JP2000116331A - 含気チョコレート類及びその製造方法 - Google Patents
含気チョコレート類及びその製造方法Info
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Abstract
感の含気チョコレート類を提供すること。 【解決手段】 チョコレート類にホイップ済みの水中油
型乳化クリーム類を含有させる。
Description
中油型(O/W)乳化クリーム類を含有した、新規な風
味及び食感を有する含気チョコレート類に関するもので
ある。
レート類の食感に変化を持たせ、今までにないチョコレ
ートを提供しようという試みは数多くなされてきてお
り、使用する油脂の融点を調整したり、また、異なった
融点の油脂を使用したチョコレートを組み合わせたり、
含気させたり、或いはチョコレートに水性成分を添加し
たりすることが知られている。その中で、チョコレート
類の食感を軽くする為の手段として、チョコレート類に
含気させる技術が確立されてきており、例えば、特公平
04−19821号、特開平02−200149号、特
開平03−201946号及び特開平06−62742
号の各公報等に上記技術が記載されている。
レート類中の油脂結晶の連続相中に含気させることを目
的とするものであり、その特徴は油脂の結晶構造の調整
方法であったり、装置を含む含気させる方法に関するも
のであり、工程が複雑である。
らず、今までにない風味や食感の含気チョコレート類を
提供することにある。
した結果、チョコレート類に特定のクリーム類を添加、
混合することにより、上記目的を達成する含気チョコレ
ート類が得られることを見いだし本発明を完成するに至
った。
化クリーム類を含有することを特徴とする含気チョコレ
ート類を提供するものである。また、本発明は、上記含
気チョコレート類の製造方法として、O/W乳化クリー
ム類をホイップし、ホイップ済みのO/W乳化クリーム
類をチョコレート生地に添加、混合し、混合物を成形、
冷却することを特徴とする含気チョコレート類の製造方
法を提供するものである。
ト類及びその製造方法について詳述する。本発明におい
てチョコレート類とは、油脂類と糖類を必須成分とし、
必要によりカカオマスやココアパウダー、粉乳等の各種
粉末食品、乳化剤、香料、色素等の中から選択した原料
を任意の割合で混合し、常法によりロール掛け及びコン
チング処理して得たものを意味する。
他の動植物性油脂及びこれらの分別油、硬化油、エステ
ル交換油等を単独でもしくは混合して使用するもので、
ノンテンパリング型、テンパリング型いずれでもかまわ
ない。油脂類の使用量としては、好ましくは20〜80
重量%(以下、%と略記する)、さらに好ましくは30
〜60%である。
等の各種糖類及び各種糖アルコール等、通常食用に使用
される糖類であればいずれでも良く、それらを単独でも
しくは併用して使用する。糖類の使用量としては、好ま
しくは10〜60%、さらに好ましくは20〜50%で
ある。
アパウダー、粉乳、果実粉末、果汁粉末、生クリーム粉
末、チーズ粉末、コーヒー粉末、ヨーグルト粉末等が挙
げられる。各種粉末食品の使用量としては、好ましくは
0.5〜60%、さらに好ましくは1〜50%である。
が、必要に応じて粘度上昇を抑制する目的でレシチン、
ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステル等を添加する場合がある。乳化剤の使用量
としては、好ましくは0.01〜10%、さらに好まし
くは0.1〜5%である。
ム類としては、フレッシュクリーム等の天然クリーム類
及び牛乳等のほかに、動植物性油脂等を使用したクリー
ム類、フラワーペースト類、濃縮乳等が例示できる。ま
た、これらは単独使用しても2種以上を併用しても良
い。さらに、上記O/W乳化クリーム類には、チョコレ
ート類、各種粉末食品、果汁、濃縮果汁、各種フルーツ
類及びそのペースト、ジャム、練乳、ゼラチンやペクチ
ン等の各種ゲル化剤、各種液糖、各種香料等から選ばれ
る1種または2種以上を添加して風味や食感に特徴付け
を行っても良い。
特に限定されるものではなく、ホイッパーや、連続ミキ
サー、プレッシャーミキサー等の各種ホイッピングマシ
ーンを使用して、オーバーランが好ましくは30〜25
0、さらに好ましくは50〜200となるように含気さ
せる。オーバーランが30よりも小さいとO/W乳化ク
リーム類を使用して製造した含気チョコレートの特徴で
ある食感の軽さがでないので好ましくなく、オーバーラ
ンが250よりも大きくするのは実質上困難であり、ま
たオーバーランを大きくすると脱泡しやすく作業性が悪
くなるので好ましくない。このオーバーランとは下記
〔数1〕に示す式により得られた値である。
の含有量(使用量)は、特に限定されるものではない
が、好ましくはチョコレート生地100重量部(以下、
部と略記する)に対して1〜70部、さらに好ましくは
10〜50部である。
的製法を以下に示す。まず、常法に従ってロール掛け及
びコンチング処理して得たチョコレート生地を加温溶解
し、これに、必要に応じて粘度上昇を抑制する目的でレ
シチン、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル等
を添加する。一方、O/W乳化クリーム類は、連続ミキ
