JP2000309476A - エレベータ管制運転復帰方法 - Google Patents

エレベータ管制運転復帰方法

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JP2000309476A
JP2000309476A JP11118273A JP11827399A JP2000309476A JP 2000309476 A JP2000309476 A JP 2000309476A JP 11118273 A JP11118273 A JP 11118273A JP 11827399 A JP11827399 A JP 11827399A JP 2000309476 A JP2000309476 A JP 2000309476A
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building
earthquake
damage
elevators
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Shinobu Nagahara
忍 長原
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Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震が感知された際に、被害のない場合に短
時間で安全にエレベータの運転を復帰させる。 【解決手段】 ビル1a等エレベータ2の地震感知器が
地震を感知すると、エレベータ制御盤は、カゴ22を最
寄りの階に停止させると共に、遠隔監視装置を経由し公
衆回線3を介してコールセンター4に地震発生を発報す
る。コールセンター4より保守技術者5が「地震代表ビ
ル」であるビル1bに派遣され、ビル1bのエレベータ
被害状況が確認される。地震代表ビル1bのエレベータ
に被害がない場合、保守技術者5はコールセンター4に
携帯電話6で「地震代表ビル1bのエレベータに地震の
被害なし」の信号47を送り、ビル1bのエレベータの
運転を復帰させる。コールセンター4は、地震代表ビル
1bと同一グループのビル1a〜1hに対して遠隔でエ
レベータ2の運転を復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータ管制運転
復帰方法、特に地震に対して被害のないエレベータを短
時間で管制運転復帰させるエレベータ管制運転復帰方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に地震が発生すると、エレベータ
は、地震の被害を最小限に抑えるために、地震を感知す
る地震感知器が備えられている。そして、この地震感知
器は、予め決められた以上のゆれ(gal:加速度)を
感知すると、エレベータの制御盤に地震感知信号を送
る。エレベータ制御盤は、地震感知信号を受信すると、
通常管制運転モードから地震管制運伝モードに切り換え
る。ここで、地震管制運転モードとは、例えば、エレベ
ータのカゴを所定の階、例えば最寄りの階にて停止さ
せ、停止したカゴは手動復帰しなければ再起動しない管
制運転モードをいう。
【0003】従来のエレベータの遠隔監視システムの概
要が、図7に示されている。図7に示すように、地震感
知器31は、エレベータの運転を制御するエレベータ制
御盤35と電気的に接続され、エレベータ制御盤35
は、複数のエレベータの管制運転を遠隔監視する遠隔監
視装置41に電気的または通信的に接続されている。そ
して、監視センターであるコールセンター4は、遠隔監
視装置41と通信的に接続されている。
【0004】ここで、例えば遠隔監視装置41は、監視
するエレベータと同一建物内に設置されていてもよい
し、または他の建物に設置されていてもよい。また、上
記コールセンター4は、例えば複数の建物内に設置され
たエレベータをそれぞれ遠隔監視する複数台の遠隔監視
装置41からの信号を受信するものであってもよい。
【0005】次に、従来のエレベータ遠隔監視システム
の動作について図7を用いて説明する。
【0006】地震感知器31には、地震のゆれを感知す
る加速度センサ32が設けられている。この加速度セン
サ32は、予め設定されたゆれ(加速度)を超える地震
を感知すると、リレー33(例えばコイル)を動作させ
てリレー34の接点を閉じる。接点が閉じると、リレー
34からの地震感知信号がエレベータ制御盤35の入出
力回路36に入力される。入出力回路36は、例えば最
寄りの階までエレベータのカゴを移動させた後に停止さ
せるように、エレベータの上下運転を行うモータ39に
対して信号を出力する。更に、入出力回路36は、地震
発生時にエレベータ運行を停止させるための各種スイッ
チ40を作動させる。
【0007】一方、入出力回路36は、CPU37を介
して地震感知信号を通信インターフェイス38に送る。
