JP2000118902A - エレベータの遠隔監視制御装置 - Google Patents

エレベータの遠隔監視制御装置

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JP2000118902A
JP2000118902A JP10296649A JP29664998A JP2000118902A JP 2000118902 A JP2000118902 A JP 2000118902A JP 10296649 A JP10296649 A JP 10296649A JP 29664998 A JP29664998 A JP 29664998A JP 2000118902 A JP2000118902 A JP 2000118902A
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Hiroyo Takahashi
博代 高橋
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Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータの設置されている地区に関する情
報を考慮して冠水運転採否を決定するエレベータの遠隔
監視制御装置を得る。 【解決手段】 監視センター1には、監視対象域を複
数の地区に分割し上記地区ごとに河川情報等が記憶され
た地区情報記憶部4と、上記地区ごとの気象情報が記憶
された気象情報記憶部3と、顧客ビルの所在地とエレベ
ータについての情報とが記憶された顧客ビル情報記憶部
6と、上記地区情報記憶部4と上記気象情報記憶部3と
から冠水予測される地区を特定する冠水予測演算部10
と、この地区に所在するエレベータを上記顧客ビル情報
記憶部から検索し、通信回線を介して冠水運転指令を発
信する冠水予測ビル検索部11とを備え、上記エレベー
タには、上記指令を受信して冠水運転を行う制御部22
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は、顧客ビルが浸
水した場合に、そこに設置されたエレベータのかご及び
つり合おもりが冠水しないようにエレベータを遠隔監視
して制御する装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】エレベータは、一般にビル内に設置さ
れ、昇降路のピット部分も防水処理が施されているの
で、通常かご及びつり合おもりが冠水することはない。
しかし、最近の都市では舗装化に伴って地面による保水
力が低下しており、梅雨時や台風時の集中降雨によって
配水溝や河川が氾濫して建物内に水が流入し、場合によ
ってはエレベータの昇降路内にも流入することがある。
一旦雨水が流入するとエレベータ機器の絶縁が劣化し、
不測の大事故を起こすことがある。そこで、例えば、特
開平9−40315号公報には、エレベータが備えられ
た複数の建物と監視センターとを電話回線を介して接続
して複数の建物の内の1つでも冠水が発生する虞がある
ことが確認された場合、上記複数の建物の各エレベータ
に退避命令と退避運転開始時刻とを記憶しておいて、退
避運転時刻になると、かご及びつり合おもりが冠水しな
い位置まで運転して冠水を避けるようにしたものが開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、我が国では
土地の起伏が著しい。このため、建物の冠水は地区性に
とみ、一部の地区では建物が冠水しても、他の地区では
建物は冠水しないことがある。即ち、遠隔監視される建
物が全て一様に冠水するのではない。一方、エレベータ
は日常生活上及び産業活動上不可欠な公器として位置づ
けられている。このため、冠水回避のための休止とはい
っても、冠水に過剰に反応して徒にエレベータを休止さ
せることは厳に避けなければならない。しかし、従来の
エレベータの冠水待避の運転(以下、冠水運転とい
う。)は、遠隔監視される複数の建物のうちの1でも冠
水する虞があるとされた場合、上記複数の建物のそれぞ
れに冠水運転指令と冠水運転開始時刻を設定しておい
て、その時刻になると一律に冠水運転をするものであ
る。このため、当初から待避を必要としないエレベータ
まで待避させることとなり、エレベータの利用者に過剰
な不便を強いるという問題があった。
【0004】また、気象状況は時々刻々変化する。この
ため冠水の可能性も同様に変わる。しかし、従来のエレ
ベータの冠水運転は、冠水運転開始時刻を設定しておい
て、この時刻になるとエレベータを冠水を避けて待避さ
せるようにしたものである。このため、その間に状況が
変わり、冠水運転は本来不必要となった場合でも単に冠
水運転開始時刻になったという理由のみで冠水運転を行
うこととなる。更に一旦冠水運転を行うと、次に冠水運
転を解消する場合専門係員の事前検査を必要とする場合
