構成図であ
る。図20は、図19に示した情報記録装置における情
報記録原理を示す説明図である。この情報記録装置80
0は、単位ピットに4ビットの情報を記録する点に特徴
があり、データアクセスに用いる波長λ1のレーザ光を
出力する波長λ1レーザ発振器801と、波長λ1のレ
ーザ光軸上に配置され当該レーザ光の偏光方向を変換す
る1/2波長板802および1/4波長板803と、デ
ータアクセスに用いる波長λ2のレーザ光を出力する波
長λ2レーザ発振器804と、波長λ2のレーザ光軸上
に配置され当該レーザ光の偏光方向を変換する1/4波
長板805とを備えている。
【0131】また、この情報記録装置800は、前記各
波長のレーザ光を伝送する導波路806と、導波路80
6と連設したヘッド807と、ヘッド807を駆動する
ためのヘッド駆動アクチュエータ808と、メモリ媒体
809(メモリ媒体については後述する)を駆動するメ
モリ媒体駆動用アクチュエータ810とを備えている。
ヘッド807には、近視野光を発生させると共に1/4
波長板の機能を有する第1データアクセス用微小開口8
11および第2データアクセス用微小開口812が2つ
連設されている。
【0132】また、入力信号に基づいて両方のレーザ発
振器801、804を制御すると共にヘッド駆動アクチ
ュエータ808およびメモリ媒体駆動用アクチュエータ
810を制御する制御回路813を備えている。また、
ヘッド807のアクセス・トラッキング制御を行うヘッ
ド駆動回路と、読出データを出力するための読出データ
出力制御回路とを備えている(図示省略)。
【0133】メモリ媒体809の表面には、図20の
(a)に示すように、局所的な加熱によって状態が変化
する物質、例えば相変化記録方式において用いられる相
変化膜814が形成されている。この相変化膜814
は、細長い長方形が十字になった形状をしている。
【0134】つぎに、この情報記録装置800の動作に
ついて説明する。λ1波長レーザ発振器801は、図2
0の(b1)に示すように、入力信号に基づいてレーザ
光を発振する。λ1波長レーザ発振器801から出力し
たレーザ光R1は、1/2波長板802および1/4波
長板803を通過して第1データアクセス用微小開口8
11にて横方向(図中矢印方向A)に偏光した近視野光
になる。この横方向に偏光した近視野光がメモリ媒体8
09上に照射されると、相変化膜814のうち縦方向に
伸びた部分814aのみが強く反応し、相変化を起こ
す。一方、横方向に伸びた部分814bは反応しないか
ら、相変化を起こさない。
【0135】同じく、λ2波長レーザ発振器804は、
図20の(b2)に示すように、入力信号に基づいてレ
ーザ光R2を発振する。λ2波長レーザ発振器804か
ら出力したレーザ光R2は、1/2波長板805を通過
して第2データアクセス用微小開口812にて縦方向に
偏光した近視野光になる。この縦方向に偏光した近視野
光がメモリ媒体809上に照射されると、相変化膜のう
ち横方向に伸びた部分814bのみが強く反応し、相変
化を起こす。一方、縦方向に伸びた部分814aは反応
しないから、相変化を起こさない。
【0136】また、λ1波長レーザ発振器801および
λ2波長レーザ発振器804の両方を使用した場合に
は、縦方向および横方向に伸びた部分814a、814
bが相変化を起こす。図20の(c)に最終的にデータ
を記録した状態のメモリ媒体を示す。これらλ1波長レ
ーザ発振器801およびλ2波長レーザ発振器804の
オン・オフは、制御回路813が情報信号に基づいて独
立に行う。
【0137】以上、この情報記録装置800によれば、
単位ピットに最大4ビットの情報を持たせることができ
るから、多値化が可能であり、記録密度を飛躍的に向上
させることができる。なお、上記では、異なる波長を持
つレーザ発振器を使用しているが、レーザ発振器を1つ
にしてその出力光を分岐し、当該分岐した一方のレーザ
光を偏光板により偏光させるようにしてもよい。
【0138】(実施の形態9)また、上記実施の形態8
において、ヘッドにデータアクセス用微小開口を1つだ
け形成し、偏光方向を回転させてから同一データマーク
領域を再度走査し記録するようにしてもよい(図示省
略)。例えば円盤形状のメモリ媒体上に、初めの走査に
よって相変化膜を縦方向に相変化させ、そのまま同一ト
ラック上を再度走査し、横方向の相変化をさせるように
してもよい。偏光方向の回転には、電圧の印加により回
転方向を制御可能な高速回転偏光子を用い、メモリ媒体
の回転と同期させるようにする。このようにすれば、上
記実施の形態8と同様の多値化が可能であり、記録密度
を飛躍的に向上させることができる。
【0139】(実施の形態10)図21は、この発明の
実施の形態10に係る情報記録装置を示す概略構成図で
ある。図22は、図21に示した情報記録装置における
情報記録原理を示す説明図である。この情報記録装置1
000は、偏光方向を高速に回転させつつ近視野光を照
射し、メモリ媒体上の相変化部分に傾きを持たせた点に
特徴があり、データアクセスに用いる波長λ1のレーザ
光を出力する波長λ1レーザ発振器1001と、KDP
(リン酸カリウム)などの電気光学素子からなり、レー
ザ光の偏光方向を高速に回転させる高速回転偏光子10
02と、波長λ1のレーザ光軸上に配置され当該レーザ
光の偏光方向を変換する1/2波長板1003および1
/4波長板1004と、レーザ光を伝送する導波路10
05と、導波路1005と連設したヘッド1006とを
備えている。
【0140】また、ヘッド1006を駆動するためのヘ
ッド駆動アクチュエータ1007と、メモリ媒体100
8(メモリ媒体については後述する)を駆動するメモリ
媒体駆動用アクチュエータ1009とを備えている。ヘ
ッド1006には、近視野光を発生させると共に1/4
波長板の機能を有するデータアクセス用微小開口101
0が設けられている。また、波長λ1レーザ発振器10
01、高速回転偏光子1002、メモリ媒体駆動用アク
チュエータ1009およびヘッド駆動アクチュエータ1
007を制御する制御回路1011を備えている。
【0141】メモリ媒体1008上には、光の照射によ
って相変化を起こす、例えばGe-Sb-Teのような相変化記
録に用いる相変化膜1012を形成する。この相変化膜
1012は、細長い長方形を放射状に配置した形状であ
り、この形状からなる相変化膜1012を単位ピットと
する。
【0142】つぎに、この情報記録装置1000の動作
を説明する。レーザ光は、高速回転偏光子1002によ
りその偏光方向が高速回転するが、偏光の回転角度が任
意値になったとき、レーザ光R1を照射するようにす
る。例えば同図(a)の(1)では、偏光方向がヘッド
の走査方向に対して90゜の方向になったときに波長λ
1レーザ発振器1001をオンし(同図(b))、相変
化膜上に近視野光を照射する。これより、相変化膜10
12のうち横方向に伸びた部分1012aのみが強く反
応し、相変化を起こす(同図(c))。一方、他の方向
に伸びた部分1012b、1012cは反応しないか
ら、相変化を起こさない。
【0143】また、同図(a)の(2)では、偏光方向
が135゜になったときに波長λ1レーザ発振器100
1をオンし(同図(b))、相変化膜上に近視野光を照
射する。これより、相変化膜のうち45゜方向に伸びた
部分1012bのみが強く反応し、相変化を起こす(同
図(c))。上記同様に、他の方向に伸びた部分101
2a、1012cは反応しないから、相変化を起こさな
い。
【0144】以上、この情報記録装置1000によれ
ば、単位ピットに少なくとも4ビット以上の情報を持た
せることができるから、多値化が可能であり、記録密度
を飛躍的に向上させることができる。
【0145】(実施の形態11)図23は、この発明の
実施の形態11に係る情報記録装置の記録原理を示す説
明図である。上記実施の形態10において、メモリ媒体
1008に対する近視野光の照射を、1つの単位ピット
につき複数回行うようにしてもよい。例えば同図(a)
に示すように、45°と90°のときに近視野光を発生
させれば(同図(b))、相変化膜1012に角度の異
なる2本のデータマーク1012a、1012dを形成
することができる(同図(c))。
【0146】このようにすれば、さらに記録密度を向上
することができる。また、データマークを45°毎では
なく、10°毎に形成するようにすれば、単位ピットに
18ビットの情報を記録することができる。実施の形態