通信インターフェイス38は、通信または電気的に遠隔
監視装置41の通信インターフェイス42に地震感知信
号を送信する。そして、地震感知信号は、更にCPU4
3を介してモデム44に送られ、更に通信回線、例えば
公衆回線3を介して、地震感知信号を発報信号45とし
てコールセンター4に送られる。
【0008】コールセンター4では、発報信号45を受
信すると、保守技術者を発報されたエレベータの現場に
出動させる。そして、保守技術者は、そのエレベータの
運転において地震による影響があるか否か状況を確認
し、地震による影響がない場合にはそのエレベータを手
動で運転復帰させていた。
【0009】東京などの首都圏では、震度4前後の地震
が多く発生するが、この程度の揺れの場合には、地震感
知器31が作動してもエレベータの運転に影響を及ぼす
被害がないことがほとんどである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のエレベータ遠隔監視システムでは、地震感知器
が作動した場合、その作動した地震感知器を有するエレ
ベータ全てに対して保守技術者を派遣し、保守技術者に
よって各エレベータに対して地震による影響の有無を判
定させ、各エレベータを手動で運転復帰させているた
め、作業に多大な時間と労力がかかっていた。また、発
報したエレベータが遠隔地にある場合には、保守技術者
が遠隔地に到着するまでエレベータの運転復旧がなされ
ず、エレベータ使用者に迷惑がかかるおそれがあった。
【0011】本発明は、前記の課題を解決するためにな
されたものであり、地震感知器が作動したエレベータに
被害がない場合には、同一レベルの被害が想定される他
のエレベータに対して遠隔操作でエレベータの運転を短
時間で復帰させるエレベータ管制運転復帰方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明にかかるエレベータ管制運転復帰方法は、
以下の特徴を有する。
【0013】(1)エレベータの地震震度が所定値以上
になると作動する地震感知器と前記地震感知器が作動す
ると前記エレベータを所定の位置に停止させるエレベー
タ走行制御手段とを有するエレベータと、遠隔で複数台
のエレベータの運転状況や異常を監視する監視センター
と、を有するエレベータ管制運転方法において、前記地
震感知器が作動したエレベータに被害がないことが確認
された場合に該エレベータと同一レベルの被害が推定さ
れる他の1台以上のエレベータを前記監視センターから
遠隔操作で運転を復帰させるエレベータ管制運転復帰方
法である。
【0014】被害が同一レベルと推定された他のエレベ
ータに対して、保守技術者を派遣することなく遠隔によ
り運転を復帰させるため、短時間でエレベータを復旧さ
せることができる。更に、遠隔による運転復帰を、被害
が同一レベルと推定されるエレベータのみに限定するこ
とによって、エレベータの運行安全を保障することがで
きる。
【0015】(2)エレベータの地震震度が所定値以上
になると作動する地震感知器と前記地震感知器が作動す
ると前記エレベータを所定の位置に停止させるエレベー
タ走行制御手段とを有するエレベータと、遠隔で複数台
のエレベータの運転状況や異常を監視する監視センター
と、を有するエレベータ管制運転方法において、各種エ
レベータの強度および設置条件の少なくとも一方と過去
の地震におけるエレベータの被害状況とを関連づけた地
震情報を作成し、前記地震情報に基づき地震の被害が同
一レベルと推定されるエレベータを有する建物をグルー
プ化し、前記グループ化された建物群から地震の被害を
最も受けやすいエレベータを有する建物を選定し、選定
された建物のエレベータの被害状況に応じて、同一グル
ープに属する建物のエレベータの運転を復帰するか否か
を判定し、エレベータ運転復帰の判定の場合には前記監
視センターから遠隔で同一グループに属する建物のエレ
ベータの運転を復帰させるエレベータ管制運転復帰方法
である。
【0016】各種エレベータの強度および設置条件の少
なくとも一方と過去の地震におけるエレベータの被害状
況とを関連づけた地震情報に基づいて、地震の被害が同
一レベルと推定されるエレベータを選定するので、より
確実に地震による被害程度が近似するエレベータを選定
グループ化することができる。
【0017】更に、地震の被害が同一レベルと推定され
るエレベータを有する建物をグループ化するので、グル
ープ管理が容易になる。
【0018】更に、該グループ化された建物群から地震
の被害を最も受けやすいエレベータを有する建物を選定
し、選定された建物のエレベータの被害状況に応じて、
同一グループに属する建物のエレベータの運転を復帰す
るか否かを判定し、エレベータ運転復帰の判定の場合、
監視センターから遠隔で同一グループに属する建物のエ
レベータ全ての運転を復帰させるので、各エレベータに
対して保守技術者が出動して被害状況を把握し復旧活動