があるため、通常の運転に復帰する迄に長時間がかか
る。このため、本来不必要であった冠水運転によって利
用者に無用な不便を強いることとなる、という問題もあ
った。
【0005】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、まず、エレベータの設置されて
いる地区に関する情報を考慮して冠水運転採否を決定す
るようにして、徒にエレベータを冠水待避のために休止
させることなく、延いてはエレベータの利用者に過剰な
負担を課すことを避けることを目的とする。また、事前
に冠水運転開始時刻を設定しておくのではなく、必要と
判断した場合は、直に冠水運転を指令して実行させるよ
うにして、冠水運転指令が状況変化により無駄とされる
のを避けることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は係るエレベー
タの遠隔監視制御装置は、顧客ビルに設置されたエレベ
ータを監視センターから通信回線を介して監視制御する
ものであって、上記監視センターには、監視対象域を複
数の地区に分割し上記地区ごとに気象情報を記憶する気
象情報記憶部と、上記地区ごとに河川情報を含む情報が
記憶された地区情報記憶部と、上記顧客ビルの所在地と
上記エレベータについての情報とが記憶された顧客ビル
情報記憶部と、上記地区情報記憶部と上記気象情報記憶
部とから冠水が予測される地区を特定する冠水予測演算
部と、この地区に所在する顧客ビルのエレベータを上記
顧客ビル情報記憶部から検索し、上記通信回線を介して
冠水運転指令を発信する冠水予測ビル検索部とを備え、
上記エレベータには、上記指令を受信して冠水運転を行
う制御部を備えたものである。
【0007】また、この発明に係るエレベータの遠隔監
視制御装置は、監視センターには、更に気象情報記憶部
と地区情報記憶部とから冠水予測地区とされた地区のう
ち、その後の気象状況の変化等で冠水する恐れがないと
判断した地区については上記冠水予測を解除する冠水予
測解除演算部と、上記冠水予測解除地区の上記エレベー
タに冠水運転解除指令を上記通信回線を介して発信する
冠水予測解除ビル検索部とを備え、上記エレベータに
は、冠水運転解除指令を受信して冠水運転を解除する制
御部を備えたものである。
【0008】更に、この発明に係るエレベータの遠隔監
視制御装置は、監視センターからの指令を受信して冠水
しない位置でエレベータを待機させた場合、冠水運転終
了信号をエレベータの制御部から監視センターに返信す
るものとし、、上記冠水運転指令を発信してから所定時
間内に監視センターが上記冠水運転終了信号を受信しな
かった場合は異常として上記エレベータに関する情報と
共に監視センターの表示器に表示するようにしたもので
ある。
【0009】更にまた、この発明に係るエレベータの遠
隔監視制御装置は、エレベータの制御部に冠水検出器を
具備し、この冠水検出器がエレベータの冠水を検出した
とき、監視センターからの冠水運転解除指令を排除する
ようにしたものである。
【0010】更にまた、この発明に係るエレベータの遠
隔監視制御装置は、冠水検出器が冠水を検出したとき、
エレベータを冠水運転させると共に、冠水信号を通信回
線を介して顧客ビルから監視センターに送信するものと
し、冠水予測演算部は、一の地区の冠水予測に際して、
その地区の地区情報又は気象情報と冠水した地区の情報
とを比較演算して上記一の地区の冠水予測をするように
したものである。
【0011】更にまた、この発明に係るエレベータの遠
隔監視制御装置は、監視センターが冠水信号を受信する
と、エレベータの情報と共に表示器に表示するようにし
たものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1から図6は、
この発明の実施の形態1を示す。図1において、1は顧
客ビルに設置されたエレベータを遠隔監視する監視セン
ター、2は監視対象域を複数の地区に分割し、この地区
ごとに単位時間当たりの雨量r、河川又は排水溝の水位
L等を外部から受信して入力する外部情報入力部、3は
入力された単位時間当たりの雨量r及びこの雨量rを積
分した総雨量R等の気象情報が地区ごとに記憶された気
象情報記憶部、4は監視対象域での河川や排水溝等の水
位L及び顧客ビルが冠水するときの河川や排水の水位L
W、更にこれら河川等における過去の洪水災害履歴デー
タ等の地区に付随した情報が地区ごとに記憶された地区
情報記憶部、5は監視対象域で発生した堤防破壊による
洪水等の災害情報が入力される災害情報入力部、6は顧
客ビルの所在地、電話番号、エレベータごとに付された管
理番号、冠水履歴、周辺建物に関するデータ等、顧客ビ
ルに付随した情報が地区ごとに記憶された顧客ビル情報
記憶部、7は処理内容を表示する表示器である。
【0013】8は総雨量R等の情報が地区ごとに記録さ
れた気象情報記憶部から防災対象とされた地区PKにつ
