JP4994781B2 - 集合住宅インターホン連携システム - Google Patents
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この場合、警報監視盤は、上記住宅情報盤からの地震通知の数が所定数あった場合に地震発生を確定して地震確定情報として上記住宅情報盤に出力する。
一方で、集合住宅の多くはエレベータが設置され、そのエレベータには地震が発生したら停止させるために地震検出装置が備えられている。そのため、この検出信号を利用する構成や、気象庁等で発信する地震情報を利用する構成が考えられるが、エレベータに備えられた地震検出装置は、ちょっとした揺れ(子供などがエレベータ内で遊んだりした場合の振動や近隣の大規模工事による振動)をP波(地震波)と認識してしまい自己の集合住宅の地震検出装置のみの判断では誤報を発生することが多かった。
また、気象庁が発信する情報の場合、観測地が少なく、集合住宅が観測地から離れた場所にある場合は利用することができなかった。
この構成によれば、自己のシステムの地震検出装置が動作したのみでは居室親機での報知を行わず、複数の集合住宅でP波を検知したら初めて地震発生と判断するので、個々の集合住宅インターホンシステムに設けられた地震検出装置が1台だけであっても精度の高い地震発生情報を発することができる。
この構成によれば、少なくとも2つの集合住宅インターホンシステムがP波を検出したら、P波を検出した集合住宅インターホンシステムの居室親機のみ地震発生報知動作するので、警報装置の誤動作を削減できる。
この構成によれば、前記複数の集合住宅インターホンシステムのうち少なくとも2つのシステムの地震検出装置がP波を検出したら、地震を検出した集合住宅インターホンシステムの居室親機のみ地震発生報知動作するので、警報装置の誤動作を削減できる。
この構成によれば、少なくとも2つの集合住宅インターホンシステムがP波を検出したら、連携している全ての集合住宅インターホンシステムは居室親機に対して地震発生報知動作をするので、自己の地震検出装置が何らかの理由で動作しなくても確実に地震発生を検知して報知することができる。
この構成によれば、自己のシステムの地震検出装置がP波を検出しても、所定時間が経過したらリセットをかけるので誤動作を防ぐことができる。
この構成によれば、自己の集合住宅インターホンシステムの地震検出装置が検知動作しなくても、他のシステムの地震検出装置が地震を検出した際にエレベータが停止するので、地震発生時には確実に停止する。
この構成によれば、最後の地震情報を検出してから一定時間何も検出しない場合には自動的に復旧動作し、その復旧した情報を各居室親機で確認することができる。
この構成によれば、地震検出情報をデータサーバに蓄積することができるので、地震情報発生動作等のデータ収集を容易に実施でき、システムの管理に役立てることができる。
そして、各集合住宅インターホンシステム1には公衆通信網11を介して、地震情報を蓄積するデータサーバ12が接続され、集合住宅インターホン連携システムが構成されている。
図1においてTは震源地を示し、説明のため震源地Tが集合住宅Aから60km離れており、地震P波の進行速度が6km/s、地震S波の進行速度が3km/sであるとし、以下3種類の動作形態(実施例)を説明する。
同時に地震検出装置7は、自己のシステム1aの通信アダプタ8にもP波検出信号を送信し、通信アダプタ8は公衆通信網11を介して連携している近隣の集合住宅B及びCの集合住宅インターホンシステム1b,1cに対してP波検出信号を送信する。
また、地震検出装置はエレベータに設置されているものが利用でき、新たに設置する必要がないし、地震検出情報はデータサーバに蓄積されるので、地震検出情報を容易に収集でき、システムの管理に役立てることができる。
また、集合住宅Aの地震検出装置7がP波を検出しても、連携している他の集合住宅インターホンシステムが所定時間内にP波を検出しなければ(正確には、P波を検出した信号を集合住宅Aのシステムに送信してこなければ)、制御機5はリセットをかけて受信待ち状態を解除する。そのため、リセット後にP波検出信号を受信しても地震発生と判断することはなく、誤報を防止することができる。
居室親機3では、この信号を受けて、例えば「P波を検出しました。地震にご注意ください」等の地震情報を報音すると共にモニタに文字等で情報を表示させる。
その後、集合住宅Aの制御機5は、公衆通信網11を介して連携している集合住宅B,CからS波検出信号を受信し、最後のS波を受信してから所定時間(例えば5分)地震波検出の信号を受信しなければ、制御機5は地震情報の報知を停止させると共に、通常状態に復旧制御する復旧信号を送出する。このとき、エレベータ制御機9も制御機5の復旧信号を受けてエレベータ6を通常状態に復旧させると共に、復旧したことを制御機5を介して各居室親機3及び管理室親機4で報知させる。
同時に地震検出装置7は、自己のシステム1aの通信アダプタ8にもP波検出信号を送信し、通信アダプタ8は地震判定手段としての制御機5にP波検出信号を送信し、公衆通信網11を介して連携している近隣の集合住宅B及びCの集合住宅インターホンシステム1b,1cに対して、P波を検出したかを確認するためのP波受信確認信号を送信する。
尚、応答信号がない場合や応答信号がP波を検出していないことを示すものであった場合には制御機5は地震検出装置7の誤動作であるとして処理する。