8〜11においては加熱によって相変化を起こす材料を
用いて記録を行ったが、近視野光によって状態が変化す
る材質であれば本発明がそのまま利用できる。
【0147】(実施の形態12)この実施の形態12の
情報再生装置は、実施の形態5の情報記録媒体の構成と
略同一であるが、メモリ媒体のデータマークの形態が上
記実施の形態11のような所定角度を持つ細長い長方形
である点が異なる。データマークをこのような形態にす
ることで、長方形のデータマークのエッジを用いる場合
に比べ、より多値化することができる。図24は、この
情報記録装置におけるメモリ媒体の形態を示す説明図で
ある。メモリ媒体1201上には、複数のデータマーク
1202が、10°を最小単位として異なる方向に形成
されている。近視野光は、高速回転偏光子により高速回
転している。出力信号は、回転している偏光がデータマ
ーク1202に対して垂直に位置したとき、最大値を示
す。
【0148】同図(a)では、データマーク1202が
横方向に形成されているので、偏光が90°のとき、出
力信号が最大になる(図25の(a)参照)。同図
(b)では、3つのデータマーク1202が形成されて
おり、各データマーク1202は、30°、50°、1
35°の角度を有する。このため、偏光が120°、1
40°、45°のとき、出力信号が最大になる(図25
の(b)参照)。同図(c)および(d)についても、
各データマーク1202の角度に90°加えた回転角度
で最大の出力信号を得る(図25の(c)および(d)
参照)。このように、10°毎に角度を変えてデータマ
ーク1202を形成することにより、18ビットの情報
を単位ピット(数百ナノ平方メートル)に記録すること
ができるようになる。この実施の形態12に係る情報再
生装置のその他の作用は、実施の形態5と同様であるか
ら説明を省略する。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の情報再
生装置(請求項1)では、マークに対し直交する直線偏
光の近視野光を当該マークに照射し、このマークで散乱
した散乱光を出力信号として取得するようにしたから、
記録密度を向上することができる。
【0150】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
2)では、直線状のエッジその他のマークを方向を変え
て媒体上に複数形成し、これらマークに直線偏光の近視
野光を照射することで各マークからそれぞれ出力信号を
得るようにしたので、記録密度を向上させることができ
る。
【0151】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
3)では、走査方向に直線状のトラッキングマークを形
成し、前記走査方向に直交する直線偏光の近視野光を前
記トラッキングマークに沿って照射するようにしたの
で、トラッキング用微小開口がトラッキングマークから
ずれたとき、出力信号の強度が変化する。このため、出
力信号に基づいて再生時のトラッキングを行うことがで
きる。また、トラッキングマークをデータマークと異な
る方向に形成すれば、データマークから分離して検出で
きるから、トラッキングマーク領域を省ける分、記録密
度を向上できる。
【0152】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
4)では、トラッキングマークを走査方向に、データマ
ークを走査方向に直交する方向に、形成し、それぞれの
マークに直交する直線偏光を持つ近視野光を照射して出
力信号を得るようにした。このため、トラッキングマー
クおよびデータマークを単一のピットに形成するなど、
トラッキングマークの領域を小さくすることができるか
ら、その分、記録密度を向上させることができる。
【0153】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
5)では、走査方向のデータマークと走査方向に直交す
る方向のデータマークとを、各データマークに直交する
直線偏光の近視野光によって走査する。出力信号は、近
視野光の偏光方向に直交するデータマークに対して強く
なるから、互いに形成方向の異なるデータマークは、そ
れぞれ分離して検出できる。このため、データを多値化
することができるから、記録密度を向上させることがで
きる。
【0154】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
6)では、走査方向に形成したデータマークに対して走
査方向と直交する直線偏光の近視野光を照射することで
出力信号を得、続いて、偏光回転手段により偏光方向を
回転させ、走査方向に直交する方向に形成したデータマ
ークに対して走査方向に直線偏光した近視野光を照射す
ることで出力信号を得るようにした。このため、異なる
方向のデータマークを単位ピットとして形成すること
で、記録密度を向上することができるようになる。ま
た、光学系が1系統で済むので、装置構成が簡単にな
る。
【0155】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
7)では、前記第1データおよび第2データのいずれか
一方をビットシフトして他方に加算するので、多値記録
が可能になって、記録密度を向上できる。
【0156】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
8)では、偏光方向が回転している近視野光をデータマ
ークに照射しつつ前記媒体上を走査すると共に、データ
マークで散乱した散乱光を出力信号とし、この出力信号
の強度および偏光方向の回転角度から多値データを取得
する。このようにすれば、形成方向の異なるデータマー
クを単位ピットに形成しても分離検出できるから、多値
化可能であり、記録密度が向上する。また、光学系が1
系統で済むから、装置構造が簡単になる。
【0157】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
9)では、記録する情報に基づき、直線状のデータマー
クを所定間隔で媒体上に形成し、このデータマークに略
直交する直線偏光を持つ近視野光を前記データマークに
照射しつつ前記媒体上を走査するようにした。データマ
ークは、上記したような原理により検出され、このデー
タマークが直線状であるから、従来の略楕円形状のピッ
トに比べて媒体状に多く形成できる。このため、記録密
度を向上することができる。
【0158】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
10)では、異なる方向を向いた複数のデータマークを
一単位として設け、このデータマークに偏光方向を回転
させつつ近視野光を照射し、出力信号の強度および偏光
方向の回転角度から多値データを取得するようにしたの
で、記録密度を向上させることができる。
【0159】つぎに、この発明の情報記録装置(請求項
11)では、直線偏光を持つ近視野光の偏光方向を記録
する情報に基づいて変化させ、この偏光方向を変化させ
つつ、局所的な加熱により状態が変化する物質を表面に
設けた媒体上に近視野光を照射するようにした。このよ
うにすれば、同一位置に異なる方向のデータマークを形
成できるから、多値化が可能となり、記録密度を向上で
きる。
【0160】つぎに、この発明の情報記録装置(請求項
12)では、第1データ記録用微小開口による走査方向
に偏光した近視野光を媒体上に照射し、走査方向に直交
する方向の状態を変化させることで、第1データを記録
し、同じく、第2データ記録用微小開口による走査方向
に直交する方向に偏光した近視野光を媒体上に照射し、
走査方向の状態を変化させることで、第2データを記録
するようにした。このため、同一位置に第1データと第
2データとを記録することができるから、記録密度が向
上する。
【0161】つぎに、この発明の情報記録装置(請求項
13)では、データ記録用微小開口による走査方向に偏
光した近視野光を媒体上に照射し、走査方向に直交する
方向の状態を変化させることで、第1データを記録し、
続いて、走査方向に直交する方向に偏光した近視野光を
媒体上に照射し、走査方向の状態を変化させることで、
第2データを記録するようにした。また、第1データと
第2データとの記録方向を逆にしてもよい。このように
すれば、同一位置に多値データにより情報を記録できる
