JP6523227B2 - エレベーター遠隔制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物への浸水に応じて建物内のエレベーターを冠水退避運転させるエレベーター遠隔制御装置に関する。
一般に、エレベーターの昇降路は雨天時に冠水しない場所に設けられているとともに、昇降路底部には防水処理を施して、乗りかご及びつり合いおもりが冠水しないように構成されている。しかし、予期せぬ集中豪雨や台風により、排水溝や河川が増水して道路上に雨水があふれ、建物内に雨水が流れ込むことがある。そして更に増水すると、エレベーターの乗り場のドアと敷居の溝との隙間より浸水し、エレベーターの乗りかごは冠水して機器の損傷や劣化を生じる虞もある。
そこで、特許文献1には、所定の地域の冠水が発生する虞がある報告を受けた後、エレベーターの監視センタにおいて、遠隔にて一斉に冠水退避運転を行うエレベーターの冠水防止装置が提案されている。
また、特許文献2には、保守員が冠水しそうな建物に出向くこと、及び個々の建物に冠水センサを設けることなく、エレベーターを管理する身近な人間によって冠水退避運転の遠隔設定が行えるエレベーターの冠水退避装置が提案されている。
特開平9−40315号公報 特開2002−3117号公報
特許文献1の従来技術では、所定の地域の冠水が発生する虞がある報告を受けると、監視センタにおいて所定の地域に対して一斉に冠水退避運転を行う。そのため、本来は冠水退避の必要のないエレベーターについても冠水退避運転が実施されてしまう虞がある。
また、特許文献2の従来技術では、エレベーターの管理者が建物から遠隔の地にいる場合には、大雨や台風等による冠水の可能性の度合いを把握することが困難であり、遠隔設定が漏れてしまうことが懸念される。遠隔設定が漏れてしまった場合には、エレベーターの冠水退避運転を実施できず、該当するエレベーターは前述したように冠水による故障を生じる虞がある。
上記課題を解決するために、本発明の目的は、冠水退避運転の必要のないエレベーターに対する冠水退避運転を防ぎ、かつ、冠水退避運転を必要するエレベーターに対しては確実に冠水退避運転を実施させることができるエレベーター遠隔制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るエレベーター遠隔制御装置は、複数のエレベーターのそれぞれの作動状態を監視する複数の監視装置と、前記監視装置のそれぞれを介して複数の前記エレベーターのそれぞれの作動状態を遠隔的に監視する監視センタとを備え、前記エレベーターの冠水退避運転を実施させるエレベーター遠隔制御装置であって、前記監視センタまたは前記監視装置は、前記エレベーターの冠水退避運転が実施されたとき、冠水退避運転を行う冠水退避運転エレベーターの近隣の所定領域内に存在する近隣エレベーターを検索するエレベーター検索部と、前記エレベーター検索部によって検索された前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いか否か判断する標高比較部とを備えており、前記標高比較部によって前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いと判断されたときに、前記近隣エレベーターを冠水運転させることを特徴としている。
また、本発明に係るエレベーター遠隔制御装置は、複数のエレベーターのそれぞれの作動状態を監視する複数の監視装置と、前記監視装置のそれぞれを介して複数の前記エレベーターのそれぞれの作動状態を遠隔的に監視する監視センタとを備え、前記エレベーターの冠水退避運転を実施させるエレベーター遠隔制御装置であって、前記監視センタまたは前記監視装置は、前記エレベーターの冠水退避運転が実施されたとき、冠水退避運転を行う冠水退避運転エレベーターの近隣の所定領域内に存在する近隣エレベーターを検索するエレベーター検索部と、前記エレベーター検索部によって検索された前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いか否か判断する標高比較部と、前記標高比較部によって前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いと判断されたとき、前記所定領域の雨量が予め設定された雨量閾値以上か否か判断する雨量比較部とを備えており、前記雨量比較部によって前記所定領域の雨量が前記雨量閾値以上と判断されたときに、前記近隣エレベーターを冠水運転させることを特徴としている。
