JP2004234711A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ランドグルーブ記録において、特に、DPP法によるトラッキング制御を採用した装置において簡便なトラック判別信号の生成方法を提供する。
【解決手段】DPP用の副スポット22と23の間隔を、光ディスク1上で主スポット21に対する逆相関係からずらして配置する。望ましくは、グルーブ周期・(n+1/8)≦Δ≦グルーブ周期・(n+3/8)程度とする(nは整数)。そして、主スポット21によるプッシュプル信号とどちらか一方の副スポットによるプッシュプル信号との演算によりランドグルーブ判別信号LGCを生成する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的情報記録媒体に情報を記録し、或いは記録情報を再生する光学的情報記録再生装置に関し、特に、ランドグルーブ記録におけるトラック判別手法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、DVD−RAM等の種々の光ディスク装置が実用化されている。このような光ディスク装置においては、光記録媒体として種々の方式の光ディスクが用いられ、この光ディスクに対して光ヘッドにより情報信号の書き込みや読み出しを行う。光ヘッドによる光ディスクへの情報信号の書き込み及び読み出しは、光ディスクの情報記録面上に形成されたランド又はグルーブに沿って行う。
【0003】
一方、光ディスクにおいては、記録する情報信号の高密度化が進められている。この高記録密度化のため、例えば、従来のランドもしくはグルーブの一方に記録する方式ではなく、光ディスクのランド及びグルーブの両方に情報信号を記録するランドグルーブ記録方式が採用されている。
【0004】
次に、ランドもしくはグルーブの一方に記録する方式の場合(ここではランド記録方式とする)のトラッキングエラー信号と和信号との関係について説明する。ランドの幅がグルーブの幅よりも広い光ディスクを用いてランドのみに記録を行うランド記録方式においては、トラッキングエラー信号TEと戻り光の和信号SUMとは、グルーブから次のグルーブまでを一周期とした場合に1/4周期だけ位相がずれた関係にある。
【0005】
従って、トラッキングエラー信号TEがゼロとなるようにトラッキング制御を行うと、トラッキングエラー信号TEがゼロとなる状態は光ビームがランド上に照射されている場合とグルーブ上に照射されている場合がある。これらの2つの場合は、和信号SUMの出力レベルによってランドとグルーブを区別することができる。
【0006】
ところで、ランド記録方式のように和信号SUMのレベルがランド上とグルーブ上で大きく異なる場合には、和信号のAC成分(AC−SUM)を用いることが可能である。図7はこの場合の和信号SUMとトラッキングエラー信号TEを示す。図7に示すように和信号SUMの交流成分はトラッキングエラー信号TEに対して90度位相が異なっており、ランドグルーブ判別信号として用いることが可能である。
【0007】
また、ランド記録方式の場合には、トラッキングエラー信号と和信号の交流成分との2つの信号を用いることで、高速でシーク動作をしている場合でも、トラックに対して光スポットがどちらの方向に何トラック動いたかを正確に知ることが可能であり、安定してトラック横断数のカウントやトラッキングサーボの引込動作を行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ランドグルーブ記録方式では、ランドとグルーブとはほぼ同じ幅に設定されているため、図8に示すように上述の和信号SUMはランド上とグルーブ上でほぼ等しくなってしまい、ランドグルーブ判別信号は和信号からは生成できなくなってしまう。その結果、特に、高速シーク動作時に所定のトラックに一度でアクセスすることが困難となり、アクセス時間が遅くなってしまうという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、ランドグルーブ記録において簡単な構成でランドグルーブ判別を行うことが可能な光学的情報記録再生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、ランドグルーブ記録用の光学的情報記録媒体上に第1のスポットを形成して情報の記録或いは記録情報の再生を行い、前記第1のスポットの両側に第2、第3のスポットを形成し、その記録媒体による反射光に基づいてサーボ用信号を生成する光学的情報記録再生装置において、前記第1、第2のスポットを第1のスポットを中心として、グルーブに対し垂直方向にグルーブ周期±Δの間隔で配置し(Δ≠整数倍のグルーブ周期)、前記第1、第2及び第3のスポットの記録媒体からの反射光を夫々グルーブに平行に光束を略2分する分割線を有するセンサで受光し、前記センサからの出力より夫々第1、第2及び第3のスポットの記録媒体からの反射光に対応する第1、第2及び第3の差動信号を生成し、前記第1の差動信号と前記第2又は第3の差動信号のどちらか一方との演算によりランドとグルーブを判別するランドグルーブ判別信号を生成することを特徴とする。
