JP2000119510A - 染色性良好なポリウレタン組成物および染色性改良剤 - Google Patents

染色性良好なポリウレタン組成物および染色性改良剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリウレタンのアニオン染料(主として酸性染
料)による染色性の悪さを改良して、ナイロン繊維等と
の交編織物の均一色染色を可能にするポリウレタン組成
物および染色性改良剤を提供する。 【解決手段】 下記式(1) 【化1】M2+ 1−x3+ (OH)n− x/n
・mHO (式中M2+は2価金属の少なくとも1種を、M3+
3価金属の少なくとも1種を、An−は1価および/ま
たは2価のアニオンの少なくとも1種を示し、xおよび
mはそれぞれ次の範囲を満足する数を表わす。0<x<
0.5,0≦m<2)で表わされ、且つ、BETが1〜
15m/g、平均2次粒子径が1μm以下である、ハ
イドロタルサイト類をポリウレタンに含有させることを
特徴とするポリウレタン組成物および染色性改良剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アニオン系染料に
対する染色性良好なポリウレタンおよびポリウレタンの
染色性改良剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは、その優れた物理、化学
的特性のため、ファンデーション類、肌着、ボディスー
ツ、パンスト、水着、スポーツウェア等の繊維製品、合
成皮革、フィルム被覆物などに広く利用されている。ポ
リウレタンは、その分子中に塩基性極性基を有するた
め、アニオン系の染料である酸性染料、酸性媒染料およ
び含金属染料によって容易に染色されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしポリウレタン
は、染色性および染色後の安定性が悪い問題がある。ポ
リウレタンの染色物は、洗濯、水洗い等により容易に退
色し、また他の布地で摩擦すると染料が脱落し易い。さ
らに、ポリウレタンを弾性糸として使用する場合が多
く、その場合ポリウレタンを単独で用いることは無く、
ほとんどの場合ナイロン系と交編織品として使用する。
この場合、染色は酸性染料(アニオン系)で行われる
が、ナイロン系は良く染まるが、ポリウレタン系は薄く
しか染まらない問題がある。そのため、染色条件の改
良、染料の選択と開発、およびポリウレタンをリン酸エ
ステル金属塩等を添加して改質する等の種々の検討がな
されてきたが、未だポリウレタンの染色性の問題は十分
に解決されていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式(1)
【化1】M2+ 1−x3+ (OH)n− x/n
・mHO (但し、式中M2+はMg,Zn等の2価金属の少なく
とも1種、好ましくはMgを、M3+はAl,Fe等の
3価金属の少なくとも1種、好ましくはAlを、An−
はNO ,Cl,Br,ClO ,HCO
,CHCOO,SO 2−等の1価および/ま
たは2価のアニオンの少なくとも1種、好ましくはNO
,Cl,Br,ClO ,CHCOO
示し、xおよびmはそれぞれ0<x<0.5、好ましく
は0.2≦x≦0.4,0≦m<2,x/nはこの値よ
り約20〜30%まで多くなっても良い)で表わされ、
且つ、平均2次粒子径が1μm以下で、BET比表面積
が1〜20m/gであるハイドロタルサイト類をポリ
ウレタンに0.1〜20重量%含有させることを特徴と
する染色性良好な弾性ポリウレタン組成物を提供する。
本発明は、上記式(1)の化合物が下記式(2)
【化2】(Mgおよび/またはZn)1−xAl(O
H) ・mHO (式中AはNO ,Cl,Br,ClO
CHCOO等の1価アニオンの少なくとも1種を示
し、xおよびmはそれぞれ次の範囲を満足する数を表わ
す、0.2≦x≦0.4,0≦m<2)で表わされるハ
イドロタルサイト類である染色性が改良されたポリウレ
タン組成物を提供する。本発明はさらに、式(1)好ま
しくは式(2)で表わされ、且つ、平均2次粒子径が1
μm以下、BET比表面積が1〜20m/g、好まし
くは5〜15m/gの範囲にあるハイドロタルサイト
類を有効成分とするポリウレタンの染色性改良剤を提供
する。
【0005】
【発明の実施の形態】式(1)のハイドロタルサイト類
の中でも式(2)で表わされ、しかも、平均2次粒子径
が1μm以下、好ましくは0.7μm以下、BET比表
面積が1〜20m/g、好ましくは5〜15m/g
の範囲にあるハイドロタルサイト類をポリウレタンに
0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%配合す
ることにより、ポリウレタンの染色性を著しく改良する
ことができる。さらに、上記ハイドロタルサイト類を高
級脂肪酸、アニオン系界面活性剤、リン酸エステル、カ
ップリング剤(シラン系、チタネート系、アルミニウム
系)等の表面処理剤の少なくとも一種により表面処理し
て用いると、ポリウレタン中でのハイドロタルサイト類