いてその時点における情報を収集する気象情報収集部、
9は河川や排水溝の水位L及び冠水水位LWや洪水災害
履歴等の情報を地区情報記憶部4から上記防災対象地区
PKについて収集する排水情報収集部である。10は冠
水予測演算器で、気象情報収集部8からその時点におけ
る水量を知得し、排水情報収集部9から排水に関する情
報を知得して、その時の排水溝の水位Lを演算し、更に
水位Lの上昇に伴う排水能力の低下と地区の保水量Kの
上昇等から、防災対象地区PKの冠水予測をするもので
ある。11は冠水すると予測された防災対象地区PKに
所在する顧客ビルとその顧客ビルに設置されているエレ
ベータの管理番号を顧客ビル情報記憶部6から検索する
冠水予測ビル検索部である。12は検索された顧客ビル
に向けて監視センター1からエレベータの冠水運転を指
令する通信回線処理部である。
【0014】a1〜aqは電話回線からなる通信回線、
b1〜bqは電話回線a1〜aqによって監視センター
1に接続されて監視対象のエレベータが設置されている
顧客ビルである。従って、防災対象地区PKのエレベー
タに限らず、監視される全エレベータである。21は顧
客ビルb1に設置された通信回線処理部、22は同じく
エレベータの制御装置、23はエレベータの冠水を検出
するために顧客ビルa1の例えばピットに設置された冠
水検出器である。顧客ビルb2〜bqも同様に構成され
ている。
【0015】図2は冠水状態の発生を示す図である。即
ち、時刻t0で降雨が始まったとする。単位時間当りの
雨量rは一定水量とする。総雨量Rはこの雨量rを積分
して得られる水量である。一方、河川や排水溝からは排
水される。その排水能力は水位Lが上昇すると排水能力
は低下する。即ち、水位が極端に上昇すると河川等から
防災対象地区への逆流が生じ、もはや排水不能となるか
らである。従って、排水量は水位Lの関数F(L)とし
て表される。従って、各地区に滞留する保水量Kは、総
雨量Rから各河川等による排水量の総和ΣFi(L)の
差値として求めることができる。 保水量K=総雨量R−排水量{ΣFi(河川の水位L)} (1) となる。ここで、排水量ΣFi(L)は地区の保水量K
を低下させる排水量とその地区に流入して保水量を増や
す増水量も含まれ、それらの総和として求められるもの
である。ここで、総雨量Rは、図2に示す降雨開始時刻
t0からの積分値が望ましいが、初期段階では防災対象
とすべきか否か判断できないこともある。そこで、経過
をみて時刻t1で防災監視をすべき旨決定する場合があ
る。この場合は、時刻t1における河川・排水溝の水位
L1から総雨量R1を推定し、この推定した総雨量R1
と水位L1とから(1)式によって保水量K1を算出す
る。以後、外部情報入力手段2から実際の単位時間雨量
rと河川等の水位Lが入力され、総雨量Rと保水量Kが
算出される。時刻t2で地区の保水量Kが冠水保水量K
Wに達したとすると、その地区のエレベータに対して冠
水運転を指令する。
【0016】次に、上記動作を図3から図6に従ってを
説明する。なお、各流れ図で示す処理は、所定時間ごと
に発生する割込み信号によって行われる。まず、図3は
監視対象全域から防災対象地区PKを選択し、時々刻々
変化する気象情報に追従させて気象情報記憶部4の更新
を行うための流れ図である。監視対象は、その全域を、
地理的特徴及び監視の都合等を考慮して地区P1〜Pn
に区分されている。このうち今回監視を要する防災対象
地区PKは地区PK1〜PKmとする。この防災対象地
区PKの指定は、気象状況から監視センター1が独自に
行うものとする。
【0017】以下の説明で、地区をP1からPnに分割
し、変数Pによって各地区を指称し、地区Pの単位時間
雨量rをr(P)、総雨量RをR(P)、水位LをL
(P)として、各符号に(P)を付して表す。手順S1
1で変数Pを地区P1に初期設定する。手順S12で変
数Pに設定された地区は防災対象地区PKに属するか否
かを調べる。防災対象地区PKでない場合は手順S15
に移る。防災対象地区PKの場合は手順S13でその地
区Pの単位時間雨量r(P)及び水位L(P)が外部情
報入力部2を介して入力される。更に手順S14で単位
時間雨量r(P)と、単位時間雨量r(P)の積分値で
ある総雨量R(P)が気象情報記憶部4で記憶され、河
川等の水位L(P)が地域情報記憶部4に記憶される。
手順S15では最後の地区Pnまで処理されたか調べ
る。最後でない場合は手順S12に戻り同様の処理を繰
り返す。最後まで処理された場合は処理を終了する。
【0018】図4は、顧客ビルb1〜bqに冠水運転を
指令するための流れ図である。手順S21で変数Pを地
区P1に初期設定する。手順S22で変数Pに設定され
た地区は防災対象地区PKに属するか調べる。防災対象
地区PKでない場合は手順S33に移る。防災対象地区
PKの場合は手順S23で地区Pの総雨量R(P)を気