また、本発明に係るエレベーター遠隔制御装置は、複数のエレベーターのそれぞれの作動状態を監視する複数の監視装置と、前記監視装置のそれぞれを介して複数の前記エレベーターのそれぞれの作動状態を遠隔的に監視する監視センタとを備え、前記エレベーターの冠水退避運転を実施させるエレベーター遠隔制御装置であって、前記監視センタまたは前記監視装置は、前記エレベーターの冠水退避運転が実施されたとき、冠水退避運転を行う冠水退避運転エレベーターの近隣の所定領域内に存在する近隣エレベーターを検索するエレベーター検索部と、前記エレベーター検索部によって検索された前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いか否か判断する標高比較部と、前記標高比較部によって前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いと判断されたとき、前記所定領域の予測雨量が予め設定された雨量閾値以上か否か判断する予測雨量比較部とを備えており、前記予測雨量比較部によって前記所定領域の予測雨量が前記雨量閾値以上と判断されたときに、前記近隣エレベーターを冠水運転させることを特徴としている。
本発明に係るエレベーター遠隔制御装置によれば、冠水退避運転の必要のないエレベーターに対する冠水退避運転を防ぎ、かつ、冠水退避運転を必要するエレベーターに対しては確実に冠水退避運転を実施させることができ、従来に比べて信頼性の高いエレベーターの冠水退避運転を実現させることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係るエレベーター遠隔制御装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。 第1実施形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係るエレベーター遠隔制御装置の第2実施形態の構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係るエレベーター遠隔制御装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るエレベーター遠隔制御装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
この図1に示すように本発明の第1実施形態は、複数の異なる建物1a〜1c内に設置された複数のエレベーター2a〜2cと、これらのエレベーター2a〜2cの作動状態を監視する監視装置3a〜3cと、建物1a〜1cから離れた遠隔地に設けられ、監視装置3a〜3c、及び監視回線4を介してエレベーター2a〜2cの作動状態を遠隔的に監視する監視センタ5とを備えている。
また、監視センタ5と通信網6を介して接続され、エレベーター2aの冠水退避運転の設定が可能であって、エレベーター2aの所有者・管理者8が操作可能な制御端末7を備えている。
監視センタ5は、制御端末7の設定に基づいてエレベーター2aの冠水退避運転が実施されたとき、冠水退避運転を行う冠水退避運転エレベーター、すなわちエレベーター2aの近隣の所定領域内に存在する近隣エレベーターを検索するエレベーター検索部15を備えている。
また、監視センタ5は、エレベーター検索部15によって検索された近隣エレベーターを有する建物の標高がエレベーター2aを有する建物1aの標高に比べて低いか否か判断する標高比較部17を備えている。
また、監視センタ5は、標高比較部17によって近隣エレベーターを有する建物の標高がエレベーター2aを有する建物1aの標高に比べて低いと判断されたとき、エレベーター2aを有する建物1a及び近隣エレベーターを有する建物を含む所定領域の雨量が予め設定された雨量閾値以上か否か判断する雨量比較部18を備えている。監視センタ5は、雨量比較部18によって所定領域の雨量が雨量閾値以上と判断されたときに、近隣エレベーターを冠水退避運転させる処理を行う。