から、記録密度を向上させることができる。
【0162】つぎに、この発明の情報記録装置(請求項
14)では、記録する情報に基づいて近視野光の照射を
所定回転角度単位で制御し、当該近視野光の偏光方向に
直交する方向における媒体の状態を回転角度単位で変化
させるようにした。このため、記録密度を向上できる。
【0163】つぎに、この発明の情報記録装置(請求項
15)では、上記情報記録装置において、前記回転角度
単位を10°以上にしたので、情報の記録を正確に行え
る。
【0164】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
16)では、位相板を用い、第1微小開口と第2微小開
口から発生する近視野光の偏光方向を異なるものにした
から、形成方向が異なるエッジその他のマークをトラッ
キング用とデータアクセス用とに分離して検出できる。
このため、トラッキングマークとデータマークを同一位
置に形成してある記録媒体であっても、情報の再生およ
びトラッキングを行うことができる。
【0165】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
17)では、位相板を用い、最終的に発生させる近視野
光の偏光方向を異なるものにしたから、形成方向が異な
るエッジその他のマークを分離して検出できる。このた
め、記録密度の向上を図ることができる。
【0166】つぎに、この発明の情報再生装置(請求項
18)では、データアクセスに用いるレーザ発振器と、
当該レーザ発振器からのレーザ光から直線偏光を持つ近
視野光を発生させる微小開口と、前記近視野光の偏光方
向を制御する偏光制御手段とを備えたので、簡単な構成
で形成方向が異なるエッジその他のマークを分離して検
出できる。このため、記録密度の向上を図ることができ
る。
【0167】つぎに、この発明の記録媒体(請求項1
9)では、一方向に形成したエッジその他のデータマー
クと、当該方向と異なる方向に形成したエッジその他の
データマークとをトラック上に備えた。このため、両デ
ータマークを分離検出することで、記録密度を向上させ
ることができる。
【0168】つぎに、この発明の記録媒体(請求項2
0)では、局所的な加熱により状態が変化する長手形状
の相変化層をトラック上の複数方向に形成したので、デ
ータの多値化が可能であり、記録密度を向上させること
ができる。
【0169】つぎに、この発明の情報再生方法(請求項
21)は、マークに対し直交する直線偏光の近視野光を
当該マークに照射し、このマークで散乱した散乱光を出
力信号として取得するようにしたから、記録密度を向上
することができる。
【0170】つぎに、この発明の情報再生方法(請求項
22)では、直線状のエッジその他のマークを方向を変
えて媒体上に複数形成し、これらマークに直線偏光の近
視野光を照射することで各マークからそれぞれ出力信号
を得るようにしたので、記録密度を向上させることがで
きる。
【0171】つぎに、この発明の情報再生方法(請求項
23)では、走査方向に直線状のトラッキングマークを
形成し、前記走査方向に直交する直線偏光の近視野光を
前記トラッキングマークに沿って照射するようにしたの
で、近視野光がトラッキングマークからずれたとき、出
力信号の強度が変化する。このため、出力信号に基づい
て再生時のトラッキングを行うことができる。また、ト
ラッキングマークをデータマークと異なる方向に形成す
れば、データマークから分離して検出できるから、トラ
ッキングマーク領域を省ける分、記録密度を向上でき
る。
【0172】つぎに、この発明の情報再生方法(請求項
24)では、トラッキングマークを走査方向に、データ
マークを走査方向に直交する方向に、形成し、それぞれ
のマークに直交する直線偏光を持つ近視野光を照射して
出力信号を得るようにした。このため、トラッキングマ
ークおよびデータマークを単一のピットに形成するな
ど、トラッキングマークの領域を小さくすることができ
るから、その分、記録密度を向上させることができる。
【0173】つぎに、この発明の情報再生方法(請求項
25)では、走査方向のデータマークと走査方向に直交
する方向のデータマークとを、各データマークに直交す
る直線偏光の近視野光によって走査する。出力信号は、
近視野光の偏光方向に直交するデータマークに対して強
くなるから、互いに形成方向の異なるデータマークは、
それぞれ分離して検出できる。このため、データを多値
化することができるから、記録密度を向上させることが
できる。
【0174】つぎに、この発明の情報再生方法(請求項
26)では、走査方向に形成したデータマークに対して
走査方向と直交する直線偏光の近視野光を照射すること
で出力信号を得、続いて、偏光回転手段により偏光方向
を回転させ、走査方向に直交する方向に形成したデータ
マークに対して走査方向に直線偏光した近視野光を照射
することで出力信号を得るようにした。このため、異な
る方向のデータマークを単位ピットとして形成すること
で、記録密度を向上することができるようになる。
【0175】つぎに、この発明の情報再生方法(請求項
27)では、前記第1データおよび第2データのいずれ
か一方をビットシフトして他方に加算するので、多値記
録が可能になって、記録密度を向上できる。
【0176】つぎに、この発明の情報再生方法(請求項
28)では、偏光方向が回転している近視野光をデータ
マークに照射しつつ前記媒体上を走査すると共に、デー
タマークで散乱した散乱光を出力信号とし、この出力信
号の強度および偏光方向の回転角度から多値データを取
得する。このようにすれば、形成方向の異なるデータマ
ークを単位ピットに形成しても分離検出できるから、多
値化可能であり、記録密度が向上する。
【0177】つぎに、この発明の情報再生方法(請求項
29)では、記録する情報に基づき、直線状のデータマ
ークを所定間隔で媒体上に形成し、このデータマークに
略直交する直線偏光を持つ近視野光を前記データマーク
に照射しつつ前記媒体上を走査するようにした。データ
マークは、上記したような原理により検出され、このデ
ータマークが直線状であるから、従来の略楕円形状のピ
ットに比べて媒体状に多く形成できる。このため、記録
密度を向上することができる。
【0178】つぎに、この発明の情報再生方法(請求項
30)では、異なる方向を向いた複数のデータマークを
一単位として設け、このデータマークに偏光方向を回転
させつつ近視野光を照射し、出力信号の強度および偏光
方向の回転角度から多値データを取得するようにしたの
で、記録密度を向上させることができる。
【0179】つぎに、この発明の情報記録方法(請求項
31)では、直線偏光を持つ近視野光の偏光方向を記録
する情報に基づいて変化させ、この偏光方向を変化させ
つつ、局所的な加熱により状態が変化する物質を表面に
設けた媒体上に近視野光を照射するようにした。このよ
うにすれば、同一位置に異なる方向のデータマークを形
成できるから、多値化が可能となり、記録密度を向上で
きる。
【0180】つぎに、この発明の情報記録方法(請求項
32)では、走査方向に直線偏光した近視野光を媒体上
に照射し、走査方向に直交する方向の状態を変化させる
ことで、第1データを記録し、同じく、走査方向に直交
する方向に直線偏光した近視野光を媒体上に照射し、走
査方向の状態を変化させることで、第2データを記録す
るようにした。このため、同一位置に第1データと第2
データとを記録することができるから、記録密度が向上
する。
【0181】つぎに、この発明の情報記録方法(請求項
33)では、走査方向に偏光した近視野光を媒体上に照
射し、走査方向に直交する方向の状態を変化させること
で、第1データを記録し、続いて、走査方向に直交する
方向に偏光した近視野光を媒体上に照射し、走査方向の
状態を変化させることで、第2データを記録するように
した。また、第1データと第2データとの記録方向を逆
にしてもよい。このようにすれば、同一位置に多値デー
タにより情報を記録できるから、記録密度を向上させる
ことができる。
【0182】つぎに、この発明の情報記録方法(請求項
34)では、記録する情報に基づいて近視野光の照射を
所定回転角度単位で制御し、当該近視野光の偏光方向に
直交する方向における媒体の状態を回転角度単位で変化
させるようにした。このため、記録密度を向上できる。
【0183】つぎに、この発明の情報記録方法(請求項