の分散性が良くなり好ましい。ここで用いる表面処理剤
の量は、ハイドロタルサイト類に対して0.1〜10重
量%、好ましくは1〜5重量%である。
【0006】An−はイオン交換性であり、その量はM
3+イオン量に依存しているため、xが大きくなる程イ
オン交換容量が高くなり好ましい。その理由は、ポリウ
レタンの染料はその性質上、アニオン系染料(その中で
主たる物は酸性染料)が用いられるが、そのアニオン系
染料がハイドロタルサイト類のAn−とイオン交換反応
して、ハイドロタルサイト類の構造に取り込まれること
により、ポリウレタンの染色性を改良するためである。
したがって、xの値が大きい程多くの染料をポリウレタ
ンに固定化できることになる。但し、xが0.4を超え
ると不純物が副生してくるので、x=0.33〜0.4
でイオン交換容量が最大となる。
【0007】また、An−のアニオン系染料によるイオ
ン交換性が良い程、染色性が改良される。したがって、
n−としては1価のアニオンが2価のアニオンよりイ
オン交換され易いので、1価のアニオンが最も好まし
い。さらに、An−のイオン半径が大きい程、染料でイ
オン交換され易いため、イオン半径が大きい程好まし
い。したがって、An−としては1価のアニオンでイオ
ン半径が比較的大きく、然も合成が容易なNO ,C
lO ,Cl,CHCOOを用いることが特に
好ましい。
【0008】染色を目的としているため、式(1)のハ
イドロタルサイト類の中で、白色の物を用いることが好
ましい。したがって、M2+としてはMgおよび/また
はZnを、M3+としてはAlを用いることが好まし
い。
【0009】ポリウレタンは、糸として用いられる場合
が最も多いため、添加するハイドロタルサイト類のポリ
ウレタンの中での分散性は重要である。ポリウレタン糸
を紡糸する際の作業性および出来上がった糸の物性を良
好にするためには、式(1)、好ましくは式(2)で表
わされるハイドロタルサイト類の平均2次粒子径が1μ
m以下、好ましくは0.7μm以下で、且つ、BET比
表面積が1〜20m/g、好ましくは5〜15m
gであることが必要である。さらに好ましくは、最大2
次粒子径が5μm以下であることである。
【0010】ハイドロタルサイト類のポリウレタンに対
する配合量が多くなる程、染色性が良くなるが、ポリウ
レタン本来の物性が逆に少しずつ悪い影響を受ける。し
たがって、ハイドロタルサイト類の配合量は0.1〜2
0重量%、好ましくは1〜10重量%、特に好ましくは
3〜7重量%である。
【0011】本発明で用いる染料は、アニオン系であ
り、アニオン系としては酸性染料以外に、反応性染料、
含金属染料も用いることができる。
【0012】本発明で用いるポリウレタンは、例えば両
末端にヒドロキシル基を持つ分子量600〜5000で
ある、実質的に線状の重合体、有機ジイソシアネート、
多官能性活性水素原子を有する鎖伸長剤および単官能性
活性水素原子を有する弾性高分子重合体を乾式法、湿式
法、溶融法等により、紡糸または製膜または成形して、
または上記の両末端にヒドロキシル基を持つ重合体と有
機ジイソシアネートからなるプレポリマーに、上記の鎖
伸長剤および末端封鎖剤を反応させながら、紡糸または
製膜または成形して得られる。
【0013】上記両末端ヒドロキシル基を有する線状の
重合体としては、例えばポリエステルジオール、ポリラ
クトンジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステル
アミドジオール、ポリチオエーテルジオール、ポリ炭化
水素ジオール、ポリカーボネートジオール、ポリシロキ
サンジオール、ポリウレタンジオール等が挙げられる。
有機ジイソシアネートとしては、例えばm−およびp−
フィニレンジイソシアネート、2,4−および2,6−
トルイレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシ
アネート、4,4′−ジメチル−1,3−キシリレンジ
イソシアネート、1−アルキルフェニレン−2,4−お
よび2,6−ジイソシアネート、3−(α−イソシアネ
ートエチル)フェニルイソシアネート、2,6−ジエチ
ルフェニレン−1,4−ジイソシアネート、ジフェニル
メタン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニル−ジ
メチルメタン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニ
ルエーテル−4,4′−ジイソシアネート、ナフチレン
−1,5−ジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレン
ジイソシアネート、シクロヘキシレン−4,4′−ジイ
ソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート等が挙げられる。好ましくは、4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネートである。
【0014】鎖伸長剤としては、エチレンジアミン、