【0011】
また、前記演算は、前記第1の差動信号と、前記第2又は第3の差動信号と所定ゲインとの乗算値とを加算することにより行う。
【0012】
更に、望ましくは、グルーブ周期・(n+1/8)≦Δ≦グルーブ周期・(n+3/8)とする。nは整数である。
【0013】
本発明においては、ランドグルーブ記録用光ディスクにおいても簡単な構成で良好なランドグーブ判別信号が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるが、以下の説明において、特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの様態に限るものではない。
【0015】
図1は本発明による光学的情報記録再生装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。図1において、1は光学的情報記録媒体であるところの光ディスクであり、ランドグルーブ記録対応の光磁気ディスクである。光ディスク1はスピンドルモータ2の駆動によって回転する。3は光ディスク1に情報の記録や記録情報を再生する光ヘッドである。光ヘッド3は後述するように半導体レーザ、対物レンズ、光検出器、トラッキングアクチュエータ、フォーカスアクチュエータ等から構成されている。
【0016】
また、5は送りモータである。送りモータ5はシステムコントローラ7によりサーボ制御回路4を介して制御され、光ヘッド3と磁気ヘッド17を光ディスク1のトラック横断方向に移動させる。スピンドルモータ2はシステムコントローラ7及びサーボ制御回路4によって制御され、所定の回転数で回転する。
【0017】
信号変復調器8は記録信号の変調、再生信号の復調を行い、更にECC(エラー訂正符号)の付加を行う。光ヘッド3は信号変復調器8の指令に従って回転する光ディスク1の信号記録面に対して光照射を行う。情報の記録時には、外部コンピュータ10から転送された記録データがインターフェース9を介して信号変復調器8に供給され、信号変復調器8は所定の変調方式で記録データの変調を行い、その変調信号によって磁気ヘッド17を駆動する。これによって、磁気ヘッド17から光ディスク1に記録磁界を印加され、同時に光ディスク1に光ヘッド3から半導体レーザの記録用光ビームを照射することによって情報の記録を行う。
【0018】
また、光ヘッド3は後述するように光ディスク1の信号記録面からの反射光を検出し、検出信号をプリアンプ部6に供給する。プリアンプ部6は検出信号に基づいてフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号等を生成する。サーボ制御回路4はこれらのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に基づいてフォーカス制御やトラッキング制御を行う。また、プリアンプ部6ではこれらのエラー信号の他に詳しく後述するようにランドグルーブ記録の場合のトラック判別信号LGC等を生成する。システムコントローラ7は得られたトラック判別信号に基づいてランドグルーブの判別を行い、光ディスク1への情報の記録や再生を制御する。
【0019】
また、情報の再生時には、光ヘッド3から再生用光ビームが光ディスク1に照射され、この時、プリアンプ部6からのRF信号が信号変復調器8に供給される。信号変復調器8では復調及びECC処理等の所定の処理を行い、復調された信号はインターフェース9を介して外部コンピュータ10に転送される。
【0020】
図2は光ヘッド3の具体例を示す構成図である。図中11は記録再生用光源である半導体レーザ、12は回折格子、13は出力モニタ用光検出器、14は偏光ビームスプリッタ、15はコリメータレンズ、16は対物レンズ、18はウォラストンプリズム、19はセンサレンズ、20は信号検出用光検出器である。トラッキングアクチュエータやフォーカスアクチュエータは省略している。
【0021】