をする必要がなく、短時間で確実にエレベータの運転を
復帰させることができる。
【0019】(3)上記(2)に記載のエレベータ管制
運転復帰方法において、前記エレベータの強度は、建物
の竣工年度における耐震基準、建築技術、建築部材の少
なくとも1種を用いて設定される。
【0020】上記エレベータの強度に応じて、同じ地震
によってもその被害の程度が異なるため、このエレベー
タの強度と過去の地震におけるエレベータの被害状況と
関連づけて、同一レベルの被害を受ける可能性のあるエ
レベータを選定することにより、より確実に地震による
被害程度が近似するエレベータを選定グループ化するこ
とができる。
【0021】また、上記建物の竣工年度における耐震基
準、建築技術、建築部材により、エレベータの強度を推
し量ることが可能だからである。
【0022】(4)上記(2)に記載のエレベータ管制
運転復帰方法において、前記エレベータの設置条件は、
設置された建物の構造、前記建物が建築された地域、前
記建物の階高、建物の長辺方向の方位、前記エレベータ
のレールの方位の少なくとも1条件を含む。
【0023】上述のエレベータの設置条件により、同じ
地震であっても被害程度が異なる場合が多い。そこで、
これ設置条件と過去の地震におけるエレベータの被害状
況と関連づけて、同一レベルの被害を受ける可能性のあ
るエレベータを選定することにより、より確実に地震に
よる被害程度が近似するエレベータを選定グループ化す
ることができる。
【0024】(5)上記(2)に記載のエレベータ管制
運転復帰方法において、前記過去の地震のデータは、震
度、地震波の進む方向、地震波の周波数の少なくとも1
種が含まれる。
【0025】エレベータの強度および設置条件の少なく
とも一方と関連づけられる過去の地震データとして、震
度、地震波の進む方向、地震波の周波数の少なくとも1
種を含むものとしたことにより、より確実に地震による
被害状況の近似するエレベータを選定しグループ化する
ことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を用いて説明する。
【0027】実施の形態1.本実施の形態のエレベータ
管制運転復帰方法の特徴は、地震感知器が作動したエレ
ベータと同一レベルの被害が推定される他の1台以上の
エレベータを前記監視センターから遠隔操作で運転を復
帰させることである。そこで、地震検知器が作動したエ
レベータと同一レベルの被害が想定される他の1台以上
のエレベータの選定方法について、以下に述べる。
【0028】エレベータのグループ化の例が図2〜図4
に示されている。エレベータのグループ化は、エレベー
タの強度と設置条件によって決定される。そしてエレベ
ータの強度は、建物の竣工年度における耐震基準、建築
技術、建築部材の少なくとも1つに基づき設定され、エ
レベータの設置条件は、設置された建物の構造、前記建
物が建築された地域、前記建物の階高、建物の長辺方向
の方位、前記エレベータのレールの方位の少なくとも1
条件を含む。なお、上述のものは例示に他ならず、他の
条件項目を付加し用いてもよい。
【0029】そして、このエレベータの強度と設置条件
を、図3に示すようなグループ化判定表としてデータベ
ース化することが可能である。すなわち、エレベータに
番号を付し、このエレベータを所有する建物の「ビル番
号」、「建物の竣工年」、「建物の構造」、「建物の地
域」、「建物の階高」、「建物の長辺方向の方位」、
「エレベータのレールの方位」を入力し、更にこれらの
情報と過去の地震におけるエレベータの被害状況とを勘
案して、被害が同一レベルと推定されるエレベータをグ
ループ化し、「グループNo.」を付す。更に、上記項
目を考慮して、グループ化された建物群から地震の被害
を最も受けやすいエレベータを有する建物を選定し、そ
の建物を「地震代表ビル」として同一グループ内の地震
被害状況実地把握建物として登録しておく。なお、これ
らは、エクセル等のパソコンソフトにより容易に管理運
用することが可能である。
【0030】ここで、「建物の長辺方向の方位」とは、
建物の平面図上での長辺方向の方位をいい、図4に示す
建物の場合、「建物の長辺方向の方位」は東西となる。
また、「エレベータのレールの方位」は、図4に示すよ
うに、エレベータの1対のガイドレール24および/ま
たはカゴとワイヤで接続されているおもり23(カウン
タともいう)の上下運動を制御する1対のカウンタレー
ル25における1対のレールを結ぶ線の方位をいい、図
4では、レール方位は南北となる。これらの方位をグル
ープ分けの要素としたのは、地震波の進む方向・周波数
と関連性を有し、その影響も無視し得ないからである。
【0031】また、上述した「建物の地域」には、その
建物の立地された地盤を基に選定してもよい。地震の被
害の影響は、立地された地盤の影響が大きく、例えば昔