監視センタ5は、エレベーター2a〜2cの所在地を記憶する所在地情報記憶部11と、所定領域内に存在する例えばエレベーター2a,2bを近隣閾値として記憶する近隣閾値格納部16と、この近隣閾値格納部16に記憶されたエレベーター2a,2bを有する建物1a,1bの標高を記憶する標高情報記憶部12とを備えている。
また、監視センタ5は、所定領域の雨量を雨量情報として記憶する雨量マップ情報記憶部13と、冠水退避運転を行う雨量を雨量閾値として記憶する雨量閾値格納部19とを備えている。
前述したエレベーター検索部15は、所在地情報記憶部11に記憶された所在地と近隣閾値格納部16に記憶された近隣閾値とに基づいて近隣エレベーター、すなわちエレベーター2aの近隣のエレベーター2bを検索するものから成っている。
前述した標高比較部17は、標高情報記憶部12に記憶された建物1a,1bの標高に基づいて、近隣エレベーターであるエレベーター2bを有する建物1bの標高が、冠水退避運転エレベーター、すなわちエレベーター2aを有する建物1aの標高に比べて低いか否か判断するものから成っている。例えば図1に示すように、エレベーター2bを有する建物1bの標高は、エレベーター2aを有する建物1aの標高に比べて低くなっている。
前述した雨量比較部18は雨量マップ情報記憶部13に記憶された所定領域の雨量が雨量閾値格納部19に記憶された雨量閾値以上か否か判断するものから成っている。
前述したエレベーター検索部15、近隣閾値格納部16、標高比較部17、雨量比較部18、及び雨量閾値格納部19によって、冠水退避運転が設定されたエレベーター2aと連動して冠水退避運転させる対象エレベーター、すなわちエレベーター2bを抽出する連動設定対象抽出部14が構成されており、この連動設定対象抽出部14は遠隔制御設定部10に含まれている。遠隔制御設定部10は通信部9に接続されている。この監視センタ5の通信部9は、監視回線4及び通信網6に接続されている。
図2は、第1実施形態における処理手順を示すフローチャートである。なお、図2中では、エレベーター2aをエレベーターAと記載してあり、監視装置3aを監視装置Aと記載してある。
エレベーターAの所有者・管理者8が制御端末7を操作し、エレベーターAの冠水退避運転を遠隔で制御設定すると(ステップS1)、この設定内容が通信網6を介し、監視センタ5の通信部9、監視回線4、及びエレベーターAの監視装置Aを経由してエレベーターAの図示しない制御装置に送信され(ステップS2)、その図示しない制御装置の制御によりエレベーターAは冠水退避運転を実施する。
監視センタ5では、通信部9にて冠水退避運転を監視回線4、監視装置Aを経由してエレベーターAへ冠水退避運転を遠隔設定する際に、遠隔制御設定部10の連動設定対象抽出部14へ、連動設定対象のエレベーターの有無確認を要求する(ステップS3)。
連動設定対象の有無確認要求により、連動設定対象抽出部14のエレベーター検索部15は、冠水退避運転が遠隔設定されたエレベーターAの所在地を所在地情報記憶部11から抽出する(ステップS4)。
次に、エレベーター検索部15は、近隣閾値格納部16から予め設定され格納されている近隣閾値、すなわちエレベーターA、及びエレベーターAの近隣のエレベーター2bを抽出する(ステップS5)。
次に、エレベーター検索部15は、エレベーターAの所在地から近隣閾値内に存在するエレベーターを所在地情報記憶部11から検索する(ステップS6)。今は、図1に示すように、エレベーターA(2a)が含まれる近隣閾値内にエレベーター2bが存在していることから、エレベーター2bが近隣エレベーターとして抽出される。
次に、標高比較部17は、エレベーター検索部15で検索したエレベーター2bを有する建物1bと、冠水退避運転を遠隔設定されたエレベーターAを有する建物1aの標高を標高情報記憶部12から抽出する(ステップS7)。
次に、標高比較部17は、エレベーター2bを有する建物1bの標高が、遠隔設定されたエレベーターAを有する建物1aの標高に比べて低いか否か判断する(ステップS8)。
標高比較部17で標高が低いと判断されたときには、雨量比較部18は、エレベーター2bを含む所定領域の雨量を雨量マップ情報記憶部13から抽出する(ステップS9)。
次に、雨量比較部18は、雨量閾値格納部19から雨量閾値を抽出する(ステップS10)。