1,2−プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、キシリレンジアミン、4,4′−ジフェニルメタン
ジアミン、ヒドラジン、1,4−ジアミノピペラジン、
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,8
−ヘキサンジオール、水等の1種またはこれらの2種以
上の混合物が挙げられる。特に好ましいのはジアミン類
である。また末端停止剤としては、例えばジアルキルア
ミン等が用いられる。これらは1種単独でまたは2種以
上混合して用いても良い。
【0015】ポリウレタン重合体を紡糸、製膜、成形等
をする際には、重合体溶液に、本発明の染色改良剤であ
る式(1)のハイドロタルサイト類と一緒に所望により
有機または無機の配合剤、例えば、ガス黄変防止剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、防かび剤、硫酸バリウム、珪
酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、
酸化亜鉛等の無機微粒子、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウム、ポリテトラフルオロエチレ
ン、オルガノポリシロキサン等の粘着防止剤等を適宜配
合することもできる。
【0016】本発明で、ポリウレタンの弾性糸とともに
ポリアミド繊維、ナイロン66、ナイロン6を用いる場
合は、例えばヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の重
合により得られるポリヘキサメチレンアジパミドを70
重量%以上含むホモポリマー、ε−カプロララクタムの
重合により得られるポリカプラミドのホモポリマー等を
公知の方法で紡糸して得られる。上記ホモポリマーの重
合は公知の方法で行われ、その重合度は、通常の繊維形
成の範囲内であれば特に制限はない。また本発明の目的
を損なわない範囲内での少量の他の成分との共重合体で
あってもよい。
【0017】ポリアミド繊維には、通常添加される、例
えば艶消剤、安定剤、制電剤等の添加剤を含んでいても
よい。繊維の製造法としては、一旦1000〜1500
m/分の巻取速度で紡糸後、延伸した糸であってもよ
く、また3500m/分以上の高速度で紡糸巻取する、
いわゆる高速紡糸による糸でもよい。
【0018】本発明のポリウレタン組成物を染色する方
法は、原則的に他の合成繊維または天然繊維の染色法と
同様である。通常の浸染法、パッドスチーム法、パッド
サーモフィックス法、捺染法、スプレー法等の染色法を
適用できる。
【0019】本発明の染色助剤である式(1)の化合物
の製造は従来公知の方法で実施できる。例えば、塩化マ
グネシウムと塩化アルミニウムの混合水溶液と、または
硝酸マグネシウムと硝酸アルミニウムの混合水溶液と、
または硫酸マグネシウムと硫酸アルミニウムの混合水溶
液と、アルカリとして水酸化ナトリウム、または水酸化
ナトリウムと炭酸ナトリウム等の水溶液をpH約8以
上、好ましくはpH9以上で攪拌下に反応し、得られた
沈殿を水洗または水洗しないで、オートクレーブを用い
て約100〜250℃で、少なくとも約1時間以上水熱
処理することにより得ることができる。また、以上の方
法で合成されたAn−がCO 2−の式(1)の化合物
を水に分散し、攪拌下にHNO,HCl,HBr,H
ClO,HSO,CHCOOH等の酸の水溶液
を、pH約1以上、好ましくはpH3以上に保って添加
することにより、An−がそれぞれNO ,Cl
Br,ClO ,SO 2−,CHCOOの式
(1)のハイドロタルサイト類を製造することができ
る。
【0020】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0021】
【実施例1】数平均分子量1800のポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール400gと、4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート91.7gとを乾燥窒素雰囲
気下、80℃で3時間、攪拌下で反応させて、末端がイ
ソシアネートでキャップされたポリウレタンプレポリマ
ーを得た。これを室温に冷却した後、ジメチルアセトア
ミド720gを加え溶解して、ポリウレタンプレポリマ
ー溶液を調製した。一方、エチレンジアミン8.11g
およびジエチルアミン1.37gをジメチルアセトアミ
ド390gに溶解し、これを前記プレポリマー溶液に室
温下添加して、粘度4500ポイズ(30℃)のポリウ
レタン溶液を得た。このポリウレタン溶液に、ポリウレ
タン固形分に対して、4,4′−ブチリデンビス−(3
−メチル−6−t−ブチルフェノール)を1重量%、2
−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチ
ルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾールを0.
