JP4964402B2 - 水処理施設の管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプを備えた水処理施設の管理システムに関する。
従来家庭等から排出される汚水を一時的に水槽(マンホール)内に貯留し、マンホール内の水位が所定の水位を越えると、マンホール内の汚水をポンプによって下流側に強制排水させるマンホールポンプ施設が公知となっている。そして通常上記ポンプの作動は、マンホールポンプ施設に設置されるコントローラによって自動制御されており、該コントローラとして、マンホール内の汚水が予め設定されている自動排水水位を越えるとポンプを自動的に駆動して排水させるものが公知となっている(例えば特許文献1参照)。また上記コントローラをリモート操作したり、コントローラの作動ログを遠隔から確認するための遠隔管理システムが公知となっている(例えば特許文献2参照)。
特開2002−130147号公報 特開2002−132335号公報
一方ポンプの駆動によるマンホールからの汚水の排水は、マンホールへの汚水の流入量によって間隔が決まる。このためマンホールへの汚水の流入量が少ない場合は、汚水の排水間隔が長くなり、比較的長期間汚水がマンホール内に滞留することになり、滞留した汚水が腐敗して硫化水素等が発生し悪臭を放つ場合がある。
特にマンホール内の温度が高い場合は、汚水の腐敗の進行が早く、比較的短時間で悪臭が発生するケースもある。このため管理担当者はマンホールポンプ施設を定期的に巡回し、汚水が腐敗する前に、上記自動制御によるポンプの駆動とは別に、手動でポンプを運転して、滞留した汚水を排出する等の維持管理作業が必要であった。
上記課題を解決するための本発明の水処理施設の管理システムは、水を一時的に貯留する水槽14と、水槽14内の水を排水せしめるポンプ4と、水槽14内の水位に応じてポンプ4の駆動を制御するコントローラ6とを備えた水処理施設において、水槽14内又は水槽14の周辺温度を検出する温度検出手段19と、水槽14内の水位を検出する水位センサ18とポンプ4の連続停止時間を検出するポンプ停止時間検出手段とを設け、水槽14内の水位が予め設定される所定の自動排水水位を越えた場合にはポンプ4を駆動して排水を行わせる自動駆動手段をコントローラ6に設け、該自動駆動手段は、検出された温度が予め設定される設定温度を超えているとともにポンプ4の連続停止時間が予め設定された停止許容時間を越えている状態であって、且つ水槽14内の水位ポンプ4による排水が可能な排水可能水位越えている状態である場合には、水位が自動排水水位に達したか否かとは無関係にポンプ4を駆動して水槽14内の水を排出せしめる自動強制排水手段を有し、水槽14がマンホールであり、コントローラ6が収容される制御ボックス17を設け、ポンプ4用のポンプブレーカ22の入り切りを検出するブレーカセンサ30によって該ポンプブレーカ22が切り状態のまま制御ボックス17の扉が閉められたことが検出された場合に報知を行う設定ミス報知手段を設けたことを第1の特徴としている。
第2に、ポンプ4の駆動中に割り込んで、排水を行う方向の回転の反対方向にポンプ4を回転させる逆転駆動を一時的に行わせる逆転駆動手段を備え、該逆転駆動手段によって一時的にポンプ4の逆転駆動を行い、その後再度正転駆動することによって異物の排出を促すことを特徴としている。
以上のように構成される本発明の構造によると、コントローラの自動強制排出手段によって、マンホール等の水槽内又は水槽の周辺温度が所定の設定温度以上で、水槽内に所定時間(停止許容時間)以上水(排水)が滞留すると、強制的に排水される。このためマンホール等の水槽内において滞留する水(汚水)が、腐敗したり、硫化水素等の有害物質を発生する前に、下流側に強制的に排水することができる。これにより当該施設の維持管理担当者等が手動でポンプを駆動させることなく、水処理施設における悪臭や硫化水素等の有害物質の発生を自動的に防止することができ、上記維持管理担当者等がマンホールポンプ施設の現場に出向いての作業が減少し、維持管理作業を容易に行うことができるという効果がある。
このとき自動強制排出手段を、水槽内の水位が、ポンプによる排水が可能な排水可能水位以上又は該排水可能水位を越える場合にポンプを駆動せしめるように構成することによって、上記強制排水時のポンプの空駆動を防止することができる。
またコントローラ側に、コンピュータ通信可能な通信網を介した通信をサポートする通信手段を設け、コントローラ側との通信手段を介した通信によって、少なくともコントローラからのデータの受信を行う管理装置を設け、該管理装置に、コントローラ側からのデータに基づく水処理施設に関する情報を所定の通信回線を介して所定の端末側に表示せしめる情報表示手段を設けることによって、管理装置に接続が可能であればいかなる場所においても、前記管理装置と端末によって水処理施設の状態を監視することができ、水処理施設を遠隔から容易に監視して管理することができる。
一方コントローラを、通信手段を介して水処理施設の各機器に対する警報データとポンプの駆動電流を時系列的に送信できるように構成し、情報表示手段を、所定の時刻範囲のポンプの駆動電流値を時系列的に表示せしめる運転電流管理画面を表示させることが可能なように構成し、管理装置側に、所定の警報に対して、当該警報が発生した時点を基準とした所定の時刻範囲の運転電流管理画面を自動的に表示せしめる自動呼出し手段を設けることによって、上記管理装置と通信する端末によって、警報が発生した時刻を含む前後の運転電流管理画面を、オペレータが検索することなく自動的に円滑に呼び出され、警報発生時のポンプの駆動状態を円滑に且つすばやく確認することができるという利点がある。