次に、雨量比較部18は、抽出した所定領域の雨量が雨量閾値以上か否か判断する(ステップS11)。
雨量比較部18で、所定領域の雨量が雨量閾値以上と判断されたとき、エレベーター2bを冠水退避運転の連動設定対象のエレベーターとする(ステップS12)。なお今は、所定領域の雨量が雨量閾値以上であって、エレベーター2bは冠水退避運転の連動設定対象のエレベーターとされるものとする。
標高比較部17で標高が高いと判断されたとき、及び雨量比較部18で所定領域の雨量が雨量閾値未満と判断されたときには、エレベーター2bを連動設定対象外のエレベーターとすることが行われる(ステップS13)。
次に、連動設定対象のエレベーターが存在するか否かの確認判断が行われる(ステップS14)。今は前述したように連動設定対象のエレベーター2bが存在している。なお、連動設定対象のエレベーターが存在しないと判断されたときには、連動設定対象抽出部14から遠隔制御設定部10に連動設定対象のエレベーターが存在しないことが返信される(ステップS16)。
今のように連動設定対象のエレベーター2bが存在する場合には、連動設定対象抽出部14から遠隔制御設定部10に連動設定されるエレベーターが存在し、そのエレベーターがエレベーター2bであることが返信される(ステップS15)。
次に、遠隔制御設定部10は、通信部9、及び監視回線4を介してエレベーター2bの作動状態を監視している監視装置3bにエレベーター2bの冠水退避運転の実施を指令する(ステップS17)。
監視センタ5の遠隔制御設定部10からの指令を受けた監視装置3bは、エレベーター2bを制御する図示しない制御装置に、エレベーター2bの冠水退避運転の実施を指令する(ステップS18)。この図示しない制御装置の制御によってエレベーター2bは冠水退避運転を行う。
ステップS18及びステップS16の後は処理を終了する。
以上の第1実施形態によれば、冠水退避運転の必要のないエレベーター2cに対する冠水退避運転を防ぎ、かつ、エレベーター2aと共に冠水退避運転を必要するエレベーター2bに対しては確実に冠水退避運転を実施させることができ、信頼性の高いエレベーターの冠水退避運転を実現させることができる。
なお、前述した第1実施形態では、雨量比較部18、雨量マップ情報記憶部13、及び雨量閾値格納部19を備え、所定領域の雨量を考慮して冠水退避運転エレベーターであるエレベーター2aに連動させて近隣エレベーターであるエレベーター2bを冠水退避運転させる構成にしてあるが、本発明は、雨量比較部18、雨量マップ情報記憶部13、及び雨量閾値格納部19を備えずに、標高比較部17によって近隣エレベーターであるエレベーター2bを有する建物1bの標高が、冠水退避運転エレベーターであるエレベーター2aを有する建物1aの標高に比べて低いと判断されたときに、近隣エレベーターであるエレベーター2bを冠水運転させる構成にしてもよい。
図3は、本発明に係るエレベーター遠隔制御装置の第2実施形態の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、第2実施形態は、第1実施形態の構成に加えて、冠水退避運転エレベーターであるエレベーター2aを有する建物1a、及び近隣エレベーターであるエレベーター2bを有する建物1bを含む所定領域の予測雨量が雨量閾値以上か否か判断する予測雨量比較部22を備えている。
また、所定領域の予測雨量を雨量情報として作成する予測雨量マップ作成部20と、予測雨量マップ作成部20で作成された予測雨量を記憶する予測雨量マップ情報記憶部21とを備えている。前述した予測雨量比較部22は、予測雨量マップ情報記憶部21に記憶された所定領域の予測雨量が雨量閾値格納部19に記憶された雨量閾値以上か否か判断するものから成っている。
この第2実施形態では例えば、監視センタ5は、雨量比較部18によって所定領域の雨量が雨量閾値未満と判断されたときに、予測雨量比較部22によって予測雨量マップ情報記憶部21に記憶された所定領域の予測雨量が雨量閾値格納部19に記憶された雨量閾値以上か否か判断され、予測雨量が雨量閾値以上と判断されたときに、冠水退避運転エレベーターであるエレベーター2aに連動させて、近隣エレベーターであるエレベーター2bを冠水退避運転させる構成となっている。
