JP2000117844A - Frp構造体 - Google Patents

Frp構造体

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JP2000117844A
JP2000117844A JP10293696A JP29369698A JP2000117844A JP 2000117844 A JP2000117844 A JP 2000117844A JP 10293696 A JP10293696 A JP 10293696A JP 29369698 A JP29369698 A JP 29369698A JP 2000117844 A JP2000117844 A JP 2000117844A
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frp
flange
frp structure
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Toshihiro Ito
俊弘 伊藤
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な強度を確保しつつ他部材と結合するこ
とが可能なFRP構造体を提供する。 【解決手段】 他部材との結合用フランジを有するFR
P構造体であって、前記フランジが、FRP構造体を構
成する、長繊維織物基材を含むFRP層と一体に形成さ
れていることを特徴とするFRP構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フランジを有する
FRP構造体に関し、とくに屋根材等の建築部材に好適
なFRP構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】FRP構造体を他部材に結合または連結
するには、例えばFRPパネル同士を連結するには、通
常、同種材料の板または金属板を突き合せたパネル同士
の上下に置き、ボルトで縫う重ね継手方式が用いられて
いる。また、たとえば鉄骨フレームへの取付など、ボル
トによる締結が必要な物合、L形のブラケットを取り付
ける等の方法により結合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の結合方法では、FRP板にその厚さ方向に貫通
する孔を設ける必要があり、FRP板自体の強度が低下
するという問題がある。また、美観の観点から、結合用
のブラケットやボルトの頭が露出するため、さらにカバ
ーを取り付ける等の必要が生じ、コストアップの要因と
なっている。さらに、結合部分での強度低下を避けるた
め、穿孔部分の補強が必要となることが多いが、これも
またコストアップの要因となる。
【0004】また、結合部近辺を補強すると、急激な剛
性の変化が生じ、負荷によっては応力集中が起こり、破
壊の起点となるおそれがある。
【0005】本発明の課題は、このような従来の結合方
法における問題点に着目し、十分強度を確保しつつ他部
材と結合することが可能なFRP構造体を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のFRP構造体は、他部材との結合用フラン
ジを有するFRP構造体であって、前記フランジが、F
RP構造体本体部を構成する、長繊維織物基材を含むF
RP層と一体に形成されていることを特徴とするものか
らなる。
【0007】上記長繊維織物基材は、たとえば強化繊維
の経糸および緯糸を有するものからなる。
【0008】また、FRP構造体本体部の構造として
は、FRP板単板構造とすることもでき、芯材とその芯
材の両面の配置されたFRP層からなるサンドイッチ構
造とすることもできる。
【0009】上記フランジは、たとえばボトルやリベッ
ト等の結合部材を介して他部材に結合することができ
る。他部材としては、たとえば、金属製の構造体、部材
やその他の材料からなる構造体、部材を使用でき、ま
た、同様の結合用フランジを有する構造体を使用するこ
ともできる。この他部材としての結合用フランジを有す
る構造体は、本発明に係るFRP構造体としてもよい。
すなわち、本発明に係るFRP構造体のフランジ同士を
結合することができる。
【0010】FRP構造体のフランジに対しては、とく
にフランジ同士の結合部分に対しては、被覆部材を設け
ることができる、被覆部材は、たとえばその一部がFR
P構造体本体部に形成した凹部に配置されるように取り
付けることができる、このように取り付ければ、FRP
構造体本体部の表面と被覆部材の表面とを実質的に面一
にすることが可能となる。
【0011】また、本発明に係るFRP構造体には、そ
の表面に耐火層を設けることもできる。このように構成
すれば、屋根材等の建築用部材として好適なFRP構造
体に構成できる。
【0012】上記のような本発明に係るFRP構造体に