その他自動呼出し手段によって、所定の警報から、当該警報の詳細情報や当該警報発生時刻を含む前後の水処理施設の各機器の作動又はデータ取得状況を自動的に表示させるように構成することによって、警報から各情報を自動的に円滑に呼び出し、警報の状況確認を円滑に行うことができるという効果がある。
図1は本発明の水処理施設の管理システムの全体構成図であり、家庭等からの汚水をマンホール内に一時的に貯留し、マンホールの汚水水位が所定水位を越えると汚水をポンプ4によって下流側に排水する水処理施設(マンホールポンプ施設)1と、該マンホールポンプ施設1の状態を確認監視するとともに、マンホールポンプ施設1側への指示データを送信するセンタ施設2と、センタ施設2のシステムを介したマンホールポンプ施設1の状態の確認監視、又はマンホールポンプ施設1の運転のリモート操作を行いマンホールポンプ施設1を維持管理する外部監視制御施設3から構成されている。
このためマンホールポンプ施設1にはポンプ4の駆動等を制御するコントローラ6が、センタ施設2にはコントローラ6側と通信する監視制御サーバ7,電子メール送信用のメールサーバ8,ウェブサーバ9,データベースサーバ11等が、外部監視制御施設3には、センタ施設2のウェブサーバ8と通信するウェブブラウザを搭載し、且つ上記メールサーバ8から送信される電子メールを受信する端末(クライアント端末)12がそれぞれ設けられている。
なお本明細書中において外部監視制御施設3は、建物や部屋等の施設の他、維持管理を行う担当者自身を含むものとする。またセンタ施設2が外部監視制御施設3を兼用するように、センタ施設2にクライアント端末12を配置してもよい。そして外部監視制御施設3においてウェブブラウザを搭載する端末と電子メールを受信する端末とは、同じ端末であっても異なる端末であっても良く、本実施形態においてはクライアント端末12としてパーソナルコンピュータやPDA又は携帯電話を想定している。
上記センタ施設2のウェブサーバ7は、外部監視制御施設3のクライアント端末12のウェブブラウザと通信し、監視制御サーバ7側において作成される監視用データに基づく監視画面や、コントローラ6のリモート操作用のリモート操作画面等をクライアント端末12側に表示せしめ、クライアント端末12を使用した上記マンホールポンプ施設1の維持管理(確認監視やリモート操作)を実現させる。
なお上記ウェブサーバ9とクライアント端末9のウェブブラウザとは、インターネット13を介して通信を行い、これによりマンホールポンプ施設1に対して遠隔地に位置する外部監視施設3において、マンホールポンプ施設1の上記維持管理をリモートで行うことができるまたクライアント端末12をセンタ施設に配置する場合は、インターネット13の他、LAN回線を使用することもできる。
またセンタ施設2のメールサーバ8は、監視制御サーバ7が、コントローラ6側から送信されるマンホールポンプ施設1側の状態に関する警報や注意報データ(具体例は後述する)を受信すると、受信した警報や注意報データに基づき、各施設毎の維持管理の担当者(いずれかの外部監視制御施設3に属する)宛に警報や注意報に対応する所定のメッセージを含んだ電子メールをインターネット13を介して送信する。
以上により外部監視制御施設3において、上記維持管理の担当者等が、インターネット13を介してマンホールポンプ施設1の管理を行うことができ、その他上記警告を促すような電子メールの受信を行うことができる。
なお監視制御サーバ7は、コントローラ6側から送信される警報や注意報データを受信すると、後述するように警報情報を作成し、ウェブサーバ9側に即座に送信するため、クライアント端末12のウェブブラウザをウェブサーバ9に常時接続していると、警報がリアルタイムに表示される他、センタ施設2の警報表示部(図示しない)にも、監視制御サーバ7が警報をリアルタイムに表示させ、これにより警報や注意報が維持管理側に報知される。
上記マンホールポンプ施設1は、図2に示されるように、汚水が流入するマンホール14が地中に埋められて設けられ、該マンホール14内に配置される2つの排水用のポンプ4,前述のコントローラ6が収容されて地上に配置される制御ボックス17,マンホール14内に配置され、マンホール14内の汚水の水位を検出する水位センサ18,マンホール14の近傍外側に配置され、マンホール14の周辺の外気温度を検出して電気的に出力する温度センサ19が現場機器として設けられている。
なお温度センサ19はマンホール14内の温度を測定するように設けても良い。そして図3に示されるように、制御ボックス17内には、電源部21や、ポンプ4用のポンプブレーカ22、前述のコントローラ6等が現場機器として設けられており、該コントローラ6の出力側にポンプ4が、入力側に水位センサ18,温度センサ19等が接続されている。
なお上記ポンプ4は所定の一方向に回転させることによって吸水ポートから排水ポートに排水を行う従来公知の構成となっている。また制御ボックス17及びコントローラ6に設けられる冷却用のファンやに制御ボックス17設けられる結露防止用のヒータも現場機器として設けられている。