5重量%および表1に記載するハイドロタルサイト類を
2重量%添加し、ポリウレタンウレア原液を得た。この
様にして得られたポリウレタンウレア原液に、ジメチル
アセトアミド1110gを加え、フィルム用ドープを下
記条件で製膜し、フィルムを得た。 製膜条件 ドープスリット長;0.035mm 脱溶媒条件;熱風100℃×15分 得られたフィルム各1gを下記条件にて各別浴にて染色
した。 染料;Alizaline Light Blue 4
GL 3%owf pH;4(酢酸にて調整) 温度、時間;100℃、60分 浴比;1:20 染色後水洗;流水すすぎ10分 染色終了後、染色のレベルを下記基準にて級判定した。 5級 濃青色 4級 青色 3級 水色 2級 淡い水色 1級 白または無色透明
【0022】
【実施例1−A】NO型ハイドロタルサイト類の合成 市販のハイドロタルサイト(商品名DHT−4)200
g(BET=12m/g,平均2次粒子径0.76μ
m,最大2次粒子径1.81μm,化学組成Mg
0.67Al0.33(OH)(CO
0.165・0.50HO)を、約1リットルの水に
加え、攪拌下に、0.2モル/リットルのHNO水溶
液1.18リットルを、pHを約3〜4の間に保って添
加した。HNOを添加終了後、さらに約30分間攪拌
を継続し、CO 2−をCOとして除去し、CO
2−の代わりに、NO をハイドロタルサイト類に導
入した。この後、約40℃に加熱し、攪拌下に2gのラ
ウリン酸ソーダを溶解した約100gの水溶液(約40
℃)を添加し、表面処理を行った。この後、濾過、水洗
し、乾燥後、粉砕した。この物の物性を表1に示す。
【0023】
【実施例1−B】Cl型ハイドロタルサイト類の合成 実施例1−Aにおいて、HNOの代わりにHBrを用
いる以外は同様の操作を行った。
【0024】
【比較例1および2】実施例1において、ハイドロタル
サイト類をポリウレタンに添加しなかった場合(比較例
1)およびDHT−4を添加した場合(比較例2)の染
色性を評価した結果を表1に示す。
【0025】
【実施例2】実施例1において、下記に示す方法で合成
されたハイドロタルサイト類をポリウレタン固形分に対
し、3重量%添加する以外は、実施例1と同様に行い、
染色性を評価した結果を表1に示す。 CHCOO型ハイドロタルサイト類の合成 塩化亜鉛と塩化アルミニウムの混合水溶液(Zn2+
2モル/リットル,Al3+=0.8モル/リットル)
5リットルと、4モル/リットルのNaOH水溶液を計
量ポンプを用いで、それぞれ100ミリリットル/分、
約140ミリリットル/分の流量で反応させた。但し、
反応pHを約8になる様に、NaOH水溶液の流量を微
調整して行った。反応物を濾過、水洗後、再び水に分散
させ、120℃で20時間、容量20リットルのオート
クレーブで水熱処理した。水熱処理物を濾過後、1モル
/リットルの酢酸ナトリウム20リットルで洗浄し、水
洗、濾過後、乾燥した。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、ポリウレタンの染色性
が著しく向上し、そのためポリウレタン繊維とナイロン
繊維と一緒に染色しても、ナイロンとほぼ同色に染める
ことができる。
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06P 1/39 D06P 1/39

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】M2+ 1−x3+ (OH)n− x/n
    ・mHO (但し、式中M2+はMg,Zn等の2価金属の少なく
    とも1種を、M3+はAl等の3価金属の少なくとも1
    種を、An−はNO ,Cl,Br,Cl
    ,HCOO,CHCOO,SO 2−等の
    1価および/または2価のアニオンの少なくとも1種を
    示し、xおよびmはそれぞれ次の範囲を満足する数を表
    わす。0<x<0.5,0≦m<2,x/nはこの値よ
    り約20〜30%まで多くなっても良い)で表わされる
    ハイドロタルサイト類を、ポリウレタンに0.1〜20
    重量%含有させることを特徴とする染色性良好なポリウ
    レタン組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1の式(1)において、An−
    NO ,Cl,Br,ClO ,CHCOO
    の少なくとも1種の1価のアニオンである、請求項1
    記載のポリウレタン組成物。
  3. 【請求項3】 式(1)の化合物が下記式(2) 【化2】(Mgおよび/またはZn)1−xAl(O
    H) .mHO(式中Aは、NO ,Cl
    ,Br,ClO ,CHCOO等の1価のア
    ニオンを示し、xおよびmはそれぞれ次の範囲を表わ
    す。0.2≦x≦0.4,0≦m<2)で表わされるハ
    イドロタルサイト類であることを特徴とする請求項1記
    載のポリウレタン組成物。
  4. 【請求項4】 下記式(1) 【化1】M2+ 1−x3+ (OH)n− x/n
    ・mHO (但し、式中M2+は2価金属、好ましくはAn−
    g,Znを示し、M3+は3価金属、好ましくはAlを
    示し、An−は1価および/または2価のアニオン、好
    ましくはNO ,Cl,Br,ClO ,HC
    OO,CHCOO等の1価のアニオンを示し、
    x,nおよびmはそれぞれ次の範囲を満足する数を表わ
    す。0<x<0.5,n=1または2,0≦m<2)で
    表わされ、且つ、平均2次粒子径が1μm以下、BET
    比表面積が1〜20m/g、好ましくは5〜15m
    /gの範囲にあるハイドロタルサイト類を有効成分とす
    ることを特徴とする、ポリウレタンの染色性改良剤。
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