サー等でホイップするが、その際必要に応じて風味や食
感の特徴付けを行う。チョコレート類に使用する油脂と
してノンテンパリング型のものを使用する場合は、チョ
コレート生地にホイップ済みのO/W乳化クリーム類を
適量添加、混合し、混合物をそのまま成形、冷却すれば
良い。また、テンパリング型の油脂を使用する場合は、
必要に応じて予めテンパリング処理を行ったチョコレー
ト生地を使用して、ホイップ済みのO/W乳化クリーム
類を適量添加、混合し、混合物を成形、冷却する。
コレート類は、そのまま食することも可能であるし、菓
子類に使用でき、例えばケーキ類、ビスケット類にサン
ドしたり、ケーキ類、ビスケット類、冷菓等にコーティ
ングしたり、ケーキ類、シュー等に充填したりすること
ができる。
説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。
5部、全脂粉乳10部、融点34℃の植物性油脂40部
及びレシチン0.3部からなる配合にて、常法に従いチ
ョコレート生地を得た。また、動植物性油脂を使用した
クリーム88部、砂糖10部及び洋酒2部を混合し、ホ
イッパーを使用してホイップし、オーバーラン100の
ホイップ済みのO/Wクリーム類を得た。テンパリング
処理した上記チョコレート生地80部に対し、上記ホイ
ップ済みのO/Wクリーム類20部を添加、混合し、混
合物を固化させて、含気チョコレート類を得た。この含
気チョコレート類は、軽くてみずみずしい今までにない
食感及び風味のチョコレートであった。
部、融点28℃の植物性油脂55部及びレシチン0.5
部からなる配合にて、常法に従いチョコレート生地を得
た。また、フレッシュクリーム74部及び砂糖5部を混
合し、ホイッパーを使用してホイップし、オーバーラン
100のホイップ済みのO/Wクリーム類を得た。一
方、液糖15部、ストロベリー濃縮果汁5部及びゼラチ
ン1部を混合して60℃に加熱攪拌後35℃に冷却し、
これを上記ホイップ済みのO/Wクリーム類に添加攪
拌、冷却して、ムース状のホイップ済みO/W乳化クリ
ーム類を得た。調温した上記チョコレート生地70部に
対し、上記ムース状のホイップ済みのO/Wクリーム類
30部を添加、混合し、混合物を固化させて、含気チョ
コレート類を得た。この含気チョコレート類は、軽くて
みずみずしく、滑らかな今までにない食感及び風味のチ
ョコレートであった。
にない風味や食感を有するものである。また、本発明の
含気チョコレート類の製造方法によれば、複雑な工程に
よらず、今までにない風味や食感を有する上記の本発明
の含気チョコレート類が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ホイップ済みの水中油型乳化クリーム類
を含有することを特徴とする含気チョコレート類。 - 【請求項2】 ホイップ済みの水中油型乳化クリーム類
が、オーバーラン30〜250のものである請求項1記
載の含気チョコレート類。 - 【請求項3】 水中油型乳化クリーム類をホイップし、
ホイップ済みの水中油型乳化クリーム類をチョコレート
生地に添加、混合し、混合物を成形、冷却することを特
徴とする含気チョコレート類の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載の含気チョコレート
類を使用した菓子類。
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---|---|---|---|
JP29409598A JP3942287B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 含気チョコレート類及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3942287B2 JP3942287B2 (ja) | 2007-07-11 |
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ID=17803231
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JP29409598A Expired - Lifetime JP3942287B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 含気チョコレート類及びその製造方法 |
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---|---|
JP (1) | JP3942287B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113768020A (zh) * | 2021-08-26 | 2021-12-10 | 杭州酷帕滋食品股份有限公司 | 一种空气巧克力制成工艺及其配方 |
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- 1998-10-15 JP JP29409598A patent/JP3942287B2/ja not_active Expired - Lifetime
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