上記コントローラ6は、図4に示されるように、本体ケース23の正面に、ディスプレイ24と手動操作用の複数のスイッチが設けられた操作パネル26が設けられている。そして内部に設けられる基板上に、図5のブロック図に示されるように、センタ施設2側との間でデータの送受信を行う通信部27と、ポンプ4の駆動電流値等の作動機器側の作動状況や、水位センサ18,温度センサ19等の計測機器の検出データ等をログとして一時的にデータ蓄積する記録部28と、ポンプ4の駆動を制御するポンプコントロール部29とが構成されている。
上記記録部28は、ポンプ4の駆動電流値,ポンプ4の定格電流値,ポンプ4の平均駆動電流値,水位センサ19や温度センサ18の検出データ値,各データに基づいてポンプコントロール部29において生成される警報データや注意報データ等を時刻とともにログとしてデータ蓄積している。またポンプ4,ファン,ヒータの駆動開始及び停止時刻や制御ボックス17への通電積算時間等もログとしてデータ蓄積している。またポンプ4、ファン等定期的にメンテナンスが必要な機器のメンテナンス期間や、後述するポンプ4の停止許容時間や設定外気温も操作パネル26のスイッチから設定されてデータ蓄積されている。
そして記録部28は、予め設定されている所定のタイミング、又はセンタ施設2側からの指示によって、ポンプコントロール部29からログデータの送信の指示を受け、通信部27を介してセンタ施設2の監視制御サーバ7に蓄積データを送信することができる。なお警報データや注意報データは、発生と同時に記録部28にデータ蓄積される他、ポンプコントロール部29によってリアルタイムに監視制御サーバ7に送信される。またセンタ施設2においては、監視制御サーバ7が受信した上記各データは前述のデータベースサーバ11に蓄積する。
これにより記録部28の各警報や注意報,ポンプ4の駆動電流値,マンホール14内の汚水水位,外気温,ポンプ4の駆動時間,制御ボックス17への通電時間等がマンホールポンプ施設1においてはコントローラ6の記録部28に、センタ施設2においてはデータベースサーバ11に蓄積され、維持管理を行う担当者等は、クライアント端末12によってリモートで、各警報や注意報,ポンプ4の駆動電流値,マンホール14内の汚水水位,外気温,ポンプ4の駆動時間,制御ボックス17への通電時間等の現場機器の作動状況を確認するとともに、電子メールによってリアルタイムに警報や注意報を確認しながら、マンホールポンプ施設1の維持管理をマンホールポンプ施設1の遠隔地においても円滑且つ容易に行うことができる。
次にポンプコントロール部29について詳細に説明する。ポンプコントロール部29は、各センサ18,19やスイッチからの入力信号や、ポンプ4側等への出力信号のリアルタイムのデータ及び記録部28の蓄積データと、予め設定される所定の条件に基づいて、センサ18,19やポンプ4側の異常や、メンテナンス時期の経過等のマンホールポンプ施設1側の異常を検出し、各異常に応じた警報データや注意報データを生成して、リアルタイムに記録部28と監視制御サーバ7に送る警報データ作成手段が、ハードウェア又はコンピュータとプログラムによって構成されて設けられている。
そして検出されたマンホールポンプ施設1側の異常は、コントローラ6のディスプレイ24に表示され、マンホールポンプ施設1の現場においては、異常をディスプレイ24で確認することができる。なおディスプレイ24には、従来同様操作パネル等からの入力値や、入力信号又は出力信号等の状態を表示させることも可能である。また監視制御サーバ7を介して維持管理の担当者がマンホールポンプ施設1側の異常をリモートで確認することもできる。
一方ポンプコントロール部29は、通信部27を介して監視制御サーバ7側からのリモート操作信号を受信することによって、後述するような操作のリモート操作が可能にハードウェア又はコンピュータとプログラムによって構成されている。これにより維持管理の担当者等が、クライアント端末12によってコントローラ6の所定の操作をリモートで容易に行うことができる。
またポンプコントロール部29は、マンホール14内の汚水水位が予め設定される所定の自動排水水位を越えるとポンプ4を駆動して排水を行わせる自動駆動手段を備えており、コントローラ6を自動制御状態とすると、通常この自動駆動手段が作動して自動排水処理を継続的に行い、ポンプ4等の故障が無ければ、マンホール14内に貯留せしめられる汚水が自動排水水位を越えるとマンホール14から汚水を予め設定されている排水停止水位まで自動的に排水する。
上記自動駆動手段は、図6の自動排水処理の作動フローに従ってポンプ4の駆動を制御するように、ハードウェア又はコンピュータとプログラムによって構成されている。まずステップS1において、温度センサ19からのデータをチェックする。そしてマンホール14周辺の外気温が予め設定されている所定の設定外気温以下であると、ステップS2に進み、水位センサ18のデータをチェックし、マンホール14内の汚水水位が、自動排水水位を越える場合に、ステップS3に進み、ポンプ4を駆動してマンホール14から汚水の排水を行わせる。なおポンプ4は前述のように2つ設けられており、汚水水位や排水状況等に応じて一方又は両方を駆動する。
そしてステップS4に進み、水位センサ18のデータをチェックし、排水停止条件が成立しているか否かをチェックし、排水停止条件が成立している場合は、マンホール14内の汚水の水位が排水停止水位であると判断し、ステップS5に進み、ポンプ4の駆動を停止してリターンする。なおステップS4において排水停止条件が成立していない場合は、ステップS4から直接リターンする。