半導体レーザ11から出射した光ビームは、回折格子12によって回折0次光と±1次回折光に分割され、偏光ビームスプリッタ14に入射する。これらの分割された光ビームを用いてトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、RF信号或いはランドグルーブ判別信号等が生成される。この分離された光ビームは偏光ビームスプリッタ14を一部が透過し、コリメータレンズ15で平行光ビームとされた後、対物レンズ16に入射する。
【0022】
また、偏光ビームスプリッタ14で反射された一部の光ビームは出力モニタ用光検出器13の受光部に入射し、半導体レーザ11の出力制御用信号として用いられる。対物レンズ16に入射した光ビームは、光ディスク1の信号記録面に集光され、回折0次光による主スポットと、その主スポットに対して離間した回折±1次光による2つの副スポットが信号記録面上に形成される。それらの位置関係は、回折格子12の仕様と回折格子12の光軸周りの回転により決定される。
【0023】
図3は光ディスク1の信号記録面上における各光スポットの配置、その各スポットの反射光による信号検出用光検出器20上のスポット配置を示す概念図である。まず、光ディスク1上のスポット配置を説明する。主スポット21はグルーブ31上に照射され、副スポット22はグルーブ31とグルーブ32の間のランド34、副スポット23はグルーブ31とグルーブ33の間のランド35上付近に照射されている。ここで、グルーブ周期をTp、グルーブに対して垂直方向の副スポット22と副スポット23の間隔をLとすると、LとTpの関係は以下の式(1)の関係となっている。
【0024】
L=Tp±Δ …(1)
Δは丁度n・Tp(nは整数)でなければ良いが、n=0の場合が好適である。
【0025】
次に、光ヘッド3の信号検出用光検出器20上のスポット配置について説明する。信号検出用光検出器20は図3に示すように受光部41〜43から構成され、中央の受光部41は4分割の受光領域から成っている。受光部41は主スポット21に対応する光ディスク1からの反射ビームを受光する。受光部41の両側の受光部42、受光部43は、それぞれ2分割の受光領域から成り、副スポット22、副スポット23に対応する光ディスク1からの反射ビームを受光する。それらの受光領域からの信号によりフォーカスとトラッキングのサーボ用信号、ランドグルーブ判別信号、RF信号が得られる。なお、図3には受光部41〜43の分割線の方向を示す。
【0026】
次に、サーボ用信号及びランドグルーブ判別信号の生成方法について説明する。まず、図3に示すように信号検出用光検出器20の受光部41の4分割の受光領域をA、B、C、D、受光部42の2分割の受光領域をE、F、受光部43の2分割の受光領域をG、Hとする。また、これらの受光領域A、B、C、D、E、F、G、Hからの出力電流のプリアンプ後の出力電圧をそれぞれVa、Vb、Vc、Vd、Ve、Vf、Vg、Vhとする。まず、フォーカスエラー信号はプリアンプ部6における演算回路(図示せず)により、(Va+Vc)−(Vb+Vd)の演算により得られる。
【0027】
図4はプリアンプ部6におけるトラッキングエラー信号及びトラック判別信号等を生成する回路を示す。図中51〜54は加算器、55〜58は減算器、g1、g2はゲインである。Va〜Vhは図4に示すように入力され、これらの演算回路によってTE1、TE2、TE3、LGC、DPPの各信号が生成される。
【0028】
TE1は主スポット21によるプッシュプル信号、TE2、TE3はそれぞれ副スポット22、副スポット23によるプッシュプル信号である。また、LGCはランドグルーブ判別信号、DPPはディファレンシャルプッシュプル法によるトラッキングエラー信号である。サーボ制御回路4はこのトラッキングエラー信号DPPを用いてトラッキング制御を行う。これらの信号を演算式により表すと以下のようになる。
【0029】
LGC=TE1+g1×TE2 …(2)
DPP=TE1−g2×(TE2+TE3) …(3)
TE1=(Va+Vb)−(Vc+Vd) …(4)
TE2=Ve−Vf …(5)
TE3=Vg−Vh …(6)
ここで、ゲインg2は対物レンズ16が光軸に対してラジアル方向(ディスク半径方向)に移動した際に生じるDC的なオフセットを相殺するように、即ち、概ね信号レベルが等しくなるように調整する。これが、所謂、ディファレンシャルプッシュプル法によるトラッキングエラー生成方法である。なお、式(2)は次式のようにTE2をTE3に置き換えてもよい。
【0030】
LGC=TE1+g1×TE3 …(2)′