35)では、上記情報記録方法において、前記回転角度
単位を10°以上にしたので、情報の記録を正確に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】近視野光の偏光状態を示す説明図である。
【図2】サンプルを示す斜視図である。
【図3】サンプル上に形成したマークを示す説明図であ
る。
【図4】この発明の実施の形態1に係る情報再生装置を
示す概略構成図である。
【図5】この発明の実施の形態2に係る情報再生装置を
示す概略構成図である。
【図6】図5に示した情報再生装置の一部を示す詳細構
成図である。
【図7】図5に示したメモリ媒体を示す上面図である。
【図8】図5に示した情報再生装置によるトラッキング
・再生方法を示す説明図である。
【図9】図5に示した情報再生装置の出力信号の状態を
示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係る情報再生装置
を示す概略構成図である。
【図11】制御回路の構成を示すブロック図である。
【図12】メモリ媒体およびヘッドを示す上面図であ
る。
【図13】受光素子の出力強度を示すグラフ図である。
【図14】この発明の実施の形態5に係る情報再生装置
を示す概略構成図である。
【図15】この情報再生装置に用いるメモリ媒体のデー
タマーク形態を示す説明図である。
【図16】データ取得の状態を示す説明図である。
【図17】この発明の実施の形態6に係る情報再生装置
に用いるメモリ媒体の形態と信号出力を示す説明図であ
る。
【図18】この発明の実施の形態7に係る情報再生装置
を示す説明図である。
【図19】この発明の実施の形態8に係る情報記録装置
を示す概略構成図である。
【図20】図19に示した情報記録装置における情報記
録原理を示す説明図である。
【図21】この発明の実施の形態10に係る情報記録装
置を示す概略構成図である。
【図22】図21に示した情報記録装置における情報記
録原理を示す説明図である。
【図23】この発明の実施の形態11に係る情報記録装
置の記録原理を示す説明図である。
【図24】実施の形態12に係る情報記録装置における
メモリ媒体の形態を示す説明図である。
【図25】図24の情報記録装置の出力信号の状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
100 情報再生装置 200 情報再生装置 201 波長λ1レーザ発振器 202 1/2波長板 203 1/4波長板 204 波長λ2レーザ発振器 205 1/4波長板 206 波長λ3レーザ発振器 207 1/2波長板 208 1/4波長板 209 導波路 210 ヘッド 211 ヘッド駆動アクチュエータ 212 メモリ媒体 213 メモリ媒体駆動用アクチュエータ 214 集光レンズ 215 波長λ1用受光素子 216 波長λ2用受光素子 217 波長λ3用受光素子 218 データアクセス用微小開口 219、220 トラッキング用微小開口 221 出力信号処理回路 222 制御回路 223 差分回路 224 読出データ信号処理回路 225 ヘッド駆動回路 226 読出データ出力制御回路 227、228 トラッキングマーク 229 データマーク 300〜500 情報再生装置 800〜1000 情報記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 徳男 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 笠間 宣行 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 加藤 健二 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 新輪 隆 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 5D090 AA01 CC04 CC16 DD03 EE13 FF12 LL03 5D118 AA13 AA14 BA01 BB02 CA13 CC12 CD03 CD08 5D119 AA11 AA22 BA01 CA20 DA01 DA05 EC34 FA05 JA31 JA32 JA36 JA70 KA02 KA11 KA16

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査方向に対し所定角度を持った直線状
    のエッジその他のマークを媒体上に形成し、当該マーク
    に対し直交する直線偏光の近視野光を当該マークに照射
    し、このマークで散乱した散乱光を出力信号として取得
    することを特徴とする情報再生装置。
  2. 【請求項2】 直線状のエッジその他のマークを方向を
    変えて媒体上に複数形成し、これらマークに直線偏光の
    近視野光を照射しつつ前記媒体上を走査すると共に、マ
    ークで散乱した散乱光を出力信号とし、この出力信号の
    強度から多値データを取得することを特徴とする情報再
    生装置。
  3. 【請求項3】 媒体上の走査方向に形成した直線状のエ
    ッジその他のトラッキングマークと、 トラッキングマーク近傍を当該トラッキングマークに沿
    って走査し、光源から光を受けて走査方向に直交する方
    向に偏光した近視野光を発生するトラッキング用微小開
    口とを備え、 トラッキングマークにより散乱する散乱光から出力信号
    を取得し、この出力信号の強度に基づいて再生時のトラ
    ッキングを行うことを特徴とする情報再生装置。
  4. 【請求項4】 媒体上の走査方向に形成した直線状のエ
    ッジその他のトラッキングマークと、 走査方向と直交する方向に形成した直線状のエッジその
    他のデータマークと、 データマーク上を直交走査し、光源から光を受けて走査
    方向に偏光した近視野光を発生するデータアクセス用微
    小開口と、 トラッキングマーク近傍を当該トラッキングマークに沿
    って走査し、光源から光を受けて走査方向に直交する方
    向に偏光した近視野光を発生するトラッキング用微小開
    口とを備え、 トラッキングマークにより散乱する散乱光から出力信号
    を取得し、この出力信号の強度に基づいてトラッキング
    を行い、かつ、データマークにより散乱する散乱光から
    出力信号を取得し、この出力信号の強度に基づいてデー
    タを取得することを特徴とする情報再生装置。
  5. 【請求項5】 光源から光を受けて走査方向に偏光した
    近視野光を発生する第1データアクセス用微小開口と、 光源から光を受けて走査方向と直交する方向に偏光した
    近視野光を発生する第2データアクセス用微小開口と、 記録する情報に基づき、走査方向および/または走査方
    向に直交する方向に形成したエッジその他のデータマー
    クとを備え、 第1データアクセス用微小開口による走査方向に偏光し
    た近視野光を、走査方向に直交する方向に形成したデー
    タマークにより散乱させ、この散乱光の強度に基づいて
    第1データを取得し、同じく、第2データアクセス用微
    小開口による走査方向に直交する方向に偏光した近視野
    光を、走査方向に形成したデータマークにより散乱さ
    せ、この散乱光の強度に基づいて第2データを取得し、
    第1データと第2データとから多値データを取得するよ
    うにしたことを特徴とする情報再生装置。
  6. 【請求項6】 光源から光を受けて直線偏光を持つ近視
    野光を発生させる1つのデータアクセス用微小開口と、 前記光源とデータアクセス用微小開口との間に設けら
    れ、近視野光の偏光方向を回転させる偏光回転手段と、 記録する情報に基づき、走査方向および/または走査方
    向に直交する方向に形成したエッジその他のデータマー
    クとを備え、 走査方向または走査方向に直交する方向に偏光した近視
    野光によりデータマークを走査し、続いて、同一データ
    マークを前記走査方向に直交する方向または走査方向に
    偏光した近視野光により走査し、走査方向に偏光した近
    視野光を、走査方向に直交する方向に形成したデータマ
    ークにより散乱させ、この散乱光の強度に基づいて第1
    データを取得し、同じく、走査方向に直交する方向に偏