一方ステップS1においてマンホール14周辺の外気温が前記設定外気温度を超えている場合は、ステップS6に進み、記録部28に蓄積されているポンプ4の駆動や停止時刻からポンプ4の停止間隔を演算してチェックする。そしてポンプ停止間隔(時間)が、予め設定されているポンプ4の連続停止を許容する時間である所定の停止許容時間を超えている場合に、ステップS7に進み、水位センサ18のデータをチェックする。
そしてマンホール14内の水位が、ポンプ4の駆動が可能な水位(作動可能水位)を越えている時には、ステップS3に進み、ポンプ4を自動駆動してマンホール14から排水を行わせ、前述のステップS3以降のフローを実行する。なおステップS7においてマンホール14内の水位が作動可能水位以下の場合は、ステップS5に進み、ポンプ4を停止状態としてリターンする。なおステップS6において、ポンプ停止時間が停止許容時間以下の場合は、ステップS2に進み、前述のステップS2以降のフローを実行する。
以上に示される自動駆動手段によって、マンホールポンプ施設1においては、マンホール14の周囲の外気温が前記設定外気温度以下の場合、又は上記外気温が前記設定外気温度を越えても、ポンプ4の連続停止時間が停止許容時間以下の場合には、前述の自動排水水位を基準とした自動排水が行われる。
ただしマンホール14の周囲の外気温が設定外気温度を越える場合は、マンホール14内の汚水水位が停止水位を超えていれば、汚水水位がたとえ自動排水水位以下であってもポンプ4が自動的に駆動され、自動排水水位とは無関係にマンホール14内の水位が排水停止水位となるまで汚水が自動的に排水される。
すなわちステップS1,ステップS6,ステップS7が、自動強制排水手段を構成し、該自動強制排水手段によって、上記条件(マンホール14の周囲の外気温が前記設定外気温度を越え、且つポンプ4の連続停止時間が停止許容時間を越える長時間停止を行っている)で、マンホール14内の汚水水位が自動排水水位に達する前であってもマンホール14から強制的に汚水を排水する。
これによってマンホール14内において滞留した汚水が腐敗して硫化水素等を発生する前に、マンホール14内の汚水が下流側に強制的に排水されるように設定外気温度と停止許容時間を予め設定することによって、当該施設の維持管理担当者等が手動でポンプ4を駆動させることなく、マンホールポンプ施設1における悪臭や硫化水素等の有害物質の発生を自動的に防止することができ、維持管理作業を容易に行うことができる
なお本実施形態においては、設定外気温=5℃,停止許容時間=4時間と設定されているが、マンホールポンプ施設1の環境に応じて、マンホール14内において滞留した汚水が腐敗して硫化水素等を発生する前に排水を行わせるように設定すれば、どのような値でも良い。また設定外気温や停止許容時間は、コントローラ6の操作パネル26のスイッチから入力できる他、クライアント端末12からリモートで設定を行うこともでき、汚水の腐敗防止対策の調節を遠隔から容易に行うことができる。
一方ポンプコントロール部29には、自動制御状態においてもポンプ4の駆動中に割り込んで、排水を行う方向の回転の反対方向にポンプ4を回転させる逆転駆動を一時的に行わせる逆転駆動手段が備えられている。なおポンプ4の逆転駆動はポンプ4に入力される駆動電源の位相を逆転させること等によって行われるように構成されている。
これはポンプ4のエンペラー部分に異物が挟まり汚水等の排水ができなくなった場合、一時的にポンプ4の逆転駆動を行い、その後再度正転駆動することによって、異物の排出を促し、ポンプ4を正常状態に復帰させることが可能となる場合があり、このようにしてポンプ4を復旧させることができるように備えられている機能である。
そして上記逆転駆動手段は、ハードウェア又はコンピュータとプログラムによって構成されており、操作パネル26内のスイッチ操作、又は後述するようにクライアント端末12からのリモート操作によって実行され、所定のタイミングでポンプ4を正転駆動(通常の排水駆動)又は逆転駆動する。
なお逆転駆動手段によるポンプ4の駆動タイミングは、図7のタイミングチャートに示されているように、逆転駆動手段の開始直後に逆転運転タイマにあらかじめ設定された時間ポンプ4を逆転駆動し、その後逆転駆動終了後、正逆運転切替待機タイマに設定された時間待機した後、自動排水の停止条件成立までポンプ4を正転駆動し、停止条件が成立するまで運転する。以上のように自動排水の処理を人為的に停止させることなく、自動排水の処理中に割り込んで、一時的にポンプ4を逆回転させる。
またポンプコントロール部29には、ポンプ4の駆動毎にポンプ4の駆動電流値と平均駆動電流値をログとして時刻と共に記録部28に送りデータ蓄積させるとともに、ポンプ4の平均駆動電流を演算して記録部28に送りデータ蓄積させ、さらに予め操作パネル26のスイッチによってポンプコントロール部29に入力されるポンプ4の定格電流値を記録部28に送りデータ蓄積させ、且つポンプ4の駆動電流値とポンプ4の定格電流とを比較するポンプ駆動管理手段が備えられている。ただしポンプ駆動管理手段は、コントローラ6側又は監視制御サーバ7側からのリモート操作によって、オペレータの設定した時刻間のみのポンプ4の駆動電流値と平均駆動電流値をログとして時刻と共に記録部28に送りデータ蓄積させるように構成しても良い。
なお上記ポンプ4の平均駆動電流は、ポンプ4の駆動開始から駆動電流が安定する所定時間経過後の一定期間の駆動電流値の平均値を演算して算出する。そして上記ポンプ駆動管理手段は、ポンプ4の駆動電流がポンプ4の負荷に応じて大きくなることに基づき、両電流値を比較することによって、ポンプ4への負荷の度合いを検出するものであり、ハードウェア又はコンピュータとプログラムとによって構成されている。