次に、ランドグルーブ判別信号LGCの生成の為のゲインg1の決定方法について数式による近似的な取り扱いにより説明する。実際には、対物レンズ16が光軸に対してラジアル方向に移動した際のDC的な成分も存在するが、ここではそのAC成分にのみ注目する。図8に示すようにプッシュプル信号は正弦波で近似でき、その周期はTpである。また、副スポット22は主スポット21に対してΔ/2ずれていて、正弦波に対する位相差換算として、δ/2=(Δ/2)/Tp×2πである。即ち、そのプッシュプル信号の振幅値がゲイン調整により同じにされるとして、
主スポット21; Sin(θ)
副スポット22; Sin(θ−π−δ/2)
で表される。なお、δは前述のように正弦波に換算した場合の主スポット21と副スポッと22との位相差である。ここで、θ=2nπがオングルーブ、θ=(2n+1)πがオンランドとなる(nは整数)。
【0031】
従って、副スポットをα倍してLGCを生成すると、
Figure 2004234711
となる。
【0032】
ここで、α=1/Cos(δ/2) …(7)
とすると、LGC=Tan(δ/2)Cos(θ) …(8)
となる。
【0033】
以上の説明から明らかなように、LGCはθ=2nπ、またはθ=(2n+1)πで最大値か最小値を取る信号として生成出来ることがわかる。即ち、副スポットによるプッシュプル信号の振幅値を主スポットのそれと同じにし、更に、副スポット間間隔のTpからのずれ量に依存した値のゲインαを乗じて、主スポットによるプッシュプル信号との和をとることにより、グルーブ又はランドで最大値か最小値かをとる信号として生成できる。
【0034】
【実施例】
次に、本発明の実施例を説明する。本願発明者は上述のトラッキングエラー信号DPPやランドグルーブ判別信号LGC等について評価した。まず、図2における半導体レーザ11の発振波長を660nm、コリメータレンズ15の開口数(NA)を0.11、対物レンズ16の開口数(NA)を0.6とし、その結果、光ディスク1上のスポット径は主スポット21、副スポット22、23とも略Φ0.92μmとした。また、回折格子12の回折光量比、即ち、0次光対+1次光(或いは−1次光)は約9:1であった。
【0035】
更に、光ディスク1にて反射され、信号検出用光検出器20へ入射する光の光量比はDC的な光量比及び前述したTE信号振幅比とも10:1程度であった。対物レンズ16が光軸に対してラジアル方向に移動した際のDC的な成分も同じであった。即ち、
TE1≒10・TE2≒10・TE3 …(9)
であった。この結果より、図4の信号生成回路において、式(3)に基づいてDPP信号生成の為のゲインg2は5倍に設定した。
【0036】
次に、光ディスク1上の副スポット22と23の間隔が、(A)L=1.215μmの場合と(B)L=1.485μmの場合のランドグルーブ判別信号LGCについて説明する。光ディスク1はランド幅とグルーブ幅が等しく、グルーブの深さは50〜60nm程度であり、そのグルーブ周期Tpは1.08μmである。
【0037】
(A)まず、副スポット22と副スポット23の間隔Lを約1.215μmとする場合、式(1)において、
Figure 2004234711
である。
【0038】
ここで、前述のようにLGCは副スポットによるプッシュプル信号の振幅値を主スポットのそれと同じにし、更に、副スポット間間隔のTpからのずれ量に依存した値のゲインαを乗じて、主スポットによるプッシュプル信号との和をとることにより、グルーブ又はランドで最大値か最小値かをとる信号として生成できる。
【0039】
即ち、この場合、TE2をTE1に合わせるため10倍にすること(式9)、及び式(7)に基づいてのα値略1.08より、
g1=10×α≒10.8
となる。従って、図4の信号生成回路におけるゲインg1は約10.8倍に設定した。なお、α値略1.08は上述の式δ/2=(Δ/2)/Tp×2πのδ値を式(7)に代入することで得られる。
【0040】
その時のTE1、TE2、TE3の信号とDPP信号、LGC信号の波形を図5に示す。横軸は任意のグルーブの中心位置を基準とした主スポットの位置、縦軸は相対的信号強度である。図5(a)はTE1と10倍のTE2、10倍のTE3を示す。図5(b)はDPP信号とLGC信号を示す。図5(b)より最大値と最小値が明瞭であり、グルーブ位置で最小値をとるLGC信号が得られることが分かる。また、DPP信号は、
DPP=TE1−5・(TE2+TE3)
より得られ、振幅がTE1の2倍近い、高品位の信号であることが分かる。
【0041】
(B)副スポット22と副スポット23の間隔Lを約1.485μmとする場合、式(1)において、
Figure 2004234711
である。この時、(A)の場合と同様にTE2とTE1のレベルを合わせるため10倍にすること、及び式(7)に基づいてのα値略2.61からゲインg1は約26.1倍に設定した。α値略2.61は(A)の場合と同様の方法で得られる。