説明のため、地震は集合住宅から60km離れた場所で発生し、地震P波の進行速度が6km/s、地震S波の進行速度が3km/sであるとする。
尚、3台の地震検出装置27は同一箇所に設置されているわけではないので、厳密には震源地の方向により僅かに異なる時間でP波を検出することになるが、1つの集合住宅内に設置されたエレベータの距離は精々数十メートルであるため時間差は僅かであり、ここでは同時にP波を検出するとして説明する。
尚、3台の地震検出装置27は設置された棟が異なるので、厳密には震源地の方向により僅かに異なる時間でP波を検出することになるが、設置されたエレベータの距離は精々数十メートルであるため時間差は僅かであり、ここでは同時にP波を検出するとして説明する。
その後、P波を検出してから10秒後にS波(実際の揺れ)が集合住宅に到達するが、アナウンスが開始されてから揺れが発生するまで10秒近くあるので、居住者はガスの元栓を締める等、最小限の被害で収まるように対処することが可能となる。
Claims (8)
- 集合住宅のエントランス等に設置され来訪者が居住者を呼び出して通話を行うための集合玄関機と、前記集合玄関機からの呼び出しに応答し前記来訪者と通話を行うための居室親機と、前記集合玄関機及び前記居室親機を制御する制御機とを有する複数の集合住宅インターホンシステムの夫々に、P波及びS波を含む地震波を検出する地震検出装置と、地震発生と判断したら居室親機に通知する地震判定手段と、公衆通信網を介して前記地震検出装置のP波検出情報を相互通信するための通信部とを設けて集合住宅インターホンシステム間で連携して地震情報を相互通信可能とし、
前記連携した複数の集合住宅インターホンシステムのうち少なくとも2つのシステムの地震検出装置が所定時間幅の中でP波を検出したら、少なくともP波を検出したシステムの前記地震判定手段は地震発生と判断することを特徴とする集合住宅インターホン連携システム。 - 前記地震検出装置がP波を検出した前記集合住宅インターホンシステムの前記地震判定手段は、前記通信部を介してP波検出信号を他の連携している集合住宅インターホンシステムに送信すると共に、このP波を検出した時刻の前後所定の時間内に他の集合住宅インターホンシステムからP波検出信号を受信したら、地震発生と判断して自己のシステム内の居室親機に対して地震発生信号を送信し、前記居室親機は地震発生を報知することを特徴とする請求項1記載の集合住宅インターホン連携システム。
- 前記地震検出装置がP波を検出した前記集合住宅インターホンシステムの前記地震判定手段は、通信部を介して他の連携している集合住宅インターホンシステムにP波検出を確認する確認信号を送信し、
他の集合住宅インターホンシステムからP波を検出した時刻の前後所定の時間内に同様にP波を検出した旨の応答信号を受信したら、地震発生と判断して自己のシステム内の居室親機に対して地震発生信号を送信し、前記居室親機は地震発生を報知することを特徴とする請求項1記載の集合住宅インターホン連携システム。 - 前記地震判定手段は、連携している他の少なくとも2つの集合住宅インターホンシステムから所定の時間幅の中でP波検出信号を受信したら、地震発生と判断して自己のシステムの居室親機に対して地震発生信号を送信し、前記居室親機は地震発生を報知することを特徴とする請求項1記載の集合住宅インターホン連携システム。
- 地震波を検出した集合住宅インターホンシステムの前記地震判定手段は、前記所定時間を越えても他の集合住宅インターホンシステムからP波検出信号を受信しない場合には、初期状態にリセット動作し、再度自己の地震検出装置がP波を検出しなければ地震発生と判断しないことを特徴とする請求項2又は3記載の集合住宅インターホン連携システム。
- 前記地震検出装置がエレベータ制御機により制御されるエレベータに設置され、前記地震検出装置がP波を検出したときに前記エレベータ制御機が前記エレベータを停止させる制御を行うものにあっては、
前記地震判定手段は、地震発生と判断したら自己のシステムの前記エレベータ制御機に対してエレベータを停止させるための地震発生信号を送信することを特徴とする請求項4記載の集合住宅インターホン連携システム。 - 前記地震検出装置がエレベータ制御機により制御されるエレベータに設置され、前記地震検出装置がP波を検出したときに前記エレベータ制御機が前記エレベータを停止させる制御を行うものにあっては、
前記地震判定手段は、自己のシステム内の地震検出装置がS波を検出したら、S波検出信号を他の集合住宅インターホンシステムに送信し、自己のシステムの地震検出装置が最後にS波を検出してから前記所定時間より長い一定時間が経過し、且つ他の集合住宅インターホンシステムから送信された最後のS波検出信号を受信してからも一定時間が経過した場合に、自己のシステムの前記エレベータ制御機に対して復旧信号を送信してエレベータを稼働可能とすると共に、居室親機に対して復旧報知信号を送信して各居室親機が復旧報知を行うことを特徴とする請求項2,3,5の何れかに記載の集合住宅インターホン連携システム。 - 前記通信部は、前記公衆通信網を介してデータを蓄積するデータサーバに接続され、P波が検出されたら前記データサーバに地震検出情報を送信することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の集合住宅インターホン連携システム。
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