また、第2実施形態は、例えば建物1b内に、エレベーター2a,2bが冠水退避運転を実施する旨を表示する表示部を備えている。この表示部は、エレベーター2bの乗りかご内に設置されたかご内インジケータ27、乗場に設置された乗場インジケータ29、乗場に設置された乗場モニタ28から成っている。図3では、建物1b内に表示部を設けてあるが、建物1a,1c内に同様の表示部を設けてもよい。建物1cの管理室のモニタ26は前述した表示部を構成している。
また、第2実施形態は、例えば建物1c内に、エレベーター2a,2bの冠水退避運転に伴って警報を発する警報装置を備えている。この警報装置は、エレベーター2cの乗りかご内に設置した警報装置24、管理室内に設置した警報装置25から成っている。図3では、建物1c内にのみ警報装置24,25を設けてあるが、建物1a,1b内に同様の警報装置を設けてもよい。
また、第2実施形態は、エレベーター2bの所有者・管理者31の持つ制御端末30、および電話機33に、監視センタ5より通信網6、あるいは電話回線32を経由して、エレベーター2a,2bで冠水退避運転を実施したことを情報発信可能な構成となっている。したがって、エレベーター2bの所有者・管理者31にエレベーター2a,2bの冠水退避運転を確実に知らせることができる。
また、第2実施形態は、建物1aの冠水を検知する冠水検知装置23を備えている。制御端末7のエレベーター2aに対する遠隔的な冠水退避運転の設定に拘わらず、冠水検知装置23で冠水が検知されたときに、エレベーター2aの冠水退避運転を実施させるようにしてもよい。
以上のように構成した第2実施形態では、予測雨量も考慮して近隣エレベーターであるエレベーター2bを冠水退避運転させるので、より信頼性の高いエレベーターの冠水退避運転を実施させることができる。
なお、第2実施形態では、雨量比較部18、雨量マップ情報記憶部13を備えているが、これらの雨量比較部18及び雨量マップ情報記憶部13を備えていない構成としてもよい。このような構成の場合には、標高比較部17によって、近隣エレベーターであるエレベーター2bを有する建物1bの標高が、冠水退避運転エレベーターであるエレベーター2aを有する建物1aの標高に比べて低いと判断された後、予測雨量比較部22によって所定領域の予測雨量が雨量閾値以上と判断されたときに、近隣エレベーターであるエレベーター2bを冠水退避運転させる構成となる。
前述した第1実施形態では、連動設定対象抽出部14に含まれるエレベーター検索部15、近隣閾値格納部16、標高比較部17、雨量比較部18、及び雨量閾値格納部19と、所在地情報記憶部11、標高情報記憶部12、及び雨量マップ情報記憶部13を監視センタ5に備えており、第2実施形態では、第1実施形態の構成に加えて、連動設定対象抽出部14に含まれる予測雨量マップ作成部20及び予測雨量比較部22と、予測雨量マップ情報記憶部21とを備えているが、これらの連動設定対象抽出部14に含まれるエレベーター検索部15、近隣閾値格納部16、標高比較部17、雨量比較部18、及び雨量閾値格納部19と、所在地情報記憶部11、標高情報記憶部12、雨量マップ情報記憶部13、予測雨量マップ作成部20、予測雨量比較部22、所在地情報記憶部11、標高情報記憶部12、雨量マップ情報記憶部13、予測雨量マップ情報記憶部21を、監視センタ5に備えることに代えて監視装置、例えば冠水退避運転を実施するエレベーター2aを監視する監視装置3aに備え、監視装置3aからの指令によって冠水退避運転エレベーターであるエレベーター2aに連動させて近隣エレベーターであるエレベーター2bを冠水退避運転させる構成にしてもよい。このように構成したものも、前述した第1,第2実施形態と同様の作用効果が得られる。
なお、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1a〜1c・・建物、2a〜2c・・エレベーター、3a〜3c・・監視装置、4・・監視回線、5・・監視センタ、6・・通信網、7・・制御端末、8・・エレベーターA所有者・管理者、9・・通信部、10・・遠隔制御設定部、11・・所在地情報記憶部、12・・標高情報記憶部、13・・雨量マップ情報記憶部、14・・連動設定対象抽出部、15・・エレベーター検索部、16・・近隣閾値格納部、17・・標高比較部、18・・雨量比較部、19・・雨量閾値格納部、20・・予測雨量マップ作成部、21・・予測雨量マップ情報記憶部、22・・予測雨量比較部、23・・冠水検知装置、24,25・・警報装置、26・・モニタ、27・・かご内インジケータ、28・・乗場モニタ、29・・乗場インジケータ、30・・制御端末、31・・エレベーター所有者・管理者、32・・電話回線、33・・電話機