すなわちポンプ4はベアリング等の内部構成部品の劣化やエンペラー部分への異物の挟まりにより汚水の排出が不能になる等の場合には、負荷が増大するため駆動電流値が増加し、上記ポンプ駆動管理手段により、ポンプ4の寿命やポンプ4への過負荷等を検出する。なお前述のポンプブレーカ22はポンプ4の駆動電流が定格電流を越えて所定時間駆動されたり、定格電流を超える駆動が所定回数繰り返して行われる等により切り作動(トリップ)してポンプ4への電源を遮断するように構成されている。
このため上記ポンプ駆動管理手段は、上記のようにポンプブレーカ22がトリップするとポンプ故障警報データを出力して記録部28にログとしてデータ蓄積させるとともに、音や光によるアラーム報知を行うように構成されている他、ポンプブレーカ22がトリップする前にポンプ4に過負荷がかかっているとして、ポンプ注意報データを出力して記録部28にログとしてデータ蓄積させるとともに、音や光によるアラーム報知を行うように構成されている。
なおポンプ注意報データは、例えば定格電流の80〜90%程度の電流を過負荷電流値とし、該過負荷電流値を越える電流値で所定時間(10〜20秒)程度連続運転を行った場合に出力するように設定されている。またポンプ4の空運転を検出するために、低負荷電流値が設定されて記録部28にデータ蓄積せしめられており、該低負荷電流値に基づいて、ポンプ4の空運転を検出して警報又は注意報データの出力も行う。
そして上記ポンプ故障警報データやポンプ注意報データは、通信部27を介して即時監視制御サーバ7側に送信されるため、維持管理の担当者は監視制御サーバ7側からの情報によって、センタ施設2のウェブサーバ9に常時接続されるウェブブラウザや、電子メールによってリアルタイムにポンプ4の故障や過負荷状態を確認することができる。またマンホールポンプ施設1においてはアラーム報知やディスプレイ24への表示によりポンプ4の故障や過負荷状態を確認することができる。
これにより例えば過負荷の原因がポンプ4への異物挟まりであると、前述の逆転駆動手段を実行することによって、ポンプ4を復旧させて過負荷を解消することができるケースがあるため、マンホールポンプ施設1において手動で、又はセンタ施設1のウェブサーバ9からの情報や電子メールによって警戒を促される維持管理の担当者側が、クライアント端末12を使用してリモート操作で、自動制御状態を人為的に停止させることなく上記逆転駆動手段を実行することによって、円滑に且つ素早くポンプ4の復旧作業を行うことが可能となる。
そしてこれによって全ての異常検知が復旧状態となれば、当面のメンテナンスは不要となり、排水が十分に行えない状態でポンプ4を長時間運転することにより、電力料金が増大することやポンプ4がダメージを受けること等が防止され、維持管理の担当者等の現地出動回数が減り、より広域の管理が可能となる他、遠隔より対策が可能であるため担当者の負担が減少し、維持管理担当者の人数を少なくすることも可能となる。なお復旧の確認はポンプ4の駆動電流値のチェックによって行うことができる。
さらにポンプコントロール部29には、自動制御状態以外の状態、例えば手動制御状態で制御ボックス17の扉を閉じると、警報データを出力して記録部にログとしてデータ蓄積させるとともに、現場において音(ブザー)や光によるアラーム報知を行う設定ミス報知手段が、ハードウェア又はコンピュータとプログラムとによって構成されて設けられている。
特に上記設定ミス報知手段は、手動制御のまま制御ボックス17の扉を閉めた場合以外に、制御ボックス17側に設けられ、ポンプブレーカの入り切りを検出するブレーカセンサ30等に基づき、ポンプブレーカ22が切り状態のまま制御ボックス17の扉を閉めるとアラーム報知を行うように構成されており、ポンプ4が駆動しない状態のまま、誤って制御ボックス17の扉を閉める等の誤操作を防止することができる。
そして上記設定ミス報知手段は、一定時間不完全な状態(ポンプが作動しない状態のまま制御ボックスの扉が閉じられた状態)が解除されない場合は不完全放置警報データを出力し、記録部に送りデータ蓄積させるとともに、監視制御サーバ7側に送信する。これにより監視制御サーバ7側に不完全放置警報データがリアルタイムに送信され、これによりポンプ4が作動しない状態のまま制御ボックス17の扉が閉じられた状態が一定時間継続していることを、維持管理の担当者はウェブサーバ9からの情報によって確認することができ、さらに「ポンプブレーカ断放置発生」、「手動放置発生」という内容のメールがリアルタイムに担当者に送信されるため、人為的ミスに起因する、マンホール14のオーバーフローよる2次災害が防止される他、制御ボックス17へのいたずら等を検出することもできる。
その他ポンプコントロール部29には、前述の定期的にメンテナンスが必要な機器のメンテナンス期間を管理するメンテナンス管理手段が、ハードウェア又はコンピュータとプログラムによって構成されて設けられている。
上記メンテナンス管理手段は、記録部28に蓄積されているポンプ4の駆動開始及び停止時刻,制御ボックス17への通電積算時間等に基づく、ポンプ4の総運転時間、日次や月次の運転時間,運転回数や、施設の運用開始からの通電時間と、ポンプ4、ファン等の機器のメンテナンス期間とに基づき、上記機器のメンテナンス期間が経過し、点検が必要になると各機器毎に点検警告データを作成して、記録部28にデータ蓄積させるとともに、監視制御サーバ7側に送信する。これにより維持管理の担当者は、上記各機器のメンテナンス期間が過ぎたことを、ウェブサーバ9からの情報や電子メールによって、容易に且つ円滑に確認することができる。