象情報記憶部3から読み取る。手順S24で地区Pの河
川や排水溝の水位L(P)を読み取る。手順S25で総
雨量R(P)と水位L(P)とから(1)式によって地
区Pにおける保水量K(P)を算出する。手順S26で
保水量K(P)が冠水する虞のある保水量(以下、冠水
保水量という。)KW(P)に達したかを調べる。即
ち、図2の時刻t2における保水量KWに達した場合
は、「Y」となって手順S27で地区Pで冠水の発生を
予測する。手順S28で地区Pに所在する顧客ビルb1
〜bqを検索する。手順S29で顧客ビル情報記憶部6
に冠水予測を記録する。手順S30で対象顧客ビルb1
〜bqに冠水運転を指令して手順33に移る。一方、手
順S26で保水量K(P)が冠水保水量KW(P)に達
していない場合は、「N」となって手順S31で防災対
象地区PKに属する顧客ビルb1〜bqに設置の冠水検
出器23から冠水検出信号が送信されてきたかを調べ
る。送信された場合は手順S27に移り、以下上記の処
理がなされる。送信されていない場合は、手順S32で
災害情報入力部5を介して防災対象地区PKにおける災
害情報があったか否か調べる。災害情報が有った場合は
手順S27に移り、以下上記の処理がなされる。無かっ
た場合は手順S33に移る。ここで、変数Pは最後の地
区Pnまで処理したか否か調べる。最後でない場合は手
順S34で変数Pを増加させて次ぎの地区P1〜Pnに
ついて手順S12から同様の処理を繰り返す。最終的に
最後の地区Pnまで処理がなされて終了する。
【0019】次に、図5に従って顧客ビルb1〜bqで
の処理を説明する。手順S41で監視センター1から冠
水運転指令を受信したか否かを調べる。受信した場合は
手順S42でエレベータ制御装置22によって冠水運転
が行われ、手順S45でエレベータは所定の階床で休止
して冠水状態の終了を待つ。更に、手順S46で冠水運
転終了を監視センターへ送信して終了する。手順S41
で監視センター1から冠水運転指令がなかった場合は、
手順S43でエレベータの昇降路に設置された冠水検出
器23が冠水を検出したか否かを調べる。検出した場合
は手順S44で通信回線a1〜aqを介して監視センタ
ー1へその旨発信して、手順S42に移り、以下上記の
処理をする。手順S43で冠水が検出されなかった場合
は処理を終了する。即ち、通常の運転を継続する。
【0020】次に、図6に基いて監視センター1におけ
る冠水運転指令の取り扱いについて説明する。手順S5
1で冠水運転が指令されたか否か調べる。指令された場
合は、手順S52で指令後所定時間以内に冠水運転完了
信号を受信したか否か調べる。受信した場合は処理を終
了する。受信していない場合は、冠水運転指令を履行で
きない何らかの原因があることになり、その原因を監視
センター1の係員に知らせるため、手順S53で表示機
7に「エレベータ異常」を表示させて、処理を終了す
る。また、手順S51で監視センター1から冠水運転指
令が発信されていない場合は、手順S54に移り冠水検
出器23が冠水を検出したか否か調べる。検出した場合
は、手順S55でその旨を顧客情報記憶部6に記録し、
更に手順S56でその旨を表示機7に表示する。冠水し
た顧客ビルを係員に知らせるためである。また、冠水し
た場合エレベータは冠水運転をして、その完了信号を監
視センター1に送信する。このため、手順S56から手
順S52に移り、以下上記の処理がなされる。手順S5
4で冠水が検出されなかった場合は、そのまま処理を終
了する。
【0021】なお、上記実施の形態1は、冠水運転を指
令する場合について詳細を述べたものである。なお、冠
水運転は上記の如く冠水しない位置でかご停止させる方
式の他に、冠水しない位置に限って通常運転を継続させ
るようにしてもよい。また、冠水運転から通常の運転に
復帰させる場合も、顧客ビルに個別に設けた復帰スイッ
チを操作する方法でもよいし、また、監視センターから
冠水運転解除指令を発する方法でもよいものである。い
ずれでもよいため実施の形態1では冠水運転指令を発生
する場合に限って説明した。
【0022】上記実施の形態1によれば、監視対象は、
その全域を、地理的特徴及び監視の都合等を考慮して地
区P1〜Pnに区分されており、しかも各区分ごとに冠
水運転の要否をチェックして指令を発するようにしたの
で、災害に対して地区ごとにその特徴に応じて統一した
対応が可能となる。また、徒にエレベータを休止させる
ことはなく、利用者に無用の負担を強いることはない。
更に、冠水運転が必要と判断された場合は、直ちに冠水
運転を指令するようにしたので、事前に時刻を指定して
冠水運転を行わせる場合に比べて冠水運転に至るまでの
気象状況の変化に影響されることがなく、的確な冠水運
転指令が可能となる。更にまた、監視センターに蓄積さ
れた既存の情報のみならず、災害情報入力部5からは防
災対象地区PKで現に発生した災害情報も入力されて冠
水運転の要否決定に供されるので、臨機応変に冠水運転