おいては、FRP構造体自身がフランジを有するので、
そのフランジを用いて他部材と結合することができ、従
来の重ね継手方式の結合が不要になる。そして、このフ
ランジは、FRP構造体本体部を構成する、長繊維織物
基材を含むFRP層と一体に形成されているので、フラ
ンジ自身の十分に高い強度が確保されるとともに、FR
P構造体本体部との高い結合強度が確保される。このよ
うな高強度のフランジを用いた他部材との結合であるの
で、結合部を敢えて補強する必要はなくなり、補強に起
因する応力集中の問題もなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、
本発明の一実施態様に係るFRP構造体のフランジ部近
傍と示している。図1において、1はFRP構造体全体
を示しており、該FRP構造体1は、FRP構造体本体
部2と、その端部に位置するフランジ3とを有してい
る。
【0014】本実施態様では、FRP構造体本体部2
は、少なくとも1層の長繊維織物基材4を有する単板構
成のFRP板から構成されている。このFRP構造体本
体部2と実質的に同一の構成のまま、すなわち少なくと
も1層の長繊維織物基材4を有するFRP板の構成に
て、FRP構造体本体部2の端部にフランジ3が一体に
形成されている。フランジ3は、U字状に湾曲した断面
形状に形成されている。フランジ3内に配置されている
長繊維織物基材4は、FRP構造体本体部2から連続的
に延びている。
【0015】長繊維織物基材4は、本実施態様では、強
化繊維の経糸および緯糸を有する織物からなっている。
強化繊維としてはとくに限定されないか、好ましくは無
機繊維が使用され、たとえば、炭素繊維、ガラス繊維、
アラミド繊維、チラノ繊維、シリコンカーバイト繊維、
シリコンナイトライド繊維、ボロン繊維、アルミナ繊
維、鉱物繊維などを使用できる。
【0016】FRPのマトリックス樹脂としては、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ボリエステル樹脂、
ウレタン樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂が好適で
あり、中でもフェノール樹脂が安価で、かつ難燃性に優
れており、好ましい。
【0017】図2は、別の実施態様に係るFRP構造体
11を示している。本実施態様においては、FRP構造
体本体部12は、芯材13と、その芯材13の両面に配
置されたFRP層14a、14bからなるサンドイッチ
構造に構成されている。FRP構造体本体部12の端部
においては、一方のFRP層14aが端面を覆うように
延びて他方のFRP層14bに合流し、そこからフラン
ジ15が湾曲して一体に延設されている。フランジ15
は、内部に、少なくとも1層の長繊維織物基材16を有
している。
【0018】図1、図2において、フランジ3、フラン
ジ15自身の外形形状はとくに限定されず、以下に例示
する他部材との結合に都合のよい形状に形成すればよ
い。
【0019】図3は、本発明に係るFRP構造体を他部
材に結合する一例を示しており、とくに、図1に示した
FRP構造体1のフランジ3同士を結合する場合を示し
ている。
【0020】図3において、各FRP構造体1のフラン
ジ3には、締結用の貫通孔21が適当数配置され、貫通
孔21同士が合致するようにフランジ3同士が突き合わ
されている。これら貫通孔21に締結部材としてのボル
ト22が挿通され、ナット23を用いて両フランジ3が
締結により結合されている。
【0021】図4は、図1に示したFRP構造体1のフ
ランジ3を、他部材としての金属部材31に結合する場
合を示している。フランジ3の端面が金属部材31の表
面に当接され、ボルト32を介してフランジ3が直接金
属部材31に締結されている。
【0022】図5は、図1に示したFRP構造体1のフ
ランジ3同士を結合するとともに、この結合部に対して
被覆部材41が設けられている。本実施態様では、被覆
部材41は、両FRP構造体1のFRP構造体本体部2
の表面間にまたがるように配置され、フランジ3同士の
結合部を間隔をもって覆っている。被覆部材41は、た
とえば、外観上フランジ3同士の結合部を遮蔽したり、
この部分を外部から保護したり雨水の漏えい等を防止し
たりするために設けられる。被覆部材41には大きな負
荷はかからないので、その設置は、簡単な接着や融着、
あるいはねじ止めにより行えばよい。
【0023】図6は、被覆部材51の別の設置の仕方を
示している。本実施態様においては、両FRP構造体1
のFRP構造体本体部2の表面に凹部52が形成されて
おり、被覆部材51の両端部が凹部52内にそれぞれ配
置されている。このようにすれば、被覆部材51の表面
とFRP構造体本体部2の表面とを実質的に面一にする
ことが可能となり、段差のない見栄えのよい表面状態が
得られる。
【0024】図7は、FRP構造体の表面に耐火層を設