コントローラ6の以上のような構成によって、少なくとも停止許容時間,設定外気温度の設定,逆転駆動手段の実行のリモート操作(遠隔操作)が可能となっており、これによりマンホールポンプ施設1の前述のような管理を遠隔から行うことが可能であり、維持管理の担当者等がマンホールポンプ施設1の現場に出向いての作業が減少し、マンホールポンプ施設1の維持管理をより容易に行うことができる。
次にセンタ施設側の監視制御サーバについて詳細に説明する。監視制御サーバ7は、コンピュータと、該コンピュータに、図8に示されるように、マンホールポンプ施設1のコントローラ6とコンピュータネットワークを介して通信する通信手段31と、コントローラ6側からのデータに基づきマンホールポンプ施設1の監視用データを作成する監視データ作成手段32と、後述するように警報の内容等を自動的に詳細にたどらせる自動呼出し手段33と、コントローラ6をリモート操作するリモートデータを作成するリモートデータ作成手段34と、警報や注意報に基づく電子メールを作成するメール作成手段36と、帳票類を自動的に作成する帳票自動作成手段37とを実現させるプログラムによって構成されている。なお各手段を実現するために所定のハードウェアを設ける場合もある。
上記通信手段31は、コントローラ6の通信部27との間で、通信回線(コンピュータネットワーク)として、通信したパケット量に対して課金が行われるパケット課金通信網38を使用し、通信プロトコルにTCP/IPを使用したパケットによる通信(パケット通信)を行うものとなっている。これによりコントローラ6と監視制御サーバ7側との回線を常に接続状態としておいても、パケット量(通信量)に応じて課金されるのみであるため、必要以上に通信費が高騰することなく、監視制御サーバ7とコントローラ6とのデータ交換が行われる。
リモートデータ作成手段34は、クライアント端末12(ウェブブラウザ)に前述のようなコントローラ6の逆転駆動手段の実行や、ログの送信要求等を行うためのインターフェース(画面)を表示せしめ、且つ該インターフェースを介してクライアント端末12のウェブブラウザからウェブサーバ9に送信されるデータに基づき、ポンプコントロール部29の逆転駆動手段の実行や、ログの送信要求等を行うためのリモートデータを作成し、作成したリモートデータを通信手段31を介してコントローラ6側に送信する。これによってコントローラ6がクライアント端末12からリモート操作される。
メール作成手段36は、監視制御サーバ7がコントローラ6からの前述のような警報や注意報データを受信すると、維持管理の担当者宛の電子メール用のテキストファイルを作成し、作成したテキストファイル(電子メール)を、メールサーバに送る。これによって上記担当者宛に上記電子メールが送信される。
そして前述のように警報や注意報データは、コントローラ6からリアルタイムに監視制御サーバに送信されるため、警報や注意報に対する電子メールは、警報や注意報の発生時にリアルタイムに上記担当者宛に送信され、特に電子メールを担当者の携帯電話で受信するメールサーバに送信する場合は、警報や注意報の発生とほぼ同時に警報や注意報に対する電子メールが担当者側に到着し、当該担当者はリアルタイムにマンホールポンプ施設1側のトラブルを確認することができる。
次に監視データ作成手段32について説明する。監視データ作成手段32は、従来同様コントローラ6側から送信され、データベースサーバ11に蓄積される様々なログデータや、警報データや注意報データ等のコントローラ6側からリアルタイムに送信されるデータ,リモートデータ作成手段34によって作成されるデータに基づいて制御用を含む監視用データを作成し、作成した監視データをウェブサーバ9に送る。
これによってクライアント端末12(ウェブブラウザ)に監視画面が表示せしめられ、クライアント端末12を使用してマンホールポンプ施設1のリモート操作を含むリモート監視を行うことが可能となり、監視データ作成手段32とウェブサーバ9とによってクライアント端末12側にマンホールポンプ施設1に関する情報及びリモート操作用のインターフェースを表示させる情報表示手段39が構成されている。
そして本監視データ作成手段32は、特に以下のような監視画面をクライアント端末(ウェブブラウザ)に表示させるような監視データを作成することができる。ただし以下に示される監視画面以外にも、各データに基づき種々の監視画面を表示させることができるが、従来公知のものは説明を割愛する。
1.施設状況画面
図9に示されるように、施設状況画面41は、マンホールポンプ施設1の状況を表 示する表示画面であり、予めデータベースサーバ11側に記憶せしめられているマン ホールポンプ施設1の近傍の地図42と、予めデータベースサーバ11側に記憶され 又はリアルタイムにコントローラ6側から送られる制御ボックス17の写真図43と 、ポンプ4の駆動状態を示すポンプのモデル図44と、警報や注意報を表示する警報 表示部46 とを備えている。
またこの施設状況画面41には、前述のリモートデータ作成手段34によって作成 されるデータに基づき、前述の逆転駆動手段をリモートで実行させるためのポンプ逆 転操作インターフェース47も表示せしめられる。なお該ポンプ逆転操作インターフ ェース47にはポンプ4をリモートで手動駆動させるためのスイッチも備えられてい る。