指令を発することができる。更にまた、監視センターか
らの冠水運転指令に対してエレベータが指令を履行した
場合は、冠水運転完了信号を返信するようにしたので、
単に指令を発するのみではなく、かご及びつり合おもり
を冠水から確実に保護できる。更にまた、冠水運転完了
信号が監視センターへ返信されない場合は、その旨を表
示器7に表示するようにしたので、この表示により、係
員は指令不履行の原因究明をすることができる。更にま
た、顧客ビルの冠水検出23が冠水を検出すると、その
旨が顧客情報記憶部6に記録されると共に、表示器7に
も顧客ビル情報と共に表示されるので、冠水が発生した
地区を速やかに知得でき、その地区の顧客ビルに対して
冠水運転指令を発信することができる。
【0023】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2を示す。この実施の形態2は、図4に手順S23a
と手順S23bを追加したもので、他は実施の形態1と
同じである。即ち、手順S32aで防災対象地区PK内
の他の地区Piでは、気象情報及び地区情報から演算さ
れた保水量K(Pi)が、その地区Piの冠水保水量K
W(Pi)に達していないにも拘わらず冠水予測がなさ
れているかを調べ、冠水予測されている場合は、手順3
2bで地区Piの気象情報又は地区情報と現在検討して
いる地区Pのそれらとを比較し、近似している場合は手
順S27に移り、地区Pの保水量K(P)がまだ冠水保
水量KW(P)に達していないにも拘わらず地区Pに対
して冠水予測をする。そのような地区Piがない場合は
手順S32aから手順S33に移り、また近似していな
い場合も同様に手順S33に移るようにしたものであ
る。なお、保水量Kが少ないのに冠水予測をする例とし
ては、監視センターにおける演算では他地区の保水量K
は少ないにも拘わらず他地区の冠水検出器23が冠水を
検出した場合、又は他地区において、河川の堤防が決壊
したため、その地区の保水量Kが(1)式で演算した値
と異なる場合であって、その災害発生が災害情報入力部
5を介して入力された場合等が考えられる。
【0024】上記実施の形態2によれば、仮に監視セン
ターで保水量を的確に演算できなかった場合でも、他地
区の気象情報や地区情報を参酌して冠水予測をするの
で、状況に応じた的確な対応が可能となる。
【0025】実施の形態3.実施の形態1又は実施の形
態2では、冠水する虞のある地区のエレベータに対して
監視センター1から冠水運転を統一的に指令する場合に
ついて説明した。しかし、この冠水運転は本来的には解
除されて、エレベータは通常運転に復帰すべきものであ
る。種々の冠水運転解除のうち、ここでは監視センター
1から冠水運転解除指令を発する場合について、図8か
ら図10に基いて説明する。図8において、図1と同一
符号は同一部分を示す。31は冠水予測解除演算器で、
気象情報収集部8からその時点における総雨量Rを知得
し、排水情報収集部9から排水に関する情報、即ち、そ
の時の河川等の水位Lを知得し、更に水位Lの下降に伴
う排水能力の上昇と、それに伴う地区の保水量Kの下降
等の情報から、防災対象地区の冠水予測解除を演算する
ものである。32は防災対象地区のうち冠水予測を解除
するとされた地区に所在する顧客ビルとその顧客ビルに
設置されているエレベータの管理番号を顧客ビル情報記
憶部6から検索する冠水予測解除ビル検索部である。検
索された顧客ビルb1〜bnには通信回線処理部12を
介して監視センター1から冠水運転解除指令が出され、
その指令を受けてエレベータは冠水運転を解除して通常
運転に復帰する。
【0026】図9は冠水状態の解消を示す図である。即
ち、時刻t2で保水量Kが冠水保水量KWに達した後、
時刻t3で単位時間当りの雨量rが減少し始め、時刻t
4で雨が止んだとする。以後総雨量Rは一定値となる。
一方、河川や排水溝からの排水により防災対象地区PK
の保水量Kは減少する。その排水能力は水位Lの下降に
伴って排水能力も上昇する。但し、保水量Kの減少は、
排水が河川等を介して行われるので、河川等の水位Lの
低下よりも遅れる。即ち、時刻t5で河川等は水位が上
昇するときの冠水水位LWとなるが、防災対象地区PK
の保水量Kは、時刻t5よりも遅れて時刻t6で冠水保
水量KWまで低下する。即ち、保水量Kは(1)式とは
異なる下記(2)式による。 保水量K=総雨量R−排水量{Σfi(河川の水位L)} (2) 従って、時刻t6で冠水運転解除を指令することにな
る。
【0027】次に、上記冠水運転解除指令について図1
0に従ってを説明する。図10は、冠水運転指令の出て
いる顧客ビルb1〜bqを探し出し、冠水が解消してい
る場合は、冠水運転解除を指令するための流れ図であ
る。手順S61で変数Pを地区P1に初期設定する。手
順S62で変数Pで設定された地区は防災対象地区PK
に属するか調べる。防災対象地区PKでない場合は手順