    光した近視野光を、走査方向に形成したデータマークに
    より散乱させ、この散乱光の強度に基づいて第2データ
    を取得し、第1データと第2データとから多値データを
    取得するようにしたことを特徴とする情報再生装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記第1データおよび第2デー
    タのいずれか一方をビットシフトして他方に加算するビ
    ットシフト演算手段を備えたことを特徴とする請求項5
    または6に記載の情報再生装置。
  8. 【請求項8】 媒体上に形成され走査方向に対して所定
    角度を有する直線状のエッジその他のデータマークと、 光源から光を受けて直線偏光を持つ近視野光を発生させ
    る微小開口と、 光源と微小開口との間に設けられ、近視野光の偏光方向
    を回転させる偏光回転手段とを備え、 偏光方向が回転している近視野光をデータマークに照射
    しつつ前記媒体上を走査すると共に、データマークで散
    乱した散乱光を出力信号とし、この出力信号の強度およ
    び偏光方向の回転角度から多値データを取得することを
    特徴とする情報再生装置。
  9. 【請求項9】 記録する情報に基づき、直線状のエッジ
    その他のデータマークを所定間隔で媒体上に形成し、 当該データマークに直交する直線偏光を持つ近視野光を
    前記データマークに照射しつつ前記媒体上を走査すると
    共に、データマークで散乱した散乱光による出力信号の
    強度間隔からデータを取得することを特徴とする情報再
    生装置。
  10. 【請求項10】 異なる方向を向いた複数のエッジその
    他のデータマークを一単位として設け、 光源から光を受けて直線偏光を持つ近視野光を発生させ
    る微小開口と、 光源と微小開口との間に設けられ、近視野光の偏光方向
    を回転させる偏光回転手段とを備え、 偏光方向が回転している近視野光を前記複数のデータマ
    ークの一単位に照射すると共に、各データマークで散乱
    した散乱光を出力信号とし、この出力信号の強度および
    偏光方向の回転角度から多値データを取得することを特
    徴とする情報再生装置。
  11. 【請求項11】 直線偏光を持つ近視野光の偏光方向
    を、記録する情報に基づいて変化させ、 この偏光方向を変化させつつ、当該近視野光を、局所的
    な加熱により状態が変化する物質を表面に設けた媒体上
    に照射することで、多値データを記録することを特徴と
    する情報記録装置。
  12. 【請求項12】 光源から光を受けて走査方向に偏光し
    た近視野光を発生する第1データ記録用微小開口と、 光源から光を受けて走査方向と直交する方向に偏光した
    近視野光を発生する第2データ記録用微小開口と、 局所的な加熱により状態が変化する物質を表面に設けた
    媒体とを備え、 第1データ記録用微小開口による走査方向に偏光した近
    視野光を媒体上に照射し、走査方向に直交する方向の状
    態を変化させることで、第1データを記録し、同じく、
    第2データ記録用微小開口による走査方向に直交する方
    向に偏光した近視野光を媒体上に照射し、走査方向の状
    態を変化させることで、第2データを記録し、多値デー
    タにより情報を記録するようにしたことを特徴とする情
    報記録装置。
  13. 【請求項13】 光源から光を受けて直線偏光を持つ近
    視野光を発生させる1つのデータ記録用微小開口と、 前記光源とデータ記録用微小開口との間に設けられ、近
    視野光の偏光方向を回転させる偏光回転手段と、 局所的な加熱により状態が変化する物質を表面に設けた
    媒体とを備え、 データ記録用微小開口による走査方向または走査方向に
    直交する方向に偏光した近視野光を媒体上に照射し、走
    査方向に直交する方向または走査方向の状態を変化させ
    ることで、第1データを記録し、続いて、走査方向に直
    交する方向または走査方向に偏光した近視野光を媒体上
    に照射し、走査方向または走査方向に直交する方向の状
    態を変化させることで、第2データを記録し、多値デー
    タにより情報を記録するようにしたことを特徴とする情
    報記録装置。
  14. 【請求項14】 光源から光を受けて直線偏光を持つ近
    視野光を発生させる1つのデータ記録用微小開口と、 前記光源とデータ記録用微小開口との間に設けられ、近
    視野光の偏光方向を回転させる偏光回転手段と、 局所的な加熱により状態が変化する物質を表面に設けた
    媒体とを備え、記録する情報に基づいて近視野光の照射
    を所定回転角度単位で制御し、当該近視野光の偏光方向
    に直交する方向の状態を回転角度単位で変化させること
    によって、多値データにより情報を記録するようにした
    ことを特徴とする情報記録装置。
  15. 【請求項15】 前記回転角度単位を10°以上にした
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報記録装置。
  16. 【請求項16】 トラッキングに用いる第1レーザ発振
    器と、 データアクセスに用いる第2レーザ発振器と、 第1レーザ発振器と第2レーザ発振器との間に位相ずれ
    を与える位相板と、 第1レーザ発振器からのレーザ光から直線偏光を持つ近
    視野光を発生させる第1微小開口と、 第2レーザ発振器からのレーザ光から、前記第1微小開
    口で発生する近視野光の偏光方向に直交する方向の直線
    偏光を持つ近視野光を発生させる第2微小開口と、を備
    えたことを特徴とする情報再生装置。
  17. 【請求項17】 データアクセスに用いる第1レーザ発
    振器および第2レーザ発振器と、 第1レーザ発振器と第2レーザ発振器との間に位相ずれ
    を与える位相板と、 第1レーザ発振器からのレーザ光から直線偏光を持つ近
    視野光を発生させる第1微小開口と、 第2レーザ発振器からのレーザ光から、前記第1微小開
    口で発生する近視野光の偏光方向に直交する方向の直線
    偏光を持つ近視野光を発生させる第2微小開口と、を備
    えたことを特徴とする情報再生装置。
  18. 【請求項18】 データアクセスに用いるレーザ発振器
    と、 当該レーザ発振器からのレーザ光から直線偏光を持つ近
    視野光を発生させる微小開口と、 前記近視野光の偏光方向を制御する偏光制御手段と、を
    備えたことを特徴とする情報再生装置。
  19. 【請求項19】 一方向に形成したエッジその他のデー
    タマークと、当該方向と異なる方向に形成したエッジそ
    の他のデータマークとをトラック上に備えたことを特徴
    とする記録媒体。
  20. 【請求項20】 局所的な加熱により状態が変化する長
    手形状の相変化層をトラック上の複数方向に形成したこ
    とを特徴とする記録媒体。
  21. 【請求項21】 走査方向に対し所定角度を持った直線
    状のエッジその他のマークに対し、当該マークと略直交
    する直線偏光の近視野光を照射し、このマークで散乱し
    た散乱光を出力信号として取得して情報を再生すること
    を特徴とする情報再生方法。
  22. 【請求項22】 媒体上の異なる方向に直線状のエッジ
    その他のマークを複数形成し、これらマークに直線偏光
    の近視野光を照射しつつ前記媒体上を走査すると共に、
    マークで散乱した散乱光を出力信号とし、この出力信号
    の強度から多値データを取得することで情報を再生する
    ことを特徴とする情報再生方法。
  23. 【請求項23】 媒体上の走査方向に直線状のエッジそ
    の他のトラッキングマークを形成しておき、走査方向に
    直交する方向に偏光した近視野光を発生させ、この近視
    野光によって前記トラッキングマーク近傍を当該トラッ
    キングマークに沿って走査し、トラッキングマークによ
    り散乱する散乱光から出力信号を取得し、この出力信号
    の強度に基づいて再生時のトラッキングを行うことを特
    徴とする情報再生方法。
  24. 【請求項24】 直線状のエッジその他のトラッキング