さらにポンプ4の前述の定期的なメンテナンスが必要な機器(ポンプ、ファン、ヒ ータ等)のメンテナンスまでの残時間や、メンテナンスを促す通報(コントローラ6 からの点検警告データに基づく)を表示する機器メンテナンス情報をメンテナンス表 示部48に表示させることができる。
これによりリモートで各機器のメンテナンス時期までの時間(日数)を各施設1ご とに確認することができ、忘れずにあらかじめメンテナンスの計画を立てることがで きる。なおメンテナンスまでの残時間等をコントローラ6側に演算させて監視制御サ ーバ7側に送信させるように構成してもよい。
そして本施設状況画面41は、クライアント端末12等で監視データ作成手段32 側に指示した日時のものを表示することができ、過去の日時を指定した場合は、デー タベースサーバ11内の各データに基づき作成され、リアルタイムの日時を指定した 場合は、コントローラ6からリアルタイムに各データを送信させ、このデータに基づ き作成される。
2.運転電流履歴管理画面
図10に示されるように、運転電流管理画面51は、ポンプ4の駆動電流値の経過 時間に基づく時系列の折れ線グラフ(トレンドグラフ)52を表示する表示画面であ り、クライアント端末12等で監視データ作成手段32側に指示する時刻間のものを 表示させることができる。この際予め円滑にポンプ4が運転されていた際の電流値( 正規電流値)をクライアント端末12側の指示によってデータベースサーバ11に保 存しておくことができるため、上記正規電流値に基づく折れ線グラフである正規駆動 グラフ53も同時に表示させることもできる。またコントローラ6の記録部28から 送信される過負荷電流値や低負荷電流値等に基づき、過負荷電流値グラフ54と低負 荷電流値グラフ56とを同時に表示させることもできる。さらに定格電流値に対する 駆動電流値の負荷率や平均電流値を演算して平均電流値表示部57や負荷率表示部5 8に同時表示させることもできる。
そしてコントローラ6のポンプ駆動管理手段と、監視制御サーバ7の情報表示手段 39とによって、運転電流リモート監視システムが構築され、所定の時刻間のポンプ 4の長時間運転警報や過負荷運転警報等の発生時に、ポンプ4の駆動電流値をトレン ドグラフとしてリモートで確認することができ、警報の対策等に対応することが可能 となる。
3.ポンプ日報画面
図11に示されるように、ポンプ日報画面61は、上記のように演算される日々の ポンプ4の駆動電流の負荷率を日報として自動的に集計して表示する表示画面となっ ている。なお図は省略するが、日報を月報や年報に集計して、ポンプ日報画面と同様 に、ポンプ月報画面やポンプ年報画面を表示させることも可能となっている。
これによりポンプ4の劣化度合いをリモートで確認することが可能となり、ポンプ 4のエンペラー・ベアリングの磨耗や損傷などに起因する重大な故障に至る前に計画 的にメンテナンスを行うことが可能となる。また、空気の吸込みで不具合の発生する ポンプにおいては、駆動電流値が振れている状況を上記運転電流管理画面51のトレ ンドグラフによって確認することによってリモートで症状の判別が可能となる。
4.警報管理画面
図12に示されるように、警報管理画面62は、コントローラ6からのリアルタイ ム又は蓄積された警報及び注意報データに基づき、警報を一覧表示する表示画面とな っている。これによりクライアント端末12で過去又はリアルタイムに発生している 警報を容易に確認することが可能となる。
5.警報詳細画面
図13に示されるように、警報詳細画面63は、所定の警報に対する詳細な情報を 表示する表示画面であり、警報の発生日,発生時刻の他、警報の確認者名,警報の確 認時刻,復旧日,復旧時刻,復旧の確認者,復旧の確認時刻,復旧までの時間,当該 警報より過去において発生した同一の警報の回数が表示され、過去履歴画面に、過去 の同一警報の詳細情報(項目は上記同様)が表示される。
なお維持管理の担当者宛に送信される電子メールには、実行すると警報の確認者や 確認時間が、担当者の端末情報に基づきデータベースサーバ11側に蓄積せしめられ る確認実行部が設けられており、上記各情報は、確認実行部によってデータベースサ ーバ11に蓄積される情報や演算情報等に基づく。
6.機器運行状況表示画面
図14に示されるように、機器運行状況表示画面64は、水位センサ18や温度セ ンサ19の検出データ値とポンプ4,ファン,ヒータの駆動開始及び停止時刻のデー タに基づき、マンホールポンプ施設1のマンホール14の水位と、両ポンプ4,ファ ン,ヒータの作動及び停止状態と、マンホール14周辺の気温を時系列的にグラフと テキストで表示する表示画面となっており、クライアント端末12等で監視データ作 成手段32側に指示する時刻間のものを表示させることができる。
これにより所定の時刻間の各機器の運転状況やマンホール14内の水位等をリモー トで確認することができ、リモートでのマンホールポンプ施設1の監視を正確且つ容 易に行うことができ、警報の対策等にも対応することが可能となる。
次に前述自動呼出し手段33について説明する。自動呼出し手段33は、監視データ作成手段32に連係して設けられており、ウェブブラウザ上から警報管理画面62の警報一覧表から所定の警報を選択して実行することによって、当該警報の警報詳細画面63をクライアント端末12側に表示せしめ、さらに警報詳細画面63から当該警報の発生時刻の前後の機器運行状況表示画面64又は運転電流履歴管理画面51を表示せしめる。