S74に移る。防災対象地区PKの場合は手順S63
で、地区Pは冠水運転指令が出されているか調べる。出
されていない場合は冠水運転解除の必要がないので手順
S74に移る。冠水運転指令が出されている場合は、手
順S64で地区Pの総雨量R(P)を気象情報記憶部3
から読み取る。手順S65で地区Pの河川や排水溝の水
位L(P)を読み取る。手順S56で総雨量R(P)と
水位L(P)とから(2)式によって地区Pにおける保
水量K(P)を算出する。
【0028】手順S67で保水量K(P)が冠水保水量
KW(P)未満になったか否かを調べる。即ち、図9の
時刻t6における冠水保水量KWを下回っていない場合
は、「N」となって手順S74に移る。まだ冠水予測を
解除する必要がないからである。下回った場合は、
「Y」となり、手順S68で災害情報入力部5を介して
地区Pに関する災害情報が入力されているかを調べる。
入力されていた場合は手順S74に移る。冠水予測を解
除してはならないからである。入力されていなかった場
合は手順S69で地区Pの冠水予測を解除する旨決定す
る。手順S70で冠水予測解除ビル検索部32は冠水予
測を解除することとなった地区Pに所在する顧客ビルb
1〜bnを顧客ビル情報記憶部6から検索する。手順S
72で顧客ビル情報記憶部6に冠水予測解除の記録をす
る。検索された顧客ビルb1〜bnに対し、手順S73
で冠水運転解除を指令する。手順S74で最後の地区P
nまで処理されたかを調べる。最後まで処理されていな
い場合は「N」となって手順S75で次ぎの地区(P+
1)を指定し、手順S62から同様の処理を繰り返す。
最後の地区まで処理された場合は手順S74で「Y」と
なって終了する。
【0029】次に、図11に従って顧客ビルb1〜bq
での処理を説明する。手順S81で監視センター1から
冠水運転解除指令を受信したか否かを調べる。受信した
場合は手順S82で冠水検出器23が冠水を検出したか
否か調べる。検出した場合は手順S83に移り、監視セ
ンター1からの冠水運転解除指令は無視されてエレベー
タは所定の階床で休止を継続する。手順S84で専門係
員による点検を受けた後、手順S85で冠水運転が解除
される。手順S82で冠水が検出されなかった場合は手
順S85に移り監視センター1からの冠水運転解除指令
に基づいて冠水運転が解除される。解除されると冠水運
転解除完了信号を監視センター1へ送信して処理を終わ
る。なお、送信された上記完了信号の監視センター1で
の取扱いは図6と同様であり、説明を省略する。
【0030】上記実施の形態3によれば、監視センター
1から冠水運転指令を解除する旨の信号が発せられるの
で、防災対象地区PKに分散している個々のエレベータ
ごとに係員が冠水運転を解除する場合に比べ、短時間で
エレベータを通常運転に復帰させることができる。ま
た、冠水運転を解除するに当っては、地区Pにおける保
水量K(P)のみを考慮するのではなく、災害情報入力
部5からの災害情報も考慮しているので、実状に合わせ
た処理が可能となる。特に、冠水検出器23が冠水を検
出した顧客ビルでは、冠水運転解除指令を受信しても冠
水運転を解除することなく、エレベータを継続して休止
させる。解除に先立って事前点検を必要とするからであ
り、かかる点検をすることなく通常運転に復帰させると
不測の事故を招くからである。
【0031】
【発明の効果】この発明に係るエレベータの遠隔監視制
御装置は、以上のべたとおり、監視センターには、監視
対象地区を複数の地区に分割し、上記地区ごとに気象情
報を記憶する気象情報記憶部と、上記地区ごとに河川情
報を含む情報が記憶された地区情報記憶部と、上記顧客
ビルの所在地と上記エレベータについての情報が記憶さ
れた顧客ビル情報記憶部と、上記地区情報記憶部と上記
気象情報記憶部とから冠水が予測される地区を特定する
冠水予測演算部と、この地区に所在する顧客ビルのエレ
ベータを上記顧客ビル情報記憶部から検索し、上記通信
回線を介して冠水運転指令を発信する冠水予測ビル検索
部とを備え、上記エレベータには、上記指令を受信して
冠水運転を行う制御部を備えたものである。このため、
監視対象域は地理的特徴及び監視の都合等を考慮して複
数の地区に区分され、しかも各地区ごとに地区情報及び
気象情報を考慮して冠水運転を指令するようにしたの
で、広域性を有する災害に対して統一した対応が可能と
なる、という効果を有する。
【0032】また、この発明に係るエレベータの遠隔監
視制御装置は、監視センターには、更に地区情報記憶部
と上記気象情報記憶部とから冠水予測地区とされた地区
のうち、その後の気象状況の変化等で冠水する恐れがな
いと判断した地区については上記冠水予測を解除する冠
水予測解除演算部と、上記冠水予測解除地区の上記エレ
ベータに冠水運転解除指令を上記通信回線を介して発信
する冠水予測解除ビル検索部とを備え、上記エレベータ
には、冠水運転解除指令を受信して冠水運転を解除する