Claims (6)

  1. 複数のエレベーターのそれぞれの作動状態を監視する複数の監視装置と、前記監視装置のそれぞれを介して複数の前記エレベーターのそれぞれの作動状態を遠隔的に監視する監視センタとを備え、前記エレベーターの冠水退避運転を実施させるエレベーター遠隔制御装置であって、
    前記監視センタまたは前記監視装置は、
    前記エレベーターの冠水退避運転が実施されたとき、冠水退避運転を行う冠水退避運転エレベーターの近隣の所定領域内に存在する近隣エレベーターを検索するエレベーター検索部と、
    前記エレベーター検索部によって検索された前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いか否か判断する標高比較部とを備えており、
    前記標高比較部によって前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いと判断されたときに、前記近隣エレベーターを冠水運転させることを特徴とするエレベーター遠隔制御装置。
  2. 請求項1に記載のエレベーター遠隔制御装置であって、
    前記エレベーターの冠水退避運転の遠隔的な設定が可能な制御端末、または前記エレベーターの冠水を検知する冠水検知装置を備え、
    前記監視センタまたは前記監視装置は、
    前記制御端末による設定に基づいて、または前記冠水検知装置による冠水の検知に基づいて前記エレベーターの冠水退避運転を実施させるとともに、
    複数の前記エレベーターの所在地を記憶する所在地情報記憶部と、
    前記所定領域内に存在する前記エレベーターを近隣閾値として記憶する近隣閾値格納部と、
    前記近隣閾値格納部に記憶された前記エレベーターをそれぞれ有する複数の建物の標高を記憶する標高情報記憶部とを備えており、
    前記エレベーター検索部は、前記所在地情報記憶部に記憶された所在地と前記近隣閾値格納部に記憶された近隣閾値とに基づいて前記近隣エレベーターを検索するものから成り、
    前記標高比較部は、前記標高情報記憶部に記憶された建物の標高に基づいて、前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いか否か判断するものから成ることを特徴とするエレベーター遠隔制御装置。
  3. 複数のエレベーターのそれぞれの作動状態を監視する複数の監視装置と、前記監視装置のそれぞれを介して複数の前記エレベーターのそれぞれの作動状態を遠隔的に監視する監視センタとを備え、前記エレベーターの冠水退避運転を実施させるエレベーター遠隔制御装置であって、
    前記監視センタまたは前記監視装置は、
    前記エレベーターの冠水退避運転が実施されたとき、冠水退避運転を行う冠水退避運転エレベーターの近隣の所定領域内に存在する近隣エレベーターを検索するエレベーター検索部と、
    前記エレベーター検索部によって検索された前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いか否か判断する標高比較部と、
    前記標高比較部によって前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いと判断されたとき、前記所定領域の雨量が予め設定された雨量閾値以上か否か判断する雨量比較部とを備えており、
    前記雨量比較部によって前記所定領域の雨量が前記雨量閾値以上と判断されたときに、前記近隣エレベーターを冠水運転させることを特徴とするエレベーター遠隔制御装置。
  4. 請求項3に記載のエレベーター遠隔制御装置であって、
    前記エレベーターの冠水退避運転の遠隔的な設定が可能な制御端末、または前記エレベーターの冠水を検知する冠水検知装置を備え、
    前記監視センタまたは前記監視装置は、
    前記制御端末による設定に基づいて、または前記冠水検知装置による冠水の検知に基づいて前記エレベーターの冠水退避運転を実施させるとともに、