これは警報管理画面62の警報一覧表から所定の警報を実行することによって、当該警報を指定して監視データ作成手段32に警報詳細画面63を表示させるためのデータを作成させるように指示を出すとともに、警報詳細画面63からの後述する指示によって、当該警報の警報データに含まれる警報発生時刻データに基づき、警報発生時刻の所定時間前と後の時刻を自動的に指定して、監視データ作成手段33に運転電流履歴管理画面51又は機器運行状況表示画面64を表示させるためのデータを作成させるように指示を出すことによって実現している。
このため警報管理画面62には警報詳細画面を表示させるための詳細情報ボタン66が、警報詳細画面63には運転電流履歴管理画面51を表示させるためのトレンドグラフボタン67と、機器運行状況表示画面64を表示させるための運行履歴ボタン68とが設けられる。
これにより施設の維持管理の担当者は、クライアント端末12側に警報管理画面62から警報詳細画面63を、警報詳細画面63から運転電流履歴管理画面51又は機器運行状況表示画面64を呼び出して表示させることができ、警報が発生した場合に即座に警報発生前後の機器の運行状況やマンホール14内の水位、ポンプ4の駆動電流値の推移や、当該の警報確認者や復旧状況等の情報等を容易に確認することができる。
このとき上記担当者は、自ら時刻等を入力して運転電流履歴管理画面51又は機器運行状況表示画面64を表示させたり、警報の情報を入力して警報詳細画面63を表示させる必要は無く、所定の警報に対する詳細な情報や関連情報(機器の運行状況やポンプ4の駆動電流状況)を容易にたどって表示させることができる。
このため情報確認までのスピードが向上し、後処理等を円滑に行うことができるほか、作業に不慣れな担当者等であっても、熟練の担当者と同様に所定の警報から、当該警報の詳細情報や、警報発生時点の前後の運転電流履歴や機器運行状況を簡単に呼び出すことができ、作業性が向上する。
なお前述のデータベースサーバ11には、所定の形式の帳票を印刷するための雛形のデータが予め保存されており、前述の帳票自動作成手段37によって、データベースサーバ11に蓄積されているデータに基づいて、上記雛形にデータを自動入力せしめ、帳票類を完成させて自動的に出力させることも可能となっている。これによって面倒な帳票作成をデータの自動入力によって容易に行うことができ、作業効率を大幅に向上させることができる。
水処理施設の管理システムの全体構成図である。 マンホールポンプ施設の概要図である。 制御ボックス内の正面図である。 コントローラの正面図である。 コントローラのブロック図である。 自動排水処理のフローチャート図である。 逆転駆動手段によるポンプの駆動タイミングを示すタイミングチャート図である。 監視制御サーバのブロック図である。 クライアント端末側に表示される施設状況画面図である。 クライアント端末側に表示される運転電流履歴管理画面図である。 クライアント端末側に表示されるポンプ日報画面図である。 クライアント端末側に表示される警報管理画面図である。 クライアント端末側に表示される警報詳細画面図である。 クライアント端末側に表示される機器運行状況表示画面図である。
4 ポンプ
6 コントローラ
7 監視制御サーバ(管理装置)
13 インターネット(通信回線)
14 マンホール(水槽)
17 制御ボックス
18 水位センサ
19 温度センサ(温度検出手段)
22 ポンプブレーカ
27 通信部(通信手段)
30 ブレーカセンサ
33 自動呼出し手段
38 パケット課金通信網(通信網)
39 情報表示手段
51 運転電流管理画面
63 警報詳細画面
64 機器状況表示画面

Claims (2)

  1. 水を一時的に貯留する水槽(14)と、水槽(14)内の水を排水せしめるポンプ(4)と、水槽(14)内の水位に応じてポンプ(4)の駆動を制御するコントローラ(6)とを備えた水処理施設において、水槽(14)内又は水槽(14)の周辺温度を検出する温度検出手段(19)と、水槽(14)内の水位を検出する水位センサ(18)とポンプ(4)の連続停止時間を検出するポンプ停止時間検出手段とを設け、水槽(14)内の水位が予め設定される所定の自動排水水位を越えた場合にはポンプ(4)を駆動して排水を行わせる自動駆動手段をコントローラ(6)に設け、該自動駆動手段は、検出された温度が予め設定される設定温度を超えているとともにポンプ(4)の連続停止時間が予め設定された停止許容時間を越えている状態であって、且つ水槽(14)内の水位ポンプ(4)による排水が可能な排水可能水位越えている状態である場合には、水位が自動排水水位に達したか否かとは無関係にポンプ(4)を駆動して水槽(14)内の水を排出せしめる自動強制排水手段を有し、水槽(14)がマンホールであり、コントローラ(6)が収容される制御ボックス(17)を設け、ポンプ(4)用のポンプブレーカ(22)の入り切りを検出するブレーカセンサ(30)によって該ポンプブレーカ(22)が切り状態のまま制御ボックス(17)の扉が閉められたことが検出された場合に報知を行う設定ミス報知手段を設けた水処理施設の管理システム。
  2. ポンプ(4)の駆動中に割り込んで、排水を行う方向の回転の反対方向にポンプ(4)を回転させる逆転駆動を一時的に行わせる逆転駆動手段を備え、該逆転駆動手段によって一時的にポンプ(4)の逆転駆動を行い、その後再度正転駆動することによって異物の排出を促す請求項1の水処理施設の管理システム。
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