制御部を備えたものである。このため、監視センターか
ら冠水運転指令を解除する旨の信号が発せられるので、
各地区に分散している個々のエレベータごとに係員が出
向いて冠水運転を解除する場合に比べ、短時間でエレベ
ータを通常運転に復帰させることができる、という効果
を有する。
【0033】更に、この発明に係るエレベータの遠隔監
視制御装置は、制御部が監視センターからの指令を受信
して冠水しない位置でエレベータを待機させた場合、冠
水運転終了信号を監視センターに返信し、監視センター
では、上記冠水運転指令を発信してから所定時間内に上
記冠水運転終了信号を受信しなかった場合は異常として
上記エレベータの情報と共に表示器に表示するようにし
たものである。このため、単に指令を発するのみではな
く、かご及びつり合おもりを冠水から確実に保護でき
る。また、冠水運転完了信号が監視センターへ返信され
ない場合は、その旨を表示器7に表示するようにしたの
で、この表示により、要すれば係員は指令不履行の原因
究明をすることができる、という効果を有する。
【0034】更にまた、この発明に係るエレベータの遠
隔監視制御装置は、制御部には冠水検出器が具備され、
この冠水検出器がエレベータの冠水を検出したとき、監
視センターからの冠水運転解除指令が排除されるように
したものである。このため、冠水したエレベータについ
ては冠水運転解除に先立って必要とされる事前点検をす
ることなく通常運転に復帰させるということはない、と
いう効果を有する。
【0035】更にまた、この発明に係るエレベータの遠
隔監視制御装置は、エレベータの制御部に冠水検出器を
備え、この冠水検出器がエレベータの冠水を検出したと
き、冠水信号を通信回線を介して監視センターに送信す
るものとし、監視センターでは、冠水予測演算部が、上
記冠水した地区の地区情報又は気象情報と比較して冠水
予測をするようにしたものである。このため、仮に監視
センターでは的確な冠水予測ができなかった場合でも、
他地区の気象情報や地区情報を参酌して冠水予測をする
ので、状況に応じた的確な対応が可能となる、という効
果を有する。
【0036】更にまた、この発明に係るエレベータの遠
隔監視制御装置は、監視センターが冠水信号を受信する
と、エレベータの情報と共に表示器に表示するようにし
たものである。このため、冠水が発生した地区を速やか
に知得でき、その地区の顧客ビルに対して速やかに冠水
運転指令を発信することができる、という効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の全体構成を示すブ
ロック図。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作を説明する説
明用図。
【図3】 この発明の実施の形態1における監視センタ
ーでの動作を示す流れ図。
【図4】 この発明の実施の形態1における監視センタ
ーでの動作を示す流れ図。
【図5】 この発明の実施の形態1における顧客ビルで
の動作を示す流れ図。
【図6】 この発明の実施の形態1における監視センタ
ーでの動作を示す流れ図。
【図7】 この発明の実施の形態2における監視センタ
ーでの動作を示す流れ図。
【図8】 この発明の実施の形態3の全体構成を示すブ
ロック図。
【図9】 この発明の実施の形態3の動作を説明する説
明用図。
【図10】 この発明の実施の形態3における監視セン
ターでの動作を示す流れ図。
【図11】 この発明の実施の形態3における顧客ビル
での動作を示す流れ図。
【符号の説明】
1 監視センター、 2 外部情報入力部、 3 気象
情報記憶部、 4 地区情報記憶部、 5 災害情報入
力部、 6 顧客ビル情報記憶部、 7 表示器、 8
気象情報収集部、 9 排水情報収集部、 10 冠
水予測演算部、11 冠水予測ビル検索部、 12 通
信回線処理部、 21 通信回線処理部、 22 エレ
ベータ制御部、 23 冠水検出部、 31 冠水予測
解除演算部、 32 冠水予測解除ビル検索部、 a1
通信回線、 a2 通信回線、 aq 通信回線、
b1 顧客ビル、 b2 顧客ビル、 bq 顧客ビ
ル。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視対象域に所在する顧客ビルに設置さ
    れたエレベータを上記顧客ビルから離隔した監視センタ
    ーから通信回線を介して監視制御するエレベータの遠隔
    監視制御装置において、 上記監視センターには、上記監視対象域を複数の地区に
    分割し上記地区ごとに少なくとも現時点の雨量を含む気
    象情報及び河川又は排水溝の水位を入力する外部情報入
    力部と、この外部情報入力部によって入力された上記気
    象情報を記憶する気象情報記憶部と、上記地区ごとに少
    なくとも上記水位に関する情報が記憶された地区情報記