    複数の前記エレベーターの所在地を記憶する所在地情報記憶部と、
    前記所定領域内に存在する前記エレベーターを近隣閾値として記憶する近隣閾値格納部と、
    前記近隣閾値格納部に記憶された前記エレベーターをそれぞれ有する複数の建物の標高を記憶する標高情報記憶部と、
    前記所定領域の雨量を雨量情報として記憶する雨量マップ情報記憶部と、
    冠水退避運転を行う雨量を前記雨量閾値として記憶する雨量閾値格納部とを備えており、
    前記エレベーター検索部は、前記所在地情報記憶部に記憶された所在地と前記近隣閾値格納部に記憶された近隣閾値とに基づいて前記近隣エレベーターを検索するものから成り、
    前記標高比較部は、前記標高情報記憶部に記憶された建物の標高に基づいて、前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いか否か判断するものから成り、
    前記雨量比較部は、前記雨量マップ情報記憶部に記憶された前記所定領域の雨量が前記雨量閾値格納部に記憶された前記雨量閾値以上が否か判断するものから成ることを特徴とするエレベーター遠隔制御装置。
  5. 複数のエレベーターのそれぞれの作動状態を監視する複数の監視装置と、前記監視装置のそれぞれを介して複数の前記エレベーターのそれぞれの作動状態を遠隔的に監視する監視センタとを備え、前記エレベーターの冠水退避運転を実施させるエレベーター遠隔制御装置であって、
    前記監視センタまたは前記監視装置は、
    前記エレベーターの冠水退避運転が実施されたとき、冠水退避運転を行う冠水退避運転エレベーターの近隣の所定領域内に存在する近隣エレベーターを検索するエレベーター検索部と、
    前記エレベーター検索部によって検索された前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いか否か判断する標高比較部と、
    前記標高比較部によって前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いと判断されたとき、前記所定領域の予測雨量が予め設定された雨量閾値以上か否か判断する予測雨量比較部とを備えており、
    前記予測雨量比較部によって前記所定領域の予測雨量が前記雨量閾値以上と判断されたときに、前記近隣エレベーターを冠水運転させることを特徴とするエレベーター遠隔制御装置。
  6. 請求項5に記載のエレベーター遠隔制御装置であって、
    前記エレベーターの冠水退避運転の遠隔的な設定が可能な制御端末、または前記エレベーターの冠水を検知する冠水検知装置を備え、
    前記監視センタまたは前記監視装置は、
    前記制御端末による設定に基づいて、または前記冠水検知装置による冠水の検知に基づいて前記エレベーターの冠水退避運転を実施させるとともに、
    複数の前記エレベーターの所在地を記憶する所在地情報記憶部と、
    前記所定領域内に存在する前記エレベーターを近隣閾値として記憶する近隣閾値格納部と、
    前記近隣閾値格納部に記憶された前記エレベーターをそれぞれ有する複数の建物の標高を記憶する標高情報記憶部と、
    前記所定領域の予測雨量を雨量情報として作成する予測雨量マップ作成部と、
    前記予測雨量マップ作成部で作成された予測雨量を記憶する予測雨量マップ情報記憶部と、
    冠水退避運転を行う雨量を前記雨量閾値として記憶する雨量閾値格納部とを備えており、
    前記エレベーター検索部は、前記所在地情報記憶部に記憶された所在地と前記近隣閾値格納部に記憶された近隣閾値とに基づいて前記近隣エレベーターを検索するものから成り、
    前記標高比較部は、前記標高情報記憶部に記憶された建物の標高に基づいて、前記近隣エレベーターを有する建物の標高が前記冠水退避運転エレベーターを有する建物の標高に比べて低いか否か判断するものから成り、
    前記予測雨量比較部は、前記予測雨量マップ情報記憶部に記憶された前記所定領域の予測雨量が前記雨量閾値格納部に記憶された前記雨量閾値以上が否か判断するものから成ることを特徴とするエレベーター遠隔制御装置。
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