河川敷だったような軟弱地盤では地震の被害が一般的に
大きいと言われている。
【0032】また、「建物の竣工年」によるグループ分
けは、耐震基準、建物の建築時の技術や建築部材による
相違を考慮するためである。また、「建物の構造」につ
いても、その構造により地震に対する耐久性が異なるた
めである。
【0033】次に、本実施の形態おける建物のグループ
化と「地震代表ビル」の選定について図2を用いて詳説
する。
【0034】図2に示すように、道路11によって仕切
られた街区12,12a等には、複数の建物(以下「ビ
ル」という)が立ち並んでいる。波線で示した仕切内
は、同一の地盤であり、従って街区12,12aは同一
地盤であり、この2街区をグループ分けに利用可能とす
る。
【0035】通常、同一街区および近隣街区は、条例に
よりほぼ同時期にほぼ同一の建物構造を有し、更に建物
の階高も同程度であることが多い。そこで、説明を簡略
化するため、図2においても、建物の竣工年、建物の構
造、階高がほぼ同一として説明することとする。かかる
場合、図3に示すグループ分けのうち、グループ化に供
する項目は「建物の長辺方向の方位」(以下「建物方
位」という)と「エレベータのレールの方位」(以下
「レール方位」)の2項目となる。
【0036】まず、2街区12,12aのビル1a〜1
hの8棟の中で、ビル方位が南北なのは、ビル1a,1
b,1c,1e,1f,1g,1hであり、東西方位で
あるのはビル1dである。
【0037】また、レール方位が南北であるのは、ビル
1a,1b,1c,1f,1g,1hであり、東西方位
であるのはビル1d,1eである。
【0038】そこで、地震の進む方向が南北方向である
場合、過去の地震の被害状況を考慮すると、一番被害を
受けやすいエレベータを有するビルがビル1bであった
とする。かかる場合、この2街区のビル群の1グループ
は、ビル1a,1b,1c,1f,1g,1hからな
り、その「地震代表ビル」は1bとなる。
【0039】次に、本実施の形態の地震検知の発報から
エレベータの運転復帰について図1および図5、6を用
いて説明する。なお、図7に示した従来のエレベータ遠
隔監視システムと同様の構成要素には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0040】ビル1a〜ビル1hのエレベータ2の地震
感知器31が地震を感知すると、エレベータ制御盤35
は、上述したようにカゴ22を例えば最寄りの階に停止
させると共に、遠隔監視装置41を経由して公衆回線3
を介してコールセンター4に地震発生が発報される(ス
テップ101)。コールセンター4からの要請により、
保守技術者5が「地震代表ビル」であるビル1bに派遣
され、ビル1bのエレベータ被害状況を確認する(ステ
ップ102)。そして、保守技術者5は被害があるか否
か判定し(ステップ103)、保守技術者5が地震代表
ビル1bのエレベータに被害がないことを確認すると、
コールセンター4に携帯電話6を用いて「地震代表ビル
1bのエレベータに地震の被害なし」の信号47を送
り、ビル1bのエレベータを手動で運転復帰させる。コ
ールセンター4は、地震代表ビル1bと同一グループの
ビル1a,1c,1f,1g,1hに対して遠隔でエレ
ベータ地震管制運転復帰信号46をエレベータ2の遠隔
監視装置41に送信し、エレベータ制御盤35は地震管
制運転モードを解除し、通常管制運転モードに復帰させ
る(ステップ104)。これにより、同一グループのビ
ル群は通常の運転に復帰する。なお、ビル1bについて
も遠隔でエレベータ地震管制運転復帰信号46によりエ
レベータの運転を復帰させてもよい。
【0041】一方、保守技術者5が地震代表ビル1bの
エレベータに被害があると判断した場合には、コールセ
ンター4に携帯電話6を用いて「地震代表ビル1bのエ
レベータに地震の被害あり」の連絡を行い、同一グルー
プのビル1a,1b,1c,1f,1g,1hすべてに
対して被害状況を確認し、被害のない場合には、手動で
運転を復帰させる(ステップ105)。
【0042】実施の形態2.実施の形態1では、図1に
示すように、地震の影響調査の報告を保守技術者5の携
帯電話6より行っていたが、これに限るものではなく、
図5に示す遠隔監視装置41から地震被害なし信号47
をコールセンター4に送信してもよい。但し、地震被害
なし信号47は、状況確認に派遣された保守技術者5に
よる遠隔監視装置41の操作によって発報されるものと
するのが好ましい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るエレベータ
管制運転復帰方法によれば、地震に対して同一程度の被
害を受けると推定されるエレベータ群のグループの中か
ら一番被害が大きいと予測されるエレベータを選定し、
エレベータの地震感知器が作動した際に、その選定され
たエレベータの地震被害状況を確認して被害なしの場合