【0042】
その時のTE1、TE2、TE3の信号とDPP信号とLGC信号波形を図6に示す。図6(a)は図5(a)と同様にTE1と10倍のTE2、10倍のTE3を示す。図6(b)はLGC信号とDPP信号を示す。縦軸、横軸とも図5と同様である。図6(b)より高品位であり、グルーブ位置で最小値をとるLGC信号が得られることが分かる。また、DPP信号は振幅がTE1よりわずかに大きい信号であることが分かる。
【0043】
なお、以上の説明では、式(1)のL=Tp±Δでプラス符号の場合について述べたが、マイナス符号の場合にはランド位置で最小値をとるようになる。以上のように本実施形態においては、従来のランドもしくはグルーブの一方に記録する方式の場合のSUM信号に相当するランドグルーブ判別信号を簡単な構成で得ることが出来る。
【0044】
また、上述した実施形態において、(A)の場合よりもΔ値を小さくすると、LGC信号の振幅が小さすぎてしまい、ランドグルーブ判別が難しくなってしまう。また、(B)の場合のΔ値よりも大きくすると、演算結果のDPP振幅が元の主スポットのTE信号と大差なくなり、DPP信号を生成するメリットが減少する。以上により、Δ値としては、Tp/8〜3・Tp/8程度が望ましい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ランド/グルーブ記録媒体に対して簡単な構成でトラック判別信号を得ることができ、高速シーク動作時においても所定トラックに一度でアクセスでき、高速アクセスを実現することができる。従って、トラッキングサーボの引き込みやシーク時のトラック横断数・トラック横断方向のカウント等、従来使用していた制御方法をランドグルーブ記録にも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学的情報記録再生装置の一実施形態の構成をブロック図である。
【図2】図1の光ヘッドの具体例を示す構成図である。
【図3】図1の光ディスクの信号記録面上におけるスポットの配置、光ヘッドの信号検出用光検出器上におけるスポット配置を示す概念図である。
【図4】図1のトラック判別信号及びトラッキングエラー信号を生成する回路を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例によるTE1、TE2、TE3信号とDPP信号とLGC信号波形を例示するグラフである。
【図6】本発明の他の実施例によるTE1、TE2、TE3信号とDPP信号とLGC信号波形を例示するグラフである。
【図7】ランドもしくはグルーブの一方に情報を記録する方式の場合の従来技術を説明する図である。
【図8】ランドグルーブ記録方式の場合の従来技術の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
3 光ヘッド
4 サーボ制御回路
5 送りモータ
6 プリアンプ部
7 システムコントローラ
8 信号変復調器
9 インターフェース
10 外部コンピュータ
11 半導体レーザ
12 回折格子
13 出力モニタ用光検出器
14 偏光ビームスプリッタ
15 コリメータレンズ
16 対物レンズ
17 磁気ヘッド
18 ウォラストンプリズム
19 センサレンズ
20 信号検出用光検出器
21 主スポット
22、23 副スポット
31〜33 グルーブ
34、35 ランド
41〜43 受光部
L 副スポット間間隔
Tp グルーブ周期

Claims (1)

  1. ランドグルーブ記録用の光学的情報記録媒体上に第1のスポットを形成して情報の記録或いは記録情報の再生を行い、前記第1のスポットの両側に第2、第3のスポットを形成し、その記録媒体による反射光に基づいてサーボ用信号を生成する光学的情報記録再生装置において、前記第1、第2のスポットを第1のスポットを中心として、グルーブに対し垂直方向にグルーブ周期±Δの間隔で配置し(Δ≠整数倍のグルーブ周期)、前記第1、第2及び第3のスポットの記録媒体からの反射光を夫々グルーブに平行に光束を略2分する分割線を有するセンサで受光し、前記センサからの出力より夫々第1、第2及び第3のスポットの記録媒体からの反射光に対応する第1、第2及び第3の差動信号を生成し、前記第1の差動信号と前記第2又は第3の差動信号のどちらか一方との演算によりランドとグルーブを判別するランドグルーブ判別信号を生成することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
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