けた場合の一例を示している。本実施態様においては、
図2に示したようなサンドイッチ構造を有するFRP構
造体11のフランジ15同士がボルト22、ナット23
を用いて結合されており、結合部分を覆う被覆部材51
が設けられている。そして、これら両FRP構造体11
の一方の表面に、耐火層61が設けられている。
【0025】耐火層61の材質としてはとくに限定され
ず、耐火塗料や発泡性耐火物質、さらには金属板等を使
用できる。
【0026】上記のような本発明に係るFRP構造体に
おいては、FRP構造体のFRP構造体本体部自身には
結合用の孔を設ける必要がないので、FRP構造体本体
部自身は所望の高強度、高剛性に保たれる。
【0027】フランジは、長繊維織物基材を有し、FR
P構造体の本体部と一体に成形されるので、フランジ自
身も高強度、高剛性に保たれる。とくに、FRP構造体
本体部を構成するFRP層の長繊維織物基材がフランジ
部まで延びる構成を有するので、フランジ自身に加え、
FRP構造体本体部との結合強度が高く保たれる。
【0028】その結果、このフランジを他部材に結合す
る際に、極めて高い結合強度が得られる。また、フラン
ジが十分な強度を有するため、締結用の貫通孔を設ける
際にも補強が不要であり、補強に起因する応力集中の問
題も生じない。また、補強用の強化繊維も不要であるた
め、製造コストも低減される。
【0029】また、フランジ内には長繊維織物基材が少
なくとも1層存在するので、穿孔による強度低下も極め
て小さく抑えられる。
【0030】さらに、被覆部材を設けることにより、結
合部分が外側から見えなくなるので、見栄えがよい。ま
た、この結合部分への雨水の侵入も容易に防止できる。
【0031】また、ボルトの頭部等が露出しない表面が
形成されるので、屋根材等の建築部材として最適な構造
体が容易に得られる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のFRP構
造体によれば、他部材への結合、構造体同士の結合を、
FRP構造体自身の強度、剛性を確保しつつ、見栄えよ
く強固に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係るFRP構造体の部分
断面図ある。
【図2】本発明の別の実施態様に係るFRP構造体の部
分断面図ある。
【図3】図1のFRP構造体同士を結合した一例を示す
断面図である。
【図4】図1のFRP構造体を他部材に結合した一例を
示す断面図である。
【図5】図3に示した結合部に対し被覆部材を設けた場
合の一例を示す断面図である。
【図6】被覆部材の別の設置例を示す断面図である。
【図7】耐火層を設けた例を示す断面図である。
【符号の説明】
1、11 FRP構造体 2、12 FRP構造体本体部 3、15 フランジ 4、16 長繊維織物基材 13 芯材 14a、14b FRP層 21 貫通孔 22、32 ボルト 23 ナット 31 金属部材 41、51 被覆部材 52 凹部 61 耐火層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他部材との結合用フランジを有するFR
    P構造体であって、前記フランジが、FRP構造体本体
    部を構成する、長繊維織物基材を含むFRP層と一体に
    形成されていることを特徴とするFRP構造体。
  2. 【請求項2】 前記長繊維織物基材が強化繊維の経糸お
    よび緯糸を有する、請求項1のFRP構造体。
  3. 【請求項3】 FRP構造体本体部が、芯材とその芯材
    の両面に配置されたFRP層からなるサンドイッチ構造
    を有する、請求項1または2のFRP構造体。
  4. 【請求項4】 前記フランジが前記他部材に締結部材を
    介して結合されいる、請求項1〜3のいずれかに記載の
    FRP構造体。
  5. 【請求項5】 前記他部材も結合用フランジを有する構
    造体からなり、両構造体のフランジ同士が結合されてい
    る、請求項1〜4のいずれかに記載のFRP構造体。
  6. 【請求項6】 2つのFRP構造体のフランジ同士が結
    合されている、請求項5のFRP構造体。
  7. 【請求項7】 前記フランジを覆う被覆部材を有する、
    請求項1〜6のいずれかに記載のFRP構造体。
  8. 【請求項8】 前記被覆部材の一部が、FRP構造体本
    体部に形成した凹部に配置されている、請求項7のFR
    P構造体。
  9. 【請求項9】 FRP構造体本体部の表面と被覆部材の
    表面とが実質的に面一である、請求項8のFRP構造
    体。
  10. 【請求項10】 表面に耐火層が設けられている、請求
    項1〜9のいずれかに記載のFRP構造体。
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