には、同一グループの他のエレベータの運転を遠隔で復
帰させることができる。これにより、エレベータに地震
の被害がない場合には、短時間で運転を復帰できる。更
に、同一レベルの被害が推定されるエレベータ群に限定
して運転を復帰させるので、安全に運転復帰をすること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエレベータ管制運転復帰方法のシス
テム概要を示す構成図である。
【図2】 地震代表ビルの選定方法を説明する図であ
る。
【図3】 地震の被害の影響度別にエレベータの所属し
ているビルのグループ判定表である。
【図4】 建物の方位とレールの方位を説明する図であ
る。
【図5】 本発明に係るエレベータの遠隔監視システム
の概要を示す構成図である。
【図6】 本発明のエレベータ管制運転復帰方法の動作
フローチャートである。
【図7】 従来のエレベータ遠隔監視システムの概要を
示す構成図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h ビ
ル、2 エレベータ、3 公衆回線、4 コールセンタ
ー、5 保守技術者、6 携帯電話、11 道路、1
2,12a 街区、21 昇降路、22 カゴ、23
おもり、24 ガイドレール、25 カウンタレール、
31 地震感知器、32 加速度センサ、33,34
リレー、35 エレベータ制御盤、36 入出力回路、
37,43CPU、38,42 通信インターフェイ
ス、39 モータ、40 スイッチ、41 遠隔監視装
置、44 モデム、45 地震管制運転発送信号、46
地震管制運転復帰信号、47 地震被害なし信号。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータの地震震度が所定値以上にな
    ると作動する地震感知器と前記地震感知器が作動すると
    前記エレベータを所定の位置に停止させるエレベータ走
    行制御手段とを有するエレベータと、遠隔で複数台のエ
    レベータの運転状況や異常を監視する監視センターと、
    を有するエレベータ管制運転方法において、 前記地震感知器が作動したエレベータに被害がないこと
    が確認された場合に該エレベータと同一レベルの被害が
    推定される他の1台以上のエレベータを前記監視センタ
    ーから遠隔操作で運転を復帰させることを特徴とするエ
    レベータ管制運転復帰方法。
  2. 【請求項2】 エレベータの地震震度が所定値以上にな
    ると作動する地震感知器と前記地震感知器が作動すると
    前記エレベータを所定の位置に停止させるエレベータ走
    行制御手段とを有するエレベータと、遠隔で複数台のエ
    レベータの運転状況や異常を監視する監視センターと、
    を有するエレベータ管制運転方法において、 各種エレベータの強度および設置条件の少なくとも一方
    と過去の地震におけるエレベータの被害状況とを関連づ
    けた地震情報を作成し、 前記地震情報に基づき地震の被害が同一レベルと推定さ
    れるエレベータを有する建物をグループ化し、 前記グループ化された建物群から地震の被害を最も受け
    やすいエレベータを有する建物を選定し、 選定された建物のエレベータの被害状況に応じて、同一
    グループに属する建物のエレベータの運転を復帰するか
    否かを判定し、 エレベータ運転復帰の判定の場合には前記監視センター
    から遠隔で同一グループに属する建物のエレベータの運
    転を復帰させることを特徴とするエレベータ管制運転復
    帰方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のエレベータ管制運転復
    帰方法において、 前記エレベータの強度は、建物の竣工年度における耐震
    基準、建築技術、建築部材の少なくとも1種を用いて設
    定されることを特徴とするエレベータ管制運転復帰方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のエレベータ管制運転復
    帰方法において、 前記エレベータの設置条件は、設置された建物の構造、
    前記建物が建築された地域、前記建物の階高、建物の長
    辺方向の方位、前記エレベータのレールの方位の少なく
    とも1条件を含むことを特徴とするエレベータ管制運転
    復帰方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のエレベータ管制運転復
    帰方法において、 前記過去の地震のデータは、震度、地震波の進む方向、
    地震波の周波数の少なくとも1種が含まれることを特徴
    とするエレベータ管制運転復帰方法。
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