    憶部と、少なくとも上記顧客ビルの所在地と上記顧客ビ
    ルに設置された上記エレベータの情報を含む情報が記録
    された顧客ビル情報記憶部と、上記地区情報記憶部と上
    記気象情報記憶部とから冠水が予測される地区を特定す
    る冠水予測演算部と、この冠水予測演算部によって冠水
    が予測された上記地区に所在する上記顧客ビルに設置さ
    れた上記エレベータを上記顧客ビル情報記憶部から検索
    して冠水しない位置でエレベータを待機させることを内
    容とする冠水運転指令を上記通信回線を介して発信する
    冠水予測ビル検索部とを備え、 上記エレベータには、上記通信回線を介して上記冠水運
    転指令を受信して上記冠水運転を行う制御部を備えたエ
    レベータの遠隔監視制御装置。
  2. 【請求項2】 顧客ビルに設置されたエレベータを上記
    顧客ビルから離隔した監視センターから通信回線を介し
    て監視制御するエレベータの遠隔監視制御装置におい
    て、 上記監視センターには、上記監視対象域を複数の地区に
    分割し上記地区ごとに少なくとも現時点の雨量を含む気
    象情報及び河川又は排水溝の水位を入力する外部情報入
    力部と、この外部情報入力部によって入力された上記気
    象情報を記憶する気象情報記憶部と、上記地区ごとに少
    なくとも上記水位に関する情報が記憶された地区情報記
    憶部と、少なくとも上記顧客ビルの所在地と上記顧客ビ
    ルに設置された上記エレベータの情報を含む情報が記憶
    された顧客ビル情報記憶部と、上記地区情報記憶部と上
    記気象情報記憶部とから冠水が予測される地区を特定す
    る冠水予測演算部と、この冠水予測演算部によって冠水
    が予測された上記地区に所在する上記顧客ビルに設置さ
    れた上記エレベータを上記顧客ビル情報記憶部から検索
    して冠水しない位置でエレベータを待機させることを内
    容とする冠水運転指令を上記通信回線を介して発信する
    冠水予測ビル検索部と、上記冠水予測演算部によって予
    測された冠水予測地区のうち上記地区情報記憶部と上記
    気象情報記憶部とから冠水する虞がないと判断した地区
    については上記冠水予測を解除する冠水予測解除演算部
    と、この冠水予測解除演算部によって上記冠水予測を解
    除された地区に所在する上記顧客ビルに設置された上記
    エレベータを上記顧客ビル情報記憶部から検索して冠水
    運転解除指令を上記通信回線を介して発信する冠水予測
    解除ビル検索部とを備え、 上記エレベータには、上記通信回線を介して上記冠水運
    転指令を受信して上記冠水運転を行い、上記冠水運転解
    除指令を受信して上記冠水運転を解除する制御部を備え
    たエレベータの遠隔監視制御装置。
  3. 【請求項3】 制御部は、監視センターからの冠水運転
    指令によって冠水しない位置でエレベータを待機させた
    場合、冠水運転終了信号を通信回線を介して上記監視セ
    ンターに返信するものとし、 上記監視センターは、上記冠水運転指令を発信してから
    所定時間内に上記冠水運転終了信号を受信するものと
    し、受信しなかった場合は上記エレベータは異常として
    顧客ビル情報記憶部から検索した上記エレベータの情報
    と共に表示器に表示するものとした請求項1又は請求項
    2に記載のエレベータの遠隔監視制御装置。
  4. 【請求項4】 制御部は、エレベータの冠水を検出する
    冠水検出器を具備し、この冠水検出器が冠水を検出した
    ときは監視センターによる冠水運転解除指令を排除する
    ものとした請求項2に記載のエレベータの遠隔監視制御
    装置。
  5. 【請求項5】 制御部は、エレベータの冠水を検出する
    冠水検出器を具備し、この冠水検出器が冠水を検出した
    ときは冠水運転を行うと共に、冠水検出信号を通信回線
    を介して監視センターに送信するものとし、 冠水予測演算部は、一の地区の冠水予測をするに際して
    上記冠水検出信号が発信された上記顧客ビルの所在する
    他の地区の地区情報又は気象情報と上記一の地区の地区
    情報記憶部又は気象情報記憶部とを比較演算するものと
    した請求項1又は請求項2に記載のエレベータの遠隔監
    視制御装置。
  6. 【請求項6】 監視センターは、冠水検出器がエレベー
    タの冠水を検出したとき上記検出信号を通信回線を介し
    て受信し、顧客ビル情報記憶部から上記エレベータの情
    報を検索して上記冠水情報と共に表示器に表示するもの
    とした請求項4又は請求項5に記載のエレベータの遠隔
    監視制御装置。
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