    マークを媒体上の走査方向に形成すると共に、この走査
    方向と直交する方向に直線状のエッジその他のデータマ
    ークを形成し、 走査方向に偏光した近視野光によりデータマーク上を直
    交走査すると共に、走査方向に直交する方向に偏光した
    近視野光によりトラッキングマーク近傍を当該トラッキ
    ングマークに沿って走査し、 トラッキングマークにより散乱する散乱光から出力信号
    を取得し、この出力信号の強度に基づいてトラッキング
    を行い、かつ、データマークにより散乱する散乱光から
    出力信号を取得し、この出力信号の強度に基づいてデー
    タを取得することで、情報の再生を行うことを特徴とす
    る情報再生方法。
  25. 【請求項25】 記録する情報に基づき、走査方向およ
    び/または走査方向に直交する方向にエッジその他のデ
    ータマークを形成し、前記走査方向および走査方向に直
    交する方向に偏光した近視野光を発生させ、 前記走査方向に偏光した近視野光を、走査方向に直交す
    る方向に形成したデータマークにより散乱させ、この散
    乱光の強度に基づいて第1データを取得し、同じく、前
    記走査方向に直交する方向に偏光した近視野光を、走査
    方向に形成したデータマークにより散乱させ、この散乱
    光の強度に基づいて第2データを取得し、第1データと
    第2データとから多値データを取得することで、情報の
    再生を行うようにしたことを特徴とする情報再生方法。
  26. 【請求項26】 記録する情報に基づき、走査方向およ
    び/または走査方向に直交する方向にエッジその他のデ
    ータマークを形成し、 走査方向または走査方向に直交する方向に偏光した近視
    野光によりデータマークを走査し、 続いて、近視野光の偏光方向を回転させ、同一データマ
    ークを前記走査方向に直交する方向または走査方向に偏
    光した近視野光により走査し、走査方向に偏光した近視
    野光を、走査方向に直交する方向に形成したデータマー
    クにより散乱させ、この散乱光の強度に基づいて第1デ
    ータを取得し、同じく、走査方向に直交する方向に偏光
    した近視野光を、走査方向に形成したデータマークによ
    り散乱させ、この散乱光の強度に基づいて第2データを
    取得し、第1データと第2データとから多値データを取
    得することで、情報を再生するようにしたことを特徴と
    する情報再生方法。
  27. 【請求項27】 さらに、前記第1データおよび第2デ
    ータのいずれか一方をビットシフトして他方に加算する
    ようにしたことを特徴とする請求項25または26に記
    載の情報再生方法。
  28. 【請求項28】 走査方向に対して所定角度を有する直
    線状のエッジその他のデータマークを媒体上に形成し、
    直線偏光を持つ近視野光の偏光方向を回転させつつ当該
    近視野光を前記データマークに照射し、データマークで
    散乱した散乱光を出力信号とし、この出力信号の強度お
    よび出力信号が強くなった回転角度から多値データを取
    得して情報を再生するようにしたことを特徴とする情報
    再生方法。
  29. 【請求項29】 記録する情報に基づき、直線状のエッ
    ジその他のデータマークを所定間隔で媒体上に形成し、
    当該データマークに略直交する直線偏光を持つ近視野光
    を前記データマークに照射しつつ前記媒体上を走査する
    と共に、データマークで散乱した散乱光による出力信号
    の強度間隔からデータを取得することで情報を再生する
    ようにしたことを特徴とする情報再生方法。
  30. 【請求項30】 異なる方向を向いた複数のエッジその
    他のデータマークを一単位として設け、直線偏光を持つ
    近視野光の偏光方向を回転させつつ、当該近視野光を前
    記複数のデータマークの一単位に照射すると共に、各デ
    ータマークで散乱した散乱光を出力信号とし、この出力
    信号の強度および出力信号が強くなった回転角度から多
    値データを取得して、情報を再生するようにしたことを
    特徴とする情報再生方法。
  31. 【請求項31】 直線偏光を持つ近視野光の偏光方向を
    記録する情報に基づいて変化させ、この偏光方向を変化
    させつつ、当該近視野光を、局所的な加熱により状態が
    変化する物質を表面に設けた媒体上に照射することで、
    多値データを記録することを特徴とする情報記録方法。
  32. 【請求項32】 局所的な加熱により状態が変化する物
    質を表面に設けた媒体に対して走査方向に偏光した近視
    野光を照射し、走査方向に直交する方向の状態を変化さ
    せることで第1データを記録し、同じく、走査方向に直
    交する方向に偏光した近視野光を媒体上に照射し、走査
    方向の状態を変化させることで第2データを記録し、多
    値データにより情報を記録するようにしたことを特徴と
    する情報記録方法。
  33. 【請求項33】 局所的な加熱により状態が変化する物
    質を表面に設けた媒体に対して走査方向または走査方向
    に直交する方向に偏光した近視野光を媒体上に照射し、
    走査方向に直交する方向または走査方向の状態を変化さ
    せることで第1データを記録し、続いて、近視野光の偏
    光方向を回転させ、走査方向に直交する方向または走査
    方向に偏光した近視野光を媒体上に照射し、走査方向ま
    たは走査方向に直交する方向の状態を変化させることで
    第2データを記録し、多値データにより情報を記録する
    ようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  34. 【請求項34】 局所的な加熱により状態が変化する物
    質を表面に設けた媒体に対し、直線偏光を持つ近視野光
    をその偏光方向を回転させつつ照射すると共に、この照
    射を記録する情報に基づいて所定回転角度単位で制御
    し、当該近視野光の偏光方向に直交する方向の状態を回
    転角度単位で変化させることによって、多値データによ
    り情報を記録するようにしたことを特徴とする情報記録
    方法。
  35. 【請求項35】 前記回転角度単位を10°以上にした
    ことを特徴とする請求項34に記載の情報記録方法。
JP29737798A 1998-10-19 1998-10-19 情報再生装置、情報記録装置、情報再生方法および情報記録方法 Expired - Fee Related JP4157204B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29737798A JP4157204B2 (ja) 1998-10-19 1998-10-19 情報再生装置、情報記録装置、情報再生方法および情報記録方法
PCT/JP1999/005725 WO2000023989A1 (fr) 1998-10-19 1999-10-15 Dispositif et procede servant a enregistrer et a reproduire des informations au moyen d'une lumiere de champ proche
US09/581,602 US7525880B1 (en) 1998-10-19 1999-10-15 Near-field information reproducing apparatus and near-field information reproducing method
EP99947937A EP1049080A4 (en) 1998-10-19 1999-10-15 DEVICE AND METHOD FOR INFORMATION RECORDING / REPRODUCTION USING NAHFELDLICHT
US12/383,920 US8289819B2 (en) 1998-10-19 2009-03-30 Information reproducing apparatus and information reproducing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29737798A JP4157204B2 (ja) 1998-10-19 1998-10-19 情報再生装置、情報記録装置、情報再生方法および情報記録方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000123402A true JP2000123402A (ja) 2000-04-28
JP2000123402A5 JP2000123402A5 (ja) 2005-10-27
JP4157204B2 JP4157204B2 (ja) 2008-10-01

Family

ID=17845709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29737798A Expired - Fee Related JP4157204B2 (ja) 1998-10-19 1998-10-19 情報再生装置、情報記録装置、情報再生方法および情報記録方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US7525880B1 (ja)
EP (1) EP1049080A4 (ja)
JP (1) JP4157204B2 (ja)
WO (1) WO2000023989A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012068228A (ja) * 2010-07-30 2012-04-05 Canon Inc 物体の表面プロファイルを測定する方法及び装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19752534C1 (de) * 1997-11-27 1998-10-08 Daimler Benz Ag Radialdurchströmte Abgasturboladerturbine
DE69938677D1 (de) 1998-08-05 2008-06-19 Seiko Instr Inc Aufzeichnungsmedium, Informationsaufzeichnungsgerät sowie Informationswiedergabegerät
EP1562304A1 (de) * 2004-02-06 2005-08-10 Siemens Schweiz AG Verfahren zur Datenübertragung mittels Feldpolarisation bei Nahfeldübertragung
JP2007086478A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Canon Inc 近接場光発生装置
KR100978540B1 (ko) * 2008-07-02 2010-08-27 연세대학교 산학협력단 플라즈모닉 소자가 적용된 후방 진행광 측정 장치
US8040760B2 (en) * 2008-10-16 2011-10-18 Seagate Technology Llc Polarization near-field transducer having optical conductive blades
US9283093B2 (en) * 2012-10-31 2016-03-15 Randall D. Alley Adaptable socket system, method, and kit

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4084198A (en) * 1964-12-10 1978-04-11 Lemelson Jerome H Card scanning video system
FR2462758A1 (fr) * 1979-08-03 1981-02-13 Thomson Csf Dispositif optique d'acces a une piste portee par un support d'information et systeme de memoire optique comportant un tel dispositif
FR2560397B1 (fr) * 1984-02-28 1986-11-14 Commissariat Energie Atomique Appareil de microlithographie optique a systeme d'alignement local
JP2612329B2 (ja) * 1988-12-27 1997-05-21 シャープ株式会社 光メモリ素子並びに光メモリ再生装置
US5491678A (en) * 1990-05-25 1996-02-13 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for recording/reproducing information data in a two-dimensional format
JP3067872B2 (ja) * 1992-01-20 2000-07-24 パイオニア株式会社 記録媒体及びその情報書込・再生の各装置
US5881214A (en) * 1992-05-19 1999-03-09 Canon Kabushiki Kaisha Image searching apparatus
US5627818A (en) * 1992-10-13 1997-05-06 International Business Machines Corporation Optical disk with marks used for calibrating an optical detector to minimize noise from undesired perturbations in disk surfaces
JP3135389B2 (ja) 1992-10-23 2001-02-13 松下電器産業株式会社 情報再生方法、情報記録再生方法、情報再生装置、記録媒体及び光ヘッド
JPH06195744A (ja) * 1992-12-22 1994-07-15 Sharp Corp 光記録再生装置および光記録媒体
EP0648049A1 (en) * 1993-10-08 1995-04-12 Hitachi, Ltd. Information recording and reproducing method and apparatus
JP3229475B2 (ja) * 1993-12-28 2001-11-19 松下電器産業株式会社 近視野光走査記録再生装置
JPH087323A (ja) * 1994-06-17 1996-01-12 Hitachi Ltd 光ヘッドおよび光情報記録再生装置
US5689384A (en) * 1994-06-30 1997-11-18 International Business Machines Corporation Timing based servo system for magnetic tape systems
US5602820A (en) * 1995-08-24 1997-02-11 International Business Machines Corporation Method and apparatus for mass data storage
JP3574521B2 (ja) * 1995-11-02 2004-10-06 株式会社リコー 光情報記録媒体再生装置及び再生方法
JP3699759B2 (ja) * 1995-12-13 2005-09-28 株式会社リコー 情報記録媒体の再生装置・再生方法
US5689480A (en) * 1996-08-13 1997-11-18 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Magneto-optic recording system employing near field optics
US5754514A (en) * 1996-10-08 1998-05-19 Polaroid Corporation Phase controlled evanescent field systems and methods for optical recording and retrieval
JPH10112075A (ja) * 1996-10-07 1998-04-28 Sony Corp 情報記録媒体及び原盤製造方法
US5910940A (en) * 1996-10-08 1999-06-08 Polaroid Corporation Storage medium having a layer of micro-optical lenses each lens generating an evanescent field
JP3647199B2 (ja) * 1997-04-14 2005-05-11 キヤノン株式会社 情報の記録再生方法及び記録再生装置
TW497094B (en) * 1997-08-07 2002-08-01 Hitachi Maxell Optical recording medium and optical recording device
US5963532A (en) * 1998-01-21 1999-10-05 Terastor Corporation Polarization rotation and phase compensation in near-field electro-optical system
JPH11191238A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Tokyo Inst Of Technol 平面プローブアレイによるトラッキングレス超高速・光再生方法
JPH11259903A (ja) * 1998-03-09 1999-09-24 Sharp Corp 光記録再生方法及び光記録再生装置並びに光記録媒体
US6466537B1 (en) * 1998-03-20 2002-10-15 Seiko Instruments Inc. Recording apparatus
US6055220A (en) * 1998-03-31 2000-04-25 International Business Machines Corporation Optical disk data storage system with improved solid immersion lens
US5894350A (en) * 1998-06-12 1999-04-13 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd Method of in line intra-field correction of overlay alignment
US6487148B1 (en) * 1999-08-04 2002-11-26 Terastor Corp. Edge detection for servo signals in optical storage system
US7102992B1 (en) * 2000-07-27 2006-09-05 Termstar Corporation Contact optical head for data storage
AU2003218265A1 (en) * 2002-06-28 2004-01-19 Seagate Technology Llc Apparatus and method for producing a small spot of optical energy
KR20060065430A (ko) * 2004-12-10 2006-06-14 한국전자통신연구원 광섬유 조명계, 광섬유 조명계의 제작 방법, 광섬유조명계를 구비하는 광 기록 헤드, 및 광 기록 및 재생 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012068228A (ja) * 2010-07-30 2012-04-05 Canon Inc 物体の表面プロファイルを測定する方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000023989A1 (fr) 2000-04-27
US8289819B2 (en) 2012-10-16
JP4157204B2 (ja) 2008-10-01
EP1049080A4 (en) 2006-02-08
EP1049080A1 (en) 2000-11-02
US20100008211A1 (en) 2010-01-14
US7525880B1 (en) 2009-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8289819B2 (en) Information reproducing apparatus and information reproducing method
EP0552936B1 (en) Optical medium recording apparatus and method
US5402411A (en) Constant amplitude of tracking error signals generated from a head guide track and a performed track
US7230902B2 (en) Optical pickup device, recording and reproducing apparatus and gap detection method
CA1277767C (en) Optical recording apparatus
EP1154414B1 (en) Optical recording medium, master disc for the preparation of the optical recording medium and optical recording and/or reproducing apparatus
JP3855876B2 (ja) 情報の記録方法、再生方法及び記録装置
US7145847B2 (en) Annealed optical information recording medium and optical information recording/reproducing apparatus for the same
US5796712A (en) Optical disk having identification signal recorded between and used in common for two mutually adjacent tracks and optical disk unit therefor
US6483783B1 (en) Magneto-optical disk apparatus capable of accurately enlarging and reproducing a magnetic domain and method of reproducing the same
JP4213363B2 (ja) 光記録媒体および記録再生装置
JP3083894B2 (ja) 光学式再生装置
JPS61206947A (ja) 同時消録型光磁気記録及び記録再生装置のピツクアツプ
JP2613921B2 (ja) 光磁気メモリ装置
JP2901092B2 (ja) 光ヘッド及びそれを用いた光学的情報再生装置
JP2935375B2 (ja) 光磁気記録再生装置
JP2004087033A (ja) 光学的情報記録再生装置
JP3202073B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH01155535A (ja) 光磁気信号記録再生方法及び光デイスク装置
JPS6190339A (ja) 光ピツクアツプ
WO2011081107A1 (ja) 光学的情報処理装置及び光学的情報処理方法
JPH05210848A (ja) 光学式再生装置
JPH05120751A (ja) 光磁気記録方式
JPH02218030A (ja) 光学的情報記憶媒体
JP2004234711A (ja) 光学的情報記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050826

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080711

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees